JPH08246652A - 床緩衝用圧縮ポリウレタンフォーム - Google Patents

床緩衝用圧縮ポリウレタンフォーム

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JPH08246652A
JPH08246652A JP8078295A JP8078295A JPH08246652A JP H08246652 A JPH08246652 A JP H08246652A JP 8078295 A JP8078295 A JP 8078295A JP 8078295 A JP8078295 A JP 8078295A JP H08246652 A JPH08246652 A JP H08246652A
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JP
Japan
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polyurethane foam
compression
design
top force
floor
Prior art date
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Pending
Application number
JP8078295A
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English (en)
Inventor
Takashi Oi
隆志 大井
Toshiaki Monma
利明 門馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Publication date
Application filed by Achilles Corp filed Critical Achilles Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通気性を有するポリウレタンフォームを熱圧
縮成形して高密度化させ、通気度を調整するとともの
に、少なくとも表面側を圧縮率が異なるように凸意匠を
設けることにより、床緩衝材としての性能、即ち防音
性、施工性、歩行性、耐久性を備え、コストの安価な床
緩衝用圧縮ポリウレタンフォームを提供することを目的
とする。 【構成】 均一厚味の通気性を有するポリウレタンフォ
ームを少なくとも表面側に凸意匠を設け、平均圧縮率が
30〜70%となるように熱圧縮成形し、圧縮成型後の
ポリウレタンフォームの通気性が10〜90cm3/cm2/se
c となることを特徴とした床緩衝用ポリウレタンフォー
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般住宅、集合住宅、
オフィスビル等に使用される床材( フローリング)の緩
衝用圧縮ポリウレタンフォームに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧合板等で構成される床材に関
しては、その緩衝用材料として、発泡ポリエチレン、発
泡塩化ビニール、発泡ゴム等の通気性の無い発泡シー
ト、または、ポリエステル綿、フェルト類等の繊維状マ
ットが使用されていた。しかし、床材に要求される防滑
性、施工性、歩行感、耐久性等全ての性能を満たし、か
つコスト面でも有利な緩衝用材料が無かった。非通気性
発泡シートは、吸音性がほとんどなく防音性に欠け、材
料コストが高く、更に施工の上でカット等の作業性が悪
く、更にまた発泡ポリエチレン、発泡塩化ビニールにお
いては、耐久性にも問題があった。繊維状のマット類
は、防音性はあるものの、施工においては発泡シートと
比較すると劣り、更にコスト面にも問題があった。
【0003 】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な従
来技術の問題点を背景になされたもので、通気性を有す
るポリウレタンフォームを熱圧縮成形して高密度化さ
せ、通気度を調整するととものに、少なくとも表面側を
圧縮率が異なるように凸意匠を設けることにより、床緩
衝材としての性能、即ち防音性、施工性、歩行感、耐久
性を備え、コストの安価な床緩衝用圧縮ポリウレタンフ
ォームを提供することを目的とする。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明は、均一厚味の通
気性を有するポリウレタンフォームを少なくとも表面側
に凸意匠を設け、平均圧縮率が30〜70%となるよう
に熱圧縮成形し、圧縮成型後のポリウレタンフォームの
通気性が10〜90cm3/cm2/sec 及び凸意匠の表面硬度
が25〜60度となることを特徴とした床緩衝用ポリウ
レタンフォームである。
【0005】本発明に使用されるポリウレタンフォーム
は、厚さ5〜30mmのものが好ましく、更に好ましく
は6〜20mmであり、5mm以下の厚さでは、圧縮成
形した圧縮ポリウレタンフォームの防音性、歩行感、耐
久性が乏しい物となり本発明の効果を奏しない場合があ
る。また、30mm以上の物であれば要求性能は満足さ
れるが、コスト的に高いものとなり使用に適さない。
