JPH08242937A - 気密化粧料容器 - Google Patents

気密化粧料容器

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JPH08242937A
JPH08242937A JP5390295A JP5390295A JPH08242937A JP H08242937 A JPH08242937 A JP H08242937A JP 5390295 A JP5390295 A JP 5390295A JP 5390295 A JP5390295 A JP 5390295A JP H08242937 A JPH08242937 A JP H08242937A
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Akihito Torii
晶仁 鳥居
Yukitomo Yuzuhara
幸知 柚原
Ichiro Kizawa
一郎 鬼沢
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Shiseido Co Ltd
YKK Corp
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 気密化粧料容器の蓋体の蝶着部分の精度に影
響されることなく化粧皿内の気密性を十分に確保すると
共に、蓋体を開放する操作部分の構造を簡素化する。 【構成】 中枠18の被覆板18bの中央部に形成した
円形開口部18dに化粧皿26を受容する回転枠24を
嵌合する。中蓋22の下面22aに取付けたパッキン材
28で化粧皿26内の気密状態を保持する。回転枠24
の前方外側に回動操作部30を一体に突設する。回転枠
24の外側に第1係合突起32を突設すると共に、第1
係合突起32の形成位置を避けて周方向に略等間隔に3
箇所の第3係合突起34を突設する。蓋体16の裏面1
6aに第1係合突起32に係合可能な第2係合突起36
を形成する。中蓋22の下面22aに第3係合突起34
にそれぞれ係合可能な第4係合突起38を形成する。回
転枠24に板ばね40を一体に突設して、先端部を容器
本体12から立設するピン12eに係止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯容易に化粧料を収
納する気密化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、化粧料を携帯する際に化粧料容
器が用いられるが、この化粧料容器は容器本体内に設け
られる中枠に化粧皿を形成し、この化粧皿内に化粧料を
収納すると共に、容器本体の後端部に開閉自在に蝶着さ
れる蓋体を設け、この蓋体で容器本体上側を覆うように
なっている。そして、容器本体と蓋体との前端部間に設
けられるフック機構で蓋体の閉止状態が保持され、か
つ、このフック機構を解除するためのプッシュボタン
(操作部)が容器本体の前端部から突出されるのが一般
的な構造となっている。
【0003】ところで、この種の化粧料容器では化粧皿
内の気密性を保持するために、例えば実公平6−258
5号公報に開示されるように蓋体の裏側にパッキン材を
設け、蓋体を閉止した際に前記パッキン材のシール部分
が化粧皿の周縁部上面に圧接されるようになっている。
尚、かかる公告公報ではシール部分と並列して切欠かれ
たヒンジ溝が弾発力を発生するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の気密化粧料容器にあっては、蓋体を閉止した際に
パッキン材が化粧皿内の気密を保持するための保持力
(作用力)は、支点となる蓋体の蝶着部分と、力点とな
るフック機構の係合部分とで決定される。このため、前
記蝶着部分にガタ付きがあると、作用点となるシール部
分までの距離が著しく短いこともあって前記気密保持力
が著しく低下してしまうため、この蝶着部分には高精度
が要求される。従って、化粧料容器の成型に際しては、
高い成型精度を維持して変形や歪みなどの発生を防止し
安定化させるために、成型サイクルを長く設定しなけれ
ばならない。このため生産性が低下して、製品のコスト
アップを招いてしまう。
【0005】また、前記フック機構を解除するためのプ
ッシュボタンは、容器本体に対してスライド可能に独立
して取付けてあり、このスライド部分の精度を確保する
必要があると共に、プッシュボタンにはスプリング等の
復帰手段を設ける必要がある。このため、蓋体を開放す
るための操作部分の部品点数が大幅に増加して構造が複
雑化し、その組付け性が大幅に複雑化する等して製品の
更なるコストアップが余儀なくされてしまうという課題
があった。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、蓋体の蝶着部分の精度に関わりなく化粧皿内の気密
