JPH08259475A - シクロペンタジエニル化合物の製造法および得られた化合物 - Google Patents

シクロペンタジエニル化合物の製造法および得られた化合物

Info

Publication number
JPH08259475A
JPH08259475A JP8008443A JP844396A JPH08259475A JP H08259475 A JPH08259475 A JP H08259475A JP 8008443 A JP8008443 A JP 8008443A JP 844396 A JP844396 A JP 844396A JP H08259475 A JPH08259475 A JP H08259475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
cyclopentadienyl
formula
bis
propane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8008443A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3835846B2 (ja
Inventor
Ev Ilya E Nifant
エ.ニファンチィエフ イリア
Pavel V Ivchenko
ヴェ、イフチェンコ パーヴェル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Montell Technology Co BV
Original Assignee
Montell Technology Co BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Montell Technology Co BV filed Critical Montell Technology Co BV
Publication of JPH08259475A publication Critical patent/JPH08259475A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3835846B2 publication Critical patent/JP3835846B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C13/00Cyclic hydrocarbons containing rings other than, or in addition to, six-membered aromatic rings
    • C07C13/28Polycyclic hydrocarbons or acyclic hydrocarbon derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F17/00Metallocenes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2601/00Systems containing only non-condensed rings
    • C07C2601/06Systems containing only non-condensed rings with a five-membered ring
    • C07C2601/10Systems containing only non-condensed rings with a five-membered ring the ring being unsaturated
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S526/00Synthetic resins or natural rubbers -- part of the class 520 series
    • Y10S526/943Polymerization with metallocene catalysts

