JP2005529865A - インデン置換体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(II)のアルキル置換インデンを、改善された収率で、式(I)のインデンを式(III)の化合物と反応させることにより、製造する簡易な方法、この方法で製造されたアルキル置換インデン、及び高度活性重合触媒用のメタロセンの製造のためにこれらを使用する方法に関する。
【化1】

Description

本発明は、収率において改善されたアルキル−置換体インデンを製造する簡易な方法、該製造方法により製造されたアルキル−置換インデン、及び、高度活性重合触媒用のメタロセンを製造するためにそれらを使用する方法に関する。
インデン置換体は、薬学(Negwer、VCH 1987年、頁1703ff.)、農作物防護、ファインケミカル、液晶、及びα−オレフィンの重合用のメタロセン触媒(Chem.Rev.2000、4号)等の分野における活性化合物を製造するための重要な中間体である。置換体インデンを出発材料として使用すれば、キラルのアンサ−メタロセンを得ることが可能であり、これはオレフィンの立体特異的重合反応における高度活性触媒の遷移金属成分として非常に重要である(EP0129368参照)。
リガンド系の変形、例えば置換によるものによって、触媒特性に目的に沿った影響を与えることができる。これにより、ポリマーの重合収率、分子量分布、立体規則性(タクチシティ)、及び融点を所望の程度に改変することが可能である(Chem.Rev.2000、4号)。1位に架橋を有し、好ましくは2位に炭化水素基を有し、4位に炭化水素基を有するイデニル基を、πリガンドとして含む架橋ジルコノセンは、特に高度な活性と立体選択的触媒系が見いだされている(EP0567970A1、EP0629632A2)。これらの高度活性メタロセンに使用されるリガンド系は、対応するインデンから製造される。
低廉なカップリング反応を含む多くの製造方法が、アリール−置換インデンの製造方法として記載されている(WO98/40331、US5789634)。しかし、アルキル−置換インデンの合成は困難であり、それはアルキル置換体が、例えば複雑な環化合成(例えば、J.Organomet.Chem.1995年、頁181〜194参照)の場合に、又はカップリング反応の場合に、合成開始時の出発物質に存在していなければならないからであり、比較的高価だが十分な反応性のブロモインデンが出発物質として使用され(例えば、J.Org.Chem.1984年、49、4226〜4237頁参照)、その一方で反応性の欠如のために、その種のクロロインデンのカップリング反応は行うことができず、あるいは不十分な収率をもたらす。
EP0129368 EP0567970A1 EP0629632A2 WO98/40331 US5789634 Negwer、VCH 1987年、頁1703ff. Chem.Rev.2000、4号 J.Organomet.Chem.1995年、頁181〜194 J.Org.Chem.1984年、49、4226〜4237頁
本発明の目的は、メタロセン錯体と活性化合物の製造の重要な中間体である置換インデンの簡易、柔軟、低廉な製造方法を見いだすことにある。
本発明者等は、上記目的が、インデンの六員環中に脱離基として塩素を含む置換インデンを、簡易な方法で、sp3中心を介して結合し、特に、活性化合物とメタロセン錯体の製造用に使用可能な置換インデンへと転化することにより、達成されることを見いだした。
本発明は従って、式(II)のインデンを式(I)のインデンから、脂肪族有機金属化合物によりアリール塩化物を遷移金属触媒sp2−sp3カップリング反応することを介して、製造する方法を提供する。
Figure 2005529865
本発明において、式(I)のインデンは、適切な遷移金属触媒が添加された適切な溶媒中で、式(III)のカップリング成分と反応して式(II)のインデンを形成する(但し、式(I)、式(I)及び式(III)において、
1は、塩素であり、
1は、C1〜C40基、例えば、C1〜C25−アルキル、C2〜C25−アルケニル、C2〜C25−アルキニル、C3〜C15−アルキルアルケニル、C3〜C15−アルキルアルキニル、C6〜C24−アリール、C4〜C24−ヘテロアリール、C5〜C24−アルキルヘテロアリール、C7〜C30−アリールアルキル、C7〜C30−アルキルアリール、C1〜C12−アルコキシ、C6〜C24−アリールオキシ、フッ化C1〜C25−アルキル、フッ化C6〜C24−アリール、フッ化C7〜C30−アリールアルキル、フッ化C7〜C30−アルキルアリール、及びフッ素原子、及びヘテロ原子含有基、例えば、ホウ素−、ケイ素−、窒素−、酸素−、又は硫黄原子含有基で、1個以上の置換基を有するもの、からなる群より独立に選択された、同一又は相違する基であり、多数のY1基が結合して環状脂肪族又は芳香環系を形成し、これらがさらに置換されてもよく、ヘテロ原子を含んでいてもよく、
2は、C1〜C40基、例えば、C1〜C25−アルキル、C2〜C25−アルケニル、C2〜C25−アルキニル、C3〜C15−アルキルアルケニル、C3〜C15−アルキルアルキニル、C6〜C24−アリール、C4〜C24−ヘテロアリール、C5〜C24−アルキルヘテロアリール、C7〜C30−アリールアルキル、C7〜C30−アルキルアリール、C1〜C12−アルコキシ、C6〜C24−アリールオキシ、フッ化C1〜C25−アルキル、フッ化C6〜C24−アリール、フッ化C7〜C30−アリールアルキル、フッ化C7〜C30−アルキルアリール、及びヘテロ原子含有基、例えば、ホウ素−、ケイ素−、窒素−、酸素−、又は硫黄原子含有基で、1個以上の置換基を有するもの、からなる群より独立に選択された、同一又は相違する基であり、多数のY2基が結合して環状脂肪族又は芳香環系を形成し、これらがさらに置換されてもよく、ヘテロ原子を含んでいてもよく、
2は、直鎖状、分枝状、又は環状の脂肪族炭化水素基、例えば、C1〜C25−アルキル、これらがさらに種々の置換基を有していてもよく、イデニル骨格へ脂肪族の基を介して結合する基、例えば、C3〜C15−アルケニルアルキル、C3〜C15−アルキニルアルキル、C5〜C24−ヘテロアリールアルキル、C7〜C30−アリールアルキル、C2〜C30−アルキルオキシアルキル、C7〜C30−アリールオキシアルキル、C8〜C30−アルキルアリールアルキル、及びその他のヘテロ原子含有基でイデニル骨格へ脂肪族基を介して結合しているもの、例えば、ホウ素−、ケイ素−、窒素−、酸素−、又は硫黄原子含有基、からなる群より独立に選択された、同一又は相違する基であり、これらは1種以上の置換基を有してもよく、
1は、元素の周期表の1、2、12、13、又は14族の元素、好ましくはLi、Na、K、Rb、Cs、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、B、Sn、Zn、Cd、又はHg、特に好ましくはLi、Na、K、Mg、Ca、B、Sn、Zn、Cd、又はHgであり、極めて特に好ましくはLi、Mg、B、又はZnであり、
2は、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アリールオキシ基、メシラート、トシラート、及びトリフラートからなる群、好ましくはハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、及びアリールオキシ基からなる群より独立に選択された、同一又は相違する基であり、
mは、0〜3の整数、
nは、1〜4の整数、
pは、0〜4の整数、
qは、1〜4の整数、
rは、1、2、又は3、且つ、
tは、0、1、又は2で、r+tがM1の酸化数である)。
本発明の方法において、式(I)のインデンを、式(III)のカップリング成分と反応させて式(II)のインデンを形成することが特に好適であり、但し、この場合には、式(I)、式(I)及び式(III)において、
1は、Li、Mg、B、又はZn、特にMgであり、
2は、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、及びアリールオキシ基からなる群、特にハロゲン原子、例えば塩素、臭素、及びヨウ素からなる群から独立に選択された、同一又は相違する基であり、
その他の基及び指標は上述した通りである。
インデン骨格上の置換基の位置は以下のように付番される。
Figure 2005529865
本発明の方法において、アルキル基とは、直鎖状、分枝状、又は環状のアルキル基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、シクロペンチル、n−ヘキシル、又はシクロヘキシル基等を意味する。
本発明の方法において、特に好ましい式(I)のインデンでは、
脱離基X1の数であるnは、1又は2、好ましくは1であり、
mは、0又は1、特に0であり、
1は、C1〜C10−アルキル、C6〜C10−アリール、又はC7〜C14−アルキルアリールであり、
pは、0又は1、好ましくは1であり、且つ、
2は、C1〜C10−アルキル、C6〜C10−アリール、又はC7〜C14−アルキルアリール、特にC1〜C6−アルキル、さらにY2はインデン骨格の2位で置換されていることが好ましい。
1は、好ましくは直鎖状、分枝状、又は環状のC1〜C18−アルキル基、特にC1〜C10−アルキル基、C7〜C14−アリールアルキル基、又はC8〜C15−アルキルアリールアルキル基である。
qは、好ましくは1又は2、特に1である。
本発明の方法の出発物質としての式(I)のインデンを以下に詳細に例示するが、これは本発明の範囲を制限するものではない:
4−クロロ−1−インデン、5−クロロ−1−インデン、6−クロロ−1−インデン、7−クロロ−1−インデン、2−メチル−4−クロロ−1−インデン、2,7−ジメチル−4−クロロ−1−インデン、2,4−ジメチル−7−クロロ−1−インデン、2−メチル−5−クロロ−1−インデン、2−メチル−6−クロロ−1−インデン、2−メチル−7−クロロ−1−インデン、2−エチル−4−クロロ−1−インデン、2−エチル−5−クロロ−1−インデン、2−エチル−6−クロロ−1−インデン、2−エチル−7−クロロ−1−インデン、2−プロピル−4−クロロ−1−インデン、2−プロピル−5−クロロ−1−インデン、2−プロピル−6−クロロ−1−インデン、2−プロピル−7−クロロ−1−インデン、2−i−プロピル−4−クロロ−1−インデン、2−i−プロピル−5−クロロ−1−インデン、2−i−プロピル−6−クロロ−1−インデン、2−i−プロピル−7−クロロ−1−インデン、2−ブチル−4−クロロ−1−インデン、2−ブチル−5−クロロ−1−インデン、2−ブチル−6−クロロ−1−インデン、2−ブチル−7−クロロ−1−インデン、2−s−ブチル−4−クロロ−1−インデン、2−s−ブチル−5−クロロ−1−インデン、2−s−ブチル−6−クロロ−1−インデン、2−s−ブチル−7−クロロ−1−インデン、2−t−ブチル−4−クロロ−1−インデン、2−t−ブチル−5−クロロ−1−インデン、2−t−ブチル−6−クロロインデン、2−t−ブチル−7−クロロインデン。
本発明の合成方法で使用される式(I)の出発物質は、先行技術の通常の方法による簡易な方法で、合成することができる。従って、例えば、式(I)の4−クロロ−2−アルキルインデンは、対応する7−クロロ−2−アルキル−1−インダンオンから、カルボニル基をアルコール基(インダノール)へと、適切な水素化物、例えば水素化ホウ素ナトリウムにより水素化して、続けて、特に酸性条件下で、例えばパラ−トルエンスルホン酸を使用して、水を脱離することで、製造することが可能である。出発物質として使用される4−クロロ−2−アルキル−1−インダンオンは、WO98/40331に記載されている先行技術の方法により製造できる。異性体7−クロロ−2−アルキルインデンは、例えば、US5789634に記載されているように、製造可能である。
式(III)の脂肪族有機金属化合物は、先行技術の標準的方法による簡易な方法で同様に得ることができ、又は市場で入手可能である。好適なグリニャール試薬の合成は、例えば、Holm,Torkil、J.Chem.Soc.Perkin Trans.2、1981年、464〜467頁に記載されている。別な式(III)の有機金属試薬の合成は、有機金属化学の標準的方法に含まれており、例えば、March,Advanced Organic Chemistry、第4版、1992年、及びその引用文献中に記載されている。
本発明による、六員環にアルキル基が置換されている式(II)のインデンの合成は、式(I)のクロロインデンを式(III)の脂肪族有機金属化合物で、遷移金属触媒sp2−sp3カップリング反応させることにより、行うことができる。これらの反応は、適切な溶媒、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等の中で、保護気体雰囲気下で、行うことができる。遷移金属触媒として、周期表の8〜10族、好ましくは10族の遷移金属錯体を原則として使用することができる。特に有用な錯体は、ニッケル又はパラジウムの錯体、特にニッケルの錯体、例えば、[1,3−ビス(ジフェニルフォスフィノ)プロパン]ニッケル(II)塩化物(以下、NiCl2[dppp]2と記す)である。遷移金属触媒を次に詳細に例示するが、これは本発明の範囲を制限するものではない:
