JPH08245174A - 屋上ジブクレーン - Google Patents

屋上ジブクレーン

Info

Publication number
JPH08245174A
JPH08245174A JP5072695A JP5072695A JPH08245174A JP H08245174 A JPH08245174 A JP H08245174A JP 5072695 A JP5072695 A JP 5072695A JP 5072695 A JP5072695 A JP 5072695A JP H08245174 A JPH08245174 A JP H08245174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traveling
roof
jib crane
rail
jib
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5072695A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Seraku
弘 瀬楽
Katsuyuki Kakegawa
勝之 掛川
Kaoru Nakajima
薫 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON GONDORA KK
Taisei Corp
Seiwa Kiko KK
Original Assignee
NIPPON GONDORA KK
Taisei Corp
Seiwa Kiko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON GONDORA KK, Taisei Corp, Seiwa Kiko KK filed Critical NIPPON GONDORA KK
Priority to JP5072695A priority Critical patent/JPH08245174A/ja
Publication of JPH08245174A publication Critical patent/JPH08245174A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】特に労力を要せずに車体の移動が容易で且つ作
業性がよく、荷役用として利便性が高く、全体の建設工
事が短縮できて、経済的な屋上ジブクレーンの走行機構
を提供する。 【構成】 鉄骨建物Bの屋上床面Cにその外周縁に沿っ
て環状の走行レール1を本設すると共に、減速モータを
備えて片側レールに載置される2個の駆動輪と方向変換
自在に形成して他側レールに載置する2個の從動輪とを
備えた走行台車2に起伏ジブ4やウインチ5,6等を含
むジブクレーン装置を搭載してなり、前記走行レール1
上を移動しながら所要の荷役作業を行える屋上ジブクレ
ーンAに構成し、この屋上ジブクレーンAの用済み解体
後はその走行レール1をその建物の窓清掃等壁作業用の
ゴンドラ駆動車の走行レールに転用する。また、好まし
くは、前記走行台車上の4箇所にバランスウェートを取
り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高層鉄骨コンクリート
造建物等の建設工事において鉄骨組立用として構築され
た所謂タワークレーンを工事終了後に解体するために建
物屋上に設置される荷役用の屋上ジブクレーンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】高層あるいは超高層建物の建設工事に
は、敷地の要所にマストを組み上げてクライミング式の
タワークレーンを構築し、この建物の組み上がる鉄骨の
高さに合わせて自力でクレーン装置をクライミングさせ
るようにし、鉄骨材等必要重量物資材の昇降移動操作を
行うようにしている。そして、この建物の必要な躯体鉄
骨工事を終了して屋上床部が形成された後、この建物の
屋上床部に小型の屋上ジブクレーンを組み立てて前記タ
ワークレーンの解体その他の荷役用に利用するようにし
ている。
【0003】即ち、図12に示したように、アウトリガ
ー61を備える台車62にタイヤローラ車輪63を組み
付けると共に、台車62上に旋回装置64や起伏ジブ6
5を取り付け、また、巻き上げウインチ66と起伏ウイ
