JPH08247207A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH08247207A
JPH08247207A JP5012995A JP5012995A JPH08247207A JP H08247207 A JPH08247207 A JP H08247207A JP 5012995 A JP5012995 A JP 5012995A JP 5012995 A JP5012995 A JP 5012995A JP H08247207 A JPH08247207 A JP H08247207A
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JP
Japan
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vibration
liquid chamber
elastic body
sub
liquid
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JP5012995A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kojima
宏 小島
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高性能化及び小型化を図りつつ、製造コスト
を低減する。 【構成】 ブラケット12の内側に内筒金具14が配置
され、内筒金具14とブラケット12との間に、弾性体
16が配設される。シェイクオリフィス36が主液室3
4と第1副液室38との間を連通し、アイドルオリフィ
ス48が主液室34と第2副液室50との間を連通し、
弾性体16に樹脂流れ込み防止カバー30が嵌装され
る。第2副液室50を構成する凹部44と弾性体16の
左上面との間が第2ダイヤフラム46となる。第2ダイ
ヤフラム46は、第1副液室38の内壁となる第1ダイ
ヤフラム26より高剛性となっている。シェイク振動等
の低周波数域の振動をシェイクオリフィス36が減衰
し、アイドル振動等の高周波数域の振動をアイドルオリ
フィス48が減衰する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車、一般産
業用機械等に適用され振動発生部からの振動を吸収する
防振装置に関し、特に外筒及びブラケットを一体的な樹
脂成形品とした防振装置に適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両の振動発生部となるエンジ
ンと振動受部となる車体との間には、エンジンマウント
としての防振装置が配設されていて、エンジンが発生す
る振動をこの防振装置が吸収し、車体側に伝達されるの
を阻止するような構造となっている。
【0003】この種の防振装置として、液体封入式等の
ブッシュ形の防振装置が知られている。このようなブッ
シュ形の防振装置は、内筒と外筒との間にゴム製の弾性
体を介在させ、この弾性体を内壁の一部とする液体を封
入した主液室を設けると共にオリフィスでこの主液室を
一対の副液室にそれぞれ連通した構造とされている。そ
して、搭載されたエンジンが作動して振動が発生した場
合には、弾性体の制振機能及び、主液室と一対の副液室
とを連通するオリフィス内の液体の粘性抵抗等で減衰力
を発生させて、低周波数域から高周波数域までの振動を
吸収し、振動の伝達を阻止するようになっている。
【0004】このように一対の副液室を設ける場合、一
対の副液室に対応してオリフィスを一対形成するだけで
なく、一対の副液室にそれぞれ相互に剛性の異なるダイ
ヤフラムを設けることとなるが、この場合、低剛性のダ
イヤフラムを有する側の副液室の容量を増やすことで、
より低周波数域の振動の吸収が可能となって防振特性が
向上すると共に、ダイヤフラムの変形量が小さくなりダ
イヤフラムが必要以上に変形して、耐久性が低下したり
する虞がなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高性能化に伴
う小型化が指向されている防振装置内に一対の副液室を
設けると、スペース上の問題から副液室の容量を大きく
することができない。この為、低剛性のダイヤフラムを
内壁の一部とする副液室の容量を大きくしつつ、高剛性
のダイヤフラムを内壁の一部とする副液室を別に設ける
ことは困難であった。
【0006】また、一対のダイヤフラムをそれぞれ別途
設置した場合、部品点数が増大すると共に組立工数が増
えて、防振装置の製造コストが増大する欠点を有してい
た。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、高性能化及び