ニッケル(II)アセチルアセトネート、[1,2−ビス(ジフェニルフォスフィノ)エタン]ニッケル(II)塩化物(以下、NiCl2[dppe]2と記す)、[1,1’−ビス(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン]ニッケル(II)塩化物(以下、NiCl2[dppf]2と記す)、ビス(トリブチルフォスフィン)ニッケル(II)臭化物、ビス(トリブチルフォスフィン)ニッケル(II)塩化物、ビス(トリフェニルフォスフィン)ニッケル(II)塩化物、ビス(トリフェニルフォスフィン)ジカルボニルニッケル(0)、[1,2−ビス(ジメチルフォスフィノ)エタン]ニッケル(II)塩化物、ビス(トリエチルフォスフィノ)ニッケル(II)塩化物、ビス(トリフェニルフォスフィノ)パラジウム(II)塩化物、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0)、[1,2−ビス(ジフェニルフォスフィノ)エタン]パラジウム(II)塩化物、及び、[1,1’−ビス(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン]ニッケル(II)塩化物−メチレン塩化物錯体。
ニッケル錯体、NiCl2[dppp]2、NiCl2[dppe]2、NiCl2[dppf]2、及びNiCl2[PPh32が特に有用である。NiCl2[dppp]2は特に好適に使用できる。
対応する反応は従来は、Kumada等によりクロロベンゼン又はジクロロベンゼン及びグリニャール試薬を使用するクロスカップリング反応として記載されているが(例えば、K.Tamahu,K.Sumidani,M.Kumada、J.American Chemical Soc. 1972年、94号、4374頁参照)、強い塩基、例えばブチルリチウム、水素化カリウム、メチルリチウム、又は時ブチルマグネシウム等により抽出可能な酸性プロトンを有するクロロインデンを使用しない。
脂肪族グリニャール化合物とは別な、式(III)の脂肪族又は有機金属化合物を、非制限的に例示するならば、例えば、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、ジブチルマグネシウム、メチルホウ素酸、エチルホウ素酸、トリメチルアルミニウム、エチルアルミニウム二塩化物、メチル亜鉛塩化物、及びジメチル亜鉛を挙げることができる。
本発明の方法で好適な式(III)の脂肪族グリニャール化合物の例には、メチルマグネシウム塩化物、メチルマグネシウム臭化物、メチルマグネシウムヨウ化物、エチルマグネシウム塩化物、エチルマグネシウム臭化物、2−フェニル−エチルマグネシウム塩化物、n−プロピルマグネシウム塩化物、n−ブチルマグネシウム臭化物、ヘキシルマグネシウム臭化物、ベンジルマグネシウム塩化物、4−メチルベンジルマグネシウム塩化物、シクロヘキシルメチルマグネシウム臭化物、(4’−i−プロピルフェニル)メチルマグネシウム塩化物、(4’−t−ブチルフェニル)−メチルマグネシウム塩化物、イソプロピルマグネシウム塩化物、sec−ブチルマグネシウム塩化物、シクロヘキシルマグネシウム臭化物、エキソ−2−ノルボルニルマグネシウム臭化物、及びtert−ブチルマグネシウム塩化物がある。特に好適であるものは、バルキーな脂肪族グリニャール化合物であってベンジルタイプ、及びマグネシウムが第三級炭素原子に結合しているもの、例えばシクロヘキシルマグネシウム臭化物、第四級炭素原子に結合してるもの、例えばtert−ブチルマグネシウム塩化物、特に第三級炭素原子に結合しているものが好ましい。
多くの場合に、特に好ましい触媒であるNiCl2[dppp]2を、それぞれ使用される式(I)のクロロインデンに対して、0.01〜5モル%の量で、好ましくは1〜3モル%、特に好ましくは約2モル%で使用すれば十分である。
式(I)のクロロインデンを、式(III)の脂肪族有機金属化合物とニッケル触媒クロスカップリングするのに適した溶媒は、例えば、脂肪族エーテル、例えばジエチルエーテル、ジブチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、及びジオキサン、脂肪族炭化水素、例えばペンタン、ヘキサン、及びその種のもの、芳香族炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、及びその種のものである。種々の混合比の種々の溶媒混合物もまた、本発明による最適な反応条件へ出発物質と最終生成物の溶解度をあわせるために使用可能である。
当業者は、簡単な試験により、あるいは既知の溶解度及び溶媒特性に基づいて、使用される出発化合物及び触媒及び試薬の特別な置換パターンに適した溶媒又は溶媒混合物を選択することができる。
本発明の好ましい実施の態様において、式(I)のクロロインデンと十分な量の溶媒を、保護気体下で反応容器に入れ、触媒を続けて添加して、適切な溶媒による式(III)の脂肪族有機金属化合物の溶液を、それから低温で、好ましくは−78℃〜+10℃の範囲の温度で、ゆっくりと滴下する。式IIIの脂肪族有機化合物を、触媒とともに反応容器中に入れて、次に適した溶媒中の式(I)のクロロインデン化合物をゆっくりと滴下することも可能である。当業者は、それぞれの試薬の反応性及び置換に応じて、適切な手順を選択することができる。
本発明により製造可能な式(II)の置換インデンの好適な例としては、以下に挙げるものがあるが、以下に限定されるわけではない:
2,7−ジメチル−1−インデン、2,7−ジエチル−1−インデン、2,7−ジ−n−プロピル−1−インデン、2,7−ジイソプロピル−1−インデン、2,4−ジメチル−1−インデン、2,4−ジイソプロピル−1−インデン、7−メチル−2−エチル−1−インデン、4−メチル−2−エチル−1−インデン7−エチル−2−メチル−1−インデン、7−メチル−2−n−プロピル−1−インデン、7−エチル−2−n−プロピル−1−インデン、7−n−プロピル−2−メチル−1−インデン、7−n−プロピル−2−メチル−1−インデン、7−n−プロピル−2−エチル−1−インデン、7−メチル−2−i−プロピル−1−インデン、4−メチル−2−i−プロピル−1−インデン、7−エチル−2−i−プロピル−1−インデン、7−n−プロピル−2−i−プロピル−1−インデン、7−i−プロピル−2−メチル−1−インデン、7−i−プロピル−2−エチル−1−インデン、7−i−プロピル−2−n−プロピル−1−インデン、7−シクロへキシル−2−メチル−1−インデン、4−シクロへキシル−2−メチル−1−インデン、7−シクロヘキシル−2−エチル−1−インデン、7−シクロヘキシル−2−n−プロピル−1−インデン、7−シクロヘキシル−2−i−プロピル−1−インデン、4−シクロヘキシル−2−i−プロピル−1−インデン、7−シクロヘキシルメチル−2−メチル−1−インデン、4−シクロヘキシルメチル−2−メチル−1−インデン、7−シクロヘキシルメチル−2−エチル−1−インデン、7−シクロヘキシルメチル−2−n−プロピル−1−インデン、7−シクロヘキシルメチル−2−i−プロピル−1−インデン、4−シクロへキシメチル−2−i−プロピル−1−インデン、7−(2’−アダマンチル)−2−メチル−1−インデン、4−(2’−アダマンチル)−2−メチル−1−インデン、7−(2’−アダマンチル)−2−エチル−1−インデン、7−(2’−アダマンチル)−2−i−プロピル−1−インデン、4−(2’−アダマンチル)−2−i−プロピル−1−インデン、7−(エキソ−2−ノルボルニル)−2−メチル−1−インデン、4−(エキソ−2−ノルボルニル)−2−メチル−1−インデン、7−(エキソ−2−ノルボルニル)−2−エチル−1−インデン、7−(エキソ−2−ノルボルニル)−2−i−プロピル−1−インデン、4−(エキソ−2−ノルボルニル)−2−i−プロピル−1−インデン、7−ベンジル−2−メチル−1−インデン、4−ベンジル−2−メチル−1−インデン、4−ベンジル−2−エチル−1−インデン、7−ベンジル−2−n−プロピル−1−インデン、7−ベンジル−2−i−プロピル−1−インデン、4−ベンジル−2−i−プロピル−1−インデン、7−(1’−アダマンチルメチル)−2−メチル−1−インデン、4−(1’−アダマンチルメチル)−2−メチル−1−インデン、7−(1’−アダマンチルメチル)−2−エチル−1−インデン、7−(1’−アダマンチルメチル)−2−i−プロピル−1−インデン、4−(1’−アダマンチルメチル)−2−i−プロピル−1−インデン、7−[(4’−i−プロピルフェニル)メチル]−2−メチル−1−インデン、7−[(4’−i−プロピルフェニル)メチル]−2−エチル−1−インデン、7−[(4’−i−プロピルフェニル)メチル]−2−n−プロピル−1−インデン、7−[(4’−i−プロピルフェニル)メチル]−2−i−プロピル−1−インデン、4−[(4’−t−ブチルフェニル)メチル]−2−メチル−1−インデン、4−[(4’−t−ブチルフェニル)メチル]−2−エチル−1−インデン、4−[(4’−t−ブチルフェニル)メチル]−2−n−プロピル−1−インデン、4−[(4’−t−ブチルフェニル)メチル]−2−イソプロピル−1−インデン、2,7−ジメチル−4−ベンジル−1−インデン、2,7−ジメチル−4−シクロヘキシル−1−インデン、2,7−ジメチル−4−(エキソ−2−ノルボルニル)−1−インデン、2−イソプロピル−7−メチル−4−シクロヘキシル−1−インデン、2−イソプロピル−4−シクロヘキシル−6−メチル−1−インデン、及び2−イソプロピル−5−メチル−7−シクロヘキシル−1−インデン。
六員環においてアルキル基で置換された式(III)の1−インデンは、高い収率及び/又は高い純度で、本発明の製造方法により得ることが可能である。本発明の特に有利なことは、容易に得られて低廉な、式(I)のクロロインデン化合物を出発物質として使用可能であり、そのためにより高価な対応するブロモ置換体を先行技術のように出発物質として使用しなくてすむことである。クロロ置換インデンは、ニッケル触媒クロスカップリング反応において脂肪族有機金属化合物と、経済的に十分な収率のクロスカップリング生成物を得られるほど十分な反応性を示さない、という先行技術で流布している想定に反して、本発明の製造方法は、対応するブロモ化合物よりも反応性の低いクロロインデンを使用した場合にも高い生成物収率を達成することに初めて成功した。
本発明はさらに、次の式(IIa)又は式(IIb)のインデンを提供する:
Figure 2005529865
(但し、R2は、C1〜C10−アルキルであり、
3は、単環系又は多環系のC5〜C15−アルキル基又はCH24基であり、
但し、R4は、C6〜C14−アリール基、C7〜C15−アルキルアリール基、又は単環系又は多環系のC5〜C15−アルキル基である)。
2は、直鎖状、分枝状、又は環状でもよいC1〜C10−アルキル基である。R2は、好ましくは、C1〜C6−アルキル基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、又はシクロヘキシル等である。好ましいR3基の例には、シクロヘキシル、2’−アダマンチル、エキソ−2−ノルボルニル、ベンジル、メチルベンジル、(4’−イソプロピルフェニル)メチル、(4’−tert−ブチルフェニル)メチル、シクロヘキシルメチル、及び1’−アダマンチルメチルがあり、特にベンジル又はシクロヘキシルである。
本発明による式(II)置換インデン又は式(IIa)及び式(IIb)の新規なインデンは、置換インデンのあらゆる公知の用途に、例えば農産物防護、薬学、ファインケミカル、液晶その他の同様の用途に、使用可能である。
本発明による式(II)置換インデン又は式(IIa)及び式(IIb)の新規なインデンは、オレフィン、特にα−オレフィンの重合に適したメタロセン錯体の合成に特に有利に使用可能である。式(II)、式(IIa)、及び式(IIb)のインデンは、キラルのアンサ−ビスインデニルメタロセンの合成に特に好適に使用できる。
本発明はさらに、式(IIa)又は式(IIb)のインデンの1種以上から製造され、メタロセン錯体の2個のインデニル配位子(リガンド)が2位で異なった置換を有している、アンサ−ビスインデニルメタロセンを、提供する。
本発明のアンサ−ビスインデニルメタロセンは、元素の周期表の4、5又は6族、特に4族の金属、すなわち、チタン、ジルコニウム又はハフニウムを含む。該金属は特にジルコニウム又はハフニウムが好ましく、特にジルコニウムである。
本発明のアンサ−ビスインデニルメタロセンは、好ましくは異なったC1〜C10−アルキル基を2個のインデニル基の2位に備えている。特に、第1のインデニル配位子の2位に位置する第1のアルキル基は、直鎖状の基、例えばメチル、エチル、n−プロピル又はn−ブチルであり、第2のインデニル配位子の2位に位置する第2のアルキル基は、α−分枝したアルキル基、例えばイソプロピル、sec−ブチル又はシクロヘキシルである。
本発明により製造されるインデン、又は本発明のインデンを使用したアンサ−メタロセン錯体の製造は、公知の通常の合成法、例えば(脱プロトン化後の)インデンを、架橋剤、例えばジメチルジクロロシラン、及び適切な遷移金属塩化物、例えばジルコニウムテトラ塩化物又はその種のもの(これも脱プロトン化後である)と、連続反応させることにより、行うことができる。このような合成経路は、先行技術(WO01/48034)に明らかである。
本発明を以下の実施例によって詳細に説明するが、本発明の範囲は以下により限定されるものではない。
[実験方法]
有機金属化合物の製造及び取り扱いは、空気及び湿度を含まないアルゴン下(シュレンク操作又はグローブボックス)で行った。必要な溶媒は全て、アルゴンでパージして、使用前にモレキュラーシーブで乾燥した。1H−NMRスペクトルをCDCl3及び400MHzで測定した。7−クロロ−2−アルキル−1−インダノン及び2−アルキル−4−アリール−1−インデンは、WO98/40331に記載されているように製造した。使用されるグリニャール試薬は、Holm,Torkil;J.Chem.Soc.Perkin Trans. 2;1981年、464〜467頁に記載されてる標準的方法により製造し、あるいは市販品(Aldrich)を購入した。
