JPH0576979A - 液圧ホースにおける中間金具の製造方法 - Google Patents

液圧ホースにおける中間金具の製造方法

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JPH0576979A
JPH0576979A JP26292891A JP26292891A JPH0576979A JP H0576979 A JPH0576979 A JP H0576979A JP 26292891 A JP26292891 A JP 26292891A JP 26292891 A JP26292891 A JP 26292891A JP H0576979 A JPH0576979 A JP H0576979A
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Toshio Yoshida
寿男 吉田
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MARUKICHI KOGYO KK
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MARUKICHI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液圧ホースを接続する中間金具であって、一
方向へ突出するフランジ状の取付片を有する非対称形状
の製品の製造を簡素化し、品質を向上させると共に材料
費の歩留りを低減する。 【構成】 有底穴状の円筒部Bを形成する第一工程と、
前記二次素材の中実部を膨らまし成形により截頭紡錘状
の中間膨出部を形成する第二工程と、キャビティ内に、
両ダイスとの当接部位に対向させて三次素材の中間膨出
部におけるテーパ面を位置する様に収容し、かかる中間
膨出部を一方向へ偏肉膨出させて偏肉鍔部を成形する第
三工程と、前記四次素材の中間膨出部と偏肉鍔部を据込
み成形によりフランジ状の取付片に形成すると共に、凹
部を形成する第四工程と、前記五次素材の仕切壁を打ち
抜き成形する第五工程を連続して行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用ブレーキホース
を接続する中間金具であって、一方向へ突出するフラン
ジ状の取付片を有する非対称形状の部品を製造する様に
した液圧ホースにおける中間金具の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の中間金具aとしては図17
に示す様に軸体bより一方向に突出した鍔部c(略三角
状および略小判状)が一体的に形成されると共に、軸体
bの中空部dに導通パイプeを挿通固定するものにし
て、かかる中間金具aの環状孔fにブレーキホースgを
挿入し、かかる挿入部材の軸体bをカシメてブレーキホ
ースgを接続し、そして鍔部cでもって自動車の適宜個
所に中間金具aを固定しブレーキホースgを配設してい
る。
【0003】然るに、この中間金具aの形状が非対称で
あることにより、図16に示す様に棒状の素材hより多段
的に据込みを行い円錐状の鍔部iを有するヘッダーjに
成形し、成形後焼きなまし、酸洗い、ボンデ処理等を行
い、次に図17に示す様にプレス成形した後、不要な鍔部
kをプレスバリ抜きし、そして軸体bの両端側を切削加
工して中空部dを形成し、該中空部dに導通パイプeを
挿通し、該導通パイプeを真空炉内にてロウ付けして固
定している。
【0004】然しながら、かかる製造方法においては、
素材hの重量に対して不要な鍔部kの重量が略58%を
有するため、素材の歩留りが悪いと共に、素材の据込み
比が高くなり、このため過剰な条件によって据込みを行
っていることにより、内部組織のフアイバーフローに切
断個所が発生して鍔部cの強度が低下し、又多段的なる
据込みのため加工硬化率が高くなることにより、次工程
でのプレス成形に耐えうる状態にするため、焼きなまし
工程も脱炭するまで行わないと割れ等が発生するも、然
