JPH08250354A - テレビ受信機用高圧変圧器 - Google Patents

テレビ受信機用高圧変圧器

Info

Publication number
JPH08250354A
JPH08250354A JP8038478A JP3847896A JPH08250354A JP H08250354 A JPH08250354 A JP H08250354A JP 8038478 A JP8038478 A JP 8038478A JP 3847896 A JP3847896 A JP 3847896A JP H08250354 A JPH08250354 A JP H08250354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
chamber
television receiver
auxiliary
high voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8038478A
Other languages
English (en)
Inventor
Walter Dipl Ing Goseberg
ゴーゼベルク ヴァルター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Deutsche Thomson Brandt GmbH
Original Assignee
Deutsche Thomson Brandt GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE1995106719 external-priority patent/DE19506719A1/de
Priority claimed from DE1995143673 external-priority patent/DE19543673A1/de
Application filed by Deutsche Thomson Brandt GmbH filed Critical Deutsche Thomson Brandt GmbH
Publication of JPH08250354A publication Critical patent/JPH08250354A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/02Conversion of ac power input into dc power output without possibility of reversal
    • H02M7/04Conversion of ac power input into dc power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/06Conversion of ac power input into dc power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes without control electrode or semiconductor devices without control electrode
    • H02M7/10Conversion of ac power input into dc power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes without control electrode or semiconductor devices without control electrode arranged for operation in series, e.g. for multiplication of voltage
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/42Flyback transformers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Details Of Television Scanning (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Television Receiver Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 付加的なコストをかけることなく、補助巻線
によって生成される作動電圧のそのつどの所望の振幅を
十分正確に保持することのできる高圧変圧器を提供する
こと。 【解決手段】 補助巻線が複数の巻線素子に分割されて
おり、前記巻線素子は異なるチャンバ内に配設されてお
り、 前記チャンバのうちの1つがU/I形コア又はU/
U形コアの空隙領域に配設されており、前記2つのU形
コア半部は大きく長さの異なる平行縁部を有するように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ受信機用高
圧変圧器であって、一次巻線と、高圧巻線と、補助巻線
とを有し前記巻線は複数のチャンバ内に配設されてお
り、前記チャンバはコアの軸方向に相並んで設けられて
いる形式のテレビ受信機用高圧変圧器に関する。
【0002】
【従来の技術】前記形式のテレビ受信機用高圧変圧器に
おける補助巻線は、付加的な作動電圧、例えばビデオ増
幅器、陰極線管の加熱、その他のバイアス電圧又は位相
比較回路のパルス等に対する付加的な作動電圧の生成に
用いられている。補助巻線によって生成される作動電圧
の振幅は、多くの場合において特に正確に維持されなけ
ればならず、とりわけ陰極線管の加熱のための電圧のケ
ースにおいては非常に正確に維持されなければならな
い。実際上の振幅の正確な保持は、補助巻線の巻回数が
少ない場合にはしばしば困難な結果に陥る。このような
場合では、例えば3つの巻回では生成される作動電圧が
小さすぎ、4つの巻回では生成される作動電圧が大きす
ぎる。従ってこのような変圧器のケースでは所望の振幅
の作動電圧を達成するための自由度は比較的制限された
ものとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、例え
ば安定化回路のような何らかの付加的なコストをかける
ことなく、補助巻線によって生成される作動電圧のその
つどの所望の振幅を十分正確に保持することのできる高
圧変圧器を提供することである。
【0004】さらに本発明の課題は高圧変圧器全体の生
産及び構成を本発明によって簡素化することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によ
り、補助巻線が複数の巻線素子に分割されており、前記
複数の巻線素子は異なるチャンバ内に配設されており、
前記チャンバのうちの1つがU/I形コア又はU/U形
コアの空隙領域に配設されており、前記U形コアの2つ
のコア半部は長さの大きく異なる平行縁部を有するよう
に構成されて解決される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は以下の項目を含んでい
る。
【0007】a)補助巻線は複数の巻線素子に分割され
る。この巻線素子はチャンバ形コイル形成部の異なるチ
ャンバ内に配設されている。
【0008】b)チャンバの1つはU/I形コア又はU/
U形コアの空隙領域に配設される。2つのU形コア半部
は異なる長さの平行縁部を有している。
【0009】本発明は以下に述べるような考察に基づい
ている。
【0010】空隙の上に位置するチャンバ内の巻線素子
は、空隙の領域外にある巻線素子よりも結合の度合いが
著しく低い。ここにおいて、空隙外部にあるチャンバ内
の巻線素子が高い結合度で直列に結合され、空隙の上に
あるチャンバ内の巻線素子が低い結合度で直列に結合さ
れるならば、巻線素子によって形成される直列回路によ
り生成される作動電圧の振幅における融通性の度合いは
増す。そのときには作動電圧は正確にほぼ100mVで
維持することができる。補助巻線が連続的に巻回される
ならば、高圧変圧器上のコネクタピン(いわゆるピン)
の数も低減される。さらに並列に巻回された複数のワイ
ヤを有する巻線の場合では別々のチャンバ内にある巻線
素子の所定位置によって循環電流が低減される。
【0011】巻線素子は2つ以上の別個のチャンバ内に
配設することも可能である。それらの巻線素子のうちの
いくつかは空隙の領域外に配設され、高い結合度を有す
る。それに対して他の巻線素子は空隙上に配設されるか
又は空隙近傍に配設され、かなり低い結合度を有する。
【0012】補助巻線又は変圧器の一次巻線は、有利に
は撚り線を用いて巻回される。この場合巻線に対しショ
ートピッチで撚られた複数の撚り線を含ませてもよい。
補助巻線の巻線素子は巻線方向とは逆に巻回してもよ
い。
【0013】本発明の改善例には以下のことが含まれ
る。ビデオ増幅器のための作動電圧を高圧変圧器におけ
るパルス電圧の整流によって得るべきことは公知であ
る。この作動電圧を生成するための整流は、ラインフラ
イバックパルスによってこのパルスのピーク期間中に簡
単にスイッチオンされる。これは整流回路のエネルギ蓄
積コンデンサを再充電するために行われる。この場合比
較的急でハードなスイッチオンとスイッチオフはパルス
ピークのそれぞれ開始と終了において行われる。このハ
ードなスイッチングのショックは高圧巻線において1つ
