JPH10282106A - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置

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JPH10282106A
JPH10282106A JP9092631A JP9263197A JPH10282106A JP H10282106 A JPH10282106 A JP H10282106A JP 9092631 A JP9092631 A JP 9092631A JP 9263197 A JP9263197 A JP 9263197A JP H10282106 A JPH10282106 A JP H10282106A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は分析パラメ−タが変っても、目
的とする分析項目の、それによる誤差を含まない分析結
果を簡単に得るのに適した自動分析装置を提供すること
にある。 【解決手段】主搬送ライン20沿って分析ユニット3A
〜3Gが配置され、試料ラック2は目的の分析ユニッ
ト、例えば3A、に搬送され、反応部5Aにおいて試料
と試薬との反応液が光測定され、その中の分析項目の吸
光度が得られる。測定に先立って、一つの分析項目につ
いて試薬及び標準液の製造ロットやキット等の複数の検
量線パラメ−タの下で作成された複数の検量線を記憶部
45に予め記憶される。一般試料の分析に当たってはそ
の中の目的とする分析項目に最適な検量線が選択され、
得られた吸光度は選択された検量線を用いて濃度に変換
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動分析装置、特に
試料を試薬と反応させ、それによって生成された反応液
を測定することによって試料中の分析項目の分析を行う
自動分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な自動分析装置によれば、試料は
試薬と反応し、それによって生成された反応液は光吸収
測定され、その結果として試料中の目的とする分析項目
の吸光度が測定される。この測定された吸光度は、その
測定に先立って作成された検量線を用いて濃度に変換さ
れる。この場合、製造ロットが異なる試薬や標準液を用
いて測定を行った場合でも、分析項目の吸光度から濃度
への変換に当たっては、試薬製造ロットや標準液製造ロ
ット等が変わる前の検量線が用いられるのが普通であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、用いられる試
薬製造ロットや標準液製造ロット等が異なると、一般に
検量線が異なることが多い。これは、試薬製造ロットや
標準液製造ロット等が検量線を変える検量線パラメ−タ
を構成する重要な分析パラメ−タであることを意味す
る。このように、分析パラメ−タが異なると検量線が異
なるにもかかわらず、濃度変換が分析パラメ−タ変更前
の検量線を用いて行われるならば、分析結果である、変
換された濃度値は誤差を含むことになる。
【0004】本発明の一つの目的は分析パラメ−タが異
なっても、目的とする分析項目の、それによる誤差を含
まない分析結果を簡単に得るのに適した自動分析装置を
提供することにある。
【0005】本発明の別の目的は複数の分析ユニットを
用いて一つの分析項目を分析する場合に分析ユニットの
違いによる誤差を含まない分析結果を簡単に得るのに適
した自動分析装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に基づく自動分析
装置は、一つの観点によれば、試料中の予め定められた
一つの分析項目について異なる検量線パラメ−タの下で
作成された複数の検量線を予め記憶する記憶装置と、前
記異なる検量線パラメ−タのうちの特定の検量線パラメ
−タを分析パラメ−タとして、前記試料を試薬と反応さ
せ、それによって生成された反応液を測定する測定装置
と、その測定結果に基づいて、前記特定の検量線パラメ
−タの下で作成された、前記記憶されている検量線を用
いて前記予め定められた一つの分析項目の分析結果を生
成する分析結果生成装置とを備えていることを特徴とす
る。
【0007】本発明に基づく自動分析装置は、別の観点
によれば、複数の分析ユニットと、一つの分析項目につ
いて前記分析ユニット毎に作成された検量線を記憶する
記憶装置とを備え、前記それぞれの分析ユニットにおい
て試料を試薬と反応させて、それにより生成された反応
液をそれぞれ測定し、その測定結果から、その測定結果
が得られた対応する分析ユニットについて記憶されてい
る検量線を用いて前記一つの分析項目の分析結果をそれ
ぞれ生成するように構成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】試料は試薬と反応し、それによっ
て生成された反応液は光吸収測定され、その結果として
試料中の分析項目の吸光度測定が行われる。測定された
吸光度は分析に先立って作成された検量線を用いて濃度
に変換される。なお、吸光度測定に代えて濁度測定が用
いられてもよい。
【0009】検量線は分析されるべき分析項目を含む標
準液とその分析項目用の試薬とを反応させ、それによっ
て生成された反応液を測定することによって作成され
