JPH08250737A - 薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ及びその製造方法

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JPH08250737A
JPH08250737A JP4980795A JP4980795A JPH08250737A JP H08250737 A JPH08250737 A JP H08250737A JP 4980795 A JP4980795 A JP 4980795A JP 4980795 A JP4980795 A JP 4980795A JP H08250737 A JPH08250737 A JP H08250737A
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JP
Japan
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region
semiconductor region
insulating film
source
drain
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Application number
JP4980795A
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English (en)
Inventor
Goji Hosoda
剛司 細田
Akihiro Hata
明宏 畑
Masahiro Adachi
昌浩 足立
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リーク電流を低減させる。 【構成】 絶縁性透明基板1上に形成された半導体領域
10中のソース領域13及びドレイン領域14の上方に
活性化領域を形成し、活性化領域の下方に不活性化領域
を形成してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランジスタがオフ状
態のときのリーク電流を低減させる構造を有する薄膜ト
ランジスタ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、絶縁基板上に薄膜トランジスタを
形成する研究が盛んに行われている。この技術は、集積
回路や安価な絶縁基板上に薄型のディスプレイを実現す
るアクティブマトリクスパネル等の幅広い応用範囲を有
するものである。このように種々の素子に薄膜トランジ
スタを適用する場合、高い電界移動度とともに低いリー
ク電流が重要となってくる。
【0003】この薄膜トランジスタの半導体領域とし
て、アモルファスシリコン(a−Si)が多く使用され
ているが、その電界移動度は、結晶シリコンの電界移動
度と比較して約1000分の1と小さく、この欠点を改
善するために、固相成長法あるいはレーザー照射法等の
技術を用いて、シリコン(Si)膜を結晶化する方法が
とられている。
【0004】これらの方法で薄膜トランジスタの電界移
動度は向上するが、リーク電流については必ずしも充分
低い値が得られる訳ではない。多結晶薄膜トランジスタ
のドレイン電流(Id)−ゲート電圧(Vgs)特性
は、例えば図23に示すように、多結晶Si薄膜を用い
た薄膜トランジスタの場合、多結晶Si薄膜中の結晶粒
界にトラップ凖位が高密度に存在するため、このトラッ
プ凖位を介してキャリヤが流れ、リーク電流が多くな
る。また、結晶粒内部にも一般に欠陥は多数存在し、リ
ーク電流が増加する要因となる。
【0005】アクティブマトリクスの画素スイッチング
トランジスタとして多結晶薄膜トランジスタを用いる場
合、コンデンサとしての画素電極に書き込まれたデータ
は、画素トランジスタを通ってリーク電流が流れだし電
荷が失われるため、正しく保持できなくなってしまう。
【0006】リーク電流を減少させるための代表的な手
段として、薄膜トランジスタのチャネル領域とソース領
域及びドレイン領域との間にオフセット領域という高抵
抗領域を設ける方法がある。
【0007】このオフセット構造のトランジスタは図1
9乃至図21に示すように構成されるものであり、図1
9において、まず、石英、ガラス等の絶縁性透明基板6
1上に走査線であるゲートバスライン62が配線され、
該絶縁性透明基板61及びゲートバスライン62上に層
間絶縁膜63が形成され、該層間絶縁膜63上に信号線
であるソースバスライン64がゲートバスライン62に
直交して配線されている。
【0008】そして、上記ゲートバスライン62とソー
スバスライン64とに囲まれた領域(画素領域)に両バ
スライン62、64より所定間隙を空けて画素電極65
が形成され、上記ゲートバスライン62とソースバスラ
イン64との交差部に、ゲートバスライン62の支線を
ゲート電極66とし、ソースバスライン64の支線をソ
ース電極67とし、上記画素電極65にドレイン電極6
8が電気的に接続されてスイッチング素子である薄膜ト
ランジスタ69が形成されてなるものである。
【0009】次に従来の薄膜トランジスタの製造方法は
図20及び図21に示すような製造工程であり、図20