[実施例1]
4−クロロ−2−メチル−1−インデン
100g(554ミリモル)の7−クロロ−2−メチル−1−インダノンと、13.5g(358ミリモル)のホウ化水素ナトリウムを、320mlのトルエンとともに、アルゴン下で50℃で、環流凝縮器、滴下用漏斗、精密ガラススターラー、及び内部温度計を備えた2リットルの三ツ口フラスコ中に入れた。96ml(2.38モル)のメタノールを30分間をかけて滴下して加えた。50℃で3時間の後に、反応は終結した。室温に冷却の後に、180mlの水及び280mlの10%硫酸を滴下して加えた。混合物は、30分間、激しく撹拌し、次いで分離漏斗に移した。相を分離して、水性相を280mlのトルエンで2回、抽出した。溶媒は、減圧下で除去した。450mlのトルエン及び0.8gのp−トルエンスルホン酸を残渣に添加し、混合物を、反応が終結するまで(約45分間)水分離器で沸騰させた。有機相を、250mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、さらに200mlの水で2回洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した後に、溶媒は、減圧下で除去した。得られた粗生成物を、オイルポンプでの真空下で分別して、求める4−クロロ−2−メチル−1−インデンを84.7g(515ミリモル/93%)の収量で得た。
[実施例2]
4−クロロ−2−エチル−1−インデン
100g(514ミリモル)の7−クロロ−2−エチル−1−インダノンと、12.6g(334ミリモル)のホウ化水素ナトリウムを、320mlのトルエンとともに、アルゴン下で50℃で、環流凝縮器、滴下用漏斗、精密ガラススターラー、及び内部温度計を備えた2リットルの三ツ口フラスコ中に入れた。89ml(2.20モル)のメタノールを30分間をかけて滴下して加えた。50℃で3時間の後に、反応は終結した。室温に冷却の後に、180mlの水及び280mlの10%硫酸を滴下して加えた。混合物は、30分間、激しく撹拌し、次いで分離漏斗に移した。相を分離して、水性相を280mlのトルエンで2回、抽出した。溶媒は、減圧下で除去した。450mlのトルエン及び0.8gのp−トルエンスルホン酸を残渣に添加し、混合物を、反応が終結するまで(約45分間)水分離器で沸騰させた。有機相を、250mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、さらに200mlの水で2回洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した後に、溶媒は、減圧下で除去した。得られた粗生成物を、オイルポンプでの真空下で分別して、求める4−クロロ−2−エチル−1−インデンを82.4g(461ミリモル/90%)の収量で得た。
[実施例3]
4−クロロ−2−イソプロピル−1−インデン
100g(479ミリモル)の7−クロロ−2−イソプロピル−1−インダノンと、11.8g(311ミリモル)のホウ化水素ナトリウムを、320mlのトルエンとともに、アルゴン下で50℃で、環流凝縮器、滴下用漏斗、精密ガラススターラー、及び内部温度計を備えた2リットルの三ツ口フラスコに入れた。83ml(2.06モル)のメタノールを30分間をかけて滴下して加えた。50℃で3時間の後に、反応は終結した。室温に冷却の後に、180mlの水及び280mlの10%硫酸を滴下して加えた。混合物は、30分間、激しく撹拌し、次いで分離漏斗に移した。相を分離して、水性相を280mlのトルエンで2回、抽出した。溶媒は、減圧下で除去した。450mlのトルエン及び0.8gのp−トルエンスルホン酸を残渣に添加し、混合物を、反応が終結するまで(約45分間)水分離器で沸騰させた。有機相を、250mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、さらに200mlの水で2回洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した後に、溶媒は、減圧下で除去した。得られた粗生成物を、オイルポンプでの真空下で分別して、求める4−クロロ−2−イソプロピル−1−インデンを83.6g(434ミリモル/91%)の収量で得た。
[実施例4]
2,4−ジメチル−1−インデン
10g(60.7ミリモル)の4−クロロ−2−メチル−1−インデンと、30mlのジエチルエーテルを、アルゴン下で500mlの四ツ口フラスコに入れた。0.65g(1.2ミリモル、2モル%)の1,3−ビス(ジフェニルフォスフィノ)プロパンニッケル(II)塩化物を添加した。0℃に冷却後、101mlのメチルマグネシウム臭化物(0.304モル、ジエチルエーテル中に3M)を、温度が5℃を超えないような速度で(約20分間)滴下して添加した。添加が終了した後に、氷冷を除去して、混合物を1時間室温で撹拌した。次に、緑色の懸濁物を反応が終了するまで(12時間)環流した。反応混合物を注意深く125gの氷上へ注ぎ、20mlの濃縮塩酸で酸性にした。相分離後に、有機相を50mlのジクロロメタンで2回抽出した。回収した有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去して8.5g(58.8ミリモル、97%)の収量と99%(GC)の純度を得た。
[実施例5]
4−シクロヘキシル−2−メチル−1−インデン
10g(60.7ミリモル)の4−クロロ−2−メチル−1−インデンと、30mlのジエチルエーテルを、アルゴン下で500mlの四ツ口フラスコに入れた。0.65g(1.2ミリモル、2モル%)の1,3−ビス(ジフェニルフォスフィノ)プロパンニッケル(II)塩化物を添加した。0℃に冷却後、91ml(91ミリモル/ジエチルエーテル中に1M)のシクロヘキシルマグネシウム臭化物を、温度が5℃を超えないような速度で(約20分間)滴下して添加した。添加が終了した後に、氷冷を除去して、混合物を1時間室温で撹拌した。次に、緑色の懸濁物を反応が終了するまで(12時間)環流した。反応混合物を注意深く125gの氷上へ注ぎ、20mlの濃縮塩酸で酸性にした。相分離後に、有機相を50mlのジクロロメタンで2回抽出した。回収した有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去して12.7g(60.0ミリモル、99%)の収量と99%(GC)の純度を得た。
[実施例6]
4−シクロヘキシルメチル−2−メチル−1−インデン