ンチ67とを据え付けて荷役用のタイヤローラ走行式の
屋上ジブクレーンGを組み立てて、適宜人力で移動させ
ながら、前記アウトリガー61を張り出させ、その脚部
68を床面69に立てて位置を固定し、起伏ジブ65を
操作して前記のタワークレーンを解体し、その部材を地
上に下ろして回収するようにし、あるいは、必要に応じ
て搬出入される資材等について荷役を行わせるようにし
ている。また、この屋上ジブクレーンG自体は用済後、
その組立と逆の順序で小さい構成部材に分解し、資材搬
出入用の仮設エレベータ又は設置を完了した常設エレベ
ータを利用して地上に回収するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この屋
上ジブクレーンGは、人力で移動し、所定場所において
アウトリガー61を人力で外方に張り出させ、脚部68
を立てて車体を安定させ、起伏ロープ70や巻き上げロ
ープ71の巻き上げ・巻き戻しを行いながら作業を行う
ものであるが、広い範囲で移動しながら荷役作業をこな
すようにしているので、作業員の大きい労力を必要と
し、車体の移動に時間を費やし、また、作業能率が悪い
ため、設置にあたっては、面倒な走行路計画を必要とし
ているという問題があった。さらにまた、そのため、こ
れまでは小回りが利かず作業性の悪いタワークレーンを
屋上周辺材料の荷役や外部足場の解体にも利用すること
も多く、建物の建設工期が長くなるという問題もあっ
た。
【0005】このような問題に鑑み、本発明は、車体の
移動が容易で、あまり作業員の労力を必要とせず且つ作
業性がよく、屋上周辺資材の搬出入等荷役や外部足場の
解体にも利用でき、タワークレーンの解体が早期に且つ
効率的に行え、建物の工期の短縮が図れる経済性の高い
小型の屋上ジブクレーンの提供を目的とし、特には、前
記建物の屋上に常設される窓拭き用ゴンドラ駆動台車の
環状走行レールを利用でき、該環状走行レール上におい
ても、360°の回動作業範囲内においてバランスのと
れた作業状態と走行状態が確保できる屋上走行式ジブク
レーンの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は、鉄骨コンクリート造建物の建設時に該建
物の屋上に設置する屋上ジブクレーンであって、前記屋
上の外周縁に沿って敷設されて前記建物の窓拭き用ゴン
ドラ駆動車の載置走行を可能とする環状走行レールの片
側レールに2個の駆動モータ付き駆動輪を載置し且つ他
側レールに2個の從動輪を方向変換自在に形成して載置
した走行台車にジブクレーン装置を搭載した屋上ジブク
レーンを、また、前記從動輪は、前記走行台車の下部に
固着した保持部に該保持部に対してそれぞれ回動可能に
一端を固定した2本の水平な保持ビームの他端に回動可
能に垂直方向に保持されて方向変換自在に形成されてい
る屋上ジブクレーンを、さらにまた、前記走行台車の上
に且つ中心から同角度に配される4箇所に収納ウェート
量の調整が可能なウェートボックスによるバランスウェ
ートを取り付けた屋上ジブクレーンを提案するものであ
る。
【0007】
【作用】環状走行レールは、建物屋上の床面が形設され
た後、その建物の外周縁に沿って恒久的に敷設される。
部材を搬入してこの環状走行レール上を電動走行する屋
上ジブクレーンを組み立てる。即ち、片側レール用とし
て駆動モータを有する2個の駆動輪を取り付け、他側レ
ール用として2個の從動輪を取り付けた走行台車を前記
環状走行レールに載置し、この走行台車の上にバランス
ウェートを載置して取り付け、また旋回台や起伏ジブま
たウインチやロープを含むジブクレーン装置を取り付
け、台車駆動用の操作盤と旋回台及びウインチ操作用の
操作盤を取り付ける。
【0008】各操作盤の操作回路を外部電源に接続し、
必要スイッチを入れることにより、走行台車をして環状
走行レール上を走行させ、必要位置において走行台車を
停止固定し、旋回台を旋回させて起伏ジブの方向を決
め、ウインチ操作により起伏ジブの起伏度を変え、荷吊
り用の巻き上げロープの巻上げ巻下げを容易に行うこと
ができる。
【0009】この屋上ジブクレーンは、従来のアウトリ
ガーを取り除いて簡素化した走行装置部にジブクレーン
装置部を一体にすると共に、本来曲線レール上の走行を
考慮して1個とされるものもある從動輪を2個とし且つ