る。しかし、実際の試料と該試料中の分析項目に応じた
試薬との反応特性は試薬の製造ロット、処方及びキット
によって異なり、それによって検量線が変わることが多
い。標準液についても、その製造ロット、処方、キット
及び由来によって試薬との反応性が異なり、これによっ
て検量線が変わる。すなわち、試薬の製造ロット、処方
及びキット並びに標準液の製造ロット、処方、キット及
び由来は検量線を変える検量線パラメ−タである。
【0010】検量線を変える要因となるもの、つまり検
量線を変える検量線パラメ−タとしては他に、試料が血
清であるか尿であるかによって変更する必要のある試料
と試薬との混合比、測定感度に影響がある試料と試薬と
の反応液の反応時間、同様に感度に影響がある光の測定
波長がある。測定装置として複数の分析ユニットが用い
られる場合は、分注の正確さ、光度計の特性、反応液の
温度制御特性等の違いにより分析ユニット毎に検量線が
異なる。つまり、分析ユニットもまた検量線を変える検
量線パラメ−タである。
【0011】そこで、それぞれの分析項目毎にいろいろ
な検量線パラメ−タの下で検量線が作成され、その作成
されたそれぞれの検量線は記憶装置に予め記憶される。
これらの検量線の検量線パラメ−タは実際の測定では分
析パラメ−タとなるものである。
【0012】測定に当たっては、分析パラメ−タが設定
され、その設定された分析パラメ−タの下で測定が開始
され、それによって目的とする分析項目の吸光度が測定
される。もちろん、その吸光度は濁度であってもよい。
測定された分析項目の吸光度は検量線を用いて濃度に変
換されるが、この検量線としては、設定された分析パラ
メ−タと同じ検量線パラメ−タの下で作成された、記憶
装置から読み出された検量線が用いられる。
【0013】したがって、分析結果である変換された濃
度は、分析パラメ−タが変わっても、それによる誤差を
含まないことになる。すなわち、精度の高い分析結果が
得られることになる。もちろん、検量線は記憶装置に予
め記憶されている検量線の中から設定された必要な分析
パラメ−タをキ−として選択して読み出すだけで簡単に
得られる。すなわち、分析パラメ−タが変わっても、目
的とする分析項目の、それによる誤差を含まない分析結
果を簡単に得ることができる。
【0014】複数の分析ユニットを設け、一つの分析項
目をそれぞれの分析ユニットを用いて分析するようにし
てもよい。この場合は、一つの分析項目についてそれぞ
れの分析ユニット毎に作成された検量線が記憶装置に記
憶される。それぞれの分析ユニットにおいて試料は試薬
と反応し、それによって生成された反応液は光吸収測定
され、一つの分析項目についての吸光度がそれぞれ測定
される。その吸光度は記憶装置に記憶されている対応す
る検量線を読み出し、これを用いて濃度に変換される。
【0015】したがって、分析結果である変換された濃
度は、分析ユニットが違っていても、それによる誤差を
含まないことになる。すなわち、精度の高い分析結果が
得られることになる。もちろん、その分析結果は記憶装
置に記憶されている検量線を用いることによって簡単に
得られる。
【0016】本発明の実施例を図1〜図4を参照して説
明する。図1は血清,血漿及び尿の試料を分析すること
が可能な自動分析装置の概略構成図である。図1の自動
分析装置は図2に示すようなディスペンサ方式で試薬を
供給する分析ユニットと、図3に示すようなピペッタ方
式で試薬を供給する分析ユニットとを混在して含む。図
1の分析ユニット3A,3F及び3Gは固定された分析
チャンネルを有し、複数の試薬吐出ノズルのそれぞれが
試薬毎に専用化されているディスペンサ方式の分析ユニ
ットである。分析ユニット3B,3C,3D及び3Eは
分析チャンネルが固定されずにランダムアクセスされ、
1本の試薬ピペッティングノズルで次々と分析項目に応
じた試薬を分注するピペッタ方式の分析ユニットであ
る。
【0017】図1において、分析ユニット3A,3B及
び3Cは、種類が血清である試料を分析処理するように
分析条件が設定され、分析ユニット3D及び3Eは血漿
試料を分析処理するように、また、分析ユニット3F及
び3Gは尿試料を分析処理するようにそれぞれ分析条件
が設定される。分析ユニット3A〜3Gは主搬送ライン
20から取り込まれた試料ラック1をサンプリング位置
に位置づけた後に主搬送ライン20に戻す機能を有する
搬送路であるサンプリングライン4A〜4Gと、各サン
プリングラインに対応して設けられており、試料ラック
1の識別情報又はその試料ラック上の各試料容器の識別
情報を読取るための識別情報読取装置51〜57と、試
料と試薬との分析項目に応じた反応を反応容器内で進
め、反応した液を光学的に測定する反応部5A〜5G
と、試薬供給部とをそれぞれ備えている。それぞれの分
析ユニットの試薬供給部の内、26,27,28,29
がピペッタ方式のものであり、32,33,34がディ
スペンサ方式のものである。
【0018】ラック送出部17は多数の試料ラック1を
セットできるエリアを有し、主搬送ライン20の方へ試
料ラック1を1個ずつ送り出す送出機構を有する。ラッ
ク回収部18はそれぞれの分析ユニットで分析処理され
た試料を収容している試料ラック1を回収するエリアを
有し、試料ラックを整然と並べて配列する整列機構を有
する。一時格納部22は分析ユニットによって試料採取
された試料ラック1を測定結果が出力されるまで一時的