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シングル炭素原子で橋状になった一群のビス
−シクロペンタジエニル化合物の製造を容易にかつ有利
に製造することを課題とする。 【解決手段】 塩基と、炭素/酸素の原子比が3より高
くない酸素含有溶媒の存在下で、シクロペンタジエニル
化合物とカルボニル化合物を反応させることによりシン
グル炭素原子により橋状ビス−シクロペンタジエニル化
合物の製造法。 【効果】 容易な1段法で高収率で得られる化合物は、
オレフィン重合の触媒成分として活性であるアンサ−メ
タロセンの製造に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シクロペンタジ
エニル化合物の製造法に関する。より詳しくは、この発
明は、アルキリデン橋状ビス−シクロペンタジエニル化
合物の製造法に関する。この発明はまた、その製造法で
得ることができる一群の化合物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】2つ
のシクロペンタジエニル環が構造橋で結合した化合物が
知られ、主にオレフィン重合の触媒成分として活性であ
るアンサ−メタロセン用の有機金属化合物の合成に広く
用いられている。ヨーロッパ特許出願EP129,36
8号で、1〜4の炭素原子を有するアルキレン基で構成
された橋で互いに結合したシクロペンタジエニル環から
なるメタロセン化合物が知られている。しかし、その出
願では、かかる化合物の製造は開示されていない。
【0003】ヨーロッパ特許出願EP415,566号
には、(A)アルモキサンと(B)同一または異なるシ
クロペンタジエニル環が式−R5 CR6 −(R5 とR6
は異なる意味を有してもよい)を有する橋で結合されて
いるメタロセン化合物とからなる触媒の存在下で行う塊
重合で作られた低分子量のプロピレンポリマーが開示さ
れている。そのメタロセン化合物のリガンドは、予め有
機リチウム化合物と処理したシクロペンタジエニル化合
物とフルベン化合物と反応されて作られる。フルベンが
シクロペンタジエニル化合物に対応すると対称リガンド
を得ることができる。しかしこの方法は満足しうる収率
ではなく、対称リガンドの製造に、フルベンを作り、分
離する前工程を必要とし、全体の反応収率の低下をまね
く。
【0004】イソプロピリデン−橋状シクロペンタジエ
ニル化合物が置換シクロペンタジエニル化合物と6,6
−ジメチルフルベンとをNaOH/THF系の存在下で
反応させて作られている(I.E. Nifant'ev et.al.,J. Ch
em. Research 1992, 162) 。この場合に、6,6−ジメ
チルフルベンが別に作られている。その上、シクロペン
タジエニル環上に置換基を有する6,6−ジメチルフル
ベンはこれらの条件で反応しないことから、シクロペン
タジエニル環上に置換基を有するイソプロピリデン橋状
ビス−シクロペンタジエニル化合物を得ることはできな
い。
【0005】上記と同じ著書の Organometallics 1991,
10, 3739 によると、イソプロピリデン−ビス−(シク
ロペンタジエン)が、NaOH/THF系の存在下で、
シクロペンタジエンとアセトンを反応させる1工程のみ
で作られている。その収率は約60%である。しかし、
この条件下で置換シクロペンタジエンはアセトンと反応
しない。
【0006】2つのジシクロペンタジエニル−ジメチル
メタンすなわち、各シクロペンタジエニル環の3位にイ
ソプロピルまたはt−ブチル置換分を有するものから得
られたTiとZrのメタロセンコンプレタスが提案され
ている〔I.F. Urazowski等:ギリシャ、クリエート ア
ギア ペラギアデ1993年9月5〜10日に行われた有機金
属化合物の第10回フェケム(Fechem)会議〕。しかし、
ここでは、これらのコンプレックの生成機構とX線分析
による構造特性が議論されているのみで対応するジシク
ロペンタジエン−ジメチルメタンの製造は記載されてい
ない。
【0007】従って、シングル炭素原子で橋状になった
一群のビス−シクロペンタジエニル化合物の製造を容易
にかつ有利に作る方法が非常に望まれているところであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本出願人は、シクロペン
タジエニル環上に置換分を有するアルキリデン橋状ビス
−シクロペンタジエニル化合物を特定の条件下で操作し
て、容易な1段法で作ることができることを意外にも見
いだした。従って、この発明の目的は、式(II)
【0009】
【化9】
【0010】(式中R5 とR6 は下記と同一意味)のカ
ルボニル化合物と、式(III)
【0011】
【化10】
【0012】(式中、R1 、R2 、R3 とR4 は下記と
同一意味)のシクロペンタジエニル化合物との反応を、
塩基と炭素/酸素の原子比が3より高くない酸素含有溶
媒との存在下で行うことからなる式(I)
【0013】
【化11】
【0014】〔式中R1 、R2 、R3 とR4 は同一また
は異なって、水素原子、またはSiあるいはGe原子を
含有してもよいC1-20アルキル、C3-20シクロアルキ
ル、C2- 20アルケニル、C6-20アリール、C7-20アルキ
ルアリールあるいはC7-20アリールアルキル基、かつ同
一シクロペンタジエニル環上の2つの隣接するR1 、R
2、R3 、R4 は5〜8の炭素原子を有する環を形成で
きる;R5 は水素原子または−CHR7 8 基、R6
6-20アリール基または−CHR9 10基(R7
8 、R9 とR10は同一または異なって、水素原子、ま
たは窒素、燐、酸素あるいは硫黄のようなヘテロ原子を
含有していもよいC1-20アルケニル、C3-20シクロアル
キル、C2-20アルケニル、C6-20アリールアルキル基、
かつ2つのR7 、R8 、R9 とR10はヘテロ原子を含有
してもよい3〜8の炭素原子を有する環を形成でき
