JPH08250193A - コネクタおよびその製造方法 - Google Patents

コネクタおよびその製造方法

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JPH08250193A
JPH08250193A JP7946195A JP7946195A JPH08250193A JP H08250193 A JPH08250193 A JP H08250193A JP 7946195 A JP7946195 A JP 7946195A JP 7946195 A JP7946195 A JP 7946195A JP H08250193 A JPH08250193 A JP H08250193A
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Fumiyoshi Tanigawa
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 端子金具2をインサートとしてコア13がイ
ンサート成形される。コア13は端子金具2を貫通状に
配し、かつ一方の端面にシール剤充填用凹部15が設け
られる。次に、そのコア13の凹部15内にノズルによ
りシール剤18が充填されて固化される。最後にコア1
3をインサートとして外殻体20がインサート成形さ
れ、コネクタ本体1が形成される。外殻体20はシール
剤18の表面を覆った状態で形成され、かつ外殻体20
自身により嵌合凹部3、4が形成される。 【効果】 シール剤18の充填作業が簡単となり、余分
な箇所にシール剤18が付着しにくい。シール剤18は
外殻体20内に埋設された状態となるから、クラック等
が入りにくくなる。両嵌合凹部3、4の嵌合面がいずれ
も型内で成形される外殻体20の一部として形成される
から平坦な面に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクタおよびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の燃料タンクに装着さ
れる電源接続用のコネクタが知られている。このコネク
タの構造は、図10に示すように、両端に嵌合凹部3
2、33を設けた合成樹脂製のコネクタ本体31に、端
子金具34がその両端を各嵌合凹部32、33内に臨ま
せた状態でインサート成形によって埋設された構造であ
る。そして、このコネクタは燃料タンクの蓋板等を貫通
して取り付けられ、外部側の嵌合凹部32に電源から引
き出されたコネクタが、また、内部側の嵌合凹部33に
ポンプ等の電力使用機器から引き出されたコネクタが接
続されて使用されるようになっている。
【0003】ところで、このようなコネクタは上記した
ように、インサート成形により製造されるのであるが、
図10に示されるように肉厚の厚い部分を有する構造の
ものでは、一回のインサート成形のみで製造しようとす
ると、肉厚の厚い部分において内部に気泡が生じたり外
面にひけが生じて不良品ができるおそれがある。また、
端子金具34と樹脂とは完全に密着し得ないから、防水
性を確保するために端子金具34の回りにシール剤を充
填しなければならないという事情がある。
【0004】そのため従来、このようなコネクタを製造
する場合には、以下のような工程で製造されてきた。ま
ず、図11に示すように、端子金具34をインサートと
してその端子金具34を貫通状に配した第1の成形体3
5をインサート成形する。次に、図12に示すように、
その第1の成形体35をコアとして筒状の第2の成形体
36をインサート成形する。その場合、第2の成形体3
6の下端側では、第1の成形体35の下面を覆う奥壁3
7を設けることで下部側の嵌合凹部33が形成される。
一方第2の成形体36の上端側では、第1の成形体35
の上面側が開放状態に留められる。そして最後に、ノズ
ル38を用いて第1の成形体35の上面にエポキシ樹脂
等のシール剤39を充填し、図10に示すようにそれを
固化させることで端子金具34の回りの防水を図るとと
もに、上部側の嵌合凹部32を形成するようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来の製造方
法では、シール剤39を充填する場合にノズル38を第
2の成形体36の上端部内に深く挿入する必要がある。
しかしながら、その部分は端子金具34が突出された
り、相手のコネクタを嵌合する場合のガイドとなるリブ
が内面に突設されたりして狭くなっているため、ノズル
38の挿入がし辛くて作業能率が悪い。また、シール剤
39が端子金具34や第2の成形体36の内面の余分な
箇所に付着しやすい欠点があった。
【0006】また、上部側の嵌合凹部32では、固化し
たシール剤39の上面がそのまま相手のコネクタが突き
合わされる嵌合面40となるのであるが、シール剤39
は表面張力により端子金具34の回りで盛り上がった状
態で固化する場合があり、すなわち嵌合面40に凹凸が
できて相手のコネクタと正確に嵌合できないおそれもあ
った。したがって、シール剤の充填は、このような盛り
上がりを予め考慮して、その充填高さを管理しなければ
ならない。そのため、従来は厳格な管理が要求されるこ
ととなっていた。
【0007】このように嵌合面40に凹凸ができたり、
あるいは上記のようにシール剤39が余分なところに付
着したものは不良品として廃棄されるのであるが、いず
れも完成品の段階で廃棄されるのであるから、ロスがき
わめて大きかった。
【0008】さらに、シール剤39が露出した状態で成
形され、周囲の温度変化の影響を直接に受ける構造とな
っているため、シール剤39の成形部分にクラック等が
入りやすくて耐久性に劣る等の数々の欠点があった。
【0009】本発明は、上記した欠点を除去したコネク
タおよびその製造方法を提供することを目的とするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、合成樹脂製のコネ
クタ本体を有し、このコネクタ本体の相手側コネクタと
の対向する面には端子金具が突出し、かつこの対向する
面において前記端子金具が突出する付け根部分にはシー
ル剤が注入された充填用凹部が形成され、さらにこの充
填用凹部には相手側コネクタとの嵌合面となる蓋板によ
って閉じられていることを特徴とするものである。
【0011】また、請求項2の発明は端子金具が突出す
る端面にシール剤充填用凹部が設けられた第1の成形体
を形成する工程と、前記シール剤充填用凹部内にシール
剤を充填して固化させる工程と、前記シール剤の充填固
化された第1の成形体をインサートとして、前記シール
剤充填用凹部を閉止する蓋板を形成しつつ相手側コネク
タとの嵌合可能な第2の成形体を成形する工程とを含む
ことを特徴とするものである。
【0012】さらに、請求項3の発明は端子金具が突出
する端面にシール剤充填用凹部が設けられた第1の成形
体を形成する工程と、前記シール剤充填用凹部内にシー
ル剤を充填して固化させる工程と、前記第1の成形体と
は別個に成形された第2の成形体を、前記シール剤充填
用凹部を閉止するようにして第1の成形体と接合させる
工程とを含むことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1の発明においては、シール剤は予め形
成された充填用凹部内に注入され、これによって端子金
具の周りの防水性が確保されている。充填用凹部の開口
部は蓋板によって閉止され、相手側コネクタとの嵌合時
にはその蓋板が相手側コネクタと密着可能な嵌合面とな
る。
【0014】請求項2の発明においては、第1の成形体
を形成する工程においては、端子金具が突出する端面に
シール剤を充填するための充填用凹部が形成される。ま
た、次の工程において、充填用凹部内にシール剤が充填
され、固化させる。このシール剤の充填固化が完了した
ら、これをコアとしてインサート成形用金型に仕掛け
る。そして、この成形時において前記充填用凹部を閉じ
る蓋板が形成され、かつ相手側コネクタとの嵌合可能な
第2の成形体が形成される。
【0015】請求項3の発明においては、請求項2の発
明と同様にして充填用凹部内にシール剤を充填固化させ
た第1の成形体を形成しておく。一方で、これとは別に
第2の成形体を成形しておく。そして、この第2の成形
体を第1の成形体に接合させ、このときにシール剤充填
用凹部を閉止させる。
【0016】
【発明の効果】請求項1の発明による効果を列挙すると
以下のようである。シール剤はコネクタ本体に設けられ
たシール剤充填用凹部に充填され、かつ蓋板によって閉
止されるから、回りの温度変化の影響を直接に受けず、
クラック等が入るのが防止されて耐久性に優れたものと
なる。
【0017】また、請求項2および請求項3の発明によ
れば、上記の各効果を奏するコネクタを確実に製造する
ことができる効果が得られる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図6に基
づいて説明する。本実施例は、燃料タンクの電源接続用
コネクタに適用した場合を例示する。まず、そのコネク
タの成形完了後の構造を図1乃至図3によって説明す
る。
【0019】このコネクタは、合成樹脂製のコネクタ本
体1と4本の雄形端子金具2とから構成されている。コ
ネクタ本体1は略々縦長の外形形状をなし、上端部と下
端部にそれぞれ嵌合凹部3、4が設けられている。上記
した4本の雄形端子金具2は、図1に示すように平面四
角形状に整列されて、それぞれの両端のタブ部を上下の
嵌合凹部3、4内に突出させた状態でコネクタ本体1内
に埋設されている。上側の嵌合凹部3内には、ガイド用
のリブ6が、図1の左右2本ずつの雄形端子金具2の間
を仕切るようにして底面から突出して形成されている。
それにより、電源から引き出された図示しない電源側コ
ネクタと嵌合される外部コネクタ7が形成されている。
一方、下端側には内部コネクタ8が形成され、燃料タン
ク内に装備されたポンプから引き出されたポンプ側コネ
クタと嵌合可能となっている。
【0020】なお、コネクタ本体1の外周面には、図示
しないOリングを装着するための取付溝9が全周に沿っ
て凹み形成されていて、コネクタ本体1を燃料タンクの
貫通孔に嵌め込んだときに、このOリングによってシー
ルがなされるようにしている。また、コネクタ本体1に
は支持板10が張り出しており、その先端にはコネクタ
全体をタンクに固定するためのネジ挿通孔11が貫通し
て形成されている。
【0021】続いて、上記のような構造になるコネクタ
の製造手順を説明する。まず、上下の割り型において、
4本の雄形端子金具2をインサートとして、PBTある
いはナイロン等からなる合成樹脂による一次のインサー
ト成形が施され、図4、5に示すような第1の成形体1
3が成形される。この第1の成形体13は、背の低い円
柱状でかつ上端側が拡径された段付き状に形成され、雄
形端子金具2は、それぞれの両端のタブ部を第1の成形
体13の上下両面に突出させた貫通状に配される。ま
た、第1の成形体13の拡径部14内には、後記するシ
ール剤18を充填するためのシール剤充填用凹部15が
上面に開口して穿設される。次に、図6(A)に示すよ
うに、第1の成形体13のシール剤充填用凹部15の上
面側にノズル17が挿入され、そのノズル17からエポ
キシ樹脂等からなるシール剤18が注入されて、同図
(B)に示すように凹部15内にシール剤18が充填固
化される。これにより、各雄形端子金具2と第1の成形
体13との間がシールされる。但し、図6(B)に示さ
れるように、シール剤18の充填レベルはシール剤充填
用凹部15の途中の適当高さ位置となるように、つまり
シール剤充填用凹部の開口面より適宜低くなるようにし
てある。
【0022】最後に、別の上下の割り型を用い、上記し
たシール剤18の充填固化された第1の成形体13をイ
ンサートとして、一次のインサート成形と同様の合成樹
脂により二次のインサート成形が施され、図3に示すよ
うに第2の成形体20が成形される。この第2の成形体
20は、コネクタ本体1の外形形状を形作るように略筒
状に成形され、上端側では、シール剤18の上面を覆う
ようにして蓋板21が設けられることで、図示しない相
手側コネクタが嵌合可能な嵌合凹部3が形成される。ま
た、下端側では、第1の成形体13の下面を覆うように
して奥壁22が設けられることで、嵌合凹部4が形成さ
れる。また、第2の成形体20の成形時に、上側の嵌合
凹部3内のリブ6や、外周面の取付溝9、支持板10等
も併せて形成される。以上の成形工程により、燃料タン
クに用いられる防水インサートコネクタの成形が完了さ
れる。
【0023】そしてこのコネクタは、燃料タンクのタン
クカバー等を貫通して取り付けられ、外部コネクタ7に
電源側のコネクタが、また、内部コネクタ8に燃料タン
ク内に装備されたポンプ側のコネクタがそれぞれ接続さ
れて使用される。また、雄形端子金具2の回りにシール
剤18が充填固化されていることで、内部と外部との間
で防水性が確保される。なお、第1の成形体13と第2
の成形体20との間は、同じ種類の合成樹脂で形成され
ることから、二次成形の際に互いに溶着して密着状に形
成され、防水性が確保される。
【0024】上記のように形成されたコネクタでは、コ
ネクタ本体1の長さ方向の中央部の厚肉となっている部
分が、第1の成形体13の回りにさらに第2の成形体2
0をインサート成形することで形成されているから、気
泡やひけ等を生ずることなく正規の形状に形成される。
【0025】また、シール剤18は第1の成形体13に
穿設されたシール剤充填用凹部15に充填するようにな
っており、その凹部15は、嵌合凹部3,4等に比較し
て浅く上面に開口しており、かつ、内面にガイド用のリ
ブ等も設けられていないから、スペースに余裕があって
ノズル17が邪魔されることなく円滑に挿入でき、充填
作業を簡単に能率良く行うことができる。また、ノズル
17をスペース的に余裕を持って挿入できるから、雄形
端子金具2のタブ部等の余分な箇所にシール剤18が付
着するおそれも少ない。仮に余分な箇所に付着して不良
品となったとしても、廃棄するのは第1の成形体13だ
けでよいから、ロスが小さいものに留められる。
【0026】さらにまた、シール剤18の充填量はシー
ル剤充填用凹部15における開口面の上縁に至らない適
当深さでよいため、充填量について厳格な管理が要求さ
れない。
【0027】さらに、シール剤18は第2の成形体20
内に埋設された状態となって回りの温度変化の影響を直
接に受けないから、クラック等が入るのが防止されて耐
久性に優れたものとなる。
【0028】また、シール剤18の表面が仮に凹凸を生
じるものであったとしても、これを蓋板21によって覆
っており、この蓋板21は成形型内において成形される
第2の成形体20の一部として形成されるものであるか
ら平坦面にでき、もって相手側コネクタ(図示しない)
との嵌合を全面密着して行わせることができる。
【0029】図7〜図9は本発明の第2実施例を示すも
のである。この例のものは第1実施例とは異なり、第
1、第2の成形体50,51(共に同一材料による合成
樹脂製)はそれぞれ独立して成形され、両者が圧入によ
って接合されるようにしたものである(接着の方法は溶
着によってもよい)。
【0030】すなわち、第1の成形体50は後部側に嵌
合凹部52が形成され、前部側は第2の成形体51との
接合部53となっている。そして、この円筒状に形成さ
れた接合部53において第2の成形体51との対向面に
は、第2の成形体51との嵌合孔を兼ねたシール剤充填
用凹部54が凹み形成されている。また、シール剤充填
用凹部54の開口縁には段部55が形成されており、こ
こには第2の成形体51との間のシールを行うためのO
リング56が嵌着されている。さらに、接合部53の前
面中央部にはシール剤充填用凹部54が円形状に凹み形
成されている。この充填用凹部54の底面には端子金具
57を圧入させるための差し込み孔58が嵌合凹部52
へ通じるようにして貫通している。
【0031】そして、端子金具57を差し込み孔58へ
位置決めしつつ圧入した後、充填用凹部54へは前記し
た実施例と同様の要領でシール剤59が注入・固化され
る。この場合にも、シール剤59の充填量は充填用凹部
54に対し満杯とならない範囲で管理されている。
【0032】一方、第2の成形体51は後部側に他の相
手側コネクタとの嵌合のための嵌合凹部60が角筒状に
形成されている。前部側は第1の成形体50に対する円
筒状の接合部61が拡径状に形成されている。この接合
部61の外周面は先端側にゆくにつれて階段状に縮径
し、順に大・中・小の筒部61A〜Cとなっている。そ
して、小筒部61Cは第1の成形体50の充填用凹部5
4へほぼ密着して嵌め込み可能となっている。そして、
この小筒部61Cに連続する中筒部61Bの端面は、第
1の成形体50との接合時に第1の成形体50の端面に
突き当てられる当接面となっているとともに、前記した
Oリングを圧縮状態で保持する。また、接合部61の前
面の中央部には除肉部62が凹み形成され、両成形体5
0,51を接合したときには除肉部62と充填用凹部5
4とが連通するようになっている。また、除肉部62の
底面(本発明の蓋板に相当する)には端子金具57に対
する差し込み孔63が嵌合凹部60へ通じるようにして
貫通している。この差し込み孔63は両成形体50,5
1を接合したときに対応する端子金具57を圧入可能に
形成されている。
【0033】上記のような第2実施例のコネクタを製造
するには、第1の成形体50の各差し込み孔58へ端子
金具57をそれぞれ圧入し、それぞれの端部が嵌合凹部
52内に等しい長さずつ突出するように位置決めしてお
く。その後、充填用凹部54へシール剤の注入を行う。
そして、これが固化したら、別途成形した第2の成形体
51を対向させる。そして、充填用凹部54と除肉部6
2とを整合させつつ小筒部61Cを充填用凹部54へ圧
入させる。これにより、各端子金具57は第2の成形体
51において対応する各差し込み孔63へそれぞれ圧入
され、第2の成形体51の嵌合凹部60へそれぞれ等し
い長さずつ突出する。かくして、第1、第2の両成形体
50,51は両間に圧縮状態のOリング56を介在させ
た状態で接合され、その結果、図9に示すようなコネク
タとなる。
【0034】以上のような第2実施例のコネクタにおい
ても、シール剤59の充填作業は両成形体の接合前にお
いてなされ、浅い充填用凹部54に対して行われるた
め、充填のための作業は容易に行うことができ、かつシ
ール剤59の端子金具57への付着等、その外観検査も
容易に行うことができる。万一、この充填作業に失敗し
たとしても、廃棄すべきは第1の成形体50のみである
から、損失を最小限にとどめ得る。また、充填されたシ
ール剤59は第2の成形体51との接合によって、除肉
部62の底面が本発明の蓋板として機能するため、ここ
が相手側コネクタとの平坦な嵌合面となってコネクタ間
の接続状況を安定化させることができる。
【0035】加えて、第2実施例ではOリング56部分
から第1、第2の成形体51を分割させている。つま
り、0リング56を嵌め込むための溝部分を、成形体の
途中位置に設定した場合には、この溝部分に型割りによ
って生じるパーティングラインが避け難いが、本例のよ
うにすればパーティングラインの発生がなく、シール性
の向上にも寄与する効果がある。
【0036】なお、本例では両成形体に対する端子金具
の抜け止めについては詳しくは図示しなかったが、例え
ば、端子金具の途中に切り起こし等によって爪部が形成
され、対応する差し込み孔には爪部が引っ掛かる係止部
が切り欠き形成されるような手段が施されている。
【0037】<他の実施例>なお本発明は、上記実施例
に例示した燃料タンク用のコネクタに限らず、他の用途
に用いられるインサートコネクタ全般に広く適用するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るコネクタの平面図であ
る。
【図2】その正面図である。
【図3】図1のX−X線断面図である。
【図4】一次成形品の平面図である。
【図5】図4のY−Y線断面図である。
【図6】(A)はシール剤の充填工程を示す断面図であ
り、(B)はシール剤が充填固化された状態の断面図で
ある。
【図7】本発明の第2実施例に係るコネクタの分解斜視
図である。
【図8】同じく分離状態を示す側断面図である。
【図9】接着状態を示す側断面図である。
【図10】従来例に係るコネクタの断面図である。
【図11】その一次成形品の断面図である。
【図12】そのシール剤の充填工程を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…コネクタ本体 2…雄形端子金具 13,50…第1の成形体 15,54…シール剤充填用凹部 18,59…シール剤 20,51…第2の成形体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製のコネクタ本体を有し、この
    コネクタ本体の相手側コネクタとの対向する面には端子
    金具が突出し、かつこの対向する面において前記端子金
    具が突出する付け根部分にはシール剤が注入された充填
    用凹部が形成され、さらにこの充填用凹部には相手側コ
    ネクタとの嵌合面となる蓋板によって閉じられているこ
    とを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 端子金具が突出する端面にシール剤充填
    用凹部が設けられた第1の成形体を形成する工程と、 前記シール剤充填用凹部内にシール剤を充填して固化さ
    せる工程と、 前記シール剤の充填固化された第1の成形体をインサー
    トとして、前記シール剤充填用凹部を閉止する蓋板を形
    成しつつ相手側コネクタとの嵌合可能な第2の成形体を
    成形する工程とを含むことを特徴とするコネクタの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 端子金具が突出する端面にシール剤充填
    用凹部が設けられた第1の成形体を形成する工程と、 前記シール剤充填用凹部内にシール剤を充填して固化さ
    せる工程と、 前記第1の成形体とは別個に成形された第2の成形体
    を、前記シール剤充填用凹部を閉止するようにして第1
    の成形体と接合させる工程とを含むことを特徴とするコ
    ネクタの製造方法。
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