JPH08257750A - 開先位置検出方法 - Google Patents

開先位置検出方法

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JPH08257750A
JPH08257750A JP9193395A JP9193395A JPH08257750A JP H08257750 A JPH08257750 A JP H08257750A JP 9193395 A JP9193395 A JP 9193395A JP 9193395 A JP9193395 A JP 9193395A JP H08257750 A JPH08257750 A JP H08257750A
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JP
Japan
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groove
sensor
welding
distance
pattern
Prior art date
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JP9193395A
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Takeshi Kato
剛 加藤
Toshio Aoki
俊雄 青木
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開先形状の違いに対応して開先検出プログラ
ムの変更を伴わない開先倣い制御方法を確立することを
目的とする。 【構成】 倣い制御前にセンサを開先幅方向に揺動さ
せ、センサから検出した開先および溶接ビードの一方ま
たは両方の位置までの距離信号を教示パターンとして記
憶し、倣い制御中にセンサを開先幅方向に揺動させ、該
倣い制御中開先幅方向の距離信号から該教示パターンと
等しい領域の距離信号を位置を変えて順次取り出し入力
パターンとし、該教示パターンと該入力パターンの相関
係数が0.6以上を示す領域から開先および溶接ビード
の一方または両方の位置を決定する開先位置検出方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶接の開先をセンサで計
測し、センサから得られたデータを基に自動溶接機を倣
い制御させるための開先位置検出方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光学式および磁気式距離測定用センサを
用いセンサ・開先間の距離を測定した信号から開先を検
出する従来技術として特許登録1796093、特公平
6−9743が挙げられる。特許登録1796093で
は図2(a)に示すように光学式距離センサ2を開先幅
方向に揺動させ、微小ピッチで連続的にセンサ・開先間
の距離を測定した信号から例えば開先形状がV型開先な
らば、開先の特徴となる特徴点d,e,fを検出し、開
先位置を求めている。V型開先を例とした特徴点の検出
方法は図2(b)に示すように以下のような手段を用い
ている。
【0003】開先両肩部の求め方 (1)左肩a点からb点までの平均距離(L1 )とb点
からc点までの平均距離(L2 )から、直線L1 −L2
の傾きを求める。なお、L1 ,L2 は何れも1mm〜1
0mmの長さである。 (2)次に直線L1 −L2 を任意に設定した距離x(数
mm程度)だけ図の下方にスライドさせ開先21との交
点dを求め、これを仮の開先左肩とする。 (3)さらにd点の先(図の右側)の数ポイントを同時
に比較し、d点のセンサ値(y軸値)よりも小さい(図
の下方にある)という条件が満たされることを確認した
上で、このd点を最終的に開先左肩とする。開先右肩f
点についても同様の手段で求める。
【0004】開先最深部の求め方 (1)左肩a点から順にセンサ値を比較して小さい値を
残す処理を行い、最小センサ値を求める。 (2)次に求めたd点およびf点の中間値を求める。 (3)最小センサ値のx座標が、両肩d,f間の中間の
x座標を中心に任意に設定した±数mmの範囲内であれ
ば、最小センサ値の座標(x,y)を最深部eとする。
また、前記中点のx座標が前記範囲外であれば、当該中
点と開先線21との交点を最深部eとする。
【0005】しかし、上記の開先の特徴点検出による開
