JPH08258784A - 高速双胴船の水中翼 - Google Patents
高速双胴船の水中翼Info
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- JPH08258784A JPH08258784A JP6661995A JP6661995A JPH08258784A JP H08258784 A JPH08258784 A JP H08258784A JP 6661995 A JP6661995 A JP 6661995A JP 6661995 A JP6661995 A JP 6661995A JP H08258784 A JPH08258784 A JP H08258784A
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- JP
- Japan
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- arch
- hydrofoil
- arch type
- hulls
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 強度を確保するとともに軽量化が図れる。
【構成】 左右の船体1A,1B 底部の船体取付部材4A,4B
間に、中間部が下方に膨らむアーチ形翼体５を取り付け
た。 【効果】 アーチ形翼体の各部分に生じる揚力は、アー
チ形翼体の軸方向（長さ方向）の分力とアーチ形翼体に
垂直な方向の分力とに分けて考えることができ、アーチ
形翼体に作用する曲げモーメントは、垂直な方向の分力
が、軸方向の分力として分散された分だけ減少される。
したがって、アーチ形翼体の強度を減少させることがで
きる分、アーチ形翼体の軽量化を図ることができる。
間に、中間部が下方に膨らむアーチ形翼体５を取り付け
た。 【効果】 アーチ形翼体の各部分に生じる揚力は、アー
チ形翼体の軸方向（長さ方向）の分力とアーチ形翼体に
垂直な方向の分力とに分けて考えることができ、アーチ
形翼体に作用する曲げモーメントは、垂直な方向の分力
が、軸方向の分力として分散された分だけ減少される。
したがって、アーチ形翼体の強度を減少させることがで
きる分、アーチ形翼体の軽量化を図ることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、船体を浮上させて高速
で航行する高速双胴船の水中翼に関する。
で航行する高速双胴船の水中翼に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の高速双胴船には、図４に示すよう
に、船体１Ａ，１Ｂを浮上させて高速航行するために、
左右の船体１Ａ，１Ｂ間で船首側と船尾側にそれぞれ水
中翼体２を連結して設けたものがある。これら水中翼体
２は通常直線状で水平に設けられており、この水中翼体
２の部材寸法は、水中翼体２に鉛直方向に作用する揚力
Ｌによって発生する曲げモーメントＭによって決定され
る。
に、船体１Ａ，１Ｂを浮上させて高速航行するために、
左右の船体１Ａ，１Ｂ間で船首側と船尾側にそれぞれ水
中翼体２を連結して設けたものがある。これら水中翼体
２は通常直線状で水平に設けられており、この水中翼体
２の部材寸法は、水中翼体２に鉛直方向に作用する揚力
Ｌによって発生する曲げモーメントＭによって決定され
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の水中翼
体２は、揚力Ｌと水中翼体２に直角方向の直圧力とが等
しく、全ての揚力Ｌが曲げモーメントＭとして作用する
ため、充分な強度が必要で水中翼体２の重量増の要因と
なっていた。
体２は、揚力Ｌと水中翼体２に直角方向の直圧力とが等
しく、全ての揚力Ｌが曲げモーメントＭとして作用する
ため、充分な強度が必要で水中翼体２の重量増の要因と
なっていた。
【０００４】本発明は、上記問題点を解決して、翼体の
強度を確保できるとともに軽量化が図れる高速双胴船の
水中翼を提供することを目的とする。
強度を確保できるとともに軽量化が図れる高速双胴船の
水中翼を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明に係る高速双胴船の水中翼の第１の手段は、
左右の船体の底部間にわたって、中間部が下方に膨らむ
アーチ形翼体を取り付けたものである。
めに本発明に係る高速双胴船の水中翼の第１の手段は、
左右の船体の底部間にわたって、中間部が下方に膨らむ
アーチ形翼体を取り付けたものである。
【０００６】また第２の手段は、上記構成に加えて、ア
ーチ形翼体の中間部が、船体から垂下された支柱に支持
されたものである。さらに第３の手段は、左右の船体の
底部と、船体の船幅方向中間部から垂下された支柱との