(a)において、絶縁性透明基板61上に下地絶縁膜
(ベースコート)が堆積され、その上に半導体膜が堆積
され、該半導体膜がレーザー照射により結晶化される。
【0010】上記半導体膜は、実質的に真性の半導体膜
であり、該半導体膜を所定形状にパターニングして、図
20(a)に示す島状の半導体領域70が形成される。
【0011】そして図20(b)において、上記ベース
コートと半導体領域70の表面全体にゲート絶縁膜71
が堆積され、さらにその上にドープドシリコン66aが
堆積され、図20(c)に示すように、該ドープドシリ
コン66aが半導体領域70の略中央のゲート絶縁膜7
1上にのみ残るようにエッチングして、ゲート電極66
が形成される。
【0012】また図20(d)において、上記ゲート絶
縁膜71とゲート電極66との表面全体にレジスト膜7
2aが堆積され、図20(e)に示すように、上記ゲー
ト電極66の表面全体にのみレジスト膜72aが残るよ
うにパターニングして、イオンドーピングの際のオフセ
ットマスク72が形成される。
【0013】さらに図21(a)において、イオンドー
ピング法あるいはイオン注入法により、図21(a)に
示す矢印方向から不純物がゲート電極66及びオフセッ
トマスク72をマスクとして半導体領域70に自己整合
的に注入され、不純物領域(ソース領域73、ドレイン
領域74)及びオフセット領域75が形成される。その
後、上記オフセットマスク72が除去される。
【0014】そして図21(b)において、上記イオン
ドーピングによって注入された不純物は、レーザー光が
上方から照射されることにより、結晶性が劣化した領域
(ソース領域73及びドレイン領域74)の結晶性を回
復させ、上記ゲート電極66とゲート絶縁膜71との表
面全体に層間絶縁膜63が堆積される。
【0015】また図21(c)において、上記ソース領
域73及びドレイン領域74の両方の領域上の膜(層間
絶縁膜63とゲート絶縁膜71と)にコンタクトホール
76が夫々開口され、該コンタクトホール76にソース
及びドレインのメタル77が堆積され、該メタル77が
図10(d)に示す形状にパターニングされてソース電
極67及びドレイン電極68が形成され、トランジスタ
を完成させる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような薄膜トランジスタ及びその製造方法は、半導体領
域70にソース領域73及びドレイン領域74を形成す
る際、レーザーアニールにより半導体領域70の不純物
領域を上方からベースコート界面まで、結晶性が劣化し
た領域の結晶性を回復させるため、図22に示すように
ソース、ドレイン間のリーク電流は、図22に示す矢印
aのようにゲート絶縁膜71界面や半導体領域70に流
れるだけでなく、図22に示す矢印bのようにベースコ
ート界面にも流れることになる。
【0017】特にベースコート界面におけるトラップ準
位密度が高い場合、その界面に流れるリーク電流は多く
なり、全体のリーク電流の増加に寄与するという問題点
があった。
【0018】但し、ベースコートを用いない薄膜トラン
ジスタ構造の場合では、ベースコート界面を基板界面と
置き換えて考えれば良い。
【0019】本発明の薄膜トランジスタ及びその製造方
法は上記のような問題点を鑑みてなされたもので、ソー
ス、ドレイン間に流れるリーク電流を低減することがで
きる薄膜トランジスタ及びその製造方法を提供するもの
である。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の発明は、絶縁基板上に形成された半導
体領域中のソース領域及びドレイン領域の上方に活性化
領域を形成し、該活性化領域の下方に不活性化領域を形
成してなるものである。
【0021】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、上記活性化領域をレーザー活性化方法
により形成してなるものである。
【0022】請求項3記載の発明は、上記請求項1又は
請求項2記載の発明において、上記活性化領域のドーパ
ント濃度は高く、上記不活性化領域のドーパント濃度は
低くしてなるものである。
【0023】請求項4記載の発明は、上記請求項1又は
請求項3記載の発明において、上記半導体領域のチャネ
ル領域を上記ソース領域及びドレイン領域の膜厚より薄
く形成してなるものである。
【0024】請求項5記載の発明は、絶縁基板上に下地
絶縁膜を形成する成膜工程と、該下地絶縁膜上に半導体
領域を形成する成膜工程と、該半導体領域を素子分離す
る工程と、上記下地絶縁膜及び半導体領域の表面全体に
ゲート絶縁膜を形成する成膜工程と、該ゲート絶縁膜上
にゲート電極を形成する工程と、この上方から該半導体
領域のチャネル領域に隣接するソース領域及びドレイン
領域に不純物をドープする工程と、この上方からレーザ
ーを照射して不純物の領域中の上方部分のみ活性化し、
ソース領域、ドレイン領域を形成する工程とを有する製
造方法である。
【0025】請求項6記載の発明は、絶縁基板上に下地
絶縁膜を形成する成膜工程と、該下地絶縁膜上に半導体
領域を形成する成膜工程と、該半導体領域を素子分離す
る工程と、該半導体領域のチャネル領域を半導体領域の
ソース領域及びドレイン領域より薄く形成する工程と、
該下地絶縁膜及び半導体領域の表面全体にゲート絶縁膜
を形成する成膜工程と、該ゲート絶縁膜上にゲート電極
を形成する工程と、この上方から該半導体領域のチャネ
ル領域に隣接するソース領域及びドレイン領域中の上方
のドーパント濃度は高く、該半導体領域のソース領域及
びドレイン領域中の下方のドーパント濃度は低くすべく
不純物をドープする工程と、この上方からレーザーを照
射して不純物の領域の上方部分のみを活性化し、ソース
領域、ドレイン領域を形成する工程とを有する製造方法
である。
【0026】
【作用】本発明は上記のように、請求項1記載の発明
は、絶縁基板上に半導体領域中のソース領域及びドレイ
ン領域の上方に活性化領域を形成し、該活性化領域の下
方に不活性化領域を形成することにより、不活性化領域
は高抵抗であるので、リーク電流が流れにくくなる。
【0027】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、上記活性化領域をレーザー活性化方法
により形成することにより、不活性化領域はレーザーに
て充分照射されないので高抵抗となり、リーク電流が流
れにくくなる。
【0028】請求項3記載の発明は、上記請求項1又は
請求項2記載の発明において、上記活性化領域のドーパ
ント濃度は高く、上記不活性化領域のドーパント濃度は
充分低くすることにより、ドーパント濃度の低い方が活
性化率を考慮しても高抵抗であるので、リーク電流が流
れにくくなる。
【0029】請求項4記載の発明は、上記請求項1又は
請求項3記載の発明において、上記半導体領域のチャネ
ル領域を上記ソース領域及びドレイン領域の膜厚より薄
く形成することにより、半導体領域のチャネル領域の抵
抗が高くなるので、半導体領域のソース、ドレインにリ
ーク電流が流れにくくなる。
【0030】請求項5記載の発明は、絶縁基板上に下地
絶縁膜を形成し、該下地絶縁膜上に半導体領域を形成
し、該半導体領域を素子分離し、上記下地絶縁膜及び半
導体領域の表面全体にゲート絶縁膜を形成し、該ゲート
絶縁膜上にゲート電極を形成し、この上方から該半導体
領域のチャネル領域に隣接するソース領域及びドレイン
領域に不純物をドープする。
【0031】そして、この上方からレーザーを照射して
不純物の領域中の上方部分のみ活性化し、ソース領域、
ドレイン領域を形成することにより、不純物の領域中の
下方にレーザーが充分照射されないので高抵抗となり、
半導体領域中の下方にリーク電流が流れにくくなる。
【0032】請求項6記載の発明は、絶縁基板上に下地
絶縁膜を形成し、該下地絶縁膜上に半導体領域を形成
し、該半導体領域を素子分離し、該半導体領域のチャネ
ル領域を半導体領域のソース領域及びドレイン領域より
薄く形成し、該下地絶縁膜及び半導体領域の表面全体に
ゲート絶縁膜を形成し、該ゲート絶縁膜上にゲート電極
を形成し、この上方から該半導体領域のチャネル領域に
隣接するソース領域及びドレイン領域中の上方のドーパ
ント濃度は高く、該半導体領域のソース領域及びドレイ
ン領域中の下方のドーパント濃度は低くすべく不純物を
ドープする。
【0033】そして、この上からレーザーを照射して該
不純物の領域中の上方部分のみを活性化し、ソース領
域、ドレイン領域を形成することにより、半導体領域の
チャネル領域は半導体領域のソース領域及びドレイン領
域より膜厚が薄いので高抵抗となり、半導体領域のソー
ス、ドレイン間にリーク電流が流れにくくなる。
【0034】また、半導体領域のソース領域及びドレイ
ン領域中の下方はドーパント濃度を低くするとともに、
しかも該下方にはレーザーが充分照射されないので非常
に高抵抗となって、半導体領域中の下方にリーク電流が
流れにくくなる。
【0035】さらに、イオンドーピング及びイオン注入
で、不純物の注入領域の厚さがチャネル領域より厚くな
ることで、不純物のドーパント濃度分布を上下方向に大
きくとるためのイオンの入射エネルギー調整幅がより広
くなり、不純物注入のプロセスマージンが大きくなる。
尚、不活性化領域の膜厚は5nm以上あることが望まし
い。
【0036】以上のように、半導体領域中の下層の電気
抵抗は上層より非常に高くし、またさらに半導体領域中
にオフセット領域が形成されることにより、半導体領域
とベースコートとの界面に流れるリーク電流を減少さ
せ、より効果的にリーク電流を低減することができる。
【0037】
【実施例】本発明の薄膜トランジスタ及びその製造方法
の実施例を図1乃至図17と共に詳細に説明する。本発
明の薄膜トランジスタの第1の実施例は図1に示すよう
に構成するものであり、図1において、石英、ガラス等
の絶縁性透明基板1上に走査線であるゲートバスライン
2を配線し、該絶縁性透明基板1及びゲートバスライン
2上に層間絶縁膜3を形成し、該層間絶縁膜3上に信号
線であるソースバスライン4をゲートバスライン2に直
交して配線している。
【0038】そして、上記ゲートバスライン2とソース
バスライン4とに囲まれた領域(画素領域)に所定間隙
を空けて画素電極5を形成し、上記ゲートバスライン2
とソースバスライン4との交差部に、ゲートバスライン
2の支線をゲート電極6とし、ソースバスライン4の支
