JP2000061575A - シートベルト用エネルギ吸収シャフトの製造方法 - Google Patents

シートベルト用エネルギ吸収シャフトの製造方法

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JP2000061575A
JP2000061575A JP10251892A JP25189298A JP2000061575A JP 2000061575 A JP2000061575 A JP 2000061575A JP 10251892 A JP10251892 A JP 10251892A JP 25189298 A JP25189298 A JP 25189298A JP 2000061575 A JP2000061575 A JP 2000061575A
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die
punch
shaft
cold forging
engaging portion
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JP10251892A
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Toyoji Minamida
豊司 南田
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MINAMIDA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料ロスがなく低コストで、しかも素材から
最終形状まで連続して加工が可能なシートベルト用エネ
ルギー吸収シャフトの製造方法の提供を課題とする。 【解決手段】 多段式冷間鍛造装置における複数段の冷
間鍛造ステーションのうちの所定の冷間鍛造ステーショ
ンにおいて、素材にパンチユニットとダイユニットとに
より軸部が形成されると共に、該軸部のパンチユニット
側の端部に第1係合部が形成された中間成形素材を成形
し、さらに、上記所定の冷間鍛造ステーションより下流
側の冷間鍛造ステーションにおいて、パンチユニット2
5と分割開閉ダイ71を備えたダイユニット15とによ
り上記中間成形素材の第1係合部の反対側の端部に第2
係合部が形成されたシートベルト用エネルギ吸収シャフ
トを成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用シートベ
ルト用エネルギ吸収シャフトに関し、自動車部品等の製
造技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】自動車におけるシートベルトのリトラク
タには、シートベルトの一端に連結されて、該ベルトを
巻き取り方向に付勢すると共に、衝突時等において該シ
ートベルトに急激な引っ張り荷重が作用したときには、
その引っ張り荷重に基づくトルクによりねじられて、衝
撃エネルギを吸収するようにしたエネルギ吸収シャフト
が用いられることがある。
【0003】このシャフトは、図16に示すように、両
端部に設けられてトルク入力部材と固定部材とがそれぞ
れ係合される多角形状の係合部A1,A2と、これらの
中間部の軸部A3とを一体的に形成したもので、中間の
軸部A3は、当該自動車の衝突時等においてシートベル
トを介して両端部の係合部A1,A2間に大きなトルク
が作用したときに適度にねじれるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このシート
ベルトのリトラクタ用のエネルギ吸収シャフトは、旋盤
等を用いて丸棒材を切削加工することにより、該丸棒材
の両端部以外の不必要な部分を削り落として軸部が形成
された中間成形素材を成形した後、さらに、別の装置を
用いて該中間成形素材の両端部を多角形状の係合部に加
工することにより、最終形状に仕上げられている。
【0005】あるいは、予め最終形状の係合部と同じ多
角形状の棒材を旋盤等を用いて切削加工することによ
り、該棒材の両端部以外の不必要な部分を削り落として
軸部を成形して最終形状に仕上げられる場合もある。こ
の場合、両端部に設けられる係合部の太さが異なると、
細い方の係合部は別の装置を用いて多角形状に加工する
必要がある。
【0006】上述したように、丸棒材或いは多角形状の
棒材を用いても最終形状に仕上げるには、複数の装置ま
たは加工工程が必要となり、しかも、両者とも不必要な
部分を削り落すことにより最終形状に仕上げているの
で、材料ロスが多くなってコストが高くつく問題があっ
た。
【0007】そこで、本発明は、材料ロスがなく低コス
トで、しかも素材から最終形状まで連続して加工が可能
なシートベルト用エネルギ吸収シャフトの製造方法の提
供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0009】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、互いに対向するダイとパンチとに
より構成された複数段の鍛造ステーションに素材を順次
供給して該素材を段階的に冷間鍛造加工することによ
り、両端部にトルク入力部材と固定部材とがそれぞれ係
合される係合部を有し、中間部が上記入力部材からの入
力トルクによりねじられる軸部とされたシートベルト用
エネルギ吸収シャフトの製造方法に関するものであっ
て、まず、上記複数段の鍛造ステーションのうちの所定
の鍛造ステーションにおいて、上記素材を、パンチとダ
イとにより、軸部と該軸部のパンチ側の端部に設けられ
た第1係合部とを有する中間成形素材に成形し、次に、
上記所定の鍛造ステーションより下流側の鍛造ステーシ
ョンにおいて、パンチと分割開閉ダイとにより、上記中
間成形素材の第1係合部の反対側の端部に第2係合部を
形成することを特徴とする。
【0010】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2発明という)は、上記第1発明の製造方法に関する
ものであって、中間成形素材に第2係合部を形成する鍛
造ステーションとして、3つ以上の型部材に分割されて
パンチによる押し込み動作に伴って縮径可能とされた分
割開閉ダイを用い、該分割開閉ダイにより上記中間成形
素材を掴持すると共に、この状態で該素材を分割開閉ダ
イとその奥側に配置された固定ダイとで構成されたキャ
ビティに打ち込んで、上記中間成形素材の第1係合部の
反対側の端部を膨出させることにより第2係合部を形成
することを特徴とする。
【0011】なお、冷間鍛造加工によって形成された上
記の第1、第2係合部は、一般的には多面体形状に形成
されるが、その形状だけとは限らず軸部より大径の円柱
形状としても良い。ただし、上記の第1、第2係合部が
円柱形状の場合は、機械加工によって多面体形状或はセ
レーションに形成される。
【0012】上記の構成によれば、次のような作用が得
られる。
【0013】まず、第1発明によれば、複数段の鍛造ス
テーションのうちの所定の鍛造ステーションにおいて、
素材を、パンチとダイとにより、軸部と該軸部のパンチ