又は複数の共振周波数での不所望な形の振動を生ぜしめ
る。この結果高電圧への不所望な影響、すなわち内部イ
ンピーダンスの増加が引き起こされる。さらにその結果
として不所望な高電圧スパイクがライン出力段のスイッ
チングトランジスタで生じ得る。そのような不所望な電
流サージは、整流回路の整流器と直列な抵抗又はインダ
クタンスによって低減可能である。しかしながらそのよ
うな付加的構成要素は比較的高電流が流れるために高価
である。前記改善例によれば、ビデオ増幅器に対する作
動電圧生成のための補助巻線は、空隙の領域における高
圧変圧器のチャンバ内に配設される。それにより結合の
度合いは、一次巻線と高電圧巻線を含んだチャンバにお
ける結合度よりもかなり小さくなる。この結合度が低い
手段は漂遊インダクタンスを増加させる。等価回路にお
いてこの漂遊インダクタンスは、ビデオ増幅器の作動電
圧生成のための整流器と直列におかれ、その結果不所望
な電流サージが低減される。空隙上のチャンバ内におけ
る補助巻線の結合度の低減によって形成される増加漂遊
インダクタンスは、有利な形で高電圧変圧器上のビデオ
増幅器の作動電圧生成のための整流回路における不所望
な影響を低減させるために用いられる。これは何らかの
付加的構成要素を必要とせずに行われる。前記補助巻線
は有利にはコイル形成部端部のチャンバ内やコアの空隙
領域に配設される。
【0014】
【実施例】次に本発明を図面に基づき詳細に説明する。
【0015】図1にはテレビ受信機内の高電圧生成のた
めの高圧変圧器Trが示されている。この図には符号1
でフェライトコアが示されている。このフェライトコア
1はI形コア半部2とU形コア半部3を有している。同
様にコイル形成部4も2つのチャンバ5,6を有してい
る。これらのチャンバ5,6は軸方向で相並んで配設さ
れ、チャンバ壁部7によって相互に分離されている。一
次巻線Pはチャンバ5の基底部に配設されており、補助
巻線の巻線素子H1波前記一次巻線Pの上に配設されて
いる。高圧巻線の巻線素子S(これらは基本的にダイオ
ードスプリットのベースに接続されている)は、複数の
狭幅チャンバ8内に配設されている。
【0016】補助巻線の第2の巻線素子H2(これは第
1の巻線素子H1と直列に接続されている)は、チャン
バ6内に配設されている。このチャンバ6は、コア半部
2と3の間のコア1の空隙上に配設されている。巻線素
子H1,H2によって形成される直列回路は、整流回路
10を介して作動電圧U1、例えば陰極線管の加熱電
圧、増幅器の作動電圧などを供給する。チャンバ6内に
設けられている第2の補助巻線H3は、整流回路11を
介してテレビ受信機のビデオ信号増幅器に対する作動電
圧U2を供給する。
【0017】チャンバ6が巻線H2及びH3と共に空隙
9上に設けられていることにより、結合の度合いがチャ
ンバ5内のものよりもかなり少なくなる。なぜならそこ
では磁束の散乱が大きいからである。前記作動電圧U1
の振幅の非常に多くは巻線素子H1とH2の異なる結合
度によってなされる。前述したように、高電圧への整流
回路11の干渉による影響も同じ様に巻線H3の低い結
合度によってかなり低減される。
【0018】図2には図1による変圧器Trを有するラ
イン出力段の構成が示されている。この図にはスイッチ
ングトランジスタ13(これはライン周波数で制御され
ている)と、スイッチング電圧12と、フライバックダ
イオード14と、フライバックコンデンサ15と、結合
又はタンジェントコンデンサ16と、ライン偏向コイル
17と、一次巻線P(これは変圧器Trの作動電圧源+
UBに接続されている)と、巻線素子H1,H2と、整
流回路10と、補助巻線H3と、整流回路11と、高圧
巻線の4つの巻線素子S(これらの各巻線素子の間には
同じ方式で接続されたダイオードDが設けられている)
と、陰極線管18(これには生成された高電圧UHが供
給される)が示されている。
【0019】補助巻線H3と整流回路11によって生成
される作動電圧U2は、ビデオ増幅器19の作動電圧と
してビデオ信号パスに供給される。図1によるその幾何
学的配置状態の結果として巻線素子H2は巻線素子H1
よりもかなり低い結合度を有する。その結果として電圧
U1の発生し得る振幅レベルの幅広い融通性が達成され
る。
【0020】前記変圧器の場合では、高圧巻線に対して
は奇数の調波、すなわちフライバック振動周波数の第
9、第11、第13、第15調波に合わせて調整を行う
べきことは公知である。この調整はフライバックパルス
の形状をしんしゃくする。このフライバックパルスは、
高圧巻線に影響を与え高電圧源の内部インピーダンスを
低減させるための高電圧を生成するのに用いられる。
【0021】フライバック振動の基本調波は変圧器にお
いて、詳細には高圧巻線における調整の結果としてフラ
イバックパルスにおいて生ぜしめられる。この場合のフ
ライバック期間中の正弦波ハーフサイクルの形状におけ
る理想的なパルスは、フライバック期間と順方向掃引き
期間の両方において例えば200〜500kHzの範囲
にある干渉振動に重畳する。この干渉振動は変圧器のパ
ワーロスを増加させ、これは障害放射と隣接回路への反
作用を引き起こし、さらに高電圧源の内部インピーダン
スを増加せしめ、画像内でいわゆるカーテン状の障害パ
ターンを生ぜしめる。従ってこのいわゆる“リンギン
グ”と呼ばれる障害振動を減衰又は低減することが必要
となる。
【0022】本発明による別の改善例は次のような課題
に基づいている。すなわち高圧変圧器を何らかの付加的
手段を用いることなく構成的な条件の中で前記障害振動
が十分に減衰ないし低減されるように設計することに基
づいている。この目的は請求項7に記載された特徴を有
する改善例によって達成される。この改善例の有利な実
施例は請求項8〜9に記載される。
【0023】請求項7に記載の改善例によれば、第1の
補助巻線が第1のチャンバ内に配設されており、第2の
補助巻線は第2のチャンバ内に配設されており、前記補
助巻線の巻回の数は、2つの補助巻線内で生成されるフ
ライバックパルスの基準振幅がほぼ同じ大きさになるよ
うに設定される。この改善例は以下のような見解と考察
に基づいている。一次巻線と共にコイル形成部の同じチ
ャンバ内に配設されている第1の補助巻線は、一次巻線
に密接して配置されている結果としてこの一次巻線と密
に結合される。フライバックパルスは一次巻線において
その上に重畳される前記干渉振動を有さない。なぜなら
この干渉振動は、高圧巻線において発生し、一次回路に
おいて順方向掃引き期間中にいわゆるフライバックダイ
オードによって抑制されるからである。このフライバッ
クダイオードはスイッチングトランジスタと並列に接続
され、順方向掃引き期間中は順方向にバイアスされる。
フライバックパルスの基本波だけが現れるので、一次巻
線と補助巻線上には、干渉振動が伴わない。これは所望
のピュアな信号といえる。
【0024】しかしながら第2のチャンバ内にある第2
の補助巻線は一次巻線からより一層離れており、そのた
め一次巻線に対する結合度も非常に低い。従ってそれら
と高圧巻線との結合の結果として前述したような干渉振
動が発生する。この干渉振動は高圧巻線自体と第2の補
助巻線において生じる干渉振動と類似の形態をしてい
る。第2の補助巻線におけるフライバックパルスはその
上に重畳される前記干渉振動を有する。ここにおいてこ
れは以下に述べるような有利な作用を有する。
【0025】第1の補助巻線と第2の補助巻線における
巻回数を相応に選択した場合には、フライバックパルス
の基本波(これは半正弦波とも称される)は、第1の補
助巻線と第2の補助巻線における振幅と同じ振幅を有す
る。これは同時に生じる。従って基本波に対しては、2
つの補助巻線によって形成される並列回路では所望のよ
うに循環電流は流れない。このことは望ましい。なぜな
ら所望の信号とみなすことのできる半正弦波を低減又は
減衰させるつもりはないからである。
【0026】その間に前記干渉振動は第1の補助巻線に
おけるフライパックパルスには現れなくなるが、第2の
補助巻線におけるフライバックパルスには現れる。その
結果2つの補助巻線により形成される並列回路にはこの
干渉振動に対してのみ循環電流が生じる。これは約50
kHz以上の比較的高い周波数範囲にあるといえる。そ
れ故にこの循環電流は望ましく、高圧変圧器において干
渉振動の所望の減衰又は低減を生ぜしめる。
【0027】本発明の改善例においては、干渉振動の所
望の減衰又は低減が何らかの付加的手段を用いることな
く、すなわち2つの補助巻線の特別な配置構成と設計仕
様のみの結果として達成される。これらの補助巻線は何
らかの付加的コストなしで2つのタスクを有利に実行す
る。すなわち作動電圧又はパルス電圧の生成と、干渉振
動の低減ないし減衰を実行する。
【0028】第2のチャンバ内の第2の補助巻線の巻回
数は有利には第1のチャンバ内の第1の補助巻線の巻回
数よりも幾分多くされる。このことは、第2のチャンバ
内の低い結合度にもかかわらず2つの補助巻線における
フライバックパルスの基本波の振幅を同じにするために
基本的に必要である。
【0029】2つの補助巻線の巻回数はおよそ6〜30
である。巻回数が非常に少ない場合には、基本波を同じ
振幅にすることへの要求を十分正確に保守することがで
きる。巻回数が非常に多い場合には、補助巻線内の所望
の循環電流はもはや十分な減衰ないし低減を達成するた
めの要求値を満たさなくなる。
【0030】第2のチャンバは有利にはコアの空隙領域
に配設される。この配置は、第2の補助巻線と一次巻線
との間の所期の有利に利用される比較的低い結合度を促
進させるので有利である。
【0031】補助巻線は有利にはIF増幅器、ビデオ増
幅器又はオーディオ増幅器等の増幅器の作動電圧生成
や、パルス電圧又はその他陰極線管の加熱等に対するソ
ースとして有利に用いられる。
【0032】図3には高圧変圧器Trの簡単な形態での
構成が示されている。図には符号1でフェライトコアが
示されている。このフェライトコア1はほぼI字形のコ
ア半部2と、U字形のコア半部3と、同様に空隙9を有
している。コア1はコイル形成部4を支持している。こ
のコイル形成部4は、第1のチャンバ6aを含んでい
る。この第1のチャンバ6a内には一次巻線Pと高圧巻
線Sが設けられている。この高圧巻線Sはチャンバ巻線
として設計されている。さらにコイル形成部4は第2の
チャンバ6bを含んでいる。この第2のチャンバ6bは
補助チャンバとも称され、これは第1のチャンバ6aに
対して軸方向でずらされて空隙9の領域に配設されてい
る。
【0033】さらにコイル形成部4は2つの補助巻線H
1,H2を含んでおり、これらは並列に接続され、整流
器10を介して作動電圧U1、例えばIF増幅器用、ビ
デオ増幅器用又はオーディオ増幅器用の作動電圧ないし
は同期回路用のパルス電圧又はその他の陰極線管用加熱
電圧などを供給する。
【0034】干渉振動を減衰又は低減するための補助巻
線H1,H2の付加的作用は、図4及び図5に基づいて
説明する。補助巻線H1は、一次巻線Pの直ぐ上に位置
しているおかげで補助巻線H1は前記一次巻線Pと密に
結合する。この一次巻線Pには高圧巻線Sに対してより
も正確により多く密になるべきである。前述した干渉振
動を伴わないピュアな半正弦波P形状のフライバックパ
ルスR1は、一次巻線Pにおいて現れる。なぜなら干渉
振動は高圧巻線においてのみ発生し、これらは一次巻線
Pにおいては順方向掃引き期間中にフライバックダイオ
ードによって付加的に抑圧されるからである。このフラ
イバックダイオードは、ライン出力段のスイッチングト
ランジスタと並列に接続されている。一次巻線Pと補助
巻線H1との間の密な結合の結果として、図2による補
助巻線H1におけるフライバックパルスR1は、干渉振
動を伴わない振幅Aを有する。
【0035】補助巻線H2は一次巻線Pに対して軸方向
でずらされて配置されているので、チャンバ6b内の補
助巻線H2は一次巻線Pに対しては密な結合が大幅に減
じられるが、高圧巻線Sに対しては有意な結合となる。
従って重要な干渉振動Nは図5のようにフライバックの
開始期間及び順方向掃引き期間中に補助巻線H2におけ
るフライパックパルスR2に発生する。補助巻線H1と
H2の巻回数は、2つのフライバックパルスR1,R2
における基本波が同じ振幅となるように選択される。こ
の手段によれば基本波に対して補助巻線H1とH2の間
に循環電流は何も流れないことになる。これは所望の信
号といえる。しかしながら干渉振動Nに対しては循環電
流が流れる。なぜならこの干渉振動は、巻線H2におけ
るパルスR2においてのみ現れるからである。従って望
ましい循環電流は干渉振動Nの所望の減衰又は低減を生
ぜしめる。この、干渉振動の減衰又は低減に有利な作用
は、作動電圧U1に対する何らかの悪影響は及ぼさな
い。なぜならそのような干渉振動はどんな場合でも整流
回路10にて抑圧されるからである。
【0036】図6にはライン偏向回路が示されている。
この回路では図3による変圧器Trを用いて高電圧が得
られる。この図にはライン周波数によって制御されるス
イッチングトランジスタ13と、スイッチング電圧12
と、フライバックダイオード14と、フライバックコン
デンサ15と、結合又はタンジェントコンデンサ16
と、ライン偏向コイル17と、変圧器Trの一次巻線P
(これは作動電圧源+UBに接続されている)と、補助
巻線H1,H2と、作動電圧U1生成のための整流回路
10と、高圧巻線Sと、陰極線管18の高電圧UH生成
用の高圧整流器Dとが示されている。2つの並列に接続
された補助巻線H1,H2は、作動電圧U1の生成と前
記干渉振動Nの減衰又は低減のために用いられる。
【0037】図7には補助巻線H1,H2のための等価
回路が示されている。漂遊インダクタンスLSは巻線H
1とH2の間で作用する。なぜならこれらの巻線の間の
結合が比較的疎結合だからである。この漂遊インダクタ
ンスLSは、補助巻線H2に対しては干渉振動Nを出現
させる可能性があるが、巻線H1には出現させない。前
述の作用は巻線H1とH2の巻回数の特別な選択によっ
て達成され得る。この巻回数が少な過ぎる場合には、フ
ライバックパルスR1,R2の基本波を同じ振幅Aにす
る要求に応じるのは困難である。巻回数が多過ぎる場合
には、漂遊インダクタンスLSの値は過度に高くなる。
そのため、生成される望ましい循環電流iaは、干渉振
動Nを減衰又は低減するのに十分な振幅を伴わなくな
る。実際には前記要求は、巻線H1とH2に対して6〜
30の巻回数によって達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるテレビ受信機用高圧変圧器の構成
を示した図である。
【図2】図1による変圧器のブロック回路図である。
【図3】本発明の別の実施例によるテレビ受信機用高圧
変圧器を示した図である。
【図4】第1の補助巻線に対するフライパックパルスを
示した図である。
【図5】第2の補助巻線に対するフライパックパルスを
示した図である。
【図6】図1による変圧器を用いて高電圧が生成される
ライン偏向回路を示した図である。
【図7】2つの補助巻線に対する等価回路を示した図で
ある。
【符号の説明】 1 フェライトコア 2 コア半部 3 コア半部 4 コイル形成部 5 チャンバ 6 チャンバ 7 チャンバ壁部 8 狭幅チャンバ 9 空隙 10 整流回路 11 整流回路 18 陰極線管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴァルター ゴーゼベルク ドイツ連邦共和国 ハノーヴァー コペン ハーゲナー シュトラーセ 81

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビ受信機用高圧変圧器であって、一
    次巻線(P)と、高圧巻線(S)と、補助巻線(H)と
    を有し、 前記巻線は複数のチャンバ(5,6)内に配設されてお
    り、 前記チャンバ(5,6)はコア(1)の軸方向に相並ん
    で設けられている形式のテレビ受信機用高圧変圧器にお
    いて、 a)前記補助巻線(H)が複数の巻線素子(H1,H
    2)に分割されており、前記複数の巻線素子(H1,H
    2)は異なるチャンバ(5,6)内に配設されており、 b)前記チャンバのうちの1つ(6)がU/I形コア又
    はU/U形コア(1)の空隙(9)領域に配設されてお
    り、前記U形コアの2つのコア半部は大きく長さの異な
    る平行縁部を有していることを特徴とする、テレビ受信
    機用高圧変圧器。
  2. 【請求項2】 前記巻線素子(H1,H2)は2つ以上
    の別個のチャンバ内に配設される請求項1記載のテレビ
    受信機用高圧変圧器。
  3. 【請求項3】 前記空隙(9)領域に配設されている、
    チャンバ(6)内の補助巻線(H3)は、ビデオ信号用
    増幅器(19)の作動電圧(U2)生成のために用いら
    れる、請求項1記載のテレビ受信機用高圧変圧器。
  4. 【請求項4】 前記補助巻線の巻線素子は逆の巻回方向
    に巻回されている、請求項1記載のテレビ受信機用高圧
    変圧器。
  5. 【請求項5】 前記補助巻線又は一次巻線(P)は撚り
    線を用いて巻回されている、請求項1記載のテレビ受信
    機用高圧変圧器。
  6. 【請求項6】 前記巻線は、ショートピッチで撚られた
    複数の撚り線を含んでいる、請求項5記載のテレビ受信
    機用高圧変圧器。
  7. 【請求項7】 テレビ受信機用高圧変圧器であって、 コイル形成部(4)と、第1のチャンバ(6a)と、第
    2のチャンバ(6b)と、2つの並列に接続された補助
    巻線(H1,H2)とを有し、 前記コイル形成部(4)はコア(1)を取り囲んでお
    り、前記第1のチャンバ(6a)は、一次巻線(P)と
    該一次巻線の上に配設された高圧巻線(S)とを有して
    おり、前記第2のチャンバ(6b)は第1のチャンバ
    (6a)に対して軸方向でずらされており、前記2つの
    補助巻線(H1,H2)は作動電圧又はパルス電圧(U
    1)を生成する形式のテレビ受信機用高圧変圧器におい
    て、 第1の補助巻線(H1)が第1のチャンバ(6a)内に
    配設されており、第2の補助巻線(H2)は第2のチャ
    ンバ(6b)内に配設されており、前記2つの補助巻線
    の巻回数は、2つの補助巻線内で生成されるフライバッ
    クパルス(R)の基本波の振幅がほぼ同じ大きさになる
    ように設定されることを特徴とするテレビ受信機用高圧
    変圧器。
  8. 【請求項8】 前記第2の補助巻線(H2)の巻回数
    は、第1の補助巻線(H1)の巻回数よりも大きい、請
    求項7記載のテレビ受信機用高圧変圧器。
  9. 【請求項9】 前記各補助巻線の巻回数はほぼ6〜30
    の範囲にある、請求項7記載のテレビ受信機用高圧変圧