方向変換自在に形成し、この2個の從動輪と2個の駆動
モータ付駆動輪とで4輪構造に構成させることによっ
て、作業時の重心位置を内側に納め、従来のようなアウ
トリガーを具備することなく荷吊り作業等起伏操作にお
ける安定性を持たせると共に走行レールの曲線部におい
ても揺れが少なく安定した走行性を持たせることができ
る。この作業状態と走行状態をさらに安定させる2個の
從動輪は、特に、回動可能に固定して2本の水平な保持
ビームの他端に回動可能に垂直方向に保持させて方向変
換自在とすることにより得られる。また、走行台車上に
中心から同角度に配される4箇所にボックスウェートに
よるバランスウェートを載置し、必要があればウェート
量を調整することにより、この屋上ジブクレーンの重心
位置を走行台車の内側に納め、走行レール上においてさ
らに作業状態や走行状態を安定化させることができる。
【0010】従って、作業場所の移動は環状走行レール
上の電動走行によって容易に行え、アウトリガーの伸縮
操作や車体の人力移動の必要がなく、作業員の労力が大
幅に節減され、走行レール上で安定した起伏操作が行
え、作業能率が極めて大幅に向上し、また、この屋上ジ
ブクレーンはタワークレーンの解体のみならず、屋上周
辺の資材等の搬入移動に利用でき、さらには外部足場の
解体にも好適に利用できる。
【0011】そして、上記のように構成することによ
り、この屋上走行式ジブクレーンはこの建物の屋上に常
設される窓拭き用ゴンドラ駆動車の環状走行レールが利
用できることになり、建物の完成時、この屋上ジブクレ
ーンは小さい軽量構成部材に人力で解体されて搬出さ
れ、前記環状走行レールは、そのまま、前記窓拭き用ゴ
ンドラ駆動車を搭載して利用される。
【0012】
【実施例】以下、実施例による図面によって、本発明の
屋上ジブクレーンについて説明する。図1は本発明の屋
上ジブクレーンの屋上配置状況を示す平面図、図2は図
1の屋上ジブクレーンの側面図、図3は図2の屋上ジブ
クレーンの平面図、図4は図2の屋上ジブクレーンの走
行台車の平面図、図5は図4の走行台車の略正面図、図
6は図4の走行台車における駆動輪装置と從動輪装置を
示す拡大正面図、図7は図4の走行台車における從動輪
装置を示す部分破断拡大側面図、図8は図2の屋上ジブ
クレーンの旋回装置の組立手順を示す部分分解側面図、
図9は図2の屋上ジブクレーンの旋回フレームと旋回モ
ータの組立手順を示す部分分解側面図、図10は図2の
屋上ジブクレーンのバックフレームと起伏ジブの組立手
順を示す部分分解側面図、図11は図1の屋上に配置さ
れた環状走行レールに載置した窓拭き用ゴンドラとゴン
ドラ駆動車の側面図である。
【0013】図1に示すように、本発明の屋上ジブクレ
ーンAは建物Bの屋上床面C上に配置されて資材の搬出
入を行う小型荷役クレーンであって、この屋上床面Cに
その外周縁に沿って配置された環状の走行レール1に駆
動輪を備えた走行台車2を載置し、この走行台車2上の
旋回装置3に起伏ジブ4を張り出させると共に、起伏ウ
インチ5と、巻き上げウインチ6とを具備させ、走行レ
ール1上を移動し、任意の位置で荷吊り資材の昇降及び
左右移動が行えるようにし、タワークレーンDの解体や
建築資材の搬出入等を行えるようにしたものである。
【0014】この屋上ジブクレーンAは、図2及び図3
において示すように、駆動輪装置7を介して駆動輪8を
備えた走行台車2の上に旋回装置3を装着し、その上面
となる旋回台9の上に旋回モータ10と起伏ジブ4と旋
回フレーム11を取り付けてあり、旋回フレーム11の
下面にはカウンターウェート12を、そして、その上面
には起伏ウインチ5と巻き上げウインチ6とバックフレ
ーム13とを設置し、旋回モータ及びウインチ用操作盤
(図示せず)を旋回台9上に配置し、コードを介して接
続したリモートスイッチで操作できるようにしてある。
【0015】旋回フレーム11の後部に立設したバック
フレーム13の上部には4個の起伏用後部シーブ14を
並設し、起伏ジブ4の先端部に並設した4個の起伏用前
部シーブ15との間に起伏ウインチ5からの起伏ロープ
16を掛け渡してある。また、起伏ジブ4の先端部には
巻き上げ用前部シーブ17を取付け、巻き上げウインチ
6からの巻き上げロープ18がフックブロック19を懸
架し、巻き上げ用後部シーブ20を介して起伏ジブ4に