側の端部に設けられた第1係合部とを有する中間成形素
材に成形する。次に、上記所定の鍛造ステーションより
下流側の鍛造ステーションにおいて、上記中間成形素材
の第1係合部の反対側の端部に第2係合部を形成する
が、この下流側の鍛造ステーションには、分割開閉ダイ
が備えられており、この分割開閉ダイが縮径した場合、
上記中間成形素材の第1係合部の反対側の端部に第2係
合部の形状に相当するキャビティを形成すると共に、該
分割開閉ダイが拡径した場合、上記第2係合部が分割開
閉ダイから排出されるスペースが形成されるので、形成
された第2係合部が軸部より大径であっても、分割開閉
ダイからシートベルト用エネルギ吸収シャフトを排出す
ることが可能となる。
【0014】また、第2発明によれば、中間成形素材に
第2係合部を形成する鍛造ステーションとして、3つ以
上の型部材に分割される分割開閉ダイを用いており、こ
の分割開閉ダイはパンチによる押し込み動作に伴って縮
径可能とされているので、該分割開閉ダイが縮径するこ
とにより中間成形素材を掴持した状態で、分割開閉ダイ
とその奥側に配置された固定ダイとで構成されたキャビ
ティに該素材を打ち込むことができる。これにより、上
記中間成形素材の第1係合部の反対側の端部を上記キャ
ビティ内で膨出させて第2係合部が形成される。そし
て、上記パンチの後退に伴って該分割開閉ダイが拡径す
ることにより、上記第2係合部が分割開閉ダイから排出
されるスペースが形成されるので、形成された第2係合
部が軸部より大径であっても、分割開閉ダイからシート
ベルト用エネルギ吸収シャフトを排出することが可能と
なる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。なお、この実施の形態に係るシートベルト
用エネルギ吸収シャフトの製造装置は、本願の発明の方
法を実施するものである。
【0016】図1に示すように、この製造装置は、5段
の冷間鍛造ステーションX1〜X5でシートベルト用エ
ネルギ吸収シャフトを成形する多段式冷間鍛造装置1で
あって、機台2にカッター装置(図示せず)と、ダイユ
ニット11〜15とを併設すると共に、この機台2に近
接、離反するように往復運動をするラム3に、上記のダ
イユニット11〜15にそれぞれ対向させて複数のパン
チユニット21〜25を取り付けた構成とされている。
【0017】そして、上記ラム3の前進により上記冷間
鍛造ステーションX1〜X5において、上記素材が各ダ
イユニット11〜15内に順次打ち込まれて冷間鍛造加
工が行われる。
【0018】図2から図7は、シートベルト用エネルギ
吸収シャフトの多段式冷間鍛造装置1による成形工程に
おける形状の変化を示すものである。
【0019】まず、図2に示すように、所定長さに切断
された中実棒状素材aを、上記多段式冷間鍛造装置1に
供給する。
【0020】そして、1段目の冷間鍛造ステーションX
1において、図3に示すように、上記素材aが小径され
た基準軸部b1と、その一端部に小径軸部b2とを有す
る中間成形素材bが成形される。
【0021】2段目の冷間鍛造ステーションX2におい
て、図4に示すように、上記中間成形素材bの基準軸部
b1に対応する基準軸部c1と、その一端部の小径軸部
c2とを有すると共に、基準軸部c1の他方の端部に設
けられた大径部c3とを有する中間成形素材cが成形さ
れる。
【0022】3段目の冷間鍛造ステーションX3におい
て、図5に示すように、基準軸部d1と小径軸部d2と
を有すると共に、上記中間成形素材cの大径部c3を整
形してなる六面体部d3と、これに隣接した鍔部d4と
を有する中間成形素材dが成形される。
【0023】4段目の冷間鍛造ステーションX4におい
て、図6に示すように、基準軸部e1と小径軸部e2と
を有すると共に、上記中間成形素材dの六面体部d3と
鍔部d4とを整形してなる第1係合部e3を有する中間
成形素材eが成形される。
【0024】さらに、5段目の冷間鍛造ステーションX
5において、図7に示すように、基準軸部f1と、その
一端側の小径軸部f2と、他端側の第1係合部f3とを
有すると共に、基準軸部f1と小径軸部f2との間に、
六面体の第2係合部f4が設けられた最終製品fである
シートベルト用エネルギ吸収シャフトが成形される。
【0025】なお、これらの冷間鍛造ステーションX1
〜X5間にわたる上記素材の移送は、図示していないが
既知の素材移送用チャックにより上流側の冷間鍛造ステ
ーションから下流側の冷間鍛造ステーションに順次行わ
れる。
【0026】次に、上記の冷間鍛造ステーションX1〜
X5の構成について説明する。
【0027】1段目の冷間鍛造ステーションX1は、ダ
イユニット11とパンチユニット21で構成されてお
り、図8に示すように、このうちのダイユニット11
は、上下に連続して配置されたダイ部材31,32と、
これらのダイ部材31,32を保持するダイホルダー3
3とを有すると共に、機台2の取付孔2aに嵌合固着さ
れている。そして、上記のダイ部材31,32には、そ
れぞれ成形孔31a,32aが設けられると共に、これ
らの成形孔31a,32aにより中間成形素材b(図3
参照)の形状に相当する成形孔が構成されるようになっ
ている。また、上記ダイ部材32の後端側には、上記の
成形孔31a,32a内で成形される中間成形素材bを
パンチユニット21側に押し出すノックアウトピン34
が設けられている。
【0028】また、パンチユニット21は、パンチ35
とそのパンチ35を保持するパンチホルダー36とを有
すると共に、ラム3(図1参照)に固着されている。そ
して、このパンチ35の先端には、上記パンチユニット
21がダイユニット11に当接した時に、中間成形素材
bの端部を抱持するための成形孔37aを有するパンチ
側ダイ37が設けられている。
【0029】そして、上記パンチホルダー36には、パ
ンチ側ダイ37のラム側にパンチピン38が取り付けら
れた押え板39が内装されている。このパンチピン38
は、パンチ35内及びパンチ側ダイ37の成形孔37a
内を摺動可能に配置されると共に、パンチ35と押え板
38との間にバネ40,40が配設されてダイユニット
11側に付勢されるようになっている。これにより、上
記パンチユニット21がダイユニット11に当接した際
に、パンチピン38がダイユニット11に突入するよう
になっている。
【0030】2段目の冷間鍛造ステーションX2は、ダ
イユニット12とパンチユニット22で構成されてお
り、図9に示すように、このうちのダイユニット12
は、上下に連続して配置されたダイ部材41,42と、
これらのダイ部材41,42を保持するダイホルダー4
3とを有すると共に、機台2の取付孔2aに嵌合固着さ
れている。そして、上記のダイ部材41,42には、そ
れぞれ成形孔41a,42aが設けられると共に、これ
らの成形孔41a,42aにより中間成形素材c(図4
参照)の形状に相当する成形孔が構成されるようになっ
ている。また、上記ダイ部材42の後端側には、上記の
成形孔41a,42a内で成形される中間成形素材cを
パンチユニット22側に押し出すノックアウトピン44
が設けられている。
【0031】また、パンチユニット22は、上記ダイ部