間に、中間部が下方に膨らむ左右一対のアーチ形翼体を
それぞれ連結したものである。
ーチ形翼体の中間部が、船体から垂下された支柱に支持
されたものである。さらに第３の手段は、左右の船体の
底部と、船体の船幅方向中間部から垂下された支柱との
間に、中間部が下方に膨らむ左右一対のアーチ形翼体を
それぞれ連結したものである。
【０００７】
【作用】上記構成によれば、アーチ形翼体の各部分に生
じる揚力は、アーチ形翼体の軸方向（長さ方向）の分力
とアーチ形翼体に垂直な方向の分力とに分けて考えるこ
とができ、アーチ形翼体に曲げモーメントとして作用す
る垂直な方向の分力が、軸方向の分力として分散された
分だけ減少される。したがって、アーチ形翼体の強度を
減少させることができる分だけアーチ形翼体の軽量化を
図ることができる。
じる揚力は、アーチ形翼体の軸方向（長さ方向）の分力
とアーチ形翼体に垂直な方向の分力とに分けて考えるこ
とができ、アーチ形翼体に曲げモーメントとして作用す
る垂直な方向の分力が、軸方向の分力として分散された
分だけ減少される。したがって、アーチ形翼体の強度を
減少させることができる分だけアーチ形翼体の軽量化を
図ることができる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明に係る高速双胴船の水中翼の第
１実施例を図１および図２に基づいて説明する。
１実施例を図１および図２に基づいて説明する。
【０００９】左右の船体１Ａ，１Ｂ間で、船首側および
船尾側の一方または両方には、中央部が下方に膨らむア
ーチ形翼体５が船体取付部材４Ａ，４Ｂを介して取り付
けられている。このアーチ形翼体５は、正面視が湾曲半
径Ｒ１の円弧状に形成されており、船幅方向の中央部の
除く全体が円弧方向に傾斜されていることから、アーチ
形翼体５に生じる揚力Ｌは、アーチ形翼体５の軸方向
（長さ方向）の分力（軸方向力ｈ）と、アーチ形翼体５
に垂直な方向の分力（垂直方向力ｖ）とに分けて考えら
れる。したがって、アーチ形翼体５に加わる曲げモーメ
ントＭとして作用する垂直方向力ｖを、軸方向力ｈとし
て分散された分だけ、従来に比べて減少させることがで
き、アーチ形翼体５に加わる曲げモーメントＭを減少さ
せることができる。したがって、アーチ形翼体５の強度
を従来に比べて低くすることができて、その分アーチ形
翼体５の軽量化を図ることができる。
船尾側の一方または両方には、中央部が下方に膨らむア
ーチ形翼体５が船体取付部材４Ａ，４Ｂを介して取り付
けられている。このアーチ形翼体５は、正面視が湾曲半
径Ｒ１の円弧状に形成されており、船幅方向の中央部の
除く全体が円弧方向に傾斜されていることから、アーチ
形翼体５に生じる揚力Ｌは、アーチ形翼体５の軸方向
（長さ方向）の分力（軸方向力ｈ）と、アーチ形翼体５
に垂直な方向の分力（垂直方向力ｖ）とに分けて考えら
れる。したがって、アーチ形翼体５に加わる曲げモーメ
ントＭとして作用する垂直方向力ｖを、軸方向力ｈとし
て分散された分だけ、従来に比べて減少させることがで
き、アーチ形翼体５に加わる曲げモーメントＭを減少さ
せることができる。したがって、アーチ形翼体５の強度
を従来に比べて低くすることができて、その分アーチ形
翼体５の軽量化を図ることができる。
【００１０】もちろん、アーチ形翼体５の強度を保持す
る為に、図１に仮想線で示すように船体１Ａ，１Ｂを連
結する甲板部１Ｃから垂下された支柱６を取り付けても
よい。
る為に、図１に仮想線で示すように船体１Ａ，１Ｂを連
結する甲板部１Ｃから垂下された支柱６を取り付けても
よい。
【００１１】図３は第２実施例を示し、船体１Ａ，１Ｂ
を連結する甲板部１Ｃから垂下された支柱６と、左右の
船体１Ａ，１Ｂ底部の船体取付部材４Ａ，４Ｂの間に
は、それぞれ中間部で下方に膨らむ左右一対のアーチ形
翼体７Ａ，７Ｂが連結されている。これらアーチ形翼体
５は、正面視が湾曲半径Ｒ２の円弧状にそれぞれ形成さ
れており、第１実施例と同様に、垂直方向力ｖを軸方向
力ｈとして分散された分だけ、従来に比べて曲げモーメ
ントＭを減少させることができる。したがって、アーチ
形翼体７Ａ，７Ｂの強度を従来に比べて低くすることが
できてアーチ形翼体７Ａ，７Ｂの軽量化を図ることがで
きる。
を連結する甲板部１Ｃから垂下された支柱６と、左右の
船体１Ａ，１Ｂ底部の船体取付部材４Ａ，４Ｂの間に
は、それぞれ中間部で下方に膨らむ左右一対のアーチ形
翼体７Ａ，７Ｂが連結されている。これらアーチ形翼体
５は、正面視が湾曲半径Ｒ２の円弧状にそれぞれ形成さ
れており、第１実施例と同様に、垂直方向力ｖを軸方向
力ｈとして分散された分だけ、従来に比べて曲げモーメ
ントＭを減少させることができる。したがって、アーチ
形翼体７Ａ，７Ｂの強度を従来に比べて低くすることが
できてアーチ形翼体７Ａ，７Ｂの軽量化を図ることがで
きる。
