JPH08254779A - 感輻射線乳剤 - Google Patents

感輻射線乳剤

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JPH08254779A
JPH08254779A JP8038305A JP3830596A JPH08254779A JP H08254779 A JPH08254779 A JP H08254779A JP 8038305 A JP8038305 A JP 8038305A JP 3830596 A JP3830596 A JP 3830596A JP H08254779 A JPH08254779 A JP H08254779A
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grain
shell
emulsion
grains
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JP8038305A
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Joe E Maskasky
エドワード マスカスキー ジョー
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Eastman Kodak Co
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    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 性能特性が高い平板状粒子乳剤を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 分散媒体およびハロゲン化銀粒子を含
み;総粒子投影面積の少なくとも50%が、平行な{1
11}主面、0.2マイクロメートル未満の平均厚さ、
および少なくとも5の平均アスペクト比を有する面心立
方結晶格子構造の平板状粒子により占められており;前
記平板状粒子の各々が、ハロゲン化物含有量が異なる中
心領域とシェルを含む感輻射線乳剤において;前記中心
領域が50モル%より多くの臭化物を含有し;前記シェ
ルが、少なくとも60モル%の塩化物を含有し;そして
前記シェルが、中心領域から外側横方向に拡がり、且つ
前記{111}主面の少なくとも2%を形成するバンド
を含み;前記バンドはシェル体積の少なくとも半分を占
めることを特徴とする感輻射線乳剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真に有用な感輻
射線写真乳剤に関する。
【0002】
【従来の技術】1980年代には、スピード−粒状度関
係の向上、絶対基準で且つバインダ−硬化機能としての
被覆力の増加、さらに迅速な現像性、熱安定性の向上、
本来的な増感および分光増感により付与された画像形成
スピードの解像の向上、並びに単一乳剤層と多乳剤層方
式の両者における画像鮮鋭性の向上等の広範囲の写真上
の利点が、ある一定の高(>50モル%)臭化物平板状
粒子集団の、写真乳剤における比率を増加させることに
より実現可能であるという知見に基づいて、ハロゲン化
銀写真の分野に目ざましい進歩が起こった。
【0003】平板状粒子乳剤のこれらの利点は、平板状
粒子、すなわち、平行な{111}主面を有する粒子で
あって、その厚さ(t)に比較して比較的大きい等価円
直径(ECD)を有するものの比率が高いことに起因す
る。平板状粒子を占める総粒子投影面積%の増加、平板
状粒子のアスペクト比(ECD÷t)の増加、および粒
子厚さの低減により、平板状粒子の幾何学的構造により
付与される利点を増大させることができる。
【0004】極めて初期の段階から、{111}主面を
有する平板状粒子は、臭化銀粒子の面心立方結晶格子構
造中に平行な双晶面を導入することにより調製できるこ
とが判明していた。少量のヨウ化物を包含せしめた場合
でも、十分に注意すれば所望の平板状粒子特性を維持で
きることが、その後に判明した。Kofron等の米国
特許第4,439,520号は、化学増感および分光増
感された臭化銀およびヨウ臭化銀の高アスペクト比(E
CD/t>8)平板状粒子乳剤が高レベルの写真性能を
示すことを報告した最初である。Kofron等は、コ
ア−シェル構造を有する高臭化物平板状粒子の調製につ
いては示唆しているが、平板状粒子コア−シェル構造に
ついての具体的な利点については何ら示唆していない。
【0005】事実、高臭化物平板状粒子乳剤のシェル形
成には根本的な課題がある。この課題を図1〜3を参照
して具体的に示す。図1および2に、高臭化物平板状粒
子100を示す。平板状粒子の上部主面102はその厚
さtと比較して大きい。この粒子形状の利点は、露光照
射線を捕獲するのに利用できるこの大きな上部主面と、
限られた平板状粒子厚さによりもたらされる。
【0006】従来のシェル形成を行えば、図3に示した
粒子構造が得られる。シェルSは、粒子100の外面上
のすべてに均一厚さの層を形成するが、シェル形成のた
めに沈殿する追加のハロゲン化銀は元の平板状粒子の主
面上に主に位置する。追加の付着ハロゲン化銀のうち極
めて低比率のハロゲン化銀のみが、平板状粒子100の
縁端上に位置するに過ぎない。これは平板状粒子100
の縁端表面積が、主面の表面積と比較して小さいからで
ある。このシェルは、露光輻射線を捕獲するのに利用で
きる平板状粒子の投影面積をほんの僅かしか増加させな
い。このことは、図1において、シェル化粒子の周辺縁
端204の位置を、平板状粒子100のものと比較する
ことにより分かる。しかしながら、シェル化平板状粒子
の厚さt 1 は、平板状粒子100の厚さtと比較する
と、増加%が高い。Ihara等の米国特許第4,97
7,075号は、その主面上に塩化銀を付着せしめたヨ
ウ臭化銀平板状粒子乳剤を開示している。
【0007】換言すれば、従来のシェル形成操作は望ま
しい平板状粒子特性を損なうものである。平板状粒子投
影面積は殆ど増加せず、一方、平板状粒子アスペクト比
は有意に減少し且つ平板状粒子厚さも有意に増加する。
Weyの米国特許第4,399,215号では、塩化銀
高アスペクト比平板状粒子乳剤を始めて製造した。アン
モニアダブルジェット沈殿技法が用いられている。これ
ら乳剤の平均アスペクト比は、当時の臭化銀および臭ヨ
ウ化銀平板状粒子乳剤と比較して高くはなく、これはア
ンモニアが平板状粒子の厚さを増加させるためである。
さらに不利なことには、臭化物、ヨウ化物またはその両
者が平板状粒子中に含まれると平板度が有意に低下する
ことである。
【0008】Wey等の米国特許第4,414,306
号は、環状バンド中に40%までのかなりの塩化物濃度
を有する高臭化物平板状粒子の調製方法を発展させた。
この方法は、先ず第一に従来方法で高臭化物平板状粒子
を形成し、次いで粒子を取り巻く分散体に存在する過剰