材41の成形孔41aに挿入可能な形状のパンチピン4
5を備えたパンチ46と、そのパンチ46を保持するパ
ンチホルダー47とを有すると共に、ラム3(図1参
照)に固着されている。
【0032】3段目の冷間鍛造ステーションX3は、ダ
イユニット13とパンチユニット23で構成されてお
り、図10に示すように、このうちのダイユニット13
は、上下に連続して配置されたダイ部材51,52と、
これらのダイ部材51,52を保持するダイホルダー5
3とを有すると共に、機台2の取付孔2aに嵌合固着さ
れている。そして、上記のダイ部材51,52には、そ
れぞれ成形孔51a,52aが設けられると共に、これ
らの成形孔51a,52aにより中間成形素材d(図5
参照)の形状に相当する成形孔が構成されるようになっ
ている。また、上記ダイ部材52の後端側には、上記の
成形孔51a,52a内で成形される中間成形素材dを
パンチユニット23側に押し出すノックアウトピン54
が設けられている。
【0033】また、パンチユニット23は、上記中間成
形素材dの端部を成形する凹部55aを有するパンチ側
ダイ55が設けられたパンチ56と、そのパンチ56を
保持するパンチホルダー57とを有すると共に、ラム3
(図1参照)に固着されている。
【0034】4段目の冷間鍛造ステーションX4は、ダ
イユニット14とパンチユニットな24で構成されてお
り、図11に示すように、このうちのダイユニット14
は、上下に連続して配置されたダイ部材61〜63と、
これらのダイ部材61〜63を保持するダイホルダー6
4とを有すると共に、機台2の取付孔2aに嵌合固着さ
れている。そして、上記のダイ部材61〜63には、そ
れぞれ成形孔61a〜63aが設けられると共に、これ
らの成形孔61a〜63aにより中間成形素材e(図6
参照)の形状に相当する成形孔が構成されるようになっ
ている。また、上記ダイ部材63の後端側には、上記の
成形孔61a〜63a内で成形される中間成形素材eを
パンチユニット24側に押し出すノックアウトピン65
が設けられている。
【0035】また、パンチユニット24は、上記ダイ部
材61の成形孔61aに挿入可能な形状のパンチピン6
6を備えたパンチ67と、そのパンチ67を保持するパ
ンチホルダー68とを有すると共に、ラム3(図1参
照)に固着されている。
【0036】5段目の冷間鍛造ステーションX5は、ダ
イユニット15とパンチユニット26で構成されてお
り、図12に示すように、このうちのダイユニット15
は、上下に連続して配置された分割開閉ダイ71及び固
定ダイ72と、これらの分割開閉ダイ71及び固定ダイ
72を保持するダイホルダー73とを有すると共に、機
台2の取付孔2aに嵌合固着されている。上記分割開閉
ダイ71は、複数の型部材74…74に分割されてパン
チ82による押し込み動作により縮径可能とされると共
に、縮径時に中間成形素材eを掴持して最終製品fの第
2係合部f4がされるための膨出部71aが構成される
ようになっている。そして、この分割開閉ダイ71は、
ダイケース75内を摺動可能に収納されており、その状
態で該ダイケース75がダイホルダー73内を摺動可能
に保持されている。
【0037】そして、上記固定ダイ72には、最終製品
fの第2係合部f4を形成するための膨出部72aが設
けられており、縮径された分割開閉ダイ71と固定ダイ
72とが当接することにより、それぞれの膨出部71
a,72aで構成される最終製品fの第2係合部f4の
形状に相当するキャビティが形成されるようになってい
る。なお、上記ダイケース75の後方のダイホルダー7
3には、該固定ダイ72を収納する固定ダイケース76
が設けれると共に、このダイケース75と固定ダイケー
ス76との間にバネ77,77が配設されて、ダイケー
ス75はパンチユニット25側に付勢されるようになっ
ている。
【0038】また、上記の型部材74…74の外周面
は、パンチユニット25側から大径の第1円筒74a、
第1テーパ面74b、及び小径の第2円筒74cにより
段付き状とされていると共に、上記ダイケース75の内
周面も、パンチユニット25側から大径の第1円筒面7
5a、第1テーパ面75b、小径の第2円筒面75c、
及び第2テーパ面75dにより段付き状とされている。
そして、図13に示すように、この分割開閉ダイ71
は、周方向に3分割された各型部材74…74により構
成されており、各型部材74の合せ面には、互いに対向
する凹部74a,74aが形成されていて、各凹部74
a間には各型部材74を離反させる方向に付勢するコイ
ルバネ78がそれぞれ内装されている。
【0039】そして、図12に示すように、上記分割開
閉ダイ71がダイケース75の奥方に押し込まれる前の
場合、型部材74…74における第1円筒面74a、第
1テーパ面74b,第2円筒面74c及び第2テーパ面
74dが、ダイケース75における第1円筒面75a、
第1テーパ面75b、第2円筒面75c及び第2テーパ
面75dにそれぞれ対接するようになっている。また、
図14に示すように、上記分割開閉ダイ71がダイケー
ス75の奥方に押し込まれた場合、型部材74…74は
第1テーパ面74b及び第2テーパ面74dがダイケー
ス75における第1円筒面75b及び第2テーパ面75
dの各当接面に沿って、全体として縮径する方向に案内
されるようになっている。なお、上記ダイケース75の
前面には、分割開閉ダイ71がダイケース75内から外
方に脱落するのを防止する抜止め部材79が設けられて
いる。
【0040】さらに、上記固定ダイケース76の後端側
には、分割開閉ダイ71及び記固定ダイ72内で成形さ
れる最終製品fをパンチユニット25側に押し出すノッ
クアウトピン80が設けられている。
【0041】また、パンチユニット25は、上記最終製
品fの端部を成形する凹部81aを有するパンチピン8
1が設けられたパンチ82と、そのパンチ82を保持す
るパンチホルダー83とを有すると共に、ラム3(図1
参照)に固着されている。
【0042】次に、この多段式冷間鍛造装置1による動
作を説明する。
【0043】1段目の冷間鍛造ステーションX1におい
ては、図8に示すように、パンチ側ダイ37が設けられ
たパンチ35によって素材aがダイ部材31,32内に
打ち込まれることにより、図3に示すような基準軸部b
1とその一端部に小径軸部b2とを有する中間成形素材
bが成形される。また、パンチ35の後退に伴って成形
後の中間成形素材bがノックアウトピン34によりダイ
部材31,32外に排出され、排出された中間成形素材
bは2段目の冷間鍛造ステーションX2に搬送される。
【0044】2段目の冷間鍛造ステーションX2におい
ては、図9に示すように、パンチピン45を備えたパン
チ46によって中間成形素材bがダイ部材41,42内
に打ち込まれることにより、図4に示すような基準軸部
c1と、その一端部の小径軸部c2とを有すると共に、
基準軸部c1の他方の端部に設けられた大径部c3とを
有する中間成形素材cが成形される。また、パンチ46
の後退に伴って成形後の中間成形素材cがノックアウト
ピン44によりダイ部材41,42外に排出され、排出
された中間成形素材cは3段目の冷間鍛造ステーション
X3に搬送される。
