JPH08243972A - 多自由度関節を備えた産業用ロボット - Google Patents
多自由度関節を備えた産業用ロボットInfo
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- JPH08243972A JPH08243972A JP7051295A JP5129595A JPH08243972A JP H08243972 A JPH08243972 A JP H08243972A JP 7051295 A JP7051295 A JP 7051295A JP 5129595 A JP5129595 A JP 5129595A JP H08243972 A JPH08243972 A JP H08243972A
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Abstract
的位置への経路の選択自由度を高め、障害物回避を可能
にすること。 【構成】 相互に異なる少なくとも3つの運動自由度を
有し、かつ、その1つの運動自由度は一平面内で関節2
0、40の構造要素を成す関節子16、3を180度以
上に渡って枢動運動を可能にし、かつ3つの運動を内蔵
した駆動源モータ42a〜42cによって安定した支持
状態のもとに駆動する構造とし、かつ、ロボット制御装
置RCから駆動源モータの作動を制御可能にした構成の
関節20、40を備えることにより、動作自由度を向上
させ、ロボット機体の先端を目的位置へ機械的な干渉を
起こすことなく到達可能にした構成にした。
Description
し、特に、多自由度関節を少なくとも1つ備えることに
より、エンドエフェクタを所望の目的位置に到達させる
ための動作経路の選択自由度を向上させ、該目的位置へ
の到達過程における他の構造物等との干渉を回避するこ
とが可能な多自由度関節を備えた産業用ロボットに関す
る。
ることは周知である。この多関節型産業用ロボットは、
ロボット胴、ロボットアーム、ロボット手首等をロボッ
ト可動要素とし、これらの可動要素間を関節により枢動
結合することによってロボット手首の先端に装着される
エンドエフェクタを所望の目的地点に到達させて所望の
プログラムに従う作業を遂行させる構造を備えた複数の
関節を有する産業用ロボットである。
フェクタは多種に渡り、工作機械へのワークの供給や加
工済みワークの受取等を行うハンド型のエンドエフェク
タ、目的位置間で物品の把持、搬送を行う掴み手段型の
エンドエフェクタ、溶接作業又はバリ取り等の研削作業
等を行う工具型のエンドエフェクタ等が従来から汎用さ
れている。このようなエンドエフェクタにおいて、例え
ば、工作機械と協動する産業用ロボットに用いるエンド
エフェクタは工作機械の主軸との間で工具交換を遂行す
る過程や、ワークテーブルやチャック装置との間でワー
クの授受を行う過程で一位置から他位置へ工具やワーク
を搬送する搬送経路上では、最も効率良く、迅速に目的
位置へ到達することが要請される。然しながら、一般的
にロボット機体の先端のエンドエフェクタがロボット動
作によって通過する最短経路上には多くは他の構造物や
機器類か複雑に配置されている等から、これらと干渉す
ることなく目的位置に達することは困難であり、必然的
にロボット機体側で干渉対象を回避する機能を有するこ
とが要請される。
業用多関節型ロボットでは、各関節が回転枢動の自由度
以外には、たかだか所定の直線移動ができると言う1自
由度を有する程度であることから、複数の関節における
動作を総合的に駆使しても干渉を回避しつつ効率良く目
的位置に到達する経路を取り得ない場合が多い。
トの関節における自由度を従来よりも向上させることに
よって、ロボット先端が目的位置に到達するための経路
における他の構造物や機器類等の干渉を回避し、ひいて
は効率の良い動作経路を教示し、制御することが可能な
多自由度関節を有した産業用ロボットを提供せんとする
ものである。
アクチュエータとして実用化された超音波モータを関節
における駆動源と支持手段として内蔵し、関節の動作自
由度を向上させることに成功した多自由度関節を有した
産業用ロボットを提供せんとするものである。
