JPH08250812A - 光学装置及び記録媒体再生装置 - Google Patents

光学装置及び記録媒体再生装置

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JPH08250812A
JPH08250812A JP7046880A JP4688095A JPH08250812A JP H08250812 A JPH08250812 A JP H08250812A JP 7046880 A JP7046880 A JP 7046880A JP 4688095 A JP4688095 A JP 4688095A JP H08250812 A JPH08250812 A JP H08250812A
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JP
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light
reflecting
optical device
reflecting surface
optical
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JP7046880A
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English (en)
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Hendoritsuku Zabato
ザバト・ヘンドリック
Masato Doi
正人 土居
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化が可能で大量生産が可能であると共
に、調整の必要が殆どなくて戻り光の検出のパワー効率
を保持できる光学装置を提供する。 【構成】 発光部であるレーザ光源3と、上記発光部に
近接して配設された上記発光部からの直接の戻り光12
が入射される反射面2と、上記反射面2に対向して配設
された反射手段としての反射鏡4と、上記反射手段に対
向し上記反射面2の形成面と同一の面上に配設された受
光部としてのフォトダイオードPDA 、PDB 、PD
C 、PDD を有し、光学記録媒体の読み取りに必要なR
F信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信
号の検出が、例えばビームスプリッタ等の出射光と戻り
光とを分割する手段を設けなくても実現可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光部から出射される
出射光が被照射体にて反射して得られる戻り光を受光し
て信号を検出する光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光学装置、いわゆるコンパクトデ
ィスク(CD)プレーヤ等の光ディスクドライブや光磁
気ディスクドライブの光ピックアップ部では、グレーテ
ィングやビームスプリッタ等の各光部品を個別に組み立
てるため、その装置構成が比較的大がかりとなり、ま
た、光学的な配置設定が煩雑なため製造工程の簡易化を
図り難いという問題がある。
【0003】例えば、図13にその一例の略線的拡大構
成図を示すように、半導体レーザダイオード等の光源5
1から出射された光は、グレーティング52を介してビ
ームスプリッタ53に導入されて透過し、コリメータレ
ンズ54を介して対物レンズ55により光記録媒体56
例えばいわゆる光ディスクの表面の記録部に集光するよ
うになされる。図13において、一点鎖線cは光源51
から光記録媒体56への光軸を示す。
【0004】そして、光記録媒体56から反射された光
は、対物レンズ55、コリメータレンズ54を介してビ
ームスプリッタ53により反射されて、光軸cから分離
され、側方に設けられた凹レンズ57及びシリンドリカ
ルレンズ58を介してフォトダイオード(PD)等のデ
ィテクタ59に集光されて検出される。
【0005】あるいは、また、他の光学装置としては、
例えば図14に反射型の光走査顕微鏡の光ピックアップ
部の一例の構成を示すように、光源51から出射された
光を一旦ビームスプリッタ53により反射させて、対物
レンズ55により集光させて試料60の表面に照射す
る。破線61は、焦平面を示す。そして試料60で反射
された光を、対物レンズ55を介してビームスプリッタ
53を透過させ、共焦点位置にディテクタを配置するか
あるいはピンホール62を配してここを通過した光をそ
の後方に配置したディテクタ59により検出する。この
とき矢印sで示すように、試料60を配置するステージ
(載置台)か又は照射ビームを相対的に走査させて、試
料表面の状態を検出することができる。
【0006】このように、従来のピックアップ系の装置
においては、反射光が必ず出射位置に戻ることから、光
源からのレーザ光と被照射対との間にビームスプリッタ
やホログラムを配置して、これにより入射光や戻り光を
分離するようになされており、受光素子が受ける光量は
小さくなる(例えば特開平2−278779号公報、特
開平1−303638号公報)。
【0007】また、例えば上述の光学ピックアップ装置
等を同一のSi等の半導体基板上にハイブリッドに組み
立てようとすると、厳しいアライメント精度が必要にな
る(例えば特開平2−278779号公報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、受光素子が
受ける光量を可能な限り大きくするため、本件出願人
は、特願平5−210691号の明細書及び図面におい
て、光学装置を提案している。
【0009】上記光学装置は、少なくとも発光部と、上
記発光部に近接した受光部とが設けられ、上記発光部か
らの直接の戻り光が上記受光部に入射されることを特徴
とするものである。上記光学装置は、上記発光部からの
直接の戻り光が、レンズの開口数NA及び出射光の波長
λにより1.22/NAとして定められる光の回折限界
を利用することにより、直接の戻り光を発光部に近接し
た受光部で検出可能としている。
【0010】また、上記光学装置によれば、上記戻り光
をビームスプリッタにより分離する必要がないため、光
学部品数を削減してその組み立てを簡単化すると共に装
置の小型化を可能とし、且つ戻り光量を増加させて検出
効率を向上させ、また、低消費電力化を図ることができ
る。
【0011】ところで、光学装置に用いる光学素子は小
型化と大量生産が可能であって、例えばフォーカスエラ
ー信号やトラッキングエラー信号等を得るためには、例
えばディスク状記録媒体の回転動作の状態にかかわら
ず、一定動作で戻り光を検出する光学素子を用いること
が望まれる。
【0012】そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて
なされたものであり、小型化が可能で大量生産が可能で
あると共に、調整の必要が殆どなくて戻り光の検出のパ
ワー効率を保持できる光学装置を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の光学装置は、上
述した問題を解決するために、発光部と、上記発光部に
近接して配設された上記発光部からの直接の戻り光が入
射される反射面と、上記反射面に対向して配設された反
射手段と、上記反射手段に対向し上記反射面の形成面と
同一の面上に配設された受光部とを有するものである。
【0014】また、上記発光部と上記反射面と上記受光
部とは、同一の基板上に配設されることが挙げられる。
【0015】また、上記反射手段は、上記反射面からの
光を偏光分離することが挙げられる。
【0016】また、本発明の記録媒体再生装置は、光学
記録媒体に光を照射して得られる戻り光を検出し、再生
する記録媒体再生装置において、上記光学記録媒体に照
射する光を出射する発光部と、上記発光部から出射され
る光を上記光学記録媒体上に集光させる集光手段と、上
記発光部に近接して配設された上記発光部からの直接の
戻り光が入射される反射面と、上記反射面に対向して配
設された反射手段と、上記反射手段に対向し上記反射面
の形成面と同一の面上に配設された受光部とを有する光
学装置と、上記光学装置にて検出した信号に基づいて上
記光学記録媒体の内容を再生する再生部とを有するもの
である。
【0017】
【作用】本発明の光学装置によれば、発光部から出射さ
れた光が記録媒体等の被照射体にて反射した戻り光は、
上記発光部に近接した反射面にてこの反射面に対向して
配設される反射手段に向かって反射する。上記反射手段
に入射した光は、上記反射面の形成面と同一面上に配設
された受光部例えばフォトダイオードに向けて反射し、
