JP5208525B2 - キャリアプレート - Google Patents

キャリアプレート Download PDF

Info

Publication number
JP5208525B2
JP5208525B2 JP2008004758A JP2008004758A JP5208525B2 JP 5208525 B2 JP5208525 B2 JP 5208525B2 JP 2008004758 A JP2008004758 A JP 2008004758A JP 2008004758 A JP2008004758 A JP 2008004758A JP 5208525 B2 JP5208525 B2 JP 5208525B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carrier plate
piece
cable
window glass
cable end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008004758A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009167637A (ja
Inventor
研一朗 妹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Cable System Inc
Hi Lex Corp
Original Assignee
Nippon Cable System Inc
Hi Lex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Cable System Inc, Hi Lex Corp filed Critical Nippon Cable System Inc
Priority to JP2008004758A priority Critical patent/JP5208525B2/ja
Publication of JP2009167637A publication Critical patent/JP2009167637A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5208525B2 publication Critical patent/JP5208525B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明はウインドレギュレータのキャリアプレートに関する。さらに詳しくは、組み立てを容易にすることのできるウインドレギュータのキャリアプレートに関する。
特開2002−36871号 特許第3300195号
従来のキャリアプレートは、例えば図8aに示すように、基板101と、その基板から突出するケーブル係止部102とを備えている。符号103、104はガイドレールと摺動するガイド部である。このキャリアプレート100では、ケーブル係止部102は図8b、図8cに示すように箱を伏せた状態で基板101上に突出するように一体成形されている。ケーブル係止部102の天面102aの中央にはケーブルエンド105を通すための貫通孔106が形成されると共に、天面102aから上下の端面(係止板)102bにかけて、ケーブル107のみを通し、ケーブルエンドを通さないスリット108が形成されている。端面102bではスリット108は上向き、すなわち組み立て後にケーブル107が配置されるガイドレール側に向かって開口している。基板101のケーブル係止部102と対応する部位は、金型が入り込む開口109が形成されている。このようなキャリアプレート100では、ガイド部103、104には摺動性がすぐれているポリオキシメチレン(POM)などの合成樹脂が用いられ、他の部材はPBTなどの強度が高い合成樹脂が用いられてインサート成形により成形される。
特許文献1には、図9に示すようなニップル(ケーブルエンド)の脱着が容易で、かつ、ケーブルが弛んでもニップルが脱落しにくいウインドレギュレータのケーブル係止構造が開示されている。図9のワイヤ係止構造110は、上下方向に伸びる2本のケーブル111a、111bと、それらのケーブル111a、111bを係止するエンドホルダー112とからなる。エンドホルダー112は、ブロック状の部材であり、ケーブル111a、111bの端部のニップル(ケーブルエンド)113を挿入できる円柱状の係止穴114と、ケーブル111a、111bを案内する案内溝115とを連通するように形成されている。