に格納し、再検査が必要な場合は再検査ラック搬送ライ
ン25を介して検体ラックを再び主搬送ライン20によ
り搬送するように送り出し、再検査が不要な場合は試料
ラックをラック回収部18へ送り出す。
【0019】制御装置は、全体制御用コンピュータ40
と、それぞれの分析ユニットに対応して設けられて、そ
れぞれの分析ユニット内の必要な処理及び制御を行う分
析ユニット側コンピュータ6A〜6Gと、フロッピーデ
ィスクメモリ41を有する。それぞれの分析ユニットの
光度計(濁度計であってもよい)からの出力信号の処理
は分析ユニット側コンピュータ6A〜6Gによって分担
され、それらに接続された全体制御用コンピュータ40
は各分析部の動作,ラック搬送系の動作及びシステム内
の必要部分の動作制御をすると共に、各種情報処理に必
要な演算及び制御を実行する。コンピュータ間の役割分
担はこのようなものに限られず、構成上の必要性に応じ
て種々の態様に変更でき、あるいは全体制御用コンピュ
ータ40のみを用いて分析ユニット側コンピュータを不
要にすることも可能である。全体制御用コンピュータ4
0には、記憶部45が具備され、データ入力用の操作部
42,情報を画面表示するためのCRT43及び測定結
果を出力できるプリンタ44が接続されている。
【0020】試料ラック1は、例えば図2の例に示すよ
うに、試料を収容した試料容器2が複数本、例えば5本
ずつ装填される箱状の容器保持体からなるが、この形状
以外に種々のものを使用してもよい。試料ラック1の外
壁にはラック識別情報を示す識別情報媒体が設けられ、
試料容器2の外壁には試料識別情報を示す識別情報媒体
が設けられる。これらの識別情報媒体としては、バーコ
ードラベルや磁気記録媒体等が用いられる。試料ラック
1に設けられたバーコードは、ラック番号及び試料種別
の情報を有する。試料容器2に設けられたバーコード
は、それぞれの試料に関する情報、例えば、受付番号,
受付年月日,患者氏名,患者番号,試料種別,試料依頼
分析項目などの情報を有する。
【0021】図1における識別情報読取装置50は主搬
送ライン20によって搬送される前の試料ラック1又は
試料容器2の識別情報(バーコード)を読取った結果を
コンピュータ40に入力する。また、一時格納部22に
設けられた識別情報読取装置58は試料ラック1が一時
格納部22に入るとき及び出るときに試料ラック又は試
料容器のバーコードを読取り全体用コンピュータ40に
伝達する。
【0022】それぞれの分析ユニット3A〜3Gの試薬
供給部に収納される各種分析項目用の試薬ボトル12,
12A,12Bには、その外壁に試薬識別情報がバーコ
ードなどで表示されている。試薬識別情報としては、試
薬(製造)ロット番号,試薬ボトルのサイズ,使用可能
な試薬液量,有効期限,ボトル毎に異なっているシーケ
ンス番号,分析項目コードなどが含まれる。このような
試薬識別情報はバーコード読取装置によって読取られ、
それぞれの分析ユニット3A〜3Gに対応づけられ、試
薬供給部における試薬ボトルのセット位置,使用可能な
液量と1回の分注量から計算される試薬の分析可能回
数,分析項目の種類,その試薬が収納された分析装置番
号などが記憶部45に登録される。
【0023】主搬送ライン20は試料ラック1を載せる
搬送ベルトとベルト駆動用モータを具備し、検体ラック
を所望位置まで連続移送するよう制御部により制御され
る。各サンプリングライン4A〜4Gはラック引込位
置,分注位置及びラック送出位置にラックを停止するよ
うに搬送ベルトを間欠的に移動することができる。主搬
送ライン20によって搬送される試料ラック1は分析ユ
ニットの列に沿って移動され、制御装置によって指定さ
れた分析ユニットの前で停止され、直ちにラック移載機
構(後述)によりその指定された分析ユニットのサンプ
リングラインのラック引込位置に移される。分注位置に
て試料分注操作の終了した試料ラック1はサンプリング
ラインのラック送出位置から主搬送ライン20上へラッ
ク移載機構によって引き渡される。
【0024】ディスペンサ方式の分析装置の構成例を、
図2を参照して説明する。分析装置3Aの反応部5Aは
透光性の反応容器46aを有する反応容器列を同心円状
に2列備え、各反応容器列毎に光源14aから反応容器
46Aを透過した光を分光して複数波長を受光する多波
長光度計15a(濁度計であってもよい)を備える。各
反応容器列に作用するように、反応部5Aの近傍には、
検体用ピペッタポンプ47aに接続されたピペットノズ
ルを有する試料分注器48aと、試薬用ディスペンサポ
ンプ60に接続された第1試薬ノズル群保持部64及び
第2試薬ノズル群保持部66と、第1撹拌機構65及び
第2撹拌機構67と、反応容器洗浄機構19aとが配置
されている。試薬保冷庫62内には、複数の分析項目の
ための第1試薬及び第2試薬(必要な分析項目用のみ)
の試薬ボトル12が配列されており、所定温度に冷却さ
れる。それぞれの試薬ボトル12内の試薬液はチューブ
を介して試薬用ディスペンサポンプ60により反応容器
列上の対応する試薬吐出ノズルに供給される。この場
合、図1に示す分析装置3Aのディスペンサ方式試薬供
給部32は図2の試薬用ディスペンサポンプ60,多数
の試薬ボトル12を備えた試薬保冷庫62,第1試薬ノ
ズル群保持部64,第2試薬ノズル群保持部66などを
含む。
【0025】ラック送出部17から供給される個々の試