この受光部にて検出される。
【0018】また、上記発光部と上記反射面と上記受光
部とを同一の基板上に配設することで、小型化された光
学装置にて上記戻り光が検出される。
【0019】また、上記反射手段を例えば複屈折材料に
て構成し、上記反射面からの光を偏光分離可能とするこ
とで、偏光変調成分を伴う光磁気信号の検出が可能にな
る。
【0020】また、本発明の記録媒体再生装置によれ
ば、発光部から出射された光が記録媒体等の被照射体に
て反射した戻り光は、上記発光部に近接した光学装置に
配設される反射面にてこの反射面に対向して配設される
上記光学装置に配設される反射手段に向かって反射す
る。上記反射手段に入射した光は、上記光学装置内であ
って上記反射面の形成面と同一面上に配設された受光部
例えばフォトダイオードに向けて反射し、この受光部に
て検出される。また、上記受光部にて検出された信号
は、再生部にて再生されて、この再生信号が出力され
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例である光学装置につい
て図面を参照しながら説明する。
【0022】上記光学装置は、図1に示すように、発光
部であるレーザ光源3と、上記発光部に近接して配設さ
れた上記発光部からの直接の戻り光12が入射される反
射面2と、上記反射面2に対向して配設された反射手段
としての反射鏡4と、上記反射手段に対向し上記反射面
2の形成面と同一の面上に配設された受光部としてのフ
ォトダイオードPDA 、PDB 、PDC 、PDD を有す
るものである。
【0023】上記光学装置において、基板1上に、レー
ザ光源3と反射面2とフォトダイオードPDA 、PD
B 、PDC 、PDD とが配設されている。また、基板1
を覆うように透明板5が配設され、この透明板5の表面
であって反射面2及びフォトダイオードPDA 、PD
B 、PDC 、PDD に対向する位置に反射鏡4が配設さ
れる。さらに、レーザ光源3がレーザ光を出射する端面
に対向してミラー6が、この出射レーザ光の光軸から略
45°傾斜するように配設されている。なお、上記透明
板5の厚みを厚みDとし、戻り光12の焦点位置からフ
ォトダイオードPDA 、PDB 、PDC 、PDD の中心
位置までの距離を距離Lとし、ミラー6にて反射した出
射光11のための開口直径を距離dとしている。
【0024】上記光学装置によれば、レーザ光源3から
出射されるレーザ光は、ミラー6にて基板1に対して略
垂直な方向に反射し、図示されない集光手段にて図示さ
れない記録媒体等の被照射体に集光される。被照射体に
て反射した戻り光は、上記集光手段にて再度集光され、
ミラー6近傍に集光される。この集光された戻り光の一
部が反射面2にて反射し、透明板5上に配設される反射
鏡4に入射する。反射鏡4に入射した光は、フォトダイ
オードPDA 、PDB 、PDC 、PDD に向けて反射
し、各フォトダイオードPDA 、PDB 、PDC 、PD
D は入射する光を検出する。なお、反射面2はナイフエ
ッジとして動作するため、ナイフエッジ法によるフォー
カスエラー信号検出が可能である。
【0025】ここで、上記光学装置の製造方法を図2の
AからDまでに示す。
【0026】先ず図2のAに示すように、ガリウム−砒
素(GaAs)やインディウム−燐(InP)等の半導
体の例えばGaAsより成る例えばn型の基板81の上
に、AlGaAs等より成るn型の第1のクラッド層8
2、GaAsあるいは第1のクラッド層82に比し低ア
ルミニウム濃度のAlGaAs等より成る活性層83、
p型のAlGaAs等より成る第2のクラッド層84、
p型のGaAs等より成るキャップ層85を、例えばM
OCVD法等により順次エピタキシャル成長させる。
【0027】続いて、図2のBに示すように、第1のク
ラッド層82、活性層83、第2のクラッド層84及び
キャップ層85から構成されるレーザ積層80の表面の
所定位置に、フォトリソグラフィによりマスクを形成
後、反応性イオンエッチングすなわちRIE等の異方性
エッチングにより、共振器端面88Aを形成する。
【0028】また、図2のCに示すように、GaAs等
で、例えばMOCVD法等により反射層96を形成す
る。この反射層96は、適当な成長条件下で成長させる
と上面が結晶面(100)の他に結晶面(311)ある