しながら上記の様な過剰な条件の焼きなましであるの
で、脱炭層が形成され、かかる脱炭層により品質の低下
を招来する欠点を有している。
【0005】又、圧造工程から切削工程へと加工方法を
変更しているため、素材の段取り替えに手間を要すると
共に、かかる切削工程で軸体bの両端側を切削加工して
中空部dを形成しているため、この加工次においても材
料の損失が多く素材の歩留りが更に悪化する欠点を有し
ている。
【0006】又、ヘッダーj成形後にボンデ処理等を行
っているため、導通パイプeを真空炉内にてロウ付けす
る際に、真空炉の内壁に付着したボンデ材が導通パイプ
e内に入り込み導通孔を塞ぐ欠点を有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は液圧ホースを
接続する中間金具であって、一方向へ突出するフランジ
状の取付片を有する非対称形状の製品の製造を簡素化
し、而も加工中におけるフアイバーフローを良好と成し
品質を向上させると共に、切削加工を無くし材料費の歩
留りを低減する様にした液圧ホースにおける中間金具の
製造方法を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術に
基づく材料歩留りの低さや、強度低下等の課題に鑑み、
後方押し出し成形、膨らまし成形、偏肉膨出成形、据込
み成形、打ち抜き成形を連続させ、フアイバーフローの
連続状態を維持すると共に、据込み成形で温間領域に移
行し変形抵抗を減少させて加工性を良好と成して一方向
へ突出するフランジ状の取付片を有する非対称形状の製
品を圧造成形にて簡易に製造することを要旨とする液圧
ホースにおける中間金具の製造方法を提供して上記欠点
を解消せんとしたものである。
【0009】以下本発明の液圧ホースにおける中間金具
の製造方法は、後方押し出し成形による第一工程、膨ら
まし成形による第二工程、偏肉膨出成形による第三工
程、据込み成形による第四工程、打ち抜き成形による第
五工程を連続して行うものである。
【0010】又、第一工程では棒状の一次素材の一端側
に有底穴状の円筒部を形成して二次素材と成し、又第二
工程では二次素材の中実部を截頭紡錘状の中間膨出部に
形成して三次素材と成している。
【0011】又、第三工程では第四移動型のダイスと第
四固定型のダイスにて形成されるキャビティ内に、両ダ
イスとの当接部位に対向させて前記第二工程にて成形し
た三次素材の中間膨出部における第三移動型側のテーパ
面を位置する様に収容し、かかる中間膨出部を一方向へ
偏肉膨出させて偏肉鍔部を成形して四次素材と成してい
る。
【0012】又、第四工程では四次素材の中間膨出部と
偏肉鍔部を第五移動型のダイスと第五固定型のダイスに
て形成されるキャビティ内にてフランジ状の取付片を形
成すると共に、四次素材の他端側にポンチにて凹部を形
成し、該凹部と円筒部との間に仕切壁を残存させて五次
素材と成している。
【0013】又、第五工程では五次素材の仕切壁を打ち
抜き成形して六次素材と成している。
【0014】
【作用】本発明にあっては、第一工程では一次素材の一
端側にフアイバーフローの連続状態が維持された円筒部
を形成し、第二工程ではフアイバーフローを略直線に近
い状態にて維持すると共に、中間膨出部に第三工程にお
いて塑性流動が起こりにくいテーパ面を形成し、第三工
程ではキャビティ内におけるダイスとの当接部位に対向
させて三次素材の中間膨出部におけるテーパ面を位置す
る様に収容し、かかる中間膨出部を一方向へ偏肉膨出さ
せる際、かかる当接部位より外部への流動を無くしてバ
リの発生を抑制し、第四工程では温間領域に移行させ、
素材の変形抵抗を減少させ、第五工程では仕切壁を打ち
抜くのである。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1は本発明に係る液圧ホースにおける中間金具
の製造装置であり、該製造装置1は固定される機台2
と、該機台2と対向配置され、且つ機台2へ前後動する
移動ラム3から成り、切断加工部4、端面加工部5、有