の塩化物イオンを用いて粒子沈殿を続行して、更なる粒
子成長により形成される平板状粒子の環状領域中に少量
の塩化物を包含せしめることにより達成される。Wey
等は、高塩化物領域を有する高臭化物平板状粒子を形成
することの潜在的利点については全く認識していない。
これはWeyらの方法が、平板状粒子に少量の塩化物を
包含せしめるように限定されているからである。
【0009】Maskaskyの米国特許第4,43
5,501号(以下、MaskaskyIと称する)
は、塩化銀を高臭化物平板状粒子上の選ばれた部位にエ
ピタキシャル沈殿させた場合に感度増加が大きいとの知
見を得ている。Maskaskyの塩化銀エピタキシャ
ル沈殿はすべての場合に、その形状は明らかに非平板状
であり、典型的に縁端もしくはコーナーにおいて非平板
状突出形をとる。したがって、Maskaskyの乳剤
の平板状粒子の幾何学的形状は、エピタキシーにより高
められない。
【0010】Maskaskyの米国特許第4,40
0,463号(以下、MaskaskyIIと称する)
は、少量の他のハロゲン化物の含有を許容できる高塩化
物高アスペクト比の平板状粒子の調製方法を発展させ
た。この方法では、特に選ばれた合成高分子解膠剤を、
{111}結晶面の形成を促進する機能を有する粒子成
長改質剤と組み合わせて用いた。吸着アミノアザインデ
ン、好ましくはアデニン、およびヨウ化物イオンが、粒
子成長改質剤として有用である旨を開示している。この
方法の主な欠点は、写真乳剤に殆ど普遍的に用いられる
ゼラチン性解膠剤に対立するような合成解膠剤の使用を
要することであった。
【0011】前記の成果に刺激されて、平板状粒子高塩
化物乳剤を調製するための粒子成長改質剤のさらなる研
究が進み、これらは、二価のイオウ環原子を含有する複
素環式基環を用いるTakada等の米国特許第4,7
83,398号;光学増感色素と二価のイオウ原子を含
有する複素環式基環および非環式の化合物を用いるNi
shikawa等の米国特許第4,952,491号;
有機ビス四級アミン塩を用いるIshiguro等の米
国特許第4,983,508号;平板状粒子形成を促進
できるが、しかしピリンミジン環上の5−位にアミノ置
換基が存在する可能性がない一定の4,6−ジアミノピ
リミジンを用いるTufano等の米国特許第4,80
4,621号;粒子成長改質剤としてチオシアネートを
用いるMaskaskyの米国特許第5,061,61
7号(以下、MaskaskyIIIと称する);7−
アザインドールおよび関連化合物を用いるMaskas
kyの米国特許第5,178,997号(以下、Mas
kaskyIVと称する);キサンチンおよび関連化合
物を用いるMaskaskyおよびChangの米国特
許第5,178,998号;アデニンを用いるMask
askyの米国特許第5,183,732号(以下、M
askaskyVと称する);特定の4,5,6−トリ
アミノピリミジンおよび関連化合物を用いるMaska
skyの米国特許第5,185,239号(以下、Ma
skaskyVIと称する)に具体的に示されている。
【0012】本発明は、高臭化物平板状粒子特性による
利点と高塩化物領域との境界面を提供する特性による利
点を併有し、一方、同時にそれに伴う平板状粒子厚さの
増加を示すことなく、平板状粒子投影面積を増加させる
ことにより平板状粒子の幾何学的形状に起因する性能特
性を高める平板状粒子乳剤を提供する。事実、平板状粒
子厚さを測定可能な程増加させることなく、平板状粒子
投影面積が有意に増加している。
【0013】
【課題を解決するための手段】一態様において、本発明
は、分散媒体およびハロゲン化銀粒子を含み;総粒子投
影面積の少なくとも50%が、平行な{111}主面、
0.2マイクロメートル未満の平均厚さおよび少なくと
も5の平均アスペクト比を有する面心立方結晶格子構造
の平板状粒子により占められており;前記平板状粒子の
各々が、ハロゲン化物含有量が異なる中心領域とシェル
を含む感輻射線乳剤において;前記中心領域が50モル
%より多くの臭化物を含有し;前記シェルが少なくとも
60モル%の塩化物を含有し;そして前記シェルが、中
心領域から外側横方向に拡がり、且つ前記{111}主
面の少なくとも2%を形成するバンドを含み;前記バン
ドは前記シェルの体積の少なくとも半分を占めることを
特徴とする感輻射線乳剤に向けられている。
【0014】図4に、本発明乳剤の特異な性質を具体的
に表す平板状粒子400を示す。粒子の中心領域401
は、従来の高臭化物平板状粒子100と同じであること
ができ、そして図示されているように、同じである。中
心領域を取り囲んで、シェル403がある。このシェル
は平板状粒子の主{111}結晶面405および407
を形成する。シェル403は、シェル体積の少なくとも
半分が、中心領域から外側横方向に延び、且つ平板状粒
子の主{111}結晶面の少なくとも2%を形成するバ
ンドB中に位置する点で、従来のシェルSとは異なる。
シェルの残りは、表面領域と主{111}結晶面405
および407の間にそれぞれ介在する表面領域SR1お
よびSR2からなる。
【0015】表面領域SR1およびSR2は、同一のハ
ロゲン化銀総量を含む、従来シェルSに対応する表面領
域より薄く示してあるが、表面領域SR1およびSR2
の厚さは図示を容易にするために誇張されている。バン
ドB中のシェル403を形成するハロゲン化銀を、均一
に配置させないことにより二つの重要な効果が生じ、い
ずれも有益である。第一に、表面領域SR1およびSR
2に含まれるハロゲン化銀の量を最小にし、それにより
平板状粒子の厚さ増加を最小にする。図3のシェル化平
板状粒子の厚さt1 が、平板状粒子400の厚さt2
り有意に大きいことに注意されたい。
【0016】第二に、少なくとも半分のハロゲン化銀を
バンドBに向けることにより、平板状粒子400の投影
面積が、図3の従来のシェル化平板状粒子と比較して有
意に増加する。このことは、図1における平板状粒子4
00の周辺縁端409の位置を、従来のシェル化粒子の
周辺端縁204と比較することにより具体的に説明され
る。平板状粒子の投影面積の増加は、露光照射線の遮断
および吸収の能力を高める。
【0017】本発明の重要な特徴は、バンドBを形成す
るシェルの部分が、平板状粒子上に非平板状に表面連晶
する従来シェルと異なり、それ自身その特性が平板状で
あることである。平板状バンド形成は、以下に詳述し且
つ実証するように、以前は実現できなかった平板状粒子
の調製条件を見いだすことにより達成された。本発明の
感輻射線乳剤は、粒子400について述べたようなタイ
プの構造特性を有し、総粒子投影面積の少なくとも50
%を占める平板状粒子からなる。好ましくは、これらの
平板状粒子は総粒子投影面積の少なくとも70%を占
め、最適には総粒子投影面積の少なくとも90%を占め
る。これらの平板状粒子の平均アスペクト比は少なくと