発明は、産業用ロボットの機体に少なくとも相互に異な
る3つの運動自由度を有し、かつ、その1つの運動自由
度は1つの平面内で関節の構造要素を成す関節子を18
0度以上に渡って枢動可能にし、しかもこれらの3つの
運動を内蔵された駆動源によって安定した支持状態のも
とに駆動可能にすると共に、ロボット制御装置から制御
可能にした構成の関節を少なくとも1つ備えることによ
り、ロボット可動要素の動作自由度を向上させ、ロボッ
ト可動要素の先端に装着したエンドエフェクタを目的位
置へ機械的な干渉を起こすことなく到達可能にした構造
を備える多自由度関節を有した産業用ロボットを構成し
たものである。
とも1つの関節と1つのロボット可動要素とを備え、該
ロボット可動要素の最先端を所望の目的位置に向けてロ
ボット動作を指令、遂行させ得る多自由度関節を備えた
産業用ロボットにおいて、前記関節は、相対動作が可能
な1対の第1、第2関節子を備えてなり、該第1関節子
に対して該第2関節子は、(イ)第1の平面内で180
度以上の第1の相対枢動と、(ロ)該第1平面に対して
垂直な第2平面内で所定の角度の第2の相対枢動と、
(ハ)前記第1関節子に対して1つの軸心回りの回動と
の多自由度動作が可能に構成された多自由度関節を備え
た産業用ロボットを提供するものである。
を有して成る上記関節は、該第1関節子に対して該第2
関節子を機械的に支持すると共に、上記第1、第2相対
枢動と上記回動の夫々の動作の動作駆動源を形成する超
音波モータ手段を内蔵して構成されている多自由度関節
を備えた産業用ロボットを提供するものである。また、
好ましくは、上記の第1、第2関節子における一方の関
節子は、球体を具備してなり、他方の関節子は、該球体
と略相補的な凹球面を有した駒要素を具備して構成され
る。また、同駒要素は、圧電素子を備えて超音波モータ
手段のステータ手段を構成し得るものであり、このと
き、上記球体は、超音波モータ手段のロータを構成す
る。
業用ロボットは、上記ロボット可動要素の先端にエンド
エフェクタを装着、具備することにより、一位置から他
の目的位置へ向かう過程で、少なくとも3つの自由度を
有した関節における関節動作を駆使することにより、従
来の多関節型産業ロボットとは異なり、運動経路を自在
に選定し、他の構造物や機器類等との機械的な干渉を回
避し、しかも経路選択を介して効率良く、迅速に目的位
置へ到達することが可能となる。
び支持装置として備えるために、安定した関節運動を遂
行することができるのである。
に説明する。図1は、本発明の1実施例に係る多自由度
関節を2つ備えた産業用ロボットの構成を示す斜視図、
図2は、図1に示すロボット機体の1つの多自由度関節
を一部破断して拡大図示した部分正面図、図3は、同多
自由度関節を図2の上方から見た平面図、図4は図2、
図3の5−5矢視から見た側面図、図5は、関節の動作
駆動源を構成する圧電アクチュエータから成る超音波球
面モータのステータ要素として機能する駒要素の構造を
図示した斜視図、図6は図5における6−6線による断
面図、図7は、同駒要素の歯と隙間の構成を説明する部
分斜視図、図8(A)、(B)は球体と3つの駒要素と
の配置関係と駆動モータの駆動力における回転ベクト
ル、合成ベクトルを説明する略示図である。
度関節を有した産業用ロボットは、ベース12を基底要
素として備え、このベース12上に第1の関節20にお
ける1つの関節子14の基軸14aが固定、取着されて
おり、この基軸14aの先端には後述する超音波モータ
のロータを形成する球体14bが一体形成により設けら
れている。
の自由度(3自由度)からなる動作自由度を有した関節
を構成し、上記関節子14と協動する他の関節子16を
有している。同関節子16は、内部に上記第1関節20
の球体14bに係合した後述の支持手段及び駆動モータ
のステータ手段(図1に現れない)を備えた中空の関節
鞘体16aを備え、該関節鞘体16aの外部先端16b
は第1アーム22の下端22aに固着、結合されてい
る。
30に結合されており、この第2関節30は一軸回りの
回動自由度を有した回転関節を構成し、回転軸と回転軸
受要素とにより形成することができる。上記第2関節3
0の回転軸を成す第1関節子30aには上記第1アーム