5g(30ミリモル)の4−クロロ−2−メチル−1−インデンと、15mlのジエチルエーテルを、アルゴン下で250mlの四ツ口フラスコに入れた。0.33g(0.6ミリモル、2モル%)の1,3−ビス(ジフェニルフォスフィノ)プロパンニッケル(II)塩化物を添加した。0℃に冷却後、45ml(45ミリモル/ジエチルエーテル中に1M)のシクロヘキシルメチルマグネシウム臭化物を、温度が5℃を超えないような速度で(約20分間)滴下して添加した。添加が終了した後に、氷冷を除去して、混合物を1時間室温で撹拌した。次に、緑色の懸濁物を反応が終了するまで(12時間)環流した。反応混合物を注意深く60gの氷上へ注ぎ、10mlの濃縮塩酸で酸性にした。相分離後に、有機相を50mlのジクロロメタンで2回抽出した。回収した有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去して6.7g(29.7ミリモル、99%)の収量と99%(GC)の純度を得た。
[実施例7]
4−ベンジル−2−メチル−1−インデン
5g(30ミリモル)の4−クロロ−2−メチル−1−インデンと、15mlのジエチルエーテルを、アルゴン下で250mlの四ツ口フラスコに入れた。0.33g(0.6ミリモル、2モル%)の1,3−ビス(ジフェニルフォスフィノ)プロパンニッケル(II)塩化物を添加した。0℃に冷却後、45ml(45ミリモル/ジエチルエーテル中に1M)のベンジルマグネシウム臭化物を、温度が5℃を超えないような速度で(約20分間)滴下して添加した。添加が終了した後に、氷冷を除去して、混合物を1時間室温で撹拌した。次に、緑色の懸濁物を反応が終了するまで(48時間)環流した。反応混合物を注意深く60gの氷上へ注ぎ、10mlの濃縮塩酸で酸性にした。相分離後に、有機相を50mlのジクロロメタンで2回抽出した。回収した有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。得られた黄色油状成分を冷蔵室に一晩貯蔵して、生成物の結晶を得た。このようにして得られた結晶は、濾過により単離して、少量の冷却メタノールで洗浄し、白色結晶の形態の生成物が1.44g(6.5ミリモル、22%)の収量及び99%(GC)の純度で得られた。
[実施例8]
4−シクロヘキシル−2−エチル−1−インデン
10g(56ミリモル)の4−クロロ−2−エチル−1−インデンを30mlのジエチルエーテルと共に、アルゴン下に500mlの四ッ口フラスコに導入した。0.61g(1.1ミリモル、2モル%)の1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケル(II)クロリドを添加した。0℃に冷却後、77ml(77ミリモル/ジエチルエーテル中で1M)のシクロヘキシルマグネシウムブロミドを、温度が5℃を超えないような速度で滴下した(約20分)。滴下後、氷浴を取り除き、混合物を室温で1時間撹拌した。その後、緑色の懸濁液を、反応が終わるまで還流した(12時間)。反応混合物を125gの氷に注意して注ぎ、20mlの濃塩酸で酸性化した。層分離後、有機層を50mlのジクロロメタンでそれぞれ2回抽出した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥し、そして溶媒を減圧下に除去して、生成物を12.1g(53ミリモル、96%)の収量および99%の純度(GC)で得た。
[実施例9]
4−シクロヘキシル−2−イソプロピル−1−インデン
10g(52ミリモル)の2−クロロ−2−イソプロピル−1−インデンを30mlのジエチルエーテルと共に、アルゴン下に500mlの四ッ口フラスコに導入した。0.56g(1ミリモル、2モル%)の1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケル(II)クロリドを添加した。0℃に冷却後、77ml(77ミリモル/ジエチルエーテル中で1M)のシクロヘキシルマグネシウムブロミドを、温度が5℃を超えないような速度で滴下した(約20分)。滴下後、氷浴を取り除き、混合物を室温で1時間撹拌した。その後、緑色の懸濁液を、反応が終わるまで還流した(12時間)。反応混合物を125gの氷に注意して注ぎ、20mlの濃塩酸で酸性化した。層分離後、有機層を50mlのジクロロメタンでそれぞれ2回抽出した。有機層を集めて硫酸マグネシウムで乾燥し、そして溶媒を減圧下に除去して、生成物を11.3g(47ミリモル、90%)の収量および96%の純度(GC)で得た。
[実施例10]
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−シクロヘキシルインデニル)ジルコニウムジクロリド
3.0g(14.1ミリモル)の4−シクロヘキシル−2−メチル−1−インデンを20mlのトルエン/3mlのTHFと共に、100mlの四ッ口フラスコに導入した。溶液を室温で6.0ml(15.1ミリモル)のn−BuLi(トルエン中で2.5M)と混合し、その後、80℃で1時間撹拌した。40℃に冷却後、0.85ml(7.1ミリモル)のジメチルジクロロシランを迅速に添加した。次いで、混合物を60℃でさらに3時間撹拌した。5.6ml(14.1ミリモル)のn−BuLi(トルエン中で2.5M)を室温で灰色の懸濁液に添加し、そして混合物を80℃でさらに1時間撹拌した。室温に冷却後、1.8g(7.7ミリモル)の四塩化ジルコニウムを1度に少しずつ添加し、混合物を45℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去した。有機残留物を、3gのセライト(登録商標)および40mlのトルエンと混合し、50℃で30分間撹拌し、その後、G3フリットでろ過して、塩化リチウムを除去した。フィルター上の固体を30mlの温かいトルエンで洗浄し、ろ液を減圧下に10mlに蒸発させた。室温で、固体が沈殿し、そして固体をろ過によって除去した。ろ液を冷蔵庫で12時間保存し、橙色の結晶をG3フリットでろ過によって単離し、5mlの冷たいトルエンで洗浄した。収量:0.7g(15%)、rac/meso=5.6:1。
[実施例11]
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−シクロヘキシルメチルインデニル)ジルコニウムジクロリド
4.0g(17.7ミリモル)の4−シクロヘキシルメチル−2−メチル−1−インデンを40mlのトルエン/4mlのTHFと共に、100mlの四ッ口フラスコに導入した。溶液を室温で7.6ml(18.9ミリモル)のn−BuLi(トルエン中で2.5M)と混合し、その後、80℃で1時間撹拌した。40℃に冷却後、1.06ml(8.8ミリモル)のジメチルジクロロシランを迅速に添加した。次いで、混合物を60℃でさらに3時間撹拌した。7.0ml(17.7ミリモル)のn−BuLi(トルエン中で2.5M)を室温で褐色の懸濁液に添加し、そして混合物を80℃でさらに1時間撹拌した。室温に冷却後、2.26g(9.7ミリモル)の四塩化ジルコニウムを1度に少しずつ添加し、混合物を45℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去した。有機層を、3gのセライト(登録商標)および40mlのトルエンと混合し、50℃で30分間撹拌し、その後、G3フリットでろ過して、塩化リチウムを除去した。フィルター上の固体を30mlの温かいトルエンで洗浄し、ろ液を減圧下に10mlに蒸発させた。ヘプタン/トルエン混合物からの分別結晶により、粉末状の生成物を1.6g(2.6ミリモル、30%)の収量で得た。rac/meso=1.1:1。