【0045】3段目の冷間鍛造ステーションX3におい
ては、図10に示すように、パンチ側ダイ55が設けら
れたパンチ56によって中間成形素材cがダイ部材5
1,52内に打ち込まれることにより、図5に示すよう
な基準軸部d1と小径軸部d2とを有すると共に、上記
中間成形素材cの大径部c3を整形してなる六面体部d
3と、これに隣接した鍔部d4とを有する中間成形素材
dが成形される。また、パンチ56の後退に伴って成形
後の中間成形素材dがノックアウトピン54によりダイ
部材51,52外に排出され、排出された中間成形素材
dは4段目の冷間鍛造ステーションX4に搬送される。
【0046】4段目の冷間鍛造ステーションX4におい
ては、図11に示すように、パンチピン66を備えたパ
ンチ67によって中間成形素材dがダイ部材61〜63
内に打ち込まれることにより、図6に示すような基準軸
部e1と小径軸部e2とを有すると共に、上記中間成形
素材dの六面体部d3と鍔部d4とを整形してなる第1
係合部e3を有する中間成形素材eが成形される。ま
た、パンチ67の後退に伴って成形後の中間成形素材e
がノックアウトピン65によりダイ部材61〜63外に
排出され、排出された中間成形素材eは5段目の冷間鍛
造ステーションX4に搬送される。
【0047】そして、5段目の冷間鍛造ステーションX
5においては、図12、13に示すように、パンチピン
81を備えたパンチ82により中間成形素材eがダイユ
ニット15側に打ち込まれることにより、パンチピン8
1の先端部が分割開閉ダイ71の前面に当接し、該パン
チピン81により分割開閉ダイ71の各型部材74…7
4がダイホルダー73の後方側に押し込まれることにな
る。
【0048】これにより、図14に示すように、分割開
閉ダイ71の各型部材74…74の第1テーパ面74b
がダイケース75の第1テーパ面75bと干渉して分割
開閉ダイ71の軸心部が縮径することになる。そして、
上記分割開閉ダイ71の軸心部が縮径することに伴っ
て、該分割開閉ダイ71により上記中間成形素材eが掴
時されることになり、この掴持状態で中間成形素材eが
固定ダイ72に打ち込まれることになる。その結果、図
15に示すように、この打ち込みより、縮径された分割
開閉ダイ71と固定ダイ72とが当接して形成されたキ
ャビティ内で、上記中間成形素材eを膨出させることに
より六面体の第2係合部が形成されて、最終製品fが形
成されることになる。
【0049】そして、パンチ82の後退に伴ってノック
アウトピン80がパンチユニット25側に突き出るが、
上記最終製品fの膨出させて形成された第2係合部を介
して縮径した分割開閉ダイ71を押し上げることにな
り、該分割開閉ダイ71を拡径して、上記第2係合部が
通過可能なスペースができ、最終製品fが該分割開閉ダ
イ71外に排出されることになる。また、上記分割開閉
ダイ71はパンチ82の後退に伴ってコイルバネ77に
よりパンチユニット25側に押圧されて図12に示すよ
うに、抜止め部材79と当接する元位置に移動復帰され
ることになる。
【0050】こうして、1段目の冷間鍛造ステーション
X1から4段目の冷間鍛造ステーションX4において、
素材aを冷間鍛造加工することにより、基準軸部e1と
小径軸部e2とを有すると共に、上記中間成形素材dの
六面体部d3と鍔部d4とを整形してなる第1係合部e
3を有する中間成形素材eの成形を行い、その上で、該
中間成形素材eに第2係合部を形成する5段目の冷間鍛
造ステーションX5において、最終形状のシートベルト
用エネルギ吸収シャフトfの成形を行うが、この冷間鍛
造ステーションX5は3つの型部材74…74に分割さ
れる分割開閉ダイ71を備えており、この分割開閉ダイ
71はパンチピン81を備えたパンチ82による押し込
み動作に伴って縮径可能とされるので、該分割開閉ダイ
71が縮径することにより中間成形素材eを掴持した状
態で、分割開閉ダイ71とその奥側に配置された固定ダ
イ72とで構成されたキャビティに該素材eを打ち込む
ことができる。これにより、上記中間成形素材eの第1
係合部e3の反対側の端部を上記キャビティ内で膨出さ
せて第2係合部が形成された最終形状のシートベルト用
エネルギ吸収シャフトfが成形される。そして、上記パ
ンチ82の後退に伴って該シャフトfが上記分割開閉ダ
イ71を押上げることにより、該分割開閉ダイ71を拡
径して上記シャフトfの第2係合部f4が分割開閉ダイ
から排出されるスペースが形成されるので、形成された
第2係合部f4が軸部f1より大径であっても、分割開
閉ダイ71からシートベルト用エネルギ吸収シャフトf
を排出することができる。
【0051】なお、上記シートベルト用エネルギ吸収シ
ャフトfの第1、2係合部f3,f4は六面体形状であ
るが、他の多面体形状或は軸部f1より大径の円柱形状
であっても良い。ただし、上記の第1、第2係合部が円
柱形状の場合は、機械加工によって多面体形状或はセレ
ーションに形成する必要がある。
【0052】また、上記シートベルト用エネルギ吸収シ
ャフトfの第1、2係合部f3,f4の角をさらにシャ
ープにしたい場合は、プレス機等を用いて加工を施せば
良い。
【0053】
【発明の効果】以上のように、まず、第1発明によれ
ば、複数段の鍛造ステーションのうちの所定の鍛造ステ
ーションにおいて、素材を、パンチとダイとにより、軸
部と該軸部のパンチ側の端部に設けられた第1係合部と
を有する中間成形素材に成形する。次に、上記所定の鍛
造ステーションより下流側の鍛造ステーションにおい
て、上記中間成形素材の第1係合部の反対側の端部に第
2係合部を形成するが、この下流側の鍛造ステーション
には、分割開閉ダイが備えられており、この分割開閉ダ
イが縮径した場合、上記中間成形素材の係合部の反対側
の端部に第2係合部の形状に相当するキャビティを形成
すると共に、該分割開閉ダイが拡径した場合、上記第2
係合部が分割開閉ダイから排出されるスペースが形成さ
れるので、形成された第2係合部が軸部より大径であっ
ても、分割開閉ダイからシートベルト用エネルギ吸収シ
ャフトを排出することが可能となる。したがって、素材
から最終形状のシートベルト用エネルギ吸収シャフトを
多段式冷間鍛造装置のみで成形することが可能となり、
材料ロスがなく、しかも低コストで上記シャフトが製造
することができる。
【0054】また、第2発明によれば、中間成形素材に
第2係合部を形成する鍛造ステーションとして、3つ以
上の型部材に分割される分割開閉ダイを用いており、こ
の分割開閉ダイはパンチによる押し込み動作に伴って縮
径可能とされているので、分割開閉ダイが縮径すること
により中間成形素材を掴持した状態で、分割開閉ダイと
その奥側に配置された固定ダイとで構成されたキャビテ
ィに該素材を打ち込むことができる。これにより、上記
中間成形素材の第1係合部の反対側の端部を上記キャビ
ティ内で膨出させて第2係合部が形成される。そして、
上記パンチの後退に伴って該分割開閉ダイが拡径するこ
とにより、上記第2係合部が分割開閉ダイから排出され
るスペースが形成されるので、形成された第2係合部が
軸部より大径であっても、分割開閉ダイからシートベル
ト用エネルギ吸収シャフトを排出することが可能とな