料ラック1は主搬送ライン20によって搬送され、分析
ユニット3Aによる分析処理が必要な場合には、分析ユ
ニット3Aのサンプリングライン4Aに移載される。分
注位置にきた試料ラック1上の試料は試料分注器48a
のピペットノズルによって反応容器46aに所定量ピペ
ッティング分注される。この反応容器には、反応容器列
上の所定の位置で分析項目に対応する試薬が吐出され、
反応が進行される。所定時間後、反応容器46a内の反
応した液は多波長光度計15aによって光学的特性が測
定される。多波長光度計15aから出力された信号は分
析ユニット側コンピュータ6Aによる制御下で対数変換
器30a及びアナログ・ディジタル変換器31aの処理
を受け、全体制御用コンピュータ40に送信される。デ
ィスペンサ方式の分析ユニット3F及び3Gも分析ユニ
ット3Aと同様の構成である。
【0026】次に、ピペッタ方式の分析ユニットの構成
例を、図3を参照して説明する。分析ユニット3Bの反
応部5Bに配列された反応容器46b内では、所定の分
析項目に関する検体と試薬の反応が進められる。主搬送
ライン20からサンプリングライン4B(図1)に移さ
れた検体ラック1は、分注位置に位置づけられ、検体分
注器48bのピペットノズルにより指示されている検体
が採取され、反応容器46bへ検体の所定量が吐出され
る。検体分注器48bは検体用ピペッタポンプ47bを
有する。反応部5Bは恒温槽10から供給される恒温液
によって一定温度(例えば37℃)に保たれる。
【0027】図3の分析ユニットのピペッタ方式試薬供
給部26は第1試薬用と第2試薬用の二つの試薬ディス
ク26A及び26Bを具備する。多数の分析項目のため
に準備された各種の試薬を含む試薬ボトル12A及び1
2Bには、それらの外壁面に試薬識別情報がバーコード
によって表示されており、試薬ボトル12A及び12B
が試薬ディスク26A及び26Bに載置された後、各試
薬ボトルの試薬識別情報がバーコード読取装置23A及
び23Bによって読取られ、その情報が該試薬ボトルの
試薬ディスク上のセット位置,対応分析項目,該試薬ボ
トルがセットされた分析ユニット番号などと共に記憶部
45に登録される。試薬分注器8A及び8Bは旋回及び
上下動可能な各ピペットノズルに接続された試薬用ピペ
ットポンプ11を具備する。
【0028】試料を分注された反応容器46bの列は回
転移動され、分析項目に応じて試薬吸入位置に位置づけ
られた試薬ボトル12Aから試薬分注器8Aにより所定
量の試薬液が吸入され、その第1試薬が試薬添加位置に
ある反応容器46bに吐出される。撹拌位置にて撹拌機
構13Aにより内容物が撹拌された後、反応容器列は複
数回移送され、反応容器46bが第2試薬添加位置に達
すると、試薬分注器8Bは分析項目に応じて試薬吸入位
置に位置づけられた試薬ボトル12Bから試薬液を吸入
し、該反応容器にその試薬を吐出する。次いで、反応容
器の内容物は撹拌機構13Bによって撹拌される。その
後、反応容器列の回転移送に伴って反応容器46bは光
源14bからの光束を通過し、反応容器46bの反応液
を透過した光が多波長光度計15bによって検出され
る。分析項目に対応する波長の信号は分析装置側コンピ
ュータ6Bによって制御される対数変換器30b及びア
ナログ・ディジタル変換器31bによって処理され、デ
ィジタル信号が全体制御用コンピュータ40へ送信され
る。測定済の反応容器46bは洗浄機構19bによって
洗浄され、再使用される。分析ユニット3C,3D及び
3Eは、分析ユニット3Bと同様の構成を有する。
【0029】次に、図1の実施例の動作を説明する。
【0030】試料ラック1がラック送出部17にセット
される前に、各試料に対して依頼元から検査指示依頼さ
れた分析項目が各試料番号と共に予め操作部42から全
体制御用コンピュータ40に登録される。それぞれの分
析項目の分析条件情報は、フロッピーディスクメモリ4
1に記憶されている。その分析条件の内、分析項目コー
ドは5桁の数字からなる。同種の分析項目のために複数
の分析ユニットで共通に使用されるべき分析条件パラメ
ータは光度計における測定波長,検体採取量,検量線校
正方法,標準液濃度,標準液の本数,分析値異常のチェ
ック限界値などである。分析条件パラメータのうち、各
試薬ボトルに対応して記憶されているパラメータは、第
1試薬から第4試薬までの必要な試薬数,5桁の数字か
らなる試薬ボトルのコード,試薬の分注量,1つの試薬
ボトル当りの分析可能なテスト数などである。分析ユニ
ット3A,3B及び3Cは血清試料を、分析ユニット3
D及び3Eは血漿試料を、分析ユニット3F及び3Gは
尿試料をそれぞれ受け入れ可能に各ユニット条件が設定
されており、全体制御用コンピュータに分析ユニット番
号と共に受け入れ可能検体種別が登録されている。
【0031】各分析ユニット3A〜3Gの試薬供給部に
試薬ボトルが収納されるのに伴って各試薬ボトルの試薬
識別情報が分析ユニット番号と対応づけられて全体制御
用コンピュータ40に登録される。この場合、同じ種類
の試料を扱う同じグループの複数の分析ユニットに同一
種の分析項目用の試薬が収納される。例えば、血清試料
の場合には3A,3B,3Cの分析ユニットが同じグル
ープとして扱われるが、その内、分析ユニット3Aの試
薬供給部32には、例えば試料依頼数の多い肝機能検査