小型化を図りつつ、製造コストを低減した防振装置を提
供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る防振装置
は、振動発生部及び振動受け部の一方に連結される筒状
のブラケットと、振動発生部及び振動受け部の他方に連
結され且つ前記ブラケットの内側に配置される内筒と、
前記ブラケットと前記内筒との間を繋ぐように前記ブラ
ケットと前記内筒との間に配設される弾性体と、内壁の
少なくとも一部が前記弾性体により構成され且つ液体が
封入される主液室と、前記主液室に連通され且つ液体が
封入される第1副液室と、前記第1副液室の内壁の少な
くとも一部を構成して前記第1副液室を拡縮可能とする
第1ダイヤフラムと、前記主液室に連通され且つ液体が
封入される第2副液室と、前記弾性体の一部によって形
成され且つ前記第2副液室の内壁の少なくとも一部を構
成して前記第2副液室を拡縮可能とすると共に前記第1
ダイヤフラムより高剛性の第2ダイヤフラムと、を含む
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1に係る防振装置の作用を以下に説明す
る。
【0010】弾性体がブラケットと内筒との間を連結
し、振動発生部に内筒あるいはブラケットが連結されて
いる為、振動発生部側から振動が内筒あるいはブラケッ
トに伝達されると、弾性体が変形し、結果として弾性体
の変形により振動が減衰して、ブラケットあるいは内筒
に連結される振動受け部側に振動が伝達され難くなる。
【0011】さらに、弾性体の変形に伴って主液室が拡
縮して、主液室及び主液室とそれぞれ連通されている第
1副液室及び第2副液室内の液体に圧力変化が生じた
り、これら液室間で液体が流動する際に粘性抵抗等が生
じることになり、弾性体の変形だけでなく、液体の圧力
変化及び粘性抵抗等により振動が減衰されて、振動受け
部側に振動がより一層伝達され難くなる。
【0012】また、第1副液室を拡縮可能とする第1ダ
イヤフラムより、弾性体の一部によって形成されて第2
副液室を拡縮可能とする第2ダイヤフラムが、高剛性と
されている。
【0013】従って、低周波数域の振動が、主液室と第
1副液室との間で液体の圧力変化及び液体の流動が生じ
ることにより減衰され、これより高周波数域の振動が伝
達されると、主液室と第2副液室との間で液体の圧力変
化及び液体の流動が生じて、この高周波数域の振動が減
衰される。この為、広範囲な周波数の振動を減衰するこ
とが可能となって防振特性が向上することになる。
【0014】一方、高剛性の第2ダイヤフラムを弾性体
と一体構造で弾性体の一部に形成することで、大きなス
ペースを要することなく防振装置内に第2ダイヤフラム
を十分設置可能となると共に、部品点数の削減、組立工
数の低減によって防振装置のコストダウンが図れること
になった。この結果、防振装置の小型化及びコストダウ
ンを図りつつ、第1ダイヤフラムを大きくすることがで
き、第1副液室の容量を十分確保可能となった。
【0015】また、第1ダイヤフラムを大きくすると共
に、第1副液室の容量を大きくすることで、前述のよう
に防振特性が向上するだけでなく、液体による第1ダイ
ヤフラムの大変形を防ぎ、耐久性を向上することができ
る。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例に係る防振装置を図1から
図7に示し、これらの図に基づき本実施例を説明する。
【0017】図1に示すように、本実施例の防振装置1
0は、合成樹脂により一体的に成形された外筒一体型の
ブラケット12を備えており、振動受部としての自動車
等の車両の車体(図示せず)側に向かって、ブラケット
12の円環状に形成された本体部12Aから取付部12
Bが突出して形成されている。そして、この取付部12
Bに固定された埋込みナット13を用いて、このブラケ
ット12が車体にねじ止めらている。従って、ブラケッ
ト12が車体に連結されることになる。
【0018】図1及び図2に示すように、このブラケッ
ト12の本体部12Aの内側には、円管状に形成された
内筒金具14がブラケット12の軸線と平行となるよう
に配置されており、内筒金具14に図示しないボルトが
ねじ込まれることにより、内筒金具14と振動発生部と
なるエンジン(図示せず)とが連結されることとなる。
【0019】また、これら内筒金具14とブラケット1
2の本体部12Aとの間には、内筒金具14とブラケッ
ト12との間を繋ぐように、ゴム製の弾性体16が配設
されており、内筒金具14を覆う形で内筒金具14の外
周面にこの弾性体16が加硫接着されている。そして、
弾性体16の外周側には、補強用の一対のリング32が