底穴加工部6、膨出加工部7、偏肉加工部8、フランジ
加工部9、打ち抜き加工部10を順次連続並設して多段式
ホーマーと成している。
【0016】尚、隣接する加工部間には適宜機構から成
るチャックによって加工素材を挾持し、次の加工部へ移
送して受け渡す様に成している。
【0017】切断加工部4は線状素材Wを所定の長さに
切断して棒状の一次素材W1と成すものであって、線状
素材Wを案内すべき線ガイド11を機台2に設け、該線ガ
イド11の先端口側には固定カッター12を設け、一方線ガ
イド11の先端口の側方には、かかる先端口を横切る様に
移動カッター13を配設している。
【0018】次に、端面加工部5は前記一次素材W1の
両端面を矯正するものであって、移動ラム3に設けられ
た第一移動型14と機台2に設けられた第一固定型15にて
第一金型16を構成し、第一移動型14と第一固定型15の対
向する両端側に夫々ダイス17、18を設けている。
【0019】又、第一移動型14にはダイス17内に挿通さ
れ、且つダイス17内の一次素材W1を押圧するポンチ1
9、及び該ポンチ19を押し出すノックアウト20、ノック
アウトピン21を設け、又第一固定型15にはダイス18内に
挿通され、且つダイス18内の一次素材W1の端部に当接
する受けピン22と、該受けピン22を介して一次素材W1
を押し出すノックアウト23を設けている。
【0020】次に、有底穴加工部6は一次素材W1の一
端側を後方押し出し成形するものであって、移動ラム3
に設けられた第二移動型24と機台2に設けられた第二固
定型25にて第二金型26を構成し、一方の第二移動型24に
は一次素材W1の一端側を押圧するポンチ27を設け、他
方の第二固定型25の第二移動型24と対向する端側にダイ
ス28を設けると共に、該ダイス28内に挿通され、且つダ
イス28内の二次素材W2の端部に当接して押し出すノッ
クアウトピン29を設けている。
【0021】次に、膨出加工部7は二次素材W2の中実
部Aを膨らまし成形するものであって、移動ラム3に設
けられた第三移動型30と機台2に設けられた第三固定型
31にて第三金型32を構成し、第三移動型30と第三固定型
31の対向する両端側に夫々ダイス33、34を設け、かかる
ダイス33、34により図5及び図9に示す様に三次素材W
3における截頭紡錘状に成形する中間膨出部Cの外形形
状に応じたキャビティ35を形成している。
【0022】又、第三移動型30にはダイス33内に挿通さ
れ、且つダイス33内の二次素材W2を押圧するポンチ36
を設けると共に、該ポンチ36を押し出すノックアウト3
7、ノックアウトピン38を設け、一方第三固定型31には
三次素材W3における円筒部B内に挿入され当接する受
けピン39を設けると共に、円筒部Bと同径なる円筒部40
を有するノックアウトスリーブ41を設けている。
【0023】尚、図中42はキャビティ35内の三次素材W
3を押し出すノックアウトピンである。
【0024】次に、偏肉加工部8は三次素材W3の中間
膨出部Cを一方向へ偏肉膨出させて偏肉鍔部Dを有する
四次素材W4に成形するものであって、移動ラム3に設
けられた第四移動型43と機台2に設けられた第四固定型
44にて第四金型45を構成し、第四移動型43と第四固定型
44の対向する両端側に夫々ダイス46、47を設け、かかる
ダイス46、47により図6及び図9に示す四次素材W4の
偏肉鍔部Dの外形形状に応じたキャビティ48を形成して
いる。
【0025】又、キャビティ48としては、図12に示す三
次素材W3における截頭紡錘状に形成した中間膨出部C
の第三移動型30側であるテーパ面C1が第四移動型43の
ダイス46と第四固定型44のダイス47との当接部位49に対
向位置する様に三次素材W3を収容可能とし、その個所
に空間部50を画成する様に成している。
【0026】即ち、三次素材W3における截頭紡錘状に
形成した中間膨出部Cの高さ寸法Xを四次素材W4の偏
肉鍔部Dを含む中間部Eの高さ寸法Yに比し、小とする
ことによって上記の様にテーパ面C1を第四移動型43と