    器。
JP8038478A 1995-02-27 1996-02-26 テレビ受信機用高圧変圧器 Pending JPH08250354A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19506719.3 1995-02-27
DE1995106719 DE19506719A1 (de) 1995-02-27 1995-02-27 Hochspannungstransformator für einen Fernsehempfänger
DE1995143673 DE19543673A1 (de) 1995-11-23 1995-11-23 Hochspannungstransformator für einen Fernsehempfänger
DE19543673.3 1995-11-23

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08250354A true JPH08250354A (ja) 1996-09-27

Family

ID=26012830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8038478A Pending JPH08250354A (ja) 1995-02-27 1996-02-26 テレビ受信機用高圧変圧器

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5751205A (ja)
EP (1) EP0729160B1 (ja)
JP (1) JPH08250354A (ja)
DE (1) DE59601964D1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19545304A1 (de) * 1995-12-05 1997-06-12 Bosch Gmbh Robert Transformator mit aufgeteilter Primärwicklung in einer Sperrwandler-Versorgungsschaltung
TW369654B (en) * 1997-07-07 1999-09-11 Thomson Brandt Gmbh Diode-split high-voltage transformer
DE19900111A1 (de) * 1999-01-05 2000-07-06 Thomson Brandt Gmbh Diodensplitt-Hochspannungstransformator
JP2001103751A (ja) 1999-09-30 2001-04-13 Sony Corp スイッチング電源回路及び絶縁コンバータトランス
ATE270771T1 (de) * 2000-03-09 2004-07-15 Abb Research Ltd Anordnung zur erzeugung elektrischer energie aus einem magnetfeld
DE202005010234U1 (de) * 2005-06-29 2006-11-09 Vogt Electronic Components Gmbh Schwingdrossel für Lichtanwendungen

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2825849A (en) * 1954-06-29 1958-03-04 Rca Corp Cathode ray tube deflection and high voltage apparatus
DE1904757C3 (de) * 1969-01-31 1978-12-07 Blaupunkt-Werke Gmbh, 3200 Hildesheim Zeilenausgangstransformator mit einer Wicklung zur Hochspannungserzeugung für Fernsehempfänger
DE2313353A1 (de) * 1973-03-17 1974-10-03 New Japan Slide Fastener Mfg C Reissverschluss
US3886434A (en) * 1973-09-07 1975-05-27 Warwick Electronics Inc Flyback transformer
DE2602668C3 (de) * 1976-01-24 1978-11-09 Felten & Guilleaume Carlswerk Ag, 5000 Koeln Hochspannungsfester breitbandiger Übertrager für die Nachrichtentechnik
US4229786A (en) * 1977-09-26 1980-10-21 Murata Manufacturing Co., Inc. Fly-back transformer with a low ringing ratio
JPH0217452Y2 (ja) * 1984-10-30 1990-05-16
JPH01180301A (ja) * 1988-01-13 1989-07-18 Hitachi Transport Syst Ltd 木材自動切断装置
DE3824037A1 (de) * 1988-07-15 1990-01-18 Thomson Brandt Gmbh Transformator fuer ein schaltnetzteile
DE3824642A1 (de) * 1988-07-20 1990-02-01 Vogt Electronic Ag Duo-spule z. b. als treiber- und vertikalablenkungsintegrationsspule fuer den ost-west-diodenmodulator in bildsichtgeraeten
EP0585597B1 (de) * 1992-08-04 1999-05-12 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Hochspannungs-Zeilentransformator für einen Fernsehempfänger
DE4228621C2 (de) * 1992-08-28 1994-10-13 Heidelberger Druckmasch Ag Sicherungsvorrichtung im Anleger einer papierbogenverarbeitenden Maschine

Also Published As

Publication number Publication date
EP0729160A1 (de) 1996-08-28
DE59601964D1 (de) 1999-07-01
EP0729160B1 (de) 1999-05-26
US5751205A (en) 1998-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7276999B2 (en) Method and apparatus for substantially reducing electrical earth displacement current flow generated by wound components
US8023294B2 (en) Noise reduction systems and methods for unshielded coupling of switch mode power supply
US7236078B2 (en) Method and apparatus for substantially reducing electrical earth displacement current flow generated by wound components
US7567162B2 (en) Apparatus and method for winding an energy transfer element core
JP6207751B2 (ja) 電力変換装置
US4639663A (en) Fly-back transformer with reduced ringing
JPH08250354A (ja) テレビ受信機用高圧変圧器
JPH07283037A (ja) トランス
JP7295914B2 (ja) 一体型コア本体を有する三相磁気アセンブリ
JPH08273955A (ja) テレビ受像機の高圧トランス
JPH0697842B2 (ja) スイッチングレギュレータ
JPS6174414A (ja) 誘導性負荷駆動回路
JP2001218460A (ja) スイッチング電源回路
JPS6032738Y2 (ja) フライバツクトランス
JPH0516766Y2 (ja)
TW552768B (en) Flyback transformer
JPS5948592B2 (ja) フライバツクeht兼鋸歯波電流発生器
JPS6114225Y2 (ja)
JPS59155111A (ja) 高周波変成器
JPH0411462A (ja) ダイナミックフォーカス回路
JPH07130564A (ja) フライバックトランス
JPS6030471B2 (ja) テレビジヨン受像機