JP2786767B2 - 自動分析装置および容器の汚染判定方法 - Google Patents

自動分析装置および容器の汚染判定方法

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JP2786767B2 JP3333306A JP33330691A JP2786767B2 JP 2786767 B2 JP2786767 B2 JP 2786767B2 JP 3333306 A JP3333306 A JP 3333306A JP 33330691 A JP33330691 A JP 33330691A JP 2786767 B2 JP2786767 B2 JP 2786767B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動分析装置に関
し、特に、使用される測定容器または反応容器を洗浄に
より繰り返し用いるように構成された自動分析装置に関
する。
【0002】さらに、この発明は、自動分析装置に使用
される測定容器または反応容器の汚染原因および汚染度
を判定する判定方法に関する。
【0003】
【従来の技術】臨床化学分析において、血液や尿などの
生体試料中の無機イオン、たんぱく、含窒素成分、糖
質、脂質、酵素、ホルモン、薬物などの生化学成分のう
ちの大部分は、自動分析装置によって分析されている。
この自動分析装置のうち、使用される測定容器または反
応容器にディスポーザブル(使い捨て)反応キュベット
を用いる装置もあるが、大部分の装置は反応キュベット
を洗浄により、繰り返し使用するようになっている。反
キュベットの洗浄方法としては、一回の分析毎に蒸留
水などによる自動洗浄が行われたり、洗剤を反応キュベ
ットに注入して行う方法がある。また、測定容器または
反応容器の蓄積された汚染や傷による測定誤差を補正す
るために、測定容器または反応容器に蒸留水を注入して
おき、その吸光度を測定して初期値とし、この初期値を
実際の溶液の測定値の補正に用いる自動測定装置もあ
る。なお、上述した自動分析装置の例としては、特開昭
56ー125670号公報、実願昭62ー146963
号公報または特開平2ー287260号公報に記載され
たものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動測定装置における測定容器または反応容器の洗
浄においては、予め用意された洗剤が単にキュベット内
に注入されるのみであるので、以下に述べるような問題
点があった。即ち、血液や尿中にはタンパク質や脂質な
どが含まれ、試薬中にも酵素などのタンパク成分が含ま
れるものがあり、キュベットは汚れが付着しやすい状況
になっている。そして、その汚染度は、それぞれの検体
や測定試薬の成分によって異なる。したがって、測定ご
とに最適な洗剤の種類や濃度が存在するはずである。と
ころが、従来の自動分析装置においては、キュベットの
汚染度の大小に拘らず洗剤の種類や濃度は一定となって
おり、キュベットに汚れが付着したまま測定に使用され
てしまう可能性があった。キュベットに汚れが残存した
場合、その汚れがキュベットの単なるくもり等の反応に
無関係なものであれば、上述したように、初期値を測定
しておき、その初期値により、測定値を補正することが
できる。ところが、重度の汚染等の反応に影響を与える
ものであると、補正することができず、測定精度の低下
を生じさせてしまっていた。この発明の目的は、キュベ
ットの汚染の原因および程度を自動的に判断し、その汚
染の原因および程度に応じた濃度の洗剤を用いてキュベ
ットを洗浄し得る自動分析装置を提供することである。
また、この発明の他の目的は、キュベットの汚染の原因
および程度を自動的に判定する判定方法を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)上記問題点を解決するため、この発明は、測定用
容器を洗浄して繰り返し使用できるように構成された自
動分析装置において、測定用容器に蒸留水等の判定用液
体を注入する手段と、判定用液体が注入された個々の測
定用容器の光学的特性を、互いに異なる複数の汚染検出
用波長を有する検出光を用いて測定する手段と、個々の
測定用容器の光学的特性に基づき、上記複数の汚染検出
用波長に応じて、個々の測定用容器の汚染原因を判定す
る手段と、上記測定用容器の光学的特性に基づいて、測
定用容器の汚染程度を判定する手段と、測定用容器の汚
染原因を判定する手段により判定された汚染原因と汚染
