JPH08135722A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

Info

Publication number
JPH08135722A
JPH08135722A JP27514694A JP27514694A JPH08135722A JP H08135722 A JPH08135722 A JP H08135722A JP 27514694 A JP27514694 A JP 27514694A JP 27514694 A JP27514694 A JP 27514694A JP H08135722 A JPH08135722 A JP H08135722A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
main body
absorbing main
stopper
vibration absorbing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27514694A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kojima
宏 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP27514694A priority Critical patent/JPH08135722A/ja
Publication of JPH08135722A publication Critical patent/JPH08135722A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸振主体の膨出を制限するストッパーと樹脂
成形される外筒を備えた防振装置において、組立工数の
低減を図る。 【構成】 内筒金具14に、ゴムの吸振主体16とスト
ッパー39とを同時に加硫接着する。これに樹脂流れ込
み防止カバー30を取り付け、モールド内の所定位置に
装填して合成樹脂をモールド内に射出する。これによ
り、合成樹脂が吸振主体16の外周部に接着され、吸振
主体16と一体化した外筒が成形される。ストッパー3
9と吸振主体16とを内筒金具14に同時に加硫接着す
るので、ストッパーと吸振主体とを別工程で成形してい
た従来の防振装置よりも組立工程数を低減することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車、一般産
業用機械等に適用され振動発生部からの振動を吸収する
防振装置に関し、特に外筒部分が樹脂成形品とされ、吸
振主体の膨出を制限するストッパーを備えた防振装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両には、振動発生部となるエ
ンジンと振動受部となる車体との間にエンジンマウント
としての防振装置が配設されていて、エンジンが発生す
る振動をこの防振装置が吸収し、車体側に伝達されるの
を阻止するような構造となっている。
【0003】この種の防振装置として、液体封入式のブ
ッシュ形の防振装置が用いられている。ブッシュ形の防
振装置では、内筒の外周にゴム等の弾性体からなる吸振
主体が加硫接着されており、これが外筒内に挿入され、
外筒の端部が絞り加工されて抜け止め、シール等がされ
ている。
【0004】近年では、部品点数の削減、組立工数の低
減、軽量化等の要望が寄せられており、部品の樹脂成形
化が検討されている。
【0005】例えば、外筒と取付ブラケットとを一体化
した防振装置が本願出願人によって提案されている(特
願平5−306843号)。
【0006】この防振装置では、内筒を設けた吸振主体
をモールド内に配置して、その外周側に樹脂を射出成形
して内筒、吸振主体及び取付ブラケット一体形の外筒を
一体化しており、従来の防振装置に対して部品点数の削
減、組立工数の低減が図られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内筒と外筒
との間に径方向の相対変位が生じて吸振主体が圧縮を受
けると、吸振主体は軸方向外側へ膨出する。液体を封入
した防振装置で大きな変位が入力すると、膨出した弾性
体に耐久上好ましくない大きな応力が作用するため、吸
振主体の膨出量を制限するストッパーを設けることがあ
る。なお、液室を備えていない防振装置においても吸振
主体の膨出量を制限するストッパーを設けることがあ
る。
【0008】このストッパーは、例えば、金属板や吸振
主体と同じようなゴム等の弾性体で形成されるが、内筒
と外筒とを組み付け、液体を注入した後の最後の工程で
内筒に取り付けられるようになっている。すなわち、従
来ではストッパーと吸振主体とは形成工程が別々であ