埋設されている。
【0020】これら一対のリング32間の位置となる弾
性体16の軸方向中間部であって、内筒金具14の下側
には、凹部18が形成されている。また、同じく弾性体
16の軸方向中間部であって内筒金具14の図1上、左
右斜め上側寄りには、凹部18より小さい一対の凹部2
4がそれぞれ形成されている。
【0021】図4及び図6に示すように、弾性体16の
外周側の軸方向中間部であって図4上、右側の部分に
は、周方向に沿って延びる溝22が形成されている。こ
の溝22の一端は凹部18に連結され、他端は一対の凹
部24の内の一方に連結されている。
【0022】さらに、図1から図3に示すように、弾性
体16には、弾性体16の軸方向に沿って延びるストッ
パ部材17が連結されており、同じく弾性体16から
は、凹部24を形成する一対の薄肉の弾性膜である第1
ダイヤフラム26が、ストッパ部材17を挟んで延びて
いる。そして、ストッパ部材17の外周側は、一対の凹
部24間を繋ぐ溝23が形成されている。
【0023】また、以上のような構成から、弾性体16
と一対の第1ダイヤフラム26との間には、弾性体16
の軸方向に貫通する貫通孔20が形成される形となって
おり、この防振装置10の主振動方向である上下方向に
内筒金具14が変位し易くなっている。
【0024】一方、図3、図4及び図5に示すように、
弾性体16の外周側の軸方向中間部であって図4上、左
側の部分には、周方向に沿って延び且つ溝22より大き
な溝42が形成されている。この溝42の一端は凹部1
8に連結され、他端は一対の第1ダイヤフラム26の内
の図4上、左側の凹部24の直前の部分で終わってい
る。
【0025】この溝42の他端に対応する弾性体16の
部分には、貫通孔20を形成する弾性体16の左上面に
沿って長く内筒金具14の近傍にまで延びるスリット状
の凹部44が形成されている。この為、この凹部44と
弾性体16の左上面との間が、薄肉の弾性膜である第2
ダイヤフラム46となる。尚、この第2ダイヤフラム4
6は、第1ダイヤフラム26より小さく形成されている
ので、高剛性となっている。
【0026】さらに、図3に示すように、弾性体16の
軸方向中間部には、弾性体16の周方向に沿って延びる
幅広で浅い浅溝28が形成されている。この浅溝28に
は、凹部18、溝22、23、42及び凹部24、44
を弾性体16の外周面に沿って覆う、図3に示すような
円筒状のカバー材としての樹脂流れ込み防止カバー30
が、嵌装されている。
【0027】この樹脂流れ込み防止カバー30は、金属
の丸パイプを所定長さに切断して形成したものである。
但し、樹脂流れ込み防止カバー30の内径は、浅溝28
部分の外径より当初大きく形成されていて、軸方向から
弾性体16を挿入し易くしている。そして、接着剤が内
周面に塗り付けられた樹脂流れ込み防止カバー30内に
弾性体16が配置された状態で、樹脂流れ込み防止カバ
ー30を絞り加工することによって、樹脂流れ込み防止
カバー30が、浅溝28に密着するように弾性体16に
嵌合されることになる。
【0028】以上より、ブラケット12と弾性体16と
の間の接合部分に、樹脂流れ込み防止カバー30が弾性
体16に接着剤で接着された状態で介在されつつ、配置
されることになる。そして、このように樹脂流れ込み防
止カバー30が、弾性体16の外周面側に配置されてい
るので、樹脂流れ込み防止カバー30の外周面及び、こ
の樹脂流れ込み防止カバー30で覆われていない部分の
弾性体16の外周面が、ブラケット12の本体部12A
の内周面に接着されることになる。
【0029】一方、樹脂流れ込み防止カバー30が浅溝
28に嵌装されると、図1及び図2に示すように、凹部
18は樹脂流れ込み防止カバー30に閉塞されて受圧液
室としての主液室34を構成し、溝22、23は樹脂流
れ込み防止カバー30に閉塞されて制限通路としてのシ
ェイクオリフィス36を構成し、一対の凹部24は樹脂
流れ込み防止カバー30にそれぞれ閉塞されて一対の小
液室38Aからなる第1副液室38を構成し、溝42は
樹脂流れ込み防止カバー30に閉塞されて制限通路とし
てのアイドルオリフィス48を構成し、凹部44は樹脂
流れ込み防止カバー30にそれぞれ閉塞されて第2副液
室50を構成する。
【0030】従って、シェイク振動等の低周波数域の振
動を減衰するこのシェイクオリフィス36が、主液室3
4と第1副液室38との間を連通することとなると共
に、一対の小液室38Aの隔壁の一部を一対の第1ダイ
ヤフラム26がそれぞれ構成する。そして、アイドル振
動等の高周波数域の振動を減衰するアイドルオリフィス
48が、主液室34と第2副液室50との間を連通する
こととなると共に、この第2副液室50の隔壁の一部を
第2ダイヤフラム46がそれぞれ構成する。