も5、好ましくは>8である。これらの平板状粒子を、
本発明の教示によりシェル化することによりアスペクト
比が実際に増加するので、本発明の平板状粒子は、高臭
化物平板状粒子乳剤について報告されている最高の平均
アスペクト比と等しいかまたはそれを超える平均アスペ
クト比を有することができる。
【0018】本発明の平板状粒子の中心領域は、従来の
高臭化物平板状粒子と等しいものであることができ、従
来の高臭化物平板状粒子は本発明の平板状粒子乳剤調製
のための好ましい出発材料を提供する。本発明粒子の中
心領域を得るために使用できる従来の高臭化物平板状粒
子乳剤は以下に具体的に説明されている:Wilgus
等の米国特許第4,434,226号;Kofron等
の米国特許第4,439,520号;Daubendi
ek等の米国特許第4,414,310号;Black
等の米国特許第5,334,495号;Solberg
等の米国特許第4,433,048号;Yamada等
の米国特許第4,647,528号;Sugimoto
等の米国特許第4,665,012号;Daubend
iek等の米国特許第4,672,027号;Yama
da等の米国特許第4,679,745号;Daube
ndiek等の米国特許第4,693,964号;Ma
skasky等の米国特許第4,713,320号;N
ottorfの米国特許第4,722,886号;Su
gimotoの米国特許第4,755,456号;Go
daの米国特許第4,775,617号;Ellisの
米国特許第4,801,522号;Ikeda等の米国
特許第4,806,461号;Ohashi等の米国特
許第4,835,095号;Makino等の米国特許
第4,835,322号;Daubendiek等の米
国特許第4,914,014号;Aida等の米国特許
第4,962,015号;Ikeda等の米国特許第
4,985,350号;Piggin等の米国特許第
5,061,609号;Piggin等の米国特許第
5,061,616号;Tsaur等の米国特許第5,
147,771号;Tsaur等の米国特許第5,14
7,772号;Tsaur等の米国特許第5,147,
773号;Tsaur等の米国特許第5,171,65
9号;Chaffee等の米国特許第5,358,84
0号;およびDeltonの米国特許第5,372,9
27号。
【0019】本発明の平板状粒子の中心領域を形成する
ために用いる高臭化物平板状粒子乳剤は、総銀量に基づ
いて50モル%より多くの、好ましくは少なくとも70
モル%の、最適には少なくとも90モル%の臭化物を含
有する。具体的には、本質的に臭化銀からなる乳剤を出
発材料として用いることが意図されている。他のハロゲ
ン化物が少量存在してもよい。臭化銀と塩化銀は粒子を
構成する面心立方結晶格子構造において任意の比で混和
可能である。したがって、塩化銀が高臭化物平板状粒子
中に、そして本発明の平板状粒子の中心領域中に、銀に
基づいて50モル%までの濃度で存在することができ
る。ヨウ化銀単独では、写真乳剤調製に関する条件下
で、面心立方結晶格子構造を形成しない。ヨウ化銀は、
通常の沈殿条件下では臭化銀の面心立方格子構造におい
て、約40モル%までの濃度が可能である。ヨウ化銀
は、通常の沈殿条件下では塩化銀の面心立方格子構造に
おいて、約13モル%までの濃度が可能である。Mas
kaskyの米国特許第5,238,804号および第
5,288,603号は、ヨウ化物の最高包含レベルを
増加せしめるための高温沈殿技法を開示している。中心
領域を形成する高臭化物平板状粒子においては、ヨウ化
銀はその面心立方格子構造の飽和レベルまで存在できる
ことが意図されている。しかしながら、乳剤調製を容易
にするためには、中心領域を形成する高臭化物平板状粒
子においては、ヨウ化物濃度を20モル%以下、最も好
ましくは15モル%以下に限定することが好ましい。少
量のヨウ化物の存在によってさえも写真感度を有意に高
めることができる。したがって、高臭化物平板状粒子
が、粒子構造を形成する総銀量に基づいて、少なくとも
0.1モル%のヨウ化物、好ましくは少なくとも0.5
モル%のヨウ化物を含有するのが好ましい。
【0020】本発明の平板状粒子の中心領域を得るため
に用いる高臭化物平板状粒子は、最終乳剤において少な
くとも5の平均アスペクト比を達成することができる任
意の平均アスペクト比を有することができる。不均一に
(disproportionally)添加されてい
るバンド構造は、平板状粒子厚さと比較して平板状粒子
のECDを増加させるので、出発乳剤は5より幾分低い
平均アスペクト比を有することができるが、好ましくは
アスペクト比は少なくとも5である。出発乳剤は、任意
の従来の好ましい高平均アスペクト比、例えば、先に引
用した特許に報告されている任意の平均アスペクト比を
有することができる。
【0021】中心領域を形成するために用いられる高臭
化物平板状粒子の平均厚さは0.2μm未満である。超
薄平板状粒子乳剤、すなわち、<0.07μmの平均平
板状粒子厚さを有するものを、出発原料として用いるこ
とが特に意図されている。高臭化物平板状粒子は、従来
の高臭化物平板状粒子を示すための先述の特許に開示さ
れた乳剤に含まれており、そして以下の特許によりさら
に具体的に説明されている:ZolaおよびBryan
tのヨ−ロッパ特許第0 362 699号;Anto
niades等の米国特許第5,250,403号;お
よびSutton等の米国特許第5,334、469
号。
【0022】限定された粒子分散性を示すように、ホス
トの高臭化物平板状粒子乳剤を選択することがさらに好
ましい。すなわち、出発乳剤と、本発明の要件を満足す
る完成乳剤の両者が単分散であるように、高臭化物平板
状粒子乳剤を選択することが好ましい。そうすれば、こ
れらの乳剤では、粒子ECDの変動係数(COV)が3
0%未満(COVは粒子ECDの標準偏差を平均粒子E
CDで割った値の100倍として定義する)を示す。一
般に、単分散性の利点は、COVが30%以下に減少す
るにつれて高められる。本発明乳剤のシェル化粒子の中
心領域を形成するのに有用な高臭化物平板状粒子乳剤は
15%未満のCOV値を示すことが当該技術分野におい
て知られており、そして分散性を限定するように特に注
意をした乳剤においては、10%未満である。低COV
高臭化物平板状粒子は、従来の高臭化物平板状粒子を説
明するために先に引用した特許の乳剤に関する開示に含
まれており、さらに以下に具体的に説明されている:S
aito等の米国特許第4,797,354号;Tsa
ur等の米国特許第5,210,013号;Kim等の
米国特許第5,272,048号;およびSutton
等の米国特許第5,334,469号。本発明によれ
ば、低COVホスト平板状粒子乳剤を、それらの分散性
を増加させることなくシェル化することができる。
【0023】出発材料として用いる高臭化物平板状粒子
は、最終乳剤の平板状粒子が総粒子投影面積の少なくと
