JPH08247950A - 濃度分析方法 - Google Patents

濃度分析方法

Info

Publication number
JPH08247950A
JPH08247950A JP5577695A JP5577695A JPH08247950A JP H08247950 A JPH08247950 A JP H08247950A JP 5577695 A JP5577695 A JP 5577695A JP 5577695 A JP5577695 A JP 5577695A JP H08247950 A JPH08247950 A JP H08247950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
concentration
absorbance
photometric data
error
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5577695A
Other languages
English (en)
Inventor
Sugio Mabe
杉夫 間部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP5577695A priority Critical patent/JPH08247950A/ja
Publication of JPH08247950A publication Critical patent/JPH08247950A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 緊急の分析にも迅速に対処できると共に、ラ
ンニングコストも低減でき、所定の物質の濃度を高精度
で分析できる濃度分析方法を提供する。 【構成】 試料と所定の試薬とを反応させ、その反応液
を測光して試料中の所定の物質の濃度を分析するにあた
り、前記反応液を少なくとも2点の異なる所定の反応時
間においてそれぞれ測光して、少なくとも2つの測光デ
ータを得、これら少なくとも2つの測光データと、前記
各反応時間において予め作成した対応する検量線とに基
づいてそれぞれの濃度値を求め、これら少なくとも2つ
の濃度値に基づいて真の濃度値を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、血液中の各
種成分濃度を分析する濃度分析方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、血液中の各種成分濃度を自動的
に分析する自動化学分析装置は、従来から種々のものが
提案されているが、最近のものは、ターンテーブルの円
周上に多数の反応容器を保持するディスクリート方式
で、しかも反応容器を測定用キュベットとしても用い
る、いわゆる反応管直接測光方式が主流となっており、
反応容器についてもコストの面から、洗浄して再使用す
るものが多くなっている。
【0003】また、このような反応管直接測光方式で、
反応容器を再使用する自動化学分析装置では、反応容器
の繰り返し使用により、反応容器に汚れが少しずつ蓄積
されて測定値に誤差が生じるため、その汚れの程度を測
定して、測定値を補正するようにしている。その補正方
法として、例えば、特開昭56−30650号公報に記
載されているように、反応容器を洗浄して洗浄水を満た
した状態での測定値を用いる方法や、分析の最初のステ
ップで反応容器内に試薬を注入し、その状態での測定値
を用いる方法等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、洗浄水
を満たした状態での測定値を用いて、反応容器の汚れに
よる誤差を補正する場合には、実際の分析を開始する前
に洗浄動作を行う必要があるため、緊急に分析したい場
合には、迅速に対処することができないという問題があ
る。
【0005】また、最初のステップで試薬を分注し、そ
の測定値を用いて反応容器の汚れによる誤差を補正する
場合には、測光に必要な液量の試薬を分注する必要があ
るため、特に2種類以上の試薬を用いる分析では、使用
する試薬量が増加してランニングコストが増加してしま
うという問題がある。
【0006】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、緊急の分析にも迅速に対処でき
ると共に、ランニングコストも低減でき、所定の物質の
濃度を高精度で分析できる濃度分析方法を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、試料と所定の試薬とを反応させ、その
反応液を測光して試料中の所定の物質の濃度を分析する
にあたり、前記反応液を少なくとも2点の異なる所定の
反応時間においてそれぞれ測光して、少なくとも2つの
測光データを得、これら少なくとも2つの測光データ
と、前記各反応時間において予め作成した対応する検量
線とに基づいてそれぞれの濃度値を求め、これら少なく
