JPH08244606A - 幌の自動着脱装置 - Google Patents

幌の自動着脱装置

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JPH08244606A
JPH08244606A JP7079869A JP7986995A JPH08244606A JP H08244606 A JPH08244606 A JP H08244606A JP 7079869 A JP7079869 A JP 7079869A JP 7986995 A JP7986995 A JP 7986995A JP H08244606 A JPH08244606 A JP H08244606A
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JP
Japan
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hood
expansion
state
vehicle
contraction
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Withdrawn
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JP7079869A
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English (en)
Inventor
Koji Masuda
孝司 増田
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Nabco Ltd
Original Assignee
Nabco Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T30/00Transportation of goods or passengers via railways, e.g. energy recovery or reducing air resistance

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  • Superstructure Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両間の高さの差に対応でき、伸縮装置の小
型化及び配管、配線の簡略化。 【構成】 連結車両の一方の車両に基端を固定された幌
10と、幌の先端部を相手車両の幌結合部に進退させる伸
縮手段11と、伸縮手段に設けられ幌の先端部に係脱可能
な係脱手段12と、相手車両に設けられ幌の先端部を係止
解放可能な係止手段13とを具備する幌の自動着脱装置に
おいて、伸縮手段が、ロッド側端を幌の先端部の周辺部
背面に向かわせた複数のエヤーシリンダ16、49と、エヤ
ーシリンダの各々の長手方向の途中位置を支持している
球面軸受17と、球面軸受から離れた位置で揺動を弾性的
に許容する保持部18とで構成され、係脱手段12が、伸縮
手段のロッド先端に設けた膨大部と、膨大部と略同じ太
さでロッド部に嵌合し進退駆動される解除部材と、幌の
先端部の周辺部背面に設けた膨大部の受入口と、受入口
に設けたラッチとで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両相互の連結部に装着
される幌の自動着脱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道の客車用列車は、運転部を有する操
縦車両と複数の客車車両を連結して編成され、連結車両
数は一般的には固定的である。ところが、大都市におけ
る旅客数の増大に対応するため、長編成の列車になりつ
つあるが、駅のプラットホームの制限から、最初から長
編成にできない場合がある。また、大都市周辺から乗客
が急に増える場合もある。そこで、大都市に向かう途中
で、既に満員状態の列車に空の車両を連結する増結作業
が行われることがある。この増結作業は、車両前面の連
結器同士の係合を行う要員、空気配管及び電気配線の接
続を行う要員により迅速に行われる。しかし、増結車両
との間で乗客が行き来できるようにするためには、幌の