先検出方法では開先中にうねりや傷、仮付け溶接時のス
パッタ等により特徴点の検出に誤差の生ずる場合があ
る。さらにV型開先においてもルートギャップを持つ場
合やレ型開先やI型開先では特徴点の検出を行う場合、
図3の開先断面図において(a),(b),(c)とし
てそれぞれ示すように特徴点が増えたり、または開先最
下点の検出条件が異なるため、開先を変更する度に検出
用プログラムを随時変更する必要があり、溶接条件の変
更に柔軟に対処できない欠点がある。
【0006】特公平6−9743では光学式距離センサ
を用い、光学式距離センサ内のレーザ発振器から0.7
μm以上の波長のスポット光を照射することにより溶接
中のアーク光の影響を受けない開先検出方法を開示して
いるが、光学式距離センサから得られたセンサ・開先間
の距離を測定した信号から開先を自動的に検出するまで
には及んでいない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来技術の問題点に鑑み、開先形状の違いに対応して開
先検出プログラムの変更を伴わない開先倣い制御方法を
確立することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するものであって、開先および溶接ビードの一方または
両方を検出する方法において、倣い制御前にセンサを開
先幅方向に揺動させ、センサから検出した開先および溶
接ビードの一方または両方の位置までの距離信号を教示
パターンとして記憶し、倣い制御中にセンサを開先幅方
向に揺動させ、該倣い制御中開先幅方向の距離信号から
該教示パターンと等しい領域の距離信号を位置を変えて
順次取り出し入力パターンとし、該教示パターンと該入
力パターンの相関係数が0.6以上を示す領域から開先
および溶接ビードの一方または両方の位置を決定するこ
とを特徴とする開先位置検出方法である。
【0009】
【作用】以下、本発明について詳細に説明する。通常、
光学式および磁気式距離測定用センサはトーチ前方に配
置され開先幅方向に揺動するセンサから得られるセンサ
・開先間、センサ・溶接ビード間の一方または両方の距
離信号とセンサ揺動位置を対応付けてタイミングをとり
ながらデジタル変換し、メモリ内部の所定の番地にデー
タを記憶させる。
【0010】センサ・開先間の距離データを出力する光
学式距離センサ2を用いた場合の倣い制御方法について
述べる。図4は開先表面の一例である。図中には開先2
1の他にスパッタ像23、仮付け溶接ビード24があ
る。ここにおいて図8の倣い制御システムのブロック図
に示すように、倣い制御前に光学式距離センサ2を開先
幅方向に揺動幅wだけ揺動させ、光学式距離センサ2か
ら出力された距離データを左端から第1番目とし、第S
番目まで番号を付けメモリ12内に記憶させた距離デー
タをn0 とし、これを距離データ分布C(x)とする。
メモリ12内に記憶された距離データ分布C(x)を図
5に示す。
【0011】マイクロコンピュータ17においてメモリ
12内に記憶された距離データ分布C(x)からセンサ
・開先間の距離が大きい(図では下方が距離大)開先が
中央になるようにp(ただし、1<p<S−m)を選択
し、図5の距離データ分布のグラフにおいて左端からp
+m番目(ただし、m>0)までの距離データを教示パ
ターンD(i)としてメモリ18に記憶させる。メモリ
18に記憶された教示パターンD(i)を図6に示す。
【0012】次に入力パターンの例として開先21、ス
パッタ像23を含む光学式距離センサ2を開先幅方向に
揺動幅wだけ揺動させ、光学式距離センサ2から出力さ
れた距離データを左端から第1番目とし、第S番目まで
番号を付けメモリ12に記憶させたものをn1 とし、そ
の距離データ分布をC1 (x)とする。図7(a)にお
いてスパッタ像23が中央になるようにq1 (ただし、
1<q1 <S−m)を選択し、図7(a)の左端からq
1 +m番目(ただし、m>0)までの距離データを入力
パターンとする。
【0013】開先21、仮付け溶接ビード24を含む光
学式距離センサ2を開先幅方向に揺動幅wだけ揺動さ
せ、光学式距離センサ2から出力された距離データを左
端から第1番目とし、第S番目まで番号を付けメモリ1
2に記憶させたものをn2 とし、その距離データ分布を
2 (x)とする。図7(b)において仮付け溶接ビー
ドが中央になるようにq2 (ただし、1<q2 <S−
m)を選択し、図7(b)の左端からq2 +m番目(た