り、かつ取り付け工程も別々であるため、全体的に工程
数がかかるという問題があった。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、組立時の部品
点数の低減及び組立工数の低減を図ることのできる防振
装置を提供することが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の防振装置は、振
動発生部及び振動受け部の一方に連結され且つ樹脂で一
体的に成形される外筒と、振動発生部及び振動受け部の
他方に連結され且つ前記外筒の内側に配置される内筒
と、前記外筒と前記内筒との間を繋ぐように前記外筒と
前記内筒との間に配設され、前記内筒の外周の軸方向中
間部に一体的に成形される弾性体からなる吸振主体と、
前記内筒の軸方向の少なくとも一方に配設され、前記吸
振主体と共に前記内筒に一体的に成形されて前記吸振主
体の膨出量を制限する弾性体からなるストッパーと、を
有することを特徴としている。
【0011】
【作用】内筒と外筒との間に径方向の相対変位が生じて
吸振主体が圧縮を受けると、吸振主体は軸方向外側へ膨
出する。しかし、内筒に成形されたストッパーが吸振主
体に当接して軸方向外方向への膨出量を制限するので、
吸振主体に過大な応力が作用せず耐久性を確保すること
ができる。
【0012】また、ストッパーと吸振主体とを内筒に同
時に成形するので、ストッパーと吸振主体とを別工程で
成形してストッパーを内筒に組み付ける従来の防振装置
よりも組立工程数を低減することができる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例に係る防振装置を図1乃至
図6に示し、これらの図に基づき本実施例を説明する。
【0014】図1に示すように、本実施例の防振装置1
0は、合成樹脂により一体的に成形されたブラケット一
体型の外筒12を備えており、振動受け部としての自動
車の車体(図示せず)側へ、外筒12の一方に突出した
腕12Aに固定された埋込みナット13を用いてこの外
筒12がねじ止めらている。従って、外筒12が車体に
連結されることになる。
【0015】図1及び図2に示すように、この外筒12
の内側には、円管状に形成された内筒金具14が外筒1
2の軸線と平行となるように配置されており、内筒金具
14に図示しないボルトがねじ込まれることにより、内
筒金具14と振動発生部となるエンジン(図示せず)と
が連結されることとなる。
【0016】これら内筒金具14と外筒12との間に
は、ゴム製の吸振主体16が配設されている。
【0017】図3(A),(B)及び図4に示すよう
に、吸振主体16は内筒金具14の外周面に加硫接着さ
れた円柱状とされており、軸方向中間部の外周側には内
筒金具14の下側に凹部18が形成されている。内筒金
具14を挟んで凹部18の反対側には、軸方向に貫通す
る断面ヘ字状の貫通孔20が形成されており、この防振
装置10の主振動方向である上下方向に内筒金具14が
変位し易くなっている。
【0018】吸振主体16の外周には、外周方向に沿っ
て延びる凹陥部としての溝22が軸方向中間部に形成さ
れている。この溝22は、一方が前記凹部18に連結さ
れ、他方が内筒金具14の反対側に形成された小凹部2
4に連結されている。小凹部24と前記貫通孔20との
間の吸振主体16は、薄肉の弾性膜としてのダイヤフラ
ム26となっている。
【0019】さらに、吸振主体16の軸方向中間部に
は、周方向に連続する幅広の浅溝28が形成されてい
る。この浅溝28には、凹部18、溝22及び小凹部2
4の外周側の開口部を覆う、図5に示すような円筒状の
板状部材としての樹脂流れ込み防止カバー30が軸方向
から挿入されて嵌装されている。この樹脂流れ込み防止
カバー30は、金属の丸パイプを所定長さに切断して形
成したものであり、軸線に沿った割り31が形成されて
おり、内側から押し広げることによって挿入を容易にし
ている。なお、挿入後には、樹脂流れ込み防止カバー3
0は弾性復帰して吸振主体16に密着する。
【0020】なお、浅溝28には、樹脂流れ込み防止カ
バー30の内周面とのシール性を高めるために、図3
(A)及び図4に示すように周方向に連続する小突起3
2が凹部18、溝22及び小凹部24の軸方向両側部分
に形成されている。
【0021】図1及び図2に示すように、凹部18は樹
脂流れ込み防止カバー30に閉塞されて受圧液室として
の主液室34を構成し、溝22は樹脂流れ込み防止カバ
ー30に閉塞されて制限通路としてのオリフィス36を
構成し、小凹部24は樹脂流れ込み防止カバー30に閉
塞されて副液室38を構成している。従って、このオリ
フィス36が主液室34と副液室38との間を連通する
こととなる。
【0022】ここで、樹脂流れ込み防止カバー30の外
周面及び樹脂流れ込み防止カバー30で覆われていない