る。)〕を有する橋状ビス−シクロペンタジエニル化合
物の製造法を提供するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】式(I)と(III)の化合物におけ
るシクロペンタジエニル環の二重結合は許容される位置
の何れでもよい。溶媒の選択はこの発明で重要であり、
不適当な溶媒は所望の目的物を与えないか満足な収率で
目的物を与えないであろう。
【0016】この発明で使用するのに特に適当な群の溶
媒は、例えば −ジメトキシエタン、ジエトキシエタンのようなジエー
テル、 −ジグリムのようなトリエーテル、 −クラウンエーテル、 −モノ、ジ、オリゴまたはポリ−エチレングリコール のようなポリエーテルである。
【0017】この発明の方法での使用に適する塩基は、
例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウムのようなア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸化物である。こ
れらの中で、水酸化カリウムが特に好ましい。この発明
の方法は、特に好ましい具体例によれば、水酸化カリウ
ムとジメトキシエタンの存在下で行われる。
【0018】反応温度は、一般に−50℃と溶媒の沸騰
温度との間である。反応時間は、広い範囲で変化でき
る。一般に2分〜24時間の間で、より代表的には30
分〜4時間の間である。上記の反応で、シクロペンタジ
エニル化合物(III)のカルボニル化合物(II)に対する
モル比は、非常に広い範囲で変化でき、(III)/(II)
のモル比によって所望の目的物が得られる異なるタイプ
の具体例が実施できる。その具体例それぞれで異なるタ
イプの最終物が得れる。しかし、そのモル比は一般に2
に等しいかそれ以下である。
【0019】この発明の方法の好ましい具体例によれ
ば、シクロペンタジエニル化合物(III)とカルボニル化
合物(II)との反応は、モル比(III)/(II)が約2:
1で行われる。このようなモル比を用いると、式(II)
と(III)の化合物の置換基のタイプと数の選択によっ
て、異なるアルキリデン橋状ビス−シクロペンタジエニ
ル化合物を単一工程で作ることができる。
【0020】従って、式(III)でR1 、R2 、R3 、R
4 置換分の少なくとも1つがC1-10アルキル基であるシ
クロペンタジエニル化合物から1群のアルキリデン橋状
ビス(アルキル置換シクロペンタジエニル)化合物に属
する化合物が、公知方法により一般に高い収率で得るこ
とができる。特に(III)/(II)のモル比が約2:1で
操作してアセトンを式(II)のカルボニル化合物とし、
アルキル置換シクロペンタジエニル化合物を式(III)の
化合物として使用すると、式(IV) 2,2−ビス(CpR’n 4-n )プロパン(IV) (式中R1 はメチル、エチル、イソプロピルなどのよう
なC1-10アルキル基、nは1〜4の整数)の橋状ビス−
アルキル環シクロペンタジエンが、単一工程で75%以
上の収率で得ることができる。2,2−ビス(モノアル
キル−シクロペンタジエニル)プロパンの場合は、その
NMRスペクトルから、アルキル置換分はシクロペンタ
ジエニル環のβ−炭素原子に結合していることがわか
る。
【0021】式(IV)の化合物の例としては、次のもの
が挙げられる。 2,2−ビス(3−メチル−シクロペンタジエニル)プ
ロパン 2,2−ビス(3−エチル−シクロペンタジエニル)プ
ロパン 2,2−ビス(3−イソプロピル−シクロペンタジエニ
ル)プロパン 2,2−ビス(3−tーブチル−シクロペンタジエニ
ル)プロパン 2,2−ビス(2,4−ジメチル−シクロペンタジエニ
ル)プロパン 2,2−ビス(2−メチル−4−イソプロピル−シクロ
ペンタジエニル)プロパン 2,2−ビス(2−メチル−4−tーブチル−シクロペ
ンタジエニル)プロパン 2,2−ビス(2,3,4,5−テトラメチル−シクロ
ペンタジエニル)プロパン 単一工程で(III)/(II)のモル比が約2:1で操作し
得ることができる他の群の化合物は、アルキリデン橋状
ビス−インデニル化合物である。これらの化合物は、式
(III)でR1 とR2 置換分またはR3 とR4 置換分がベ
ンゼン環を形成している化合物、すなわちインデニルま
たは置換インデニル化合物から得ることができる。
【0022】アルキリデン橋状ビス−インデニル化合物
の群で、特に好ましいのは、KOH/DMEのような適
する塩基/溶媒系の存在下、インデニル化合物とアセト
ンとを反応させて得ることができる2,2−ビス(イン
デニル)プロパンである。このような化合物の例として
次のものが挙げられる。 2,2−ビス(インデニル)プロパン 2,2−ビス(3−メチル−インデニル)プロパン 2,2−ビス(3−エチル−インデニル)プロパン 2,2−ビス(3−イソプロピル−インデニル)プロパ
ン 2,2−ビス(3−tーブチル−インデニル)プロパン 2,2−ビス(4,7−ジメチル−インデニル)プロパ
ン。
【0023】加えて、置換橋状ビス−インデニル化合物
は、上記の具体例によって得られた2,2−ビス(イン
デニル)プロパンを後処理で得ることもできる。例え
ば、2,2−ビス(3−トリメチルシリル−インデニ
ル)プロパンは、2,2−ビス(インデニル)プロペン
のジリチウム塩をトリメチルクロルシランと処理して得
ることができる。
【0024】この発明の方法で得ることができるイソプ
ロピリデン以外の基で橋状結合したビス−シクロペンタ
ジエニル化合物の例は、次のものがある。 1,1−ビス(シクロペンタジエニル)シクロペンタン 1,1−ビス((1H)インデン−3−イル)シクロペンタ
ン 1,1−ビス(シクロペンタジエニル)シクロヘキサン 1,1−ビス((1H)インデン−3−イル)シクロヘキサ
ン 1,1−ビス(シクロペンタジエニル)シクロヘプタン 1,1−ビス((1H)インデン−3−イル)シクロヘプタ
ン 1,1−ビス(シクロペンタジエニル)シクロプロピル