また、特許文献2には、上下方向に延びる突出部を、金型を左右方向のみに抜くことにより成形するものが記載されている。このものは、キャリアプレートに貫通孔を形成することにより、その貫通孔より金型を挿入し、前記突出部を形成している。そのため、金型を簡易にすることができる。
一般的に、ケーブルエンドは、ケーブルに撓みが生じると、抜ける恐れがある。しかし、それを回避しようとすると、ケーブル係止部の構造は複雑なものになりやすく、成形が困難になりがちである。
そこで、本発明では、確実にケーブルエンドを係止でき、かつ、成形が容易なキャリアプレートを提供することを課題とする。
本発明のキャリアプレート(請求項1)は、インナーケーブルによりガイドレールに沿ってウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータのキャリアプレートであって、そのインナーケーブルのケーブルエンドを表側の開口から挿入し、収納する収納部と、その収納部の開口の片側から突出し、開口を一部塞ぐように延びる弾性片とが成形されており、前記収納部が筒状であり、その内部にケーブルエンドを係止する上下の係止面と、それら上下の係止面に連続する周側面とを有し、その周側面に前記弾性片を成形するための裏面へ貫通する貫通口が形成されており、前記弾性片が、収納部の開口付近から収納部から離れるように延びる基片と、その先端で湾曲して方向転換する部分である支点部と、その支点部から方向転換して周側面の貫通口が形成されていない側に向けて延び、その先端を開口内に突入させている自由片とから形成されており、その自由片、U字状を内向きに折り畳むように弾性変形させることにより、ケーブルエンド口から収納部に収納され、弾性により元に戻った前記自由片により、再び前記口ががれることを特徴としている。
本発明のキャリアプレート(請求項1)は、弾性片を弾性変形させながらケーブルエンドを収納部の内部に挿入し、挿入後は弾性片が弾性により元に戻り収納部の開口を塞ぐ。そのため、ケーブルに撓みが生じても弾性片によりケーブルエンドが抜け出るのを防止することができる。
また、前記弾性片が、収納部の開口付近から収納部から離れるように延び、先端で湾曲して方向転換して開口内部に向けて延びる断面略U字状に形成されているので、ケーブルエンドを挿入する際には、U字状の弾性片を折り畳むように弾性変形させ、ケーブルエンドが収納部に挿入されると、弾性片が元に戻り、ケーブルエンドの上面に配置されるので、ケーブルエンドが抜けにくい。
このようなキャリアプレートが、前記弾性変形した弾性片が元に戻ろうとする弾性によりケーブルエンドを収納部の内部に押圧し係止している場合は(請求項2)、弾性片の元に戻ろうとする弾性力により、ケーブルエンドを収納部の内部に係止することができる。そのため、キャリアプレートにケーブルエンドを簡単な操作で取り付けることができ、強固に係止できる。
さらに、前記収納部内に、ケーブルエンドを収納部内に引張る伸び取り部材が収納されると共に、前記弾性片が伸び取り部材の逸脱を規制し係止している場合は(請求項)、少ない部品点数でキャリアプレートに伸び取り機構を設けることができる。
また、前記キャリアプレートに、ウインドガラスの下方に設けられた左右一対の取付片を固定する取り付け孔が形成され、その取り付け孔の下方で、前記取付片の下端を載置し
、ウインドガラスを支持する左右一対の支持壁と、それら一対の支持壁の内向きの端部から斜め内向き上方に延び、ウインドガラスの取付片をキャリアプレートの取り付け孔に案内する傾斜壁とが形成されている場合は(請求項)、ウインドガラスの自重により取付片が斜面壁に案内されながら、自然とキャリアプレートの取り付け孔付近に配置される。また、ウインドガラスを固定するまでの間、支持壁でウインドガラスを仮置きできる。そのため、組みつけが容易である。
さらに、前記キャリアプレートの上端付近で、支持壁と同じ側の面からウインドガラスをガイドする爪片が延びている場合は(請求項)、爪片により爪片側へのウインドガラスの移動が規制され、反対側への移動はウインドガラスの取付片がキャリアプレートにぶつかることにより規制されている。さらに、キャリアプレートの取り付け孔に締結具を貫通させる際に、ウインドガラスが移動しないので、締結が容易になる。