る。したがって、素材から最終形状のシートベルト用エ
ネルギ吸収シャフトを多段式冷間鍛造装置のみで成形す
ることが可能となり、材料ロスがなく、しかも低コスト
で上記シャフトが製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る製造方法を実施する多段式冷間
鍛造装置の全体を示す概略図である。
【図2】 同鍛造装置における1段目の冷間鍛造ステー
ションに供給される素材の形状を示す図である。
【図3】 同鍛造装置における1段目の冷間鍛造ステー
ションで得られた中間成形素材の形状を示す図である。
【図4】 同鍛造装置における2段目の冷間鍛造ステー
ションで得られた中間成形素材の形状を示す図である。
【図5】 同鍛造装置における3段目の冷間鍛造ステー
ションで得られた中間成形素材の形状を示す図である。
【図6】 同鍛造装置における4段目の冷間鍛造ステー
ションで得られた中間成形素材の形状を示す図である。
【図7】 同鍛造装置における5段目の冷間鍛造ステー
ションで得られた中間成形素材の形状を示す図である。
【図8】 同鍛造装置における1段目の冷間鍛造ステー
ションの要部縦断面図である。
【図9】 同鍛造装置における2段目の冷間鍛造ステー
ションの要部縦断面図である。
【図10】 同鍛造装置における3段目の冷間鍛造ステ
ーションの要部縦断面図である。
【図11】 同鍛造装置における4段目の冷間鍛造ステ
ーションの要部縦断面図である。
【図12】 同鍛造装置における5段目の冷間鍛造ステ
ーションの要部縦断面図である。
【図13】 図12のア−ア線拡大断面図である。
【図14】 同鍛造装置における5段目の冷間鍛造ステ
ーションの他の状態を示す要部縦断面図である。
【図15】 同鍛造装置における5段目の冷間鍛造ステ
ーションの他の状態を示す要部縦断面図である。
【図16】 従来のシートベルト用エネルギ吸収シャフ
トの形状を示す図である。
【符号の説明】
11〜15 ダイユニット(ダイ) 21〜25 パンチユニット(パンチ) 71 分割開閉ダイ 74…74 型部材 a 素材 b〜e 中間成形素材 f シートベルト用エネルギ吸収シャ
フト X1〜X5 冷間鍛造ステーション(鍛造ステ
ーション)
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月30日(1999.7.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車シートベ
ルト用エネルギ吸収シャフトに関し、自動車部品等の製
造技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】自動車におけるシートベルトのリトラク
タには、シートベルトの一端に連結されて、該ベルトを
巻き取り方向に付勢すると共に、衝突時等において該シ
ートベルトに急激な引っ張り荷重が作用したときには、
その引っ張り荷重に基づくトルクによりねじられて、衝
撃エネルギを吸収するようにしたエネルギ吸収シャフト
が用いられることがある。
【0003】このシャフトは、図16に示すように、両
端部に設けられてトルク入力部材と固定部材とがそれぞ
れ係合される多角形状の係合部A1,A2と、これらの
中間部の軸部A3とを一体的に形成したもので、中間の
軸部A3は、当該自動車の衝突時等においてシートベル
トを介して両端部の係合部A1,A2間に大きなトルク
が作用したときに適度にねじれるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このシート
ベルトのリトラクタ用のエネルギ吸収シャフトは、旋盤
等を用いて丸棒材を切削加工することにより、該丸棒材
の両端部以外の不必要な部分を削り落として軸部が形成
された中間成形素材を成形した後、さらに、別の装置を
用いて該中間成形素材の両端部を多角形状の係合部に加
工することにより、最終形状に仕上げられている。
【0005】あるいは、予め最終形状の係合部と同じ多
角形状の棒材を旋盤等を用いて切削加工することによ
り、該棒材の両端部以外の不必要な部分を削り落として
軸部を成形して最終形状に仕上げられる場合もある。こ
の場合、両端部に設けられる係合部の太さが異なると、
細い方の係合部は別の装置を用いて多角形状に加工する
必要がある。
【0006】上述したように、丸棒材或いは多角形状の
棒材を用いても最終形状に仕上げるには、複数の装置ま
たは加工工程が必要となり、しかも、両者とも不必要な
部分を削り落すことにより最終形状に仕上げているの
で、材料ロスが多くなってコストが高くつく問題があっ
た。
【0007】そこで、本発明は、材料ロスがなく低コス
トで、しかも素材から最終形状まで連続して加工が可能
なシートベルト用エネルギ吸収シャフトの製造方法の提
供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0009】即ち、本願発明は、互いに対向するダイと
パンチとにより構成された複数段の鍛造ステーション
有する多段式冷間鍛造装置を用い、該装置の各鍛造ステ
ーションに素材移送用チャックにより上流側から下流側
素材を順次供給して該素材を段階的に冷間鍛造加工す
ることにより、所定長さに切断された棒状素材から、
端部にトルク入力部材と固定部材とがそれぞれ係合され
る係合部を有し、中間部が上記入力部材からの入力トル
クによりねじられる軸部とされ、かつ一方の係合部から
延設された延長軸部を有するシートベルト用エネルギ吸
収シャフトを製造する方法に関するものであって、ま
ず、上記複数段の鍛造ステーションのうちの上流側の
定の鍛造ステーションにおいて、上記棒状素材を、パン
チとダイとにより、軸部と該軸部のパンチ側の端部に設
けられた第1係合部とを有する中間成形素材に成形し、
次に、この中間成形素材を、その向きを反転させること
なく、パンチと、該パンチによる押し込み動作に伴って
縮径可能とされた分割開閉ダイ及びその奥側に配置され
た固定ダイと、これらのダイから製品を排出するノック
アウトピントとが備えられた下流側の鍛造ステーション
に供給し、この下流側鍛造ステーションにおいて、上記
分割開閉ダイにより中間成形素材を掴持した状態で該中
間成形素材を上記固定ダイ側に打ち込むことにより、該
分割開閉ダイと固定ダイとで、上記中間成形素材の第1
係合部の反対側の端部に第2係合部と上記延長軸部とを
形成することを特徴とする。
【0010】なお、冷間鍛造加工によって形成された上
記の第1、第2係合部は、一般的には多面体形状に形成
されるが、その形状だけとは限らず軸部より大径の円柱
形状としても良い。ただし、上記の第1、第2係合部が
円柱形状の場合は、機械加工によって多面体形状或はセ
レーションに形成される。
【0011】上記の構成によれば、次のような作用が得
られる。
【0012】即ち、所定長さに切断された棒状の素材を
多段式冷間鍛造装置に供給すれば、まず、その複数段の
鍛造ステーションのうちの上流側の所定の鍛造ステーシ
ョンにおけるパンチとダイとにより、該素材が軸部と該
軸部のパンチ側の端部に設けられた第1係合部とを有す
る中間成形素材に形成されると共に、次に、この中間成
形素材が上記所定の鍛造ステーションより下流側の鍛造