吸振主体16の外周面は、外筒12の内周面に接着して
いる。
【0023】なお、吸振主体16には、図2に示すよう
に、両端部近傍に樹脂流れ込み防止カバー30の一部が
密着するように金属製の弾性体変形防止リング50が埋
設されている。
【0024】図4に示すように、内筒金具14には、吸
振主体16の端部よりも外側にストッパー39が設けら
れている。このストッパー39は、吸振主体16と同じ
ゴムで形成されており、内筒金具14の両端部側の外周
に加硫接着されている。ストッパー39は、主液室34
の軸方向外側に吸振主体16とは所定間隔を置いて位置
しており、図3(B)に示すように略扇状をしている。
【0025】なお、図1に示すように、これら主液室3
4、オリフィス36及び副液室38の内部には、例えば
水、オイル等の液体40が封入されている。この液体4
0は、外筒12及び樹脂流れ込み防止カバー30を貫通
する注入口42から注入されるようになっており、注入
後にリベット44で封止されている。
【0026】次に本実施例に係る防振装置10の組立を
説明する。この防振装置10の組立に際しては、吸振主
体16及びストッパー39を内筒金具14の外周りに加
硫接着して、図3(A),(B)及び図4に示すような
状態にする。
【0027】次に、吸振主体16の浅溝28に樹脂流れ
込み防止カバー30を軸方向から挿入して、図6に示す
ような状態にする。なお、吸振主体16は弾性変形可能
であるので、樹脂流れ込み防止カバー30の挿入は容易
である。なお、樹脂流れ込み防止カバー30は2分割に
しても良い。
【0028】次に、樹脂流れ込み防止カバー30を嵌装
した吸振主体16及び埋込みナット13を、外筒成形用
の図示しないモールド内の所定位置に装填し、溶融した
合成樹脂をモールド内に射出する。これにより、合成樹
脂が吸振主体16及び樹脂流れ込み防止カバー30の外
周部に接着され、吸振主体16及び樹脂流れ込み防止カ
バー30と一体化した外筒12が成形される。このよう
に、外筒12が樹脂材料で成形されるが、吸振主体16
の外周部に形成されている凹部18、溝22及び小凹部
24は樹脂流れ込み防止カバー30で覆われているの
で、樹脂材料が射出された際にこれらの凹部分が樹脂材
料で埋まることがなく、主液室34、副液室38及びオ
リフィス36を得ることができる。また、弾性体変形防
止リング50によって、樹脂成形時の圧力による吸振主
体16の変形を抑えることができ、樹脂流れ込み防止カ
バー30と吸振主体16との間から、溝22、小凹部2
4及び凹部18へ樹脂が進入するとを確実に防止するこ
とができる。
【0029】その後、図2に示すように外筒12をモー
ルド46から取り出し、注入口42より内部に所定の液
体を注入し、リベット44にて封止して防振装置10の
組立が完了する。
【0030】このようにして完成された防振装置10の
外筒12を自動車の車体側にねじ止めして連結し、ま
た、内筒金具14をボルトを介してエンジンに連結す
る。この防振装置10の車体への組み込みに際して、エ
ンジンの荷重による力が内筒金具14に加わる為、内筒
金具14は、外筒12とほぼ同軸となる。
【0031】次に本実施例の作用を説明する。エンジン
の振動が内筒金具14に伝達されると、吸振主体16が
変形して主液室34が拡縮し、液体40がオリフィス3
6を流れる際の抵抗によって振動が減衰する。
【0032】また、内筒金具14が主液室34側へ大き
く変位すると吸振主体16は軸方向外側へ膨出する。し
かし、内筒金具14の端部に成形されたストッパー39
が吸振主体16に当接して軸方向外方向への膨出量を制
限するので、吸振主体16に過大な応力が作用せず耐久
性を確保することができる。
【0033】また、ストッパー39と吸振主体16とを
内筒金具14に同時に加硫接着するので、ストッパー3
9と吸振主体16とを別工程で成形していた従来の防振
装置よりも組立工程数を低減することができる。
【0034】なお、この実施例では、吸振主体16及び
ストッパー39の材質がゴムであったが、本発明はこれ
に限らず、吸振主体16及びストッパー39はウレタ
ン、合成樹脂等の弾性体であっても良い。
【0035】また、上記実施例において、振動受け部と
なる車体側に外筒12を連結し、振動発生部となるエン
ジン側に内筒金具14を連結するような構成としたが、
この逆の構成としても良い。
【0036】また、上記実施例において、内筒を金属製
の金具としたが樹脂製としてもよく、さらに、上記実施
例で用いられる樹脂材料の種類としては、ABS、ポリ
アセタール等が考えられるがこれらに制限されるもので
はない。
【0037】他方、実施例において、自動車に搭載され
るエンジンの防振を目的としたが、本発明の防振装置は
例えば自動車のボディマウント等、あるいは自動車以外
の他の用途にも用いられることはいうまでもなく、ま