項目であるGOT,GPT及び緊急検査項目であるカル
シウム,UA,BUNのための試薬ボトルが収納され、
分析ユニット3Bの試薬供給部26には、例えば肝機能
検査項目であるGOT,GPT及び検査依頼数の少ない
他の分析項目のための試薬ボトルが収納され、分析ユニ
ット3Cの試薬供給部27には、例えば緊急検査項目で
あるカルシウム,UA,BUN及び検査依頼数の少ない
他の分析装置のための試薬ボトルが収納される。従っ
て、肝機能検査項目は2台の分析装置3A及び3Bによ
って分析処理可能になり、緊急検査項目は2台の分析装
置3A及び3Cによって分析処理可能になる。何台の分
析装置にどのような分析項目用の試薬を重複させて収納
するかは、それぞれの施設の検査室の実情に応じて操作
者により決定される。
【0032】各試薬ボトル12,12A,12Bが各試
薬供給部に収納されるのに伴って、試薬ボトルに設けら
れた試薬識別情報が読取られ、試薬ボトルコードをキー
として、分析条件パラメータとして既に登録されている
情報が検索され、その試薬ボトルに対応する分析項目,
ボトルの大きさ,分析可能なテスト回数,試薬ボトルの
セット位置などがそれぞれ関係づけられて全体制御用コ
ンピュータ40に登録される。同時に、同種の分析項目
の分析処理が可能な複数の分析ユニットにおける同種の
分析項目用の試薬ボトル全数に基づく最大分析可能回数
も登録され、必要に応じてCRT43に表示される。
【0033】各分析ユニットにとって必要な分析項目用
の対応試薬が収納された後、検体の分析処理に先立って
各分析ユニット毎に、その分析ユニットによって分析処
理可能な全分析項目のための検量線校正操作がそれぞれ
実行される。各分析ユニットにセットされた試薬ボトル
の違いによって検量線の校正値が相違するので、分析項
目毎に個々の分析ユニットで得た検量線校正結果を全体
制御コンピュータ40の記憶部45に記憶せしめる。こ
れらの校正結果は、各分析ユニットにおいて該当する分
析項目が分析処理されたときの濃度演算に使用される。
なお、検量線の校正(作成)に関しては更に後述する。
【0034】ラック送出部17上に置かれた試料ラック
1の内の1つが主搬送ライン20の方へ押し出されれる
と、それに伴って、その試料ラック1の識別情報又は試
料容器2の識別情報が識別情報読取装置50によって読
取られる。読取られた情報に基づいて該検体ラック1上
の試料種別が全体制御用コンピュータ40によって判定
され、その検体種のために予め条件設定されている分析
ユニットグループが選定され、その後の判断結果により
その分析ユニットグループの内の1つが試料搬送先とし
て決定される。ここでは、例えば血清試料が判定され、
その試料ラックが搬送されるべき分析ユニット3A,3
B,3Cのグループが選定されるものとする。
【0035】さらに、試料識別情報の読取りに伴って試
料番号及び分析項目の登録状況が照合され、試料ラック
1上の各試料のために測定指示されている分析項目が判
定され、各試料の各分析項目が分析ユニット3A,3B
及び3Cの内のいずれかによって分析処理すべきかが、
全体制御用コンピュータ40によって判断される。この
場合、全体制御用コンピュータ40は、各分析装置に対
して既に分析処理が指示されている分析項目数及びそれ
らの試料の分注終了までにどの程度の時間を要するかを
監視している。特に、複数の分析ユニットによる分析処
理が可能な特定の分析項目に関しては、いずれの分析ユ
ニットによって該分析項目を分析処理させるのが効率的
であるかが判断される。例えば、特定分析項目であるG
OT及びGPTに関し、その時点で処理待ち試料数が最
も少ない分析ユニットは3Aと3Bのいずれであるかが
判断され、待ち時間の少ない方が指定分析ユニットとさ
れる。このような複数の分析ユニット同士の多忙度の程
度に応じて特定分析項目を分析処理すべき分析ユニット
を自動的に指定する方法以外に、操作者が予め操作部4
2から各分析項目の処理に使用すべき分析ユニットの優
先順位を入力しておく指定方法も可能である。
【0036】特定分析項目を分析すべき試料を有し搬送
先(例えば分析装置3B)が決定された試料ラック1
は、指定された分析装置3Bまで主搬送ライン20によ
って連続搬送され、分析ユニット3Bのサンプリングラ
イン4Bへの搬入口前で停止される。次いで、試料ラッ
ク1はサンプリングライン4Bに移され、分注位置にて
所定の試料が試料分注器48bによって反応部5Bに分
注された後、主搬送ライン20に戻される。試料ラック
1上の試料に他の分析ユニットによって分析処理される
べき分析項目が残っている場合には、試料ラック1は主
搬送ライン20により分析ユニット3Cまで搬送され、
サンプリングライン4Cに移されて試料分注される。各
分析ユニットにおける各分析項目用の試薬ボトル内の試
薬残量は、全体制御用コンピュータ40によって監視さ
れている。試薬残量の監視方法としては、試薬ピペット
ノズルに設けられた液面検出器により当該試薬の分注の
際に試薬ボトル内の試薬液面を検知することに基づく方
法や、当該試薬の分注の都度、予め入力されている分析
可能回数を減算していく方法が採用される。いずれの方
法による場合も、その分析項目用の試薬量が不足するか
否かは、分析可能回数の残数が所定値に達したか否かを
全体制御用コンピュータ40によって判定することによ
って判断される。この場合の所定値は、残数がゼロ回,