22の上端22bが結合され、回転軸受要素を成す第2
関節子30bには第2アーム24の後端24aが固着、
結合され、第1、第2アーム22、24間における相対
的な回動運動が可能なようになっている。
の関節40に結合されており、この第3の関節40は、
上記第1関節20と同様な複数の動作自由度を有する関
節として構成され、上記第2アーム24の先端24bに
直結した1つの関節子36と該関節子36と協動する他
の関節子34とを具備して構成され、該他の関節子34
は、球体34aと手首軸34bとを具備して構成されて
いる。そして、該手首軸34bの先端側にはねじ筋34
cを有した結合部を有し、所望のエンドエフェクタとの
間でねじ結合が可能な結合部として構成されている。な
お、第3関節40も第1関節20と同様に、その第1の
関節子36は既述した第2関節子34の球体34aと協
動する3つの支持手段及び駆動モータ用ステータ手段
(図示に現れない)を備えており、この支持手段及びス
テータ手段は中空の鞘体36aの内部に内蔵されてい
る。又、同鞘体36aの後端36bが、第2アーム24
の先端24bに直結した構成を有している。
業用ロボットは、第1、第2のロボットアーム22、2
4と、2つの3自由度関節20、40と、回動関節30
とを備えて構成されており、従って7動作自由度を有す
ることにより、手首軸34bのねじ筋34cにエンドエ
フェクタ(図示なし)を螺合、結合したとき、同エンド
エフェクタに7つの動作自由を与える。つまり、従来の
2つのロボットアームを有し、かつ6軸動作自由度を有
した多関節腕型型産業用ロボットを上回る動作自由度を
有することから、エンドエフェクタを種々の経路によ
り、一位置から他の目的位置に向けて何ら周囲機器類と
機械的干渉を起こすことなく、移動させることができ
る。
0は、夫々、ロボット制御装置RCにケーブル、信号線
等を介して接続され、該ロボット制御装置RCの制御指
令に応じて所望の関節動作を遂行する構成を有してい
る。ここで多自由度を有した第1、第3関節20、40
における構成を、代表的に第3関節40に基づいて図2
〜図4を参照して説明する。従って、第1関節20も実
質的に同じ構成を有するものと理解すれば良く、単に、
同第1関節20の関節子14(球体14b)はベース1
2に対して常時、静止状態を維持する要素である点で第
3関節40の可動の関節子34とは異なるものである。
立状態で図示した正面図であり、同関節の1つの運動自
由度を示し、図4は図3の関節子34における鞘体36
a及び球体34aを上方から見た平面図であると共に、
同関節の回動自由度を示し、図5は、第3関節40を図
3及び図4の矢視5−5から見た側面図で同関節の更に
他の1つの運動自由度を示している。
40の関節子34は既述のように、球体34aと手首軸
34bとを具備し、他方、他の関節子36は中空鞘体3
6aと、該中空鞘体36aに取着される共に上記球体3
4aに球面接触して摺動可能に設けられ、該球体を支持
する支持手段として機能し、同時に後述の駆動モータの
ステータ手段として機能する3つの駒要素42a,42
b,42cとを備えている。これらの駒要素42a〜4
2cは関節子34の球体34aの球径と略等しい球径の
凹球面を球体34aに対向させて備え、球体34aの球
面上における略等間隔に離隔した3位置で面接触状態で
摺接するように配設されている。従って関節子34は、
その球体34aと上記3つの駒要素42a〜42cとの
面接触を介して他の関節子35により安定的に摺動自在
に支持されており、周知の自在継手構造に類似した支持
構造に構成されている。
3に最も明瞭に図示されるように、略中心に直線状に開
成された開口部36cを備えることにより、関節子34
の動作自由度は、図2に示す開口部36cの開口幅に渡
って1つの面内で比較的小さな角度αに渡る第1の枢動
々作と、図4に示す開口部36cの開口長さ方向に上記
の第1の枢動々作面と直交する第2の面内で位置S1,
S2,S3の3位置における位置決めを可能とする18
0°又はそれを越えた角度βに渡る第2の枢動々作と、
図3に示す手首軸34bの軸心を中心として所定の回動
角γに渡る回動々作との3つの動作自由度が許容される
構成と成っている。なお、開口部36cを囲むように形
成された鞘体36aの4つの唇部(図3参照)は、第
1、第2の枢動々作α,βにおけるストッパ部を形成し
ていることは明らかであろう。また、上記の動作角度
α,β,γ等は後述する超音波モータの駆動力を考慮
し、設計上で適宜に加減調節可能な動作角度であるが、
上述のように、関節子36の開口部36cの大きさを適
宜に設計することにより、動作角度を制限することも可
能である。
40は第1、第2の枢動々作自由度と1つの回動々作自
由度との3つの運動自由度を有する多自由度の関節とし
て構成されており、以下に説明する超音波モータのステ
ータ手段として機能する3つの駒要素42a〜42cの
駆動に応じて上述した3自由度の運動を遂行することが
できるのである。
として構成されている第1関節20においても3つの運
動自由度を有することが可能なことは明らかである。従
って、図1に示す産業用ロボットは、第2関節30にお
ける回転運動自由度を加えて7つの動作自由度を有する
ロボット機体として構成されているものである。故に、
既述のように、手首軸34bの先端のねじ筋部34cに
エンドエフェクタ(図示なし)を結合すれば、同エンド
エフェクタをロボット機体の可動要素である2つのロボ
ットアーム22、24を3つの関節20、30、40の
7自由度運動によって起動させることにより、一位置か
ら他の目的位置に向けて移動させることが可能であり、
従来の産業用ロボットよりも簡単な機構、構造を有しつ
つ動作自由度の増加によって移動経路の選択自由度を向
上させることができるのである。依って、移動過程で周
辺の機器類や構造物を巧みに回避して目的位置に到達す
ることが可能となるのである。
ボット機体が2つのロボットアームを備え、第1、第3
の2つの関節20、40が多自由度関節として構成され
た例を好適実施例として記載したが、ロボット機体の構
造上から所要に応じて、多自由度の関節の数を少なくと
も1つ含む種々の実施例として形成することが可能なこ
とう言うまでもない。
0の内部に内蔵形態で組み込まれる関節運動の駆動源モ
ータ、即ち、超音波モータの構成、作用に就いて、図
5、図6、図7、図8の図示例に基づいて説明する。一
般的に圧電素子(ピエゾ素子)を利用したアクチュエー
タ手段としての超音波モータの典型的な構造と作用原理
に就いては周知であり、例えば、(「精密制御用ニュー
アクチュエータ便覧」初版、第592〜594頁、19
94年12月21日、株式会社 フジ・テクノシス社発
行)等に超音波回転モータの基本構造と作用原理が説明
されている。
にパルス電圧を印加することにより、同圧電素子と固着
されたステータ要素に振動運動を生起させ、同ステータ
要素の振動運動の戻り過程で、振動子としてのステータ
要素に適宜の歯又は突起を介して適宜の加圧下で圧接さ
れたロータ要素に摩擦力により回転運動を生起させる構
造、作用原理を有しているのである。
モータの基本作用原理を踏襲しながら、新規構成を導入
して前述した関節子14、34等の球体14b、34a
をモータロータとし、3つの駒要素42a〜42cをモ
ータステータとした球面形態の関節駆動モータを構成
し、以てモータ作用と共に球体14b、34aに対する
既述の支持手段の機能をも呈することが可能としたもの
である。
b、34aは、適正な機械的強度を有した金属材料や耐
磨耗性に優れた樹脂材料等に依って形成し、関節の規模
に応じた選定径を有した球状体として形成されていれば
良い。他方、モータステータを成す駒要素42a〜42
cは何れも同構造を有し、図5および同図5の6−6線
による縦断面を示す図6に代表的に1つの駒要素(例と
して駒要素42a)が図示されている。
ック材料等によって構成でき、複数個の歯50を有して
いる。これらの歯50は隙間52と交互配置により略一
定のピッチで環状に配列され、各歯50の歯面は全体的
に球体14b、34aの球径と略同球径の凹球面を成す
ように配設されている。これらの歯50、隙間52は担
持体54と一体物として製造加工され、かつ、この担持
体54の下底面54aを円形平面として形成し、該下底
面54aの全周に渡って圧電素子56が貼着、固定され