装着、前面扉の開閉、渡り踏み板のセット等を行う必要
がある。特に、幌は背も高く、重量もあり、扱いにく
い。そのため、幌の自動着脱装置が望まれるようになっ
た。
【0003】従来の幌の自動着脱装置としては、一方の
車両の先端に幌を取り付けると共に、幌を伸縮させる伸
縮装置を配設し、この伸縮装置によって幌を伸長させ
て、幌先端と他方の車両とが当接した後に、着脱自在な
連結機構で施錠を行うようにしたものが提案されてい
る。しかしながら、この伸縮装置は幌を伸長させた状態
のまま取りついており、車両がカーブを走行する場合、
あるいは上下に振動する場合等に、追従する必要があ
る。そのため、構造が複雑になり、耐久性も求められる
ようになる。そこで出願人は、特開平4−100770
号公報のように、幌の連結後は伸縮装置が幌から外れて
短縮し退避状態になる幌の自動着脱装置を提案した。こ
の自動着脱装置の概要を図11〜図14を用いて説明す
る。
【0004】図11において、1は幌装備車両、2は相
手車両、3は幌である。幌3は、一端を車両1に取り付
けられ、他端に先端金具4を有し、先端金具4が相手車
両2に対向している。幌3を伸縮させるために、幌3の
上下に伸縮装置101、102を設けてある。相手車両
2の幌取付け部周辺に沿った位置に、側面の案内金具1
05、下面の案内金具106、凸錠107、が突設され
ている。先端金具4には、上面に凹錠108、下面にロ
ーラ109付きのシリンダ装置110が設けられてい
る。伸縮装置101は、図12、図13に示すように、
スポンジ111を介したヒンジプレート112に設けて
あり、伸縮機構としての1対のトグルジョイント113
を設け、その伸縮の駆動機構として伸縮方向に直角なエ
ヤーシリンダ117を設け、トグルジョイント113の
先端に回動式の止め金具114を取付けたものである。
また、止め金具114に対する受け具115が先端金具
4に取り付けられている。受け具115は、図14に示
すように、マイナス溝116を有し、止め金具114の
先端がマイナス溝116を通過して、90°回動する
と、係止状態になる。止め金具114の回転駆動は、図
示していないが、空気圧で駆動されるラックがピニオン
を駆動する構成である。
【0005】図11(a)の如く、連結前には、止め具
114は受け具115に対して係止状態にあり、伸縮装
置101、102は短縮状態になって、幌3は車両1の
先端に保持されている。そして、連結時には、相手車両
2が図示の位置にあって、伸縮装置101、102が伸
長すると、幌3の先端金具4は案内金具105、106
に案内されつつ相手車両2の幌取付け部に当接する。す
ると、シリンダ装置110が伸長して先端金具4を持ち
上げ、凹錠108が凸錠107に嵌まる連結状態にな
る。連結が完了すると、止め具114が90°回動して
受け具115から離脱可能になり、トグルジョイント1
13が短縮し、伸縮装置101、102は単独で待機状
態になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】車庫内で空の車両同士
を連結する場合は、車両間の高さの差は車輪の半径差だ
けであるが、連結する一方の車両が満員で他方の車両が
空で有る場合には、重量の違いによるスプリング機構の
短縮差が加算され、連結時の車両間の上下の高さの差が
大きくなる。しかしながら、前記従来の、幌の自動着脱
装置は、図12のスポンジ111の厚み方向変形分しか
高さの差を吸収できず、吸収代が小さいという問題を有
していた。また、伸縮装置101が幌3を保持して短縮
している状態では、このスポンジ111の存在により幌
3を固定的に保持できず、車両の走行時には振動すると
いう問題も有していた。また、伸縮装置101、102
の構成が、伸縮機構(トグルジョイント113)と、駆
動機構(エヤーシリンダ117)と、係脱手段(回動式
の止め金具114)とを別個に設けてあり、部品点数が
多く、配管、配線が多く、特に駆動機構及び係脱手段の
駆動用エヤーシリンダに対する圧縮空気の供給のために
幌の外側を通るフレキシブルホースが外観を損なうとと
もに装置が嵩張るという問題があった。本発明は、連結
される車両間の高さの差が大きくても対応できるように
にするとともに、伸縮装置の小型化及び配管、配線の簡
略化を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は、連結車
両の一方の車両の端部に基端を固定された伸縮可能な蛇
腹状の幌と、その幌の先端部を相手車両の幌結合部に対
して進退させるように伸縮可能であり幌の基端固定側車
両に設けられた伸縮手段と、その伸縮手段に設けられ前
記幌の先端部に係脱可能な係脱手段と、前記相手車両に
設けられ幌の先端部が幌の結合部に当接した状態に係止
し解放可能である係止手段とを具備する車両連結部に装
着される幌の自動着脱装置において、前記伸縮手段が、
ロッド側端を前記幌の先端部の周辺部背面に向かわせた
複数のエヤーシリンダと、前記エヤーシリンダの各々の
長手方向の途中位置を揺動自在に支持している球面軸受
と、球面軸受から離れた位置で前記揺動を弾性的に許容
するように保持している保持部とで構成され、前記係脱
手段が、前記伸縮手段の前記ロッド先端に設けた膨大部
と、その膨大部と略同じ太さを有しロッド部に嵌合し進
退駆動される解除部材と、前記膨大部に対向する前記幌
の先端部の周辺部背面に設けた膨大部の受入口と、その
受入口に設けてあり前記解除部材が後退位置にある状態
で受入口に前記膨大部が進入することにより膨大部に係
合し解除部材が前進することによりその係合を解除する
ラッチとで構成されていることを特徴とする。
【0008】前記発明の手段において、前記解除部材
が、後部を環状ピストンに形成されて前記ロッド側に形
成したシリンダに嵌合しており、前記ロッド内を通って
形成した流体通路を介して供給される圧力流体によって
進退駆動される構成とするのがよい。前記発明の手段に
おいて、前記係止手段が、前記相手車両の幌の結合部に
軸支持された複数の鎖錠金具が回動して前記幌の先端部
に対して係止、解放するように設けられ、鎖錠金具の回
動をエヤーシリンダで行う構成とするのがよい。
【0009】
【作用】前記発明の手段は、係脱手段が係合状態で、つ
まり膨大部が受入口に進入して膨大部にラッチが係合し
た状態であり、伸縮手段が短縮状態である時は、幌が短
縮して一方の車両に引き寄せられており、幌は収納状態
である。この収納状態から幌を装着するときは、相手車
両の係止手段を解放状態とし、伸長手段を伸長させて幌
の先端を相手車両の幌結合部に当接させ、係止手段を係
止状態とすることによって、幌の先端が相手車両に結合
される。次に、係脱手段の解除部材を前進させることに
よって、膨大部に係合しているラッチが解放される。伸
縮手段を短縮させると、膨大部は受け口から抜け出し、
伸縮手段が短縮状態となり、これで幌の装着が完了す
る。幌を収納するときはこれとは逆に、係脱手段の解除
部材を後退させた状態で伸縮手段を伸長させて、膨大部
を受け口に進入させると、ラッチが膨大部に係合して幌
先端部と伸縮手段先端部とが一体となる。次に係止手段
を解放状態としてから、伸縮手段を短縮させると幌も短
縮して収納状態となる。
【0010】伸縮手段は、伸長状態でロッド先端部に幌
の大部分の重量が掛かる構成であるから、その保持部が
かなり強力な弾性反力を生じるものであることが必要で
あるが、例えば、コイルばねを用いて必要な反力と必要
な揺動の許容量が得られる。すなわち、連結する相互車
両の高さの差に十分に対応可能である。伸縮手段の幌に
対する係脱手段が、受け口側のラッチと膨大部とが係合
する構成とした点は、その解除において解除部材を膨大
部側へ移動させることによってラッチを後退させて解除
することができるから、解除部材の駆動をエヤーシリン
ダのロッド内に通路を設けてシリンダ側で別のエヤーシ
リンダにより行うことができる。従って、解除部材を駆
動するための流体通路が外部に露出しないから、外部配
管が減少する。係止手段をエヤーシリンダで駆動するよ
うにしたことにより、自動化を達成できる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図10を用いて説
明する。この実施例の装置は、図1に示すように、幌装
備車両1に設けた幌10、伸縮手段11、係脱手段1
2、相手車両2に設けた係止手段13等で構成されてい
る。幌10は蛇腹状の伸縮可能なもので、一方の端であ
る基端を幌装備車両1の端部に取り付けてあり、他方の
端である先端に枠状の先端金具15を取り付けてある。
【0012】伸縮手段11は、複数の伸縮部が夫々エヤ
ーシリンダで形成され同時に動作し幌10の先端部を相