だし、m>0)までの距離データを入力パターンとす
る。
【0014】同様に開先21を含む光学式距離センサ2
を開先幅方向に揺動幅wだけ揺動させ、光学式距離セン
サ2から出力された距離データを左端から第1番目と
し、第S番目まで番号を付けメモリ12に記憶させたも
のをn3 とし、その距離データ分布をC3 (x)とす
る。同様に図7(c)において開先21が中央になるよ
うにq3 (ただし、1<q3 <S−m)を選択し、図7
(c)の左端からq3 +m番目(ただし、m>0)まで
の距離データを入力パターンとする。教示パターンD
(i)と入力パターンとの相関係数Rは数1より求めら
れる。
【0015】
【数1】
【0016】教示パターンD0 (i)とC1 (x)(た
だし、q1 ≦x≦q1 +m)との相関係数をR1 、教示
パターンD0 (i)とC2 (x)(ただし、q2 ≦x≦
2+m)との相関係数をR2 、教示パターンD0
(i)とC3 (x)(ただし、q3 ≦x≦q3 +m)と
の相関係数をR3 とすると、 R3 >R2 >R1 となり、開先21を含んだC3 (x)(ただし、q3
x≦q3 +m)との相関係数が最も大きく、開先を良好
に認識することができる。
【0017】また、図7(C)においてq3 の位置をq
3 −5からq3 +5まで1データずつずらして入力パタ
ーンを取り出し相関係数を求めれば、表1に示すように
入力パターンが開先の中央となるq3 が相関係数が最大
となり、入力パターンを左右にずらすと相関係数は徐々
に減少する。溶接の倣いは一定の範囲内の倣いずれであ
れば溶接欠陥が発生することはない。従って、相関係数
が最大値となる入力パターンの位置を開先位置とするこ
とが望ましいが、相関係数値が第2位から第5位を示す
3 −1≦x≦q3 +m−1からq3 −2≦x≦q3
m−2の位置を選択しても一定の範囲内の倣いずれなら
ば良好な溶接が可能である。
【0018】
【表1】
【0019】このように開先21が光学式距離センサ2
により測定されていれば相関係数が高い領域が検出さ
れ、この領域の入力パターン位置から開先位置を決定す
ることができる。しかし、仮付け溶接ビード24等が光
学式距離センサ2により測定されている場合は相関係数
は低く、低い相関係数領域の入力パターン位置から開先
位置を決定することはできない。従って、相関係数の基
準を設け、この基準値よりも低い場合は「開先なし」と
判断し、確実な判断で倣い制御を行う。
【0020】この相関係数の基準値を決定するために次
のような基礎実験を行った。図4に示すようなV型開先
に開先上に約30mm、約100mm間隔で仮付け溶接
を行った長さ300mm、板厚16mm、開先角度30
度の試験板の上で、図中上端から5mm、溶接板表面2
2の上面300mmの位置に光学式距離センサ2を揺動
幅100mmで揺動させ、距離データ数400個の距離
データ分布をメモリ12に記憶させ、マイクロコンピュ
ータ17内部において開先および開先近傍を含む約50
個の距離データ分布を選択し教示パターンとしてメモリ
18に記憶させた。
【0021】また、入力パターンとして図中上端から約
10mm間隔で光学式距離センサ2を揺動幅100mm
で揺動させ、距離データ数400個の距離データ分布を
メモリ12に記憶させ、図中の左端から教示パターンと
同じデータ数50個ずつの距離データ分布を順次取り出
し、これを入力パターンとした。さらに教示パターンと
図中左端から順次50個ずつ取り出される入力パターン
の相関係数をマイクロコンピュータ17で計算し、最も
相関係数の大きい位置を開先位置とした。その結果を表
2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】表2から相関係数が0.6以上は開先位置
を検出し、0.6未満では開先以外の仮付け溶接ビード
やスパッタの位置を示していた。従って、相関係数の基
準値は0.6とし、0.6以上を「開先」とし、0.6
未満を「開先なし」とした。
【0024】
【実施例】本発明の実施例に用いた自動溶接機の構成を
図1に、制御装置の構成を図8に示す。制御装置は走行
台車1に搭載され、溶接トーチ3および溶接トーチ位置
調整ネジ7を取り付けた倣い軸4に支持されたセンサ揺
動用レール6およびセンサ揺動用レール上に取り付けら
れた光学式距離センサ2、センサを揺動させるためのセ
ンサ揺動モータ15およびセンサ揺動モータ15を制御