1回,2回など少ない回数が設定される。また、例え
ば、指定分析ユニット3BのGOT試薬が不足であると
判断された場合、分析ユニット3BによるGOTの分析
処理が停止され、同時にGOT試薬が充分に残っている
分析ユニット3AによるGOTの分析処理が可能になる
ように分析ユニットの切替動作が制御される。よって、
その後にGOTを分析処理すべき検体は、次の優先順位
である別の分析ユニット3Aへ搬送されてGOTの分析
処理がなされる。
【0037】図1の実施例における制御装置は各分析項
目の分析処理をいずれの分析ユニットに指示しているか
を把握しており、それらのデータは記憶部45に格納さ
れている。全体制御用コンピュータ40は各分析項目が
どの分析ユニットによって処理されているかという情報
をメモリテーブルに記憶しており、操作者からの要求が
あったときにその情報を一覧表にしてCRT43に画面
表示せしめる。
【0038】図1の実施例装置では、各分析ユニット3
A〜3Gに対し、それぞれの運転の起動及び停止を操作
部42のキー操作によって指示することができ、このよ
うな操作部からの指示情報に基づいて全体制御用コンピ
ュータ40は、運転停止された分析ユニットを除く残り
の分析ユニットだけにラック送出部17からの検体ラッ
ク1を主搬送ライン20を介して搬送せしめる。特に、
夜間のように、依頼検体数が少なく緊急を要する検体の
検査業務が主となる時間帯の場合には、例えば、血清検
体用の分析ユニット3Cと尿検体用の分析装置3Gだけ
を運転状態にし、残りの分析ユニットを停止せしめるよ
うに運用できる。依頼検体数が増大する時間帯には、停
止していた複数の分析ユニットが再稼働される。
【0039】また、図1の実施例装置では、いずれかの
分析ユニットに異常事態が発生して当該分析ユニットに
よる分析処理が不能になった場合に、同じ分析処理を別
の分析ユニットによって肩代わりするように制御装置が
別の分析ユニットへの試料ラックの搬送と別の分析ユニ
ットによる分析処理を指示する。例えば、2台の分析ユ
ニット3Bと3Cに複数の分析項目用の試薬を重複して
セットしておくことにより、複数の分析項目に対する分
析操作を中断せずに分析処理をすることができる。
【0040】図4はラック移載機構の一実施例を示す。
ラック移載機構としては、ラック把持アームを有する移
動用ロボットや、主搬送ラインとサンプリングラインの
一方から他方へ試料ラックを押し出す押出用レバーを有
する機構などが使用される。図4は前者のタイプに属す
るものである。
【0041】主搬送ライン20とサンプリングライン7
5(図1の4A〜4G)の間には検体ラック1が移動で
きる幅をもつ接続通路70が形成されている。ラック移
載機構は接続通路70の上方に設けられ、モ−タの駆動
軸に取り付けられた主動プ−リ71,従動プ−リ72,
これらのプ−リ間にかけられたにベルト73,ベルト7
3に取り付けられた開閉可能な一対のフィンガからなる
把持装置74を有する。図4において、接続通路70、
サンプリングライン75,モ−タ及び該モ−タの駆動軸
に取り付けられた主動プ−リ71,従動プ−リ72,ベ
ルト73並びに把持装置74は主ラインではなく、それ
ぞれの分析ユニットに備えられている。
【0042】図4は把持装置74が主搬送ライン上で検
体ラック1が到着するのを待っている状態を示してい
る。この状態で、把持装置74で検体ラック1を把持
し、モ−タを回転させることによってその把持装置74
を接続通路70を介してサンプリングライン75の位置
まで移動させ、そして検体ラック1を把持装置74の把
持から開放すると、試料ラック1をサンプリングライン
75上に移すことができる。もちろん、そのようにして
サンプリングライン75上に移された試料ラック1を主
搬送ライン20に戻す場合は、その逆の動作を行えばよ
い。
【0043】分析ユニットは実際にはそれぞれ互換可能
であり、また、その数は増減され得る。更に、それぞれ
の分析ユニットを用いて一つの分析項目が分析されるよ
うにしてもよいし、あるいは違う分析項目が分析される
ようにしてもよい。
【0044】図5は試薬として製造ロットがA01、処
方がJSCCの試薬を用い、標準液として製造ロットが
B11の標準液を用いた場合の検量線の表示画面の例を
示す。この画面表示は分析項目、試薬の処方及び製造ロ
ット並びに標準液の製造ロットの情報を含めてCRT4
3上になされる。このデ−タは標準液の希釈率を11段
階に変えたときのその希釈標準液中のCRP(分析項
目)の濃度値に対して実測された吸光度をプロットして
得られたものである。図6は試薬として処方がJSC
C、製造ロットがA02の試薬を用い、標準液としてB
12の標準液を用いた場合の検量線の表示画面の例を示
す。これも同様に分析項目、試薬の処方及び製造ロット
並びに標準液の製造ロットの情報を含めてCRT43上
に表示されるものである。図6のデ−タも標準液の希釈
率を11段階に変えたときのその希釈標準液中のCRP
(分析項目)の濃度値に対して実測された吸光度をプロ
ットして得られたものである。図5に示される試薬と標
準液の組み合わせ例では、標準液を17mg/dlとして自
動分析装置に使用することで直線検量線を作成すること
ができたものである。また、図6に示される試薬と標準
液の組合せ例では、標準液を15mg/dlとして自動分析
装置に使用することで直線検量線を作成することができ