ステーションに供給されることになるが、この下流側の
鍛造ステーションには、分割開閉ダイとその奥側に配置
された固定ダイとが備えられており、これらにより、上
記中間成形素材における第1係合部と反対側の端部に第
2係合部と延長軸部とが形成されることになる。そし
て、その後、上記分割開閉ダイが拡径すると共にノック
アウトピンが作動することにより、分割開閉ダイと固定
ダイとから製品が排出されることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。なお、以下に説明するシートベルト用エネ
ルギ吸収シャフトの製造装置は、本願の発明の方法を実
施するものである。
【0014】図1に示すように、この製造装置は、5段
の冷間鍛造ステーションX1〜X5でシートベルト用エ
ネルギ吸収シャフトを成形する多段式冷間鍛造装置1で
あって、機台2にカッター装置(図示せず)と、ダイユ
ニット11〜15とを併設すると共に、この機台2に近
接、離反するように往復運動をするラム3に、上記のダ
イユニット11〜15にそれぞれ対向させて複数のパン
チユニット21〜25を取り付けた構成とされている。
【0015】そして、上記ラム3の前進により上記冷間
鍛造ステーションX1〜X5において、素材が各ダイユ
ニット11〜15内に順次打ち込まれて冷間鍛造加工が
行われる。
【0016】図2から図7は、シートベルト用エネルギ
吸収シャフトの多段式冷間鍛造装置1の各成形工程によ
形状の変化を示すものである。
【0017】まず、図2は所定長さに切断された中実棒
状素材aを示し、これが上記多段式冷間鍛造装置1に供
される
【0018】そして、1段目の冷間鍛造ステーションX
1において、図3に示すように、上記素材aが小径
れた基準軸部b1と、その一端部に小径軸部b2とを有
する中間成形素材bが形成される。
【0019】2段目の冷間鍛造ステーションX2におい
、図4に示すように、上記中間成形素材bの基準軸
部b1に対応する基準軸部c1と、その一端部の上記中
間成形素材bの小径軸部b2に対応する小径軸部c2と
を有すると共に、基準軸部c1の他方の端部に設けられ
た大径部c3有する中間成形素材cが形成される。
【0020】3段目の冷間鍛造ステーションX3におい
、図5に示すように、基準軸部d1と小径軸部d2
とを有すると共に、上記中間成形素材cの大径部c3を
整形してなる六面体部d3と、これに隣接した鍔部d4
とを有する中間成形素材dが形成される。
【0021】また、4段目の冷間鍛造ステーションX4
において、図6に示すように、基準軸部e1と小径軸
部e2とを有すると共に、上記中間成形素材dの六面体
部d3と鍔部d4とを整形してなる第1係合部e3を有
する中間成形素材eが形成される。
【0022】さらに、5段目の冷間鍛造ステーションX
5において、図7に示すように、基準軸部f1と、その
一端側の小径軸部f2と、他端側の第1係合部f3とを
有すると共に、基準軸部f1と小径軸部f2との間に、
六面体の第2係合部f4が設けられた最終製品fである
シートベルト用エネルギ吸収シャフトが形成される。
【0023】なお、これらの冷間鍛造ステーションX1
〜X5間にわたる上記素材の移送は、図示していないが
既知の素材移送用チャックにより上流側の冷間鍛造ステ
ーションから下流側の冷間鍛造ステーションに順次行わ
れる。
【0024】次に、上記の冷間鍛造ステーションX1〜
X5の構成について説明する。
【0025】1段目の冷間鍛造ステーションX1は、ダ
イユニット11とパンチユニット21で構成されてお
り、図8に示すように、このうちのダイユニット11
は、軸方向に連続して配置されたダイ部材31,32
と、これらのダイ部材31,32を保持するダイホルダ
ー33とを有すると共に、機台2の取付孔2aに嵌合固
着されている。そして、上記のダイ部材31,32に
は、それぞれ成形孔31a,32aが設けられている
共に、これらの成形孔31a,32aにより中間成形素
材b(図3参照)の形状に相当する成形孔が構成される
ようになっている。また、上記ダイ部材32の後端側に
は、上記の成形孔31a,32a内で成形される中間成
形素材bをパンチユニット21側に押し出すノックアウ
トピン34が設けられている。
【0026】また、パンチユニット21は、パンチ35
とそのパンチ35を保持するパンチホルダー36とを有
すると共に、ラム3(図1参照)に固着されている。そ
して、このパンチ35の先端には、上記パンチユニット
21がダイユニット11に当接した時に、中間成形素材
bの端部を形成するための成形孔37aを有するパンチ
側ダイ37が設けられている。
【0027】そして、上記パンチホルダー36には、パ
ンチ側ダイ37の後方にパンチピン38が配置されてい
ると共に、その奥に押え板39が内装されている。この
パンチピン38は、パンチ35内及びパンチ側ダイ37
の成形孔37a内を摺動可能に配置されていると共に、
パンチ35と押え板39との間にバネ40,40が配設
されてパンチ35がダイユニット11側に付勢されるよ
うになっている。これにより、上記パンチユニット21
がダイユニット11に当接した際に、パンチピン38が
ダイユニット11に突入するようになっている。
【0028】2段目の冷間鍛造ステーションX2は、ダ
イユニット12とパンチユニット22で構成されてお
り、図9に示すように、このうちのダイユニット12
は、軸方向に連続して配置されたダイ部材41,42
と、これらのダイ部材41,42を保持するダイホルダ
ー43とを有すると共に、機台2の取付孔2aに嵌合固
着されている。そして、上記のダイ部材41,42に
は、それぞれ成形孔41a,42aが設けられている
共に、これらの成形孔41a,42aにより中間成形素
材c(図4参照)の形状に相当する成形孔が構成される
ようになっている。また、上記ダイ部材42の後端側に
は、上記の成形孔41a,42a内で成形される中間成
形素材cをパンチユニット22側に押し出すノックアウ
トピン44が設けられている。
【0029】また、パンチユニット22は、上記ダイ部
材41の成形孔41aに挿入可能な形状のパンチピン4
5を備えたパンチ46と、そのパンチ46を保持するパ
ンチホルダー47とを有すると共に、ラム3(図1参
照)に固着されている。
【0030】3段目の冷間鍛造ステーションX3は、ダ
イユニット13とパンチユニット23で構成されてお
り、図10に示すように、このうちのダイユニット13
は、軸方向に連続して配置されたダイ部材51,52
と、これらのダイ部材51,52を保持するダイホルダ
ー53とを有すると共に、機台2の取付孔2aに嵌合固
着されている。そして、上記のダイ部材51,52に
は、それぞれ成形孔51a,52aが設けられている
共に、これらの成形孔51a,52aにより中間成形素
材d(図5参照)の形状に相当する成形孔が構成される
ようになっている。また、上記ダイ部材52の後端側に
は、上記の成形孔51a,52a内で成形される中間成
形素材dをパンチユニット23側に押し出すノックアウ
トピン54が設けられている。
【0031】また、パンチユニット23は、上記中間成
形素材dの端部を成形する凹部55aを有するパンチ側