するサーボアンプ16、センサ2からの信号をデジタル
変換するためのA/D変換器11、デジタル変換された
データを記憶するためのメモリ12、メモリ12に記憶
されたデータから教示パターン部分のデータを記憶する
ためのメモリ18、倣い軸4の駆動モータ13を制御す
るサーボアンプ14、およびメモリ12のデータから開
先位置を算出し、算出した開先位置へトーチ駆動をサー
ボアンプに指令するマイクロコンピュータ17で構成し
た。
【0025】実施例1 (1)開先21を含む溶接板表面22の上面から300
mm離れた位置に光学式距離センサ2を設置し、開先中
心から開先幅方向に毎秒1回の割合で100mm揺動さ
せ、センサ・開先間の距離データ400個をメモリ12
に記憶させ、開先および開先近傍を含む50個の距離デ
ータ分布を教示パターンとし、メモリ18に記憶させ
た。
【0026】(2)走行台車1を走行させ、溶接を開始
させた。 (3)走行台車1が10mm移動するに従い、マイクロ
コンピュータ17の指令に応じて、開先および開先近傍
のデータをメモリ12に記憶させた。 (4)マイクロコンピュータ17はメモリ12から距離
分布データ50個ずつの入力パターンを順次取り出し、
教示パターンとの相関係数を数1に基づいて算出した。
【0027】(5)最も大きい相関係数が0.6未満の
場合は「開先なし」と判断し、倣い制御は行わず、倣い
軸4は前倣い制御位置に固定した状態で溶接を行う。 (6)相関係数が0.6以上でなおかつ最大値を検出し
た入力パターン位置を開先21と判断し、開先21が光
学式距離センサ2の揺動の中心になる方向に倣い軸4を
倣い制御させ溶接を行う。
【0028】実施例2 (1)開先21を含む溶接板表面22上面から300m
m離れた位置に光学式距離センサ2を設置し、開先中心
から開先幅方向に毎秒1回の割合で100mm揺動さ
せ、センサ・開先間の距離データ400個をメモリ12
に記憶させ、開先および開先近傍を含む50個の距離デ
ータ分布を教示パターンとし、メモリ18に記憶させ
た。
【0029】(2)走行台車1を走行させ、溶接を開始
させた。 (3)走行台車1が10mm移動するに従い、マイクロ
コンピュータ17の指令に応じて、開先および開先近傍
のデータをメモリ12に記憶させた。 (4)マイクロコンピュータ17はメモリ12から距離
分布データ50個ずつの入力パターンを順次取り出し、
教示パターンとの相関係数を数1に基づいて算出した。
【0030】(5)最も大きい相関係数が0.6未満の
場合は「開先なし」と判断し、倣い制御は行わず、倣い
軸4は前倣い制御位置に固定した状態で溶接を行う。 (6)相関係数が最初に0.6以上を検出した入力パタ
ーン位置を開先21と判断し、開先21が光学式距離セ
ンサ2の揺動の中心になる方向に倣い軸4を倣い制御さ
せ溶接を行う。
【0031】実施例3 (1)溶接ビードを含む溶接板表面22上面から300
mm離れた位置に光学式距離センサ2を設置し、溶接ビ
ード中心から溶接ビード幅方向に毎秒1回の割合で揺動
幅100mmで揺動させ、センサ・溶接ビード間の距離
データ400個をメモリ12に記憶させ、溶接ビードお
よび溶接ビード近傍の距離データ分布を含む50個の教
示パターンとし、メモリ18に記憶させた。
【0032】(2)走行台車1を走行させ、溶接を開始
させた。 (3)走行台車1が10mm移動するに従い、マイクロ
コンピュータ17の指令に応じて、溶接ビードおよび溶
接ビード近傍のデータをメモリ12に記憶させた。 (4)マイクロコンピュータ17はメモリ12から距離
データ分布50個ずつの入力パターンを順次取り出し、
教示パターンとの相関係数を数1に基づいて算出した。
【0033】(5)最も大きい相関係数が0.6未満の
場合は「溶接ビードなし」と判断し、倣い制御は行わ
ず、倣い軸4は前倣い制御位置に固定した状態で溶接を
行う。 (6)最も大きい相関係数が0.6以上の場合は溶接ビ
ードと判断し、溶接ビードが光学式距離センサ2の揺動
の中心になる方向に倣い軸4を倣い制御させ、溶接を行
う。
【0034】比較例(従来方法の特徴点検出方法) (1)開先幅方向にセンサ2を揺動させ微小ピッチで連
続的にセンサ・開先間の距離を測定した信号をマイクロ
コンピュータ17で演算処理し、開先の特徴点となる
d,e,f点を検出し、開先位置とした。 (2)特徴点d,e,f点が検出できない場合は「開先
なし」と判断し、倣い制御は行わず、倣い軸4は前倣い
制御位置に固定した状態で溶接を行う。 (3)特徴点d,e,f点が検出できた場合は開先21
と判断し、特徴点eがセンサの揺動の中心となる方向に
倣い制御させ、溶接を行った。
【0035】上記実施例1ないし3および比較例の倣い
制御を行ったときの溶接は炭酸ガスシールドアーク溶接
で行い、溶接姿勢は下向き溶接とした。開先は図9、図
10、図11に示すようにV型開先、レ型開先および振
り分け溶接ビードを持つ開先を作成し、溶接時開先倣い
変化は幅方向変化/台車進行方向距離を10mm/30
0mmとした。溶接開始前に、溶接開始位置の開先に対
して倣い制御を行うとともに、手動でワイヤ先端を開先
位置に合わせた。なお図11において符号25は上記の
溶接において溶接すべき箇所を示す。
【0036】評価方法は倣い軸4に取り付けたポテンシ
ョンメータ5に定電圧電源とレコーダを接続し、溶接中
の倣い制御過程を記録した。このとき、最大倣いずれが
±1.5mm以内を倣い制御良好とした。各実施例およ
び比較例の結果をまとめて表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】本発明においては良好な倣い制御が行われ
た。従来方法では開先がV型開先の場合は倣い制御は良
好な結果が得られた。しかし、レ型開先は特徴点eの検
出が困難なため、また溶接ビードでは振り分けビードの
止端部が開先エッジに近く、特徴点dの検出が不安定な
ため開先の検出は不良であった。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、開先位置検出が従来技
術と異なり開先形状、溶接姿勢の変化に柔軟に対応して
いるため、簡易にあらゆる溶接条件に対応が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する装置の機構部外観を示す斜視
【図2】(a)はセンサ・開先間距離の測定方法の概念
図、(b)は従来技術における開先検出方法の概念図
【図3】(a),(b),(c)は各種開先の例を示す
断面図
【図4】開先部を上面から見た平面図
【図5】倣い制御前に測定したセンサ・開先間距離の距
離データ分布C(x)を示すグラフ
【図6】図5に示す距離データ分布C(x)より切り出
した教示パターンD(i)を示すグラフ
【図7】図4における開先近傍の距離データ分布を示す
グラフであって、(a)はスパッタを含むとき、(b)
は仮付け溶接ビードを含むとき、(c)は開先のみのと
きを示す。
【図8】本発明における倣い制御システムを示すブロッ
ク図
【図9】実施例に用いたV型開先の寸法を示す、(a)
平面図と(b)側面図
【図10】実施例に用いたレ型開先の寸法を示す、
(a)平面図と(b)側面図
【図11】実施例に用いた溶接ビード開先の寸法を示
す、(a)平面図と(b)側面図
【符号の説明】
1 走行台車 2 光学式距離センサ 3 溶接トーチ 4 倣い軸 5 ポテンショメータ 6 センサ揺動用レール 7 溶接トーチ位置調整ネジ 21 開先 22 溶接板表面 23 スパッタ 24 仮付け溶接ビード 25 溶接すべき箇所

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開先および溶接ビードの一方または両方
    を検出する方法において、倣い制御前にセンサを開先幅
    方向に揺動させ、センサから検出した開先および溶接ビ
    ードの一方または両方の位置までの距離信号を教示パタ
    ーンとして記憶し、倣い制御中にセンサを開先幅方向に
    揺動させ、該倣い制御中開先幅方向の距離信号から該教
    示パターンと等しい領域の距離信号を位置を変えて順次
    取り出し入力パターンとし、該教示パターンと該入力パ
    ターンの相関係数が0.6以上を示す領域から開先およ
    び溶接ビードの一方または両方の位置を決定することを
    特徴とする開先位置検出方法。
JP9193395A 1995-03-27 1995-03-27 開先位置検出方法 Pending JPH08257750A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102500876A (zh) * 2011-11-23 2012-06-20 南昌工程学院 一种焊缝跟踪系统双十字滑块调节机构及其控制方法

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