線をソース電極7とし、上記画素電極5にドレイン電極
8を電気的に接続してスイッチング素子である薄膜トラ
ンジスタ9を形成してなるものである。
【0039】次に本発明の薄膜トランジスタの製造方法
の第1の実施例は図2乃至図4に示すような製造工程で
あり、レーザー活性化を用いたP型トランジスタの製造
工程は、図2(a)に示すように、絶縁性透明基板1上
に周知の化学気相堆積(CVD)法又はスパッタ法等に
より、酸化シリコンの下地絶縁膜(ベースコート)を厚
さ300nm堆積し、その上に減圧化学気相堆積(LP
CVD)法により、アモルファスシリコン(a−Si)
膜を厚さ50nm堆積する。
【0040】その後、レーザー結晶化法を用いて上記a
−Si膜を多結晶Si薄膜とし、該多結晶Si薄膜を所
定形状にパターニングして、図2(a)に示す島状の半
導体領域10を形成する。
【0041】そして図2(b)において、上記ベースコ
ートと半導体領域10との表面全体にCVD法を用いて
厚さ100nmの酸化シリコンのゲート絶縁膜11を堆
積し、その上にドープドシリコン6aを堆積し、該ドー
プドシリコン6aをエッチングして図2(c)に示す半
導体領域10の中央のゲート絶縁膜11上にゲート電極
6を形成する。
【0042】また図2(d)において、上記ゲート電極
6とゲート絶縁膜11との表面全体にレジスト膜12a
を堆積し、図2(e)に示すように、上記ゲート電極6
の表面全体にのみレジスト膜12aが残るようにパター
ニングして、イオンドーピングの際のオフセットマスク
12を形成する。
【0043】さらに図3(a)において、イオンドーピ
ング法を用いて、ホスフィン及び水素ガスを100ke
Vで加速して、図3(a)に示す矢印方向から2×10
16/cm2の量をゲート電極6及びオフセットマスク1
2をマスクとして島状の半導体領域10に自己整合的に
注入し、該半導体領域10に不純物領域(ゲート領域1
3、ドレイン領域14)及びオフセット領域15を形成
する。その後、上記オフセットマスク12を除去する。
【0044】そして図3(b)において、上記イオンド
ーピングによって注入された不純物は、波長308nm
のXeClエキシマレーザー光を図3(b)に示す矢印
方向から照射することにより、結晶性が劣化した領域の
結晶性を回復させ結晶化される。このとき、レーザーエ
ネルギー密度は150〜200mJ/cm2、一例とし
て150mJ/cm2、基板温度は室温〜400℃、一
例として400℃である。
【0045】上記レーザー照射エネルギーは、半導体領
域10の下層までアニールするのに不充分であるので、
不純物が半導体領域10の下層まで分布していても、ソ
ース領域13及びドレイン領域14は、半導体領域10
の途中までしか形成されず、その下層に高抵抗領域16
が形成されることになる。
【0046】さらに図3(c)において、上記ゲート電
極6とゲート絶縁膜11との表面全体に層間絶縁膜3を
堆積し、図3(d)において、上記ソース領域13及び
ドレイン領域14の両方の領域上の膜(層間絶縁膜3と
ゲート絶縁膜11と)にコンタクトホール17を夫々開
口し、該コンタクトホール17にソース及びドレインの
メタル18を堆積し、該メタル18を図4に示す形状に
パターニングしてソース電極7及びドレイン電極8を形
成し、N型トランジスタが完成する。
【0047】また、P型トランジスタについても同様な
製造方法で形成可能で、さらにCMOS技術を用いてC
MOSを形成することも可能である。上記第1の実施例
の製造方法で作製した薄膜トランジスタ9の典型的な特
性は、N型トランジスタでは、図23に示す従来の薄膜
トランジスタのId−Vgs特性と比較してリーク電流
が減少しており、移動度では、N型で約130cm2
Vs、P型で約60cm2/Vsの値であった。
【0048】本発明の薄膜トランジスタの第2の実施例
の構成は、上記第1の実施例の構成と同様であるので、
その説明及び図面は省略する。次に薄膜トランジスタの
製造方法の第2の実施例は図5乃至図7に示すような製
造工程であり、尚、上記第1の実施例の同一部分は同一
符号を付す。
【0049】図5(a)〜(e)のN型トランジスタの
製造工程は、上記第1の実施例の図2(a)〜(e)の
N型トランジスタの製造工程と同様であるので、その説
明は省略する。但し、半導体領域10の膜厚を100n
mとする。
【0050】そして図6(a)において、イオンドーピ
ング法を用いて、ホスフィン及び水素ガスを40keV
で加速して、図6(a)に示す矢印方向から2×1016
/cm2の量をゲート電極6及びオフセットマスク12
をマスクとして半導体領域10に自己整合的に注入し、
該半導体領域10に不純物領域(ソース電極13、ドレ
イン電極14)とオフセット領域15とを形成する。そ
の後、上記オフセットマスク12を除去する。
【0051】そして図6(b)において、上記イオンド
ーピングによって注入された不純物は、波長308nm
のXeClエキシマレーザー光を図6(b)に示す矢印
方向から照射することにより、結晶性が劣化した領域の
結晶性を回復させ活性化される。このとき、レーザーエ
ネルギー密度は200〜300mJ/cm2、一例とし
て250mJ/cm2、基板温度は室温〜400℃、一