[実施例12]
(4−シクロヘキシル−2−メチル−1H−インデン−1−イル)ジメチルクロロシラン
16.1g(76ミリモル)の4−シクロヘキシル−2−メチル−1−インデンを160mlのトルエンおよび5mlのDMEと共に、反応容器に導入した。この溶液に、28.4ml(76ミリモル)のブチルリチウム溶液を滴下し、滴下後に混合物を80℃で1時間撹拌した。反応溶液を、27.7ml(229ミリモル)のジメチルジクロロシランを260mlのTHFに溶解させた溶液(−40℃に予冷されている)にゆっくりと滴下した。室温に暖めた後、反応混合物を一晩撹拌した。次いで、溶媒を真空オイルポンプ中で除去し、残った残留物を100mlのトルエンに取り込んだ。不溶性の塩化リチウムをG4フリットによって分離除去し、溶媒を真空オイルポンプ中でろ液から除去した。生成物を、23.1g(76ミリモル、100%)の収量で、高粘性油として得た。
[実施例13]
ジメチルシランジイル(2−メチル−4−シクロヘキシルインデニル)(2−イソプロピル−4−シクロヘキシルインデニル)ジルコニウムジクロリド
2g(8.3ミリモル)の4−シクロヘキシル−2−イソプロピル−1−インデンを20mlのトルエン/3mlのTHFに溶解した溶液に、3.3ml(8.3ミリモル)のn−ブチルリチウム(トルエン中で2.5M)を室温で添加した。溶液を80℃で1時間撹拌した。室温に冷却後、2.53g(8.3ミリモル)の(4−シクロヘキシル−2−メチル−1H−インデン−1−イル)ジメチルクロロシランを添加し、そして混合物を50℃で3時間撹拌した。室温に冷却後、6.6ml(16.6ミリモル)のn−ブチルリチウム(トルエン中で2.5M)を添加し、そして混合物を80℃で1時間撹拌した。室温に冷却後、1.93g(8.3ミリモル)の四塩化ジルコニウムを添加した。混合物を45℃でさらに2時間撹拌し、その後、室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下に除去した。橙色の残留物を、6gのセライト(登録商標)および80mlのトルエンと混合し、50℃で30分間撹拌し、その後、G3フリットでろ過して、塩化リチウムを除去した。フィルター上の固体を75mlの温かいトルエンで洗浄し、ろ液を減圧下に10mlに蒸発させた。ヘプタン/トルエン混合物からの分別結晶により、橙色の粉末状の生成物を1.3g(1.9ミリモル、30%)の収量で得た。rac/meso=4:1。
[実施例14]
ジメチルシランジイル(2−メチル−4−シクロヘキシルメチルインデニル)(2−イソプロピル−4−(4’−t−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド
2g(8.8ミリモル)の4−シクロヘキシルメチル−2−イソプロピル−1−インデンを20mlのトルエン/2mlのTHFに溶解した溶液に、3.5ml(8.8ミリモル)のn−ブチルリチウム(トルエン中で2.5M)を室温で添加した。溶液を80℃で1時間撹拌した。室温に冷却後、3.38g(8.8ミリモル)の2−イソプロピル−4−(4’−t−ブチルフェニル)インデニルジメチルクロロシランを添加し、そして混合物を50℃で3時間撹拌した。室温に冷却後、7.0ml(17.7ミリモル)のn−ブチルリチウム(トルエン中で2.5M)を添加した。混合物を45℃でさらに2時間撹拌し、その後、室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下に除去した。橙色の残留物を、6gのセライト(登録商標)および80mlのトルエンと混合し、50℃で30分間撹拌し、その後、G3フリットでろ過して、塩化リチウムを除去した。フィルター上の固体を75mlの温かいトルエンで洗浄し、ろ液を減圧下に14mlに蒸発させた。ヘプタン/トルエン混合物からの分別結晶により、橙色の粉末状の生成物を1.6g(2.2ミリモル、25%)の収量で得た。rac/meso=3:1。

Claims (10)

  1. 式(III)の化合物との反応により、式(I)のインデンから式(II)のインデンを製造する方法であり、
    Figure 2005529865
    (但し、上記の式において、
    1は、塩素であり、
    1は、同一又は異なる基であり、以下の:
    C1〜C40の基、例えば、C1〜C25−アルキル、C2〜C25−アルケニル、C2〜C25−アルキニル、C3〜C15−アルキルアルケニル、C3〜C15−アルキルアルキニル、C6〜C24−アリール、C4〜C24−ヘテロアリール、C5〜C24−アルキルヘテロアリール、C7〜C30−アリールアルキル、C7〜C30−アルキルアリール、C1〜C12−アルコキシ、C6〜C24−アリールオキシ、フッ化C1〜C25−アルキル、フッ化C6〜C24−アリール、フッ化C7〜C30−アリールアルキル、フッ化C7〜C30−アルキルアリール、及びフッ素原子、及びヘテロ原子−含有基、例えば、ホウ素−、ケイ素−、窒素−、酸素−、又は硫黄−含有基、1個以上の置換基を有してもよく、Y1基の複数が環状脂肪族又は芳香環系を組みあわさって形成してもよく、代わりにこれが置換されていてもヘテロ原子を含んでいてもよい、
    からなる群から選択された基であり、
    2は、同一又は異なる基であり、以下の:
    C1〜C40の基、例えば、C1〜C25−アルキル、C2〜C25−アルケニル、C2〜C25−アルキニル、C3〜C15−アルキルアルケニル、C3〜C15−アルキルアルキニル、C6〜C24−アリール、C4〜C24−ヘテロアリール、C5〜C24−アルキルヘテロアリール、C7〜C30−アリールアルキル、C7〜C30−アルキルアリール、C1〜C12−アルコキシ、C6〜C24−アリールオキシ、フッ化C1〜C25−アルキル、フッ化C6〜C24−アリール、フッ化C7〜C30−アリールアルキル、フッ化C7〜C30−アルキルアリール、及びヘテロ原子−含有基、例えば、ホウ素−、ケイ素−、窒素−、酸素−、又は硫黄−含有基、1個以上の置換基を有してもよく、Y2基の複数が環状脂肪族又は芳香環系を組みあわさって形成してもよく、代わりにこれが置換されていてもヘテロ原子を含んでいてもよい、
    からなる群から選択された基であり、