第四固定型44との当接部位49に対向配置するのである。
【0027】又、第四移動型43は一端部に大径部51を有
するポンチ圧力板52を移動ラム3に固定し、かかるポン
チ圧力板52に円筒状のハウジング53を固設し、該ハウジ
ング53内に移動ハウジング54を摺動自在に挿入すると共
に、該移動ハウジング54に摺動ストロークを規制する凹
溝55を刻設し、該凹溝55に端部が係合されるボール56を
ハウジング53に固定している。
【0028】57は移動ハウジング54の自由状態の時、下
方へ弾圧する圧縮バネであり、該圧縮バネ57は圧造した
場合であっても上方への戻りを規制する様に所定の弾発
力を有している。
【0029】58はキャビティ48内の三次素材W3を押圧
するポンチであり、該ポンチ58は移動ハウジング54内に
摺動自在に挿入してダイス46に挿通し、かかるポンチ58
とポンチ圧力板52との間に圧縮バネ59を圧入している。
【0030】又、第四固定型44には三次素材W3におけ
る円筒部B内に挿入される受けピン60、円筒部Bと同径
なる円筒部61を有するノックアウトスリーブ62を設けて
いる。
【0031】尚、図中63はノックアウトスリーブ62を介
してキャビティ48内の四次素材W4を押し出すノックア
ウトピンである。
【0032】次に、フランジ加工部9は四次素材W4に
おける偏肉鍔部Dを平面視略三角或いは平面視略小判形
状とするフランジ状の取付片Gを有する五次素材W5に
成形するものであって、移動ラム3に設けられた第五移
動型64と機台2に設けられた第五固定型65にて第五金型
66を構成し、第五移動型64と第五固定型65の対向する両
端側に夫々ダイス67、68を設け、かかるダイス67、68に
より図7及び図9に示す五次素材W5の取付片Gの外形
形状に応じたキャビティ69を形成している。
【0033】又、第五移動型64にはダイス67内に挿通さ
れ、且つダイス67先端面より突出させたポンチ70を設
け、一方第五固定型65には四次素材W4における円筒部
B内に挿通し当接する受けピン71、円筒部Bと同径なる
円筒部72を有するノックアウトスリーブ73を設けてい
る。
【0034】尚、図中74はノックアウトスリーブ73を介
してキャビティ69内の五次素材W5を押し出すノックア
ウトピンである。
【0035】次に、打ち抜き加工部10は五次素材W5に
おける仕切壁Fを打ち抜きするものであって、移動ラム
3に設けられた第六移動型75と機台2に設けられた第六
固定型76にて第六金型77を構成し、一方の第六移動型75
には打ち抜きカスF1を外部へ排出させる抜き孔78を穿
設し、他方の第六固定型76は機台2に固定された受圧板
79に円筒状のハウジング80を固定し、該ハウジング80内
に移動ハウジング81を摺動自在に挿入すると共に、該移
動ハウジング81と受圧板79との間に圧縮バネ82を圧入し
ている。
【0036】尚、図中83は移動ハウジング81の先端に設
けるダイス、84は五次素材W5における円筒部B内に挿
入し当接する受けピン、85は円筒部Bと同径なる円筒部
86を有するノックアウトスリーブ、87はノックアウトス
リーブ85を介してダイス83内の六次素材W6を押し出す
ノックアウト87である。
【0037】次に本発明に係る液圧ホースにおける中間
金具の製造方法について説明すると、線状素材Wを線送
り機構(図示せず)により一定寸法づつ間歇的に線ガイ
ド11の先端口より突出する様に送り、そして側方に待機
する移動カッター13を線ガイド11の先端口を横切る様に
移動すると、線ガイド11の先端口に設けられた固定カッ
ター12とによって線状素材Wが一定寸法に切断されて棒
状の一次素材W1に形成され、そして一次素材W1をチ
ャックにて保持して次工程である端面加工部5の第一固
定型15のダイス18内に移送する。
【0038】次に、端面加工部5では第一移動型14を前
進させることにより、第一金型16のダイス17、18内に一
次素材W1が収容された状態にてポンチ19にて押圧され
て一次素材W1の両端面が矯正され、しかる後第一移動