とも2つの濃度値に基づいて真の濃度値を求めることを
特徴とするものである。
【0008】前記真の濃度値は、前記各反応時間におけ
る濃度値に基づいて、時間的に変化しない固定測光デー
タを求め、この固定測光データにより前記測光して得た
測光データを補正して求める。
【0009】前記真の濃度値は、エンドポイント法によ
る反応の終末点の濃度値とする。
【0010】
【作用】この発明において、少なくとも2点の異なる所
定の反応時間において、反応液を測光してそれぞれ測光
データを得、これら測光データに基づいて各反応時間に
おいて予め作成した対応する検量線からそれぞれの濃度
値を求めると、それらの濃度値は、反応容器に汚れ等の
吸収がなければ、反応時間が異なっても同一となるが、
汚れ等の吸収があると、異なった値となる。しかも、こ
の反応容器の汚れ等による測光データは、反応時間によ
らず一定であるので、この汚れ等による誤差は、各濃度
値に含まれることになる。したがって、少なくとも2点
の反応時間において求めた濃度値に基づいて、その誤差
分を求めることができるので、この誤差分を補正して真
の濃度値を求めることが可能となる。
【0011】
【実施例】この発明の一実施例では、反応容器内に第1
試薬、試料および第2試薬を順次分注して反応させ、第
2試薬の分注後の反応液の吸光度を、反応容器を通して
異なる2点の反応時間で測定して、試料中の所定の物質
(分析項目)の濃度値を求める。図1は、この場合の分
析項目の吸光度特性の一例を示すもので、横軸は時間、
縦軸は吸光度(A)をそれぞれ示す。また、横軸のR1
は、第1試薬の分注時刻、Sは試料の分注時刻、R2は
第2試薬の分注時刻をそれぞれ示す。
【0012】この実施例では、分析項目の濃度値をエン
ドポイント法により求めるため、まず、第2試薬の分注
後、反応途中の時刻TA および反応終了後の時刻TB
おいて、選択された分析項目に応じた波長の光を用いて
それぞれの吸光度ATA およびATB を求める。なお、
これら吸光度ATA およびATB は、反応容器が清浄な
ときに、その空の反応容器を通して予め測定した吸光度
を基準にして求めるか、または、分析開始前に1度反応
容器に水を入れた状態で、反応容器を通して予め測定し
た吸光度を基準にして求める。具体的には、分析開始前
に、空または水を供給した反応容器をターンテーブル上
で一回転させるか、あるいは試料および試薬の分注位置
の手前で順次測光部を通過させるようにすればよい。
【0013】次に、測定した吸光度ATA ,ATB と、
各反応時刻TA ,TB において予め作成した対応する検
量線とに基づいて濃度値CTA ,CTB を求める。ここ
で、検量線は、既知濃度(CS )の標準試料を用いて上
記と同様に反応させ、その反応時刻TA ,TB における
吸光度AA ,AB を、同様に、反応容器が清浄なときの
反応容器自体の吸光度または反応容器に水を入れた状態
での吸光度を基準にして求める。
【0014】図2は、この場合の検量線の一例を示すも
のである。図2において、横軸は濃度(C)を、縦軸は
吸光度(A)をそれぞれ示し、直線L1は反応時刻TA
での検量線を、直線L2は反応時刻TB での検量線をそ
れぞれ示している。ここで、検量線L1,L2を作成す
るための吸光度AA およびAB は、反応時刻TA および
B において、それぞれ反応容器が清浄なときの反応容
器自体の吸光度または反応容器に水を入れた状態での吸
光度を基準に測定しているので、反応容器の汚れによる
吸収や、時間経過に伴う光度計のドリフト誤差等の影響
を受けることがなく、反応時刻TA およびTB における
反応液そのものの吸光度を表すことになる。
【0015】したがって、未知濃度の試料に対する反応
時刻TA ,TB での反応液そのものの吸光度をA
A ′,ATB ′とすると、対応する検量線L1,L2
から、濃度CTA ,CTB は、
【数1】 CTB =α×ATB ′ (1) CTA =β×ATA ′ (2) ただし、α=CS /AB ,β=CS /AAによって求め
ることができる。また、CTA =CTB であるから、反
応時刻TA,TB における吸光度ATA ′,ATB ′間
には、
【数2】 ATA ′=(α/β)×ATB ′ (3) の関係がある。
【0016】しかし、実際に測定される試料の吸光度
は、反応容器が、例えば、繰り返しの使用によって汚れ
ると、図3に破線で示すように変化する。すなわち、分
析対象物質の反応による真の吸光度は、反応時間に従っ
て変化するが、反応容器の汚れによる吸光度(固定吸光
度)は、反応時間によらず一律に増加する。
【0017】そこで、この実施例では、反応時刻TA
B において測定した試料の吸光度を、反応分と誤差分
とにそれぞれ分解して濃度値を求め、これら濃度値に基
づいて、反応分の吸光度は反応時間による比が一定であ
り、誤差分は反応時間によらず一律であるという条件か
ら、吸光度の誤差分を求め、この誤差分を測定したいず
れか一方の吸光度から補正して、反応による吸光度を求
め、その吸光度と対応する検量線とに基づいて、真の濃
度値を求める。
【0018】すなわち、図3において、反応時刻TA
B において測定した吸光度ATA,ATB を、反応分
の吸光度ATA ′,ATB ′と、誤差分ΔAとに分解し
て、ATA =ATA ′+ΔA,ATB =ATB ′+ΔA
とし、これら測定した吸光度ATA ,ATB から、先
ず、図2に示す対応する検量線L1,L2により、下記
(4),(5)式に基づいて濃度値CTA ′,CTB
を求める。
【数3】 CTB ′=α×(ATB ′+ΔA) (4) CTA ′=β×(ATA ′+ΔA) (5) ここで、(5)式の反応分の吸光度ATA ′は、上記
(3)式から、ATA ′=(α/β)×ATB ′である
から、
【数4】 CTA ′=β×{(α/β)×ATB ′+ΔA}=αATB ′+βΔA (6) (4)および(6)式から、 ΔA=(CTA ′−CTB ′)/(β−α) (7) となる。
【0019】次に、このΔAを、測定した一方の吸光
度、例えば吸光度ATB から補正して反応分の吸光度A
B ′を求め、その反応分の吸光度により(1)式から
真の濃度値を求める。
【0020】なお、この発明は、エンドポイント法によ
る濃度分析に限らず、反応初速度法による濃度分析にも
有効に適用することができると共に、反応容器も、再使
用する場合に限らず、使い捨てとする場合にも有効に適
用することができる。また、この発明は、反応液の吸光
度を求めて濃度を分析する場合に限らず、反応液の発光
量や蛍光量等を測光して濃度を分析する場合にも有効に
適用することができると共に、濃度を分析する物質につ
いても、生化学的物質に限らず、免疫学的物質等の種々
の物質の濃度分析に有効に適用することができる。
【0021】
【発明の効果】この発明によれば、反応液の少なくとも
2点の異なる反応時間における測光データを用いて、反
応容器の汚れや、光度計の長時間スパンでのドリフト等
による誤差を補正するようにしたので、所定の物質の濃
度を常に高精度で分析することができると共に、緊急の
分析要求にも迅速に対処でき、処理効率を高めることが
できる。また、反応液を測光するので、反応液の全体量
が測光に必要な液量あればよく、最初のステップで分注
した試薬の測光データを用いて補正する場合に比べて、
試薬使用量を大幅に減らすことができ、ランニングコス
トを有効に低減することができる。
【0022】さらに、反応液を反応容器を通して直接測
光するので、反応容器の内側に付着する気泡や、恒温液
中に反応容器を浸漬した状態で測定するウォータバス方
式においては、反応容器の外側に付着する気泡による測
定誤差も有効に補正でき、常に高精度の分析を行うこと
ができる。また、種々の物質の濃度分析に有効に適用で
きるので、汎用性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸光度特性の一例を示す図である。
【図2】検量線の一例を示す図である。
【図3】この発明の一実施例を説明するための図であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料と所定の試薬とを反応させ、その反
    応液を測光して試料中の所定の物質の濃度を分析するに
    あたり、 前記反応液を少なくとも2点の異なる所定の反応時間に
    おいてそれぞれ測光して、少なくとも2つの測光データ
    を得、 これら少なくとも2つの測光データと、前記各反応時間
    において予め作成した対応する検量線とに基づいてそれ
    ぞれの濃度値を求め、 これら少なくとも2つの濃度値に基づいて真の濃度値を
    求めることを特徴とする濃度分析方法。
  2. 【請求項2】 前記真の濃度値は、前記各反応時間にお
    ける濃度値に基づいて、時間的に変化しない固定測光デ
    ータを求め、この固定測光データにより前記測光して得
    た測光データを補正して求めることを特徴とする請求項
    1記載の濃度分析方法。
  3. 【請求項3】 前記真の濃度値は、エンドポイント法に
    よる反応の終末点の濃度値であることを特徴とする請求
    項1または2記載の濃度分析方法。
JP5577695A 1995-03-15 1995-03-15 濃度分析方法 Pending JPH08247950A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5577695A JPH08247950A (ja) 1995-03-15 1995-03-15 濃度分析方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5577695A JPH08247950A (ja) 1995-03-15 1995-03-15 濃度分析方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08247950A true JPH08247950A (ja) 1996-09-27

Family

ID=13008295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5577695A Pending JPH08247950A (ja) 1995-03-15 1995-03-15 濃度分析方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08247950A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10282106A (ja) * 1997-04-10 1998-10-23 Hitachi Ltd 自動分析装置
JP2006119044A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Sysmex Corp 生体試料分析装置および方法
CN113295682A (zh) * 2021-05-21 2021-08-24 吉林大学 一种基于多酚氧化酶活性纳米酶的酚类化合物分析方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10282106A (ja) * 1997-04-10 1998-10-23 Hitachi Ltd 自動分析装置
JP2006119044A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Sysmex Corp 生体試料分析装置および方法
US9568488B2 (en) 2004-10-22 2017-02-14 Sysmex Corporation Biological sample analyzing apparatus
CN113295682A (zh) * 2021-05-21 2021-08-24 吉林大学 一种基于多酚氧化酶活性纳米酶的酚类化合物分析方法
CN113295682B (zh) * 2021-05-21 2022-11-29 吉林大学 一种基于多酚氧化酶活性纳米酶的酚类化合物分析方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4263512A (en) Colorimetric method for liquid sampler including disturbing chromogens
JPH0259671A (ja) 免疫分析方法
WO2004025281A1 (ja) 自動分析装置用の複光路セル及びこの複光路セルを用いた分析方法
US4939095A (en) Automatic chemical analyzer
US20110293476A1 (en) Sample analyzing device
JP2007187445A (ja) 自動分析装置
JPH08247950A (ja) 濃度分析方法
JP3168633B2 (ja) 抗原抗体反応におけるプロゾーン判定方法及び分析方法
JP2786767B2 (ja) 自動分析装置および容器の汚染判定方法
Smith et al. An innovative technology for" random-access" sampling.
JPH05273118A (ja) 被検試料液の濃度又は成分の分析方法及び分析装置
JPH11271310A (ja) 自動分析装置における基準試料の状態監視方法
JP2000221195A (ja) プロゾーン判定方法、それを格納した記憶媒体およびそれを用いた自動分析装置
JPH04204378A (ja) 免疫反応自動分析装置
JPS6411909B2 (ja)
JPH0510953A (ja) 抗原抗体反応におけるプロゾーン判定方法及び分析方法
JPH0554067B2 (ja)
JPH0257863B2 (ja)
JPH03181862A (ja) 自動分析装置
JPH06109740A (ja) 免疫比濁分析方法
JP2727510B2 (ja) レート分析方法
JP3920448B2 (ja) プロゾーン現象判定方法
JPH085562A (ja) 自動分析方法
JPS6060558A (ja) 複数測定分析法
JPH03181861A (ja) 自動分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040615

A02 Decision of refusal

Effective date: 20041019

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02