手車両2に対して進退させる構成のもので、車両1の端
部の上側に1個の上側伸縮手段11a、同下側に2個の
下側伸縮手段11bを設けてある。上側伸縮手段11a
は、断面を図4に拡大して示すように、二重エヤーシリ
ンダ16、球面軸受17、保持部18等からなる。
【0013】二重エヤーシリンダ16は、短縮状態にお
ける全長を短くして伸長状態で所望のストロークを確保
するためにシリンダを二重にしたもので、この構成によ
ってシリンダ部が車両内に突出しないように設置するこ
とができる。二重エヤーシリンダ16は、外側シリンダ
19、内側シリンダ20、外側ピストン21、内側ピス
トン22、ピストンロッド23等からなる。外側シリン
ダ19には外側ピストン21が嵌入しており、一端にヘ
ッドカバー24を、他端にロッドカバー25を設けてあ
り、外側ピストン21が内側シリンダ20の一端に設け
られていて、内側シリンダ20が外側ピストン21のピ
ストンロッドとしてあり、その内側シリンダ20がロッ
ドカバー25を貫通している。外側ピストン19の片側
の第一圧力室26にヘッドカバー24に形成したポート
27が接続し、他の側の第二圧力室28に前記ヘッドカ
バー24に形成したポート29が外側シリンダ19のシ
リンダ壁に形成した通路30を介して接続している。内
側シリンダ20には内側ピストン22が嵌入しており、
内側ピストン22の片側の圧力室31が内側シリンダ2
0の端部で第一圧力室26に連通し、他の側の圧力室3
2が内側シリンダ20の外側ピストン19近くで内外を
連通する連通孔33及び内側シリンダ20のシリンダ壁
に形成した通路34を介して第二圧力室28に接続して
いる。図中35は内側シリンダ20のロッドカバーであ
り、ピストンロッド23が貫通している。
【0014】この二重エヤーシリンダ15は、図4に示
す状態が短縮状態であり、ポート27から排気し、ポー
ト29から給気すると、伸長状態となり、逆に、ポート
27から給気し、ポート29から排気すると、短縮状態
に戻る。後述するように二重エヤーシリンダ15は揺動
する構成であり、ポート27、29、及び後述するポー
ト73にフレキシブルホースで給気する必要があるが、
ポート27、29をヘッドカバー24に形成した構成
は、ヘッドカバー24が車両1本体に近い側にあるので
フレキシブルホースを短くでき、目立たなくすることが
できる。
【0015】球面軸受17は、可動軸部36と固定受け
部37とからなり、可動軸部36が外側シリンダ19の
ロッドカバー25の外周面を凸球面に形成されたもので
あり、固定受け部37が別に形成された小径部38、中
径部39、大径部40を有する段付きの筒状部材からな
り、その中径部39の内面に前記凸球面を支持する凹球
面として形成されている。前記大径部40と中径部39
の段差部41が取付け面であり、図1に示すように、小
径部38を相手車両2に向かわせて幌装備車両1の側に
固定状態に取り付けられる。
【0016】保持部18は、図4に示すように、二重エ
ヤーシリンダ16の外側シリンダ19の途中の外周部分
を、前記固定受け部37を構成する部材の大径部40の
内側から軸芯に向かうように設けた、上側押圧部材4
2、そのバランスばね43、44、下側押圧部材45、
そのバランスばね46、そして左右は図示していない
が、左右の押圧部材、そのバランスばね等で押圧し、支
持している。このばねを介した支持状態は二重エヤーシ
リンダ16がシリンダ球面軸受17を支点とする揺動を
弾性的に許容するための構成である。上側のバランスば
ね43、44は、二重エヤーシリンダ16が伸長状態
で、幌10を支持した場合にピストンロッド23の先端
側があまり下降しないようにするために下側のバランス
ばねよりも強力にしてある。同図中、小径部38の先端
部47とテーパ嵌合している部材48は、ピストンロッ
ド23の先端部に固定された円板状のものであり、二重
エヤーシリンダ16が短縮した状態で小径部38の先端
部47と嵌合し、固定状態に支持され、二重エヤーシリ
ンダ16が揺動しないように固定するシリンダ固定手段
14として設けてある。ピストンロッド23の更に先端
側に延長して設けてあるロッドは後述する係脱手段12
の一部である。
【0017】下側伸縮手段11bは、図5に拡大して示
すように、エヤーシリンダ49、球面軸受17、保持部
18等からなる。上側伸縮手段11aと異なる点は、エ
ヤーシリンダ49のシリンダ部が二重になっていない点
であり、他の部分は略同じ構成である。下側伸縮手段1
1bは、車両の床下に配置できるから必ずしも短く形成
する必要がないから、二重になっていないのである。エ
ヤーシリンダ49は、シリンダ50、ピストン51、ピ
ストンロッド52からなる。シリンダ50は、一端にヘ
ッドカバー53を有し、他端にロッドカバー54を有し
ている。シリンダ50に嵌入したピストン51に対し、
ヘッドカバー53側の圧力室55にヘッドカバー53に
設けたポート56が接続し、ロッドカバー54側の圧力
室57にヘッドカバー53に設けたポート58がシリン
ダ50に沿った外部固定配管(図示せず)及びロッドカ
バー54に設けた通路59を介して接続している。
【0018】このエヤーシリンダ49は、図5に示す状
態が短縮状態であり、ポート58から排気しポート56
から給気すると、伸長状態となり、逆に、ポート56か
ら給気しポート58から排気すると短縮状態に戻る。
【0019】下側伸縮手段11bの球面軸受17、保持
手段18、及びシリンダ固定手段14等は、図4を用い
て説明した二重エヤーシリンダ16のものと略同様であ
り、同等部分を同一図面符号で示して説明を省略する。
【0020】係脱手段12は、伸縮手段11の先端を幌
3に対して係脱可能にして、係合状態で伸縮手段11が
伸縮動作することにより、幌3を伸縮させる、つまり、
幌3の先端を進退させるためのものである。この係脱手
段12は、上側伸縮手段11a及び下側伸縮手段11b
の夫々の相手側車両に向かうロッドの先端部と、幌3の
先端金具15とに設けてあり、膨大部60、解除部材6
1、受入口62、ラッチ74等からなる。
【0021】係脱手段12の伸縮手段11側は、図4、
図5を用いて説明したピストンロッド23、52の先端
を更に延長させたロッド63に夫々設けてあり、同じ構
成のものであるから、図4を用いて説明する。同図に示
すように、膨大部60は、ロッド63の先端に固定的に
設けてあり、先端面が球面であり、途中が短柱状であ
り、後面がロッド63に直角な面64に形成されてい
る。解除部材61は、膨大部60の直径と同じか又は少
し大きい程度の略同じ太さを有する円筒状のもので、そ
の内孔がロッド63に嵌合し、先端が前記面64に当接
する前進位置と、先端が面64から離れて面64に後述
するラッチ74が係合できる間隙eを形成する程度に後
退した後退位置とに進退可能である。その進退駆動のた
めに、解除部材61の後端にピストン65を形成され、
そのピストン65を収容するシリンダ66が、前述した
シリンダ固定手段14の部材48の前側に連設されてい
る。
【0022】図中、67はピストン65の後退用ばね、
68はピストン65の前進用給気通路である。この給気
通路68は、前述した二重エヤーシリンダ16のピスト
ンロッド23内を通るように設けてあり、そのピストン
ロッド23の内孔に設けた可動筒69、可動筒69をそ
の内孔に嵌入して軸方向に案内するヘッドカバー24に
固定した案内管70等で形成されている。通路68のシ
リンダ66側においてはピストンロッド23の先端に達
する孔が、延長形成したロッド63内の通路68aを介
して圧力室71に接続しており、通路68の基端側にお
いてはヘッドカバー24を貫通して設けた案内管70の
固定部72の外側端のポート73に案内管70の内孔が
通路68bを介して連通している。この通路68は二重
エヤーシリンダ16の伸縮に応じて伸縮する。すなわ
ち、二重エヤーシリンダ16が図示の短縮状態から伸長
すると、外側ピストン21、内側ピストン22が前進す
るから、内側ピストン22の前進によりピストンロッド
23、可動筒69、案内管70が相対移動して伸長す
る。この時、可動筒69の先端部外周の凸部と内側ピス
トン22の内孔部分とが係合し、又は可動筒69の後端
内孔部分と案内管70の先端外周の凸部とが係合するこ
とで互いに外れることなく伸長し、通路68は連通状態
を保つ。なお、図5に示したエヤーシリンダ49におい
ては、通路68を構成するための可動筒69が省略され
た構成となる。この他は同じ構成であるから、図4に用
いた符号で同等部分を示して説明を省略する。
【0023】ポート73、通路68を介して圧縮空気を
供給するとピストン65がばね67に抗して前進し、そ
のピストンと一体の解除部材61の先端が膨大部の面6
4に当接して間隙eを消滅させる。
【0024】係脱手段12の先端金具15側は、図1、
図2、図6に示すように、伸縮手段11側の係脱手段1
2の各々に対応した3個の受入口62、ラッチ74等で
構成されている。いずれも同じ構成であり、夫々ブラケ
ット75(図2(b)参照)を介して先端金具15に取
り付けてある。その1個について説明すると、図6に示
すように、受入口62はブロック76に入口側にテーパ
状に拡大した案内部78を有する円孔として形成されて
り、その円孔の内径は前記膨大部60が遊嵌する程度で
あり、深さは膨大部60の長さに前記間隙eを加えた程
度である。図中79は延長案内部で、案内部78に続い
て車両1側へ拡大したものである。ラッチ74は、図6
(a)、(b)に見られるように、所定幅の爪状に形成
され斜面74aを有し、円弧状切り欠き79を形成した
先端部80を有し、その先端部80が受入口62の円孔
部に直角にブロック76を貫通して突出するように設け
てあり、後部81をばね82で押圧されており、このば
ね82に抗して後退可能である。解除部材61が後退し
た状態で膨大部60が受入口62に進入すると、ラッチ
74が斜面74aを押さればね82に抗して一旦後退
し、再び突出して膨大部60の後ろ側の面64に係合す
る。これによって係合手段12が係合状態となる。この
係合状態は解除部材61の前進によってラッチ74が後
退して解除される。
【0025】係止手段13は、幌3の先端が装着状態に
前進した位置を係止するもので、図1、図3、図7に示
すように、相手車両2の幌結合部に設けてある枠状の縁
金具83に設置されており、先端金具15と合致して結
合される縁に両側で6個の鎖錠金具84を設け、これを
一方へ約90°回動させることによって図7(a)に示
すように先端金具15の縁と縁金具83の縁とが重なっ
た状態で挟持され、また挟持状態から逆に回動させるこ
とによって解放される構成のものである。その構造につ
いて説明すると、鎖錠金具84と一体に形成した軸85
が縁金具83側に軸受86によって回動可能に支持さ
れ、鎖錠金具84と反対側の端部に手動操作用レバー8
7を結合され、ばね88によって鎖錠金具84が前記重
なり合った先端金具15の背面を縁金具83側へ押圧す
る作用力を与えるように設けてあり、レバー87と一体
に形成したアーム89に駆動エヤーシリンダ90を連結
して、軸85を回動させるようにしてある。鎖錠金具8
4は先端金具15に接する面91に連続して斜面92を
設けてあって、係止方向の回動により斜面92が案内と
なって面91が先端金具15に押圧接触するようにな
る。片側で3個の鎖錠金具は、片側を纏めて1個の駆動
エヤーシリンダ90で駆動するようにしてあり、このた
めに図3に示すように、連結杆93、94で各アーム8
9を連結してある。他の片側も同じ構成である。エヤー
シリンダ90が伸長状態で係止状態となり、短縮した状
態で解放状態となる。なお、何らかの事情でエヤーシリ
ンダ90を動作させることができない場合に、レバー8
7で鎖錠金具84の回動を手動操作する。
【0026】この他に、先端金具15には、図1、図5
に示すように、上下と両側に2個ずつガイドローラ95
を合計8個設けてあり、これに対応して縁金具83にガ
イド部材96を8個設けてある。ガイドローラ95は回
転自在に支持したものであり、ガイド部材96は夫々に
内がに向かった斜面97を有するものである。このガイ
ドローラ95とガイド部材96は、幌10を装着すると
きの案内であり、幌10の先端が前進するとき、車両
1、2の高さに差があっても、斜面97によってガイド
ローラ95が案内され、先端金具15側が案内されて相
手車両の縁金具83に合致させる。
【0027】前述した幌の自動着脱装置を設けた車両
1、2の連結端面を概略図で示すと、図8(a)、
(b)のようになり、幌10を装着するときの動作順序
を、主に図8のE−E断面の概略図で示した図9を用い
て説明する。なお、図10は、この装置に用いてあるエ
ヤーシリンダの空気回路図であり、97、98、99は
電磁弁であり、適当な制御部によって、電磁弁97を操
作することにより伸縮手段11のエヤーシリンダ16、
49が伸縮し、電磁弁98を操作することにより係脱手
段12の解除部材61が進退し、電磁弁99を操作する
ことによって係止手段13の鎖錠金具84が解放位置と
係止位置に回動する。
【0028】図9(a)は、図1と同じ状態であり、幌
10が装着される前の幌収納状態である。この状態は、
伸縮手段11の各エヤーシリンダ16、49が短縮状態
であり、係脱手段12の解除部材61が膨大部60から
離れた位置に後退し、ラッチ74が膨大部60に係合し
ており、鎖錠金具84が解放位置にある状態である。こ
の状態から伸縮手段11を伸長動作させると、伸縮手段
11が幌10の先端部を支持した状態で前進し、ガイド
部材96にガイドローラ95が案内されることにより車
両間の高さの差や横方向の振れに関係なく相手車両2の
幌連結部である縁金具83に先端金具15を所定の連結
位置関係に当接させ、図9(b)の状態となる。
【0029】次に、係止手段13のエヤーシリンダ90
を伸長動作させて鎖錠金具84を係止位置に回動させ
と、図9(c)、(c′)に示す係止状態となる。そし
て、更に係脱手段12の解除部材61にを前進させるこ
とにより、係合状態にあるラッチ74を後退させて図9
(d)、(d′)に示すラッチ解除状態とし、次に伸縮
手段11を短縮状態とすると、図9(e)に示す幌装着
状態となる。この幌装着状態において、伸縮手段11の
各エヤーシリンダ16、49は短縮状態であり、しかも
その短縮状態となることによってシリンダ固定手段13
が作用状態となり、車両の走行時の揺れ等によってエヤ
ーシリンダ16、49が揺動することはない。
【0030】幌10を分離して幌収納状態とするには、
前述の幌装着と逆に、伸縮手段11を伸長動作させる。
この時先端の膨大部60が延長案内部79、案内部78
に案内されて受入口62に確実に進入する。これと共に
係脱手段12の解除部材61を後退させると、ラッチ7
4が膨大部60に係合する。次に係止手段13の鎖錠金
具84を前記と逆に回動させて解放位置としてから、伸
縮手段11を短縮状態に戻すと、図9(a)の幌収納状
態に戻る。この幌収納状態においても、伸縮手段11の
各エヤーシリンダ16、49は短縮状態であり、その短
縮状態となることによってシリンダ固定手段13が作用
状態となるから、車両の走行時の揺れ等によってエヤー
シリンダ16、49及び幌10が揺動することはない。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、伸縮手段
が幌の伸縮方向に伸縮するエヤーシリンダを用いた構成
であるから、伸縮手段の小型化及び配管、配線の簡略化
が可能である。係脱手段が幌側のラッチに対する伸縮手
段側の膨大部の係合を、伸縮手段側に設けた解除部材の
前進によって解除する構成であるから、解除部材の駆動
が単なる直線運動となり、構成が簡略化される。また、
伸縮手段が球面軸受と弾性変位する保持部によって支持
されているから、連結される車両間の高さの差が大きく
ても対応できる。請求項2に記載の発明によれば、伸縮
手段のエヤーシリンダのロッド内を通って形成した流体
通路を介して供給される圧力流体によって解除部材が進
退駆動される構成であるから、外部配管でなく、フレキ
シブルホースのように他のものとの干渉による損傷がな
く外観も良い。請求項3に記載の発明によれば、係止手
段が、相手車両の幌の結合部の鎖錠金具の回動をエヤー
シリンダで行う構成であるから、幌の着脱の一連の操作
を自動化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の幌収納状態を示す部分断面
側面図である。
【図2】(a)は図1のA−A断面図、(b)は図1の
B−B断面図であり、夫々右半分を省略してある。
【図3】図1のC−C断面図で右半分を省略してある。
【図4】同実施例の上側伸縮手段及び係脱手段の縦断側
面図である。
【図5】同実施例の下側伸縮手段及び係脱手段の縦断側
面図である。
【図6】同実施例の係脱手段の幌側部分を示し、(a)
は縦断側面図、(b)は正面図、(c)は平面図、
(d)は(a)のD−D断面図である。
【図7】同実施例の係止手段の主要部を示し、(a)は
正面図、(b)は部分断面側面図である。
【図8】同実施例の概略の構成を示し、(a)は幌装備
車両側の端面図、(b)は相手車両側の端面部の背面図
である。
【図9】同実施例の幌収納状態から幌装着状態とする迄
の動作を説明するための概略図で、(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)は図8のE−E断面図、
(c′)は(c)の正面図、(d′)は(d)の主要部
拡大図である。
【図10】同実施例のエヤーシリンダに対する空気回路
図である。
【図11】(a)は従来の幌自動着脱装置の側面図、
(b)は(a)のF−F断面図である。
【図12】同従来の装置の上伸縮装置及びその幌に対す
る係脱部の側面図である。
【図13】図12に対応する平面図である。
【図14】図12のX矢視拡大図である。
【符号の説明】
1 幌装備車両 2 相手車両 10 幌 11 伸縮手段 11a 上側伸縮手段 11b 下側伸縮手段 12 係脱手段 13 係止手段 14 シリンダ固定手段 15 先端金具 16 二重エヤーシリンダ 17 球面軸受 18 保持部 24 ヘッドカバー 27 ポート 29 ポート 60 膨大部 61 解除部材 62 受入口 63 ロッド 73 ポート 95 ガイドローラ 96 ガイド部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結車両の一方の車両の端部に基端を固
    定された伸縮可能な蛇腹状の幌と、その幌の先端部を相
    手車両の幌結合部に対して進退させるように伸縮可能で
    あり幌の基端固定側車両に設けられた伸縮手段と、その
    伸縮手段に設けられ前記幌の先端部に係脱可能な係脱手
    段と、前記相手車両に設けられ幌の先端部が幌の結合部
    に当接した状態に係止し解放可能である係止手段とを具
    備する車両連結部に装着される幌の自動着脱装置におい
    て、前記伸縮手段が、ロッド側端を前記幌の先端部の周
    辺部背面に向かわせた複数のエヤーシリンダと、前記エ
    ヤーシリンダの各々の長手方向の途中位置を揺動自在に
    支持している球面軸受と、球面軸受から離れた位置で前
    記揺動を弾性的に許容するように保持している保持部と
    で構成され、前記係脱手段が、前記伸縮手段の前記ロッ
    ド先端に設けた膨大部と、その膨大部と略同じ太さを有
    しロッド部に嵌合し進退駆動される解除部材と、前記膨
    大部に対向する前記幌の先端部の周辺部背面に設けた膨
    大部の受入口と、その受入口に設けてあり前記解除部材
    が後退位置にある状態で受入口に前記膨大部が進入する
    ことにより膨大部に係合し解除部材が前進することによ
    りその係合を解除するラッチとで構成されていることを
    特徴とする幌の自動着脱装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の幌の自動着脱装置にお
    いて、前記解除部材が、後部を環状ピストンに形成され
    て前記ロッド側に形成したシリンダに嵌合しており、前
    記ロッド内を通って形成した流体通路を介して供給され
    る圧力流体によって進退駆動されるように構成した幌の
    自動着脱装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の幌の自動
    着脱装置において、前記係止手段が、前記相手車両の幌
    の結合部に軸支持された複数の鎖錠金具が回動して前記
    幌の先端部に対して係止、解放するように設けられ、前
    記鎖錠金具の回動をエヤーシリンダで行うように構成し
    た幌の自動着脱装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010195055A (ja) * 2007-06-14 2010-09-09 Huebner Gmbh 2つの結合要素を備える、1つの結合装置を始め、少なくとも1つのベローズを有する接続部を備える、レール式乗り物又は連結式バスのような2つの結合される乗り物。
JP2013129372A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Japan Transport Engineering Co 鉄道車両の幌着脱装置
CN113928063A (zh) * 2021-11-12 2022-01-14 张钰 一种电客车的车辆贯通道结构

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