程度を判定する手段により判定された汚染程度とに従っ
て、洗剤の種類と濃度とを決定する決定手段と、上記決
定手段によって決定された濃度と種類の洗剤により測定
用容器を洗浄する手段と、を備えたことを特徴としてい
る。 (2)好ましくは、上記(1)において、光学的特性を
測定する手段は、測定用容器の吸光度を測定する。 (3)また、好ましくは、上記(1)において、測定用
容器を洗浄する手段は、洗剤の量を一定とし、希釈液の
量を調整し、濃度を決定する。 (4)また、好ましくは、上記(1)において、測定用
容器を洗浄する手段は、希釈液の量を一定とし、洗剤の
量を調整し、濃度を決定する。 (5)また、 測定用容器を洗浄して繰り返し使用でき
るように構成された自動分析装置において、測定用容器
に蒸留水等の判定用液体を注入する手段と、判定用液体
が注入された個々の測定用容器の光学的特性を、互いに
異なる複数の汚染検出用波長を有する検出光を用いて測
定する手段と、上記測定用容器の光学的特性に基づき、
上記複数の汚染検出用波長に応じて、個々の測定用容器
の汚染原因を判定する手段と、上記測定用容器の光学的
特性に基づいて、個々の測定用容器の汚染程度を判定す
る手段と、測定用容器の汚染原因を判定する手段により
判定された汚染原因と汚染程度を判定する手段により判
定された汚染程度とに従って、洗剤の種類と濃度とを決
定する決定手段と、汚染程度を判定する手段により判定
された測定用容器の汚染程度が基準値より以上か否かを
判定し、基準値より以上と判定された測定容器は使用不
可と判定する汚染限度判定手段と、上記汚染限度判定手
段により、使用不可と判定されていない測定用容器を上
記決定手段によって決定された濃度と種類の洗剤により
洗浄する手段と、を備えたことを特徴としている。 (6)また、自動分析装置に使用される測定用容器の汚
染を判定する方法において、測定用容器に蒸留水等の判
定用液体を注入するステップと、判定用液体が注入され
た個々の測定用容器の吸光度、蛍光強度、散乱強度等の
光学的特性を、互いに異なる複数の汚染検出用波長を有
する検出光を用いて測定するステップと、個々の測定用
容器の光学的特性に基づき、上記複数の汚染検出用波長
に応じて、個々の測定用容器の汚染原因を判定するステ
ップと、上記測定用容器の光学的特性に基づいて、個々
の測定用容器の汚染程度を判定するステップと、を備え
たことを特徴としている。 (7)また、複数の測定容器を間欠的に周回させ、試料
と試薬の反応を上記測定容器内で進め、測定終了後の測
定用容器を洗浄して再使用する測定用容器の処理方法に
おいて、測定終了後に、一旦洗浄された測定用容器に純
等の汚染判定用液体を加えるステップと、上記汚染判
定用液体が収容されている個々の測定用容器を、互いに
異なる複数の汚染検出用波長を有する検出光を用いて測
光するステップと、上記複数の汚染検出用波長の測定結
果に応じて、測光した個々の測定用容器の汚染原因を判
定手段により判定するステップと、及び上記判定の結果
に基づいて、汚染原因に対応する種類の洗剤を、その洗
剤を使用する測定用容器に選択的に供給することによ
り、判定された測定用容器を洗浄すること、を含むこと
を特徴としている。
【0006】
【作用】測定用容器の汚染原因を判定する手段により判
定された汚染原因と汚染程度を判定する手段により判定
された汚染程度とに従って、最適な洗剤の種類と濃度と
が決定される。そして、上記最適な種類と濃度の洗剤に
より測定用容器が洗浄手段により洗浄され、試料の測定
に使用される。したがって、測定用容器の汚染が十分に
除去され、高精度の測定を行うことができる。
【0007】
【実施例】図1は、この発明の一実施例である自動分析
装置の概略構成図である。
【0008】同図において、2は反応ディスクであり、
この反応ディスク2は回転駆動機構(図示せず)により
回転自在となっている。そして、反応ディスク2の外周
上には、例えば、120個の、多数の反応容器(キュベ
ット)3が設けられている。また、反応ディスク2の全
体は、保温槽によって、所定の温度に保持されている。
【0009】20は、試料サンプルディスク機構であ
り、この機構20には、多数の試料容器13が配置され
ている。試料容器13内の試料は、試料ピペッティング
機構21のノズルによって適宜に抽出され、所定の反応
容器に注入される。19は試薬及び洗剤ディスク機構で
あり、この機構19は、多数の試薬容器および洗剤容器
8を備えている。また、機構19には、試薬および洗剤
ピペッティング機構9が配置されている。6は多波長光
度計、22は光源であり、多波長光度計6と光源22と