も50%を占めるのに十分な平板状粒子投影面積を有す
る。好ましい出発材料は、好ましくは少なくとも70%
の、最適には少なくとも90%の平板状粒子投影面積を
有するものである。一般に、適宜達成可能な程度まで非
平板状粒子を排除することが好ましい。
【0024】塩化銀を高臭化物平板状粒子の存在下に沈
殿させると、塩化銀は高臭化物平板状粒子表面に強い親
和力を示し、図3に示すように実質的に均一のシェルを
形成する。塩化銀が,銀塩と塩化物塩とのその場での沈
殿による場合であっても、予備形成されたリップマン塩
化銀粒子として導入される場合であっても、この沈殿は
起こる。Maskaskyの米国特許第4,435,5
01号に教示されているように、部位指向体(site
director)を用いる場合は、追加のハロゲン
化銀は非均一的に付着するが、しかし粒子のコーナーお
よび/または端縁に集中した非平板状エピタキシャル付
着の状態で付着する。
【0025】シェル構造それ自身が平板状粒子沈澱特性
を保持したまま、予め存在する高臭化物平板状粒子集団
上にシェル構造を形成するのに、多くの既知の高塩化物
平板状粒子形成用粒子成長改質剤のうちのいくつかを使
用できるとの知見を得たが、これは全く予期せざること
であった。すなわち、シェルが形成されるにつれ、ハロ
ゲン化銀はホスト高臭化物平板状粒子の周辺端縁上に優
先的に付着し、高塩化物平板状粒子の主面上への沈澱は
反比例的に制限される。
【0026】以下の従来の粒子成長改質剤は、本発明要
件を満たすシェルバンドを達成するのに有効であるとは
認められなかった:アデニン、キサンチンおよび4−ア
ミノピラゾロ〔3,4−d〕ピリミジン。これらのタイ
プの粒子成長改質剤は、Maskaskyの米国特許第
4,400,463号、第4,713,323号および
第5,183,732号、MaskaskyおよびCh
angの米国特許第5,178,998号,Tufan
o等の米国特許第4,804,621号並びにHoul
e等の米国特許第5,035,992号に開示されてい
る。
【0027】4,5,6−トリアミノピリミジンタイプ
の粒子成長改質剤が、平板状バンドを高塩化物平板状粒
子乳剤上に成長させるのに有用であることが認められて
いる。これらの粒子成長改質剤は以下の式を満たす:
【0028】
【化1】
【0029】(式中、Ri は各々独立して水素または先
述のタイプの炭素数1〜7の一価の炭化水素基、好まし
くは炭素数1〜6のアルキルである)。以下は、本発明
範囲内の各種4,6−ジ(ヒドロアミノ)−5−アミノ
ピリミジン化合物の具体例である:
【0030】
【化2】
【0031】高臭化物平板状粒子のシェル化技法は、
4,5,6−トリアミノピリミジン粒子成長改質剤の存
在下で高塩化物平板状粒子を沈澱させるための条件と同
じであることができる。このような技法は、例えば、M
askaskyの米国特許第5,185,239号に教
示されている。唯一の差異は、高臭化物ホスト平板状粒
子をシェル沈澱に先立って反応容器中で形成するか、ま
たは前記ホスト粒子を反応容器中に入れておくことであ
る。
【0032】従来方法により高臭化物平板状粒子乳剤を
調製する代わりに、2,4,6−トリアミノピリミジン
粒子成長改質剤の存在下で高臭化物平板状粒子を調製す
ることが特に意図されている。この方法では、少なくと
も50モル%の臭化物を含有し、そして形成される平板
状粒子の厚さより薄い平均粒子厚さ(非平板状粒子につ
いてのECD)を有する種粒子の状態の銀を少なくとも
0.1%(全量に基づいて)含有する水性分散体を調製
する。分散媒体中の銀重量は、全量に基づいて20重量
%までの範囲、好ましくは、全量に基づいて0.5〜1
0重量%までの範囲であることができる。
【0033】この水性分散体もまた、出発乳剤中に高臭
化物平板状粒子と共に存在する水および解膠剤を受容す
る。解膠剤は、典型的に水性分散体の全量に基づいて1
〜6重量%を構成する。本発明の最も単純な態様では、
高臭化物平板状粒子乳剤の沈澱完了後直ちに本発明の平
板状バンドの成長方法を行い、平板状バンド成長方法の
水性分散体要件を満たす出発乳剤の分散媒体において必
要とされる最低限の調整のみを行う。中間工程、例え
ば、平板状バンド成長工程開始に先立つ洗浄は排除され
ない。
【0034】平板状バンド成長工程において用いる水性
分散体のpHは、4.6〜 9.0、好ましくは5.0
〜8.0の範囲内である。pH調整は、必要に応じて、
強い鉱塩基、例えば、水酸化アルカリ、または強鉱酸、
例えば、硝酸もしくは硫酸を用いて行うことができる。
pHを中性より塩基性側に調整する場合には、水酸化ア
ンモニウムの使用は避けるべきである。これはアルカリ
条件で、アンモニウムイオンは熟成剤として作用して粒
子厚さを増加させるからである。
【0035】調製乳剤の最小濃度が増加する危険性を最
小にするためには、化学量論的に僅かに過剰の臭化物イ
オンを存在させながら写真乳剤を調製することは通常行
うことである。平衡状態では以下の関係が存在する: (I) −logKSP=pBr + pAg (式中、KSPは臭化銀の溶解度積定数であり;pBrは
臭化物イオン活性の負の対数であり;pAgは銀イオン
活性の負の対数である)。0〜100℃の温度範囲にお
ける臭化銀乳剤の溶解度積定数は、MeesおよびJa
mesのThe Theory of the Pho
tographicProcess、第三版、Macm
illan、New York、1966、第6頁に刊
行されている。当量点、pBr=pAg=−logKSP
÷2(水性分散体中に化学量論的に過剰な臭化物イオン
が存在しない点)は溶解度積定数から判明する。参照電
極および検出電極、例えば、銀イオンもしくは臭化物イ
オン検出電極またはその両者を用いることにより、水性
分散体の電圧測定からその臭化物イオン含有量(pB
r)を測定できる。Lin等の米国特許第5,317,
521号は電極の選定およびpBrをモニターするため
の技法を示している。水性分散体中の不必要に高度の臭
化物イオン濃度(そして不必要な材料浪費)を回避する
ために、水性分散体のpBrを少なくとも1.5、好ま
しくは少なくとも2.0、最適には2.6より高い値に
調整する。溶解性臭化物塩(例えば、アルカリ臭化物)
を添加してpBrを低減し、一方溶解性銀塩(例えば、
硝酸銀)を添加してpBrを増加させることができる。
【0036】トリアミノピリミジン粒子成長改質剤は、
前記のpBr調整およびpH調整の前、その間またはそ
の後に水性分散体に添加する。驚くべき発見のひとつ
は、高塩化物{111}平板状粒子乳剤の調製に用いた
場合には本発明のトリアミノピリミジンと同様に機能す
る粒子成長改質剤を、平板状バンド成長工程において本
発明の粒子成長改質剤の代わりに用いても有効でないと
いうことである。
【0037】平板状バンドを形成するための粒子成長改
質剤の効力は、{111}結晶面へのその優先的吸収能
そしてこれらの面上への追加のハロゲン化銀付着を防止
する能力に起因すると信じられている。しかしながら、
この説明は、同一の機能を発揮することもまた信じられ
ている他の粒子成長改質剤の不良を説明するものではな
い。実際の観察によれば、水性分散体に存在する各種粒
子表面と粒子成長改質剤間の相互作用は、事実複雑であ
ることが分かる。何故あるタイプの粒子成長改質剤が平
板状バンドを調製するのに有用であるのに、他のタイプ
のものはそうではないのかについては説明されていな
い。
【0038】平板状バンド成長工程に使用するための粒
子成長改質剤の濃度は銀1モル当たり0.1〜500ミ
リモルが意図されている。好ましい粒子成長改質剤濃度
は銀1モル当たり0.4〜200ミリモル、最適の粒子
成長改質剤濃度は銀1モル当たり4〜100ミリモルで
ある。水性分散体に存在する粒子成長改質剤を用いて、
シェルを形成するのに必要な銀イオンおよび塩化物イオ
ンを加え且つ粒子熟成と共存可能であることが知られて
いる任意の適切な温度に水性分散体を保持することによ
り、平板状バンドを高臭化物平板状粒子上に成長させ
る。この温度は、ほぼ室温(例えば、15℃)からハロ
ゲン化銀乳剤調製に好ましく用いられる最高温度、典型
的に約90℃までの範囲で変動することができる。好ま
しい保持温度は、約20〜80℃、最適には35から7
0℃の範囲内である。
【0039】保持時間は、出発粒子集団、保持温度およ
び得ようとしている目的のものに依存して広く変動す
る。例えば、高臭化物平板状粒子乳剤から出発して、最
低0.1μmだけ平均ECDを増加させる目的で出発粒
子集団を提供するためには、30〜60℃の温度範囲で
は、数分以下の保持時間が必要であり、保持温度を上げ
ればさらに短い保持時間が可能であろう。一方、出発粒
子が、最終粒子構造の最少比率を形成することが意図さ
れている場合には、保持時間は、最高の保持温度での数
分から周囲温度での一晩(16〜24時間)まで変動す
ることができる。保持時間は一般に、使用温度が同じな
らば、ダブルジェット沈澱技法により高臭化物平板状粒
子を調製するのに用いる操作時間に匹敵する。保持時間
は、薄い(0.2μm未満の平均粒子厚さ)平板状粒子
乳剤を得るのと共存しうることが判明しているタイプの
熟成剤、例えば、チオエーテル熟成剤を水性分散体に導
入することにより短縮できる。
【0040】ヨード−8−ヒドロキシキノリンタイプの
粒子成長改質剤を、前記の4,5,6−トリアミノピリ
ミジン粒子成長改質剤と代えることができる。必要とさ
れるヨード置換基は、適宜8−ヒドロキシキノリンの任
意の合成環位置を占めることができる。8−ヒドロキシ
キノリン環がその他に置換されていなければ、単一のヨ
ード置換基の導入についての最活性の部位は5および7
環位であり、7ー環位が好ましい置換部位である。した
がって、8−ヒドロキシキノリンが2個のヨード置換基
を含むならば、それらは典型的に5および7環位に配置
される。5および7環位が既に置換されているならば、
ヨード置換基は他の環位に位置することができる。
【0041】更なる環置換を必要とはしないが、残りの
環位のいずれも置換されていてもよい。強電子吸引置換
基、例えば、他のハロゲン化物、偽ハロゲン化物(例え
ば、シアノ、チオシアノ、イソシアネート等)、カルボ
キシ(遊離酸、その塩またはエステルを含む)、スルホ
(遊離酸、その塩またはエステルを含む)、α−ハロア
ルキル等;並びに穏やかな電子吸引性または電子供与性
置換基、例えば、アルキル、アルコキシ、アリール等
が、8−ヒドロキシキノリンの両縮合環上の各種の環位
に存在するのが普通である。
【0042】極性置換基、例えば、カルボキシ基および
スルホ基は、乳剤沈澱に用いられる水性分散媒体へのヨ
ード置換8−ヒドロキシキノリンの溶解性を高める好ま
しい機能を発揮することができる。特に好ましい態様に
おいて、前記のヨード8−ヒドロキシキノリンは以下の
式を満足する:
【0043】
【化3】
【0044】(式中、R1 およびR2 は、水素、極性置
換基、特にカルボキシおよびスルホ置換基、並びに強電
子吸引置換基、特にハロ、偽ハロ置換基から選ばれる
が、少なくともR1 およびR2 の一方はヨードであるこ
とを条件とする)。以下は、本発明の実施において用い
られることが意図されているヨード置換8−ヒドロキシ
キノリン粒子成長改質剤の具体例である: IHQ−1 5−クロロ−8−ヒドロキシ−7−ヨードキノリン、 IHQ−2 8−ヒドロキシ−7−ヨード−2−メチルキノリン、 IHQ−3 4−エチル−8−ヒドロキシ−7−ヨードキノリン、 IHQ−4 5−ブロモ−8−ヒドロキシ−7−ヨードキノリン、 IHQ−5 5,7ージヨード−8−ヒドロキシキノリン、 IHQ−6 8−ヒドロキシ−7−ヨード−5−キノリンスルホン酸、 IHQ−7 8−ヒドロキシ−7−ヨード−5−キノリンカルボン酸、 IHQ−8 8−ヒドロキシ−7−ヨード−5−ヨードメチルキノリン、 IHQ−9 8−ヒドロキシ−7−ヨード−5−トリクロロメチルキノリン 、 IHQ−10 α−(8−ヒドロキシ−7−ヨードキノリン)酢酸、 IHQ−11 7−シアノ−8−ヒドロキシ−5−ヨードキノリン、 IHQ−12 8−ヒドロキシ−7−ヨード−5−イソシアネ−トキノリン。
【0045】あるいは、ポリヨードフェノールタイプの
粒子成長改質剤を、4,5,6−トリアミノピリミジン
粒子成長改質剤の代わりに用いることができる。ポリヨ
ードフェノールは、2個またはそれ以上のヨード置換基
を含有するアリールヒドロキシドである。ある簡単な態
様において、前記フェノールは少なくとも2個のヨード
置換基を含有するヒドロキシベンゼンであることができ
る。2、4および6環位の少なくとも2個にヨウ化物置
換基を配置するのが、合成上、最も都合がよい。ベンゼ
ン環がただ1個のヒドロキシ基およびヨード部分で置換
されている場合、すべての可能な組み合わせが、本発明
の実施における粒子成長改質剤として有用である。
【0046】2個以上のヨード置換基を有するヒドロキ
シベンゼンは、追加の置換基が加わった場合、追加の置
換基のいずれもその化合物を還元剤に転換しない限り、
依然として有用な粒子成長改質剤のままである。具体的
には、本発明の実施において有用であるためには、2個
以上のヨード置換基を有するフェノールは、沈澱条件下
で、塩化銀を還元できないものでなければならない。塩
化銀は、写真ハロゲン化銀のうちで最も容易に還元さ
れ、したがって、ある化合物が塩化銀を還元しないなら
ば、いずれの写真用ハロゲン化銀をも還元しない。塩化
銀の還元剤であるフェノールを排除する理由は、沈澱の
際、塩化銀が還元されると、処理の際写真カブリを生じ
させるAg0 を発生させるからである。
【0047】幸いなことに、塩化銀を還元できるフェノ
ールは、当該技術において周知であり、現像剤としての
使用については広く研究されている。例えば、ハイドロ
キノン類およびカテコール類は、p−アミノフェノール
類と同様に良く知られた現像剤である。したがって、当
業者は何年にもわたって現像剤について鋭意研究を行っ
た結果、どのフェノールが塩化銀を還元できるかできな
いかは、既に判明している。JamesのThe Th
eory of the Photographic
Process,第4版、Macmillan、New
York、1977年、第11章、D.Classi
cal Organic Developing Ag
ents、1.RELATION BETWEEN D
EVELOPING ACTION AND CHEM
ICAL STRUCTUREによれば、以下の構造を
満足する化合物は、現像剤である:
【0048】
【化4】
【0049】(式中、フェノールの場合には、はヒド
ロキシであり、’はヒドロキシまたはアミノ(第一、
第二または第三アミノを含む)であり、そしてn=1、
2または4である。) 前記より、必要とされるヒドロキシおよびヨード置換基
に加えて、フェノールの置換基のうち圧倒的に多数のも
のは、そのフェノールを塩化銀の還元剤にすることは不
可能である。このような追加の置換基(以下、写真不活
性置換基と称する)としては、以下の通常のフェノール
用の置換基群が挙げられるが、これらに限定されない:
アルキル、シクロアルキル、アルケニル(例えば、アリ
ル)、アルコキシ、アミノアルキル、アリ−ル、アリ−
ルオキシ、アシル、ハロ(すなわち、F、ClまたはB
r)、ニトロ(NO2 )およびカルボキシまたはスルホ
(遊離酸、塩またはエステルを含む)。前記置換基のす
べての脂肪族部分は好ましくは1〜6個の炭素原子を含
み、一方、すべてのアリール部分は好ましくは6〜10
個の炭素原子を含む。フェノールが、2個のヨード置換
基および追加の写真不活性置換基を含む場合、後者は、
好ましくはベンゼン環上のヒドロキシ基に対してパラ位
に配置される。
【0050】2個または3個のヨード置換基を含有する
フェノールは、粒子成長改質剤として極めて有効である
が、しかし、単一のヨード置換基を含有するフェノール
は、効果がないことが実証されている。このことは、予
想されなかったことであり、事実、全く予期せざること
である。当然のことであるが、本発明の実施における粒
子成長改質剤として選択することができる、当該技術分
野において知られている多くの各種フェノールがある。
以下は、本発明の実施に用いることが意図される、ポリ
ヨードフェノール粒子成長改質剤の具体例である:
【0051】
【化5】
【0052】
【化6】
【0053】
【化7】
【0054】
【化8】
【0055】ヨード−8−ヒドロキシキノリンとポリヨ
−ドフェノ−ル粒子成長改質剤の使用操作方法は、以下
の違い以外は4,5,6−トリアミノピリミジン粒子成
長改質剤の使用について詳細に記載されているものと同
様である:ヨード−8−ヒドロキシキノリン粒子成長改
質剤を用いる場合は、分散媒体のpHは、2〜8、好ま
しくは3〜7の範囲であることができる。ポリヨードフ
ェノール粒子成長改質剤を用いる場合は、分散媒体のp
Hは、1.5〜10、好ましくは2〜7の範囲であるこ
とができる。ヨード−8−ヒドロキシキノリンまたはポ
リヨードフェノール粒子成長改質剤を用いる場合は、熟
成温度は好ましくは少なくとも40℃である。
【0056】平板状バンドは、面心立方結晶格子構造を
形成する任意のハロゲン化銀組成物から形成できるが、
しかし中心領域とシェル間のハロゲン化物組成の差異を
出す目的で少なくとも60モル%の塩化物を含有するハ
ロゲン化物組成物に限定される。シェルは、好ましくは
少なくとも70モル%の塩化物、最も好ましくは少なく
とも80モル%の塩化物を含有する。ヨウ化物の溶解度
限界までの少量のヨウ化物をシェル形成の際に包含せし
めることができる。シェル成長の際、分散媒体に臭化物
を全く添加しない場合でも、少量の臭化物はなお存在す
ることがあり、これは中心領域とシェル間である程度の
ハロゲン化物移動が、平板状バンド成長の際に起こるこ
とが期待されるからである。
【0057】中心領域とシェル間の総銀量の分配は、広
範囲に変動することができる。完成乳剤の総銀量の僅か
5%が中心領域に位置することができ、一方、残りの銀
は粒子シェル中に位置する。中心領域が平均して、シェ
ル化平板状粒子を形成する総銀量の少なくとも50%、
最も好ましくは少なくとも75%を占めることが一般に
好ましい。
【0058】本発明乳剤の顕著なしかも高度に有利な特
性は、シェルを形成する総銀量のうち不均衡に大きな比
率の銀が、中心領域を横方向に取り囲み且つ平板状粒子
の{111}主面の大部分を形成する平板状バンド中に
含まれていることである。シェル形成の際、平板状粒子
の厚さ成長を最小に抑えながら、平板状バンド成長を最
高にすることにより平板状粒子のアスペクト比を向上さ
せる。平板状バンドはシェルを形成する銀の少なくとも
半分を占める。好ましくは、平板状バンドはシェルを形
成する総銀量の少なくとも70%、最も好ましくは少な
くとも80%を占める。
【0059】総粒子投影面積の比率は、シェルにより占
められる総銀量の%が増加するにつれ、そして平板状バ
ンドにより占められるシェル銀の%が増加するにつれ増
加する。平板状バンドは、総粒子投影面積の少なくとも
2%、好ましくは少なくとも5%、最適には少なくとも
10%を占める本発明の平板状粒子を形成することが特
に意図されている。一般に、高塩化物バンドの利点は、
高塩化物バンドが総銀量の高比率を占めることなく、十
分に実現できる。シェルおよび中心領域においてハロゲ
ン化物組成を異なるものにするために、並びに各種の写
真用途のために、異なる比率が必要とされる。前記のよ
うに、{111}主面の少なくとも25%を占め、残り
の主面は粒子の中心領域の上を覆うように高塩化物バン
ドを形成することが意図されている。
【0060】具体的に開示してきた特徴以外は、本発明
の乳剤、その調製およびこれらの乳剤を含有する写真要
素は、任意の好ましい従来形を取ることができる。従来
の特徴は、Research Disclosure、
Vol.365、1994年9月、Item 3654
4に具体的に説明されている。
【0061】
【実施例】本発明は、以下の具体的実施例を参考にする
ことにより、より良好に理解することができる。乳剤A コア粒子として用いるAgIBr(0.1
モル%のI)平板状粒子乳剤 0.38%の酸化ゼラチン、6.75mMのNaBrの
溶液2Lを含む強攪拌反応容器にpH2.0(HNO3
で調整)、35℃で、2MのAgNO3 溶液を50mL
/分で、そして2MのNaBr溶液をpBr2.21を
維持するように添加した。AgNO3 溶液10mLを添
加し、そして反応容器の温度を3分当たり5℃の割合で
60℃まで上昇させた後に、添加を停止した。その後、
60℃で33%酸化ゼラチン溶液150mLを添加し、
次いでpHをNaOH溶液を用いて6.0まで高めた。