また、前記キャリアプレートに、板状のガイドレールの二重に折り曲げられた部分をガイドするガイド溝と、その二重に折り曲げられた部分の裏面側の継ぎ合わせ部分を弾力的に押圧する鉤状の部材とが形成されており、その鉤状の部材に、ガイドレールに沿って昇降側に延び、先端に向かって次第に外向きに傾斜する案内片が設けられている場合は(請求項)、ガイドレールをキャリアプレートに通す際に、ガイドレールのエッジ部分が鉤状の部材にぶつかったりすることなく、スムーズに案内されるので、組み立てが容易である。
つぎに図面を参照しながら本発明のキャリアプレートの実施の形態を説明する。図1は本発明のキャリアプレートの正面図、図2はそのキャリアプレートを用いたウインドレギュレータの一実施形態を示す正面図、図3は図1のキャリアプレートの要部拡大斜面図、図4は図3のI−I線断面図、図5は図2のウインドレギュレータの要部拡大斜面図、図6aはウインドレギュレータの他の実施の形態を示す要部拡大斜面図、図6bは図6aの要部拡大斜面図、図7はガイドレールとキャリアプレートとの背面側の概略分解図である。
まず、本発明のキャリアプレートが用いられるウインドレギュレータについて簡単に説明する。図2に示すウインドレギュレータAは、昇降(上下)方向に延びるガイドレールGと、そのガイドレールGの上端に設けられるプーリPと、そのガイドレールGの下端に設けられるドラムと、前記ドラムに端部が係止され、プーリPとの間に配索される上昇用および下降用のインナーケーブル2、2と、そのインナーケーブル2、2に係止されると共に、ウインドガラスWのガラスホルダ15が取り付けられるキャリアプレート1と、前記ドラムを回転させてインナーケーブル2、2をドラムに巻き取る駆動装置Mとからなる。
前記ウインドレギュレータAは、ガイドレールの下端にインナーケーブルを巻取りあるいは送り出すドラムが配置されており、そのドラムが駆動装置Mによって回転駆動するタイプである。しかし、ガイドレールGの下端にケーブルガイドを配置し、ドラムをガイドレールGから離れた場所に配置してもよい。その場合には、インナーケーブルを内部に摺動自在に収納するアウターケーシングを用い、ドラムまでインナーケーブルを案内することもできる。また、図2では、ガイドレールGに沿ってキャリアプレート1を昇降させているが、前記プーリあるいはケーブルガイドを四方に配置し、それら4つのプーリの間に8の字状にインナーケーブル2を配索する、ガイドレールを用いないタイプのウインドレギュレータでもよい。なお、図2において、その右側および左側がそれぞれ自動車の前側および後側に相当する。
前記インナーケーブル2は、金属素線を複数本撚り合わせた従来公知のものである。そのインナーケーブルのキャリアプレート側の端部には、円柱状のケーブルエンド2a(図3参照)が結合されている。そのケーブルエンド2aは先端部に鍔部2bが形成されている。なお、ケーブルエンド2aは鋳型により金属を流しこんで形成したり、あるいはカシメにより固着することにより結合される。
図1にキャリアプレート1を示す。図1は、車体に組み付けられた際に、車外側(以下、表側という)から見た様子である。以下、図1の見えている側を表側といい、反対を裏側という。そのキャリアプレート1は、板状を呈しており、その中央付近にインナーケーブル2のケーブルエンド2aを係止する収納部(ケーブル係止部3)が形成されている。そして、そのキャリアプレート1の上端付近には、ウインドガラスWのガラスホルダーを取り付けるための取付機構が設けられている。また、キャリプレート1の裏側には、ガイドレールGに沿って、摺動するガイド溝20a(図7参照)が形成されている。
前記ケーブル係止部3は、図3に示すように、キャリアプレート1の表側に開口している箱形状である。その箱の内部形状は、ほぼ円筒状に形成され、空所Sを形成している。その空所Sには、インナーケーブル2のたわみを取るための伸び取り部材7、7が配置されている(図1参照)。その伸び取り部材7は、ケーブルエンド2aを空所S内に引き込む方向に付勢して、インナーケーブル2にテンション(張り)を与えている。また、本実施例では、伸び取り部材7として、圧縮コイルスプリングが用いられている。その圧縮コイルスプリング7は、コイル状の部分をケーブルエンド2aの円柱状の部分を貫通させ、一端ケーブルエンド2aの鍔部2bに係止している。