【００１２】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明によれば、ア
ーチ形翼体の各部分に生じる揚力は、アーチ形翼体の軸
方向（長さ方向）の分力とアーチ形翼体に垂直な方向の
分力とに分けて考えることができ、垂直な方向の分力が
軸方向の分力として分散された分だけ減少され、この垂
直な方向の分力によりアーチ形翼体に作用する曲げモー
メントが減少される。したがって、アーチ形翼体の強度
を減少させることができる分、アーチ形翼体の軽量化を
図ることができる。
ーチ形翼体の各部分に生じる揚力は、アーチ形翼体の軸
方向（長さ方向）の分力とアーチ形翼体に垂直な方向の
分力とに分けて考えることができ、垂直な方向の分力が
軸方向の分力として分散された分だけ減少され、この垂
直な方向の分力によりアーチ形翼体に作用する曲げモー
メントが減少される。したがって、アーチ形翼体の強度
を減少させることができる分、アーチ形翼体の軽量化を
図ることができる。
【図１】本発明に係る高速双胴船の水中翼の第１実施例
を示し、（ａ）はアーチ形翼体の正面図、（ｂ）はアー
チ形翼体の揚力分布図である。
を示し、（ａ）はアーチ形翼体の正面図、（ｂ）はアー
チ形翼体の揚力分布図である。
【図２】同アーチ形翼体に働く力を示す構成図である。
【図３】本発明に係る高速双胴船の水中翼の第２実施例
を示すアーチ形翼体の正面図である。
を示すアーチ形翼体の正面図である。
【図４】従来の高速双胴船の水中翼体を示し、（ａ）は
正面図、（ｂ）は水中翼体の揚力分布図である。
正面図、（ｂ）は水中翼体の揚力分布図である。
１Ａ，１Ｂ 船体 １Ｃ 甲板部 ４Ａ，４Ｂ 船体取付部材 ５ アーチ形翼体 ６ 支柱 ７Ａ，７Ｂ アーチ形翼体 Ｌ 揚力 ｖ 分力（垂直方向力） ｈ 分力（軸方向力） Ｍ 曲げモーメント
Claims (3)
- 【請求項１】 左右の船体の底部間にわたって、中間部
が下方に膨らむアーチ形翼体を取り付けたことを特徴と
する高速双胴船の水中翼。 - 【請求項２】 アーチ形翼体の中間部が、船体から垂下
された支柱に支持されたことを特徴とする請求項１記載
の高速双胴船の水中翼。 - 【請求項３】 左右の船体の底部と、船体の船幅方向中
間部から垂下された支柱との間に、中間部が下方に膨ら
む左右一対のアーチ形翼体をそれぞれ連結したことを特
徴とする高速双胴船の水中翼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06661995A JP3178986B2 (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 高速双胴船の水中翼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06661995A JP3178986B2 (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 高速双胴船の水中翼 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08258784A true JPH08258784A (ja) | 1996-10-08 |
| JP3178986B2 JP3178986B2 (ja) | 2001-06-25 |
Family
ID=13321094
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06661995A Expired - Fee Related JP3178986B2 (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 高速双胴船の水中翼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3178986B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103661788A (zh) * | 2012-09-03 | 2014-03-26 | 缪德贵 | 超高速超空泡双体水翼船 |
-
1995
- 1995-03-27 JP JP06661995A patent/JP3178986B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103661788A (zh) * | 2012-09-03 | 2014-03-26 | 缪德贵 | 超高速超空泡双体水翼船 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3178986B2 (ja) | 2001-06-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |