JPH08258369A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JPH08258369A
JPH08258369A JP8888195A JP8888195A JPH08258369A JP H08258369 A JPH08258369 A JP H08258369A JP 8888195 A JP8888195 A JP 8888195A JP 8888195 A JP8888195 A JP 8888195A JP H08258369 A JPH08258369 A JP H08258369A
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JP
Japan
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carriage
head
ink jet
nozzle
ink
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Pending
Application number
JP8888195A
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English (en)
Inventor
Susumu Murayama
進 村山
Takayuki Okuda
高行 奥田
Atsushi Nishizawa
敦 西澤
Satoshi Fujioka
聡 藤岡
Masanori Yoshida
昌敬 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘッドの位置調整を容易に行なうことができ
るようにする。 【構成】 キャリッジに偏心カム74dを有する調整レ
バー74bを回動可能に設け、偏心カム74dに向けて
ヘッド61を付勢する付勢部材を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェットプリンタ
に関し、特に、そのインクジェットヘッド(以下、単に
ヘッドともいう)が搭載されたキャリッジの構造に関す
る。より詳しくは、キャリッジに対するヘッドの取付位
置の調整技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェットプリンタは、図
8に示すように、用紙Pの搬送方向Yと直交する方向に
伸びるガイド軸1101と、このガイド軸1101に案
内されて矢印X1,X2方向に往復動するキャリッジ1
102と、このキャリッジ1102に搭載され、用紙P
にインクを吐出して印字するインクジェットヘッド11
03とを有している。ヘッド1103の用紙との対向面
1103aには多数のノズルnが開口しており、これら
ノズルから選択的にインクが吐出されて所定の印字がな
されるようになっている。
【0003】したがって、このようなインクジェットプ
リンタにおいて、印字品質の向上を図るためには、ヘッ
ド1103のキャリッジ1102に対する取付位置の精
度(主としてガイド軸1101に対する傾きが0となる
ようにすること)が重要である。
【0004】特に、印字画像の高解像度化を図るべく、
図9に示すように、ヘッド1103に、キャリッジ11
02の移動方向において複数(図では3列)のノズル列
N1,N2,N3を設けた場合には、キャリッジ110
2に対する取付位置の精度が悪いと、印字品質の劣化が
大きくなってしまう。すなわち、ヘッドが矢印T1また
はT2方向に傾いた状態で取り付けられると、中央に位
置するノズル列N2に比べて両サイドのノズル列N1,
N3のY方向へのズレ量が大きくなり、印字品質の劣化
が大きくなる。
【0005】そこで従来は、図8(a)に示すように、
キャリッジ1102に位置決め部1104および110
5を設け、これら位置決め部に向けてバネ等の力Fによ
りヘッド1103を付勢し、一方の位置決め部1105
とヘッド1103との間にはスペーサ1106を介在さ
せ、このスペーサ1106として厚さの異なる数種類の
ものを用意しておき、適切な厚さのスペーサ1106を
介在させることにより、ヘッドの取付位置を調整してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術で
は、厚さの異なる複数種のスペーサ1106を用意して
おく必要があるので、その用意が煩雑であり、また、ヘ
ッドの位置調整のためのスペーサの交換作業も煩雑であ
るという問題があった。
【0007】本発明の目的は、以上のような問題点を解
決し、容易にヘッドの位置調整を行なうことのできるイ
ンクジェットプリンタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載のインクジェットプリンタは、用紙の搬
送方向と直交する方向に伸びるガイド軸と、このガイド
軸に案内されて往復動するキャリッジと、このキャリッ
ジに搭載され、前記用紙にノズルからインクを吐出して
印字するインクジェットヘッドとを備えたインクジェッ
トプリンタにおいて、前記キャリッジに回動可能に設け
られ、前記インクジェットヘッドと当接する偏心カム
と、前記キャリッジに設けられ、前記偏心カムに向けて
前記インクジェットヘッドを付勢する付勢部材とを備え
たことを特徴とする。
【0009】請求項2記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記インクジェットヘッドは、前記キャリッジの移動方
向において複数のノズル列を有していることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】請求項1記載のインクジェットプリンタによれ
ば、キャリッジがガイド軸に案内されて往復動し、イン
クジェットヘッドからインクが吐出されて用紙に印字が
なされる。
【0011】キャリッジは、インクジェットヘッドと当
接する回動可能な偏心カムと、この偏心カムに向けてイ
ンクジェットヘッドを付勢する付勢部材とを備えている
ので、偏心カムを回動させることにより、容易にヘッド
の位置調整を行なうことができる。
【0012】しかも、ヘッドを偏心カムに当接させるこ
とによる調整であるから、従来のスペーサの交換による
調整に比べて微調整が可能である。
【0013】請求項2記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項1記載のインクジェットプリンタにおい
て、前記インクジェットヘッドは、前記キャリッジの移
動方向において複数のノズル列を有しているので、より
高解像度の印字が得られる。
【0014】インクジェットヘッドが、キャリッジの移
動方向において複数のノズル列を有している場合には、
キャリッジに対する取付位置の精度が悪いと、印字品質
の劣化が大きくなってしまうが、この請求項2記載のプ
リンタによれば、微調整を容易に行なうことができるの
で、より高解像度の印字が良好に、しかも容易に得られ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0016】図1は本発明に係るインクジェットプリン
タの一実施例の内部構造を示す側断面図である。
【0017】先ず、このプリンタの概要について説明す
る。
【0018】図1において、10はプリンタの本体、1
1は本体のケース、20は本体10に組み込まれている
自動給紙装置である。
【0019】本体10は、自動給紙装置20により給送
された用紙(図示せず)が通過する紙経路PPに沿っ
て、紙送りローラ30と、この紙送りローラ30に圧接
して従動するピンチローラ40と、用紙の裏面を案内す
る規定部材50と、用紙に向けてインク滴を吐出して印
字するインクジェットヘッド60が搭載されたキャリッ
ジ70と、ガイドローラ80と、排紙ローラ対81,8
2と、排出部90とを備えている。また、本体10の前
面には、排出された用紙を積層するための排紙トレイ9
1が設けられている。
【0020】自動給紙装置20により給送された用紙
(図示せず)は、図1において全体として凹状に湾曲し
た紙経路PPを経て紙送りローラ30に達し、ピンチロ
ーラ40によってその送り角が規定されて紙送りローラ
30から送り出される。送り出された用紙は、先ずその
先端が、ガイド部材としての役割も果たす規定部材50
によって案内されることにより、インクジェットヘッド
60との間隔が規定され、その表面にヘッド60からイ
ンクが吐出されて印字される。Aが印字領域である。印
字された用紙は、排紙ローラ対81,82、および排出
部90を経て排紙トレイ91上に排出される。
【0021】次にヘッド60およびキャリッジ70の詳
細について説明する。
【0022】図2はキャリッジの部分切断正面図、図3
(a)はヘッドが搭載されたキャリッジの部分省略平面
図、図4は同じく部分省略側断面図(図2におけるIV
−IV断面図)である。
【0023】これらの図に示すように、キャリッジ70
は、底板71と、背板72と、左右の側板73,74と
を備えている。左右の側板73,74には軸受け穴73
a,74aが設けられており、この軸受け穴73a,7
4aにガイド軸12が挿通されている(図1参照)。図
4に示すように、底板71の前端部(図4において左端
部)71aはガイド板13によって支持されている。ガ
イド軸12およびガイド板13は、本体10のサイドフ
レーム(図示せず)に架設されている。背板72には、
タイミングベルト(図示せず)との係合部72aが設け
られており、タイミングベルトがキャリッジモータ(図
示せず)によって駆動されることにより、キャリッジ7
0は、ガイド軸12とガイド板13とで案内され、図2
において矢印X1,X2方向(図1の紙面と直交する方
向)に往復動する。
【0024】図4に示すように、キャリッジ70は、ガ
イド軸12およびインクジェットヘッド60の双方に隣
接する空所Sを有しており、この空所Sに、圧接部材7
5と、第1の電気的接続部76と、圧縮バネからなる付
勢部材77とが収納されている。
【0025】圧接部材75は、ガイド軸12とキャリッ
ジ70とのガタつきを防止するためのものであり、第1
の電気的接続部76はヘッド60との電気的接続を行な
うためのものである。
【0026】圧接部材75は、図5にも示すように、付
勢部材77を受ける受け部75aと、ガイド軸12に摺
接する摺接部75b,75bとを有している。
【0027】受け部75aはほぼ平板状に形成されてい
る。摺接部75b,75bは受け部75aの下端両側か
ら湾曲して垂下する爪状に形成されている。この爪状部
の内面がガイド軸12と摺接する。受け部75aの背部
上端中央には突起75cが形成されており、この突起7
5cが図4に示すように、背板72に形成された穴72
cと緩やかに嵌まり合っている。したがって、圧接部材
75は、突起75cを中心として、図5に示す矢印a方
向,b方向,c方向のいずれの方向にも回動可能であ
る。75d,75dは、後述するゴムパッドホルダ79
と係合する仮止め用のフックである。
【0028】第1の電気的接続部76は、FPC(Fl
exible Printed Cable)76’の
端部によって構成されている。
【0029】78はゴムパッド、79はゴムパッドホル
ダである。
【0030】ゴムパッドホルダ79は、図6にも示すよ
うに、ほぼ板状に形成されており、その中央部に、ゴム
パッド78が接着等により固定されるゴムパッド固定部
79aを有している。ゴムパッド固定部79aの上部に
は、FPC76’が挿通される挿通スリット79bが形
成され、下部にはFPC76’の先端部76a(図4参
照)が係合固定される係合スリット79cが形成されて
いる。また、左右両側には、それぞれ角穴79dと、こ
の角穴79dに臨む突起79eが設けられている。この
角穴79dには前述した圧接部材75のフック75dが
挿通され、これと突起79eが係合してゴムパッドホル
ダ79と圧接部材75とが仮止めされる。
【0031】左方の角穴79dの下方には、位置決め用
の、多少左右に長い長方形穴79fが形成されており、
右方の角穴79dの下方には、位置決め用の、「×」形
の穴(×穴という)79gが形成されている。これら位
置決め用の穴79f,79gには、図2および図4に示
すように、背板72から前方に向けて突設された角柱7
2f,72gがそれぞれ挿通されている。ゴムパッドホ
ルダ79は、長方形穴79fと角柱72fとの係合によ
って上下方向の位置決めがなされ、×穴79gと角柱7
2gとの係合によって上下左右方向の位置決めがなされ
ていると同時に、これら角柱72f,72gに案内され
て前後方向(図4において左右方向)に移動可能であ
る。
【0032】ゴムパッドホルダ79の両側部には側板7
9h,79hが形成されており、この側板79hには、
それぞれピン79iが上下に2本、合計4本設けられて
いる。ゴムパッドホルダ79の背部には、後述するヘッ
ド固定用のレバー機構と連動して上下動する板カム16
0が配置されており、そのカム面(図示せず)に前記ピ
ン79iが当接している。これによって、板カム160
の上下動すなわちレバー機構の作動とゴムパッドホルダ
の前後動とが連動している。
【0033】FPC76’は、その先端部76aがゴム
パッドホルダ79の挿通スリット79bを通り、ゴムパ
ット78の前面を通過して係合スリット79cに固定さ
れることにより、ゴムパッド78の前面において第1の
電気的接続部76を構成している。電気的接続部76の
表面には複数の接続用ポイントが形成されており、これ
らポイントに対応して、ゴムパッドには複数の突起78
aが形成されている。なお、FPC76’の他端は本体
10の制御部14(図1参照)に接続されている。
【0034】図4に示すように、インクジェットヘッド
60は、ノズル部61と、ケース部62とを有してい
る。
【0035】図示のヘッド60は、フルカラー印字用の
ヘッドであり、ノズル部61の下面すなわち用紙との対
向面(ノズル面)61aには、図3(b)に示すように
赤色インク吐出用のノズル列NR,黄色インク吐出用の
ノズル列NG,および青色インク吐出用のノズル列NB
が設けられている。各ノズル列は10個のノズルnから
なるノズル列2列(計20ノズル)で構成されており、
ノズル面61a全体では合計60個のノズルが設けられ
ている。
【0036】ケース部62にはインクカートリッジ63
が収納される。ケース部62にはインクカートリッジ6
3を固定するための図示しないレバーが設けられてい
る。インクカートリッジ63は3つのインク室に仕切ら
れており、各インク室に赤色インク、緑色インク、青色
インクが収納されている。
【0037】ケース部62の底板62aには、流路を有
する針が3本(62R,62G,62B)設けられてい
る。インクカートリッジ63をケース部62に装着する
と、各針62R,62G,62Bがそれぞれインクカー
トリッジ63のインク室に進入し、その流路を通じて各
色のインクがそれぞれのノズル列NR,NG,NBに供
給される。
【0038】ノズル部61には、各ノズルに対応した駆
動素子が内蔵されており、これら素子の選択的な作動に
よってノズルからインク滴が吐出されて用紙上に画像が
形成される。
【0039】ケース部62の背面には、第2の電気的接
続部64が設けられている。この接続部64は基板で構
成されており、基板64の表面には、前述した第1の電
気的接続部76の接続用ポイントと圧接されて接続され
る接続部が形成されている。基板64は、FPC65を
通じて前記駆動素子に接続されている。
【0040】ヘッド60をキャリッジ70に装着した際
の位置決め、および位置調整は次のようにしてなされ
る。
【0041】インクジェットプリンタにおいてはノズル
の位置精度が重要であるから、位置決めおよび位置調整
はノズル部61によって行なう。ノズル部61は、ケー
ス部62とは別部品となっており、ケース部62よりも
厳格に寸法管理がなされている。
【0042】図3(a)においては位置決めおよび位置
調整に関する説明を分かりやすくするためにケース部6
2を省略してある。
【0043】同図に示すように、ノズル部61の背部両
端には水平方向に伸びる突片61b,61bが形成され
ており、この突片61bの下面が、キャリッジ70の底
板71に形成されたリブ71bの上面と当接する(図4
参照)。また、ノズル部61の前部中央には水平方向に
伸びる突片61cが形成されており、この突片61cの
下面が、キャリッジ70の底板71に形成されたリブ7
1cの上面と当接する。これによって上下方向(図3の
紙面と直交する方向)の位置決めがなされる。
【0044】キャリッジ70の底板71の上面左右ほぼ
中央部には相対向する2つのリブ71d,71eが形成
されており、これらリブの内側面がそれぞれノズル部6
1の左角部61dおよび右角部61eの側面と当接す
る。これによって左右方向(矢印X方向)の位置決めが
なされる。
【0045】キャリッジ70の底板71の上面左方ほぼ
中央部にはリブ71fが形成されており、このリブ71
fの背面がノズル部61の左角部61dの前面と当接す
る。
【0046】また、キャリッジ70の右側板74には調
整レバー74bが、その軸74cによって回動可能に設
けられている。軸74cには偏心カム74dが形成され
ており、この偏心カム74dがノズル部61の右角部6
1eの前面と当接する。
【0047】キャリッジ70にヘッド60を装着する
と、後述するように、ヘッド60は前述した圧縮バネ7
7によって前方(図3において下方)に付勢される。し
たがって、前後方向(矢印Y方向)の位置決めがなされ
る。また、調整レバー74bを回動させると、偏心カム
74dの作用でノズル部61が矢印T方向に回動するの
で、ガイド軸12に対する平行度を容易に調整すること
ができる。
【0048】調整レバー74bの回動操作は、工場等に
おいてなされ、通常ユーザーによっては操作されない。
図7にも示すように、調整レバー74bには可撓片74
gが形成されており、その先端にはピン74eが設けら
れている。キャリッジの右側板74にはこのピン74e
と係脱する複数の穴74fが設けられている。調整レバ
ーの軸74c近くには抜け止めのフック74hが設けら
れており、上端には係合爪74iが設けられている。フ
ック74hは右側板に形成された円弧状のスリット74
j中を移動可能にこれと係合し、係合爪74iは円弧状
のスリット74k中を移動可能にこれと係合している。
また、前記可撓片74gの先端には操作用のリング74
mが形成されている。
【0049】調整レバー74bの回動操作は、リング7
4mに針状の操作具を入れ、可撓片74gを図7(b)
において時計方向に撓ませ、ピン74eを穴74fから
外すことにより行なう。回動操作して平行度調整を行な
った後は、ピン74eと穴74fとを係合させる。これ
により、レバー74bの不用意な回動が防止される。
【0050】なお、この実施例のプリンタは、ヘッドと
して、上述したフルカー印字用のヘッド60の他、モノ
クロ印字用のヘッド60’(図1参照)も装着可能であ
る。モノクロ印字用のヘッド60’はフルカー印字用の
ヘッド60と外形状が全く同一である。異なる点は、ノ
ズル数と、これに対応する部分、すなわち、駆動素子お
よび、インクを導入する針等の数のみである。例えば、
ノズル数は、1列11ノズルの列が4列、1列10ノズ
ルの列が2列で合計64ノズルとし、針はこれらノズル
に連通する1本の針とする。
【0051】図4において、100はヘッド固定用のレ
バー機構である。
【0052】レバー機構100は、操作レバー110
と、ヘッド押圧レバー120と、これら操作レバー11
0とヘッド押圧レバー120とを連結している第1,第
2リンク130,140と、2本のバネ150(図2参
照)とを備えている。
【0053】操作レバー110は、その軸111でキャ
リッジ70に回動可能に取り付けられている。操作レバ
ー110の先端には、摘み112が設けられており、そ
の下端にはフック113が設けられている。
【0054】ヘッド押圧レバー120は、その軸121
でキャリッジ70に回動可能に取り付けられている。ヘ
ッド押圧レバー120の先端には、ヘッド60を押圧す
る凸部122が設けられており、この凸部122と軸1
21との間には、前述した板カム160が連結部123
で連結されている。また、ヘッド押圧レバー120の後
端には、バネ150との係合部124が設けられてい
る。
【0055】第1リンク130と第2リンク140と
は、両者の一端が連結部131(141)で回動可能に
連結されている。第1リンク130の他端132は操作
レバー110にピン133で回動可能に連結されてお
り、第2リンク140の他端142はヘッド押圧レバー
120の軸121にフック143で回動可能に連結され
ている。第2リンク140の先端には、バネ150との
係合部144が設けられている。
【0056】バネ150は、ヘッド押圧レバー120の
係合部124と第2リンク140の係合部144との間
に張設されている。
【0057】図4はヘッド60を装着した状態を示して
いる。
【0058】この状態においては、ヘッド押圧レバー1
20の凸部122がヘッド60のケース部62の上面6
2bに当接し、バネ150の付勢力によってヘッドを下
方に押圧した状態でヘッド60をキャリッジ70に固定
している。この状態は、操作レバー110のフック11
3が第1リンク130の先端134に係合することによ
りロックされる。また、この状態では、板カム160が
下動した状態にあり、ゴムパッドホルダ79への規制が
解除される。したがって、ゴムパッドホルダ79は、圧
縮バネ77の作用により、ゴムパッド78を介して、第
1の電気的接続部76を、ヘッド60の第2の電気的接
続部64に圧接している。また、ヘッドのノズル部61
は、圧縮バネ77の作用により前述したリブ71fと偏
心カム74dとに圧接され、位置決めがなされる。一
方、逆に圧接部材75は、圧縮バネ77により突起75
cを中心として図4において反時計方向に付勢され、こ
れによって摺接部75b,75bがガイド軸12に当接
している。
【0059】ヘッド60を取り外すには、操作レバー1
10の摘み112を図4において時計方向に回動操作す
る。すると、摘み112はそれ自身の弾性変形によって
操作レバー110に対して相対的に回動し、これによっ
てフック113が第1リンク130の先端134から外
れて、操作レバー110が回動する。これと連動して押
圧レバー120も回動し、ヘッド60を取り外すことが
できる。押圧レバー120が回動した際、板カム160
は上動し、これによってゴムパッドホルダ79が圧縮バ
ネ77の付勢力に抗して図4において右方に後退する。
したがって、ヘッド60を取り外す際には、キャリッジ
側の第1の電気的接続部76とヘッド60側の第2の電
気的接続部64と圧接状態が解除される。これにより、
ヘッド60を取り外す際に、第1の電気的接続部76と
第2の電気的接続部64とが強く擦られてこれら電気的
接続部が破損してしまうという事態が防止される。
【0060】以上のようなインクジェットプリンタによ
れば、次のような作用効果が得られる。
【0061】(i)キャリッジ70がガイド軸12に案
内されて往復動し、インクジェットヘッド60からイン
クが吐出されて用紙に印字がなされる。
【0062】キャリッジ70は、インクジェットヘッド
60と当接する回動可能な偏心カム74dと、この偏心
カム74dに向けてインクジェットヘッド60を付勢す
る付勢部材77とを備えているので、偏心カム74dを
回動させることにより、容易にヘッド60の位置調整を
行なうことができる。
【0063】しかも、ヘッド60を偏心カムに当接させ
ることによる調整であるから、従来のスペーサの交換に
よる調整に比べて微調整が可能である。
【0064】(ii)ヘッド60は、キャリッジ70の
移動方向において複数のノズル列を有しているので、よ
り高解像度の印字が得られる。
【0065】ヘッド60が、キャリッジの移動方向にお
いて複数のノズル列を有している場合には、キャリッジ
に対する取付位置の精度が悪いと、印字品質の劣化が大
きくなってしまうが、このプリンタによれば、微調整を
容易に行なうことができるので、より高解像度の印字が
良好に、しかも容易に得られる。
【0066】(iii)ガイド軸12とキャリッジ70
との間には、付勢部材77によって圧接力が付与されて
いるので、キャリッジ70とガイド軸12とのガタが防
止され、上記(ii)の作用と相俟ってより良好な印字
品質が得られる。
【0067】また、キャリッジ70とインクジェットヘ
ッド60との電気的接続は、キャリッジ70に設けられ
た第1の電気的接続部76と、インクジェットヘッド6
0に設けられた第2の電気的接続部64との圧接により
なされるので、インクジェットヘッド60はキャリッジ
70に対して着脱可能である。
【0068】そして、これら第1の電気的接続部76と
第2の電気的接続部64との間に圧接力を付与する付勢
部材、およびガイド軸12とキャリッジ70との間に圧
接力を付与する付勢部材は、前記位置決め用の付勢部材
77によって共用されるから、その分付勢部材の数が少
なくて済む。
【0069】したがって、このインクジェットプリンタ
によれば、少ない部品点数で、キャリッジ70とガイド
軸12とのガタを無くすることができるとともに、ヘッ
ド60をキャリッジ70に対して着脱可能とし、かつヘ
ッド60とキャリッジ70との電気的接続を確実に行な
うことができ、高解像度の良好な画像を容易に得ること
ができる。
【0070】(iv)キャリッジ70は、ガイド軸12
およびインクジェットヘッド60の双方に隣接する空所
Sを有しており、この空所Sに付勢部材77が収納され
ているので、キャリッジの小型化が図られる。
【0071】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、容易にヘッドの位置調
整を行なうことができる。
【0073】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの一実施
例の内部構造を示す側断面図。
【図2】キャリッジの部分切断正面図。
【図3】図(a)はヘッドが搭載されたキャリッジの部
分省略平面図、図(b)はノズル面の透視平面図。
【図4】ヘッドが搭載されたキャリッジの部分省略側断
面図(図2におけるIV−IV断面図)。
【図5】圧接部材を示す図で、図(a)は平面図、図
(b)は正面図、図(c)は図(b)におけるc−c断
面図。
【図6】ゴムパッドホルダを示す図で、図(a)は平面
図、図(b)は正面図、図(c)は左側面図、図(d)
は図(b)におけるd−d断面図、図(e)は図(b)
におけるe−e断面図。
【図7】調整レバーの詳細を示す図で、図(a)は平面
図、図(b)は正断面図(図(c)におけるb−b断面
図)、図(c)は左側面図。
【図8】従来技術の説明図で、(a)は正面図、(b)
は側面図。
【図9】従来技術の説明図で、ノズル面の透視正面図。
【符号の説明】
10 プリンタ本体 12 ガイド軸 60 カラー印字用インクジェットヘッド 70 キャリッジ 74d 偏心カム 77 付勢部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤岡 聡 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 吉田 昌敬 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙の搬送方向と直交する方向に伸びる
    ガイド軸と、このガイド軸に案内されて往復動するキャ
    リッジと、このキャリッジに搭載され、前記用紙にノズ
    ルからインクを吐出して印字するインクジェットヘッド
    とを備えたインクジェットプリンタにおいて、 前記キャリッジに回動可能に設けられ、前記インクジェ
    ットヘッドと当接する偏心カムと、前記キャリッジに設
    けられ、前記偏心カムに向けて前記インクジェットヘッ
    ドを付勢する付勢部材とを備えたことを特徴とするイン
    クジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記インクジェットヘッドは、前記キャ
    リッジの移動方向において複数のノズル列を有している
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリン
    タ。
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