JP3178986B2 - 高速双胴船の水中翼 - Google Patents
高速双胴船の水中翼Info
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- JP3178986B2 JP3178986B2 JP06661995A JP6661995A JP3178986B2 JP 3178986 B2 JP3178986 B2 JP 3178986B2 JP 06661995 A JP06661995 A JP 06661995A JP 6661995 A JP6661995 A JP 6661995A JP 3178986 B2 JP3178986 B2 JP 3178986B2
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- JP
- Japan
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- hydrofoil
- arched
- force
- wings
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船体を浮上させて高速
で航行する高速双胴船の水中翼に関する。
で航行する高速双胴船の水中翼に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高速双胴船には、図3に示すよう
に、船体1A,1Bを浮上させて高速航行するために、
左右の船体1A,1B間で船首側と船尾側にそれぞれ水
中翼体2を連結して設けたものがある。これら水中翼体
2は通常直線状で水平に設けられており、この水中翼体
2の部材寸法は、水中翼体2に鉛直方向に作用する揚力
Lによって発生する曲げモーメントMによって決定され
る。
に、船体1A,1Bを浮上させて高速航行するために、
左右の船体1A,1B間で船首側と船尾側にそれぞれ水
中翼体2を連結して設けたものがある。これら水中翼体
2は通常直線状で水平に設けられており、この水中翼体
2の部材寸法は、水中翼体2に鉛直方向に作用する揚力
Lによって発生する曲げモーメントMによって決定され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の水中翼
体2は、揚力Lと水中翼体2に直角方向の直圧力とが等
しく、全ての揚力Lが曲げモーメントMとして作用する
ため、充分な強度が必要で水中翼体2の重量増の要因と
なっていた。本発明は、上記問題点を解決して、翼体の
強度を確保できるとともに軽量化が図れる高速双胴船の
水中翼を提供することを目的とする。
体2は、揚力Lと水中翼体2に直角方向の直圧力とが等
しく、全ての揚力Lが曲げモーメントMとして作用する
ため、充分な強度が必要で水中翼体2の重量増の要因と
なっていた。本発明は、上記問題点を解決して、翼体の
強度を確保できるとともに軽量化が図れる高速双胴船の
水中翼を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明に係る高速双胴船の水中翼は、左右の船体の
底部と、船体の船幅方向中間部から垂下された支柱との
間に、船体支柱間でそれぞれ下方に膨らむ左右一対のア
ーチ形翼体を連結したものである。
めに本発明に係る高速双胴船の水中翼は、左右の船体の
底部と、船体の船幅方向中間部から垂下された支柱との
間に、船体支柱間でそれぞれ下方に膨らむ左右一対のア
ーチ形翼体を連結したものである。
【0005】
【作用】上記構成によれば、アーチ形翼体の各部分に生
じる揚力は、アーチ形翼体の軸方向(長さ方向)の分力
とアーチ形翼体に垂直な方向の分力とに分けて考えるこ
とができ、アーチ形翼体に曲げモーメントとして作用す
る垂直な方向の分力が、軸方向の分力として分散された
分だけ減少される。したがって、アーチ形翼体の強度を
減少させることができる分だけアーチ形翼体の軽量化を
図ることができる。
じる揚力は、アーチ形翼体の軸方向(長さ方向)の分力
とアーチ形翼体に垂直な方向の分力とに分けて考えるこ
とができ、アーチ形翼体に曲げモーメントとして作用す
る垂直な方向の分力が、軸方向の分力として分散された
分だけ減少される。したがって、アーチ形翼体の強度を
減少させることができる分だけアーチ形翼体の軽量化を
図ることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明に係る高速双胴船の水中翼の実
施例を図1および図2に基づいて説明する。左右の船体
1A,1B間で、船首側および船尾側の一方または両方
には、船体1A,1Bを連結する甲板部1Cから垂下さ
れた支柱6と、左右の船体1A,1B底部の船体取付部
材4A,4Bの間に、中間部が下方に膨らむ左右一対の
アーチ形翼体7A,7Bが連結されている。これらアー
チ形翼体7A,7Bは、正面視が湾曲半径R2の円弧状
にそれぞれ形成されており、アーチ形翼体7A,7Bは
それぞれの中間部を除く全体が円弧方向に傾斜されてい
ることから、アーチ形翼体7A,7Bに生じる揚力L
は、アーチ形翼体7A,7Bの軸方向(長さ方向)の分
力(軸方向力h)と、アーチ形翼体7A,7Bに垂直な
方向の分力(垂直方向力v)とに分けて考えられる。し
たがって、アーチ形翼体7A,7Bにそれぞれ加わる曲
げモーメントMとして作用する垂直方向力vを、軸方向
力hとして分散された分だけ、従来に比べて減少させる
ことができ、アーチ形翼体7A,7Bに加わる曲げモー