いは(411)を有するように形成される。また、反射
層96には、共振器端面88Aに対向する面として(1
10)面が設けられている。
【0029】さらに、図2のDに示すように、反射層9
6の(100)面上にフォトダイオードPDA 、PDB
を設けて、最後に図示しないが電極層を基板81底面と
キャップ層85の上面と反射層96の上面で反射面2、
フォトダイオードPDA 、PDB が形成されていない箇
所とに形成し、上記光学装置が構成される。
【0030】また、図2のCで示した工程を、図3のA
に示すように、先ず(110)面のみを有する反射層9
6AをMOCVD法等により形成し、続いて図3のBに
示すように、ウェットエッチング等により反射層96A
の上面の一部を除去し、(311)面あるいは(41
1)面と(100)面とを形成し、図2のDに示した工
程にて、上記光学装置を構成する。
【0031】また、図3のAの構造は、図4のAからD
までに示すようにエッチングにより形成することも可能
である。
【0032】先ず図4のAに示すように、ガリウム−砒
素(GaAs)やインディウム−燐(InP)等の半導
体の例えばGaAsより成る例えばn型の基板81の上
に、AlGaAs等より成るn型の第1のクラッド層8
2、GaAsあるいは第1のクラッド層82に比し低ア
ルミニウム濃度のAlGaAs等より成る活性層83、
p型のAlGaAs等より成る第2のクラッド層84、
p型のGaAs等より成るキャップ層85を順次エピタ
キシャル成長させる。
【0033】次に、図4のBに示すように、共振器を構
成する領域を挟むように電流阻止領域86を例えばイオ
ン注入等により形成する。
【0034】そして、図4のCに示すように、表面から
略45°の角度をもって斜め方向に、基板81に達する
深さの斜め溝87aをRIE等の異方性エッチングによ
り形成する。
【0035】さらに、図4のDに示すように、この斜め
溝87aの近傍に垂直方向にRIE等により溝87を例
えば数μmの幅として形成してこれにより半導体レーザ
の一方の共振器端面88Aを形成し、また例えば他方の
共振器端面88Bも同様にRIE等の異方性エッチング
により形成して半導体レーザであるレーザ光源3が構成
される。ここで、得られるレーザ光源3を備えた基板8
1上の斜め溝87aを有する側のキャップ層85を金属
や誘電多層膜等より成る反射膜を被着することで、図3
のAに示すような反射層96A及びレーザ積層80を有
する基板81が構成される。以後は、上述のようにウェ
ットエッチング等により反射層96Aの上面の一部を除
去し、上記光学装置を構成する。
【0036】ここで、フォトダイオードPDA 、PD
B 、PDC 、PDD が検出する光電流強度をIA 、I
B 、IC 、ID とすると、得られる信号は(1)式乃至
(3)式に示すように求められる。
【0037】 RF信号 :(IA +IB )+(IC +ID ) ・・・(1) フォーカスエラー信号 :(IA −IB )+(IC −ID ) ・・・(2) トラッキングエラー信号:(IA +IB )−(IC +ID ) ・・・(3) ここで、反射面2と戻り光12の焦点位置との間の距離
いわゆるオフセットとパワー効率との関係について説明
する。
【0038】各オフセットに対する戻り光のデフォーカ
ス距離と上記パワー効率を示す捕獲されたパワー比との
関係は、図5に示すように、オフセットが小さい程大き
くなる。ここで、この関係を得る条件として、入射する
光の波長については780nm、上記集光手段としての
対物レンズの前部焦点面NAについては0.45、この
対物レンズの後部焦点面NAについては0.09、上記
対物レンズの後部焦点レンズについては20nm、ま
た、レンズシステムの横倍率については5をそれぞれ用
いた。
【0039】また、図1の反射面2にて反射した光の強
度分布を調べるモデルとして、水平面から22.5°だ
け傾斜させたミラーを置いて、このミラーに上記水平面
に対して垂直な方向から光を入射させた場合の反射光の
光強度分布を極座標にて示す図が図6のAであり、ま
た、入射光の光軸を基準とした反射光の光軸の角度とこ
の反射光の強度との関係を示す図が図6のBである。
【0040】なお、図6のAにおいて、角度Θは上記入
射光の光軸を基準とした反射光の光軸の角度を示し、ま
た、長さは反射光の強度を示す。
【0041】図6のA、Bによれば、水平面から22.
