JPH08253849A - 電着塗装性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板 - Google Patents

電着塗装性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板

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JPH08253849A
JPH08253849A JP5723695A JP5723695A JPH08253849A JP H08253849 A JPH08253849 A JP H08253849A JP 5723695 A JP5723695 A JP 5723695A JP 5723695 A JP5723695 A JP 5723695A JP H08253849 A JPH08253849 A JP H08253849A
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JP
Japan
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steel sheet
plating layer
galvannealed steel
recessed parts
electrodeposition coating
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JP5723695A
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Makoto Itomi
誠 糸見
Shinichi Suzuki
眞一 鈴木
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、電着塗膜に発生するクレータを確
実に抑制することのできる、電着塗装性に優れた合金化
溶融亜鉛めっき鋼板を提供する。 【構成】 合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層表面を
下記数式に基づき、凹部の数を10mmあたり100 箇所以下
としたことを特徴とする電着塗装性に優れた合金化溶融
亜鉛めっき鋼板である。 d/h≧1 但し d:凹部深さ、h :凹部開口部の長さ

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電着塗装性に優れた合
金化溶融亜鉛めっき鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用鋼板として、合金化溶融亜鉛め
っき鋼板を用い、プレス成形後、電着塗装(一般にはカ
チオン型電着塗装)を施すことが知られている。このよ
うな合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層表面は、塗装
密着性の観点から凹凸を形成してアンカー機能のあるこ
とが好ましく、周知のごとく電気めっき鋼板に比べめっ
き層表面が粗面になっており、塗装密着性が向上する。
しかして合金化溶融亜鉛めっき鋼板のようにめっき層に
Feを約10%含有するZn系合金めっき鋼板は、電着塗装に
により塗膜を付着させると、塗装電圧のスパークによる
焼けが発生して核が生成する。いわゆるクレータが発生
して塗膜表面に汚点ができ品質を著しく低下させること
が知られている。従って、電着塗装電圧を段階的に昇圧
してクレータ発生を抑制しつつ、塗装することも行われ
ているが顕著な効果はないのが実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等が電着塗装
塗膜の表面に発生したクレータについて種々検討した結
果、上記のごとく電着塗装時に発生するクレータの他、
新たにクレータが発生していることが明らかになった。
即ち、合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層に多く存在
する凹部は、入り込んだ形状となっているため、電着塗
装に先立って行われる化成処理の結晶密度が高くなる。
そのため、塗装焼付け処理時にめっき層凹部の化成結晶
の脱水が緩やかになり、塗膜の硬化が始まっても気泡の
発生が続くことからクレータが発生することが明らかに
なった。本発明はこのような課題を有利に解決するため
なされたものであり、上記のごときクレータの発生を確
実に抑制することのできる電着塗装性に優れた合金化溶
融亜鉛めっき鋼板を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層表面を下記
数式に基づき、凹部の数を10mmあたり100 箇所以下とし
たことを特徴とする電着塗装性に優れた合金化溶融亜鉛
めっき鋼板である。 d/h≧1 但し d:凹部深さ、h :凹部開口部の長さ
【0005】
【作用】上記のごとく、クレータはめっき層の凹部で発
生しやすいため、開口部が小さいめっき層の凹部の数を
減らすことによって、塗膜焼付け時の化成結晶からの脱
水による、いわゆる脱水気泡型クレータの発生を確実に
抑制することを見出したものである。
【0006】次に上記のごとき、作用を確実に達成して
塗膜焼付け処理時のクレータ発生を抑制するめっき層凹
部の数としては、図1に示すごとく凹部深さdと凹部開
口の長さhが、 d/h≧1 である凹部の数が10mmあたり10
0 箇所以下とすることが必要である。上記のごときめっ
き層の凹部の数が100 箇所超のめっき層であると、塗膜
焼付け処理時にめっき層凹部の化成結晶の脱水が緩やか
になって、塗膜の硬化が始まっても気泡の発生が続きク
レータ抑制による品質の向上は著しく困難になる。より
好ましくは、上記d/h ≧1 である凹部の数が10mmあたり
60箇所以下である。
【0007】このようなめっき層凹部の数は、例えばめ
っき鋼板をエポキシ樹脂等に埋込み、鋼板表面に対して
垂直に研摩して、めっき層断面を光学顕微鏡又は走査型
電子顕微鏡で観察して計数することができる。測定長さ
は、任意の長さを観察して計数し、10mmあたりの数に換
算すればよいが、測定長さが短いと誤差が大きくなるた
め、約5mm 以上を観察して計数することが好ましい。
【0008】次に上記のごとき、凹部を構成する合金化
溶融亜鉛めっき鋼板製造方法の一例を挙げる。鋼板の表
面を清浄化した後、その表面に無機亜鉛酸化物として例
えば、水酸化亜鉛、酸化亜鉛、硫化亜鉛、硝酸亜鉛の1
種または2種以上を亜鉛に換算して0.05〜500g/m2 被覆
し、焼鈍を施して溶融亜鉛めっき浴中へ導きめっき後、
加熱してめっき層中の鉄量を7〜13%、残り亜鉛(他
にAl、Sb、Sb、Si、 Sn 、 Mg、Mn、Ni、 Cr 、Co等を
1種または2種以上めっき層中へ含有してめっき層の耐
蝕性等を向上することもできる)になるごとく、鉄(鋼
板)を熱拡散により合金化処理することによって確実に
製造することができる。即ち、無機亜鉛酸化物を溶融亜
鉛めっき前に鋼板表面に被覆することによって、溶融亜
鉛めっき後の加熱合金化処理に際し、上記無機亜鉛酸化
物被覆は、鉄(鋼板)のめっき層への熱拡散を均一にす
る機能をもっており、合金化処理後のめっき層表面の凹
凸形状が緻密になることから前記のごとき凹部の数を正
確に構成することができるものである。
【0009】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに挙げ
る。
【0010】
【表1】 注1)鋼板組成(%)は、C:O.O3、Si:0.88 、Mn:0.22
、P:0.083 、S:0.007 、Ti:0.043、Al:0.045、N:0.003
、Fe: 残。 注2)合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、上記注1の鋼板を
アルカリ水溶液(10%水溶液)に浸漬して表面を清浄
化した後、酸化亜鉛0.10〜0.45g/m2( 亜鉛換算)塗布し
て焼鈍し、次いで通常の浴組成からなる亜鉛めっき浴
(470℃)へ導きめっきした後加熱制御して合金化処
理した。 注3)凹部の数は、めっき鋼板を2液硬化型エポキシ樹
脂に埋込み、鋼板表面にに対して垂直に研摩し、更に1
容積%の硝酸エチルアルコール溶液に浸漬し、めっき層
を僅かにエッチングして観察し易くした後、めっき層断
面を光学顕微鏡にて観察してd/h≧1(dは凹部深
さ、hは凹部開口部の長さ)に該当する凹部の数を計数
した、観察長さは10mmとした。 注4)塗膜厚は、注2の合金化溶融亜鉛めっき鋼板にボ
ンデ処理として、日本ペイント(株)製SD5000(商品
名)を塗布した後、その上層にカチオン電着塗料として
日本ペイント(株)製80(商品名)を、電圧200V、260
V、280Vと段階的に昇圧して電着塗装した。 注5)上記注4のような電着塗装時に発生するスパーク
によるクレータは認められず、クレータは、上記注4の
ように電着塗装しためっき鋼板の塗膜焼付け時の脱水に
よるクレータ(脱水気泡型)発生個数を表示した。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、塗膜焼付け時に発生す
るクレータを著しく抑制することができ、品質を著しく
向上することができるとともに、生産性をそれほど低下
させることなく、しかも安価にできる等の優れた効果が
得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合金化溶融亜鉛めっき鋼板の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 めっき層 2 めっき層凹部 3 地鉄(鋼板)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層表
    面を下記数式に基づき、凹部の数を10mmあたり100 箇所
    以下としたことを特徴とする電着塗装性に優れた合金化
    溶融亜鉛めっき鋼板。 d/h≧1 但し d:凹部深さ、h :凹部開口部の長さ
JP5723695A 1995-03-16 1995-03-16 電着塗装性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板 Withdrawn JPH08253849A (ja)

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JP5723695A JPH08253849A (ja) 1995-03-16 1995-03-16 電着塗装性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板

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ID=13049909

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09209107A (ja) * 1996-01-30 1997-08-12 Kobe Steel Ltd プレス成形性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09209107A (ja) * 1996-01-30 1997-08-12 Kobe Steel Ltd プレス成形性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板

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Effective date: 20020604