JPH071167A - 複合熱源溶接におけるシーム倣い制御方法 - Google Patents

複合熱源溶接におけるシーム倣い制御方法

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JPH071167A
JPH071167A JP5143689A JP14368993A JPH071167A JP H071167 A JPH071167 A JP H071167A JP 5143689 A JP5143689 A JP 5143689A JP 14368993 A JP14368993 A JP 14368993A JP H071167 A JPH071167 A JP H071167A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複合熱源溶接でのシームずれを防止する。 【構成】 高周波電流により加熱された金属帯Hの両端
面からの放射エネルギーを面温度計7により検出し、衝
合点位置算出部10で衝合点の位置を求める。一方、衝
合点から直線近似を行うために十分な距離だけ離隔した
予熱されていない端面上の両端面点の位置を、スリット
光源8及びCCDカメラ9を用いて端面位置算出部11
で求める。そして、制御量算出部12で、衝合点及び両
端面の3点の位置からレーザビーム3を照射すべき照射
目標点と照射点との位置ずれ量を求め、これに応じてレ
ーザ加工ヘッド2を移動せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的エネルギーによ
り加熱して衝合圧接する方法と、エネルギービームを照
射して溶接する方法とを組み合わせて溶接管を製造する
際のシーム倣いを制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ溶接は、他の溶接方法に比較して
熱源のエネルギー密度が高いために、溶け込みが深く高
速溶接が可能であり、また総入熱量を少なくでき、溶接
部分の性能が良好である。その高速化率をさらに高める
ために、本出願人は金属帯の両端面に高周波加熱を行っ
た後にレーザビームを照射して溶融溶接を行う方法を提
案し(特開平2─70379 号公報等)、既に実用技術とし
て報告している(CAMP−ISIJ VOL.4,1991,
p.578 ,p.579 )。この技術によりレーザ溶接単独の場
合と比較して2倍以上の速度で溶接することができる。
【0003】このような複合熱源溶接法により溶接され
た製管は、TIG,MIG等で溶接された場合と比較し
てビード幅が狭い。このために、長時間連続して溶接を
行う場合にシームずれ即ち金属帯の両端面衝合部分とレ
ーザビームの照射点との位置ずれのために、溶接部分に
欠陥が発生し易くなる。平板の溶接の場合のシームずれ
は、1点を検出することにより衝合部分の基準線からの
平行ずれを修正することができるが、金属帯をオープン
パイプに曲成して両端面を溶接せしめる製管の溶接の場
合は、管が捻じれるために1点だけの検出では修正する
ことができない。
【0004】レーザ溶接単独の場合の製管のシームずれ
を修正する方法は、特公平4─31799号公報に提案
されている。この方法は、光学式の非接触の測定装置を
用いるか、又はガイドローラのような接触式の測定装置
を用いて、レーザ溶接上流側の所定間隔にある両端面点
を測定し、端面点のギャップ中間点である検出点を算出
する。このように算出された2箇所の検出点の溶接基準
線からのずれベクトルを夫々測定し、検出点の溶接点か
らの距離とずれベクトルとに基づいて溶接点のずれ量を
求め、これに応じてレーザ加工ヘッドを移動させる方法
である。この方法により、レーザ溶接単独の場合のシー
ムずれを防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように金属帯の端面を加熱した後にレーザ溶接を行う溶
接方法では、金属帯の端面位置を測定する場合に、光学
式の非接触な測定装置を用いたときには、加熱された端
面から放出される光により、測定装置の光と端面からの
光が干渉して正確な測定ができない。また、ガイドロー
ラのような接触式の測定装置を用いたときには、加熱さ
れた端面の剛性が低下しており、接触することにより端
面が変形して、その位置を測定することができないとい
う問題があった。
【0006】これを解決するためには、接触式、非接触
式の装置共に衝合点よりも上流側に十分離れた端面位置
を測定しなければならないが、衝合点と端面位置との離
隔距離が長すぎることにより、衝合点の位置を求めるた
めの直線近似の際の誤差が大きく、シームずれの検出精
度が低いという問題があった。また、直線近似を行わず
にシームずれを検出するためには、溶接部分の溶接管の
寸法及び材質に対する補正を必要とする複雑な関数の式
を用いなければならず、この補正係数を求めるために数
多くの実験が必要となる。また補正係数の精度も十分な
ものとは限らないために、直線近似を行わない場合もシ
ームずれの検出精度が低いという問題があった。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、金属帯を高周波加熱した後にエネルギービー
ムで溶融する複合熱源溶接の際に、両端面の衝合点の位
置及び両端面の位置から、エネルギービームの照射点と
照射目標点との位置ずれを検出し、エネルギービームの
照射点を移動せしめてシームずれを防止するシーム倣い
制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る複合熱源溶
接におけるシーム倣い制御方法は、金属帯を長手方向に
搬送しつつ、幅方向の両端面が相対向するオープンパイ
プに曲成し、その両端面をコンタクトチップ又は誘導コ
イルにより高周波加熱し、スクイズロールを用いて加熱
された両端面を衝合せしめ、衝合点の搬送下流側にエネ
ルギービームを照射して溶融する複合熱源溶接のシーム
倣い制御方法であって、前記コンタクトチップ又は誘導
コイルにより高周波加熱された領域からの放射エネルギ
ーを検出して前記衝合点を求め、一方、前記高周波加熱
された領域よりも搬送上流側の両端面の位置を検出し、
前記衝合点及び両端面の位置から前記エネルギービーム
を照射すべき照射目標点を求め、該照射目標点と前記エ
ネルギービームの照射点との位置ずれ量に応じて前記照
射点を移動せしめることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の複合熱源溶接におけるシーム倣い制御
方法では、金属帯の加熱された領域からの放射エネルギ
ーを例えば面温度計のような放射温度計を用いて検出す
る。金属帯の搬送方向の複数箇所で直交する幅方向の断
面における温度分布を測定し、その高温部分である両端
面を検出し直線近似して、両端面の交点である衝合点を
求めている。また、高周波加熱された両端面よりも搬送
上流側での両端面の位置を、接触的な測定装置又は非接
触的な光学式の測定装置を用いて検出する。例えば、ス
リット光源から金属帯の幅方向にスリット光を照射して
反射光をCCDカメラにて受光し、撮像した画像信号か
ら両端面の位置を算出する。この両端面の位置は衝合点
と直線近似を行うために十分な距離にあるために、エネ
ルギービームを照射すべき照射目標点が高精度に算出で
き、照射目標点とエネルギービームの照射点との位置ず
れ量が高精度に求まる。
【0010】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
き具体的に説明する。図1は、本発明方法を実施するた
めの溶接装置の構成を示すブロック図である。図中Hは
金属帯であり、長手方向に直列配置された図示しない各
種ロール成形スタンドにより搬送され、この間に搬送方
向に直交する幅方向の端面が対向するる断面円形のオー
プンパイプに曲成される。そして、衝合端面に側圧を与
えるべくスクイズロール1,1が対をなして金属帯Hの
両側に夫々配設されている。
【0011】そして、スクイズロール1,1の搬送上流
側の両端面近傍にコンタクトチップ6,6が配設されて
おり、高周波発振機5で発生した高周波電流がコンタク
トチップ6,6から供給され、両端面が衝合する衝合点
1 を経由して両端面が加熱される。スクイズロール
1,1とコンタクトチップ6,6との間には面温度計7
が配設されており、金属帯Hの衝合点a1 を含む高周波
予熱領域の温度分布を測定する。面温度計7は2色温度
計であり、金属帯Hに付着した防錆用油からの煙に対し
て影響を受け難くしてある。このような面温度計7で測
定された温度分布の情報は衝合点位置算出部10へ与え
られ、ここで両端面の位置情報を決定し、両端面の交点
位置である衝合点a1 を後述する方法で求めるようにな
っている。
【0012】また、コンタクトチップ6,6の搬送上流
側にはスリット光源8が配設され、スリット光源8の上
流側にはCCDカメラ9が配設されている。図2は、金
属帯Hと、スリット光源8及びCCDカメラ9との位置
関係を示す模式的斜視図である。スリット光源8から出
射されたスリット光は金属帯Hの幅方向に照射され、ス
クイズロール1,1よりも上流側に所定距離離隔したス
リット光照射位置で反射し、この反射光がCCDカメラ
9で受光されるようになっている。
【0013】そして、CCDカメラ9の撮像した画像信
号は端面位置算出部11へ入力され、端面位置算出部1
1にてスリット光照射位置上の端面照射点b1 ,c1
位置が求められる。そして、前記衝合点位置算出部10
で求められた衝合点a1 と端面照射点b1 ,c1 とが制
御量算出部12へ入力され、制御量算出部12ではこれ
ら3点から後述するレーザビームの照射目標点Gの位置
を求めて、レーザビームの照射点との位置ずれ量δを算
出するようになっている。
【0014】一方、対をなすスクイズロール1,1間に
は、レーザビーム3を放射するレーザ加工ヘッド2が、
スクイズロール1,1軸芯を結ぶ線よりも所定の距離g
1だけ上流側に配設され、求められた照射目標点Gに
レーザビーム3を照射するようになっている。レーザ加
工ヘッド2は金属帯Hの幅方向又は周方向に延設された
レールに係合されており、駆動制御系4は、前記制御量
算出部12から入力された位置ずれ量δの情報をレーザ
加工ヘッド2へ与え、図示しないモータの駆動によりレ
ーザ加工ヘッド2を移動せしめるようになっている。
【0015】以上の如き構成の溶接装置を用いて、金属
帯Hを溶接する際のシーム倣い制御を行う方法を以下に
説明する。金属帯Hは搬送されつつ、コンタクトチップ
6,6から供給された高周波電流により、衝合点a1
含むコンタクトチップ6,6より下流側の両端面が加熱
されている。
【0016】まず、面温度計7が衝合点a1 付近の温度
分布を測定し、衝合点位置算出部10へ温度分布を表す
信号を与える。図3は、面温度計7の測定範囲内で、搬
送方向に直交する方向の金属帯Hの断面の位置を示した
説明図であり、図4はこの断面の温度分布を示した説明
図である。図3に示す断面A,B,…iでの温度分布
は、図4に示すように端面部分が最高温度を有し、金属
帯Hの周方向即ち幅方向に向かって急峻に低下してい
る。また、両端面間で温度は低くなっている。図5は、
このような両端面付近の温度変化を示したグラフであ
り、横軸は金属帯Hの幅方向の位置を表し、縦軸は温度
及び温度微分値を表している。図5に示すように、温度
変化の最大値及び最小値は端面位置と一致しており、こ
れにより、断面A,B,…iにおける両端面の位置を求
めることができる。衝合点位置算出部10では、断面
A,B,…iにおける端面の位置を最小自乗法を用いて
直線近似し、直線近似された両端面の交点を衝合点a1
として、その位置を求める。
【0017】なお、以上の如く衝合点a1 を求める面温
度計7及び衝合点位置算出部10とを有する装置は、本
出願人が既に電縫管の溶接部分を監視する装置として特
開昭57−79803 号公報で提案している。
【0018】一方、高周波電流を供給するコンタクトチ
ップ6,6よりも上流側に配されたスリット光源8は、
スクイズロール1から所定距離L1 を有する金属帯Hの
スリット光照射位置へスリット光を出射する。ここで反
射した光がCCDカメラ9で受光され、撮像される。こ
の撮像信号が端面位置算出部11へ与えられ、スリット
光照射位置上の端面照射点b1 ,c1 が求められる。
【0019】そして、上述した衝合点a1 と端面照射点
1 ,c1 との位置情報が制御量算出部12へ与えられ
る。図6は金属帯Hの溶接実施状態の平面図であり、衝
合点a1 ,端面照射点b1 ,c1 及び照射目標点Gの位
置を示している。また、図7はこれらの点の位置関係を
表す座標系である。金属帯Hの搬送方向をX軸方向,幅
方向をY軸方向とし、スクイズロール1の軸芯を結ぶ線
から上流側をX軸正側に、レーザ加工ヘッド2のY軸位
置をY軸の基準にしている。図7の座標系において図6
に示す衝合点a1 は(ax1 ,ay1 )で表され、端面
照射点b1 は(bx1 ,by1 ),端面照射点c1
(cx1 ,cy1 )で表される。ここで、端面照射点b
1 ,c1 は金属帯Hのスリット照射位置上の点であるの
で、by1=cy1 =L1 である。これらの3点から照
射目標点Gの位置(gx1 ,gy1)を以下に示す如く
算出する。
【0020】端面照射点b1 ,c1 の中点と衝合点a1
とを通る直線が照射目標点Gを通るとする。端面照射点
1 ,c1 の中点の座標は、((bx1 +cx1 )/
2,(by1 +cy1 )/2)であり、この中点と衝合
点a1 を通る直線の式を、 Y=αX+βとすると、 (by1 +cy1 )/2=α(bx1 +cx1 )/2+β …(1) ay1 =αax1 +β …(2) となり、(1)式,(2)式を解くと、
【0021】
【数1】
【0022】そして、照射目標点Gは(3)式に示す直
線を通るので、照射目標点Gのy座標は以下の(4)式
に示す値となる。
【0023】
【数2】
【0024】上述したように、照射目標点GのX軸方向
の距離gx1 は所定であるので、これを代入することに
より、(4)式に示すgy1 即ち金属帯Hの捻じれによ
る位置ずれ量δが求められる。このように制御量算出部
12で求められた位置ずれ量δを表す信号が駆動制御系
4へ入力され、搬送方向に直交する幅方向又は周方向へ
位置ずれ量δだけレーザ加工ヘッド2を移動せしめ、シ
ームずれを生じることなく溶融溶接を行う。
【0025】なお、上述の溶接方法において、面温度計
7による温度分布測定データだけを用いて照射目標点G
の位置を求めない理由を以下に説明する。金属対Hの端
面からのエネルギーを検出する装置は測定可能な領域に
限りがあり、測定される端面位置は衝合点a1 と近距離
にある。これにより衝合点a1 は高精度に求めることが
できるが、個々の端面位置のデータはばらつきが大き
く、端面の測定精度を高めるためには測定点数を多くす
るか又は測定領域を大きくすることが必要である。しか
しながら上述したように、このような装置の測定可能な
端面領域は狭く、実用状測定点数にも限りがあるため
に、端面位置の検出のために他の測定装置を用いて高周
波加熱端面よりも上流側の端面照射点b1 ,c1 を測定
することにより端面の測定精度を高め、衝合点a1 及び
端面照射点b1 ,c1 から照射目標点Gを求めるように
している。
【0026】以上の如きシーム倣い制御方法により、表
1に示す溶接条件にて溶接製管を行い、シームずれを測
定した。比較実験として、端面位置測定を行わない場合
(NO.2),端面位置測定をコンタクトチップ6とスク
イズロール1との間(スクイズロール1より約80mm位置
の端面)で行った場合(NO.3),端面位置測定及び衝
合点測定を行わない場合(NO.4),衝合点測定を行わ
ず、コンタクトチップ6より上流側で端面位置測定を行
った場合(NO.5)について溶接製管を行った(上述の
実施例をNO.1とする)。
【0027】
【表1】
【0028】金属帯Hは、レーザビームの照射点の位置
ずれ量δが大きくなるようにキャンバ量が大きいものを
用い、製管のシームずれ量は、予め金属帯Hに両端面か
ら周方向一定位置にけがき線を施し、溶接長さ1m毎に
製管のサンプルを20箇所採取して、レーザビームの照
射点とけがき線との間隔を測定することにより算出し
た。この結果を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】表2から明らかなように、本実施例のNo.
1ではシームずれ量は小さく、ほとんどシームずれを生
じていないことが判る。また、比較実験のNo.4とNo.
5とではシームずれ量が同レベルであることから、コン
タクトチップ6より上流側での端面位置測定だけではシ
ームずれが防止できないことが判る。また、比較実験の
No.2及びNo.3では、制御を全く行わない(No.4)
よりはシームずれ量は小さいが、シムずれ許容範囲(本
実施例では1mm)よりも大きく、このことからコンタ
クトチップ6より上流側での端面位置測定を行わない場
合は、十分なシームずれ防止が行えないこと、また、端
面位置測定を行ったとしてもコンタクトチップ6よりも
下流側である場合は効果が得られないことが判る。
【0031】なお、上述の本実施例では金属帯Hに接触
式の高周波予熱を行っているが、これに限るものではな
く、誘導式の高周波予熱を行っても良い。また、エネル
ギービームとしてレーザビームを用いて溶融している
が、これに限るものではなく、電子ビームを用いても良
い。
【0032】また、上述の本実施例では衝合点a1 を求
める装置として面温度計7を用いているが、これに限る
ものではなく、画像処理装置を用いて金属帯Hの端面の
輝度を測定することにより衝合点a1 を求めても良い
し、画像処理装置及び面温度計7双方からの情報により
衝合点a1 を求めても良い。
【0033】さらに、上述の本実施例では、コンタクト
チップ6よりも上流側の金属帯Hの端面を測定する装置
として、スリットレーザ光源8及びCCDカメラ9を用
いているが、これに限るものではなく、この領域は低温
度であるために、光学式の非接触な測定装置又はガイド
ローラのような接触式の測定装置を用いても良い。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、高周
波加熱された端面からの放射エネルギーを測定すること
により求めた衝合点と、高周波加熱された領域より上流
側で検出した端面の位置とからエネルギービームの照射
目標点を検出し、照射点と照射目標点との位置ずれを検
出するので、高精度で位置ずれ量を求めることができ、
この位置ずれ量に応じてエネルギービームの照射点を移
動せしめることにより、シームずれを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための溶接装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明方法を実施する場合の金属帯とスリット
光源及びCCDカメラとの位置関係を示す模式的斜視図
である。
【図3】面温度計の測定範囲内での搬送方向に直交する
方向の金属帯の断面の位置を示した説明図である。
【図4】面温度計の測定範囲内での搬送方向に直交する
方向の金属帯の断面の温度分布を示した説明図である。
【図5】両端面付近の温度変化を示したグラフである。
【図6】金属帯の溶接実施状態の平面図である。
【図7】照射目標点,衝合点及び両端面上の点の位置関
係を表す座標系である。
【符号の説明】
1 スクイズロール 2 レーザ加工ヘッド 3 レーザビーム 5 高周波発振機 6 コンタクトチップ 7 面温度計 8 スリット光源 9 CCDカメラ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B23K 101:06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯を長手方向に搬送しつつ、幅方向
    の両端面が相対向するオープンパイプに曲成し、その両
    端面をコンタクトチップ又は誘導コイルにより高周波加
    熱し、スクイズロールを用いて加熱された両端面を衝合
    せしめ、衝合点の搬送下流側にエネルギービームを照射
    して溶融する複合熱源溶接のシーム倣い制御方法であっ
    て、 前記コンタクトチップ又は誘導コイルにより高周波加熱
    された領域からの放射エネルギーを検出して前記衝合点
    を求め、一方、前記高周波加熱された領域よりも搬送上
    流側の両端面の位置を検出し、前記衝合点及び両端面の
    位置から前記エネルギービームを照射すべき照射目標点
    を求め、該照射目標点と前記エネルギービームの照射点
    との位置ずれ量に応じて前記照射点を移動せしめること
    を特徴とする複合熱源溶接におけるシーム倣い制御方
    法。
JP5143689A 1993-06-15 1993-06-15 複合熱源溶接におけるシーム倣い制御方法 Expired - Lifetime JP2663834B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011235324A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Nippon Steel Engineering Co Ltd 電縫管スクイズミル
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