前記ケーブル係止部3の円筒状の空所Sは、略円形状の上下の係止面4と、周側面5とによって囲まれており、その開口の一部は、空所Sの右側の開口縁から連続し、その空所Sの開口の上方付近まで延びる弾性片6によって塞がれている。
前記係止面4には、スプリング状の伸び取り部材7の他端側が係止されている。そして、インナーケーブル2は係止面4に形成されたスリット4aより空所S内に導かれ、前記スプリング状の部分を貫通し、伸び取り部材7の一端側で、大径のケーブルエンド2aの鍔部2bにより係止されている。図4に示すように、空所Sの断面形状と、伸び取り部材7の断面形状はほぼ同じに形成されているので、伸び取り部材7は、ケーブルエンド2aと共に、周側面5に沿って空所S内で上下方向に移動できるようにガイドされている。なお、前記空所Sの断面形状を多角形状にすることもできる。その場合には、空所の断面形状と前記伸び取り部材7の断面形状とをほぼ同じ形状にするのがよい。また、上昇用および下降用のインナーケーブルのそれぞれのケーブルエンド2a、2aをそれぞれ係止している伸び取り部材7、7の他端同士は所定の距離L(図1参照)を開けて配置されており、伸びを吸収する余裕がある。また、前記周側面5の右側の略半分ほどは、貫通口5aにより裏面まで連通している(図3参照)。その貫通口5aから金型を通すことにより、表側の金型と裏側の金型とで前記弾性片6を成形することができる。
前記弾性片6は、逆U字状の形状を呈する板バネ状に形成されている。そして、その板バネの一端が周側面5の貫通口5aが形成されている側の空所Sの開後縁から連続している。その弾性片6は、キャリアプレート1の表側に突出する基片6aと、その基片6aの先端で、湾曲しながら空所Sに向けて方向転換する支点部6bと、その支点部6bから空所S内部に先端を突入させている自由片6cとから形成されている。そして、前記弾性片6は、全体として逆U字状を内向きに折り畳むように弾性変形するものであり、その弾性変形の大部分は、自由片6cが支点部6bを支点として、基片6a側に接近することにより行われる。
前記基片6aは根元付近は厚く形成されており、上方の支点部6bに向かうにつれ、次第に薄くなるように形成されている。その支点部6bは滑らかに空所Sに向けて湾曲しており、屈曲しない程度の肉厚で形成されている。そして、自由片6cは空所Sの中心にせり出すように湾曲している。そして、中央から先端にかけて肉厚になるように形成され、その先端付近はさらに支点部6b側に傾斜する先端部6dを形成している。その先端部6dは伸び取り部材7の右上方の周側に沿うように形成されており、伸び取り部材7が空所Sおよび貫通口5aへ逸脱しようとする動きを規制する。
前記自由片6cが空所S側にせり出す程度は、空所Sの直径の1/4〜1であり、好ましくは1/4〜1/2である。また、自由片6cの下端が空所Sの開口から底に向かって突出する程度は、空所Sの直径の1/2〜1/3であり、好ましくは2/5程度である。
前記空所Sに伸び取り部材7を挿入する際には、ケーブルエンド2aと共に伸び取り部材7を自由片6cに沿って押し込み、自由片6cを支点部6bを支点とし、基片6a側に弾性変形させる。その際、伸び取り部材7が自由片6cを滑りながら、次第に空所S内に導かれる。その伸び取り部材7が、周側面5に達すると、今度は自由片6cが空所Sの中心側にその弾性により元に戻る。その元に戻った先端部6bにて伸び取り部材7の動きを規制する。このように、伸び取り部材7を押し込む簡易な操作で、キャリアプレート1に伸び取り部材7付きのケーブルエンド2aを係止させることができる。このように、一旦、弾性片6が弾性により元に戻ると、インナーケーブルに弛みが生じても、ケーブルエンド2aの上方を塞ぐので、ケーブルエンド2aがケーブル係止部3から抜け出ることがない。
なお、このようなキャリアプレート1は、合成樹脂で一体成形されるのがよい。また、使用される材料はポリブチレンテレフタレート(PBT)またはポリエチレンテレフタレート(PET)が好ましく、特にポリオキシメチレン(POM)のような耐磨耗性の高い材料が好ましい。さらに、前記弾性片6を別部材とすることもできる。その場合には、ナイロン(PA6)あるいはポリプロピレン(PP)のような柔らかい材質を用いてインサート成形により形成することができる。