5°だけ傾けたミラーに水平面に対して垂直な方向から
光を入射させた場合、この反射光は上記入射光の光軸か
ら45°だけ傾いた方向に強度分布を示している。
【0042】すなわち、図1の光学装置に当てはめる
と、反射鏡4は戻り光12の光軸から45°だけ傾斜し
た方向に設ければよいことになる。
【0043】ここで、上記ナイフエッジ法によるフォー
カスエラー信号の検出について説明する。
【0044】先ず、図1において、反射面2はナイフエ
ッジとして作用している。また、ナイフエッジ法は、図
7のA、Bに示すように、戻り光123が、受光部であ
るフォトダイオードPD1 、PD2 に到達する前に、収
差光路上にナイフエッジ121を立ててフォトダイオー
ドPD1 、PD2 にて検出される光電流強度を比較器1
22にて比較することでフォーカスエラー信号が得られ
る方法である。
【0045】このことを考慮し、戻り光12が反射面2
にて反射した反射光を、光の収差光路にナイフエッジを
立てて得られる光でモデル化し、光強度の角度分布を図
8に示す。そして、各曲線は所定の基準位置を0μmと
して異なる位置でデフォーカスさせて、この各位置での
光強度分布を示している。
【0046】この図8によれば、上記ナイフエッジの位
置を変化させて入射光の収差光路のいわゆるくびれ位置
を移動させることで、デフォーカス距離が変化するが、
一方でスペクトルの中心位置すなわち光強度が最も大き
い角度の値がこのデフォーカス距離に応じて異なること
がわかる。すなわち、上記ナイフエッジの位置とデフォ
ーカスさせる位置とを固定した場合、上記デフォーカス
距離の変化は上記入射光を集光させるための例えば対物
レンズの位置に変化に等しくなる。従って、この光強度
変化には、上記対物レンズが被照射体に対して光を集光
する際のフォーカスの状態に関する情報が含まれてい
る。そこで、複数に分割された受光素子にて上記デフォ
ーカスした光の状態を各受光素子での光電流強度の差で
検出すれば、フォーカスエラー信号が得られることにな
る。また、これを利用することで、ゼロ信号の安定度の
増加及び大きいダイナミックレンジが得られる。
【0047】また、本実施例では、図9に模式図を示す
ような光学装置、すなわち基板1上にレーザ光源3を設
けてこのレーザ光源からの出射光11を反射させるミラ
ー6と、ミラー6近傍であってレーザ光源3とは反対側
に反射面2とフォトダイオードPD1A、PD1Bを配設
し、さらに上記基板1全体を覆う透明板5表面であって
反射面2と対向する位置に反射鏡4を配設した光学装置
の例を挙げたが、図10に示したように、光学装置を構
成することも可能である。すなわち、レーザ光源3上面
にも反射面15とフォトダイオードPD2A、PD2Bとを
設けて、また透明板5には反射鏡16を設けて、反射面
2と同様に反射面15でも戻り光12を反射させて、各
反射面2、15で反射した反射光をそれぞれ反射鏡4、
16にて反射させて、各反射鏡4、16と対向するフォ
トダイオードPD1A、PD1BとフォトダイオードP
2A、PD2Bとでそれぞれ光電流強度を検出させてもよ
い。
【0048】図10に示した光学装置によれば、被照射
体のX方向の傾きにより影響される信号成分を排除する
ことができ、高精度のフォーカスエラー信号を得ること
ができる。
【0049】また、本実施例の光学装置として反射面2
に対向して配設された反射手段として入射する光を全反
射させる反射鏡4を配設した透明板5を用いたものを例
に挙げたが、図11に示すように、例えば複屈折材料を
用いた反射層14を透明板5の代わりに用いてもよい。
【0050】上記複屈折材料を用いた光学装置におい
て、この複屈折材料として例えば一軸結晶が用いられ
る。この一軸結晶の光軸cは反射層14の平面上でΘ=
45°だけ傾けられる。このようにすることで、戻り光
12がこの複屈折材料にて常光偏光成分oと異常光偏光
成分eとに分離され、さらに、上記常光偏光成分oと上
記異常光偏光成分eとが同じ強度を有する。これら常光
偏光成分oと異常光偏光成分eとをそれぞれに対応する
受光素子を用いて検出することで、戻り光12の偏光成
分を分離して各偏光成分を検出することが可能となり、
例えば光磁気信号の検出が可能となる。また、出射光1
1と戻り光12とはこの反射層14に入射するのに角度
Ψ、本実施例の光学装置においてはΨ=略40°だけ差
が生じるため、例えば戻り光12のみを選択的に偏光成
分を分離して受光素子に送ることができる。
【0051】さらに、上記複屈折材料の偏光成分を分離
する偏光成分分離層を多層に設けた場合、上記常光偏光
成分oと上記異常光偏光成分eとの分離動作を促進する
ことができる。
【0052】本実施例においては、反射手段として全反
射板を有する反射鏡を用いたが、これに限らず、一般に