例として400℃である。
【0052】上記レーザー照射エネルギーは、半導体領
域10の下層までアニールするのに充分であるが、上記
イオンエネルギーでゲート絶縁膜11を透過させて入射
する場合、半導体領域10中の不純物濃度が上下では1
桁以上差があるので、ソース領域13及びドレイン領域
14は、半導体領域10の途中までしか形成されず、そ
の下層に高抵抗領域16が形成されることになる。
【0053】さらに、図6(c)、(d)及び図7の製
造工程は、上記第1の実施例の図3(c)、(d)及び
図4と同様な工程を経過することにより、N型トランジ
スタが完成する。
【0054】また、P型トランジスタについても同様な
製造方法で形成可能で、さらにCMOS技術を用いてC
MOSを形成することも可能である。上記第2の実施例
の製造方法で作製した薄膜トランジスタ9の典型的な特
性は、N型トランジスタでは、図23に示す従来の薄膜
トランジスタのId−Vgs特性と比較してリーク電流
が減少している。
【0055】本発明の薄膜トランジスタの第3の実施例
は図8に示すように構成するものであり、図8におい
て、本発明の薄膜トランジスタの第3の実施例の構成
は、上記第1の実施例の構成と同様であるので、その説
明は省略する。
【0056】次に本発明の薄膜トランジスタの製造方法
の第3の実施例は図9乃至図11に示すような製造工程
であり、図9(a)において、絶縁性透明基板21上に
CVD法あるいはスパッタ法等により、酸化シリコンの
ベースコートを厚さ300nm堆積し、その上にLPC
VD法によりa−Si膜を厚さ100nm堆積する。
【0057】その後、レーザー結晶化法を用いて上記a
−Si膜を多結晶Si薄膜とし、該多結晶Si薄膜を所
定形状にパターニングして、図9(a)に示す島状の半
導体領域30aを形成する。さらに図9(b)に示すよ
うに、半導体領域30aのチャネル領域のみをドライエ
ッチング法を用いて厚さ30nm残すようにエッチング
して、半導体領域30を形成する。
【0058】そして図9(c)において、上記ベースコ
ートと半導体領域30との表面全体にCVD法を用いて
厚さ100nmの酸化シリコンのゲート絶縁膜31を堆
積し、その上にドープドシリコン26aを堆積し、図9
(d)に示すように、該ドープドシリコン26aが半導
体領域30のゲート絶縁膜31上の中央にのみ残るよう
にエッチングして、凹部状のゲート電極26を形成す
る。
【0059】また、上記ゲート電極26とゲート絶縁膜
31との表面全体にレジスト膜を堆積し、図9(e)に
示すように、上記ゲート電極26の表面全体のみ残るよ
うにレジスト膜をパターニングして、イオンドーピング
の際のオフセットマスク32を形成する。
【0060】さらに図10(a)において、イオンドー
ピング法を用いて、ホスフィン及び水素ガスを40ke
Vで加速して、図10(a)に示す矢印方向から2×1
16/cm2の量をゲート電極26及びオフセットマス
ク32をマスクとして半導体領域30に自己整合的に注
入し、不純物領域(ソース領域33、ドレイン領域3
4)及びオフセット領域35を形成する。その後、オフ
セットマスク32を除去する。
【0061】そして図10(b)において、上記イオン
ドーピングによって注入された不純物は、波長308n
mのXeClエキシマレーザー光を上方から照射するこ
とにより、結晶性が劣化した領域の結晶性を回復させ活
性化される。このとき、レーザーエネルギー密度は25
0〜350mJ/cm2、一例として300mJ/c
2、基板温度は室温〜400℃、一例として400℃
である。
【0062】上記レーザー照射エネルギーは、半導体領
域30の下層までアニールするのに充分であるが、上記
イオンエネルギーでゲート絶縁膜31を透過させて入射
する場合、半導体領域30中の不純物濃度が上下では1
桁以上差があるので、ソース領域33及びドレイン領域
34は、半導体領域30の途中までしか形成されず、そ
の下層に高抵抗領域36が形成されることになる。
【0063】さらに、ゲート電極26とゲート絶縁膜3
1との表面全体に層間絶縁膜23を堆積し、図10
(c)において、ソース領域33及びドレイン領域34
の両方の領域上のゲート絶縁膜31と層間絶縁膜23と
にコンタクトホール37を夫々開口し、図10(d)に
おいて、該コンタクトホール37にソース及びドレイン
のメタル38を堆積し、該メタル38を図11に示す形
状にパターニングしてソース電極27及びドレイン電極
28を形成し、N型トランジスタが完成する。
【0064】また、P型トランジスタについても同様な
製造方法で形成可能で、さらにCMOS技術を用いてC
MOSを形成することも可能である。上記第3の実施例
の製造方法で作製した薄膜トランジスタ29の典型的な
特性は、N型トランジスタでは、図23に示す従来の薄
膜トランジスタのId−Vgs特性と比較してリーク電
流が減少している。
【0065】本発明の薄膜トランジスタの第4の実施例
の構成は、上記第3の実施例の構成と同様であるので、
その説明及び図面は省略する。次に薄膜トランジスタの
製造方法の第4の実施例は図12乃至図14に示すよう
な製造工程であり、尚、上記第3の実施例の同一部分は
同一符号を付す。
【0066】図12(a)〜(e)及び図13(a)の
N型トランジスタの製造工程は、上記第3の実施例の図
9(a)〜(e)及び図10(a)のN型トランジスタ
の製造工程と同様であるので、その説明は省略する。
【0067】そして図13(b)において、上記イオン
ドーピングによって注入された不純物は、波長308n
mのXeClエキシマレーザー光を上方から照射するこ
とにより、結晶性が劣化した領域の結晶性を回復させ活
性化される。このとき、レーザーエネルギー密度は15
0〜250mJ/cm2、一例として200mJ/c
2、基板温度は室温〜400℃、一例として400℃
である。
【0068】上記レーザー照射エネルギーは、半導体領
域30の下層までアニールするのに不充分であり、且つ
不純物濃度が半導体領域30中の100nm部分から上
下に分けて1桁以上差があるので、ソース領域33、ド
レイン領域34は半導体領域30の途中までしか形成さ
れず、半導体領域30中の下層に非常に高抵抗領域36
が形成されることになる。
【0069】さらに、上記ゲート電極26とゲート絶縁
膜31との表面全体に層間絶縁膜23を形成し、その後
の図13(c)〜(d)及び図14の製造工程は、上記
第3の実施例の図10(c)〜(d)及び図11と同様
な工程を経過することにより、N型トランジスタが完成
する。
【0070】また、P型トランジスタについても同様な
製造方法で形成可能で、さらにCMOS技術を用いてC
MOSを形成することも可能である。上記第4の実施例
の製造方法で作製した薄膜トランジスタ29の典型的な
特性は、N型トランジスタでは、図23に示す従来の薄
膜トランジスタのId−Vgs特性と比較してリーク電
流が減少している。
【0071】本発明の薄膜トランジスタの第5の実施例
は図15に示すように構成するものであり、図15にお
いて、本発明の薄膜トランジスタの第5の実施例の構成
は、上記第1の実施例と同様であるので、その説明は省
略する。
【0072】次に本発明の薄膜トランジスタの製造方法
の第5の実施例は図16乃至図18に示すような製造工
程であり、図16(a)において、絶縁性透明基板41
上にCVD法あるいはスパッタ法等により、酸化シリコ
ンのベースコートを厚さ300nm堆積し、その上にL
PCVD法によりa−Si膜を厚さ30nm堆積する。
【0073】その後、レーザー結晶化法を用いて上記a
−Si膜を多結晶Si薄膜とし、該多結晶Si薄膜を所
定形状にパターニングして、図16(a)に示す島状の
半導体領域50を形成する。
【0074】そして図16(b)において、上記ベース
コートと半導体領域50との表面全体にドープドシリコ
ン51を堆積し、図16(c)に示すように、ドープド
シリコン51をドライエッチング法を用いてエッチング
して、ソース領域52、ドレイン領域53を形成する。
【0075】さらに、図16(d)において、上記ベー
スコート、半導体領域50、ソース領域52及びドレイ
ン領域53の表面全体にCVD法を用いてゲート絶縁膜
54を厚さ100nm堆積し、その上にドープドシリコ
ン46aを堆積し、図17(a)に示すように、該ドー
プドシリコン46aを上記ソース領域52とドレイン領
域53との間の領域上にのみ残るようにパターニングし
て、ゲート電極46を形成する。
【0076】上記不純物領域は、表面層からベースコー
ト界面まででなく、半導体領域50の途中までしか形成
されていない。この場合、ゲート電極46としては、オ
フセット領域55が形成されるように位置と大きさを選
定している。
【0077】さらに図17(b)において、ゲート電極
46とゲート絶縁膜54との表面全体に層間絶縁膜43
を堆積し、図17(c)において、ソース領域52及び
ドレイン領域53の両方の領域上の膜(層間絶縁膜43
とゲート絶縁膜54と)にコンタクトホール56を夫々
開口し、図17(d)において、該コンタクトホール5
6にソース及びドレインのメタル57を堆積し、該メタ
ル57を図18に示す形状にパターニングしてソース電
極47及びドレイン電極48を形成し、N型トランジス
タが完成する。
【0078】また、P型トランジスタについても同様な
製造方法で形成可能で、さらにCMOS技術を用いてC
MOSを形成することも可能である。上記第5の実施例
の製造方法で作製した薄膜トランジスタ49の典型的な
特性は、N型トランジスタでは、図23に示す従来の薄
膜トランジスタのId−Vgs特性と比較してリーク電
流が減少している。
【0079】尚、上記実施例の半導体領域を構成する半
導体としては、シリコン、ゲルマニウム、シリコンゲル
マニウム合金、砒化ガリウム、炭化ケイ素等が適用でき
る。また、上記実施例のゲート電極を構成する材料とし
ては、アルミニウム、タングステン、チタン、モリブデ
ン、クロム、ドープドシリコン及びそれらの合金やケイ
化物、窒化物等が適用できる。
【0080】さらに、上記実施例のイオンドーピング或
いはイオン注入の際、イオンの種類やイオンでゲート絶
縁膜を透過させて入射するか否か等の各条件に依存して
変化するが、夫々適した加速エネルギーを選択すること
によって類似のプロファイルを得ることができ、不純物
領域内でドーパント濃度差を大きくつけることができ
る。
【0081】従って入射の際、ソース領域及びドレイン