た、吸振主体、ストッパー等の形状及び寸法なども実施
例のものに限定されるものではない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防振装置
は上記構成としたので、樹脂で一体的に成形される外筒
を備えた従来の防振装置よりも部品点数の削減、組立工
数の低減を図ることができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る防振装置を示す軸線に
直角な断面図である。
【図2】図1に示す防振装置の2−2線断面図である。
【図3】(A)は外筒組み込み前の吸振主体を示す軸線
に直角な断面図であり、(B)は外筒組み込み前の吸振
主体を示す軸線方向からみた正面図である。
【図4】外筒組み込み前の吸振主体の側面図である。
【図5】樹脂流れ込み防止カバーの側面図である。
【図6】樹脂流れ込み防止カバーを組付けた吸振主体の
側面図である。
【符号の説明】
10 防振装置 12 外筒 14 内筒金具(内筒) 16 吸振主体 39 ストッパー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受け部の一方に連結
    され且つ樹脂で一体的に成形される外筒と、 振動発生部及び振動受け部の他方に連結され且つ前記外
    筒の内側に配置される内筒と、 前記外筒と前記内筒との間を繋ぐように前記外筒と前記
    内筒との間に配設され、前記内筒の外周の軸方向中間部
    に一体的に成形される弾性体からなる吸振主体と、 前記内筒の軸方向の少なくとも一方に配設され、前記吸
    振主体と共に前記内筒に一体的に成形されて前記吸振主
    体の膨出量を制限する弾性体からなるストッパーと、 を有することを特徴とする防振装置。
JP27514694A 1994-11-09 1994-11-09 防振装置 Pending JPH08135722A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27514694A JPH08135722A (ja) 1994-11-09 1994-11-09 防振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27514694A JPH08135722A (ja) 1994-11-09 1994-11-09 防振装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08135722A true JPH08135722A (ja) 1996-05-31

Family

ID=17551328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27514694A Pending JPH08135722A (ja) 1994-11-09 1994-11-09 防振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08135722A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5775666A (en) Elastic mount having mounting bracket functioning as stop mechanism and method of producing the same
JPH08177945A (ja) 流体封入式筒型防振装置
JP3788164B2 (ja) 流体封入式マウント
JPS61130639A (ja) 流体入りマウント
JP4199379B2 (ja) 防振装置
JP3533267B2 (ja) 防振装置
JPH07158687A (ja) 防振装置
JP3533266B2 (ja) 防振装置
JPH08135722A (ja) 防振装置
JPH08135718A (ja) 防振装置
JP3563456B2 (ja) 防振装置
JPH09177866A (ja) 防振装置の製造方法及び防振装置
JP3736155B2 (ja) 流体封入式筒型防振装置およびその製造方法
JPH07293627A (ja) 筒型防振装置
JPH08285004A (ja) 防振装置
JPH08247208A (ja) 防振装置
JPH08177950A (ja) 防振装置
JPH08247207A (ja) 防振装置
JPH0893837A (ja) 防振装置
JPH08177948A (ja) 防振装置
JPH08200432A (ja) 防振装置
JPH10259849A (ja) 防振装置
JP3743368B2 (ja) 流体封入式筒型マウント
JPH0624595Y2 (ja) 流体封入式防振支持体
JPH08135721A (ja) 防振装置