型14を後退させると共に、ノックアウトピン21、ノック
アウト23を作動させてダイス17、18内の一次素材W1を
押し出し、そして一次素材W1をチャックにて保持して
次工程である有底穴加工部6の第二固定型25のダイス28
内に移送する。
【0039】次に、有底穴加工部6では第二移動型24を
前進させることにより、ポンチ27が一次素材W1に圧入
され、後方押し出し成形されて当該部位に有底穴状の円
筒部Bが形成される二次素材W2と成り、しかる後第二
移動型24を後退させると共に、ノックアウトピン29を作
動させてダイス28より成形加工された二次素材W2を押
し出し、そして二次素材W2をチャックにて保持して次
工程である膨出加工部7の第三固定型31のダイス34内に
移送する。
【0040】次に、膨出加工部7では第三移動型30を前
進させることにより、ポンチ36にて二次素材W2の端部
を押圧させて該二次素材W2の中実部Aをダイス33、34
にて形成されるキャビティ35内に充填させる様に膨らま
し成形して截頭紡錘状と成す中間膨出部Cが形成される
三次素材W3と成し、しかる後第三移動型30を後退さ
せ、且つノックアウト37を作動させると共に、ノックア
ウトピン42を介してノックアウトスリーブ41を作動させ
てダイス33、34より成形加工された三次素材W3を押し
出し、そして三次素材W3をチャックにて保持して次工
程である偏肉加工部8の第四固定型44のダイス47内に移
送する。
【0041】かかる状態においては、三次素材W3の中
間膨出部Cにおけるフアイバーフローは略直線に近い状
態と成している。
【0042】次に、偏肉加工部8では第四移動型43を前
進させて第四固定型44に第四移動型43の移動ハウジング
54を当接する状態と成してダイス46、47にてキャビティ
48を閉塞する。
【0043】かかる状態にあっては、図12に示す様に三
次素材W3の中間膨出部Cにおけるテーパ面C1をダイ
ス46、47との当接部位49に対向位置する様に三次素材W
3が収容されている。
【0044】そして、ポンチ圧力板52を前進させてポン
チ58にて三次素材W3を押圧することにより、塑性流動
が起こり易い中間膨出部Cの円柱部C2から外方へ流動
させ、ダイス46、47との当接部位49から外部への流動を
抑制した状態、即ち図10のフアイバフローにて明確に表
されている様に、テーパ面C1の近傍の流動状態はほぼ
直線に近い状態にて流動することが認められ、かかる状
態にて三次素材W3の中間膨出部Cを一方向へ偏肉膨出
させてキャビティ48内に充填して偏肉鍔部Dが形成され
る四次素材W4と成し、しかる後第四移動型43を後退さ
せると共に、ノックアウトピン63を介してノックアウト
スリーブ62を作動させてダイス47より成形加工された四
次素材W4を押し出し、そして四次素材W4をチャック
にて保持して次工程であるフランジ加工部9の第五固定
型65のダイス68内に移送する。
【0045】次に、フランジ加工部9では第五移動型64
を前進させることにより、ポンチ70及びダイス67にて四
次素材W4の端部を押圧させてダイス67、68にて形成さ
れるキャビティ69内に充填させる様に据込み成形して取
付片G及び凹部Hが形成される五次素材W5と成し、し
かる後第五移動型64を後退させ、且つノックアウトピン
74を介してノックアウトスリーブ73を作動させてダイス
67、68より成形加工された五次素材W5を押し出し、そ
して五次素材W5をチャックにて保持して次工程である
打ち抜き加工部10の第六固定型76のダイス83内に移送す
る。
【0046】次に、打ち抜き加工部10では第六移動型75
を前進させることにより、該第六移動型75が五次素材W
5の端部に当接して第六移動型75のハウジング80内に摺
動自在に挿入される移動ハウジング81が所定ストローク
だけ後退すると、受けピン84にて五次素材W5の仕切壁
Fが打ち抜かれて六次素材W6と成る。
【0047】かかる状態にあっては、第六固定型76のダ
イス83内に移送される五次素材W5における方向性は上