    1は、同一又は異なる基であり、以下の:
    直鎖状、分枝状、又は環状の脂肪族炭化水素基、例えば、C1〜C25−アルキル、これは代わりに種々の置換基を有していてもよく、イデニル骨格へ脂肪族官能基を介して結合した基、例えば、C3〜C15−アルケニルアルキル、C3〜C15−アルキニルアルキル、C5〜C24−ヘテロアリールアルキル、C7〜C30−アリールアルキル、C2〜C30−アルキルオキシアルキル、C7〜C30−アリールオキシアルキル、C8〜C30−アルキルアリールアルキル、及び/又は他のヘテロ原子−含有基、これはイデニル骨格へ脂肪族官能基を介して結合していてもよく、例えば、ホウ素−、ケイ素−、窒素−、酸素−、又は硫黄−含有基、そして1個以上の置換基を有していてもよい、
    からなる群から独立に選択された基であり、
    1は、元素の周期表の1、2、12、13又は14族の元素であり、
    2は、同一又は異なる基であり、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、メシレート、トシレート、及びトリフラートからなる群より独立に選択された基であり、
    mは、0〜3の整数、
    nは、1〜4の整数、
    pは、0〜4の整数、
    qは、1〜4の整数、
    rは、1、2又は3、
    tは、0、1又は2であり、且つ、r+tはM1の酸化数に相当する)
    式(I)のインデンを、式(III)の適切な脂肪族有機金属化合物と、遷移金属触媒の存在下で反応させる方法。
  2. 1が、Li、Mg、B又はZnであり、且つ、
    2が、同一又は異なる基であり、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基及びアリールオキシ基からなる群より独立に選択された基である、請求項1に記載の製造方法。
  3. ニッケル(II)アセチルアセトネート、[1,2−ビス−(ジフェニルホスフィノ)エタン]ニッケル(II)塩化物、[1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ニッケル(II)塩化物、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ニッケル(II)塩化物、ビス(トリブチルホスフィン)ニッケル(II)塩化物、ビス(トリブチルホスフィン)ニッケル(II)塩化物、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(II)塩化物、ビス(トリフェニルホスフィン)ジカルボニルニッケル(0)、[1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)エタン]ニッケル(II)塩化物、ビス(トリエチルホスフィン)ニッケル(II)塩化物、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)−エタン]パラジウム(II)塩化物、及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ニッケル(II)塩化物−メチレン塩化物錯体からなる群より選択された1種以上の遷移金属触媒が使用されている、請求項1又は請求項2に記載の製造方法。
  4. 使用される遷移金属触媒が、[1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ニッケル(II)塩化物である、請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 遷移金属触媒が、使用される式(I)のクロロインデンに対して、0.01〜5モル%の範囲の量で添加される、請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 4−クロロ−1−インデン;5−クロロ−1−インデン;6−クロロ−1−インデン;7−クロロ−1−インデン;2−メチル−4−クロロ−1−インデン;2,7−ジメチル−4−クロロ−1−インデン;2,4−ジメチル−7−クロロ−1−インデン;2−メチル−5−クロロ−1−インデン;2−メチル−6−クロロ−1−インデン;2−メチル−7−クロロ−1−インデン;2−エチル−4−クロロ−1−インデン;2−エチル−5−クロロ−1−インデン;2−エチル−6−クロロ−1−インデン;2−エチル−7−クロロ−1−インデン;2−プロピル−4−クロロ−1−インデン;2−プロピル−5−クロロ−1−インデン;2−プロピル−6−クロロ−1−インデン;2−プロピル−7−クロロ−1−インデン;2−i−プロピル−4−クロロ−1−インデン;2−i−プロピル−5−クロロ−1−インデン;2−i−プロピル−6−クロロ−1−インデン;2−i−プロピル−7−クロロ−1−インデン;2−ブチル−4−クロロ−1−インデン;2−ブチル−5−クロロ−1−インデン;2−ブチル−6−クロロ−1−インデン;2−ブチル−7−クロロ−1−インデン;2−s−ブチル−4−クロロ−1−インデン;2−s−ブチル−5−クロロ−1−インデン;2−s−ブチル−6−クロロ−1−インデン;2−s−ブチル−7−クロロ−1−インデン;2−t−ブチル−4−クロロ−1−インデン;2−t−ブチル−5−クロロ−1−インデン;2−t−ブチル−6−クロロ−1−インデン;2−t−ブチル−7−クロロ−1−インデン、からなる群より、使用される式(I)のクロロインデンが選択された、請求項1〜5のいずれかの記載の製造方法。
  7. 式(IIa)又は式(IIb)のインデン
    Figure 2005529865
    (但し、R2は、C1〜C10−アルキルであり、
    3は、単環系又は多環系C5〜C15−アルキル基又はCH24基であり、
    但し、R4は、C6〜C14−アリール基、C7〜C15アルキルアリール基、又は単環系又は多環系C5〜C15−アルキル基である)。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載の式(II)のインデン、又は、
    活性化合物の合成における中間体として、又はメタロセン錯体の合成の中間体として請求項9に記載の式(IIa)又は式(IIb)のインデンを、使用する方法。
  9. メタロセンの2個のインデニルリガンドが2位において異なった置換基を有している、請求項7に記載の式(IIa)又は式(IIb)のインデンの1種以上から製造されたアンサ−ビスインデニルメタロセン。
  10. 請求項1〜6のいずれかに記載の式(II)のインデンの1種以上から製造された1種以上のアンサ−ビスインデニルメタロセン、又は、
    請求項9に記載のアンサ−ビスインデニルメタロセンを、オレフィンの重合に使用する方法。
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