エタン 1,1−ビス((1H)インデン−3−イル)シクロプロピ
ルエタン ビス(シクロペンタジエニル)フェニルメタン ビス(インデニル)フェニルメタン 4,4−ビス(シクロペンタジエニル)−1−メチルピ
ペラジン 4,4−ビス(インデニル)1−メチルピペラジン。
【0025】この発明の他の具体例によれば、式(II)
のカルボニル化合物は、化学量論モル比(III)/(II)
が2:1に対して過剰量用いることができる。特にモル
比(III)/(II)が約2:3でもよい。このような条件
で、シクロペンタジエニル環上のβ−位にアルキリデン
置換分を有する式(I)のシクロペンタジエニル化合物
を主生成物として得ることができる。
【0026】式(II)のカルボニル化合物を大過剰用い
ると反応溶媒としても使用できる。従って、この発明の
他の目的は、式(II)
【0027】
【化12】
【0028】(式中R5 とR6 は前記と同一意味)のカ
ルボニル化合物と、式(III)
【0029】
【化13】
【0030】(式中R1 、R2 、R3 とR4 は前記と同
一意味)のシクロペンタジエニル化合物とを、モル比
(II)/(III)か1.5に等しいかそれ以上で、塩基の
存在下で行うことからなる式(I)
【0031】
【化14】
【0032】(式中R1 、R3 、R4 、R5 とR6 は前
記と同一意味、R2 は同一または異なって式(V)
【0033】
【化15】
【0034】(式中R5 とR6 は前記と同一意味のアル
キリデン基))の橋状シクロペンタジエニル化合物の製
造法を提供する。例えば、インデンとアセトンとの反応
を、モル比インデン:アセトンが約2:3で行うか、ア
セトンを反応溶媒として使用するアセトン過剰で行う
と、2,2−ビス(3−ベンゾ−6,6−ジメチルフル
ベン)プロパンが得られる。この化合物は、公知法によ
りインデニル基の3位に置換分を有する各種の2,2−
ビス(インデニル)プロパンに変換できる非常に広い用
途をもつ化合物である。
【0035】例えば、2,2−ビス(3−ベンゾ−6,
6−ジメチル−フルベン)プロパンを、適切な溶媒中、
LiHまたはLiAlH4 のような水素化物、またはL
iMeのようなメタロセンと反応させて、2,2−ビス
(3−イソプロピル−インデニル)プロパンまたは2,
2−ビス(3−t−ブチル−インデニル)プロパンのア
ニオン型を直接得ることができ、これは次いでメタロセ
ン化合物に変換される。
【0036】この発明による式(II)のカルボニル化合
物と式(III)のシクロペンタジエニル化合物との反応か
ら得られる橋状シクロペンタジエニル化合物は、抽出、
晶出、蒸留、クロマトグラフィ等のような公知の技術に
より反応混合物から回収され、分離される。この発明の
方法により得られるアルキリデン−橋状ビス−シクロペ
ンタジエニル化合物は、チタン、ジルコニウムまたはハ
フニウムのような遷移金属を有する対応するメタロセン
化合物を製造するために使用でき、メタロセン化合物は
オレフィンの重合に触媒成分として使用される。
【0037】この発明の方法により得られるアルキリデ
ン−橋状ビス−シクロペンタジエニル化合物のあるもの
は、本出願の日において知られていない。従って、本発
明の更なる目的は、一般式(I):
【0038】
【化16】
【0039】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5
よびR6 は上記と同じであり、但しR 5 およびR6 置換
分がメチル基の場合、下記条件: −R1 、R2 、R3 およびR4 置換分の少なくとも1つ
が水素原子とは異なり、 −R1 、R2 およびR4 置換分が水素原子なら、R3
換分はイソプロピルまたはt−ブチル基以外であり、お
よび −2つの橋状リガンドが未置換インデニル以外である が適用される)からなる橋状シクロペンタジエニル化合
物を提供する。
【0040】この発明の方法により得られる興味深い式
(I)の新規ビス−シクロペンタジエニル化合物は、R
3 置換分が炭素数1〜10のアルキル、シクロアルキ
ル、アリール、アルキルアリールまたはアリールアルキ
ル基の3つで置換された炭素、珪素またはゲルマニウム
原子であり、R4 置換分が水素原子である化合物であ
る。そのような化合物の例として、2,2−ビス(3−
t−ブチル−シクロペンタジエニル)プロパン、2,2
−ビス(3−メチル−4−t−ブチル−シクロペンタジ
エニル)プロパン、2,2−ビス(3−t−ブチル−イ
ンデニル)プロパン、2,2−ビス(3−トリメチルシ
リル−インデニル)プロパンが挙げられる。
【0041】特徴付け1 H−NMRおよび13C−NMR分析は、室温で、溶媒
としてCDCl3 を使用し、バリアン(Varian)
300MHz装置で行った。全ての操作は、空気に鋭敏
な化合物を扱うための通常の技術を使用して、乾燥窒素
雰囲気中で行った。
【0042】THF=テトラヒドロフラン Et2 O=エチルエーテル DME=ジメトキエタン
【0043】
【実施例】
実施例1 2,2−ビス(インデニル)プロパンの製造 粉砕されたKOH15gのDME150ml懸濁液に、
インデン23.5ml(200ミリモル)を0.5時間
かけて添加した。混合物を加熱還流させた。次いで、ア
セトン7.5ml(100ミリモル)を0.5時間かけ
て添加し、混合物を更に2時間還流下で攪拌した。得ら
れた混合物を冷却し、中性になるまで希リン酸200m
l、次いでジエチルエーテル100mlで処理した。有
機相を分離し、水で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥させ
た。次いで、溶媒を真空除去し、残留物を130〜16
0℃、0.01トル(torr)で蒸留した。広範囲留
分を回収し、1:1エーテル/ヘキサン混合物から再結
晶させることにより20.4g(収率72%)の生成物
を得た。 1H−NMR(アセトン−d8 ,30℃)δ:
7.37(d,2H);7.32(d,2H);6.9
8(m,4H);6.60(t,2H){=CH−}
3.38(d,4H,−CH2 −)1.74(s,6
H,−CH3
【0044】実施例2 2,2−ビス(3−メチル−インデニル)プロパンの製
造 インデンの代わりに3−メチル−インデン200ミリモ
ルを使用し、アセトンを添加した後、混合物を3時間還
流下で攪拌すること以外は、実施例1に記載した工程に
より行った。蒸留の温度を135〜165℃とした。生
成物を二リチウム塩として分離した(収率65%)。 1
H−NMR(THF−d8 ,30℃)δ:7.42
(“d”,2H);7.10(“d”,2H);6.2
6(“t”,2H);6.18(“t”,2H){AB
CD,J=9Hz}6.47(s,2H);2.33
(s,6H,Ind−CH3 );1.90(s,6H,
>CMe 2
【0045】実施例3 2,2−ビス(3−イソプロピル−インデニル)プロパ
ンの製造 インデンの代わりに3−イソプロピル−インデン200
ミリモルを使用し、アセトンを添加した後、混合物を4
時間還流下で攪拌すること以外は、実施例1に記載した
工程により行った。蒸留の温度を140〜175℃とし
た。生成物を二リチウム塩として分離した(収率63
%)。 1H−NMR(THF−d8 ,30℃)δ:7.
45(“d”,2H);7.27(“d”,2H);
6.30(“t”,2H);6.23(“t”,2H)
{ABCD,J=8.0Hz}6.63(s,2H);
3.30(sept,J=7.0Hz,2H,−C
(CH32 );1.98(s,6H,>CMe2
1.35(d,J=7.0Hz,12H,−CH(C
3 2
【0046】実施例4 (a)2,2−ビス(3−ベンゾ−6,6−ジメチル−
フルベン)プロパンの製造 アセトン300ミリモルを使用することを除いて、実施
例1に記載された工程により行った。26.1gの生成
物を得た(収率73%)。 (b)2,2−ビス(3−イソプロピル−インデニル)
プロパンの製造 THF100ml中に、2,2−ビス(3−ベンゾ−
6,6−ジメチル−フルベン)プロパン6.27g(1
7.8ミリモル)の溶液を、−20℃でLiAlH
4 (2倍過剰)0.68gで処理した。混合物を室温ま
で加温し、5時間還流した。得られた溶液をH2 O20
0ml中に注ぎ、中和し、Et2 O50mlで2回抽出
した。有機相を乾燥させ、溶媒を除去し、残留物を真空
乾燥させた。4.16gの生成物を分離し、更に生成す
ることなく次の工程に使用した(収率63.4%)。
【0047】実施例5 2,2−ビス(3−テトラブチル−インデニル)プロパ
ンの製造 インデンの代わりに3−テトラブチル−インデン200
ミリモルを使用し、アセトンを添加した後、混合物を4
時間還流下で攪拌すること以外は、実施例1に記載した
工程により行った。蒸留の温度を145〜185℃とし
た。生成物を二リチウム塩として分離した(収率48
%)。 1H−NMR(THF−d8 ,30℃)δ:8.
17(“t”,4H);6.95(mm,4H){AB
CD}7.36(s,2H)2.70(s,6H,>C
Me2 )2.19(s,18H,−CMe3
【0048】実施例6 2,2−ビス(3−t−ブチル−シクロペンタジエニ
ル)プロパンの製造 DME100mlに、KOH10g、t−ブチル−シク
ロペンタジエン150ミリモルおよびアセトン4.35
gを懸濁させ、得られた混合物を加熱して還流させ、2
時間攪拌した。次いで、混合物を冷却し、水200m
l、ジエチルエーテル100mlで処理した。有機相を
分離し、水で洗浄し、CaCl2 で乾燥させた。次い
で、溶媒を真空蒸発させ、残留物を145〜165℃で
蒸留した。広範囲留分を回収し、再結晶させた(収率8
1%)。 1H−NMR(CDCl3 )δ:6.3−5.
7(m,4H);3.0−2.8(m,4H);1.5
−1.4(m,6H);1.3−1.2(m,18H)
【0049】実施例7 2,2−ビス(2−メチル−4−t−ブチル−シクロペ
ンタジエニル)プロパンの製造 DME100mlのKOH粉末10gの懸濁液に、激し
い攪拌下で、2−メチル−4−t−ブチル−シクロペン
タジエン17.8g(131ミリモル)を、0.5時間
かけて添加した。得られた混合物を加熱して還流させ
た。次いで、アセトン4.8ml(66ミリモル)を
0.5時間かけて滴下し、混合物を更に6時間還流下で
攪拌した。得られた混合物を冷却し、希リン酸200m
lで中性になるまで処理し、ジエチルエーテル100m
lで処理した。有機相を分離し、水で洗浄し、Na2
4 で乾燥させた。次いで、溶媒を真空蒸発させ、残留
物を0.01トル下で蒸留した。130〜160℃の広
範囲留分を回収し、Et2 O30mlで希釈し、ヘキサ
ンのn−ブチルリチウムの2.0M溶液60mlで処理
した。生成物である白色の結晶沈殿物を二リチウム塩と
して分離し、Et2 O20mlで2回洗浄し、真空乾燥
させた(収率60%)。 1H−NMR(THF−d8
30℃)δ:5.52(“d”,2H);5.22
(“d”,2H);3.58(s,6H);1.58
(s,6H);1.18(s,18H)
【0050】実施例8 1,1−ビス((1H)インデン−3−イル)シクロペ
ンタンの製造 DME150mlに、粉砕されたKOH15g、インデ
ン23.5ml(200ミリモル)を懸濁させ、得られ
た混合物を還流するまで加熱した。次いで、シクロペン
タノン7.5ml(100ミリモル)を0.5時間かけ
て滴下し、混合物を還流下で更に2時間攪拌した。その
後、混合物を冷却し、水200ml、ジエチルエーテル
100mlで処理した。有機相を分離し、水で洗浄し、
CaCl 2 で乾燥させた。次いで、溶媒を真空蒸発さ
せ、残留物を蒸留した。180〜240℃/0.01〜
0.02トルの広範囲留分を回収した。得られた生成物
(18.5g)をヘプタンから再結晶させた(収率62
%)。
【0051】実施例9 1,1−ビス((1H)インデン−3−イル)シクロヘ
キサンの製造 DME150mlに、粉砕されたKOH15g、インデ
ン23.5ml(200ミリモル)を懸濁させ、混合物
を還流するまで加熱した。次いで、シクロヘキサノン
9.3ml(100ミリモル)を0.5時間かけて滴下
し、混合物を還流下で更に2時間攪拌した。その後、混
合物を冷却し、水200ml、ジエチルエーテル100
mlで処理した。有機相を分離し、水で洗浄し、CaC
2 で乾燥させた。次いで、溶媒を真空蒸発させ、残留
物を蒸留した。190〜240℃/0.02トルの広範
囲留分を回収した。得られた生成物(23.7g)をヘ
プタンから再結晶させた(収率76%)。
【0052】実施例10 1,1−ビス((1H)インデン−3−イル)シクロヘ
プタンの製造 DME150mlに、粉砕されたKOH15g、インデ
ン23.5ml(200ミリモル)を懸濁させ、混合物
を還流するまで加熱した。次いで、シクロヘプタノン1
0.67ml(100ミリモル)を0.5時間かけて滴
下し、混合物を還流下で更に2時間攪拌した。その後、
混合物を冷却し、水200ml、ジエチルエーテル10
0mlで処理した。有機相を分離し、水で洗浄し、Ca
Cl2 で乾燥させた。次いで、溶媒を真空蒸発させ、残
留物を蒸留した。190〜240℃/0.02トルの広
範囲留分を回収した。得られた生成物(22.2g)を
ヘプタンから再結晶させた(収率68%)。
【0053】実施例11 1,1−ビス((1H)インデン−3−イル)−1−シ
クロプロピルエタンの製造 DME150mlに、粉砕されたKOH15g、インデ
ン23.5ml(200ミリモル)を懸濁させ、混合物
を還流するまで加熱した。次いで、アセチルシクロプロ
パン8.6ml(100ミリモル)を0.5時間かけて
滴下し、混合物を還流下で更に3時間攪拌した。その
後、混合物を冷却し、水200ml、ジエチルエーテル
100mlで処理した。有機相を分離し、水で洗浄し、
CaCl2で乾燥させた。次いで、溶媒を真空蒸発さ
せ、残留物を蒸留した。180〜230℃/0.02ト
ルの広範囲留分を回収した。得られた生成物(21.8
g)をヘプタンから再結晶させた(収率73%)。
【0054】実施例12 ビス(インデニル)フェニルメタンの製造 アセトンの代わりにベンズアルデヒド100ミリモルを
使用し、ベンズアルデヒドを添加した後、混合物を5時
間還流下で攪拌すること以外は、実施例1に記載した工
程により行った。蒸留の温度を140〜170℃とし
た。回収した留分をヘプタンから再結晶させた(収率6
0%)。 1H−NMR(アセトン−d6 ,30℃)δ:
7.52−7.18{mm,13H}6.05(q,2
H,=CH−)5.39(m,1H,>CH−)3.4
0(br.s,4H,−CH2 −) 13C−NMR(CD
2 Cl2 ,30℃)δ145.6;145.1;14
1.5(=C<)131.8;129.3;128.
7;127.0;126.2;124.1;120.2
(=CH−)44.5(>CH−)38.1(−CH2
−)
【0055】実施例13 2,2−ビス(3−ベンゾ−6,6−ジメチル−フルベ
ン)プロパンの製造 インデン38.7g(0.330モル)、アセトン15
5ml(2.11モル)およびKOH2.71gを、窒
素雰囲気下で、250mlのフラスコに入れた。得られ
た溶液を、15日間、暗下で攪拌し、次いで溶液の色が
緑になり、フラスコの底に黄色固体生成物が晶出した。
固体を回収し、水で洗浄し、CH2 Cl 2 で希釈し、濾
過し、Na2 SO4 で乾燥させた。溶媒を除去した後、
黄色固体をペンタンから再結晶させた。純粋な2,2−
ビス(3−ベンゾ−6,6−ジメチル−フルベン)プロ
パンを5.53g得た。
【0056】実施例14 2,2−ビス(3−トリメチルシリル−インデニル)プ
ロパンの製造 実施例1の工程により製造した2,2−ビス(インデニ
ル)プロパン5.45g(20ミリモル)を、100m
lのエーテルに溶解した。それにより得られた溶液を−
20℃にし、ペンタンのn−ブチル−リチウムの2M溶
液22mlを添加し、それにより二リチウム−2,2−
ビス(インデニル)プロパンの懸濁液を得た。二リチウ
ム−2,2−ビス(インデニル)プロパン8.77g
(30.85ミリモル)を、エーテル100mlに溶解
し、Me3 SiCl(過剰量)10mlを−40℃で添
加した。得られた混合物を室温までもどした。有機相を
分離し、溶媒を除去し、生成物を真空乾燥させた。
【0057】実施例15 4,4−ビス−インデニル−1−メチル−ピペリジンの
製造 DME150mlのKOH粉末10gの懸濁液に、激し
い攪拌下で、インデン0.25モルを、0.5時間かけ
て添加した。混合物を加熱して還流させた。次いで、D
ME10mlに溶解した1−メチルピペリドン0.1モ
ルを0.5時間かけて滴下し、混合物を更に2時間還流
下で攪拌した。得られた混合物を冷却し、希リン酸20
0mlで中性になるまで処理し、Et2 O100mlで
処理した。有機相を分離し、20%過剰量の希酢酸で処
理した。水相を分離し、Et2 Oで2回洗浄し、希アル
カリ溶液で中和した。4,4−ビス−インデニル−1−
メチル−ピペリジンをCH2 Cl2 で抽出し、有機相を
分離し、溶媒を除去し、残留物をヘキサンで再結晶し
た。4,4−ビス−インデニル−1−メチル−ピペリジ
ンの収率は67%であった。 1H−NMR(C6 6
30℃)δ:7.57(d,2H);7.20(d,2
H);7.04(t,2H);6.97(t,2H);
6.28(s,2H);3.08(s,4H);2.5
8(m,4H);2.44(m,4H);2.17
(s,3H)
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、上記記載の条件下で操
作することにより容易な1段法でシクロペンタジエニル
環上に置換基を有するアルキリデン橋状ビス−シクロペ
ンタジエニル化合物を作ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 パーヴェル ヴェ、イフチェンコ ロシア、モスクワ 119899、ヴェー−1124 レフト、エムジーユー、レーニンスキエ ゴールイ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(II) 【化1】 (式中R5 とR6 は下記と同一意味)のカルボニル化合
    物と、式(III) 【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 とR4 は下記と同一意味)の
    シクロペンタジエニル化合物との反応を、塩基と炭素/
    酸素の原子比が3より高くない酸素含有溶媒との存在下
    で行うことからなる式(I) 【化3】 〔式中R1 、R2 、R3 とR4 は同一または異なって、
    水素原子、またはSiあるいはGe原子を含有してもよ
    いC1-20アルキル、C3-20シクロアルキル、C2- 20アル
    ケニル、C6-20アリール、C7-20アルキルアリールある
    いはC7-20アリールアルキル基、かつ同一シクロペンタ
    ジエニル環上の2つの隣接するR1 、R2、R3 、R4
    は5〜8の炭素原子を有する環を形成できる;R5 は水
    素原子または−CHR7 8 基;R6 はC6-20アリール
    基または−CHR9 10基(R7 、R8 、R9 とR10
    同一または異なって、水素原子、または窒素、燐、酸素
    あるいは硫黄のようなヘテロ原子を含有していもよいC
    1-20アルケニル、C3-20シクロアルキル、C2-20アルケ
    ニル、C6-20アリールアルキル基、C7-20アルキルアリ
    ールあるいはC7-20アリールアルキル基かつ2つの
    7 、R8 、R9 とR10はヘテロ原子を含有してもよい
    3〜8の炭素原子を有する環を形成できる。)〕を有す
    る橋状ビス−シクロペンタジエニル化合物の製造法。
  2. 【請求項2】 溶媒がポリエーテルである請求項1によ
    る製造法。
  3. 【請求項3】 ポリエーテルが、ジメトキシエタン、ジ
    エトキシエタン、ジグリム、クラウンエーテル、モノ
    −,ジ−,オリゴ−またはポリエチレングリコールから
    なる群から選択される請求項2による製造法。
  4. 【請求項4】 塩基が、アルカリ金属水酸化物およびア
    ルカリ土類金属水酸化物からなる群から選択される請求
    項1〜3いずれか1つによる製造法。
  5. 【請求項5】 塩基が、水酸化リチウム、水酸化ナトリ
    ウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムおよび水酸化
    バリウムからなる群から選択される請求項4による製造
    法。
  6. 【請求項6】 溶媒がジメトキシエタンであり、塩基が
    水酸化カリウムである請求項1による製造法。
  7. 【請求項7】 式(III)のシクロペンタジエニル化合物
    と式(II)のカルボニル化合物とのモル比が、約2:1
    である請求項1〜6いずれか1つによる製造法。
  8. 【請求項8】 式(II)のカルボニル化合物がアセトン
    である請求項1〜7いずれか1つによる製造法。
  9. 【請求項9】 式(II) 【化4】 (式中R5 とR6 は前記と同一意味)のカルボニル化合
    物と、式(III) 【化5】 (式中R1 、R2 、R3 とR4 は前記と同一意味)のシ
    クロペンタジエニル化合物とを、モル比(II)/(III)
    が1.5に等しいかそれ以上で、塩基の存在下で行うこ
    とからなる式(I) 【化6】 (式中R1 、R3 、R4 、R5 とR6 は前記と同一意
    味、R2 は同一または異なって式(V) 【化7】 (式中R5 とR6 は前記と同一意味のアルキリデン
    基))の橋状シクロペンタジエニル化合物の製造法。
  10. 【請求項10】 一般式(I): 【化8】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 およびR6 は上
    記と同じであり、但しR 5 およびR6 置換分がメチル基
    の場合、下記条件: −R1 、R2 、R3 およびR4 置換分の少なくとも1つ
    が水素原子とは異なり、 −R1 、R2 およびR4 置換分が水素原子なら、R3
    換分はイソプロピルまたはt−ブチル基以外であり、お
    よび −2つの橋状リガンドが未置換インデニル以外である が適用される)からなる橋状シクロペンタジエニル化合
    物。
  11. 【請求項11】 R3 置換分が炭素数1〜10のアルキ
    ル、シクロアルキル、アリール、アルキルアリールまた
    はアリールアルキル基の3つで置換された炭素、珪素ま
    たはゲルマニウム原子であり、かつR4 置換分が水素原
    子である化合物からなる請求項10による化合物。
  12. 【請求項12】 2,2−ビス(3−t−ブチル−シク
    ロペンタジエニル)プロパン、2,2−ビス(3−メチ
    ル−4−t−ブチル−シクロペンタジエニル)プロパ
    ン、2,2−ビス(3−t−ブチル−インデニル)プロ
    パン及び2,2−ビス(3−トリメチルシリル−インデ
    ニル)プロパンから選択される請求項11による化合
    物。
JP00844396A 1995-01-23 1996-01-22 シクロペンタジエニル化合物の製造法および得られた化合物 Expired - Fee Related JP3835846B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT95A000100 1995-01-23
ITMI950100A IT1272924B (it) 1995-01-23 1995-01-23 Procedimento per la preparazione di composti ciclopentadienilici e composti cosi' ottenibili