また、成形後にキャリアプレート1に収縮や膨張による形状変化があった場合でも、ケーブル係止部3の寸法精度はさほど高くなくともよい。すなわち、弾性片6は、伸び取り部材7を押し込みながら弾性変形し、空所S内部で戻り、伸び取り部材7の動きを規制できればよいからである。
さらに、伸び取り部材7を空所Sに挿入しているが、インナーケーブル2のケーブルエンド2aのみを挿入してもよい。その場合には、ケーブルエンド2aを空所Sの内周面を摺動するように形成する。
図1に戻って、前記キャリアプレート1のウインドガラスWを取り付けるための機構は、キャリアプレート1の上方で表側に突き出るように左右方向に延設された帯状壁11と、その帯状壁11から連続し、キャリアプレート1の上端の表側の縁から上方に延びている左右一対の爪片12、12と、それら左右の爪片12、12のさらに外側にキャリアプレート1を貫通して形成された左右一対の取り付け孔13、13とからなる。
前記帯状壁11は、ケーブル係止部3の上方に形成された中央壁11aと、その中央壁11aの両端から下方に傾斜し、略ハの字状に形成されている傾斜壁11b、11bと、その傾斜壁11bからさらに外向きに延び、取り付け孔13の下方に配設される支持壁11c、11cとからなる。前記中央壁11a、斜面壁11bおよび支持壁11cは、一体に成形されているので、ウインドガラスWを支持する強度も高く、キャリアプレート1の強度を向上させるためのリブとしても作用する。さらに、前記爪片12は、中央壁11aの両端付近から連続しているので、強度が高い。
また、図5に示すようにウインドガラスWの下端に設けられたガラスホルダ15は、断面U字状で左右に延びるガラス挟み部15aと、そのガラス挟み部15aから下方に延び、キャリアプレート1の取り付け孔13に、ボルトBなどの締結具により取り付けるための取り付け片15b、15bとを備えている。
次に、前記キャリアプレート1に、ウインドガラスWを取り付ける様子を説明する。前記ウインドガラスWの下端に設けられたガラスホルダ15は、その取り付け片15b、15bがキャリアプレート1の表側から下降してくる。このとき、前記キャリアプレート1の爪片12は、ガラスホルダ15のガラス挟み部15aの表側の面に接しながら案内する。一方、ガラスホルダ15の取り付け片15bはキャリアプレート1の表側の面に接しながら下降している。すなわち、ウインドガラスWの表側への移動は爪片12により規制され、裏側への移動は取り付け片15bがキャリアプレート1の表側の面にぶつかることにより規制されている。そのため、ウインドガラスWは爪片12によって前側に脱落しないように下降する。
そして、ガラスホルダ15の取り付け片15bがキャリアプレート1の傾斜壁11bにぶつかると、ウインドガラスWの自重により、自然と前記斜面壁11bに沿って滑りながら下降する。そのため、ガラスホルダ15の取り付け片15bはキャリアプレート1の取り付け孔13に向けて自然に誘導される。そのため、ウインドガラスWは左右方向に位置決めされながら下降する。
次いで、ガラスホルダ15の取り付け片15bの先端部分が、キャリアプレート1の支持壁11cの上面に仮置されると、キャリアプレート1の傾斜壁11bにより左右方向の移動が規制され、ガラスホルダ15の取り付け片15bおよびキャリアプレート1の爪片12により表裏方向の移動も規制され、キャリアプレート1の支持壁11cにより下方への移動も規制されているので、正確な組み付け位置を保つことができる。
さらに、この状態では前記ボルトBをキャリアプレート1の取り付け孔13により裏側から挿入し、表側のガラスホルダ15の取り付け片15bと締結する際に、ガラスホルダ15が前記キャリアプレート1の爪片12により押さえられるので、ボルトによる締結を容易に行うことができる。
図6aには、キャリアプレートの他の実施の形態を示す。図6のキャリアプレート1には、図5の下から受ける爪片12に代えて、その両側縁から連続し表側まで延びる爪片14、14が形成されている。その爪片14は、キャリアプレート1の側縁から表側に突出する部分14aと、その突出する部分14aから垂直内向きにキャリアプレート1の表側の面とほぼ平行に延びる部分14bとからなる略L字状に形成されている。その爪片14の平行に延びる部分14bと、キャリアプレート1の表側の面とで、前記ウインドガラスWの取り付け片15bがガイドされる。また、前記爪片14の垂直に突出する部分14aによれば、ウインドガラスWの取り付け片15bの横方向の移動もガイドできる。
