JPH08259622A - ポリマー粉末の安定性改良方法 - Google Patents
ポリマー粉末の安定性改良方法Info
- Publication number
- JPH08259622A JPH08259622A JP8049662A JP4966296A JPH08259622A JP H08259622 A JPH08259622 A JP H08259622A JP 8049662 A JP8049662 A JP 8049662A JP 4966296 A JP4966296 A JP 4966296A JP H08259622 A JPH08259622 A JP H08259622A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- emulsion
- surfactant
- polymer
- less
- spray
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J3/00—Processes of treating or compounding macromolecular substances
- C08J3/12—Powdering or granulating
- C08J3/122—Pulverisation by spraying
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B24/00—Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
- C04B24/24—Macromolecular compounds
- C04B24/26—Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 改良された貯蔵安定性と再分散性を有するス
プレードライされたポリマーを調製する方法の提供。 【解決手段】 (i)少なくとも1種のエマルションポ
リマー、および少なくとも1種のHLB値が7以下の界
面活性剤を含むエマルションであって、該界面活性剤が
アルキルフェノキシエトキシレート、アセチレン列ポリ
オール、アルキレングリコールアルキレート、ソルビタ
ンアルキレート、グリセロールエステル、ポリグリセロ
ールエステル、およびそれらの組み合わせからなる群よ
り選択される非イオン性界面活性剤であるエマルション
を調製し、(ii)エマルションをスプレードライする
工程を含むポリマー粉末の安定性改良方法。
プレードライされたポリマーを調製する方法の提供。 【解決手段】 (i)少なくとも1種のエマルションポ
リマー、および少なくとも1種のHLB値が7以下の界
面活性剤を含むエマルションであって、該界面活性剤が
アルキルフェノキシエトキシレート、アセチレン列ポリ
オール、アルキレングリコールアルキレート、ソルビタ
ンアルキレート、グリセロールエステル、ポリグリセロ
ールエステル、およびそれらの組み合わせからなる群よ
り選択される非イオン性界面活性剤であるエマルション
を調製し、(ii)エマルションをスプレードライする
工程を含むポリマー粉末の安定性改良方法。
Description
【0001】本発明はポリマー粉末の安定性の改良に関
し、特にはスプレードライされたエマルションポリマー
の安定性の改良に関する。
し、特にはスプレードライされたエマルションポリマー
の安定性の改良に関する。
【0002】ポリマーは粉末はじめとする多くの物理的
形態において有用であることが知られている。ポリマー
の粉末を調製するための種々の方法が公知である。エマ
ルションポリマーの粉末を調製するための実際的な一つ
の方法はポリマーエマルションをスプレードライするこ
とである。しかし、エマルションポリマーのスプレード
ライはいくつかの欠点を有している。例えば、粉末の収
率が低いことである。スプレードライされた再分散性可
能なエマルションポリマーについての問題を解決するた
めの一つの方法は、ヨーロッパ特許出願第060151
8Aに示されているように、スプレードライする前にポ
リビニルアルコールをエマルションに添加することであ
る。ポリビニルアルコールがセメント改質剤エマルショ
ンポリマーに添加されたときには、相分離する傾向があ
る。また、エマルションへのポリビニルアルコールの添
加は、この混合物を含むセメント組成物のレオロジー特
性を悪化させる傾向がある。
形態において有用であることが知られている。ポリマー
の粉末を調製するための種々の方法が公知である。エマ
ルションポリマーの粉末を調製するための実際的な一つ
の方法はポリマーエマルションをスプレードライするこ
とである。しかし、エマルションポリマーのスプレード
ライはいくつかの欠点を有している。例えば、粉末の収
率が低いことである。スプレードライされた再分散性可
能なエマルションポリマーについての問題を解決するた
めの一つの方法は、ヨーロッパ特許出願第060151
8Aに示されているように、スプレードライする前にポ
リビニルアルコールをエマルションに添加することであ
る。ポリビニルアルコールがセメント改質剤エマルショ
ンポリマーに添加されたときには、相分離する傾向があ
る。また、エマルションへのポリビニルアルコールの添
加は、この混合物を含むセメント組成物のレオロジー特
性を悪化させる傾向がある。
【0003】本発明は、再分散性可能なポリマー粉末を
提供する公知の方法における課題を解決することを目的
とする。本発明は、(i)少なくとも1種のエマルショ
ンポリマー、および少なくとも1種のHLB値が7以下
の界面活性剤を含むエマルションであって、該界面活性
剤がアルキルフェノキシエトキシレート、アセチレン列
ポリオール、アルキレングリコールアルキレート、ソル
ビタンアルキレート、グリセロールエステル、ポリグリ
セロールエステル、およびそれらの組み合わせからなる
群より選択される非イオン性界面活性剤であるエマルシ
ョンを調製し、(ii)エマルションをスプレードライ
する工程を含む方法を提供する。本発明の方法は、改良
された貯蔵安定性と再分散性を有するスプレードライさ
れたポリマーを提供する。本発明の方法は、さらにスプ
レードライ工程において回収されるポリマーの量を改善
する。
提供する公知の方法における課題を解決することを目的
とする。本発明は、(i)少なくとも1種のエマルショ
ンポリマー、および少なくとも1種のHLB値が7以下
の界面活性剤を含むエマルションであって、該界面活性
剤がアルキルフェノキシエトキシレート、アセチレン列
ポリオール、アルキレングリコールアルキレート、ソル
ビタンアルキレート、グリセロールエステル、ポリグリ
セロールエステル、およびそれらの組み合わせからなる
群より選択される非イオン性界面活性剤であるエマルシ
ョンを調製し、(ii)エマルションをスプレードライ
する工程を含む方法を提供する。本発明の方法は、改良
された貯蔵安定性と再分散性を有するスプレードライさ
れたポリマーを提供する。本発明の方法は、さらにスプ
レードライ工程において回収されるポリマーの量を改善
する。
【0004】本明細書において、HLBとは親水性親油
性バランスをいう。小さいHLBを有する界面活性剤
は、大きなHLBを有する界面活性剤よりも、小さな水
溶性と大きな油溶性を有する。
性バランスをいう。小さいHLBを有する界面活性剤
は、大きなHLBを有する界面活性剤よりも、小さな水
溶性と大きな油溶性を有する。
【0005】本発明に好適な界面活性剤は、HLB値が
7以下、好ましくは6以下、より好ましくは5以下であ
る非イオン性の界面活性剤である。非イオン性界面活性
剤は、他の種類の界面活性剤よりも発泡が少ない傾向に
ある。本発明において有用な界面活性剤としては、たと
えば、オクチルフェノキシエトキシル化アルコールのよ
うなアルキルフェノキシエトキシレート、エトキシル化
テトラメチルデシンジオールのようなアセチレン列ポリ
オール、プロピレングリコールモノラウレートのような
アルキレングリコールアルキレート、ソルビタンモノス
テアレートおよびソルビタンオレエートのようなソルビ
タンアルキレート、グリセロールオレエートのようなグ
リセロールエステル、デカグリセロールデカステアレー
トおよびデカグリセロールデカオレエートのようなポリ
グリセロールエステル、およびこれらの組み合わせであ
って、HLB値が7以下、好ましくは6以下、より好ま
しくは5以下であるものが挙げられる。エチレンオキサ
イド/プロピレンオキサイドブロックコポリマーのよう
な非イオン性界面活性剤では、たとえHLB値が7以下
であっても、本発明の効果が得られない。たとえばエチ
レンオキサイド/プロピレンオキサイドブロックコポリ
マーは、スプレードライ室の壁に多量のケーキを発生さ
せる傾向がある。
7以下、好ましくは6以下、より好ましくは5以下であ
る非イオン性の界面活性剤である。非イオン性界面活性
剤は、他の種類の界面活性剤よりも発泡が少ない傾向に
ある。本発明において有用な界面活性剤としては、たと
えば、オクチルフェノキシエトキシル化アルコールのよ
うなアルキルフェノキシエトキシレート、エトキシル化
テトラメチルデシンジオールのようなアセチレン列ポリ
オール、プロピレングリコールモノラウレートのような
アルキレングリコールアルキレート、ソルビタンモノス
テアレートおよびソルビタンオレエートのようなソルビ
タンアルキレート、グリセロールオレエートのようなグ
リセロールエステル、デカグリセロールデカステアレー
トおよびデカグリセロールデカオレエートのようなポリ
グリセロールエステル、およびこれらの組み合わせであ
って、HLB値が7以下、好ましくは6以下、より好ま
しくは5以下であるものが挙げられる。エチレンオキサ
イド/プロピレンオキサイドブロックコポリマーのよう
な非イオン性界面活性剤では、たとえHLB値が7以下
であっても、本発明の効果が得られない。たとえばエチ
レンオキサイド/プロピレンオキサイドブロックコポリ
マーは、スプレードライ室の壁に多量のケーキを発生さ
せる傾向がある。
【0006】本発明に有用な界面活性剤は、エマルショ
ンポリマーの重合の前、重合の間、重合の後、およびそ
れらのいくつかにおいて添加可能である。好ましくは、
本発明において有用な界面活性剤は、エマルション重合
の乳化剤として使用され、したがってエマルションポリ
マーの重合の前に添加される。本発明において有用な界
面活性剤は、エマルション重合において有用な公知の1
種以上の界面活性剤と共に使用することができる。本発
明において有用な界面活性剤は、エマルションポリマー
の総重量に基づいて、好ましくは0.1から20重量
%、より好ましくは0.2から18重量%、最も好まし
くは0.5から15重量%の量で使用される。
ンポリマーの重合の前、重合の間、重合の後、およびそ
れらのいくつかにおいて添加可能である。好ましくは、
本発明において有用な界面活性剤は、エマルション重合
の乳化剤として使用され、したがってエマルションポリ
マーの重合の前に添加される。本発明において有用な界
面活性剤は、エマルション重合において有用な公知の1
種以上の界面活性剤と共に使用することができる。本発
明において有用な界面活性剤は、エマルションポリマー
の総重量に基づいて、好ましくは0.1から20重量
%、より好ましくは0.2から18重量%、最も好まし
くは0.5から15重量%の量で使用される。
【0007】モノマーおよび開始剤の種類と量、連鎖移
動剤の種類と量、pH調節、種々の成分の添加速度、重
合温度、固形分濃度、加熱条件などのエマルション重合
における種々の要件は当業者に公知である。セメント改
質剤用のエマルションポリマーを調製する場合には、エ
マルションポリマーはコア/シェルエマルションポリマ
ーであることが好ましく、ヨーロッパ特許出願第522
791A1に開示されているタイプのコア/シェルポリ
マーが好適である。流量、入り口温度、出口温度、滞留
時間、添加剤の種類と量、およびキャリアガスのタイプ
などのスプレードライの種々の要件は当業者に公知であ
る。
動剤の種類と量、pH調節、種々の成分の添加速度、重
合温度、固形分濃度、加熱条件などのエマルション重合
における種々の要件は当業者に公知である。セメント改
質剤用のエマルションポリマーを調製する場合には、エ
マルションポリマーはコア/シェルエマルションポリマ
ーであることが好ましく、ヨーロッパ特許出願第522
791A1に開示されているタイプのコア/シェルポリ
マーが好適である。流量、入り口温度、出口温度、滞留
時間、添加剤の種類と量、およびキャリアガスのタイプ
などのスプレードライの種々の要件は当業者に公知であ
る。
【0008】好ましくは、エマルションポリマーは水性
エマルション重合によって調製される。好ましくは水性
エマルションのポリマー固形分は、25から70重量
%、より好ましくは30から60重量%、最も好ましく
は35から55重量%である。本発明の水性エマルショ
ンの粘度は、エマルションの容易な取扱いおよびスプレ
ードライヤーのノズルを通してエマルションをポンプ輸
送するために、好ましくは5,000センチポイズ(c
ps)以下、より好ましくは50から2,000cps
である。
エマルション重合によって調製される。好ましくは水性
エマルションのポリマー固形分は、25から70重量
%、より好ましくは30から60重量%、最も好ましく
は35から55重量%である。本発明の水性エマルショ
ンの粘度は、エマルションの容易な取扱いおよびスプレ
ードライヤーのノズルを通してエマルションをポンプ輸
送するために、好ましくは5,000センチポイズ(c
ps)以下、より好ましくは50から2,000cps
である。
【0009】本発明により調製されたエマルションポリ
マーは、水性エマルションの形態およびスプレードライ
されたポリマー粉末の形態として使用できる。エマルシ
ョン重合の際に低HLB値界面活性剤が乳化剤として使
用された場合には、発泡の問題がなく、低HLB値界面
活性剤はスプレードライの際の収率を改善し、スプレー
ドライされた粉末ポリマーの安定性を改良する。
マーは、水性エマルションの形態およびスプレードライ
されたポリマー粉末の形態として使用できる。エマルシ
ョン重合の際に低HLB値界面活性剤が乳化剤として使
用された場合には、発泡の問題がなく、低HLB値界面
活性剤はスプレードライの際の収率を改善し、スプレー
ドライされた粉末ポリマーの安定性を改良する。
【0010】実施例 ポリマーの調製 以下の手順により、コア/シェルポリマーを調製した。
それぞれの実施例において使用された界面活性剤は表5
に記載した。メカニカルスターラー、熱電対、凝縮器、
および窒素スパージ口を取り付けた5リットルの4つ口
丸底フラスコに脱イオン水700gを投入し、80℃に
加熱した。モノマーエマルション(ME#1)を表1に
示した成分を混合することにより調製した。開始剤溶液
は表2に示した成分を混合することにより調製した。容
器の内容物を攪拌しつつ、ME#1を容器に加え、つい
で開始剤溶液を加えた。数分後、容器内の温度は一定と
なり、t−ブチルハイドロパーオキサイドとソジウムス
ルホキシレートホルムアルデヒドとを含む触媒溶液2,
3gを容器に添加し、残留モノマー量を減らした。容器
に表3に示した中和剤スラリーを加え、第1段のシェル
ポリマーを可溶化した。モノマーエマルション(ME#
2)を表4に示した成分を混合することにより調製し
た。容器に114gのME#2と10gの20%の過硫
酸アンモニウム水溶液を加えた。発熱がピークを過ぎた
後、ME#2の残りと187gの3.7%の過硫酸アン
モニウム水溶液を、別々に、容器内の温度を82−86
℃に保ちつつ、一定速度で2時間にわたって加えた。容
器内容物の温度をさらに30分、82℃に保った後、6
5℃に冷却した。t−ブチルハイドロパーオキサイドと
ソジウムスルホキシレートホルムアルデヒドとを含む触
媒溶液2,3gを添加し、残留モノマー量を減らした。
それぞれの実施例において使用された界面活性剤は表5
に記載した。メカニカルスターラー、熱電対、凝縮器、
および窒素スパージ口を取り付けた5リットルの4つ口
丸底フラスコに脱イオン水700gを投入し、80℃に
加熱した。モノマーエマルション(ME#1)を表1に
示した成分を混合することにより調製した。開始剤溶液
は表2に示した成分を混合することにより調製した。容
器の内容物を攪拌しつつ、ME#1を容器に加え、つい
で開始剤溶液を加えた。数分後、容器内の温度は一定と
なり、t−ブチルハイドロパーオキサイドとソジウムス
ルホキシレートホルムアルデヒドとを含む触媒溶液2,
3gを容器に添加し、残留モノマー量を減らした。容器
に表3に示した中和剤スラリーを加え、第1段のシェル
ポリマーを可溶化した。モノマーエマルション(ME#
2)を表4に示した成分を混合することにより調製し
た。容器に114gのME#2と10gの20%の過硫
酸アンモニウム水溶液を加えた。発熱がピークを過ぎた
後、ME#2の残りと187gの3.7%の過硫酸アン
モニウム水溶液を、別々に、容器内の温度を82−86
℃に保ちつつ、一定速度で2時間にわたって加えた。容
器内容物の温度をさらに30分、82℃に保った後、6
5℃に冷却した。t−ブチルハイドロパーオキサイドと
ソジウムスルホキシレートホルムアルデヒドとを含む触
媒溶液2,3gを添加し、残留モノマー量を減らした。
【0011】エマルションポリマーをBowen Mo
del BLSA スプレードライヤーで、以下の条件
下でスプレードライした。入り口温度120℃、出口温
度60℃、流量毎分100−150ミリリットル、空気
圧100ポンド/平方インチ。それぞれの実施例におい
て、「粒子径」は、Brookhaven BI−90
粒度計で測定され、ナノメーター(nm)で表示され
る。表7中のスクラップ比は、スプレードライで回収さ
れたエマルションポリマーの重量と、スプレードライ室
の壁に付着したポリマーの量との比率である。スプレー
ドライされたエマルションポリマーはセメント改良剤と
して評価された。セメントモルタルは、表6に示された
処方で調製された。
del BLSA スプレードライヤーで、以下の条件
下でスプレードライした。入り口温度120℃、出口温
度60℃、流量毎分100−150ミリリットル、空気
圧100ポンド/平方インチ。それぞれの実施例におい
て、「粒子径」は、Brookhaven BI−90
粒度計で測定され、ナノメーター(nm)で表示され
る。表7中のスクラップ比は、スプレードライで回収さ
れたエマルションポリマーの重量と、スプレードライ室
の壁に付着したポリマーの量との比率である。スプレー
ドライされたエマルションポリマーはセメント改良剤と
して評価された。セメントモルタルは、表6に示された
処方で調製された。
【0012】改質セメントについて、以下の特性が評価
された。結果を表7に示す。 ウェットアウトタイム:モルタルが十分作業できるコン
システンシーになるまでの時間(秒) 薄片特性 1/16インチ(0.16センチ)厚のモルタルをプラ
イウッド上に置き、24時間キュアさせた。スクリュー
ドライバーで中心部をひっかき、靱性を定性的に評価し
た。セメントがどの程度プライウッドに接着しているか
により、接着性を定性的に評価した。フレッシュポリマ
ーは、スプレードライ後2日以内にセメント配合物に混
合された、スプレードライされたエマルションポリマー
をいう。エージングポリマーは、60℃のオーブン中に
5日置いた後、セメント配合物に混合された、スプレー
ドライされたエマルションポリマーをいう。
された。結果を表7に示す。 ウェットアウトタイム:モルタルが十分作業できるコン
システンシーになるまでの時間(秒) 薄片特性 1/16インチ(0.16センチ)厚のモルタルをプラ
イウッド上に置き、24時間キュアさせた。スクリュー
ドライバーで中心部をひっかき、靱性を定性的に評価し
た。セメントがどの程度プライウッドに接着しているか
により、接着性を定性的に評価した。フレッシュポリマ
ーは、スプレードライ後2日以内にセメント配合物に混
合された、スプレードライされたエマルションポリマー
をいう。エージングポリマーは、60℃のオーブン中に
5日置いた後、セメント配合物に混合された、スプレー
ドライされたエマルションポリマーをいう。
【0013】
【表1】 ME#1 脱イオン水 290.00 トラントン XN−45S 1.3 界面活性剤 35.60 メチルメタアクリレート 294.00 アリルメタアクリレート 5.60 メタアクリル酸 75.00 3−メルカプトプロピオン酸メチル 13.1
【0014】
【表2】 FeSO4・7H2Oの0.1%水溶液 10.0g t−ブチルハイドロパーオキサイドの 25.4g 14.9%水溶液 ソジウム スルホキシレート 43.4g ホルムアルデヒドの7.8%水溶液
【0015】
【表3】 脱イオン水 110.0g 水酸化ナトリウムの50%水溶液 35.0g Ca(OH)2 16.1g
【0016】
【表4】 ME#2 脱イオン水 326.00g 界面活性剤 11.30g ラウリル硫酸ナトリウム 10.80g ブチルアクリレート 762.00g メチルメタアクリレート 739.00g
【0017】
【表5】 実施例No. 界面活性剤 HLB 1 オクチルフェノキシエトキシル化アルコール 3.6 (1−2EO単位) 2 テトラメチルデシンジオール 4.0 3 エトキシル化テトラメチルデシンジオール 4.0 4 エトキシル化C12-13直鎖1級アルコール 3.7 5 ポリグリコールモノラウレート 3.2 比較例6 オクチルフェノキシエトキシル化アルコール 15.8 (〜16EO単位) 比較例7 エトキシル化C11-152級アルコール 8.0 比較例8 エトキシル化C12-13直鎖1級アルコール 7.9 比較例9 EO/POブロックコポリマー 1−7 比較例10 EO/POブロックコポリマー 12−18
【0018】
【表6】 タイプI ポルトランドセメント 15.0g 60メッシュ 砂 22.5g スプレードライされた 1.0g(ポリマー固形分基準) エマルションポリマー
【0019】
【表7】
【0020】表7のデータから、エマルションポリマー
と低HLB非イオン性界面活性剤、すなわちアルキルフ
ェノキシエトキシレート、アセチレン列ポリオール、ま
たはアルキレングリコールアルキレートを含むエマルシ
ョンポリマーを含むエマルションから調製されたスプレ
ードライされたポリマー粉末は、スクラップ比と安定性
に関し、よりバランスのとれた特性を有していることが
わかる。
と低HLB非イオン性界面活性剤、すなわちアルキルフ
ェノキシエトキシレート、アセチレン列ポリオール、ま
たはアルキレングリコールアルキレートを含むエマルシ
ョンポリマーを含むエマルションから調製されたスプレ
ードライされたポリマー粉末は、スクラップ比と安定性
に関し、よりバランスのとれた特性を有していることが
わかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミアオ−スン・リ・シェン アメリカ合衆国ペンシルバニア州19002、 ローア・グウィネズ、ストーンブリッジ・ ロード 1002
Claims (5)
- 【請求項1】 (i)少なくとも1種のエマルションポ
リマー、および少なくとも1種のHLB値が7以下の界
面活性剤を含むエマルションであって、該界面活性剤が
アルキルフェノキシエトキシレート、アセチレン列ポリ
オール、アルキレングリコールアルキレート、ソルビタ
ンアルキレート、グリセロールエステル、ポリグリセロ
ールエステル、およびそれらの組み合わせからなる群よ
り選択される非イオン性界面活性剤であるエマルション
を調製し、(ii)エマルションをスプレードライする
工程を含む、ポリマー粉末の安定性改良方法。 - 【請求項2】 該少なくとも1種の界面活性剤のHLB
値が6以下である、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 該少なくとも1種の界面活性剤のHLB
値が5以下である、請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 該非イオン性界面活性剤が、オクチルフ
ェノキシエトキシル化アルコール、エトキシル化テトラ
メチルデシンジオール、プロピレングリコールモノラウ
レート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンオレ
エート、グリセロールオレエート、デカグリセロールデ
カステアレート、デカグリセロールデカオレエート、お
よびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請
求項1記載の方法。 - 【請求項5】 該少なくとも1種の界面活性剤が該エマ
ルションポリマーの総重量に基づき0.5から15重量
%の量で存在する、請求項1記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/390,389 US5606015A (en) | 1995-02-16 | 1995-02-16 | Polymer powder stability |
US390,389 | 1995-02-16 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08259622A true JPH08259622A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=23542289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8049662A Pending JPH08259622A (ja) | 1995-02-16 | 1996-02-14 | ポリマー粉末の安定性改良方法 |
Country Status (13)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5606015A (ja) |
EP (1) | EP0731128B1 (ja) |
JP (1) | JPH08259622A (ja) |
KR (1) | KR960031511A (ja) |
CN (1) | CN1137539A (ja) |
AU (1) | AU699068B2 (ja) |
BR (1) | BR9600732A (ja) |
CA (1) | CA2169507A1 (ja) |
DE (1) | DE69625733T2 (ja) |
IL (1) | IL117124A0 (ja) |
PL (1) | PL312844A1 (ja) |
SG (1) | SG42951A1 (ja) |
ZA (1) | ZA961176B (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2792546B1 (fr) * | 1999-04-26 | 2003-01-03 | Rhodia Chimie Sa | Composition solide comprenant au moins un tensioactif a bas point de fusion |
DE10049127C2 (de) * | 2000-10-02 | 2003-02-20 | Clariant Gmbh | Redispergierbare Dispersionspulver-Zusammensetzung, Verfahren zu deren Herstellung sowie deren Verwendung |
DE10239441A1 (de) * | 2002-08-28 | 2004-03-11 | Celanese Emulsions Gmbh | Redispergierbare Dispersionspulver-Zusammensetzung, Verfahren zu deren Herstellung sowie deren Verwendung |
DE102006050336A1 (de) | 2006-10-25 | 2008-05-08 | Wacker Polymer Systems Gmbh & Co. Kg | Geminitensid enthaltende Dispersionspulverzusammensetzungen |
US8529694B2 (en) | 2006-10-26 | 2013-09-10 | Air Products And Chemicals, Inc. | Powdered acetylenic surfactants and compositions containing them |
FR2958159B1 (fr) * | 2010-03-31 | 2014-06-13 | Lvmh Rech | Compostion cosmetique ou pharmaceutique |
PL2791077T3 (pl) | 2011-12-15 | 2019-09-30 | Dow Global Technologies Llc | Formulacje suchej mieszanki zawierające redyspergowalne proszki karboksylowanego polimeru styren-butadien i cementy zawierające duże ilości tlenku glinu |
US9169382B2 (en) | 2012-03-09 | 2015-10-27 | Dow Global Technologies Llc | Carboxyl group containing acrylic RDP and dry mix cement formulations containing them |
WO2014004507A1 (en) * | 2012-06-27 | 2014-01-03 | Shell Oil Company | Fuel and engine oil composition and its use |
CN111303427B (zh) * | 2020-05-14 | 2020-09-04 | 富海(东营)新材料科技有限公司 | 高纯度低灰分聚砜类树脂的工业化提纯工艺 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4171428A (en) * | 1971-11-26 | 1979-10-16 | Stauffer Chemical Company | Method for manufacturing plastisol resins using spray-drying |
GB1525864A (en) * | 1975-09-16 | 1978-09-20 | Stauffer Chemical Co | Thermally agglomerated vinyl chloride resin |
US4203879A (en) * | 1978-09-01 | 1980-05-20 | The Firestone Tire & Rubber Company | Plastisol resins having improved clarity |
EP0239084A3 (en) * | 1986-03-26 | 1989-03-29 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Non-homogenized multi-surface polish compositions |
DE4021216A1 (de) * | 1990-07-03 | 1992-01-09 | Basf Ag | Waessrige polymerisat-dispersionen und hieraus durch spruehtrocknung hergestellte polymerisat-pulver |
JPH04185607A (ja) * | 1990-11-21 | 1992-07-02 | Hoechst Gosei Kk | 保護コロイド系再分散性アクリル樹脂エマルジョン粉末とその製造方法 |
US5403894A (en) * | 1991-07-11 | 1995-04-04 | Rohm And Haas Company | A redispersible core-shell polymer powder |
CA2110448A1 (en) * | 1992-12-08 | 1994-06-09 | Helen H.Y. Pak-Harvey | Redispersible acrylic polymer powder for cementitious compositions |
DE4317036A1 (de) * | 1993-05-21 | 1994-11-24 | Basf Ag | Polymerisatpulver |
-
1995
- 1995-02-16 US US08/390,389 patent/US5606015A/en not_active Expired - Lifetime
-
1996
- 1996-02-07 AU AU44403/96A patent/AU699068B2/en not_active Ceased
- 1996-02-12 SG SG1996001317A patent/SG42951A1/en unknown
- 1996-02-12 EP EP96300936A patent/EP0731128B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1996-02-12 DE DE69625733T patent/DE69625733T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1996-02-13 IL IL11712496A patent/IL117124A0/xx unknown
- 1996-02-14 CA CA002169507A patent/CA2169507A1/en not_active Abandoned
- 1996-02-14 JP JP8049662A patent/JPH08259622A/ja active Pending
- 1996-02-14 ZA ZA961176A patent/ZA961176B/xx unknown
- 1996-02-14 KR KR1019960003577A patent/KR960031511A/ko not_active Application Discontinuation
- 1996-02-14 BR BR9600732A patent/BR9600732A/pt not_active Application Discontinuation
- 1996-02-15 CN CN96102036A patent/CN1137539A/zh active Pending
- 1996-02-16 PL PL96312844A patent/PL312844A1/xx unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AU699068B2 (en) | 1998-11-19 |
IL117124A0 (en) | 1996-06-18 |
BR9600732A (pt) | 1997-12-23 |
CA2169507A1 (en) | 1996-08-17 |
PL312844A1 (en) | 1996-08-19 |
AU4440396A (en) | 1996-08-22 |