領域の上に何も層がない状態で直接イオンドーピング或
いはイオン注入する場合でも同様に可能である。
【0082】また、レーザーアニール法の代わりにラン
プアニール法を用いてもよく、しかも、オフセット構造
でないトランジスタにも適用することができる。
【0083】またさらに、上記実施例のイオンドーピン
グ或いはイオン注入の際、入射するイオンエネルギー条
件が同一であってもイオン注入時には、不純物領域上に
キャップ膜(図示せず)を設けて、ドーピングプロファ
イルを変化させ、上記と同様のドーパント濃度分布とな
るようにすることにより、不純物領域中の上方には低い
抵抗、不純物領域中の下方には非常に高い抵抗を得るこ
とが可能である。
【0084】
【発明の効果】本発明の薄膜トランジスタ及びその製造
方法は上記のように、請求項1記載の発明は、絶縁基板
上に半導体領域中のソース領域及びドレイン領域の上方
に活性化領域を形成し、該活性化領域の下方に不活性化
領域を形成することにより、不活性化領域は高抵抗であ
るので、リーク電流が流れにくくなる。
【0085】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、上記活性化領域をレーザー活性化方法
により形成することにより、不活性化領域はレーザーに
て充分照射されないので高抵抗となり、リーク電流が流
れにくくなる。
【0086】請求項3記載の発明は、上記請求項1又は
請求項2記載の発明において、上記活性化領域のドーパ
ント濃度は高く、上記不活性化領域のドーパント濃度は
充分低くすることにより、ドーパント濃度の低い方が活
性化率を考慮しても高抵抗であるので、リーク電流が流
れにくくなる。
【0087】請求項4記載の発明は、上記請求項1又は
請求項3記載の発明において、上記半導体領域のチャネ
ル領域を上記ソース領域及びドレイン領域の膜厚より薄
く形成することにより、半導体領域のチャネル領域の抵
抗が高くなるので、半導体領域のソース、ドレインにリ
ーク電流が流れにくくなる。
【0088】請求項5記載の発明は、絶縁基板上に下地
絶縁膜を形成し、該下地絶縁膜上に半導体領域を形成
し、該半導体領域を素子分離し、上記下地絶縁膜及び半
導体領域の表面全体にゲート絶縁膜を形成し、該ゲート
絶縁膜上にゲート電極を形成し、この上方から該半導体
領域のチャネル領域に隣接するソース領域及びドレイン
領域に不純物をドープする。
【0089】そして、この上方からレーザーを照射して
不純物の領域中の上方部分のみ活性化し、ソース領域、
ドレイン領域を形成することにより、不純物の領域中の
下方にレーザーが充分照射されないので高抵抗となり、
半導体領域中の下方にリーク電流が流れにくくなる。
【0090】請求項6記載の発明は、絶縁基板上に下地
絶縁膜を形成し、該下地絶縁膜上に半導体領域を形成
し、該半導体領域を素子分離し、該半導体領域のチャネ
ル領域を半導体領域のソース領域及びドレイン領域より
薄く形成し、該下地絶縁膜及び半導体領域の表面全体に
ゲート絶縁膜を形成し、該ゲート絶縁膜上にゲート電極
を形成し、この上方から該半導体領域のチャネル領域に
隣接するソース領域及びドレイン領域中の上方のドーパ
ント濃度は高く、該半導体領域のソース領域及びドレイ
ン領域中の下方のドーパント濃度は低くすべく不純物を
ドープする。
【0091】そして、この上からレーザーを照射して該
不純物の領域中の上方部分のみを活性化し、ソース領
域、ドレイン領域を形成することにより、半導体領域の
チャネル領域は半導体領域のソース領域及びドレイン領
域より膜厚が薄いので高抵抗となり、半導体領域のソー
ス、ドレイン間にリーク電流が流れにくくなる。
【0092】また、半導体領域のソース領域及びドレイ
ン領域中の下方はドーパント濃度を低くするとともに、
しかも該下方にはレーザーが充分照射されないので非常
に高抵抗となって、半導体領域中の下方にリーク電流が
流れにくくなる。
【0093】さらに、イオンドーピング及びイオン注入
で、不純物の注入領域の厚さがチャネル領域より厚くな
ることで、不純物のドーパント濃度分布を上下方向に大
きくとるためのイオンの入射エネルギー調整幅がより広
くなり、不純物注入のプロセスマージンが大きくなると
いう効果を奏する。
【0094】以上のように、半導体領域中の下層の電気
抵抗は上層より非常に高くし、またさらに半導体領域中
にオフセット領域が形成されることにより、半導体領域
とベースコートとの界面に流れるリーク電流を減少さ
せ、より効果的にリーク電流を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜トランジスタ及びその製造方法の
第1の実施例を示す要部平面図である。
【図2】(a)〜(e)は図1に示すA−A断面の第1
の実施例の製造工程図である。
【図3】(a)〜(d)は図1に示すA−A断面の第1
の実施例の製造工程図である。
【図4】図1に示すA−A断面の第1の実施例の製造工
程図である。
【図5】(a)〜(e)は図1に示すA−A断面の第2
の実施例の製造工程図である。
【図6】(a)〜(d)は図1に示すA−A断面の第2
の実施例の製造工程図である。
【図7】図1に示すA−A断面の第2の実施例の製造工
程図である。