一の材質から他の材質へ光が入射する場合、光が上記他
の材質に入射する入射角と2つの材質間の屈折率の差に
よって、この光が全反射する際の反射角が決定されるの
で、図1の反射面2の傾斜角度を調節し、反射手段の材
質として所定の屈折率を有する材質を用いて、上記傾斜
角度と上記材質の屈折率とで決定される上記反射手段に
入射する光の反射角度を考慮して受光部を設ければ本発
明と同様の効果を得る。
【0053】本発明の記録媒体再生装置は、図12に示
すように、光学記録媒体である光学ディスク72に光を
照射して得られる戻り光12を検出し、再生する記録媒
体再生装置において、上記光学記録媒体に照射する光を
出射する発光部であるレーザ光源3と、上記発光部から
出射される光を上記光学記録媒体上に集光させる集光手
段である対物レンズ71と、上記発光部に近接して配設
された上記発光部からの直接の戻り光12が入射される
反射面2と、上記反射面2に対向して配設された反射手
段である反射鏡4と、上記反射手段に対向し上記反射面
2の形成面と同一の面上に配設された受光部であるフォ
トダイオードPDA 、PDB 、PDC 、PDD とを有す
る光学装置70と、上記光学装置70にて検出した信号
に基づいて上記光学記録媒体の内容を再生する再生部7
3とを有するものである。
【0054】上記記録媒体再生装置によれば、レーザ光
源3から出射された出射光11がミラー6にて光学装置
70に対して略垂直な方向に反射し、対物レンズにて光
学ディスク72上に集光され反射し戻り光12となる。
この戻り光12は、反射面2にて反射鏡4に向かって反
射する。上記反射鏡4に入射した光は、フォトダイオー
ドPDA 、PDB 、PDC 、PDD に向けて反射し、こ
れらフォトダイオードPDA 、PDB 、PDC 、PDD
にて検出される。また、上記フォトダイオードPDA
PDB 、PDC 、PDD にて検出された信号は、再生部
73にて再生処理され再生信号になり、この再生信号が
出力端子74から出力される。
【0055】また、戻り光12が反射面2にて反射する
際に、反射面2がナイフエッジとして作用するため、フ
ォトダイオードPDA 、PDB 、PDC 、PDD にて検
出された信号に基づいてフォーカスエラー信号が得られ
る。また、トラッキングエラー信号の検出を焦点位置近
傍の光を利用して行うことにより、レンズ等のオフセッ
トによる検出誤差を低減できる。
【0056】また、図12には、記録媒体再生装置を示
したが、本発明の光学装置は、前述のフォーカスエラー
信号検出法を用いて、センサとして、被照射体との距離
を検出することも可能である。
【0057】以上のように構成することで、光学記録媒
体の読み取りに必要なRF信号、フォーカスエラー信
号、トラッキングエラー信号の検出が、例えばビームス
プリッタ等の出射光と戻り光とを分割する手段を設けな
くても実現可能である。従って、上記戻り光検出のパワ
ー効率を保持したまま光学装置の小型化が可能であり、
また、光学装置を使用する前に、アライメントを行う必
要が殆どない。
【0058】また、発光部であるレーザ光源3に近接し
て配設され上記戻り光を反射させる反射面に対向して配
設される反射手段として、複屈折材料を用いることで、
上記戻り光の偏光成分の分離を可能であり、上記戻り光
検出のパワー効率を保持したまま光学装置の小型化が可
能であり、また、光学装置を使用する前に、アライメン
トを行う必要が殆どない。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学装置
によれば、光学記録媒体の読み取りに必要な反射光強度
信号が、例えば出射光と上記光学記録媒体からの戻り光
とを分割する手段を設けなくても実現可能であり、戻り
光検出のパワー効率を保持したまま小型化が可能とな
る。また、使用する前に調整を必要としないため、操作
性が向上する。
【0060】また、発光部に近接して配設されると共に
上記戻り光を反射させる反射面に対向して配設される反
射手段として、複屈折材料を用いることで、上記戻り光
の偏光成分の分離が可能であり、戻り光検出のパワー効
率を保持したまま小型化が可能となる。また、使用する
前に調整を必要としないため、操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である光学装置の概略を示す斜
視図である。
【図2】上記光学装置を製造する方法の一例を説明する
図である。
【図3】上記光学装置を製造する方法の変形例を説明す
る図である。
【図4】上記光学装置を製造する方法の他の例を説明す
る図である。
【図5】各オフセットに対する戻り光のデフォーカス距
離と上記パワー効率を示す捕獲されたパワー比との関係
を示すグラフである。
【図6】上記光学装置をモデルとして水平面から22.