記構成によるため、五次素材W5の円筒部Bがダイス83
内に収容されれば良いのである。
【0048】尚、受けピン84にて打ち抜かれた仕切壁F
の打ち抜きカスF1は第六移動型75の抜き孔78より順次
外部へ排出される。
【0049】そして、六次素材W6をプレスバリ抜き
し、所定の表面処理を施して中間金具88と成した後、該
中間金具88に形成された貫通孔89の両端側より導通パイ
プ90を介してブレーキホース91を挿入し、しかる後中間
金具88の円筒部Bをカシメてブレーキホース91を接続す
る。
【0050】上記の様に切断加工部4から偏肉加工部8
まで連続して加工することにより、該偏肉加工部8の四
次素材W4は温間領域まで温度が上昇するため、材料の
変形抵抗が減少しフランジ加工部9での加工性を良好と
することが出来る。
【0051】
【発明の効果】要するに本発明は、棒状の一次素材W1
の一端側に後方押し出し成形により有底穴状の円筒部B
を形成して二次素材W2と成す第一工程を有するので、
従来における切削加工を無くすことが出来ると共に、後
方押し出し成形によって円筒部Bを形成するため、かか
る個所のフアイバーフローの連続状態が維持されること
により、中間金具88にブレーキホース91を挿入しカシメ
た際の強度も向上させることが出来る。
【0052】又、前記二次素材W2の中実部Aを第三移
動型30のダイス33と第三固定型31のダイス34にて形成さ
れるキャビティ35にて膨らまし成形により截頭紡錘状の
中間膨出部Cを形成して三次素材W3と成す第二工程を
有するので、中間膨出部Cの截頭紡錘状個所のフアイバ
ーフローを略直線に近い状態にて維持出来ると共に、中
間膨出部Cにテーパ面C1が形成され、このテーパ面C
1が第三工程にて塑性流動が起こりにくい部位と成すこ
とが出来る。
【0053】又、第四移動型43のダイス46と第四固定型
44のダイス47にて形成されるキャビティ48内に、ダイス
46、47との当接部位49に対向させて前記第二工程にて成
形した三次素材W3の中間膨出部Cにおける第三移動型
30側のテーパ面C1を位置する様に収容し、かかる中間
膨出部Cを一方向へ偏肉膨出させて偏肉鍔部Dを成形し
て四次素材W4と成す第三工程を有するので、かかる当
接部位49より外部への流動を無くしてバリの発生を抑制
することが出来、従来の様にバリ発生を防止するため、
高圧成形に伴う金型等の大型化に対処する必要が全くな
く、而も図10に示される様にフアイバーフローの連続状
態を維持することが出来るため、中間金具88における取
付片Gの強度の安定化を図ることが出来る。
【0054】又、前記四次素材W4の中間膨出部Cと偏
肉鍔部Dを第五移動型64のダイス67と第五固定型65のダ
イス68にて形成されるキャビティ69にて据込み成形によ
り取付片Gを形成すると共に、四次素材W4の他端にポ
ンチ58にて凹部Hを形成し、該凹部Hと円筒部Bとの間
に仕切壁Fを残存させて五次素材W5と成す第四工程を
有するので、上記の様に第三工程まで連続させることに
より、この工程では温間領域に移行するため、従来の様
にボンデ処理をしなくても材料の変形抵抗が減少するた
めに据込み成形が可能と成ると共に、従来のプレス面積
に比し著しく押圧面積を小さくすることにより、加工性
を良好にすることが出来る。
【0055】又、前記五次素材W5の仕切壁Fを打ち抜
き成形して六次素材W6と成す第五工程まで連続して行
うので、従来の様にブレーキホースgを接続する際に予
め導通パイプeを真空炉内にてロウ付けすることもな
く、単に中間金具88に形成された貫通孔89の両端側より
導通パイプ90を介してブレーキホース91を挿入し、しか
る後中間金具88の円筒部Bをカシメてブレーキホース91
を接続すればよく、接続作業性を向上させることが出来
ると共に、従来の様に真空炉内にてボンデ材が導通パイ
プeに入り、該導通パイプeを閉鎖する不具合も無くす
ことが出来、よって品質(強度等)を良好と成すと共
に、材料費の歩留りを著しく向上させてコスト低減する
液圧ホースにおける中間金具の製造を可能にする等その