ている。そして、これらの圧電素子56には外部から駆
動電源としてのパルス電圧が印加されると複数の歯50
が隙間52の存在により環状方向に振動する振動子とし
て機能する構成となっている。従って、この歯50の振
動運動に応じてモータロータを成す球体14b又は34
aは環状方向に球面接触を維持しながら歯50の歯面に
よって形成される凹球面に立てた法線を回転中心とする
円転動を行うもので、圧電パルスの極性反転によって左
右両方向に選択的に円運動を行わせることが可能となる
のである。このときに、モータロータを構成する球体側
を静止、固定すれば、相対的にモータステータを構成す
る駒要素側が回転運動を行うことは自明である。
が、担持体54の下底面54aには、この駒要素42a
を関節子16a又は36aにねじ込み式に固定するため
に、ねじ軸が設けられ、ねじ係合により鞘体16a又は
36aに固定されている。図7は、図5におけるA部を
拡大図示したものであり、駒要素42aの歯50と隙間
52とが交互配置で環状方向に列設されている様子を詳
示したもので、歯50は一定のピッチPで配列され、ま
た隙間52は、歯50が圧電素子56にパルス電圧が印
加されたとき、環状方向に振動するのを許容する隙間空
間として設けられ、駒要素42aの最外周径が、例えば
約10ミリメートル強程度の寸法、形状のときには歯数
を例えば、40前後に設計され、環状方向の隙間52は
約10分の2〜3ミリメートル程度の小隙間を成すよう
に形成される。
動駆動源として用いられる3つの駒要素42a〜42c
は、既述のように、対向した球体14b又は34aの球
面上における相互に離隔した3位置に配設されるが、こ
の配置は、図2から図4に示した3つの運動を起動する
ために配設されるもので、図8(A)に示すように、球
体14b又は34aの球面上における3位置において、
各駒要素42a等の歯50の歯面により形成される凹状
の部分球面に立てた法線が全て球体14b又は34aの
中心に指向しているように配置され、かつ、これらの3
つの法線回りに発生する3つの回転のベクトルにおける
全ベクトルまたはそれらから選択される2つの選択ベク
トルを合成することにより、既述したα,β,γの3種
の運動を得ることができるのである。
cの各回転ベクトル43a、43b、43cを全て合成
した場合の合成ベクトル43dを図示しており、このベ
クトル43dで示す回転運動が生起される。従って、合
成ベクトル43dの方向と、例えば関節子34の手首軸
34bの中心軸とが一致している場合には、同手首軸3
4bを、その中心軸回りに、図3に図示したγ方向の回
転運動を生起させ得るのである。そして、図8(B)に
図示の合成ベクトル43dとは異なり、ベクトル方向が
手首軸34bの中心軸と一致しない合成ベクトルを3つ
のベトクル43a〜43c又はこれらから選択した任意
の2つのベクトルから合成した場合には、球体34aの
回転運動は、手首軸34bを球体34aの中心に対して
首振り運動状に枢動運動させる結果となる。すなわち、
3つのベクトルの合成を制御することにより、図2、図
4に示したα方向およびβ方向の枢動運動を駆動するこ
とが可能となるのである。なお、これらの3つの駒要素
42a〜42cは、図1に図示したロボット制御装置R
Cにより制御されるように接続、配線されることは言う
までもない。
したが、種々の変形実施例を構成することが可能であ
り、例えば、多自由度関節に内蔵される超音波モータか
ら成る3つの駆動モータの各ステータ要素を形成する駒
要素42a〜42cは3つの駒要素としたが、所要に応
じて駒要素数を増数して駆動モータ数を増加させて、よ
り大きな駆動出力を得るように構成することも可能であ
る。
を種々、増減調節することにより駆動出力を制御すると
共に球体に対する支持安定度を最適安定度に調整するこ
とも可能である。
ように、本発明によれば、産業用ロボットの機体に設け
る少なくとも1つの関節を多自由度関節、つまり、相互
に異なる少なくとも3つの運動自由度を有し、かつ、そ
の1つの運動自由度は一平面内で関節の構造要素を成す
関節子を180度以上に渡って枢動運動を可能にし、し
かもこれらの3つの運動を内蔵した駆動源モータによっ