【0031】尚、これら主液室34、オリフィス36、
48、第1副液室38及び第2副液室50の内部には、
例えば水、オイル等の液体が封入されている。
【0032】次に本実施例に係る防振装置10の組立を
説明する。この防振装置10の組立に際しては、弾性体
16を内筒金具14の周りに加硫接着して、図3から図
6に示すような状態にした後、内周面に接着剤が塗布さ
れた樹脂流れ込み防止カバー30に軸方向からこの弾性
体16を挿入して、弾性体16の浅溝28と対向した位
置に樹脂流れ込み防止カバー30を配置する。そして、
樹脂流れ込み防止カバー30を絞り加工して、図7に示
すように弾性体16の浅溝28に緊密に嵌合させ、樹脂
流れ込み防止カバー30の内周面と浅溝28とを接着す
る。
【0033】次に、図7に示すような樹脂流れ込み防止
カバー30を嵌装した状態の弾性体16と、埋込みナッ
ト13とを、ブラケット成形用のモールド60内の所定
位置に装填し、溶融した合成樹脂をモールド60内に矢
印Aに示すように射出する。これにより、合成樹脂が、
埋込みナット13、弾性体16及び樹脂流れ込み防止カ
バー30の外周部に接着され、埋込みナット13、弾性
体16及び樹脂流れ込み防止カバー30と一体化したブ
ラケット12が成形される。
【0034】その後、ブラケット12をモールド60か
ら取り出し、ブラケット12に形成される図示しない液
体注入口より内部に所定の液体を注入し、図示しないリ
ベットにて封止して防振装置10の組立が完了する。
【0035】このようにして完成された防振装置10の
ブラケット12を自動車の車体側にねじ止めして連結
し、また、内筒金具14をボルトを介してエンジンに連
結する。そして、この防振装置10の車体への組み込み
に際して、エンジンの荷重による力が内筒金具14に加
わる為、内筒金具14は、ブラケット12とほぼ同軸と
なる。
【0036】次に本実施例の作用を説明する。内筒金具
14に搭載されるエンジンが作動すると、エンジンの振
動が内筒金具14を介して弾性体16に伝達される。弾
性体16は吸振主体として作用し、弾性体16の内部摩
擦に基づく制振機能によって振動を吸収し、車体側に振
動が伝達され難くなる。
【0037】また、弾性体16の変形に伴って主液室3
4が拡縮し、これに合わせて一対のオリフィス36、4
8を介して主液室34に連通される一対の副液室38、
50がそれぞれダイヤフラム26、46の変形により拡
縮するので、一対の副液室38、50内の液体に圧力変
化が生じたり、オリフィス36、48内を液体が流通す
る際に粘性抵抗等が生じることになり、液体の圧力変
化、液体流動の粘性抵抗及び液柱共振等に基づく減衰作
用で、防振効果を向上することができる。
【0038】また、第1ダイヤフラム26より、弾性体
16の一部によって形成されて第2副液室50を拡縮可
能とする第2ダイヤフラム46が、高剛性とされてい
る。
【0039】従って、シェイク振動等の低周波数域の振
動が、主液室34と第1副液室38との間で液体の圧力
変化及び液体の流動が生じることにより減衰され、これ
より高周波数域のアイドル振動等の振動が伝達される
と、主液室34と第2副液室50との間で液体の圧力変
化及び液体の流動が生じて、高周波数域の振動が減衰さ
れる。この為、広範囲な周波数の振動を減衰することが
可能となって防振特性が向上することになる。尚、高周
波数域の振動が伝達される際には、シェイクオリフィス
36が目詰まりして、アイドルオリフィス48側に液体
が積極的に流動して高剛性の第2ダイヤフラム46が変
形して第2副液室50が拡縮する。
【0040】一方、高剛性の第2ダイヤフラム46を弾
性体16と一体構造で弾性体16の一部に形成すること
で、大きなスペースを要することなく防振装置10内に
第2ダイヤフラム46が十分設置可能となると共に、部
品点数の削減、組立工数の低減によって防振装置10の
コストダウンが図れることになった。
【0041】これにより、防振装置10の小型化及びコ
ストダウンを図りつつ、第1ダイヤフラム26を大きく
することができ、第1副液室38の容量を十分確保でき
る。
【0042】また、第1ダイヤフラム26を大きくする
と共に、第1副液室38の容量を大きくすることで、前
述のように防振特性が向上するだけでなく、液体による
第1ダイヤフラム26の大変形を防ぎ、防振装置10の
耐久性を向上して防振装置10の寿命アップとなる。
【0043】一方、本実施例に係る防振装置10の製造
に際して、ブラケット12が樹脂で一体的に成形される
ので、防振装置10の軽量化が図れると共に、ブラケッ
ト及び外筒をプレス加工等で加工する必要がなくなっ
て、部品点数の削減、組立工数の低減によるコストダウ
ンが図れることになる。
【0044】尚、上記実施例において、振動受部となる
車体側にブラケット12を連結し、振動発生部となるエ
ンジン側に内筒金具14を連結するような構成とした
が、この逆の構成としても良い。
【0045】また、上記実施例において、内筒を金属製
の金具としたが樹脂製としてもよく、さらに、上記実施
例で用いられる樹脂材料の種類としては、ABS、ポリ
アセタール等が考えられるがこれらに限定されるもので
はない。
【0046】一方、防振装置内に液体を注入する為の液
体注入口は、予め樹脂流れ込み防止カバー30に設けて
おくこととしても良く、或いはブラケット12の成形後
に液体注入口を穿設しても良い。そして、液体を注入し
た後にリベットで封止するようにする。
【0047】他方、実施例において、自動車に搭載され
るエンジンの防振を目的としたが、本発明の防振装置は
例えば自動車のボディマウント等、あるいは自動車以外
の他の用途にも用いられることはいうまでもなく、ま
た、弾性体等の形状及び寸法なども実施例のものに限定
されるものではない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防振装置
は上記構成としたので、高性能化及び小型化を図りつ
つ、製造コストが低減されるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る防振装置を示す軸線に
直角な断面図である。
【図2】図1の2−2矢視線断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る防振装置に適用される
弾性体及び樹脂流れ込み防止カバーの分解斜視図であ
る。
【図4】本発明の一実施例に係る防振装置に適用される
弾性体を示す軸線に直角な断面図である。
【図5】図4の5−5矢視線断面図である。
【図6】図4の6−6矢視線断面図である。
【図7】本発明の一実施例に係る防振装置に適用される
樹脂流れ込み防止カバーと嵌合された弾性体をモールド
内に装填した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 防振装置 12 ブラケット 14 内筒金具 16 弾性体 26 第1ダイヤフラム 34 主液室 38 第1副液室 46 第2ダイヤフラム 50 第2副液室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受け部の一方に連結
    される筒状のブラケットと、 振動発生部及び振動受け部の他方に連結され且つ前記ブ
    ラケットの内側に配置される内筒と、 前記ブラケットと前記内筒との間を繋ぐように前記ブラ
    ケットと前記内筒との間に配設される弾性体と、 内壁の少なくとも一部が前記弾性体により構成され且つ
    液体が封入される主液室と、 前記主液室に連通され且つ液体が封入される第1副液室
    と、 前記第1副液室の内壁の少なくとも一部を構成して前記
    第1副液室を拡縮可能とする第1ダイヤフラムと、 前記主液室に連通され且つ液体が封入される第2副液室
    と、 前記弾性体の一部によって形成され且つ前記第2副液室
    の内壁の少なくとも一部を構成して前記第2副液室を拡
    縮可能とすると共に前記第1ダイヤフラムより高剛性の
    第2ダイヤフラムと、 を含むことを特徴とする防振装置。
JP5012995A 1995-03-09 1995-03-09 防振装置 Pending JPH08247207A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0840034A3 (en) * 1996-10-29 2000-01-05 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fluid-filled cylindrical vibration damping device having different resonance frequencies of fluid

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0840034A3 (en) * 1996-10-29 2000-01-05 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fluid-filled cylindrical vibration damping device having different resonance frequencies of fluid

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