実用的効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液圧ホースにおける中間金具の製
造装置の概略図である。
【図2】同上製造装置を構成する切断加工部の要部断面
図である。
【図3】同上製造装置を構成する端面加工部の要部断面
図である。
【図4】同上製造装置を構成する有底穴加工部の要部断
面図である。
【図5】同上製造装置を構成する膨出加工部の要部断面
図である。
【図6】同上製造装置を構成する偏肉加工部の要部断面
図である。
【図7】同上製造装置を構成するフランジ加工部の要部
断面図である。
【図8】同上製造装置を構成する打ち抜き加工部の要部
断面図である。
【図9】液圧ホースにおける中間金具の各工程における
加工素材を示す図である。
【図10】四次素材のフアイバーフローを示す図であ
る。
【図11】五次素材のフアイバーフローを示す図であ
る。
【図12】三次素材における中間膨出部における第三移
動型側のテーパ面と第四金型における第四移動型と第四
固定型の両ダイス相互の当接個所の関係を示す拡大断面
図である。
【図13】中間金具にブレーキホースを挿入した状態の
断面図である。
【図14】平面視小判状の取付片を有する中間金具の斜
視図である。
【図15】平面視略三角状の取付片を有する中間金具の
斜視図である。
【図16】従来の成形方法における冷間鍛造の工程図で
ある。
【図17】従来の成形方法における冷間鍛造後のプレス
成形及び切削加工の工程図である。
【符号の説明】
30 第三移動型 31 第三固定型 33 ダイス 34 ダイス 35 キャビティ 43 第四移動型 44 第四固定型 46 ダイス 47 ダイス 48 キャビティ 58 ポンチ 64 第五移動型 65 第五固定型 67 ダイス 68 ダイス 69 キャビティ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状の一次素材の一端側に後方押し出し
    成形により有底穴状の円筒部を形成して二次素材と成す
    第一工程と、前記二次素材の中実部を第三移動型のダイ
    スと第三固定型のダイスにて形成されるキャビティにて
    膨らまし成形により截頭紡錘状の中間膨出部を形成して
    三次素材と成す第二工程と、第四移動型のダイスと第四
    固定型のダイスにて形成されるキャビティ内に、両ダイ
    スとの当接部位に対向させて前記第二工程にて成形した
    三次素材の中間膨出部における第三移動型側のテーパ面
    を位置する様に収容し、かかる中間膨出部を一方向へ偏
    肉膨出させて偏肉鍔部を成形して四次素材と成す第三工
    程と、前記四次素材の中間膨出部と偏肉鍔部を第五移動
    型のダイスと第五固定型のダイスにて形成されるキャビ
    ティにて据込み成形によりフランジ状の取付片を形成す
    ると共に、四次素材の他端側にポンチにて凹部を形成
    し、該凹部と円筒部との間に仕切壁を残存させて五次素
    材と成す第四工程と、前記五次素材の仕切壁を打ち抜き
    成形して六次素材と成す第五工程より成ることを特徴と
    する液圧ホースにおける中間金具の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05329570A (ja) * 1992-05-28 1993-12-14 Nagoya Giken Kogyo Kk フランジ付筒体の冷間圧造成形法
JPH06292936A (ja) * 1993-04-12 1994-10-21 Suzuhide Kogyo Kk ホース用中間金具の成形方法
US8511903B2 (en) 2009-02-17 2013-08-20 Jtekt Corporation Wheel bearing device and manufacturing method therefor

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