性を十分に確保すると共に、蓋体を開放する操作部分の
構造を簡素化するようにした気密化粧料容器を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、容器本体と、この容器本体の後方端部に
開閉自在に蝶着される蓋体とを備え、この容器本体に回
転自在に支持され化粧皿を収納する回転枠と、この回転
枠を一方向に回転付勢する付勢手段と、この回転枠から
一体に突設されて容器本体に形成した開口部に位置され
る回動操作部と、容器本体に開閉自在に蝶着されて前記
回転枠の上側を覆う中蓋と、この中蓋の下面に取付けら
れて中蓋の閉止状態で前記回転枠または前記化粧皿の上
端周縁部に圧接されるパッキン材と、前記回転枠から外
側に突設される第1係合突起と、前記蓋体から垂設され
て蓋体の閉止状態で第1係合突起に係合される第2係合
突起と、前記回転枠から外側に、その周方向に互いに間
隔を隔てて突設される複数の第3係合突起と、前記中蓋
の下面から突設されて中蓋の閉止状態で前記第3係合突
起にそれぞれ係合される複数の第4係合突起とを設ける
ことにより構成する。
【0008】また、前記蓋体の裏面に、この蓋体の閉止
状態で、閉止状態にある前記中蓋の上面に当接される突
起部を設けることが望ましい。
【0009】
【作用】以上の構成により本発明の気密化粧料容器は、
蓋体に加えて中蓋を備えており、中蓋を閉止した状態で
蓋体を閉止することになる。中蓋の閉止は、この中蓋を
閉じ方向に押圧することにより、中蓋の第4係合突起が
回転枠に設けた第3係合突起を乗り越えて係合されるこ
とにより閉止状態が維持される。一方、蓋体の閉止は、
同様にこの蓋体を閉じ方向に押圧することにより、蓋体
の第2係合突起が回転枠に設けた第1係合突起を乗り越
えて係合されることにより閉止状態が維持される。そし
て、中蓋が閉止された状態では、前記第3係合突起が回
転枠の周方向に複数設けられているため、中蓋の下面に
取付けたパッキン材は周方向に略均等の圧接力をもって
回転枠または化粧皿の上端周縁部に密閉する。そして、
このときのパッキン材の圧接力は、第3,第4係合突起
の係合状態で維持されることになり、中蓋の蝶着部分の
精度が影響することはない。一方、前記回転枠から一体
に突設した回動操作部が容器本体の開口部に回動可能に
位置しており、蓋体および中蓋を開放する際には前記回
動操作部を操作して回転枠を回転することにより、第2
係合突起および第4係合突起に対して第1係合突起およ
び第3係合突起が周方向に移動して、第1係合突起と第
2係合突起および第3係合突起と第4係合突起の係合が
解除される。そして、これら係合が解除された後、蓋体
および中蓋を手動で押し上げることにより、これら蓋体
および中蓋はそれぞれの蝶着部分を中心として開放され
ることになる。従って、前記回動操作部は回転枠に一体
成形することができるため、当該操作部の構造を簡素化
することができる。また、前記回転枠は、それぞれの係
合突起の係合を解除した後、回動操作部から手を離すこ
とにより、付勢手段によって回転復帰され、第1,第3
係合突起は第2,第4係合突起に相対する位置に設定さ
れる。
【0010】また、前記蓋体の裏面に、この蓋体の閉止
状態で、閉止状態にある前記中蓋の上面に当接される突
起部を設けることにより、中蓋を閉めた際に第4係合突
起が第3係合突起を乗り越えないで中蓋が完全に閉止さ
れていない場合にも、蓋体を押圧して閉止することによ
り、この蓋体の閉止力が前記突起部を介して中蓋に伝達
され、この蓋体の閉止に伴って前記中蓋をも完全に閉止
することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1から図7は本発明の気密化粧料容
器の第1実施例を示し、図1は蓋体を半開して中蓋を開
いた状態の斜視図、図2は蓋体および中蓋を全開した状
態の平面図、図3は回転枠を回転して蓋体および中蓋を
全開した状態の平面図、図4は蓋体および中蓋を閉止し
た図2のA−A線に対応する断面図、図5は蓋体の半開
き状態の図4に対応する断面図、図6は蓋体および中蓋
を閉止した図2のB−B線に対応する断面図、図7は蓋
体を全開し中蓋を半開した状態の図6に対応する断面図
である。
【0012】即ち、本実施例の気密化粧料容器10は図
1に示すように、容器本体12と、この容器本体12の
後方端部に第1蝶番14を介して蝶着される蓋体16と
を備える。前記容器本体12は図2,図4に示すように
周縁部が側壁12aによって囲まれた皿状を成してお
り、この側壁12aの内側に中枠18が取付けられる。
中枠18は前記側壁12aの内周に密接嵌合される筒部
18aと、容器本体12の上端を覆う被覆板18bとに
よって形成される。前記側壁12aの内周に溝部12b
が形成されると共に、前記筒部18aの外周に凸部18
cが形成され、これら溝部12bと凸部18cとが互い