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08259475A true JPH08259475A (ja) 1996-10-08
JP3835846B2 JP3835846B2 (ja) 2006-10-18

Family

ID=11370283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00844396A Expired - Fee Related JP3835846B2 (ja) 1995-01-23 1996-01-22 シクロペンタジエニル化合物の製造法および得られた化合物

Country Status (8)

Country Link
US (2) US6043403A (ja)
EP (1) EP0722949B1 (ja)
JP (1) JP3835846B2 (ja)
CN (1) CN1136548A (ja)
CA (1) CA2167860A1 (ja)
DE (1) DE69613597T2 (ja)
IT (1) IT1272924B (ja)
RU (1) RU2161148C2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015110528A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 日本ポリエチレン株式会社 架橋ビスインデニル化合物の製造方法
JP2022518564A (ja) * 2019-01-28 2022-03-15 ランクセス・オルガノメタリックス・ゲーエムベーハー メタロセンを製造するためのプロセス

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19523595A1 (de) * 1995-06-30 1997-01-02 Hoechst Ag Verfahren zur Herstellung einer kohlenstoffverbrückten Biscyclopentadienverbindung
US5900497A (en) * 1996-12-20 1999-05-04 Union Carbide Chemicals & Plsatics Technology Corporation Process for preparing metallocene procatalysts
EP0920403B1 (en) * 1997-03-29 2002-01-30 Basell Technology Company B.V. Process for preparing cyclopentadienyl compounds
US6448350B1 (en) 1998-04-21 2002-09-10 Basell Technology Company Bv Process for the preparation of copolymers of ethylene with alpha-olefins
IL134686A0 (en) 1998-07-02 2001-04-30 Montell Technology Company Bv Process for the preparation of substantially amorphous alpha-olefin polymers and compositions containing them and process for the preparation of bridged ligand
ES2197714T3 (es) 1998-11-18 2004-01-01 Basell Polyolefine Gmbh Metalocenos de eslabon metileno como componentes cataliticos de la polimerizacion de olefinas.
ES2216474T3 (es) 1999-10-26 2004-10-16 Repsol Quimica S.A. Compuestos de bis cicoplentadienilo con enlaces de un solo carbono y complejos de metaloceno de los mismos.
CN100394489C (zh) * 2005-04-08 2008-06-11 广明光电股份有限公司 盘式装置聚焦调整装置及方法
CN102844284A (zh) * 2010-04-28 2012-12-26 尤尼威蒂恩技术有限责任公司 烷基环戊二烯化合物的合成方法
CN103664469B (zh) * 2012-09-18 2015-05-27 中国石油天然气股份有限公司 一类含环戊二烯的星形化合物及其制备方法
CN103665197B (zh) * 2012-09-18 2015-12-02 中国石油天然气股份有限公司 一种均相稀土催化剂及其在共轭二烯烃聚合中的应用
CN103664468B (zh) * 2012-09-18 2015-05-13 中国石油天然气股份有限公司 一类含环戊二烯的四臂星形化合物、制备方法及其应用
JP5710035B2 (ja) 2013-02-27 2015-04-30 日本ポリエチレン株式会社 メタロセン化合物およびオレフィン重合体の製造方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE485823C (de) 1927-10-04 1929-11-06 Rueti Ag Maschf Einrichtung zum selbsttaetigen Abwickeln der Kette vom Kettenbaum fuer Webstuehle
ZA844157B (en) * 1983-06-06 1986-01-29 Exxon Research Engineering Co Process and catalyst for polyolefin density and molecular weight control
DE3929693A1 (de) * 1989-09-07 1991-03-14 Hoechst Ag Verfahren zur herstellung eines polyolefinwachses
US5036034A (en) * 1989-10-10 1991-07-30 Fina Technology, Inc. Catalyst for producing hemiisotactic polypropylene
DE59107926D1 (de) * 1990-11-12 1996-07-18 Hoechst Ag Metallocene mit Liganden aus 2-substituierten Indenylderivaten, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Katalysatoren
DE69224463T2 (de) * 1991-11-28 1998-07-09 Showa Denko Kk Neues Metallocen und Verfahren zur Herstellung von Polyolefinen unter Verwendung desselben
TW309523B (ja) * 1991-11-30 1997-07-01 Hoechst Ag
IT1256259B (it) * 1992-12-30 1995-11-29 Montecatini Tecnologie Srl Composti mettallocenici aventi leganti di tipo fluorenilico
US5459117A (en) * 1993-08-27 1995-10-17 Ewen; John A. Doubly-conformationally locked, stereorigid catalysts for the preparation of tactiospecific polymers
US5770755A (en) * 1994-11-15 1998-06-23 Phillips Petroleum Company Process to prepare polymeric metallocenes
US5631203A (en) * 1995-05-04 1997-05-20 Phillips Petroleum Company Metallocene compounds and preparation thereof containing terminal alkynes
DE19523595A1 (de) * 1995-06-30 1997-01-02 Hoechst Ag Verfahren zur Herstellung einer kohlenstoffverbrückten Biscyclopentadienverbindung

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015110528A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 日本ポリエチレン株式会社 架橋ビスインデニル化合物の製造方法
JP2022518564A (ja) * 2019-01-28 2022-03-15 ランクセス・オルガノメタリックス・ゲーエムベーハー メタロセンを製造するためのプロセス

Also Published As

Publication number Publication date
DE69613597T2 (de) 2002-06-20
CN1136548A (zh) 1996-11-27
US6043403A (en) 2000-03-28
IT1272924B (it) 1997-07-01
US6388118B1 (en) 2002-05-14
EP0722949B1 (en) 2001-07-04
RU2161148C2 (ru) 2000-12-27
EP0722949A2 (en) 1996-07-24
ITMI950100A0 (it) 1995-01-23
ITMI950100A1 (it) 1996-07-23
EP0722949A3 (en) 1996-09-18
DE69613597D1 (de) 2001-08-09
JP3835846B2 (ja) 2006-10-18
CA2167860A1 (en) 1996-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3419501B2 (ja) ビスインデニル型のブリッジドキラルメタロセン触媒の製法
CA2250740C (en) 2-substituted 7-haloindenes and methods for synthesizing
JP3835846B2 (ja) シクロペンタジエニル化合物の製造法および得られた化合物
JP3815814B2 (ja) 橋状メタロセン化合物の製造法
JP3390133B2 (ja) メタロセン化合物、その製造方法及びその使用
JP3998270B2 (ja) シクロペンタジエニル化合物の製造方法
RU2337104C9 (ru) СПОСОБ ДИАСТЕРЕОСЕЛЕКТИВНОГО СИНТЕЗА РАЦЕМИЧЕСКИХ ДИОРГАНОСИЛИЛБИС(2-МЕТИЛБЕНЗО[е]ИНДЕНИЛ)ЦИРКОНИЕВЫХ СОЕДИНЕНИЙ И РАЦЕМИЧЕСКОЕ СОЕДИНЕНИЕ ПЕРЕХОДНОГО МЕТАЛЛА
KR20010072229A (ko) 티타늄 착물의 제조 방법
US6489526B2 (en) Method for synthesis of hydrocarbyl bridged indenes
US20110137060A1 (en) Preparation of ansa metallocene compounds
JPH1025258A (ja) シクロペンタジエン系化合物のアルキル化方法
JP2005529865A (ja) インデン置換体の製造方法
CA2160175C (en) Transition metal complexes containing disubstituted cyclopentadienyl ligands
US6414206B2 (en) Process for preparing bisindenylalkanes
RU2391350C2 (ru) Способ рацемоселективного синтеза анса-металлоценов
JP3713405B2 (ja) 架橋ジルコノセン化合物の製造方法
JPH08245670A (ja) 1,3−ジ置換シクロペンタジエニル−配位子との遷移金属錯体の製造方法
JP3323473B2 (ja) 新規な架橋基含有化合物
EP0773205A1 (en) Bridged cyclopentadienyl derivatives and process for their preparation
KR20220029541A (ko) C2 가교된 사이클로펜타다이에닐 리간드 및 상응하는 안사-메탈로센 촉매의 새로운 합성 공정
JPH09124676A (ja) 非対称置換メタロセンの製法及びその種の化合物
JPH1045786A (ja) メタロセン化合物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060718

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060620

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees