JPH08255528A - 三層接点製造ヘッダおよび三層接点製造方法 - Google Patents

三層接点製造ヘッダおよび三層接点製造方法

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JPH08255528A
JPH08255528A JP27169294A JP27169294A JPH08255528A JP H08255528 A JPH08255528 A JP H08255528A JP 27169294 A JP27169294 A JP 27169294A JP 27169294 A JP27169294 A JP 27169294A JP H08255528 A JPH08255528 A JP H08255528A
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Takeshi Ishikawa
毅 石川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧着によるが、クラックを発生させないで三
層接点を製造する三層接点製造ヘッダおよび三層接点製
造方法を提供する。 【構成】 三層接点製造ヘッダの構成として、切断した
接点材料と切断した支持材料を圧着し整形して、接点材
料および支持材料の径と同一の径を持つ三層接点の足部
を形成する第1ダイス、第1パンチおよび第2パンチ
と、形成した足部の支持材料と他の接点材料を圧着し変
形させて三層接点の頭部を形成する第2ダイス、第3パ
ンチおよび第4パンチを設ける。また、三層接点製造方
法の工程として、切断した接点材料と切断した支持材料
を圧着し整形して、接点材料および支持材料の径と同一
の径を持つ三層接点の足部を形成し、形成した足部の支
持材料と他の接点材料を圧着し変形させて三層接点の頭
部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三層接点製造ヘッダお
よび三層接点製造方法に関する。三層接点(トリメタル
リベット)は、両側の接点部材とその中間で両側の接点
部材を支持する支持部材から成る。このような構成は、
高価な接点材料、例えば銀を節約するために、全てを銀
で作成する代わりに、接点以外のところ(即ち、中間部
分)を銀より安価な例えば銅を用いるものである。三層
接点の形状は、円柱状の足部とその足部より径の大きな
頭部から成る。このような形状は、例えば、リレーのト
ランスファー端子の先端に加締めて足部を変形させて取
付け、トランスファー端子の両側に接点を設けるのに適
している。
【0002】
【従来の技術】従来、三層接点の製造は、一般には、溶
接によって行われていた。そのような溶接法のうちの1
つを概略すると、例えば銀材料、銅材料、他の銀材料か
ら溶接によって三層のプレートを作成し、該プレートを
断面が四角形の棒状に細かく切断し、得られた棒材料を
例えば転造加工によって断面を円形に加工すると共に頭
部を形成して三層接点を作成していた。その他の溶接法
や溶接以外のロー付けも行われいるが、これらの説明は
省略する。
【0003】また、溶接やロー付け以外の他の製造方法
として、切断した銀材料と銅材料を冷間圧着(以下単に
圧着という)して三層接点を作成する製造装置が提案さ
れている(例えば、特開昭54−23964号および特
開昭54−23965号)。特開昭54−23964号
公報に提案された製造装置では、最初、ダイ(ダイス)
およびパンチを用いて、三層接点の足部の径より細い銀
材料と銅材料を圧着によって膨らまして三層接点の足部
を形成すると同時に、頭部となる部分を予備圧着するこ
とによって三層の圧着を同時に行い、次いで、頭部を圧
着により膨らませて三層接点を製造していた。
【0004】特開昭54−23965号公報で提案され
た製造装置では、最初、ダイスおよびパンチを用いて三
層接点の足部の径よりも細い銀材料と銅材料を圧着によ
って膨らまして三層接点の足部を形成し、次いで、18
0°回転させて他のダイスおよびパンチ位置にもたら
し、さらに他の銀材料を足部に圧着して頭部を形成して
三層接点を製造していた。なお、頭部を形成する際、足
部をさらに膨らまして所望の径の足部に整形していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
溶接による製造方法では、銀材料と銅材料を溶接で付け
るための溶接装置を必要とし、また溶接後に切断し、さ
らに転造するというような自動化が困難ないくつかの工
程を必要とした。
【0006】一方、後者の圧着による製造方法では、1
台の製造ヘッダで自動的に三層接点を製造できる利点が
あるが、細い線を膨らませて所望の径の足部と頭部を持
つ三層接点を製造しているので、クラックが発生し易
く、また三層接点の足部が均一な円柱形状になりにくい
欠点があった。
【0007】したがって、本発明の目的は、圧着による
が、クラックを発生させないで三層接点を製造する三層
接点製造ヘッダおよび三層接点製造方法を提供すること
にある。また、本発明の他の目的は、十分な冷間圧接変
形させて接合される足部を持つ三層接点製造ヘッダおよ
び三層接点製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は、切断した接点材料と切断した支持材料
を圧着し整形して、接点材料および支持材料の径と同一
の径を持つ三層接点の足部を形成する第1ダイス、第1
パンチおよび第2パンチと、形成した足部の支持材料と
他の接点材料を圧着し変形させて三層接点の頭部を形成
する第2ダイス、第3パンチおよび第4パンチを有する
ことを特徴とする三層接点製造ヘッダを採用するもので
ある。
【0009】また、本発明は、切断した接点材料と切断
した支持材料を圧着し整形して、接点材料および支持材
料の径と同一の径を持つ三層接点の足部を形成し、形成
した足部の支持材料と他の接点材料を圧着し変形させて
三層接点の頭部を形成することを特徴とする三層接点製
造方法を採用するものである。
【0010】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の三層接点製造ヘッダの分解斜視
図であり、図2は、本発明の三層接点の製造工程を説明
するための各工程ごとの断面図であり、図3は、三層接
点製造ヘッダで用いるダイスとパンチの詳細を示す断面
図である。
【0011】最初に、図1を参照して、三層接点製造ヘ
ッダの全体の構造を説明する。図1において、例えば銀
または銀合金のような接点材料(足部側の接点部分とな
る接点材料)の線材1、銅または銅合金のような支持材
料(中間材料)(両側の接点材料を間に支持する支持材
料)の線材2、銀または銀合金のような他の接点材料
(頭部の接点部分となる接点材料)の線材3は、それぞ
れ、三層接点製造ヘッダの一方の側から供給される。銀
線材1、銅線材2、銀線材3の先端を、それぞれ、所望
の長さの銀切断材5、銅切断材7、銀切断材8に切断す
るカッタの機能と切断した材料を保持して所望の位置に
移送する機能を持つカッタ兼移送部材4、6、18が設
けられている。例えば、カッタ兼移送部材4は、銀線1
を切断して銀切断材5を形成し、後述する第1ダイス9
の開口の前方に位置するように移送させ、カッタ兼移送
部材6は、銅線2を切断して銅切断材7を形成し、挿入
ピン14の前方に位置するように移送させ、カッタ兼移
送部材18は、銀線3を切断して銀切断材8を形成し、
後述する第2ダイス16の開口の前方に位置するように
移送させる。なお、挿入ピン14は、カッタ兼移送部材
6によって支持された銅切断材7を第1パンチに挿入す
るためのものである。
【0012】第1ダイス9は、後述するパンチ11(第
1パンチ)およびトリミングパンチ12(第2パンチ)
と共同して三層接点の足部を形成するためのものであ
る。形成した足部を第1ダイス9から第2ダイス16の
軸孔の前方位置に移送する移送ツメ15が設けられてい
る。第2ダイス16は、後述するパンチ19(第3パン
チ)、パンチ20(第4パンチ)と共同して三層接点の
頭部を形成するためのものである。
【0013】パンチ11とトリミングパンチ12はブロ
ック22に取付けられており、またパンチ19とパンチ
20はブロック21に取付けられており、これらのブロ
ック22、21は共に上下動シフタ23に取付けられて
おり、この上下動シフタ23はレバー25によって上下
動させられる。また、ブロック22、ブロック21はそ
れぞれ第1ダイス9、第2ダイス16に向かって前進
し、第1ダイス9、第2ダイス16から後退するように
構成されている。上下動シフタ23が上方の位置にある
とき、第1ダイス9とパンチ11が対向した位置をと
り、また、第2ダイス16とパンチ19が対向した位置
をとる。一方、上下動シフタ23が下方の位置にあると
きは、第1ダイス9とトリミングパンチ12が対向した
位置をとり、第2ダイス16と第4パンチ20が対向し
た位置をとる。第1ダイス9と対向する位置にあるパン
チ11のノックアウトピン11bまたはトリミングパン
チ12のノックアウトピン12bを叩いて圧着を行うた
めのレバー24が軸24aに回動可能に軸支されてい
る。
【0014】次に、図2を参照して三層接点の製造工程
を、製造される三層接点に絞って、説明する。最初に、
図2aに示すように、銅切断材7と銀切断材5を整列さ
せる。
【0015】次いで、図2bに示すように銅切断材7と
銀切断材5を圧着する。このとき、圧着は、銅切断材7
と銀切断材5のそれぞれの接合部分を膨らませてそれら
の部分が確実に接合するようにしたものである。
【0016】次いで、図2cに示すように、膨らんだ接
合部分をさらに平らに変形し、さらに、図2dに示すよ
うに、膨らんだ接合部分の銅切断材7’と銀切断材5’
を削除して、円柱状の圧着した足部分7および5を作成
する。
【0017】次いで、図2eに示すように、他の銀切断
材8と圧着した足部分7および5を整列させる。
【0018】次いで、図2fに示すように、銀切断材8
と足部分の銅切断材7を圧着して予備形状の頭部を形成
する。
【0019】最後に、図2gに示すように、予備形状の
頭部を平らになるように変形させて最終形状の頭部を形
成する。
【0020】次に、図3を参照して、三層接点製造ヘッ
ダで用いるダイスとパンチの詳細をそれらを用いる工程
と共に説明する。図3aは、整列した状態(上下動シフ
タが上方位置にあるとき)の第1ダイス9と第1パンチ
11を示す。第1ダイス9は、エジェクトピン9aを有
し、このエジェクトピン9aはバネ9cによって後方に
付勢された状態で、軸孔9b内で摺動可能に配置されて
いる。図示のエジェクトピン9aの位置は、バネ9cの
作用に抗して後方から前方に押されて所定の位置(銅切
断材7と銀切断材5による足部形成の圧着位置)に位置
決めされた状態の位置である。
【0021】一方、第1パンチ11は、プッシュピン1
1aとこのプッシュピン11aをノックアウトするよう
にプッシュピン11aの後端側に整列して配置されたノ
ックアウトピン11bを有する。プッシュピン11a
は、第1パンチ11内に摺動可能に配置されている。ノ
ックアウトピン11bはブロック22内で摺動可能に配
置されている。第1パンチ11とブロック22の間には
第1パンチ11を第1ダイスに弾力的に当接させるため
のバネ11fが配置されており、第1パンチ11を前方
に付勢している。なお、第1パンチ11の前端の軸孔の
周囲には、図2bで示す足部の脹らみ形状の補完形状部
分11eが形成されている。
【0022】前述した第1ダイス9と第1パンチ11
は、図2bで示す足部の圧着工程を行ためのものであ
る。即ち、第1パンチ11は、銅切断材7が第1パンチ
11の軸孔内に装填された状態で図3aの位置にもたら
され、このとき、銀切断材5は第1ダイス9の軸孔の前
方にもたらされている。この状態で、ブロック22が前
進すると、第1パンチ11が第1ダイス9の前面に当接
する。この状態で第1パンチ11の軸孔内に位置した銅
切断材7がプッシュピン11aによって銀切断材5と整
列させられ、銀切断材5は銅切断材7によって押されて
第1ダイス9の軸孔内に挿入される共に銅切断材7に圧
着される。このとき、第1パンチ11が第1ダイス9に
当接しているので、接合部分の脹らみは第1パンチ11
の補完形状部分11eの形状(図2bで示す形状)に制
限される。
【0023】図3bは、整列した状態(上下動シフタが
下方位置にあるとき)の第1ダイス9と第2パンチ(ト
リミングパンチ)12を示す。図示のエジェクトピン9
aの位置は、バネ9cの作用によって押された後方の位
置である。
【0024】一方、第2パンチ12は、プッシュピン1
2aとこのプッシュピン12aをノックアウトするよう
にプッシュピン12aの後端側に整列して配置されたノ
ックアウトピン12bを有する。プッシュピン12a
は、第2パンチ12内に摺動可能に配置されている。ノ
ックアウトピン12bはブロック22内で摺動可能に配
置されている。第2パンチとブロック22の間には第2
パンチ12と第1ダイスを弾力的に当接させるためのバ
ネ12fが配置されており、第2パンチ12を前方に付
勢している。なお、摺動ブロック12cの前端の軸孔の
周囲の外部は、足部の脹らみ部分を切断し易いように、
図2bで示す接合部の脹らみ形状から図2cで示すよう
な脹らみ形状に変形するのに適した形状に形成されてい
る。
【0025】前述した第1ダイス9と第2パンチ12
は、図2cおよび図2dで示ように、足部に形成された
脹らみ部分を削除する工程を行ためのものである。即
ち、第1ダイス9は、図3aで示すような圧着されて脹
らみ部分を持った足部を保持した状態にある。この状態
で、ブロック22が前進すると、第2パンチ12が第1
ダイス9の前面に当接する。この当接の際、第2パンチ
12の軸孔内に銅切断材7が収容されると共に、第2パ
ンチ12の先端が足部の脹らみ部分に衝突して図2cに
示すように脹らみ部分を変形させる。次いで、ノックア
ウトピン12bが叩かれると、第2パンチ12cの軸孔
内に位置した銅切断材7がプッシュピン12aによって
押し出されて足部は第1ダイス内に挿入されると共に、
図3b(または図2d)に示すように、脹らみ部分が削
除される。
【0026】図3cは、整列した状態(上下動シフタが
上方位置にあるとき)の第2ダイス16と第3パンチ1
9を示す。第2ダイス16は、エジェクトピン16aを
有し、このエジェクトピン16aは軸孔16b内で摺動
可能に配置されている。図示のエジェクトピン16aの
位置は、予備形状の頭部を形成するための所定の位置に
位置決めされた位置である。
【0027】一方、第3パンチ19は、プッシュピン1
9aを有し、このプッシュピン19aは、摺動可能に配
置された第3パンチ19の軸孔内で摺動可能に配置され
ており、かつ圧着されて形成されその後脹らみ部分が削
除された足部(図2d参照)と他の銀切断材が整列した
状態にあるものを弾力的に衝突して圧着するようにバネ
19fによって前方に付勢され、先端が第3パンチ19
の軸孔から外部に突出している。第3パンチとブロック
21の間には第3パンチ19cを第2ダイスに弾力的に
当接させるためのバネ11eが配置されており、第3パ
ンチ11cを前方に付勢している。なお、第3パンチ1
9の前端の軸孔の周囲には、図2fで示す予備形状の頭
部の補完形状部分19dが形成されている。
【0028】前述した第2ダイス16と第3パンチ19
は、図2fで示す予備形状の頭部を形成するための工程
を行ためのものである。即ち、第3パンチ19の前方に
は、他の銀切断材と形成された足部がそれぞれもたらさ
れて整列させられる。この状態で、ブロック21が前進
すると、プッシュピン19aが他の銀切断材を押して足
部を第2ダイス16の軸孔16b内に挿入すると共に、
予備形状の頭部を形成する。この動作の直ぐ後に、第3
パンチ19が第2ダイス16の前面に弾力的に当接す
る。第3パンチ19が第2ダイス16に当接するように
なるので、形成される予備形状の頭部は第3パンチ19
の補完形状部分19dの形状(図2bで示す形状)に制
限される。
【0029】図3dは、整列した状態(上下動シフタが
下方位置にあるとき)の第2ダイス16と第4パンチ2
0を示す。図示のエジェクトピン16aの位置は、予備
形状の頭部から最終形状の頭部を形成するための所定の
位置に位置決めされた位置である。
【0030】一方、第4パンチ20は、先端に最終形状
の頭部の補完形状部分20aが形成されている。
【0031】前述した第2ダイス16と第4パンチ20
は、図2gで示す最終形状の頭部を形成するための工程
を行ためのものである。即ち、第2パンチ16の軸孔内
には予備頭部を形成された三層接点の足部が挿入された
状態にある。この状態で、ブロック21が前進すると、
補完形状部分20aが予備形状の頭部に衝突して頭部を
平らに変形して最終形状の頭部を形成する。
【0032】次に、再び図1を参照して三層接点の製造
工程を行う三層接点製造ヘッダの動作を説明する。
【0033】銀線1、銅線2、銀線3が三層接点製造ヘ
ッダの一方の側から供給される。銅切断材7はカッタ兼
移送部材6によって銅線2から切断され、挿入ピン14
の前方に移送される。このとき、上下動シフタ23は上
方位置にあり、したがって、ブロック22は上方位置に
あり、またブロック22は前進位置(即ち、挿入ピン1
4に接近した位置)にあり、第1パンチ11の軸孔と挿
入ピン14は整列した状態にある。銅切断材7は挿入ピ
ン14によって第1パンチ11の軸孔に挿入され、第1
パンチ11は後退されながら、上下動シフタ23によっ
て上昇され、第1ダイスと対向した位置にくる。一方、
銀切断材5はカッタ兼移送部材4によって銀線1から切
断され、第1ダイス9の軸孔の前方に移送される。この
ため、銅切断材7(第1パンチ11の軸孔内に保持され
ている)と銀切断材5(カッタ兼移送部材4によって保
持さている)は、図2aに示す整列した状態になる。ま
た、第1ダイス9と第1パンチ11は図3aに示す状態
になる。
【0034】次に、ブロック22が前進させられ、プッ
シュピン11aを前進させ、第1パンチ11の軸孔内の
銅切断材7を押出す。銅切断材7に押されて銀切断材5
が第1ダイス9の軸孔内に一定位置まで(エジェクトピ
ン9aによって決められた位置)挿入されると共に、銅
切断材7と銀切断材5は互いに圧着され、三層接合接点
の足部が形成される。なお、ブロック22の前進によっ
て、第1パンチ11が前進して第1ダイス9の前面に弾
力的に衝突して前述の圧着を助ける。図2bおよび図3
aは、この圧着状態を示す。
【0035】次に、ブロック22は後退しながら、上下
動シフタ23によって下方に移動され、第2パンチ(ト
リミングパンチ)12が第1ダイス9に対向した位置に
くる(第1ダイス9と第2パンチ12は図3bに示す位
置にくる)。次いで、ブロック22の前進によって、第
2パンチ12が第1ダイス9の前面に向かうが、その過
程において、第2パンチ12の先端12eが圧着されて
膨らんだ接合部分を図2cに示すように変形し、ほぼこ
れと同時にノックアウトピン12bが叩かれることによ
ってプッシュピン12aを押し出し、銅切断材の後端を
押して圧着した足部を第1ダイス9の軸孔内に挿入し、
足部から膨らんだ部分7’、5’を削除する。この結
果、図2dに示す足部が形成される。なお、足部が第1
ダイス9内に挿入される段階では、エジュクトピン9a
はフリーになっている。
【0036】次に、ブロック22は後退させられると共
に、上下動シフタ23によって上方に移動させられる。
これとほぼ同時に、エジェクトピン9aが形成した足部
を押し出し、この押し出された足部は移送ツメ15によ
って把持され、第2ダイス16の軸孔の前方に水平に移
送される。一方、このとき、銀切断材8はカッタ兼移送
部材18によって銀線3から切断されて第2ダイス16
の軸孔の前方に移送さて足部と整列させられる(図3c
参照)。また、このとき、前述のように上下動シフタ2
3が上方位置にあるので、第3パンチ19は、第2ダイ
ス16と対向した位置にある(図3c参照)。
【0037】次に、ブロック21が前進させられ、第3
パンチ19のプッシュピン19aが銀切断材8を介して
足部を第2ダイス16の軸孔内にエジェクトピン16a
によって位置決めされた位置まで挿入し、また第3パン
チ19が第2ダイスの前面に弾力的に衝突することによ
って足部と銀切断材を圧着して予備形状の頭部を形成す
る(図2f、図3d)。
【0038】その後、ブロック21は後退すると共に、
下方に移動し、第4パンチ20が第2ダイス16に対向
する位置にくる(図3d)。次に、ブロック21を前進
させて第4パンチ20を第2ダイス16の前面に衝突さ
せ、予備形状の頭部を平らに変形させて最終形状の頭部
を形成する。前述のこられの工程によって三層接点が製
造される。
【0039】その後、三層接点はエジェクトピン16a
によって押し出されて回収される。一方、ブロック21
は後退させられ、これと同時に、上下動シフタ23によ
ってブロック21、22は上方に移送されて初期位置に
もたらされる。その後、前述の工程が繰り返されて、次
の三層接点が製造される。なお、第1ダイス9と第1パ
ンチ11による工程(図2b)と、第2ダイス16と第
3パンチ19による工程(図2f)とを同時に行い、ま
た、第1ダイス9と第2パンチ12による工程(図2
c、図2d)と、第2ダイス16と第4パンチ20によ
る工程(図2g)を同時に行うものである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧着によるが、クラックを発生させないで三層接点を製
造する三層接点製造ヘッダおよび三層接点製造方法が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の三層接点製造ヘッダの分解斜
視図である。
【図2】図2は、本発明の三層接点の製造工程を説明す
るための各工程ごとの断面図である。
【図3】図3は、三層接点製造ヘッダで用いるダイスと
パンチの詳細を示す断面図である。
【符号の説明】
1 銀線 2 銅線 3 銀線 4、6、18 カッタ兼移送部材 5 銀切断材 7 銅切断材 8 銀切断材 9 第1ダイス 11 第1パンチ 14 挿入ピン 15 移送ツメ 12 第2パンチ(トリミングパンチ) 16 第2ダイス 19 第3パンチ 20 第4パンチ 21、22 ブロック 23 上下動シフタ 24 レバー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断した接点材料と切断した支持材料を
    圧着し整形して、接点材料および支持材料の径と同一の
    径を持つ三層接点の足部を形成する第1ダイス、第1パ
    ンチおよび第2パンチと、形成した足部の支持材料と他
    の接点材料を圧着し変形させて三層接点の頭部を形成す
    る第2ダイス、第3パンチおよび第4パンチを有するこ