たものである。これらの図のデ−タから、試薬ロットと
標準液ロットとの組み合わせにより異なる検量線が得ら
れることがわかる。すなわち、試薬及び標準液のロット
が検量線を変える検量線パラメ−タであることがわか
る。
【0045】表1は酵素成分のALP測定において試薬
処方差及び試薬キット差によって測定値(IU/l)が異な
ることを示す。このデ−タは同じ標準液を用いた場合の
デ−タである。このデ−タから、それらの差によって検
量線が変わること、すなわち試薬の処方及びキットによ
って異なる検量線が得られること、更に言い換えれば試
薬の処方及びキットは検量線を変える検量線パラメ−タ
であることがわかる。
【0046】
【表1】
【0047】他に検量線を変える検量線パラメ−タとし
ては、前述したように、例えばヒト由来か、ブタ腎由来
か、ウシ腎由来かといった標準液の由来、試料と試薬と
の混合比、試料と試薬との反応液の反応時間、光の測定
波長、分析ユニット等がある。 これらの検量線パラメ
−タを基に作成された検量線は全体制御用コンピュ−タ
40の記憶部45に全部予め記憶される。これらの検量
線の検量線パラメ−タは実際の測定では分析パラメ−タ
となるものである。
【0048】図7は検量線を作成するための、検量線パ
ラメ−タ(分析パラメ−タ)の、CRT43上に表示さ
れる入力画面表示例を示し、この画面を見ながら検量線
パラメ−タを入力し、表示することができる。図中の番
号1〜5は検量線を表す番号である。検量線パラメ−タ
の入力は操作部42から行い、その入力内容に基づいて
作成された検量線は全体制御部40の記憶部43に記憶
される。
【0049】図8は一つの分析項目についての検量線作
成結果の、CRT43上に表示される画面表示例を示
す。図では、それぞれの検量線がどういうものであるか
を示すために、試薬処方、試薬製造ロット、標準液製造
ロットも、検量線作成結果と共に表示されている。この
表示画面の試薬処方、試薬製造ロット、標準液ロット等
は図7の入力表示画面からオペレ−タが入力した情報を
参照して表示される。一般試料の分析に当たってどの検
量線を使用するかという指示はオペレ−タが表示画面を
見ながら行う。この指示は、例えば図8の「有効」の欄
に*のマ−クを入力することによって行い、そして一般
試料の分析の場合は、試料量や試薬量などの分析パラメ
−タについては*のマ−クが付された検量線の作成に使
用されたパラメ−タを当てはめて分析を行う。
【0050】図9は本発明に基づく一例としての分析フ
ロ−を示す。同図を参照するに、まず検量線パラメ−タ
を入力する(1)。これは操作部42から行われる。こ
の場合はそのパラメ−タは複数の光の測定波長であるも
のとする。この測定波長は実際の分析に当たって用いら
れる測定波長である。次いで、分析されるべき分析項目
について基準となるべき基準値(濃度値)を入力する
(2)。この入力も操作部42から行われる。その後、
それらの情報に基づいて検量線がそれぞれ作成される
(4)。これは全体制御用コンピュ−タ40によって行
われる。それらの検量線はもちろん記憶部45に記憶さ
れる。
【0051】続いて、一般試料(一般検体)の測定を行
って(5)、ある分析項目についての吸光度を測定し、
そして更に続いて一つの検量線を選択する(6)。この
選択の順番は制御部40により予め定められている。そ
の後、測定結果である吸光度は選択された検量線を用い
て濃度に変換される(7)。その変換された濃度値は前
述の基準値と全体制御用コンピュ−タ40によって比較
され(8)、その結果変換された濃度値が基準値と同じ
か又はそれより大きいならば分析が終了し、小さいなら
ばステップ(5)に戻り、それ以降のステップが繰り返
される。この繰り返しは変換された濃度値が基準値と同
じか又はそれ以上になるまで実行される。 以上は入力
される検量線パラメ−タが測定波長である例であるが、
そのパラメ−タが試料と試薬との反応液の反応時間であ
る場合もまったく同様である。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、分析パラメ−タが変っ
ても、目的とする分析項目の、それによる誤差を含まな
い分析結果を簡単に得るのに適した自動分析装置が提供
される。 本発明によればまた、複数の分析ユニットを
用いて一つの分析項目を分析する場合に分析ユニットの
違いによる誤差を含まない分析結果を簡単に得るのに適
した自動分析装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく一実施例を示す自動分析装置の
概念図。
【図2】図1の実施例におけるディスペンサ方式の分析
ユニットの概念図。
【図3】図1の実施例におけるピペッタ方式の分析ユニ
ットの概念図。
【図4】図1の実施例におけるラック移載機構の概念
図。
【図5】本発明に基づく、試薬として製造ロットがA0
1、処方がJSCCの試薬を用い、標準液として製造ロ
ットがB11の標準液を用いた場合の検量線の表示画面
の例を示す図。
【図6】本発明に基づく、試薬として処方がJSCC、
製造ロットがA02の試薬を用い、標準液としてB12
の標準液を用いた場合の検量線の表示画面の例を示す
図。
【図7】本発明に基づく、検量線を作成するために検量
線パラメ−タ(分析パラメ−タ)の入力画面表示例を示
す図。
【図8】本発明に基づく、一つの分析項目についての検
量線作成結果の画面表示例を示す図。
【図9】本発明に基づく一例としての分析フロ−を示す
図。
【符号の説明】
1:試料ラック、2:試料容器、3A〜3G:分析ユニ
ット、5A〜5G:反応部、12,12A,12B:試
薬ボトル、15A,15B:多波長光度計、17:ラッ
ク送出部、18:ラック回収部、20:主搬送ライン、
26A,26B:26〜29,32〜34:試薬供給
部、試薬ディスク、40:全体制御用コンピュ−タ、4
2:操作部、43:CRT、45:記憶部。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料中の予め定められた一つの分析項目に
    ついて異なる検量線パラメ−タの下で作成された複数の
    検量線を予め記憶する記憶装置と、前記異なる検量線パ
    ラメ−タのうちの特定の検量線パラメ−タを分析パラメ
    −タとして、前記試料を試薬と反応させ、それによって
    生成された反応液を測定する測定装置と、その測定結果
    に基づいて、前記特定の検量線パラメ−タの下で作成さ
    れた、前記記憶されている検量線を用いて前記予め定め
    られた一つの分析項目の分析結果を生成する分析結果生
    成装置とを備えていることを特徴とする自動分析装置。
  2. 【請求項2】前記検量線は前記予め定められた一つの分
    析項目について前記試薬及び標準液を用いて作成される
    ものであり、前記異なる検量線パラメ−タは前記試薬及
    び前記標準液の異なる組み合わせを表すものであって、
    その組み合わせは前記試薬の製造ロット、処方及びキッ
    ト並びに前記標準液の製造ロット、処方、キット及び由
    来のうちの少なくとも一つにおいて互いに異なることを
    特徴とする請求項1に記載された自動分析装置。
  3. 【請求項3】前記異なる検量線パラメ−タは前記試料及
    び前記試薬の異なる混合比を表すことを特徴とする請求
    項1に記載された自動分析装置。
  4. 【請求項4】前記異なる検量線パラメ−タは前記反応液
    の異なる反応時間を表すことを特徴とする請求項1に記
    載された自動分析装置。
  5. 【請求項5】前記分析結果を予め設定された基準値と比
    較することによって、前記反応時間を検量線パラメ−タ
    とする前記複数の検量線の中から前記特定の検量線を選
    定することを特徴とする請求項4に記載された自動分析
    装置。
  6. 【請求項6】前記測定装置は前記試料を光学的に測定す
    るもので、前記異なる検量線パラメ−タは前記光学的測
    定の異なる測定波長を表すことを特徴とする請求項1に
    記載された自動分析装置。
  7. 【請求項7】前記分析結果を予め設定された基準値と比
    較することによって、前記測定波長を検量線パラメ−タ
    とする前記複数の検量線の中から前記特定の検量線を選
    定することを特徴とする請求項6に記載された自動分析
    装置。
  8. 【請求項8】前記測定装置は複数の分析ユニットを含
    み、前記異なる検量線パラメ−タは前記複数の分析ユニ
    ットを表すことを特徴とする請求項1に記載された自動
    分析装置。
  9. 【請求項9】前記分析結果は前記予め定められた分析項
    目の濃度であることを特徴とする請求項1〜8のいずれ
    かに記載された自動分析装置。
  10. 【請求項10】前記検量線パラメ−タを入力して画面表
    示するエリアを有する画面表示装置を備えていることを
    特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載された自動分
    析装置。
  11. 【請求項11】前記画面表示装置は前記検量線パラメ−
    タとして前記試薬又は前記標準液のロットを入力して画
    面表示するエリアを有することを特徴とする請求項10
    に記載された自動分析装置。
  12. 【請求項12】前記画面表示装置は前記検量線パラメ−
    タとして前記試薬試薬及び前記標準液の処方を入力して
    画面表示するエリアを有することを特徴とする請求項1
    0又は11に記載された自動分析装置。
  13. 【請求項13】前記検量線を画面表示する画面表示装置
    を備えていることを特徴都する請求項1〜9のいずれか
    に記載された自動分析装置。
  14. 【請求項14】前記画面表示装置は前記試薬及び前記標
    準液の処方を入力し画面表示するエリアを有することを
    特徴とする請求項13に記載された自動分析装置。
  15. 【請求項15】複数の分析ユニットと、一つの分析項目
    について前記分析ユニット毎に作成された検量線を記憶
    する記憶装置とを備え、前記それぞれの分析ユニットに
    おいて試料を試薬と反応させて、それにより生成された
    反応液をそれぞれ測定し、その測定結果から、その測定
    結果が得られた対応する分析ユニットについて記憶され
    ている検量線を用いて前記一つの分析項目の分析結果を
    それぞれ生成するように構成したことを特徴とする自動
    分析装置。
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