ダイ55が設けられたパンチ56と、そのパンチ56を
保持するパンチホルダー57とを有すると共に、ラム3
(図1参照)に固着されている。
【0032】4段目の冷間鍛造ステーションX4は、ダ
イユニット14とパンチユニット24で構成されてお
り、図11に示すように、このうちのダイユニット14
は、軸方向に連続して配置されたダイ部材61〜63
と、これらのダイ部材61〜63を保持するダイホルダ
ー64とを有すると共に、機台2の取付孔2aに嵌合固
着されている。そして、上記のダイ部材61〜63に
は、それぞれ成形孔61a〜63aが設けられている
共に、これらの成形孔61a〜63aにより中間成形素
材e(図6参照)の形状に相当する成形孔が構成される
ようになっている。また、上記ダイ部材63の後端側に
は、上記の成形孔61a〜63a内で成形される中間成
形素材eをパンチユニット24側に押し出すノックアウ
トピン65が設けられている。
【0033】また、パンチユニット24は、上記ダイ部
材61の成形孔61aに挿入可能な形状のパンチピン6
6を備えたパンチ67と、そのパンチ67を保持するパ
ンチホルダー68とを有すると共に、ラム3(図1参
照)に固着されている。
【0034】5段目の冷間鍛造ステーションX5は、ダ
イユニット15とパンチユニット25で構成されてお
り、図12に示すように、このうちのダイユニット15
は、軸方向に連続して配置された分割開閉ダイ71及び
固定ダイ72と、これらの分割開閉ダイ71及び固定ダ
イ72を保持するダイホルダー73とを有すると共に、
機台2の取付孔2aに嵌合固着されている。上記分割開
閉ダイ71は、複数の型部材74…74に分割されてパ
ンチユニット25側からの押し込み動作により縮径可能
とされていると共に、縮径時に最終製品fの第2係合部
f4を形成する凹部71aが設けられている。そして、
この分割開閉ダイ71は、ダイケース75内を摺動可能
に収納されており、その状態で該ダイケース75がダイ
ホルダー73内を摺動可能に保持されている。
【0035】また、上記固定ダイ72に、最終製品f
の第2係合部f4を形成するための凹部72aが設けら
れており、縮径された分割開閉ダイ71と固定ダイ72
とが当接することにより、それぞれの凹部71a,72
aで構成される最終製品fの第2係合部f4の形状に相
当するキャビティが形成されるようになっている。な
お、上記ダイケース75の奥方には、該固定ダイ72を
収納する固定ダイケース76が設けられていると共に、
このダイケース75と固定ダイケース76との間にバネ
77,77が配設されて、ダイケース75パンチユニ
ット25側に付勢されるようになっている。
【0036】また、上記の型部材74…74の外周面
は、パンチユニット25側から大径の第1円筒74
a、第1テーパ面74b小径の第2円筒74c、及
び第2テーパ面74dにより段付き状とされていると共
に、上記ダイケース75の内周面も、パンチユニット2
5側から大径の第1円筒面75a、第1テーパ面75
b、小径の第2円筒面75c、及び第2テーパ面75d
により段付き状とされている。そして、図13に示すよ
うに、この分割開閉ダイ71は、周方向に3分割された
各型部材74…74により構成されており、各型部材7
4の合せ面には、互いに対向する凹部74a,74aが
形成されて、これらの凹部74a間各型部材74を離
反させる方向に付勢するコイルバネ78がそれぞれ内装
されている。
【0037】そして、図12に示すように、上記分割開
閉ダイ71がダイケース75の奥方に押し込まれる前
、型部材74…74における第1円筒面74a、第1
テーパ面74b,第2円筒面74c及び第2テーパ面7
4dが、ダイケース75における第1円筒面75a、第
1テーパ面75b、第2円筒面75c及び第2テーパ面
75dにそれぞれ対接するようになっている。そして
図14に示すように、上記分割開閉ダイ71がダイケー
ス75の奥方に押し込まれると、型部材74…74は第
1テーパ面74b及び第2テーパ面74dがダイケース
75における第1テーパ面75b及び第2テーパ面75
dの各当接面に沿って、全体として縮径する方向に案内
されるようになっている。なお、上記ダイケース75の
前面には、分割開閉ダイ71がダイケース75内から外
方に脱落するのを防止する抜止め部材79が設けられて
いる。
【0038】さらに、上記固定ダイケース76の後端側
には、分割開閉ダイ71及び固定ダイ72内で成形され
る最終製品fをパンチユニット25側に押し出すノック
アウトピン80が設けられている。
【0039】また、パンチユニット25は、上記最終製
品fの端部を成形する凹部81aを有するパンチピン8
1が設けられたパンチ82と、そのパンチ82を保持す
るパンチホルダー83とを有すると共に、ラム3(図1
参照)に固着されている。
【0040】次に、この多段式冷間鍛造装置1による動
作を説明する。
【0041】1段目の冷間鍛造ステーションX1におい
ては、図8に示すように、パンチ側ダイ37が設けられ
たパンチ35によって素材aがダイ部材31,32内に
打ち込まれることにより、図3に示すような基準軸部b
1とその一端部小径軸部b2とを有する中間成形素材
bが成形される。また、パンチ35の後退に伴って成形
後の中間成形素材bがノックアウトピン34によりダイ
部材31,32外に排出され、排出された中間成形素材
bは2段目の冷間鍛造ステーションX2に搬送される。
【0042】2段目の冷間鍛造ステーションX2におい
ては、図9に示すように、パンチピン45を備えたパン
チ46によって中間成形素材bがダイ部材41,42内
に打ち込まれることにより、図4に示すような基準軸部
c1と、その一端部の小径軸部c2とを有すると共に、
基準軸部c1の他方の端部に設けられた大径部c3
する中間成形素材cが成形される。また、パンチ46の
後退に伴って成形後の中間成形素材cがノックアウトピ
ン44によりダイ部材41,42外に排出され、排出さ
れた中間成形素材cは3段目の冷間鍛造ステーションX
3に搬送される。
【0043】3段目の冷間鍛造ステーションX3におい
ては、図10に示すように、パンチ側ダイ55が設けら
れたパンチ56によって中間成形素材cがダイ部材5
1,52内に打ち込まれることにより、図5に示すよう
な基準軸部d1と小径軸部d2とを有すると共に、上記
中間成形素材cの大径部c3を整形してなる六面体部d
3と、これに隣接した鍔部d4とを有する中間成形素材
dが成形される。また、パンチ56の後退に伴って成形
後の中間成形素材dがノックアウトピン54によりダイ
部材51,52外に排出され、排出された中間成形素材
dは4段目の冷間鍛造ステーションX4に搬送される。
【0044】4段目の冷間鍛造ステーションX4におい
ては、図11に示すように、パンチピン66を備えたパ
ンチ67によって中間成形素材dがダイ部材61〜63
内に打ち込まれることにより、図6に示すような基準軸
部e1と小径軸部e2とを有すると共に、上記中間成形
素材dの六面体部d3と鍔部d4とを整形してなる第1
係合部e3を有する中間成形素材eが成形される。ま
た、パンチ67の後退に伴って成形後の中間成形素材e