    とを特徴とする三層接点製造ヘッダ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の三層接点製造ヘッダにお
    いて、前記第1ダイスおよび前記第1パンチは切断した
    接点材料と支持材料を整列させた状態で第1ダイスに挿
    入しながら圧着して膨らんだ圧着部分を持つ足部を形成
    し、前記第1ダイスと前記第2パンチは第1ダイスで足
    部を保持した状態で膨らんだ圧着部分を切断することに
    よって整形し、前記第2ダイスおよび前記第3パンチは
    整形した足部と他の接点材料を整列した状態で第3パン
    チによってそれらを第2ダイスに挿入しながら圧着して
    予備形状の頭部を形成し、第2ダイスおよび第4パンチ
    は予備形状の頭部が形成された三層接点を第2ダイスで
    保持した状態で予備形状の頭部をより平らになるように
    変形して最終形状の頭部を形成することを特徴とする三
    層接点製造ヘッダ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の三層接点製造ヘッダにお
    いて、第1パンチおよび第2パンチは上下に配置されて
    おり、第3パンチおよび第4パンチは上下に配置されて
    おり、第1パンチを第1ダイスに対向する位置と第2パ
    ンチを第1ダイスに対向する位置をとるように第1パン
    チおよび第2パンチを移送する第1移送手段と、第3パ
    ンチを第2ダイスに対向する位置と第4パンチを第2ダ
    イスに対向する位置をとるように第3パンチおよび第4
    パンチを移送する第2移送手段と、をさらに有すること
    を特徴とする三層接点製造ヘッダ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の三層接点製造ヘッダにお
    いて、前記第1移送手段および第2移送手段は同時に作
    動されることを特徴とする三層接点製造ヘッダ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    三層接点製造ヘッダにおいて、前記接点材料が銀または
    銀合金であり、前記支持材料が銅または銅合金であるこ
    とを特徴とする三層接点製造ヘッダ。
  6. 【請求項6】 切断した接点材料と切断した支持材料を
    圧着し整形して、接点材料および支持材料の径と同一の
    径を持つ三層接点の足部を形成し、形成した足部の支持
    材料と他の接点材料を圧着し変形させて三層接点の頭部
    を形成することを特徴とする三層接点製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の三層接点製造方法におい
    て、切断した接点材料と支持材料を整列させた状態で圧
    着して膨らんだ圧着部分を持つ足部を形成し、膨らんだ
    圧着部分を切断することによって整形し、整形した足部
    と他の接点材料を整列させた状態で圧着して予備形状の
    頭部を形成し、予備形状の頭部が形成された三層接点を
    保持した状態で予備形状の頭部をより平らになるように
    変形して最終形状の頭部を形成することを特徴とする三
    層接点製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7のいずれか1つに記載
    の三層接点製造方法において、前記接点材料が銀または
    銀合金であり、前記支持材料が銅または銅合金であるこ
    とを特徴とする三層接点製造ヘッダ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102163511A (zh) * 2011-04-14 2011-08-24 漳州格林电气有限公司 复合触点模具构造
CN103730279A (zh) * 2013-12-26 2014-04-16 浙江科扬新材料科技有限公司 复合银带的制造方法
CN104810179A (zh) * 2015-04-17 2015-07-29 桂林市森工机械技术开发有限公司 一种生产两复合铆钉式电触头的设备
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CN105225856A (zh) * 2015-08-28 2016-01-06 宁波科扬贵金属合金科技有限公司 一种氧化银复合带的制造方法和制造设备

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