2MのNaBr溶液14mLを添加し、次いで、AgN
3 溶液500mLを添加するまで60℃、20mL/
分でAgNO3 溶液の添加を再続行した。2MのNaB
rおよび0.002MのKIからなる溶液を同時に添加
してpBr1.74を維持した。得られた乳剤は洗浄し
なかった。前記乳剤は、平均直径2.1μm、平均厚さ
0.05μmおよび平均アスペクト比44を有するAg
IBr(0.1モル%のヨウ化物)平板状粒子からな
り、これらの粒子の投影面積の97%は平板状粒子であ
った。乳剤B コア粒子として用いるAgIBr(0.1
モル%のI)単分散平板状粒子乳剤 7.5gの酸化ゼラチン、14.6gのNaBr、およ
び0.53gのポリアルキレンオキシド界面活性剤(T
saurおよびKam−Ngの米国特許第5,210,
013号の構造II x=25、y=7)を0.25m
Lのメタノールで希釈した溶液6Lを含む強攪拌反応容
器にpH1.85(硝酸で調整)、45℃で、0.5M
のAgNO3 溶液および0.5MのNaBr溶液を、そ
れぞれ80mL/分で、添加した。1分後、添加を停止
し、1分後、3分当たり5℃の割合で温度を60℃まで
高めた。次いで0.765Mの硫酸アンモニウム溶液1
00mLを添加し、NaOH溶液を用いてpHを9.5
に調整した。9分間pHをこの値に保持した後、17%
の酸化ゼラチン溶液600mLを添加し、次いでHNO
3 を用いてpHを6.5±0.05に調整した。その
後、1.6MのAgNO3 溶液を12mL/分で40分
間添加し、流速を35分間、90mL/分まで線状に加
速し、次いで全体で3Lを添加するまで最終的に90m
L/分を保持した。1.68MのNaBrおよび0.0
016MのKIの溶液を同時に添加してpBr1.74
を保持した。この乳剤を40℃まで冷却したが、洗浄は
しなかった。
【0062】この乳剤は、平均ECD1.04μm、平
均厚さ0.088μmおよび平均アスペクト比11.8
を有する平板状粒子集団からなった。これらの平板状粒
子は、総粒子投影面積の95%をしめた。すべての乳剤
粒子集団全体の変動係数は11%であった。乳剤C 微粒子AgBr乳剤 5重量%のゼラチン2Lを含む攪拌反応容器に、35℃
で、2MのAgNO3溶液および2MのNaBr溶液を
添加した。AgNO3 溶液は300mL/分で、そして
NaBr溶液はpBr3.63を維持する必要に応じて
添加した。全体で0.6モルのAgNO3 を添加した。乳剤D AgBrコア平板状粒子乳剤 7.5gの酸化ゼラチン、1.39gのNaBrおよび
2Lまでの蒸留水を含む攪拌反応容器に、35℃、pH
2.0で、2MのAgNO3 溶液10mLを50mL/
分で添加した。同時に2MのNaBr溶液をpBr2.
21を維持するように添加した。温度を5℃/3分の割
合で60℃まで上昇させた後に、60℃で33%酸化ゼ
ラチン溶液150mLを添加し、次いでpHを6.0に
調整し、次いで2MのNaBr溶液14mLを添加し
た。60℃、pH6.0で2MのAgNO3 溶液500
mLを20mL/分で添加した。同時に、2MのNaB
r溶液を添加してpBr1.76を維持した。
【0063】得られた平板状粒子は、ECD1.3μ
m、厚さ0.04μmであった。実施例1 総銀量の39モル%を含有する高塩化物環
状バンドを有する極薄平板状粒子AgIBr(0.1モ
ル%)コア 1%の酸化ゼラチン、0.1モルの乳剤A、0.8ミリ
モルの4,5,6−トリアミノピリミジン溶液、80ミ
リモルの酢酸ナトリウムおよび15.9ミリモルのNa
Clの混合物400gを含む強攪拌反応容器に、40
℃、pH6.0で4MのAgNO3 溶液を0.2mL/
分で、pBrが1.40に到達するまで(12ミリモル
のAgNO3 溶液を要する)添加し、次いで4.04M
のNaCl溶液を同時に添加してこのpBrを維持し、
次いでAgNO3 溶液添加速度を15分間に0.94m
L/分まで線状加速し、全体で0.052ミリモルのA
gNO3 を添加した。pHは6.0に維持した。高塩化
物相沈澱のために、そしてpBr調整のために添加した
硝酸銀は、得られた乳剤の総銀量の39モル%であっ
た。
【0064】前記乳剤は、平均直径2.6μm、平均厚
さ0.06μmおよび平均アスペクト比43を有する平
板状粒子集団からなった。これらの平板状粒子集団は粒
子の総投影面積の約95%を占めた。結果を第I表に示
す。X線粉末回折データによれば3相が存在した。第一
の相(コア)は100モル%AgBr;僅かな相は79
モル%のAgCl;および第三の相は52モル%のAg
Clであった。エネルギー分散分光分析組成物分析によ
れば、88〜94モル%のAgBrからなる粒子の中心
領域の厚さを介する試料点、並びに78〜81モル%の
AgClおよび22〜19モル%のAgBrからなる粒
子の環状領域を介する試料点が認められた。実施例2 総銀量の61モル%を含有する高塩化物環
状バンドを有する極薄平板状粒子AgIBr(0.1モ
ル%)コア 本例は、AgNO3 溶液流速を27分間に1.9mL/
分まで線状に加速し、全体で0.124ミリモルのAg
を添加した以外は、実施例1と同様に調製した。pBr
調整のために、そして高塩化物相沈澱のために添加した
銀量は、得られた乳剤の総銀量の61モル%であった。
【0065】前記乳剤は、平均ECD3.0μm、平均
厚さ0.065μmおよび平均アスペクト比46を有す
る平板状粒子集団からなった。これらの平板状粒子は総
粒子投影面積の約95%を占めた。結果を第I表に示
す。UV〜515nmのブロッキングフィルターを介す
る低温(77°K)ルミネセンス鏡検法によれば、コア
・ルミネセンスの光伝送から生じる最外バンド以外は、
粒子の中心領域の明緑色(AgIBr)集中領域を示し
ている。低温ルミネセンス顕微鏡については、Mask
askyのJ.Imaging Sci.Vol.32
(1988)、15頁に記載されている。
【0066】X線粉末回折データによれば3相が存在し
た。第一の相(中心領域)は100モル%AgBr;別
の相は61モル%のAgCl;および第三の相は82モ
ル%のAgClであった。ヨウ化物濃度は低すぎて観察
できなかった。実施例3 総銀量の55モル%を含有する高塩化物環
状バンドを有する単分散AgIBr(0.1モル%)平
板状粒子 1%の非酸化ゼラチン(ゼラチン1g当たり〜50マイ
クロモルのメチオニン)、0.1モルの乳剤B、0.8
ミリモルの4,5,6−トリアミノピリミジン溶液、8
0ミリモルの酢酸ナトリウムおよび15.9ミリモルの
NaClの混合物400gを含む強攪拌反応容器に、4
0℃、pH6.0で2MのAgNO3 溶液を0.2mL
/分で、pBrが1.40に到達するまで(3.0ミリ
モルのAgNO3 溶液を要する)添加し、次いで2.0
8MのNaCl溶液および8.1mMの4,5,6−ト
リアミノピリミジン(pH6.0に調整)を同時に添加
してこのpBrを維持し、次いでAgNO3 溶液添加速
度を40分間に2.3mL/分まで線状に加速し、全体
で0.123モルのAgNO3 溶液を添加するまでこの
速度を維持した。pHを6.0±0.1に維持した。
【0067】高塩化物相沈澱は、得られた乳剤の総銀量
の55モル%であった。前記乳剤は、平均ECD1.4
3μm、平均厚さ0.10μmおよび平均アスペクト比
14を有する平板状粒子集団からなった。これらの平板
状粒子集団は粒子の総投影面積の約95%を占めた。す
べての乳剤粒子集団全体の変動係数は13%であり;コ
ア乳剤のものと比較して増加はそれ程多くなかった。結
果を第I表に示す。
【0068】X線粉末回折データによれば3相が存在し
た。第一の相(コア)は100モル%AgBr;僅かな
相は66モル%のAgCl;そして第三の相は90モル
%のAgClであった。エネルギー分散分光分析組成物
分析によれば、75〜94モル%のAgBrからなる粒
子の中心領域を介する試料点、並びに93〜96モル%
のAgClおよび7〜4モル%のAgBrからなる環状
領域を介する試料点が認められた。実施例4 総銀量の67モル%を含有する高塩化物環
状バンドを有する単分散AgIBr(0.1モル%)平
板状粒子 本乳剤は、全体で0.203モルのAgNO3 溶液を添
加するまで、AgNO 3 溶液添加速度を2.3mL/分
に保持した以外は、実施例3と同様に調製した。高塩化
物相沈澱は、得られた乳剤の総銀量の67モル%であっ
た。
【0069】前記乳剤は、平均直径1.55μm、平均
厚さ0.12μmおよび平均アスペクト比13を有する
平板状粒子集団からなった。これらの平板状粒子は総粒
子投影面積の約95%を占めた。すべての乳剤粒子集団
全体の変動係数は14%であり;その増加はコア乳剤の
ものと比較してそれ程多くなかった。結果を第I表に示
す。
【0070】UV〜515nmのブロッキングフィルタ
ーを介する低温(77°K)ルミネセンス鏡検法によれ
ば、コア・ルミネセンスの光伝送に起因する最外バンド
以外は、平板状粒子の中心領域に集中した明緑色(Ag
IBrを示す)領域を示していた。
【0071】
【表1】
【0072】*バンドの平均体積は、最終粒子の投影面
積の平均増加にそれらの厚さを掛けることにより算出し
た。コア上のシェルの平均体積は平均厚さ増加にコア乳
剤の平均投影面積を掛けることにより算出した。 **不適用対照例5 AgBr平板状粒子成長改質剤としての
試験化合物 0.021モル乳剤Cに、40℃で攪拌しながら0.0
032モルの乳剤Dを添加した。pBrを3.55に調
整した。潜在的平板状粒子成長改質剤の溶液を7.0ミ
リモル/モルAgの量添加した。この混合物のpHを
6.0に調整した後、70℃まで加熱し、pHを再び
6.0に調整した。17時間70℃で加熱後、得られた
乳剤を光学電子顕微鏡で調べて平均直径および厚さを測
定した。AgBr粒子成長改質剤としての有用性を試験
した化合物およびその結果を第II表に示す。
【0073】
【表2】
【0074】前記の結果が示すように、対照乳剤5E
(4,5,6−トリアミノピリミジン)と対照乳剤5F
(2,4,6−トリヨードフェノール)のみが、対照乳
剤5Aより薄い厚さの平板状粒子を形成した。平板状粒
子成長改質剤を添加していない対照乳剤5Aは、コア乳
剤と比較してかなりの厚さ成長が見られた。対照乳剤5
B(アデニン)は、{111}主面が欠落した大きな粒
子を含む非平板状粒子を形成した。 <追加の実施態様> <態様1> 総粒子投影面積の少なくとも50%を占め
る平板状粒子が0.2μm未満の平均厚さを有すること
をさらに特徴とする請求項1記載の感輻射線乳剤。
【0075】<態様2> 総粒子投影面積の少なくとも
50%を占める平板状粒子が0.07μm未満の平均厚
さを有することをさらに特徴とする態様1記載の感輻射
線乳剤。 <態様3> 前記バンドが、シェルに含まれる銀の少な
くとも70%を占めることをさらに特徴とする請求項1
並びに態様1および2のいずれか1項記載の感輻射線乳
剤。
【0076】<態様4> 前記バンドが、シェルに含ま
れる銀の少なくとも80%を占めることをさらに特徴と
する態様3記載の感輻射線乳剤。 <態様5> 前記シェルが、中心領域と{111}主面
間に介在する検出可能な表面領域を含むことをさらに特
徴とする請求項1並びに態様1〜4のいずれか1項記載
の感輻射線乳剤。
【0077】<態様6> 前記中心領域が、少なくとも
70モル%の臭化物を含有することをさらに特徴とする
請求項1並びに態様1〜5のいずれか1項記載の感輻射
線乳剤。 <態様7> 前記シェルが、前記バンド中に少なくとも
70モル%の塩化物を含有することをさらに特徴とする
請求項1並びに態様1〜6のいずれか1項記載の感輻射
線乳剤。
【0078】<態様8> 前記平板状粒子の等価円直径
の変動係数が30%未満であることをさらに特徴とする
請求項1並びに態様1〜7のいずれか1項記載の感輻射
線乳剤。 <態様9> 前記平板状粒子の等価円直径の変動係数が
15%未満であることをさらに特徴とする請求項1並び
に態様1〜8のいずれか1項記載の感輻射線乳剤。
【図面の簡単な説明】
【図1】平板状粒子の平面図であって、2種類の成長パ
ターンを示すために点線を加えてある。
【図2】図1の平板状粒子の断面図である。
【図3】図1および図2の平板状粒子の断面図であっ
て、従来法によりシェル形成がなされている。
【図4】図1および図2の平板状粒子の断面図であっ
て、本発明によりシェル形成がなされている。
【符号の説明】
100…平板状粒子 102…主面 204,409…周辺端縁 400…本発明の平板状粒子 401…中心領域 403…本発明のシェル 405,407…主{111}結晶面 S…従来のシェル B…バンド SR1,R2…表面領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散媒体およびハロゲン化銀粒子を含
    み;総粒子投影面積の少なくとも50%が、平行な{1
    11}主面、0.2マイクロメートル未満の平均厚さお
    よび少なくとも5の平均アスペクト比を有する面心立方
    結晶格子構造の平板状粒子により占められており;前記
    平板状粒子の各々が、ハロゲン化物含有量が異なる中心
    領域とシェルを含む感輻射線乳剤において;前記中心領
    域が、50モル%より多くの臭化物を含有し;前記シェ
    ルが、少なくとも60モル%の塩化物を含有し;そして
    前記シェルが、中心領域から外側横方向に拡がり、且つ
    前記{111}主面の少なくとも2%を形成するバンド
    を含み;前記バンドは前記シェルの体積の少なくとも半
    分を占めることを特徴とする感輻射線乳剤。
JP8038305A 1995-02-27 1996-02-26 感輻射線乳剤 Pending JPH08254779A (ja)

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