また、図6bに示すように、前記爪片14の突出する部分14aと、キャリアプレート1との間にはスリット状の切り欠き16が形成されている。その切り欠き16の幅は、前記爪片14の平行に延びる部分14bより少し大きいか、ほぼ同じ長さである。そのため、その切り欠き16より金型を挿入することにより、前記爪片14の平行に延びる部分14bをキャリアプレート1の表側の面と裏側の面とから挟み込むようにして形成することができる。したがって、複雑なスライド型を使用する必要がない。
図7はキャリアプレート1を裏側(車内側)から見た図である。前記ガイドレールGは、板状部材であり、中央板Gaと、その中央板Gaの一端を垂直に下方に折り曲げて、そこからさらに上方へと折り返した二重折り曲げ部分Gbと、その二重折り曲げ部Gbからさらに外側に向かって垂直に折り曲げた鍔状板Gcと、前記中央板Gaの他端を垂直上方に折り曲げた垂直板Gdとからなる。
前記キャリアプレート1には、ガイドレールGの二重折り曲げ部Gbをガイドするガイド溝20aと、そのガイド溝20aの上方で、キャリアプレート1の移動方向に2箇所形成される上押さえ20b、20bと、垂直板Gdをガイドする側方の押さえ20cとが形成されている。前記上押さえ20bは、キャリアプレート1から立ち上がる基部と、その基部の先端からガイド溝20aの溝を塞ぐようにそのガイド溝20aから少し離れた位置で上方に配置されている突出片とからなる。その突出片は、先端にガイド溝20a側に突出する凸部を有する鉤状の部材である。そして、その鉤状の部材の凸部は、二重折り曲げ部Gbの裏面の継ぎ合わせてた部分、すなわち中央部Gaと二重折り曲げ部Gbとの屈曲部と、中央板Gaと鍔状板Gcとの屈曲部とが継ぎ合わされることにより、その継ぎ目に形成される板の肉厚に起因する屈曲半径により生じる少し窪んだ部分を上方からある程度の弾力でもって押さえることができる。また、前記側方の押さえ20cは、垂直板Gdの上端部分および側面をガイドすることができる断面がL字状の部材である。
前記上押さえ20b、20bには、ガイドレールGの二重折り曲げ部Gbに沿うように、その上方側の側縁から上方に向けて案内片20d、20dが延びている。その案内片20dは、前記ガイドレールGの二重折り曲げ部Gbをガイド溝20aの上押さえ20b、20bに通すのをスムーズに案内できるように、先端に行くにつれて次第に裏側に行くように、すなわち裏面から離れるように傾斜するように形成されている。
図1は本発明のキャリアプレートの一実施形態を示す正面図である。 図2はそのキャリアプレートを用いたウインドレギュレータの一実施形態を示す正面図である。 図3は図1のキャリアプレートの要部拡大斜面図である。 図4は図3のI−I線断面図である。 図5は図2の要部拡大斜面図である。 図6aはウインドレギュレータの他の実施の形態を示す要部拡大斜面図、図6bは図6aの要部拡大斜面図である。 図7はガイドレールとキャリアプレートとの背面側の概略分解図である。 図8aは従来のキャリアプレートの斜面図、図8bはそのキャリアプレートの係止部の一部切り欠き斜面図、図8cは図7aのII−II線断面図である。 図9は従来の技術を示す斜面図である。
符号の説明
1 キャリアプレート
2 インナーケーブル
2a ケーブルエンド
2b 鍔部
3 ケーブル係止部
3a スリット
4 係止面
5 周側面
5a 貫通口
6 弾性片
6a 基片
6b 支点部
6c 自由片
6d 先端部
7 伸び取り部材
11 帯状壁
11a 中央壁
11b 傾斜壁
11c 支持壁
12 爪片
13 取り付け孔
14 爪片
14a 垂直に突出する部分
14b 平行に延びる部分
15 ガラスホルダ
15a ガラス挟み部
15b 取り付け片
16 切り欠き
20a ガイド溝
20b 上押え
20c 側方の押さえ
20d 案内片
A ウインドレギュレータ
B ボルト
G ガイドレール
Ga 中央板
Gb 二重折り曲げ部
Gc 鍔状板
Gd 垂直板
D ドラム
M 駆動装置
P インナーケーブル
S 空所
T キャリアプレート
W ウインドガラス
M 駆動装置

Claims (6)

  1. インナーケーブルによりガイドレールに沿ってウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータのキャリアプレートであって、
    そのインナーケーブルのケーブルエンドを表側の開口から挿入し、収納する収納部と、その収納部の開口の片側から突出し、開口を一部塞ぐように延びる弾性片とが成形されており、
    前記収納部が筒状であり、その内部にケーブルエンドを係止する上下の係止面と、それら上下の係止面に連続する周側面とを有し、その周側面に前記弾性片を成形するための裏面へ貫通する貫通口が形成されており、
    前記弾性片が、収納部の開口付近から収納部から離れるように延びる基片と、その先端で湾曲して方向転換する部分である支点部と、その支点部から方向転換して周側面の貫通口が形成されていない側に向けて延び、その先端を開口内に突入させている自由片とから形成されており、
    その自由片、U字状を内向きに折り畳むように弾性変形させることにより、ケーブルエンド口から収納部に収納され、弾性により元に戻った前記自由片により、再び前記口ががれるキャリアプレート。
  2. 前記弾性変形した弾性片が元に戻ろうとする弾性によりケーブルエンドを収納部の内部に押圧し係止している請求項1記載のキャリアプレート。
  3. 前記収納部内に、ケーブルエンドを収納部内に引張る伸び取り部材が収納されると共に、前記弾性片が伸び取り部材の逸脱を規制している請求項1または記載のキャリアプレート。
  4. 前記キャリアプレートに、ウインドガラスの下方に設けられた左右一対の取付片を固定する取り付け孔が形成され、
    その取り付け孔の下方で、前記取付片の下端を載置し、ウインドガラスを支持する左右一対の支持壁と、それら一対の支持壁の内向きの端部から斜め内向き上方に延び、ウインドガラスの取付片をキャリアプレートの取り付け孔に案内する傾斜壁とが形成されている請求項1、2または3のいずれかに記載のキャリアプレート。
  5. 前記キャリアプレートの上端付近で、支持壁と同じ側の面からウインドガラスをガイドする爪片が延びている請求項記載のキャリアプレート。
  6. 前記キャリアプレートに、板状のガイドレールの二重に折り曲げられた部分をガイドするガイド溝と、
    その二重に折り曲げられた部分の裏面側の継ぎ合わせ部分を弾力的に押圧する鉤状の部材とが形成されており、
    その鉤状の部材に、ガイドレールに沿って昇降側に延び、先端に向かって次第に外向きに傾斜する案内片が設けられている請求項1、2、3、4または5のいずれかに記載のキャリアプレート。
JP2008004758A 2008-01-11 2008-01-11 キャリアプレート Active JP5208525B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008004758A JP5208525B2 (ja) 2008-01-11 2008-01-11 キャリアプレート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008004758A JP5208525B2 (ja) 2008-01-11 2008-01-11 キャリアプレート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009167637A JP2009167637A (ja) 2009-07-30
JP5208525B2 true JP5208525B2 (ja) 2013-06-12

Family

ID=40969129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008004758A Active JP5208525B2 (ja) 2008-01-11 2008-01-11 キャリアプレート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5208525B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015064266A1 (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 株式会社ハイレックスコーポレーション ウインドレギュレータ

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS528915Y2 (ja) * 1973-08-07 1977-02-24