5°だけ傾斜させたミラーを置いて、このミラーに上記
水平面に対して垂直な方向から光を入射させた場合の反
射光の光強度分布を示すグラフである。
【図7】ナイフエッジ法を説明する原理図である。
【図8】本発明に用いるナイフエッジ法の変形例を説明
する図である。
【図9】上記光学装置を要約したものを示す側面図であ
る。
【図10】本発明の光学装置の他の例を示す側面図であ
る。
【図11】複屈折材料を用いた反射手段の例を説明する
図である。
【図12】本発明の記録媒体再生装置の要部を示す図で
ある。
【図13】従来の光学素子を用いた光学装置の一例を示
す図である。
【図14】従来の光学素子を用いた光学装置の他の例を
示す図である。
【符号の説明】
1 基板 2、15 反射面 3 レーザ光源 4、16 反射鏡 5 透明板 6 ミラー 14 反射層 PDA、PDB、PDC、PDD フォトダイオード PD1A、PD1B、PD2A、PD2B フォトダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 7/13 G11B 7/13 7/135 7/135 Z H01L 31/0232 H01L 31/02 D

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光部と、 上記発光部に近接して配設された上記発光部からの直接
    の戻り光が入射される反射面と、 上記反射面に対向して配設された反射手段と、 上記反射手段に対向し上記反射面の形成面と同一の面上
    に配設された受光部とを有することを特徴とする光学装
    置。
  2. 【請求項2】 上記発光部と上記反射面と上記受光部と
    は、同一の基板上に配設されることを特徴とする請求項
    1記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 上記反射手段は、透明板に反射面が配設
    されたものであることを特徴とする請求項1記載の光学
    装置。
  4. 【請求項4】 上記反射手段は、上記反射面からの光を
    偏光分離することを特徴とする請求項1記載の光学装
    置。
  5. 【請求項5】 光学記録媒体に光を照射して得られる戻
    り光を検出し、再生する記録媒体再生装置において、 上記光学記録媒体に照射する光を出射する発光部と、 上記発光部から出射される光を上記光学記録媒体上に集
    光させる集光手段と、 上記発光部に近接して配設された上記発光部からの直接
    の戻り光が入射される反射面と、上記反射面に対向して
    配設された反射手段と、上記反射手段に対向し上記反射
    面の形成面と同一の面上に配設された受光部とを有する
    光学装置と、 上記光学装置にて検出した信号に基づいて上記光学記録
    媒体の内容を再生する再生部とを有することを特徴とす
    る記録媒体再生装置。
JP7046880A 1995-03-07 1995-03-07 光学装置及び記録媒体再生装置 Withdrawn JPH08250812A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6999685B1 (en) 1997-01-31 2006-02-14 Seiko Epson Corporation Polarized light communication device, transmitter, laser, polarized light communication device for physiological use, reflected light detector and pulse wave detecting device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6999685B1 (en) 1997-01-31 2006-02-14 Seiko Epson Corporation Polarized light communication device, transmitter, laser, polarized light communication device for physiological use, reflected light detector and pulse wave detecting device

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