て安定した支持状態のもとに駆動する構造とし、かつ、
ロボット制御装置から駆動源モータの作動を制御可能に
した構成の関節を備えることにより、ロボットアーム等
の可動要素の動作自由度を向上させ、ロボット機体の先
端に装着したエンドエフェクタを目的位置へ機械的な干
渉を起こすことなく到達可能にした構造を備える多自由
度関節を有した産業用ロボットを構成したので、ロボッ
ト機体の構成部品点数の増大を招くことなく、むしろ部
品点数の低減により構成しつつ、なお障害物等を回避し
て目的位置へエンドエフェクタを誘導させ得ると言う改
善機能を有した産業用ロボットが得られるのである。
体と、量産加工が可能な複数個の駒要素とを主要素とし
て少数部品で構成できることから、結局、ロボット機体
の製造コストの低減を図ることも可能となる効果を奏す
る。
えた産業用ロボットの構成を示す斜視図である。
を一部破断して拡大図示した部分正面図である。
ある。
る。
チュエータから成る超音波球面モータのステータ要素と
して機能する駒要素の構造を図示した斜視図である。
図である。
す略示図であり、(B)は駆動モータの駆動力における
回転ベクトル、合成ベクトルを説明する略示図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも1つの関節と1つのロボット
可動要素とを備え、該ロボット可動要素の最先端を所望
の目的位置に向けてロボット動作を指令、遂行させ得る
多自由度関節を備えた産業用ロボットにおいて、 前記関節は、相対動作が可能な1対の第1、第2関節子
を備えてなり、該第1関節子に対して該第2関節子は、 (イ)第1の平面内で180度以上の第1の相対枢動
と、(ロ)該第1平面に対して垂直な第2平面内で所定
の角度の第2の相対枢動と、(ハ)前記第1関節子に対
して1つの軸心回りの回動との多自由度動作が可能に構
成されていることを特徴とする多自由度関節を備えた産
業用ロボット。 - 【請求項2】 前記第1関節子、第2関節子を有して成
る前記関節は、該第1関節子に対して該第2関節子を機
械的に支持すると共に、前記第1相対枢動、前記第2相
対枢動、前記回動の夫々の動作の動作駆動源を形成する
超音波モータ手段を内蔵して構成されている請求項1に
記載の多自由度関節を備えた産業用ロボット。 - 【請求項3】 前記第1関節子は球体部を具備し、前記
第2関節子が備えた前記超音波モータは、該第1関節子
の該球体部に面接触した複数の圧電駆動型ステータを具
備して構成されている請求項2に記載の多自由度関節を
備えた産業用ロボット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7051295A JPH08243972A (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 多自由度関節を備えた産業用ロボット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7051295A JPH08243972A (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 多自由度関節を備えた産業用ロボット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08243972A true JPH08243972A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=12882938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7051295A Pending JPH08243972A (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 多自由度関節を備えた産業用ロボット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08243972A (ja) |
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