の間に、測定対象を収容する反応ディスク2が配置され
る。4は洗浄機構である。
【0010】7はマイクロコンピュータ、18はインタ
ーフェース、14はLog(対数)変換器およびA/D
変換器、11は試薬および洗剤分注機構、10は洗浄水
ポンプ、12は試料分注機構である。また、15はプリ
ンタ、16はCRT、17は記憶装置としてのフロッピ
ーディスク、1は操作パネルである。
【0011】上述の構成において、操作者は、操作パネ
ル1を用いて分析依頼情報の入力を行う。入力された分
析依頼情報は、マイクロコンピュータ7内のメモリに記
憶される。試料容器13に入れられ、試料サンプルディ
スク機構20の所定の位置にセットされた試料は、マイ
クロコンピュータ7のメモリに記憶された分析依頼情報
に従って、試料分注機構12及び試料ピペッティング機
構21のノズルにより、反応容器3に所定量分注され
る。
【0012】120個の反応容器3が設置されている反
応ディスク2は、マシンサイクル(20秒)に1周と1
反応容器分(121個分)回転する。試料が分注された
反応容器3は、試薬および洗剤ディスク機構19に配置
された試薬容器のうち、記憶されている分析依頼情報に
従って、所定の試薬容器が選択され、ピペッティング機
構9のノズルを用いて分注機構11により、反応容器3
に所定量が分注され、混合される。その後、多波長光度
計6によって、設定された2つの波長を用いて、混合液
の吸光度が測定される。測定された吸光度は、Log変
換器およびA/D変換器14、インターフェース18を
介してマイクロコンピュータ7に取り込まれる。
【0013】取り込まれた吸光度は、濃度値に変換さ
れ、フロッピーディスク17に保存されたり、プリンタ
17に出力される。また、CRT16に検査データを表
示させることもできる。
【0014】測定が終了した反応容器3は、洗浄機構4
で洗浄水ポンプ10から送られる蒸留水を用いて注入ノ
ズル5により予め洗浄された後、蒸留水の如きセルブラ
ンク測定用の純水、言い換えれば汚染判定用液体が注入
される。蒸留水が満たされた反応容器3は、光度計6の
光軸を横切り吸光度が測定される。この場合、200n
m〜900nm付近の可視、紫外領域の波長について波
長をスキャンし、吸収スペクトルを測定する。測定され
た吸光度(吸収スペクトル)は、Log変換器およびA
D変換器14、インターフェース18を介してマイクロ
コンピュータ7に取り込まれる。そして、マイクロコン
ピュータ7によって、反応容器3の汚染原因および汚染
程度が判定され、それを洗浄するための洗剤とその濃度
とが決定される。
【0015】図2は上述した洗剤とその濃度とを決定す
るためのマイクロコンピュータ7の機能ブロック図であ
り、図3は動作フローチャートの一例である。図3のス
テップ100から103において、試料の分析が終了
し、セルつまり反応容器3が洗浄され、蒸留水が注入さ
れると、吸光スペクトルが測定される。そして、吸光ス
ペクトル示す信号がマイクロコンピュータ7の汚染原
因判定手段7aに供給される。すると、ステップ104
において、汚れのピークがあるか否かが判定され、なけ
れば、ステップ100に戻る。ピークがあれば、ステッ
プ105に進み、280nm付近にピークがあるかが判
断される。280nm付近にピークがあれば、ステップ
106に進み、汚染原因がタンパクと判断する。そし
て、汚染原因を示すとともにピークのレベルを示す信号
が汚染程度判定手段7bおよび洗剤の種類および濃度決
定手段7cに供給される。ステップ107において、判
定手段7bにより汚染程度が判定され、決定手段7cに
より洗剤の種類とその濃度が決定される。決定された洗
剤、例えば、タンパク分解酵素入り洗剤およびその濃度
を示す信号が洗剤分注機構11及びディスク機構19
供給される。そして、ステップ108において、反応容
器3が洗浄される。
【0016】ステップ105において、280nmにピ
ークがなければ、ステップ109に進み、520nm付
近にピークがあるか否かが判断される。520nm付近
にピークがあれば(図8に示す吸光スペクトルのよう
に)、ステップ110に進み、ホルマザン色素の汚れと
判定され、ステップ111にて、洗剤の種類および濃度
が決定される。そして、ステップ112において、酸性
洗剤にて反応容器3が洗浄される。
【0017】ステップ109において、520nmにピ
ークが無ければ、ステップ113に進み、ピークなしの
なだらかなスペクトルか否かが判断される。なだらかな
スペクトルであれば、ステップ114において、セルの
くもりで全体的汚れであると判断され、ステップ115
に進む。そして、ステップ115において、洗剤の種類
と濃度が決定され、ステップ116において、反応容器
3がアルカリ洗剤で洗浄される。
【0018】ステップ113において、ピークなしのな
だらかなスペクトルではない場合には、ステップ117
に進む。このステップ117において、上述した特徴の
他の特徴か否かが判断され、ステップ118にて、特定
の洗剤および濃度で、反応容器3が洗浄される。
【0019】以上のように、この発明の一実施例によれ
ば、蒸留水が満たされた反応容器3の吸収スペクトルを
測定し、この測定結果に基づいて汚れの原因および程度
を判断して、最適な濃度の洗剤により反応容器3を洗浄
するようにしたので、反応容器の汚染を十分に除去する
ことができ、前回の測定に影響されることがなく、試料
の測定精度が向上した自動分析装置および容器の汚染度
判定方法を提供することができる。
【0020】なお、反応容器の汚染度の測定としては、
吸光度ではなく、散乱強度または蛍光強度を用いること
ができる。
【0021】また、洗剤の濃度を調整するに際しては、
洗剤の量を一定にし、希釈水または希釈液の量を調整す
るか、希釈水または希釈液の量を一定にし、洗剤の量を
調整すれかのいずれでもよい。
【0022】図4は、この発明の他の実施例におけるマ
イクロコンピュータ7の機能ブロック図であり、他の構
成は図1の例と同様となっている。
【0023】図4において、7dは汚染限度判定手段で
あり、この汚染限度判定手段7dは、汚染程度判定手段
7bから供給された汚染レベル値と基準値とを比較す
る。そして、汚染レベル値が基準値未満の場合には、洗
剤の種類および濃度決定手段7cに許可信号を供給す
る。決定手段7cは上記許可信号が供給された場合にの
み、洗剤の種類および濃度を決定する。汚染レベル値が
基準値以上の場合には、判定手段7dは、反応容器3が
重度に汚染されているかまたは損傷していると判断し、
許可信号を発生しない。そして、その重度に汚染された
または損傷している反応容器3は測定に使用せず、他の
反応容器3を使用するようにスキップ信号を試薬および
洗剤分注機構11に供給する。
【0024】上述したこの発明の他の実施例によれば、
先に説明した実施例に加えて、反応容器3の汚染レベル
値が基準値以上の場合には、判定手段7dは、反応容器
3が重度に汚染されているかまたは損傷していると判断
し、その反応容器3は測定に使用せず、他の反応容器3
を使用するようにしたので、重度に汚染されている反応
容器を測定に使用してしまうという事態を回避すること
ができる。
【0025】図5はこの発明により、測定された反応容
器3の吸光度スペクトルの例を示す図である。この例に
おいては、280nm付近にピークがあり、タンパク系
の汚れが付着していることが判断される。
【0026】図6は、この発明による自動分析装置また
は方法により、総コレステロール(TーCHO)とリパ
ーゼとを測定したグラフであり、No1〜5の5個の反
応容器を用いて、まず、リパーゼを測定し、次に総コレ
ステロールを測定し、再びリパーゼを測定している。ま
た、図7は、この発明による自動分析装置または方法に
より、カルシウムとフルクトサミンとを測定したグラフ
であり、No.1〜5の5個の反応容器を用いて、ま
ず、カルシウムを測定し、次にフルクトサミンを測定
し、再び゛ カルシウムを測定している。これらの測定
結果が示すように、同じ種類の試料(リパーゼとカルシ
ウム)を繰り返し測定しても同様な測定結果が得られて
いる。
【0027】これに対して、図9および図10は従来の
自動分析装置または方法により、総コレステロール(T
ーCHO)とリパーゼとを測定したグラフおよびカルシ
ウムとフルクトサミンとを測定したグラフである。これ
らの測定結果が示すように、同じ種類の試料(リパーゼ
とカルシウム)であっても、繰り返し測定すると、異な
る測定結果となっている。
【0028】以上のことから、この発明による自動分析
装置または方法により、反応容器の汚れが確実に除去さ
れ、高精度の測定を行うことができることが理解され
る。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、測定
用容器を洗浄して繰り返し使用できるように構成された
自動分析装置において、測定用容器に蒸留水等の判定用
液体を注入する手段と、判定用液体が注入された測定用
容器の光学的特性を測定する手段と、上記測定用容器の
光学的特性に基づいて、測定用容器の汚染原因を判定す
る手段と、上記測定用容器の光学的特性に基づいて、測
定用容器の汚染程度を判定する手段と、測定用容器の汚
染原因を判定する手段により判定された汚染原因と汚染
程度を判定する手段により判定された汚染程度とに従っ
て、最適な洗剤の種類と濃度とを決定する決定手段と、
上記決定手段によって決定された濃度と種類の洗剤によ
り測定用容器を洗浄する手段と、を備えるように構成し
たので、測定用容器の汚染を十分に除去することがで
き、前回の測定に影響されることがなく、試料の測定精
度が向上した自動分析装置を提供することができる。ま
た、この発明によれば、測定用容器を洗浄して繰り返し
使用できるように構成された自動分析装置において、測
定用容器に蒸留水等の判定用液体を注入する手段と、判
定用液体が注入された測定用容器の光学的特性を測定す
る手段と、上記測定用容器の光学的特性に基づいて、測
定用容器の汚染原因を判定する手段と、上記測定用容器
の光学的特性に基づいて、測定用容器の汚染程度を判定
する手段と、測定用容器の汚染原因を判定する手段によ
り判定された汚染原因と汚染程度を判定する手段により
判定された汚染程度とに従って、最適な洗剤の種類と濃
度とを決定する決定手段と、汚染程度を判定する手段に
より判定された測定用容器の汚染程度が基準値より以上
か否かを判定し、基準値より以上と判定された測定容器
は使用不可と判定する汚染限度判定手段と、上記汚染限
度判定手段により、使用不可と判定されていない測定用
容器を上記決定手段によって決定された濃度と種類の洗
剤により洗浄する手段と、を備えるように構成したの
で、上述と同様に、測定用容器の汚染を十分に除去する
ことができ、前回の測定に影響されることがなく、試料
の測定精度が向上した自動分析装置を提供することがで
きる。
【0030】さらに、この発明によれば、自動分析装置
に使用される測定用容器の汚染度を判定する方法であっ
て、測定用容器に蒸留水等の判定用液体を注入するステ
ップと、判定用液体が注入された測定用容器の吸光度、
蛍光強度、散乱強度等の光学的特性を測定するステップ
と、上記測定用容器の光学的特性に基づいて、測定用容
器の汚染原因を判定するステップと、上記測定用容器の
光学的特性に基づいて、測定用容器の汚染程度を判定す
るステップと、を備えるようにしたので、測定用容器の
汚染を自動的に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である自動分析装置の概略
構成図である。
【図2】マイクロコンピュータの機能ブロック図であ
る。
【図3】この発明の一実施例の動作フローチャートであ
る。
【図4】この発明の他の実施例である自動分析装置のマ
イクロコンピュータの機能ブロック図である。
【図5】反応容器の吸光度測定結果の一例を示すグラフ
である。
【図6】この発明により、得られた試料の測定結果の一
例を示すグラフである。
【図7】この発明により、得られた試料の測定結果の他
の例を示すグラフである。
【図8】反応容器の吸光度測定結果の他の例を示すグラ
フである。
【図9】従来例により、得られた試料の測定結果の一例
を示すグラフである。
【図10】従来例により、得られた試料の測定結果の他
の例を示すグラフである。
【符号の説明】
2 反応ディスク 3 反応容器 4 洗浄機構 6 光度計 7 マイクロコンピュータ 7a 汚染原因判定手段 7b 汚染程度判定手段 7c 洗剤の種類および濃度決定手段 7d 汚染限度判定手段 8 洗浄容器 9 試薬および洗剤ピペッティング機構 10 洗浄水ポンプ 11 試薬および洗剤分注機構 14 Log変換器およびA/D変換器 19 試薬および洗剤ディスク機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−287260(JP,A) 特開 昭63−33662(JP,A) 特開 平3−176100(JP,A) 特開 昭62−118258(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 35/00 - 35/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定用容器を洗浄して繰り返し使用でき
    るように構成された自動分析装置において、 測定用容器に蒸留水等の判定用液体を注入する手段と、 判定用液体が注入された個々の測定用容器の光学的特性
    、互いに異なる複数の汚染検出用波長を有する検出光
    を用いて測定する手段と、個々の 測定用容器の光学的特性に基づき、上記複数の汚
    染検出用波長に応じて個々の測定用容器の汚染原因を
    判定する手段と、 上記個々の測定用容器の光学的特性に基づいて、個々の
    測定用容器の汚染程度を判定する手段と、 測定用容器の汚染原因を判定する手段により判定された
    汚染原因と汚染程度を判定する手段により判定された汚
    染程度とに従って、洗剤の種類と濃度とを決定する決定
    手段と、 上記決定手段によって決定された濃度と種類の洗剤によ
    り測定用容器を洗浄する手段と、 を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動分析装置において、
    光学的特性を測定する手段は、測定用容器の吸光度を測
    定することを特徴とする自動分析装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動分析装置において、
    測定用容器を洗浄する手段は、洗剤の量を一定とし、希
    釈液の量を調整し、濃度を決定することを特徴とする自
    動分析装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の自動分析装置において、
    測定用容器を洗浄する手段は、希釈液の量を一定とし、
    洗剤の量を調整し、濃度を決定することを特徴とする自
    動分析装置。
  5. 【請求項5】 測定用容器を洗浄して繰り返し使用でき
    るように構成された自動分析装置において、 測定用容器に蒸留水等の判定用液体を注入する手段と、 判定用液体が注入された個々の測定用容器の光学的特性
    を、互いに異なる複数の汚染検出用波長を有する検出光
    を用いて測定する手段と、 上記測定用容器の光学的特性に基づき、上記複数の汚染
    検出用波長に応じて、個々の測定用容器の汚染原因を判
    定する手段と、 上記測定用容器の光学的特性に基づいて、個々の測定用
    容器の汚染程度を判定する手段と、 測定用容器の汚染原因を判定する手段により判定された
    汚染原因と汚染程度を判定する手段により判定された汚
    染程度とに従って、洗剤の種類と濃度とを決定する決定
    手段と、 汚染程度を判定する手段により判定された測定用容器の
    汚染程度が基準値より以上か否かを判定し、基準値より
    以上と判定された測定容器は使用不可と判定する汚染限
    度判定手段と、 上記汚染限度判定手段により、使用不可と判定されてい
    ない測定用容器を上記決定手段によって決定された濃度
    と種類の洗剤により洗浄する手段と、 を備えた ことを特徴とする自動分析装置。
  6. 【請求項6】 自動分析装置に使用される測定用容器の
    汚染を判定する方法において、 測定用容器に蒸留水等の判定用液体を注入するステップ
    と、判定用液体が注入された個々の測定用容器の吸光
    度、蛍光強度、散乱強度等の光学的特性を、互いに異な
    る複数の汚染検出用波長を有する検出光を用いて測定す
    るステップと、 個々の測定用容器の光学的特性に基づき、上記複数の汚
    染検出用波長に応じて個々の測定用容器の汚染原因を
    判定するステップと、 上記測定用容器の光学的特性に基づいて、個々の測定用
    容器の汚染程度を判定するステップと、 を備えたことを特徴とする自動分析装置に使用される測
    定用容器の汚染を判定する方法。
  7. 【請求項7】 複数の測定容器を間欠的に周回させ、試
    料と試薬の反応を上記測定容器内で進め、測定終了後の
    測定用容器を洗浄して再使用する測定用容器の処理方法
    において、 測定終了後に、一旦洗浄された測定用容器に純等の汚
    染判定用液体を加えるステップと、 上記汚染判定用液体が収容されている個々の測定用容器
    を、互いに異なる複数の汚染検出用波長を有する検出光
    を用いて測光するステップと、 上記複数の汚染検出用波長の測定結果に応じて、測光し
    た個々の測定用容器の汚染原因を判定手段により判定す
    るステップと、及び上記判定の結果に基づいて、汚染原
    因に対応する種類の洗剤を、その洗剤を使用する測定用
    容器に選択的に供給することにより、判定された測定用
    容器を洗浄するステップと、 を含むことを特徴とする測定用容器の処理方法。
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