取り付けられたロードセル21に接続するようにしてあ
る(図3においては、起伏ロープ16と巻き上げロープ
18の図示を省略してある)。また、バックフレーム1
3には仮置きスタンドパイプ22を設けてある。
【0016】なお、走行台車2には、走行台車2の各駆
動輪8の走行駆動を操作する図示しない走行操作盤も取
り付けてあり、走行レール1に載置された屋上ジブクレ
ーンAは前記のように、作業員のリモート操作により走
行停止が行われるようにしてある。
【0017】この屋上ジブクレーンAは、前記のよう
に、屋上において荷役作業に使用するもので、屋上の外
周縁に沿って内部床面に環状に走行レール1を敷設した
後において、部材搬出入用エレベータで部材が搬入され
て組み立てられる。走行レール1は、後記するように、
この建物の完成後に配設される窓拭き用ゴンドラの駆動
車の走行用に利用できるように、アンカーを床面に埋設
して、仮設ではなく、恒久設備として敷設される。
【0018】先ず、図4に示したように、走行台車2
は、ボトムプレート23を固着した2個の中央フレーム
24を挟んだ状態で細長い從動輪取付けフレーム25と
駆動輪取付けフレーム26とを取り付け、両取付けフレ
ーム25,26の両端を継ぎ材27で接続して台車フレ
ーム28に形成し、この形成された台車フレーム28の
上面を対角線上に4個の取付けビーム29で固定すると
共に、中央部のボトムプレート23を前記した旋回装置
3の台座になるように構成している。そして、図5にも
示したように、前記駆動輪取付けフレーム26の下面の
2か所には駆動輪8を駆動輪装置7によって取り付け、
從動輪取付けフレーム25の下面には2個の從動輪30
を從動輪装置37によって取り付けてから、それぞれ、
外側レール1Aと内側レール1Bに載置する。
【0019】駆動輪装置7は、それぞれ、図6に詳細を
示したように、ブレーキ機構を備えた減速モータ31を
付設し、この減速モータ31の回転が2個の歯車32,
33を介して伝動されるように駆動輪8を枠体34に保
持させてあり、枠体34の下部には前後左右に4個の案
内輪35を外側レール1Aの両側を挟むように配置して
取付け、また、走行台車2を走行レール1に載置した
後、外側レール1Aの裏側に延設する形にアングル部材
による転倒防止金具36を下端部両側に取り付けるよう
にしてある。この転倒防止金具36では、ローラを利用
した転倒防止具の場合に見られるような反力が滑りや回
転によって逃げるという不安定さがない。このように形
成した2個の枠体34は、それぞれ所定位置で前記駆動
輪取付けフレーム26にその支軸について回動自在に取
付けられる。
【0020】2個の從動輪30は、図7に示したよう
に、1個の從動輪装置37によって保持され、從動輪装
置37においては、図6のように、2個の從動輪30が
それぞれ駆動モータを有することなく枠体38に保持さ
れて内側レール1Bに載置され、各枠体38の下部には
前記駆動輪装置7の場合と同様に、内側レール1Bを挟
む状態に4個の案内輪39が取り付けられ、また、転倒
防止金具40を下端部両側に取り付けるようにしてあ
る。
【0021】そして、図7の断面部分からわかるよう
に、この從動輪30を備える各枠体38は頂部の第1保
持部41に回動自在に接続され、第1保持部41は一側
を保持ビーム42の端部に固定し、この保持ビーム42
は他側を第2保持部43に固定し、両第2保持部43は
それぞれ回動自在に中央保持部44に取り付け、さら
に、この中央保持部44を台車フレーム28即ち前記從
動輪取付けフレーム25の下面に固定するようにしてい
る。従って、各從動輪30は第1保持部41に自転自在
に、また、第2保持部43にいわば公転自在に保持され
ており、方向変換自在に從動輪装置37を介して台車フ
レーム28に取り付けられていることになる。例えば、
このような環状走行レール上を走行する窓拭き用ゴンド
ラの駆動車では、曲線部の走行を滑らかにするため、内
側レール上の從動輪は1個にされているものもあるが、
この屋上ジブクレーンAの場合、3輪構造では、起伏ジ
ブ4の操作時また走行レール1の曲線部における走行時
に、揺れがあり、また、車輪が浮き上がる等状態が安定
しないことがあり、このように2個を1組として方向変
換自在に形成された從動輪30を内側レール1B上に載
置し、4輪構造とすることにより、この屋上ジブクレー
ンAは、荷吊り等起伏ジブ4の操作時における揺れや浮
き上がりが抑制され、且つ、走行性が安定し、走行レー
ル1の曲線箇所においても揺れが少なく滑らかに一定速
度で走行できるものである。
【0022】このように組み立てられた走行台車2はチ
ェーンブロックあるいは他のクレーンによって走行レー
ル1上に載置される。この走行台車2は予め駆動輪装置
7や從動輪装置37を取り付けたものを現地に搬入して
そのまま走行レール1に載置することもある。走行レー
ル1に載置した後、この走行台車2の台車フレーム28
には中心から同角度の4方向になる4箇所にバランスウ
ェートとしてウェートボックス45をボルト止めで取り
付けて収納ウェートの加減や入替えを可能とし、この屋
上ジブクレーンAの重心位置を常に走行台車の内側に納
めるようにする。従来のタイヤローラ走行式のジブクレ
ーンにおいては、アウトリガーを張り出して支点間隔を
広げた状態とし、その脚部で床面を押圧させることによ
り、その反力でジブクレーンを安定させていたが、この
屋上ジブクレーンAでは反力支点間の距離が狭くなり、
吊り上げ荷重や作業半径等のジブクレーン装置の使用条
件によっては、この屋上ジブクレーンAの重心が移動
し、転倒防止金具36,40を設けて走行車輪の浮き上
がりを防止しているものの揺れが大きくなる等作業の危
険を伴う問題があり、前記のバランスウェートの設置に
より、さらに安定的にこの屋上ジブクレーンAの浮き上
がりや揺れを防止できるものである。また、このバラン
スウェートとしては、走行性や組立解体性をも配慮し、
前記のようにボックスタイプに構成して収納するウェー
ト量の調整をも可能としてある。
【0023】旋回装置3は、図8に示したように、走行
台車2の中央部のボトムプレート23に上方に拡開する
形の旋回座コーン46を固定し、この旋回座コーン46
の上にベアリングケース47をボルト止めし、ベアリン
グ48を介して旋回台9を取り付けることによって組み
立てる。
【0024】さらに、図9に示したように、旋回台9の
取付け部9aに旋回フレーム前部11aを差し込んだ状
態で、ボルトで固定すると共に、仮置きスタンドパイプ
22を旋回フレーム後部11bに取り付け、後方へ転倒
しないように水平を保ちながら旋回フレーム後部11b
を旋回フレーム前部11aにボルト止めする。次いで、
旋回モータ10を旋回台9に取り付け、また、カウンタ
ウェート12を旋回フレーム後部11bに差し込む形に
固定する。次いで、旋回フレーム後部11b上に巻き上
げウインチ6と起伏ウインチ5を載置状態に、順次、ボ
ルトで取り付ける。
【0025】その後、図10に示したように、起伏用後
部シーブ14付きのバックフレーム13の基部を旋回フ
レーム後部11bにピン止めし、一対の前脚49でバッ
クフレーム13の頂部と旋回フレーム後部11bとを連
結することによりバックフレーム13を旋回フレーム1
1に固定する。起伏ジブ4については、先ず根元ジブ4
aを受け台50で支えて旋回台9にピンで取り付け、続
いて受け台50をずらしながら中間ジブ4b,4cをボ
ルト止めし、また、起伏用前部シーブ15と巻き上げ用
前部シーブ17と巻き上げ用後部シーブ20とを備える
先端ジブ4dをボルト止めによって取り付ける。
【0026】起伏ジブ4の取付け終了により躯体の組立
を終わり、電気配線と起伏ロープ16と巻き上げロープ
18の取付けを行うことにより、この屋上ジブクレーン
Aが組み上がる。
【0027】この屋上ジブクレーンAは、作業員が、前
記したようにリモート操作により操作盤を介して駆動輪
装置7の減速モータ31を作動させて走行させ、所要の
箇所で減速モータ31のブレーキにより停止させ、さら
に、リモート操作により旋回モータ10を操作して旋回
台9を旋回させ、また、起伏ウインチ5を駆動して荷吊
り資材の昇降位置を決め、巻き上げウインチ6を駆動し
てフックブロック19を昇降させることにより必要な作
業を行うことができる。
【0028】必要な全作業が終了して不要となった場合
は、この屋上ジブクレーンAは、前記の組立手順とは逆
の手順によって、容易に解体することができ、解体によ
る各部材はエレベータを使用して搬出し、地上に回収す
ることができる。
【0029】この屋上ジブクレーンAを撤去した後、走
行レール1は図11に示したように、この建物Bに常設
される窓拭き用ゴンドラ駆動車Eのための走行レールと
して、そのまま利用する。即ち、この走行レール1は、
屋上床面Cのアンカーを埋設した基礎Fの上に敷裝して
あり、この走行レール1に建物外方に張り出すビーム5
1を備えたゴンドラ駆動車Eを載置し、このゴンドラ駆
動車Eにはロープ52によってビーム51に沿って移動
する吊車53を設け、吊りロープ54により昇降する窓
拭き用ゴンドラ55を吊持させている。即ち、ゴンドラ
駆動車Eを走行レール1上を移動させながら、窓拭き用
ゴンドラ55を建物Bの外壁に沿って左右移動させ、ま
た、昇降させるようにしてあり、必要のないときは建物
Bの屋上床面Cに待機させておくように窓拭き用ゴンド
ラを常設しておくことができるものである。この窓拭き
用ゴンドラの駆動車は、例えば、外壁点検用ゴンドラに
も利用できるのは勿論である。
【0030】本発明においては、建物が、完成後に常設
する窓拭き用ゴンドラのための走行レールを、予め、建
物屋上に設置して荷役用の屋上ジブクレーン用に利用す
ることにもなるので、設備に無駄がなく経済的である。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、建物屋上に設置してタワークレーンの解体等
の荷役作業を行うための屋上ジブクレーンを、片側レー
ル上に2輪の駆動輪装置を載置し、他側レール上に方向
変換自在な2輪構造の從動輪装置を載置し、屋上の周縁
に沿って敷裝された環状走行レール上を走行させるよう
にしたので、屋上ジブクレーンの移動が作業員の労力に
頼らず速やかに且つ安定して行え、また、走行レール上
での荷吊り作業等起伏操作が安定して行えるようにな
り、走行レールの曲線箇所においても安定して一定速度
で走行でき、さらに、移動効率がよいので荷役作業範囲
が広くなって利便性が向上し、早期にタワークレーンの
解体が可能となる等、建物の施工工期を早めることが可
能となり、またさらに、前記の環状走行レールを、建物
完成後に常設する窓拭き用ゴンドラ駆動車のための走行
レールとして利用できるようにしたので、設備に無駄が
なく、経済的に有利である等の効果を奏する。そして、
走行台車上の4箇所にウェートボックスを配置すること
により、起伏操作性及びこの屋上ジブクレーンの走行性
をさらに安定化させることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の屋上ジブクレーンの屋上配置状況を示
す平面図である。
【図2】図1の屋上ジブクレーンの側面図である。
【図3】図2の屋上ジブクレーンの平面図である。
【図4】図2の屋上ジブクレーンの走行台車の平面図で
ある。
【図5】図4の走行台車の略正面図である。
【図6】図4の走行台車における駆動輪装置と從動輪装
置を示す拡大正面図である。
【図7】図4の走行台車における從動輪装置を示す部分
破断拡大側面図である。
【図8】図2の屋上ジブクレーンの旋回装置の組立手順
を示す部分分解側面図である。
【図9】図2の屋上ジブクレーンの旋回フレームと旋回
モータの組立手順を示す部分分解側面図である。
【図10】図2の屋上ジブクレーンのバックフレームと
起伏ジブの組立手順を示す部分分解側面図である。
【図11】図1の屋上に配置された環状走行レールに載
置した窓拭き用ゴンドラとゴンドラ駆動車の側面図であ
る。
【図12】従来の屋上ジブクレーンの側面図である。
【符号の説明】
A 屋上ジブクレーン B 建物 C 屋上床面 1 走行レール 1A 外側レール 1B 内側レール 2 走行台車 3 旋回装置 4 起伏ジブ 5 起伏ウインチ 6 巻き上げウインチ 7 駆動輪装置 8 駆動輪 9 旋回台 10 旋回モータ 11 旋回フレーム 12 カウンターウェート 13 バックフレーム 16 起伏ロープ 18 巻き上げロープ 19 フックブロック 22 仮置きスタンドパイプ 28 台車フレーム 29 取付けビーム 30 從動輪 31 減速モータ 34 枠体 35 案内輪 36 転倒防止金具 37 從動輪装置 38 枠体 39 案内輪 40 転倒防止金具 41 第1保持部 42 保持ビーム 43 第2保持部 44 中央保持部 45 ボックスウェート 46 旋回座コーン 47 ベアリングケース 48 ベアリング 49 前脚 50 受け台 51 ビーム 52 ロープ 53 吊車 54 吊りロープ 55 窓拭き用ゴンドラ
フロントページの続き (72)発明者 掛川 勝之 東京都中央区銀座一丁目14番5号 成和機 工株式会社内 (72)発明者 中島 薫 東京都中央区京橋二丁目10番2号 第二ぬ 利彦ビル日本ゴンドラ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄骨コンクリート造建物の建設時に、該建
    物の屋上に設置する屋上ジブクレーンであって、前記屋
    上の外周縁に沿って敷設されて前記建物の窓拭き用ゴン
    ドラの駆動車の載置走行を可能とする環状走行レールの
    片側レールに2個の駆動モータ付き駆動輪を載置し且つ
    他側レールに2個の從動輪を方向変換自在に形成して載
    置した走行台車にジブクレーン装置を搭載したことを特
    徴とする屋上ジブクレーン。
  2. 【請求項2】前記從動輪は、前記走行台車の下部に固着
    した保持部に該保持部を中心にそれぞれ回動可能に一端
    を固着した2本の水平な保持ビームの他端に回動自在に
    垂直方向に保持されて方向変換自在に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の屋上ジブクレーン。
  3. 【請求項3】前記走行台車の上に且つ中心から同角度に
    配される4箇所に収納ウェート量の調整が可能なウェー
    トボックスによるバランスウェートを取り付けたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の屋上ジブクレー
    ン。
JP5072695A 1995-03-10 1995-03-10 屋上ジブクレーン Pending JPH08245174A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5072695A JPH08245174A (ja) 1995-03-10 1995-03-10 屋上ジブクレーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5072695A JPH08245174A (ja) 1995-03-10 1995-03-10 屋上ジブクレーン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08245174A true JPH08245174A (ja) 1996-09-24

Family

ID=12866873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5072695A Pending JPH08245174A (ja) 1995-03-10 1995-03-10 屋上ジブクレーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08245174A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7367461B2 (en) * 2005-06-08 2008-05-06 Mhe Technologies, Inc. Movable girder mounted jib
US7665621B2 (en) * 2007-08-11 2010-02-23 Korea University Industrial & Academic Collaboration Foundation Self movable crane system with a boom
JP2011152994A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Shimizu Corp 運搬台車およびジブクレーン
CN102862920A (zh) * 2012-09-29 2013-01-09 句容富达教学设备科技有限公司 一种柱用回转悬臂吊机
CN103663189A (zh) * 2014-01-02 2014-03-26 中联重科股份有限公司 动臂塔机安装方法
EP2832678A1 (de) * 2013-07-30 2015-02-04 Hans Künz GmbH Schienenfahrwerksgruppe
KR101592902B1 (ko) * 2015-01-07 2016-02-11 두산중공업 주식회사 풍력발전기용 인양장치
CN106115500A (zh) * 2016-08-16 2016-11-16 中昇建机(南京)重工有限公司 一种超高层建筑专用自拆式屋面吊及自拆方法
CN106429874A (zh) * 2016-09-23 2017-02-22 山东三箭资产投资管理有限公司 一种屋面起重设备

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7367461B2 (en) * 2005-06-08 2008-05-06 Mhe Technologies, Inc. Movable girder mounted jib
US7665621B2 (en) * 2007-08-11 2010-02-23 Korea University Industrial & Academic Collaboration Foundation Self movable crane system with a boom
JP2011152994A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Shimizu Corp 運搬台車およびジブクレーン
CN102862920A (zh) * 2012-09-29 2013-01-09 句容富达教学设备科技有限公司 一种柱用回转悬臂吊机
EP2832678A1 (de) * 2013-07-30 2015-02-04 Hans Künz GmbH Schienenfahrwerksgruppe
CN103663189A (zh) * 2014-01-02 2014-03-26 中联重科股份有限公司 动臂塔机安装方法
KR101592902B1 (ko) * 2015-01-07 2016-02-11 두산중공업 주식회사 풍력발전기용 인양장치
CN106115500A (zh) * 2016-08-16 2016-11-16 中昇建机(南京)重工有限公司 一种超高层建筑专用自拆式屋面吊及自拆方法
CN106429874A (zh) * 2016-09-23 2017-02-22 山东三箭资产投资管理有限公司 一种屋面起重设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6039194A (en) Mobile roof crane
CN103086279B (zh) 建筑施工用垂直运输施工方法
KR20110023850A (ko) 다목적 하중 리프팅 작업 플랫폼 또는/및 복합 교량구조
JP2008150159A (ja) ジブクレーン
US5426907A (en) Construction crane base
JP2008162749A (ja) ジブクレーン
JPH08245174A (ja) 屋上ジブクレーン
KR20170109476A (ko) 풍도슬래브 인양 및 거치용 대차 및 이를 이용한 풍도슬래브의 시공방법
JP2014114634A (ja) 多機能ゴンドラ装置
RU2307783C1 (ru) Башенный кран
JP2007162639A (ja) 風車組立装置及び組立方法
JP4067096B2 (ja) 建屋外壁作業用の電動式バランスアーム装置
JPH05147884A (ja) 分解型ジブクレーン
JPH0328066Y2 (ja)
CN105836633A (zh) 一种固定式智能起重机装置
JP5881381B2 (ja) 組立式屋上用簡易クレーン、及びこのクレーンを用いた吊荷の搬入または搬出方法
CN201660377U (zh) 超长大吨位专用龙门吊车
JP3718783B2 (ja) 水平ジブクレーン及び走行水平ジブクレーン
WO2002064485A2 (en) A system for handling preferably elongated objects
CN220011930U (zh) 一种地铁隧道内施工吊装平台
CN213294488U (zh) 用于桥梁上移动式吊装装置
CN219009769U (zh) 塔式起重机
CN211971560U (zh) 一种立柱式悬臂起重机
KR200349056Y1 (ko) 타워 크레인
CN217126736U (zh) 用于屋面的扒杆吊装装置