メントMを減少させることができる。したがって、アー
チ形翼体7A,7Bの強度を従来に比べて低くすること
ができて、その分アーチ形翼体5の軽量化を図ることが
できる。
施例を図1および図2に基づいて説明する。左右の船体
1A,1B間で、船首側および船尾側の一方または両方
には、船体1A,1Bを連結する甲板部1Cから垂下さ
れた支柱6と、左右の船体1A,1B底部の船体取付部
材4A,4Bの間に、中間部が下方に膨らむ左右一対の
アーチ形翼体7A,7Bが連結されている。これらアー
チ形翼体7A,7Bは、正面視が湾曲半径R2の円弧状
にそれぞれ形成されており、アーチ形翼体7A,7Bは
それぞれの中間部を除く全体が円弧方向に傾斜されてい
ることから、アーチ形翼体7A,7Bに生じる揚力L
は、アーチ形翼体7A,7Bの軸方向(長さ方向)の分
力(軸方向力h)と、アーチ形翼体7A,7Bに垂直な
方向の分力(垂直方向力v)とに分けて考えられる。し
たがって、アーチ形翼体7A,7Bにそれぞれ加わる曲
げモーメントMとして作用する垂直方向力vを、軸方向
力hとして分散された分だけ、従来に比べて減少させる
ことができ、アーチ形翼体7A,7Bに加わる曲げモー
メントMを減少させることができる。したがって、アー
チ形翼体7A,7Bの強度を従来に比べて低くすること
ができて、その分アーチ形翼体5の軽量化を図ることが
できる。
【0007】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明によれば、ア
ーチ形翼体の各部分に生じる揚力は、アーチ形翼体の軸
方向(長さ方向)の分力とアーチ形翼体に垂直な方向の
分力とに分けて考えることができ、垂直な方向の分力が
軸方向の分力として分散された分だけ減少され、この垂
直な方向の分力によりアーチ形翼体に作用する曲げモー
メントが減少される。したがって、アーチ形翼体の強度
を減少させることができる分、アーチ形翼体の軽量化を
図ることができる。
ーチ形翼体の各部分に生じる揚力は、アーチ形翼体の軸
方向(長さ方向)の分力とアーチ形翼体に垂直な方向の
分力とに分けて考えることができ、垂直な方向の分力が
軸方向の分力として分散された分だけ減少され、この垂
直な方向の分力によりアーチ形翼体に作用する曲げモー
メントが減少される。したがって、アーチ形翼体の強度
を減少させることができる分、アーチ形翼体の軽量化を
図ることができる。
【図1】本発明に係る高速双胴船の水中翼の実施例を示
し、(a)はアーチ形翼体の正面図、(b)はアーチ形
翼体の揚力分布図である。
し、(a)はアーチ形翼体の正面図、(b)はアーチ形
翼体の揚力分布図である。
【図2】同アーチ形翼体に働く力を示す構成図である。
【図3】 従来の高速双胴船の水中翼体を示し、(a)は
正面図、(b)は水中翼体の揚力分布図である。
正面図、(b)は水中翼体の揚力分布図である。
1A,1B 船体 1C 甲板部 4A,4B 船体取付部材 6 支柱 7A,7B アーチ形翼体 L 揚力 v 分力(垂直方向力) h 分力(軸方向力) M 曲げモーメント
Claims (1)
- 【請求項1】 左右の船体の底部と、船体の船幅方向中間
部から垂下された支柱との間に、船体支柱間でそれぞれ
下方に膨らむ左右一対のアーチ形翼体を連結したことを
特徴とする高速双胴船の水中翼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06661995A JP3178986B2 (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 高速双胴船の水中翼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06661995A JP3178986B2 (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 高速双胴船の水中翼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08258784A JPH08258784A (ja) | 1996-10-08 |
JP3178986B2 true JP3178986B2 (ja) | 2001-06-25 |
Family
ID=13321094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06661995A Expired - Fee Related JP3178986B2 (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 高速双胴船の水中翼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3178986B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103661788B (zh) * | 2012-09-03 | 2016-09-14 | 缪德贵 | 超高速超空泡双体水翼船 |
-
1995
- 1995-03-27 JP JP06661995A patent/JP3178986B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08258784A (ja) | 1996-10-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |