JPH0824450A - シートの製造方法 - Google Patents

シートの製造方法

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JPH0824450A
JPH0824450A JP18510194A JP18510194A JPH0824450A JP H0824450 A JPH0824450 A JP H0824450A JP 18510194 A JP18510194 A JP 18510194A JP 18510194 A JP18510194 A JP 18510194A JP H0824450 A JPH0824450 A JP H0824450A
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hanging bag
sheet
pipe
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pad
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Takeshi Minegishi
岸 健 峰
Masayuki Kubo
保 正 之 久
Atsushi Onozuka
野 塚 篤 小
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NHK Spring Co Ltd
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NHK Spring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着不良がなく、不要な凹み部分が無く、深
い引込み形状を作れ、立毛の表皮材でも毛倒れがなく見
栄えの良い接着の吊り込み構造を持ったシートを得るこ
とを目的とする。 【構成】 シートの表皮2裏面に、外面にホットメルト
接着剤層6を形成した吊り袋4を取付け、吊り袋の中
に、側面に複数の小孔8を設けたパイプ7を挿入してシ
ートパッド1の吊り袋接着部位3に吊り込み、このパイ
プを通して吊り袋4に高温ガスを送りホットメルト接着
剤層6を溶かし吊り袋4をシートのパッド1に接着す
る。その後、パイプ7を抜き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートの製造方法に関
し、特にパッドに表皮を簡易に装着し、しかも着座感お
よびデザイン性の向上を図るために有効で、リサイクル
にも適合したシートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的なシートの製造方法とし
て、表皮裏に吊り袋を縫い付けて、この中に通したワイ
ヤーとウレタンパッドの中に一体発泡したワイヤーをホ
グリングでクリップ止めして吊り込み製造する方法があ
る。この方法は、汎用的に使用されているが、ホグリン
グでクリップ止めする作業は今もなお手作業であり自動
化が難しい。
【0003】そこで、本出願人はホグリングに変わる方
法として特願平6−119609号のシートの製造方法
を提案した。このシートの製造方法は、ホットメルト接
着プレートで表皮とウレタンパッドを接着吊り込む方法
であり、具体的には、薄葉基材(布・プラスチック)と
ホットメルト接着剤をラミネートした樹脂プレートを表
皮に縫い付けて表皮とウレタンパッドを接着する方法で
ある。
【0004】また、表皮をウレタンパッドにセットする
方法として次の3つの例を挙げた。 (1) つかみ治具を用いてホットメルト接着プレートをパ
ッドにおしつける。 (2) つかみ治具を用いてホットメルト接着プレートをパ
ッド側に引張り込む。 (3) 表皮側から型でプレスする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術においては、次のような問題がある。 (1) 薄葉基材(布・プラスチック)とホットメルト接着
剤をラミネートした樹脂プレートでは、薄葉基材側がパ
ッド側になると接着不良になるため、ホットメルト接着
剤側がパッド側になるように表皮とパッドをセットしな
ければならず、そのための配慮が必要となる。
【0006】(2) つかみ治具を用いてホットメルト接着
プレートをパッドにおしつける方法においては、つかみ
治具で押えつけた部分のパッドが窪み易く、出来上った
際表から笑窪のように見えて不良になりやすい。従っ
て、吊り込みラインを深い引込み形状に作り難い。ま
た、つかみ治具を用いてホットメルト接着プレートをパ
ッド側に引張り込んだ場合でも同様である。
【0007】(3) 表皮側から型でプレスする方法は、平
織のような表皮材には有効であるが、立毛の表皮材の場
合毛が倒れてしまう。
【0008】本発明は、このような点に鑑み前記従来の
欠点を解決し、接着不良がなく、不要な凹み部分が無
く、深い引込み形状を作れ、立毛の表皮材でも毛倒れが
なく見栄えの良い接着の吊り込み構造を持ったシートを
得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のシートの製造方法は、シートの表皮裏面の
適宜の箇所に、外面にホットメルト接着剤を付着した吊
り袋を取付け、シートパッドの吊り袋接着部位に前記吊
り袋をセットし、前記ホットメルト接着剤を加熱溶融し
て表皮をシートパッドに接着することを特徴とする
【0010】また、前記目的を達成するため、本発明の
シートの製造方法は、シートの表皮裏面の適宜の箇所
に、外面にホットメルト接着剤を付着した吊り袋を取付
け、この吊り袋の中に、線状体を挿入し、この吊り袋を
シートパッドの接着部位に吊り込みセットし、次いで、
ホットメルト接着剤を加熱溶融しシートパッドに接着し
た後、前記線状体を抜き取ることを特徴とする。
【0011】前記加熱手段は、線状体として側面に複数
の孔を設けたパイプを使い、このパイプに高温ガス(蒸
気,熱風等)を送って前記孔から吊り袋内に高温ガスを
噴出する手段、および内部に電熱ヒータを装着した金属
等のパイプを電熱ヒータで加熱する手段、等を挙げるこ
とができる。
【0012】
【作用】シートの表皮裏面に、外面にホットメルト接着
剤を付着した吊り袋を取り付けてパッドにセットするの
で、接着プレートがめくれて接着不良となることがな
い。シートの表皮裏面に、外面にホットメルト接着剤を
付着した吊り袋を取り付けて、この吊り袋の中に線状体
を挿入して、吊り袋全体をパッドに加圧するので、部分
的な凹みが無く深い引込み形状も見栄えよく形成でき、
製造も容易となる。また、吊り袋を加圧するので立毛の
表皮材でも毛倒れがない。また吊り袋を表皮の縫製ライ
ンに沿って設ければ、表皮の縫製と同時に取り付けるこ
とができる。
【0013】吊り袋内のパイプを通して高温ガスを送り
込むと、高温ガスはパイプの孔、吊り袋の空隙を通して
ホットメルト接着剤に達し、ホットメルト接着剤を溶か
てパッドと吊り袋を接着し、この部位でパッドと表皮を
結合してシートを形成できる。また、内部に電熱ヒータ
を装着した金属等のパイプを使用すると、吊り込みと共
に電熱ヒータでパイプを加熱し、ホットメルト接着剤を
溶融し接着することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図3は本発明の実施例を示すもので、図1
は、製品であるシートの縦断面図で、ウレタン等で成形
したシートのパッド1の形状に併せて表皮2を裁断し、
縫製する。この表皮2の縫製時に、図2のシート製造時
の要部拡大図に示すように、表皮2の裏面に、パッド1
の吊り袋接着部位3に対応して吊り袋4を筒状に縫い付
ける。吊り袋4の素材には、通気性のある不織布、金巾
等がよい。前記吊り袋4の表側には、ホットメルト接着
剤層6が形成してある。このホットメルト接着剤層はフ
ィルム状、編目状または点状にするのが好ましい。な
お、5は表皮2と吊り袋4との縫合部分を示す。
【0015】7は、シート製造時に吊り袋4の中に挿入
する金属パイプで、少なくとも吊り袋接着部位3に対向
して放射状に複雑の小孔8を配設してある。前記金属パ
イプ7は、図3に示すように、ガス分配器9を介して高
温ガス源10に接続されており、反対側の先端は穴が閉
じてある。すなわち、高温ガス源10から供給される高
温ガス(蒸気,熱風等)はガス分配器9、金属パイプ7
を経て小孔8から噴出するようになっている。
【0016】前記表皮2の吊り袋4内に、図3に示す金
属パイプ7を挿入し、前記吊り袋接着部位3の溝の中に
金属パイプを利用して吊り袋4を挿入する。そこで、吊
り袋4をパッド1の吊り袋接着部位3に押圧しながら高
温ガスを供給し、小孔8から吊り袋4に吹きつける。高
温ガスは吊り袋4の空隙を通ってホットメルト接着剤層
6を加熱,溶融する。次いで、高温ガスの供給から冷却
用冷風に切り換えて、吊り袋4をパッド1に接着する。
接着終了後、金属パイプ7を吊り袋4から抜き取ってシ
ートに仕上げる。
【0017】上述の実施例において、高温ガスとして蒸
気を用いた場合には、ホットメルト接着剤層6には融点
100〜150℃のポリアミド系接着剤を用いて好結果
を得た。また、熱風を用いた場合には、ポリエステル系
接着剤が好結果を得た。ホットメルト接着剤層6の厚さ
は、0.05〜1.0mmが良い仕上がりとなった。
【0018】また、金属パイプ7は、抜き差ししやすい
よう表面なめらかで、高温に耐えられる他の材料のパイ
プ例えばFRPに代えることができるし、穴の中からパ
イプ外周へ向けてガスを通しやすい小孔のある編目状
材、気泡の大きい多孔質材等を用いてもよい。可撓性パ
イプを用いればかなり湾曲した吊り袋接着部を持つシー
トの製作も可能で、デザイン性が更に向上する。冷却用
冷風は、パイプ7を通して送ったが、パイプ7の外のノ
ズルから接着部に吹きつけるようにしてもよい。表皮2
と吊り袋4との接合は、上述の実施例では縫合によった
が、本発明はこれに限定するものではない。
【0019】なお、前記実施例では、加熱手段としてパ
イプに高温ガスを送って加熱する手段を示したが、本発
明は、この実施例に限定されるものではなく、実施可能
な加熱手段は全て採用し得る。例えば、パイプ内に電熱
ヒータを装備し加熱するようにしてもよい。また、線状
体としては、パイプばかりでなく、硬線,ロッド等を挙
げることができる。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したとおり、本発明によ
れば、シートの表皮裏面の適宜の箇所、例えば、縫製ラ
インに沿って、外面にホットメルト接着剤を付着した吊
り袋を取付け、この吊り袋をシートパッドにセットして
接着するので樹脂プレートがめくれて接着不良となるこ
とがない。この吊り袋に、線状体を挿入して吊り込みセ
ットし、ホットメルト接着剤を加熱溶融し接着するよう
にしたから、ライン状の吊り袋全体がパッドの吊り袋接
着部位にしっかりと吊り込め、かつパッドの吊り袋接着
部位を、深めの溝にすれば表皮を強く引き込めて、シー
トの隅等に深い引込み形状を作ることができる。接着
時、表皮側から押圧するのでなく、線状体で引き込むの
で立毛表皮材を用いても毛倒れが起こらない等、表皮材
の選択の自由度も拡がる。また、接着工程に用いる線状
体は接着後抜き取るので、完成したシートには金属等リ
サイクルに障害となる物質が残らないし、着座感にも優
れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すシートの縦断面図であ
る。
【図2】図1のシートの接着工程における要部の拡大断
面図である。
【図3】図1のシートの表皮、吊り袋と、吊り袋内挿入
前の高温ガス供給用のパイプを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シートのパッド 2 シートの表皮 4 吊り袋 6 ホットメルト接着剤層 7 金属パイプ(パイプ) 8 小孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの表皮裏面の適宜の箇所に、外面
    にホットメルト接着剤を付着した吊り袋を取付け、シー
    トパッドの吊り袋接着部位に前記吊り袋をセットし、前
    記ホットメルト接着剤を加熱溶融して表皮をシートパッ
    ドに接着することを特徴とするシートの製造方法。
  2. 【請求項2】 シートの表皮裏面の適宜の箇所に、外面
    にホットメルト接着剤を付着した吊り袋を取付け、この
    吊り袋の中に、線状体を挿入し、この吊り袋をシートパ
    ッドの接着部位に吊り込みセットし、次いで、ホットメ
    ルト接着剤を加熱溶融しシートパッドに接着した後、前
    記線状体を抜き取ることを特徴とするシートの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 シート表皮裏面の適宜の箇所に、外面に
    ホットメルト接着剤を付着した吊り袋を取付け、この吊
    り袋の中に側面に複数の孔を設けたパイプを挿入し、こ
    の吊り袋をシートパッドの接着部位に吊り込みセット
    し、次いで、前記パイプに高温ガスを送って前記孔から
    吊り袋内に高温ガスを送出しホーットメルト接着剤を溶
    融しシートパッドに接着した後、前記パイプを抜き取る
    ことを特徴とする請求項2記載のシートの製造方法。
  4. 【請求項4】 シート表皮裏面に適宜の箇所に、外面に
    ホットメルト接着剤を付着した吊り袋を取付け、この吊
    り袋の中に、内部に電熱ヒータを装着したパイプを挿入
    し、この吊り袋をシートパッドの接着部位に吊り込みセ
    ットし、次いで、このパイプを電熱ヒータで加熱しホッ
    トメルト接着剤を溶融しシートパッドに接着した後、前
    記パイプを抜き取ることを特徴とする請求項2記載のシ
    ートの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016047324A1 (ja) * 2014-09-25 2016-03-31 本田技研工業株式会社 表皮の吊り込み構造

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016047324A1 (ja) * 2014-09-25 2016-03-31 本田技研工業株式会社 表皮の吊り込み構造
JP2016063989A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 株式会社タチエス 表皮の吊り込み構造
US10137808B2 (en) 2014-09-25 2018-11-27 Honda Motor Co., Ltd. Recessed seam structure for cover

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