DE69625733D1 (de) | 2003-02-20 |
DE69625733T2 (de) | 2003-10-02 |
CN1137539A (zh) | 1996-12-11 |
US5606015A (en) | 1997-02-25 |
KR960031511A (ko) | 1996-09-17 |
EP0731128B1 (en) | 2003-01-15 |
SG42951A1 (en) | 1997-10-17 |
ZA961176B (en) | 1996-08-16 |
EP0731128A1 (en) | 1996-09-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3179022B2 (ja) | セメント分散剤およびその製造方法ならびにそれを用いたセメント組成物 | |
JP3133188B2 (ja) | スルホ含有モノマー、その製造方法、およびそれからなるマイクロカプセル封入における保護コロイド | |
US5705553A (en) | Copolymers containing carboxyl groups in aqueous dispersion form or redispersible powder form and their water-soluble salts, processes for their preparation and their use as thickeners in aqueous formulations | |
JP2003529645A (ja) | 重合可能な化合物及びその用途 | |
IE840800L (en) | Copolymer | |
JPH10512323A (ja) | エチレン性不飽和モノマーから造るフィルム形成性ポリマーの水再分散性粉末組成物 | |
CA1306821C (en) | Polyacrylate dispersions prepared with a water-soluble conjugated unsaturated monomer in the absence of a protective colloid | |
JPH08259622A (ja) | ポリマー粉末の安定性改良方法 | |
EP0107300B1 (en) | Redox-initiated polymerisation process for the production of non-charged, wholly sterically stabilised aqueous polymer dispersions | |
JPH0770254A (ja) | 水性分散物の状態または再分散性粉末の状態のカルボキシル基含有コポリマーおよびそれの水溶性塩、それの製造方法およびそれの用途 | |
JP3162367B2 (ja) | 保護コロイド系再分散性アクリル樹脂エマルジョン粉末およびその製造方法 | |
PL186735B1 (pl) | Proszkowa kompozycja do ponownego dyspergowania wwodzie i sposób wytwarzania proszkowej kompozycjizdolnej do ponownego dyspergowania w wodzie | |
JPH08253538A (ja) | グラフトポリマー組成物 | |
JPH0336854B2 (ja) | ||
JP4084302B2 (ja) | 高固形分エチレン−酢酸ビニルラテックス | |
ZA200200235B (en) | Aqueous polymer dispersion. | |
US6417297B1 (en) | Process for reducing the odor emission of aqueous vinylaromatic/1,3-diene copolymer dispersions | |
JP4498569B2 (ja) | 反応性界面活性剤組成物 | |
EP0470650A2 (en) | Water-absorbent polymer and its method of production | |
JPH057403B2 (ja) | ||
JP2004531592A (ja) | 乳化重合に乳化剤として新規アルキル−及びアリールアルコキシレートを使用する方法 | |
JPH05213644A (ja) | セメント配合物のスランプロス防止方法 | |
JPH0380162B2 (ja) | ||
JP2001089212A (ja) | セメント混和液剤およびその製造方法 | |
JP2002362952A (ja) | セメント分散剤の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050620 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050622 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051222 |