に係合されることにより、中枠18は容器本体12に一
体化される。そして、容器本体12と一体化された前記
中枠18の被覆板18b上面の左方端部に、第2蝶番2
0を介して中蓋22が開閉自在に蝶着される。
【0013】前記第1蝶番14は、容器本体12の後端
部中央に形成される凹部14aに、蓋体16の後端部中
央に形成される凸部14bが嵌合され、これら凹部14
aと凸部14bとに跨がって両側から蝶番ピン14cが
挿入されることにより構成される。また、前記蓋体16
の裏面16aの中央部に形成された凹部16bにバニテ
ィミラー16cが嵌合された状態で固定される。更に、
前記第2蝶番20は中蓋22の左端部中央から突設され
る凸部20aが、前記被覆板18bから対峙して突設さ
れる一対の軸受部20b間に嵌合され、凸部20aの両
側に突設されるピン20cが軸受部20bに挿入される
ことにより構成される。
【0014】前記中枠18の被覆板18bの中央部には
円形開口部18dが形成され、この円形開口部18dに
回転枠24が回転可能に嵌合される。前記回転枠24は
筒状に形成され、その下端が前記容器本体12の底面1
2cに当接されると共に、外周に形成された鍔部24a
が前記被覆板18bの裏側に係止されることにより、回
転枠24の抜止めが行われる。
【0015】また、前記回転枠24の内側には図外の化
粧料を収納する化粧皿26が受容されるようになってい
る。前記回転枠24の上端内周部には前記化粧皿26の
肉厚程度の極浅い環状凹部24bが形成されると共に、
内周部には周方向に略等間隔にダボ24cが形成される
一方、前記化粧皿26の上端部にフランジ26aが形成
されると共に、外周には前記ダボ24cに係合される凹
部26bが形成される。そして、前記フランジ26aが
前記環状凹部24bに嵌合されると共に、前記凹部26
bが前記ダボ24cに係合されることにより、化粧皿2
6が回転枠24に固定される。尚、環状凹部24bにフ
ランジ26aが嵌合された状態で、回転枠24の上端と
フランジ26a上面とが面一になる。
【0016】一方、前記中蓋22の下面22a中央部に
形成された円形凹部22bには、前記回転枠24を覆う
ように円形に形成されたパッキン材28が嵌合されて固
定される。前記パッキン材28の周縁部には同心円状に
突設される内外二重のシール突起28aが突設され、こ
のシール突起28aが中蓋22の閉止状態で前記化粧皿
26のフランジ26a上面に圧接されて、この化粧皿2
6内の気密状態が保持されるようになっている。
【0017】前記回転枠24の前方外側には回動操作部
30が一体に突設され、この回動操作部30は容器本体
12の側壁12aの前方端に形成した開口部12dから
突出され、この回動操作部30を回動操作することによ
って回転枠24が所定角度だけ回転されるようになって
いる。また、前記回転枠24の外側には前方部分に第1
係合突起32が突設されると共に、この第1係合突起3
2の形成位置を避けて周方向に略等間隔に3箇所の第3
係合突起34が突設される。尚、前記3箇所の第3係合
突起34は、回転枠24の右方端に配置される1つを頂
点として、残りの2つが正三角形の2つの頂点を構成す
るように配置される。
【0018】ところで、前記中枠18の被覆板18bに
形成した円形開口部18dの内周縁部には、前記第1係
合突起32の上方部分に対応して切欠部18eが形成さ
れると共に、前記第3係合突起34の上方部分に対応し
てそれぞれ切欠部18fが形成されている。そして、前
記蓋体16の裏面16aの前方部分には前記第1係合突
起32の形成位置に対応して、前記切欠部18eに挿入
可能な支柱36aを突設し、この支柱36aの先端部に
蓋体16の閉止状態で前記第1係合突起32に係合可能
な第2係合突起36が形成される。また、前記中蓋22
の下面22aには前記パッキン材28の外周縁部に前記
第3係合突起34の形成位置に対応して、前記切欠部1
8fに挿入可能な支柱38aを突設し、この支柱38a
の先端部に中蓋22の閉止状態で前記第3係合突起34
にそれぞれ係合可能な第4係合突起38が形成される。
【0019】一方、前記回転枠24の後方右側の外側に
は図2に示すように弧状の板ばね40が一体に突設さ
れ、この板ばね40の先端部が容器本体12の底面12
cから立設するピン12eに係止されることにより、こ
の回転枠24の同図中反時計回り方向の回転に対して、
戻し方向の回転付勢力が付与されるようになっている。
尚、前記回転枠24は回動操作部30が容器本体12の
開口部12dの左方端に当接されることにより、この回
転枠24の初期位置(図2示状態)が決定される。
【0020】ところで、前記中蓋22は第2蝶番20と
は反対側となる先端部を突出させて摘み42を形成し、
閉止状態にある中蓋22はこの摘み42を指先に引っ掛
けて開放するようになっている。尚、前記摘み42の先
端部下面を薄肉化して、この摘み42と被覆板18bと
の間に隙間が設けられるようになっている。また、前記
蓋体16の裏面16aの右方端部には、前記中蓋22が
閉止された状態で蓋体16を閉止した際に、前記摘み4
2の上面に当接される突起部44を突設してある。
【0021】以上の構成により本実施例の気密化粧料容
器10は、図1,図2に示すように蓋体16および中蓋
22を開放して、回動操作部30から手を離した自然状
態では、図示するように回転枠24が板ばね40の付勢
力で初期位置に設定されており、第1係合突起32およ
び第3係合突起34は中枠18の被覆板18bに形成し
た切欠部18eおよび18fの直下に位置している。こ
の状態で中蓋22を閉止することにより、この中蓋22
の下面22aから突設する第4係合突起38は図6に示
すように前記切欠部18fから挿入されて第3係合突起
34に乗り越えて係合される。この係合状態で中蓋22
の閉止状態が保持されるが、この閉止状態で中蓋22下
面22aのパッキン材28のシール突起28aは、化粧
皿26のフランジ26a上面に圧接されて、この化粧皿
26内の気密状態が保持される。尚、前記シール突起2
8aが回転枠24の上端周縁部に圧接される構造として
も、化粧皿26内の気密性を保持することができる。
【0022】次に、蓋体16を閉止することにより、蓋
体16の裏面16aから突設する第2係合突起36は図
4に示すように切欠部18eから挿入されて第1係合突
起32に乗り越えて係合され、蓋体16の閉止状態が保
持される。尚、前記蓋体16および中蓋22が閉止され
た状態では図4に示すように空間部Sが設けられ、この
空間部Sにパフ46が収納される。また、前記中蓋22
の上面にはパフ46を受けるための凹部22cが形成さ
れている。
【0023】次に、閉止状態にある前記蓋体16および
中蓋22を開放する際には、図3に示すように回動操作
部30を手動で右方に移動することにより、回転枠24
が板ばね40の付勢力に抗して回転する。すると、回転
枠24と一体に形成された第1係合突起32および第3
係合突起34はこの回転枠24に伴って回転し、第2係
合突起36および第4係合突起38からずれて互いの係
合が解除される。すると、図5に示すように蓋体16を
手動で開いた後、図7に示すように中蓋22を手動で開
くことが可能となり、この状態で化粧皿26が現れて化
粧料の使用が可能となる。このとき、中蓋22はパッキ
ン材28のシール突起28aのスプリングバックにより
若干開かれるため、中蓋22の開動が容易になる。尚、
蓋体16,中蓋22の開放後に回動操作部30から手を
離すことにより、板ばね40の付勢力で回転枠24は初
期位置に復帰される。そして、化粧料の使用終了後は中
蓋22および蓋体16の順に閉止される。
【0024】ところで、本実施例では化粧皿26の気密
性は、中蓋22の閉止によってパッキン材28がフラン
ジ26aに圧接されることにより行われるが、このパッ
キン材28の圧接状態は第2係合突起34と第4係合突
起38との係合によって維持される。このとき、前記第
2係合突起34と第4係合突起38は、回転枠24の周
縁部に略等間隔に複数(本実施例では3箇所)設けられ
ているため、パッキン材28の圧接力が全周に亘って略
均等に作用して化粧皿26の気密性が著しく向上され
る。また、このように前記化粧皿26の気密性が第2係
合突起34と第4係合突起38との係合によって維持さ
れるため、中蓋22を容器本体12側に蝶着する第2蝶
番20の精度が関係せず、この第2蝶番20の精度が問
題となることはない。また、化粧皿26の気密性が中蓋
22によって維持されるため、蓋体16の第1蝶番14
の精度も必要以上に高精度が要求されることはない。
【0025】尚、本実施例では蓋体16の裏面16a
に、閉止状態にある中蓋22の摘み42の上面に当接さ
れる突起部44を突設したので、第4係合突起38が第
2係合突起34を乗り越えずに中蓋22が完全に閉止さ
れない状態で蓋体16を閉止した場合に、この蓋体16
の閉止力が前記突起部44を介して中蓋22に伝達され
ることになり、この蓋体16の閉止によって前記中蓋2
2をも完全に閉止することができる。
【0026】また、本実施例では回転枠24から回動操
作部30が一体に突設されるため、この操作部分の部品
点数を大幅に削減できると共に、その構造を簡略化する
ことができ、当該操作部分の組付け性を著しく簡単化す
ることができる。更に、本実施例では蓋体16および中
蓋22の開放操作が回転枠28の回転によって行われる
ため、これらの開放を操作部の押込みによって行う場合
に比較して、化粧料容器10のより小型化を達成するこ
とができる。
【0027】ところで、本実施例にあっては第3係合突
起34を回転枠24の周縁部に等間隔に3箇所設けた場
合を開示したが、これに限ることなくパッキン材28の
圧接状態を保持するに必要な数および位置に応じて設け
ればよい。また、図5中破線に示すように第1蝶番14