【図8】本発明の薄膜トランジスタ及びその製造方法を
示す第3の実施例の要部平面図である。
【図9】(a)〜(e)は図8に示すB−B断面の第3
の実施例の製造工程図である。
【図10】(a)〜(d)は図8に示すB−B断面の第
3の実施例の製造工程図である。
【図11】図8に示すB−B断面の第3の実施例の製造
工程図である。
【図12】(a)〜(e)は図8に示すB−B断面の第
4の実施例の製造工程図である。
【図13】(a)〜(d)は図8に示すB−B断面の第
4の実施例の製造工程図である。
【図14】図8に示すB−B断面の第4の実施例の製造
工程図である。
【図15】本発明の薄膜トランジスタ及びその製造方法
を示す第5の実施例の要部平面図である。
【図16】(a)〜(d)は図15に示すC−C断面の
第5の実施例の製造工程図である。
【図17】(a)〜(d)は図15に示すC−C断面の
第5の実施例の製造工程図である。
【図18】図15に示すC−C断面の第5の実施例の製
造工程図である。
【図19】従来の薄膜トランジスタの要部平面図であ
る。
【図20】(a)〜(e)図19に示すD−D断面の製
造工程図である。
【図21】(a)〜(d)図19に示すD−D断面の製
造工程図である。
【図22】図19に示すD−D断面のリーク電流の流れ
を示す拡大断面図である。
【図23】従来の薄膜トランジスタのId−Vgs特性
図である。
【符号の説明】 1、21、41 絶縁性透明基板 6、26、46 ゲート電極 10、30、50 半導体領域 13、33、52 ソース領域 14、34、53 ドレイン領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に形成された半導体領域中の
    ソース領域及びドレイン領域の上方に活性化領域を形成
    し、該活性化領域の下方に不活性化領域を形成してなる
    ことを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】 上記活性化領域をレーザー活性化方法に
    より形成してなることを特徴とする請求項1記載の薄膜
    トランジスタ。
  3. 【請求項3】 上記活性化領域のドーパント濃度は高
    く、上記不活性化領域のドーパント濃度は低くしてなる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の薄膜トラ
    ンジスタ。
  4. 【請求項4】 上記半導体領域のチャネル領域の膜厚を
    上記ソース領域及びドレイン領域の膜厚より薄く形成し
    てなることを特徴とする請求項1又は請求項3記載の薄
    膜トランジスタ。
  5. 【請求項5】 絶縁基板上に下地絶縁膜を形成する成膜
    工程と、該下地絶縁膜上に半導体領域を形成する成膜工
    程と、該半導体領域を素子分離する工程と、上記下地絶
    縁膜及び半導体領域の表面全体にゲート絶縁膜を形成す
    る成膜工程と、該ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成す
    る工程と、この上方から該半導体領域のチャネル領域に
    隣接するソース領域及びドレイン領域に不純物をドープ
    する工程と、この上方からレーザーを照射して不純物の
    領域中の上方部分のみ活性化し、ソース領域、ドレイン
    領域を形成する工程とを有することを特徴とする薄膜ト
    ランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】 絶縁基板上に下地絶縁膜を形成する成膜
    工程と、該下地絶縁膜上に半導体領域を形成する成膜工
    程と、該半導体領域に素子分離する工程と、該半導体領
    域のチャネル領域を半導体領域のソース領域及びドレイ
    ン領域より薄く形成する工程と、該下地絶縁膜及び半導
    体領域の表面全体にゲート絶縁膜を形成する成膜工程
    と、該ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    この上方から該半導体領域のチャネル領域に隣接するソ
    ース領域及びドレイン領域中の上方のドーパント濃度は
    高く、該半導体領域のソース領域及びドレイン領域中の
    下方のドーパント濃度は低くすべく不純物をドープする
    工程と、この上方からレーザーを照射して不純物の領域
    の上方部分のみを活性化し、ソース領域、ドレイン領域
    を形成する工程とを有することを特徴とする薄膜トラン
    ジスタの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11214405A (ja) * 1998-01-28 1999-08-06 Sanyo Electric Co Ltd SiC半導体装置及びその製造方法
JP2018121073A (ja) * 2009-12-18 2018-08-02 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置

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