【0006】このポリウレタンフォームを成形する成形
装置としては、例えば、それぞれ凸意匠付用の型が取付
けが可能な上下型から構成され、この上下型はプレス装
置により型絞めされる。この型絞め時の上下型のクリア
ランスと、凸意匠形状により平均圧縮率が決定される。
さらに、ポリウレタンフォームを効率的に圧縮成形する
には、ポリウレタンフォームが長尺で、連続的に成形さ
れることが好ましい。そのために、ポリウレタンフォー
ムを送り出すロールと巻取ロールを該上下型のプレス装
置に連動させることが好ましく、意匠面の長さにあった
送り量にする事が可能となる。
【0007】圧縮成形は、上下型にそれぞれの凸意匠付
型を取りつけて行なわれるが、緩衝材の使用用途、コス
ト、作業性等を考慮し、上下型の何方か一方に表面側の
凸意匠付型のみを使用し、もう一方には、凸意匠付型を
使用せずに行なってもよい。
【0008】成型条件としては、上下型の表面温度を1
50〜250℃が好ましい。150℃以下であるとポリ
ウレタンフォームの熱圧縮成型が不十分な場合があり、
圧縮時間を長くする必要があり作業性を低下させる要因
となる。また、250℃以上であるとポリウレタンフォ
ームが溶融、劣化の可能性があり好ましくない。また、
圧縮時間は、可能なかぎり短い方がよいが、型の表面温
度、意匠形状、ポリウレンフォームの物性等によって決
定される。作業性等を考慮すると、30〜120秒程度
が望ましい。
【0009】上下型のクリアランスは、必要とされる被
圧縮部の最低厚味に設定される。圧縮歪みの少ないポリ
ウレタンフォームの場合には、必要とされる被圧縮部の
最低厚味より少なめにしておくと、脱型後、所望厚味と
なる。
【0010】ポリウレタンフォームの元厚さに対しての
平均圧縮率は、30〜70%が好ましく、さらに好まし
くは40〜60%である。本発明においては、強圧縮部
(平面圧縮部)と弱圧縮部(凸意匠部)が存在するため
に、それぞれの面積との相関により平均圧縮率は求めら
れる。
【0011】平均圧縮率が30%以下では、意匠付が弱
く、通気性が所望値より高くなり、耐久性、防音性の劣
る物となる。70%以上では、通気性が低くなり、防音
性が悪化し、また、密度も高くなるため、歩行性の悪化
ともなる。
【0012】圧縮成型後の通気性が、フラジール型通気
度試験機での測定値で、10〜90cm3/cm2/sec であり、好
ましくは、20〜70cm3/cm2/secである。この通気度と防
音性は、相関関係にあるが、10cm3/cm2/sec以下、また
は、90cm3/cm2/sec であると共に防音性能が低下してく
る。これは、通気性がないとポリウレタンフォーム全体
が振動膜的に働いて音を伝え、通気性が有りすぎると音
が何の障害もなくポリウレタンフォームを通過するため
と考えられ、したがって、適度の通気性を有することに
より、ポリウレタンフォームを音が通過する際に減衰す
るため防音性が向上すると考えられる。
【0013 】ポリウレタンフォームの両面に凸意匠を付
ける意匠付用型は、表面側用と裏面側用とで意匠を異な
らせてもよいし、同一なものとしてもよい。異ならせる
場合、裏面側の意匠は、表面側と比較して、接地面積の
大きなものとした方がよく、コンクリート面等の床面と
の固定が接着剤等により容易となり、耐久性向上とな
る。従って、裏面側の凸意匠としては、凸意匠の頂部が
平坦な角柱状のが好ましく、半球状、角錐、円錐等の形
状は接地面積が極端に減少するためにあまり好ましくな
い。しかし、表面側においては、防音性、歩行感向上の
為に、半球状、角錐、円錐等の形状が好ましい。また、
凸意匠の割合も両面とも10〜90%が好ましく、表面
側においては、30〜70%が好ましく、裏面側におい
ては、10〜60%が好ましい。更に、凸意匠の表面硬
度は、F硬度計(高分子工業(株)製)で測定した際に
25〜60度が好ましく、さらに好ましくは30〜50
度である。この表面硬度は、歩行感との相関関係があ
り、25度以下であると柔らかいため歩行時の沈み込み
が大きくなり歩行感が損なわれ、さらに、凸意匠空間を
保持できずに防音性において効果が損なわれるおそれが
あり、60度を超えるとクッション効果が薄れ、歩行感
の悪いものとなる。表面硬度の測定方法は、厚さ40m
mの圧縮前の同一品質ポリウレタンフォームの上に、本
発明の床緩衝用圧縮ポリウレタンフォームを載置し、そ
の床緩衝用圧縮ポリウレタンフォームの中央部にF硬度
計を置き測定した。
【0014】
【作用】本発明の床緩衝用圧縮ポリウレタンフォームを
使用することにより、床緩衝材としての必要機能であ
る、防音性、施工性、歩行感、耐久性に優れ、コスト的
にも、通常一般的に多種用途に使用されるポリウレタン
フォームを利用できるのでコスト的にも優れたものとな
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照にし
て説明する。
【0016】(実施例1)図1及び2に示すように、プ
レス装置6の上基盤に、表面フラットな上型3をセット
し、さらに、上型3には凸意匠を形成する意匠付型4
(凸意匠深さ3mm)をセットした。意匠付型4は、図
4に示すように、凸意匠部40%、平面圧縮部60%と
なる型とした。また、プレス装置6の下基盤に、表面フ
ラットな下型5を取りつけた。さらに、平面圧縮部の厚
味が3mmとなるように、上下型間のクリアランスを調
整した。それぞれの型表面温度を200℃に加熱した後
に、厚味10mm,密度20kg/cm3,通気度110
cm3/cm2/secのポリウレタンフォームシート1を送り出
しロール10より引出し、上下型間に載置し、1分間押
圧後に、図4、図5に示すごとく、凸意匠部6mm(圧
縮率40%)、平面圧縮部3mm(圧縮率70%)で平
均圧縮率58%、通気度56cm3/cm2/sec、表面硬度4
0度である圧縮ポリウレタンフォームを得た。さらに、
ポリウレタンフォームシート1の次の部分が上下型圧縮
部になるように、ポリウレタンフォームシート1を巻き
取りロール11に巻取り、同じ作業を繰り返し、圧縮ポ
リウレタンフォームを得た。
【0017】(実施例2)実施例1と同じプレス装置を
用いて、上下型両方に、凸意匠型4を取付け、平面圧縮
部の厚味が3mmとなるように、上下型間のクリアラン
スを調整した。それぞれの型表面温度を200℃に加熱
した後に、厚味10mm,密度20kg/cm3,通気度
110cm3/cm2/secのポリウレタンフォームシート1を
送り出しロール10より引出し、上下型間に載置し、1
分間押圧後に、上下凸意匠部6mm(圧縮率20%)、
平面圧縮部3mm(圧縮率70%)で平均圧縮率58
%、通気度56cm3/cm2/sec、表面硬度35度である圧
縮ポリウレタンフォームを得た。さらに、ポリウレタン
フォームシート1の次の部分が上下型圧縮部になるよう
に、ポリウレタンフォームシート1を巻き取りロール1
1に巻取り、同じ作業を繰り返し、圧縮ポリウレタンフ
ォームを得た。
【0018】(比較例1)実施例1と同様にして、厚味
10mm,密度20kg/cm3,通気度14cm3/cm2/se
cのポリウレタンフォームシートを用いて、上下凸意匠
部6mm(圧縮率40%)、平面圧縮部3mm(圧縮率
70%)で平均圧縮率58%、通気度4cm3/cm2/sec、
表面硬度35度である圧縮ポリウレタンフォームを得
た。
【0019】実施例1、2より得られた圧縮ポリウレタ
ンフォームをそれぞれ床材施工面に敷き詰め、その上に
床材を敷設した。施工時において、裁断等の施工性は、
従来に比較し向上した。また、この床にて、防音性、歩
行性、耐久性の評価を実施した結果、従来品より優れた
結果を得ることができた。しかし、比較例1より得られ
た圧縮ポリウレタンフォームは、防音性において劣り、
従来品と同様な結果であった。
【0020】
【発明の効果】本発明の所望の平均圧縮率、通気性と凸
意匠を有する床緩衝用ポリウレタンフォームを、床材、
壁材、または内装材等の緩衝材として使用することによ
り、防音性、歩行感、耐久性、作業性、コスト面におい
て優れた複合性能を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施例の熱圧縮成形機断面図で
ある。
【図2】本発明における実施例の熱圧縮成形機平面図で
ある。
【図3】本発明における実施例の熱圧縮時の拡大断面図
である。
【図4】本発明における実施例の圧縮ポリウレタンフォ
ームの平面図である。
【図5】本発明における実施例の圧縮ポリウレタンフォ
ームの断面図である。
【符号の説明】
1 ポリウレタンフォーム 2 圧縮ポリウレタンフォーム 3 上型 4 意匠付型 5 下型 6 プレス装置 6’ プレス装置の下基盤 6’’プレス装置の上基盤 7 凸意匠部 8 平面圧縮部 10 送り出しロール 11 巻取ロール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 均一厚味の通気性を有するポリウレタン
    フォームを少なくとも表面側に凸意匠を設け、平均圧縮
    率が30〜70%となるように熱圧縮成形し、圧縮成型
    後のポリウレタンフォームの通気性が10〜90cm3/cm
    2/sec 及び凸意匠の表面硬度が25〜60度となること
    を特徴とした床緩衝用ポリウレタンフォーム。
JP8078295A 1995-03-13 1995-03-13 床緩衝用圧縮ポリウレタンフォーム Pending JPH08246652A (ja)

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JP8078295A JPH08246652A (ja) 1995-03-13 1995-03-13 床緩衝用圧縮ポリウレタンフォーム

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JP (1) JPH08246652A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11314296A (ja) * 1998-05-06 1999-11-16 Toyobo Co Ltd 積層体、それを用いた吸遮音材および制振材
CN108231053A (zh) * 2018-03-13 2018-06-29 吉林大学 一种具有凸包形态的声学包装材料及其制备方法

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