に、蓋体16を開動方向に付勢するトーションスプリン
グ48を設けることにより、第1係合突起32と第3係
合突起36との係合解除によって蓋体16を自動的に開
放することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す気密化粧料容器にあっては、容器本体には蓋体に加
えて中蓋を設けてあり、容器本体に回転自在に支持した
回転枠に収納した化粧皿を、中蓋の下面に取付けたパッ
キン材で密閉するようになっており、かつ、このパッキ
ン材による気密性は、回転枠の周方向に設けた複数の第
3係合突起および第4係合突起の係合によって保持する
ようになっている。従って、前記パッキン材による気密
押圧力は回転枠の周方向に作用して、化粧皿の気密性を
著しく向上することができる。また、前記化粧皿の気密
性が第3係合突起および第4係合突起の係合によって保
持されるため、中蓋の蝶着部分の精度が化粧皿の気密性
に影響することはなく、この中蓋延いては前記蓋体の構
成および組付け作業を著しく簡単化することができる。
更に、前記回転枠の回転によって第1係合突起と第2係
合突起および第3係合突起と第4係合突起の係合が解除
されるが、この係合解除するための回動操作部をこの回
転枠に一体に設けたので、部品点数の削減を可能として
製品のコストダウンを図ることができる。
【0029】また、本発明の請求項2にあっては、前記
蓋体の裏面に、この蓋体の閉止状態で、閉止状態にある
前記中蓋の上面に当接される突起部を設けたので、中蓋
を閉めた際に第4係合突起が第3係合突起を乗り越えな
いで中蓋が完全に閉止されていない場合にも、蓋体の閉
止力を、前記突起部を介して中蓋に伝達することができ
るため、中蓋を閉め忘れた際にも蓋体の閉止に伴って中
蓋を完全に閉止することができるという各種優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す蓋体を半開して中蓋を
開いた状態の斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す蓋体および中蓋を全開
した状態の平面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す回転枠を回転して蓋体
および中蓋を全開した状態の平面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す蓋体および中蓋を閉止
した図2のA−A線に対応する断面図である。
【図5】本発明の一実施例を示す蓋体の半開き状態の図
4に対応する断面図である。
【図6】本発明の一実施例を示す蓋体および中蓋を閉止
した図2のB−B線に対応する断面図である。
【図7】本発明の一実施例を示す蓋体を全開し中蓋を半
開した状態の図6に対応する断面図である。
【符号の説明】
10 気密化粧料容器 12 容器本体 14 第1蝶番 16 蓋体 18 中枠 20 第2蝶番 22 中蓋 24 回転枠 26 化粧皿 28 パッキン材 30 回動操作部 32 第1係合突起 34 第3係合突起 36 第2係合突起 38 第4係合突起 40 板ばね(付勢手段) 44 突起部
フロントページの続き (72)発明者 鬼沢 一郎 東京都墨田区立花5丁目29番10号 吉田工 業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と、この容器本体の後方端部に
    開閉自在に蝶着される蓋体とを備え、この容器本体に回
    転自在に支持され化粧皿を収納する回転枠と、この回転
    枠を一方向に回転付勢する付勢手段と、この回転枠から
    一体に突設されて容器本体に形成した開口部に位置され
    る回動操作部と、容器本体に開閉自在に蝶着されて前記
    回転枠の上側を覆う中蓋と、この中蓋の下面に取付けら
    れて中蓋の閉止状態で前記回転枠または前記化粧皿の上
    端周縁部に圧接されるパッキン材と、前記回転枠から外
    側に突設される第1係合突起と、前記蓋体から垂設され
    て蓋体の閉止状態で第1係合突起に係合される第2係合
    突起と、前記回転枠から外側に、その周方向に互いに間
    隔を隔てて突設される複数の第3係合突起と、前記中蓋
    の下面から突設されて中蓋の閉止状態で前記第3係合突
    起にそれぞれ係合される複数の第4係合突起とを設けた
    ことを特徴とする気密化粧料容器。
  2. 【請求項2】 前記蓋体の裏面に、この蓋体の閉止状態
    で、閉止状態にある前記中蓋の上面に当接される突起部
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の気密化粧料容
    器。
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