JPH0663771U (ja) * 1993-02-18 1994-09-09 シロキ工業株式会社 ウインドレギュレ−タのスライダベ−ス
JP3300195B2 (ja) * 1995-03-23 2002-07-08 ダイハツ工業株式会社 ウィンドレギュレータのウィンドガラス支持部構造
JP3228070B2 (ja) * 1995-05-30 2001-11-12 日産自動車株式会社 自動車のドアガラス取付構造
JP3998183B2 (ja) * 2002-08-09 2007-10-24 日野自動車株式会社 ウインドレギュレータ
JP4230405B2 (ja) * 2004-04-20 2009-02-25 株式会社ハイレックスコ−ポレ−ション キャリアプレートおよびそれを用いたウインドレギュレータ
JP4637522B2 (ja) * 2004-07-20 2011-02-23 株式会社ハイレックスコーポレーション ケーブル式のウインドレギュレータ
JP2007278061A (ja) * 2007-07-04 2007-10-25 Hi-Lex Corporation キャリアプレートとウインドガラスの取付構造およびそれを用いたウインドレギュレータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009167637A (ja) 2009-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4928498B2 (ja) ウインドレギュレータ
KR100592485B1 (ko) 슬라이드 파스너용 슬라이더
KR101632047B1 (ko) 보상 위치 루프 디치 몰딩 리테이너
EP2400615A1 (en) Electrical wire routing device
US9822571B2 (en) Window clamp and assembly for window regulator
KR20120016653A (ko) 일체형 모듈 캐리어 플레이트
US6305125B1 (en) Window guide having a plurality of contact members attached at only one end for guiding an automobile door window
JP2006028973A (ja) ケーブル式のウインドレギュレータ
JP2011063158A (ja) キャリアプレートとウインドガラスの取付構造およびそれを用いたウインドレギュレータ
JP5208525B2 (ja) キャリアプレート
KR20080075500A (ko) 차량용 루프
US7294784B2 (en) Electric supply apparatus
JP2007278061A (ja) キャリアプレートとウインドガラスの取付構造およびそれを用いたウインドレギュレータ
CN100443782C (zh) 用于自动变速器车辆的指示器
RU2012137775A (ru) Стеклоочиститель ветрового стекла
JP3998183B2 (ja) ウインドレギュレータ
JP2007528951A (ja) ウィンドウワインダの力伝達カセット
JP4230405B2 (ja) キャリアプレートおよびそれを用いたウインドレギュレータ
KR102160208B1 (ko) 자동차용 윈도우 레귤레이터
KR101407254B1 (ko) 헤드레스트 스테이로드 가이드장치
JP3853588B2 (ja) ウインドレギュレータの移動体位置規制構造
EP3385492B1 (en) Cord mounting
US6186588B1 (en) Sunroof device for a vehicle
JP3936239B2 (ja) 昇降ガラスの支持構造およびウインドレギュレータ
JPH0336109B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130220

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5208525

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250