がノックアウトピン65によりダイ部材61〜63外に
排出され、排出された中間成形素材eは5段目の冷間鍛
造ステーションX4に搬送される。
【0045】そして、5段目の冷間鍛造ステーションX
5においては、図12、13に示すように、パンチピン
81を備えたパンチ82により中間成形素材eがダイユ
ニット15側に打ち込まれることにより、パンチピン8
1の先端部が分割開閉ダイ71の前面に当接し、該パン
チピン81により分割開閉ダイ71の各型部材74…7
4がダイホルダー73の後方側に押し込まれることにな
る。
【0046】これにより、図14に示すように、分割開
閉ダイ71の各型部材74…74の第1テーパ面74b
及び第2テーパ面74dがダイケース75の第1テーパ
面75b及び第2テーパ面75dに案内されて分割開閉
ダイ71の軸心部が縮径することになる。そして、上記
分割開閉ダイ71の軸心部が縮径することに伴って、該
分割開閉ダイ71により上記中間成形素材eが掴持され
ることになり、この掴持状態で中間成形素材eが固定ダ
イ72に打ち込まれることになる。その結果、図15に
示すように、この打ち込みより、縮径された分割開閉ダ
イ71と固定ダイ72とが当接して形成されたキャビテ
ィ内で、上記中間成形素材eを膨出させることにより六
面体の第2係合部f4が形成されて、最終製品fが形成
されることになる。
【0047】そして、パンチ82の後退に伴ってノック
アウトピン80がパンチユニット25側に突き出るが、
上記最終製品fの膨出された第2係合部を介して縮径し
た分割開閉ダイ71が押し上げられることにより、該分
割開閉ダイ71拡径して、上記第2係合部が通過可能
なスペースができ、最終製品fが該分割開閉ダイ71外
に排出されることになる。また、上記分割開閉ダイ71
はパンチ82の後退に伴ってコイルバネ77によりパン
チユニット25側に押圧されて図12に示すように、抜
止め部材79と当接する元位置に移動復帰されることに
なる。
【0048】以上のように、1段目の冷間鍛造ステーシ
ョンX1から4段目の冷間鍛造ステーションX4におい
て、素材aを冷間鍛造加工することにより、基準軸部e
1と小径軸部e2とを有すると共に、上記中間成形素材
dの六面体部d3と鍔部d4とを整形してなる第1係合
部e3を有する中間成形素材eの成形を行い、その上
で、該中間成形素材eに第2係合部を形成する5段目の
冷間鍛造ステーションX5において、最終形状のシート
ベルト用エネルギ吸収シャフトfの成形を行うが、この
冷間鍛造ステーションX5は3つの型部材74…74に
分割される分割開閉ダイ71を備えており、この分割開
閉ダイ71はパンチピン81を備えたパンチ82による
押し込み動作に伴って縮径可能とされるので、該分割開
閉ダイ71が縮径することにより中間成形素材eを掴持
した状態で、分割開閉ダイ71とその奥側に配置された
固定ダイ72とで構成されたキャビティに該素材eを打
ち込むことができる。これにより、上記中間成形素材e
の第1係合部e3の反対側の端部を上記キャビティ内で
膨出させて第2係合部が形成された最終形状のシートベ
ルト用エネルギ吸収シャフトfが成形される。そして、
上記パンチ82の後退に伴って該シャフトfが上記分割
開閉ダイ71を押上げることにより、該分割開閉ダイ7
1を拡径して上記シャフトfの第2係合部f4が分割開
閉ダイから排出されるスペースが形成されるので、形成
された第2係合部f4が軸部f1より大径であっても、
分割開閉ダイ71からシートベルト用エネルギ吸収シャ
フトfを排出することができる。
【0049】なお、上記シートベルト用エネルギ吸収シ
ャフトfの第1、2係合部f3,f4は六面体形状であ
るが、他の多面体形状或は軸部f1より大径の円柱形状
であっても良い。ただし、上記の第1、第2係合部が円
柱形状の場合は、機械加工によって多面体形状或はセレ
ーションに形成する必要がある。
【0050】また、上記シートベルト用エネルギ吸収シ
ャフトfの第1、2係合部f3,f4の角をさらにシャ
ープにしたい場合は、プレス機等を用いて加工を施せば
良い。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本願発明によれば、所定
長さに切断された棒状の素材を多段式冷間鍛造装置に供
給すれば、まず、その複数段の鍛造ステーションのうち
の上流側の所定の鍛造ステーションにおけるパンチとダ
イとにより、該素材が軸部と該軸部のパンチ側の端部に
設けられた第1係合部とを有する中間成形素材に成形さ
れると共に、次に、この中間成形素材が上記所定の鍛造
ステーションより下流側の鍛造ステーションに供給され
ることになるが、この下流側の鍛造ステーションには、
分割開閉ダイとその奥側に配置された固定ダイとが備え
られており、これらにより、上記中間成形素材における
第1係合部と反対側の端部に第2係合部と延長軸部とが
形成されることになる。そして、その後、上記分割開閉
ダイが拡径すると共にノックアウトピンが作動すること
により、分割開閉ダイと固定ダイとから製品が排出され
ることになる。
【00052】このようにして、軸部の両端に該軸部よ
り大径の第1、第2係合部を有し、かつ第2係合部側に
延長軸部が設けられたエネルギ吸収シャフトが、能率よ
く、かつ材料ロスを生じることなく、低コストで製造さ
れることになる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向するダイとパンチとにより構
    成された複数段の鍛造ステーションに素材を順次供給し
    て該素材を段階的に冷間鍛造加工することにより、両端
    部にトルク入力部材と固定部材とがそれぞれ係合される
    係合部を有し、中間部が上記入力部材からの入力トルク
    によりねじられる軸部とされたシートベルト用エネルギ
    吸収シャフトの製造方法であって、まず、上記複数段の
    鍛造ステーションのうちの所定の鍛造ステーションにお
    いて、上記素材を、パンチとダイとにより、軸部と該軸
    部のパンチ側の端部に設けられた第1係合部とを有する
    中間成形素材に成形し、次に、上記所定の鍛造ステーシ
    ョンより下流側の鍛造ステーションにおいて、パンチと
    分割開閉ダイとにより、上記中間成形素材の第1係合部
    の反対側の端部に第2係合部を形成することを特徴とす
    るシートベルト用エネルギ吸収シャフトの製造方法。
  2. 【請求項2】 中間成形素材に第2係合部を形成する鍛
    造ステーションとして、3つ以上の型部材に分割されて
    パンチによる押し込み動作に伴って縮径可能とされた分
    割開閉ダイを用い、該分割開閉ダイにより上記中間成形
    素材を掴持すると共に、この状態で該素材を分割開閉ダ
    イとその奥側に配置された固定ダイとで構成されたキャ
    ビティに打ち込んで、上記中間成形素材の第1係合部の
    反対側の端部を膨出させることにより第2係合部を形成
    することを特徴とする請求項1に記載のシートベルト用
    エネルギ吸収シャフトの製造方法。
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