JPH08242107A - マイクロストリップライン共振器 - Google Patents

マイクロストリップライン共振器

Info

Publication number
JPH08242107A
JPH08242107A JP4521495A JP4521495A JPH08242107A JP H08242107 A JPH08242107 A JP H08242107A JP 4521495 A JP4521495 A JP 4521495A JP 4521495 A JP4521495 A JP 4521495A JP H08242107 A JPH08242107 A JP H08242107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microstrip line
resonator
conductor
pellet
dielectric substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4521495A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Shibuya
秀樹 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chemi Con Corp filed Critical Nippon Chemi Con Corp
Priority to JP4521495A priority Critical patent/JPH08242107A/ja
Publication of JPH08242107A publication Critical patent/JPH08242107A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイクロストリップラインと導体ペレットと
を組合せることにより、共振器としてのQ値を高めるこ
とができるマイクロストリップライン共振器を提供す
る。 【構成】 接地導体12を設けた誘電体基板10に、一
端を接地導体に接続した1/4波長のマイクロストリッ
プライン14を形成してなるマイクロストリップライン
共振器において、前記マイクロストリップライン共振器
の上面部に、この共振器と同じ形状の導体ペレット22
を部分的ないしはほぼ全面的に設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接地導体を設けた誘電
体基板とマイクロストリップラインとから構成されるマ
イクロストリップライン共振器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、誘電体基板の表面に1/4波長の
マイクロストリップラインを設け、前記誘電体基板の裏
面に接地導体を設け、マイクロストリップラインの一端
を開放し、他端を接地導体に接続した構造からなるマイ
クロストリップライン型の共振器は、高周波回路の分野
で使用されている。
【0003】しかるに、この種のマイクロストリップラ
イン共振器における共振周波数は、マイクロストリップ
ラインの長さと誘電体基板の比誘電率とによって決定さ
れる。このため、従来においては、目標とする共振周波
数よりも低い周波数で共振するようにマイクロストリッ
プラインを長めに形成し、しかる後所望の共振周波数が
得られるようにマイクロストリップラインを削って、そ
の長さを短くすることにより設定する方法が採用されて
いる。
【0004】このため、前記従来のマイクロストリップ
ライン共振器における共振周波数の調整方法によれば、
マイクロストリップラインの長さを短くして共振周波数
を上げることはできるが、下げることはできない。そこ
で、マイクロストリップラインの一部を除去してこの幅
を狭めると、特性インピーダンスが変化して共振周波数
が変化することから、マイクロストリップラインの給電
点と接地導体に対する接続端との間の一部を除去する
と、共振周波数が下がるという事実に基づいて、マイク
ロストリップラインの長さを短くすることによる共振周
波数を調整する方法と、マイクロストリップラインの一
部の幅を狭めて共振周波数を調整する方法とを組み合わ
せることによって、所望の共振周波数を正確に得ること
ができるように構成したマイクロストリップライン共振
器が提案されている(特開平5−211403号公
報)。
【0005】また、誘電体基板の表面に共振波長の1/
4の長さに設定された折り返し(U字形)パターンのマ
イクロストリップラインを設け、このマイクロストリッ
プラインの一端を第1の接続導体を介して前記誘電体基
板の裏面に設けた接地導体に接続し、またマイクロスト
リップラインの他端を第2の接続導体に接続した構成と
し、前記マイクロストリップラインの折り返しパターン
の所要長さ位置に対して、コンデンサ素子等の容量素子
を並列に接続することにより、所望の共振周波数を得る
ことができるように構成したマイクロストリップライン
共振器も提案されている(実開平4−114205号公
報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来におい
て、マイクロストリップライン共振器を形成する場合、
前記マイクロストリップラインとして、銅箔や厚膜導体
を使用していた。これらの場合、導体の厚さが10〜1
00μmと薄いために、共振器としてのQ値が低くなる
傾向にあるため、高価な誘電体共振器等が一般に使用さ
れている。
【0007】そこで、前記従来のマイクロストリップラ
イン共振器においては、共振器としてのQ値を高めるた
めに、マイクロストリップライン上にCuめっきを施し
たり、ハンダ盛りを行っているが、共振器としてのQ値
はさほど上がらない。因みに、40μmのCuめっきを
行っても、Q値は100〜116になる程度である。
【0008】そこで、本発明の目的は、マイクロストリ
ップラインと導体ペレットとを組合せることにより、共
振器としてのQ値を高めることができるマイクロストリ
ップライン共振器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るマイクロストリップライン共振器は、
接地導体を設けた誘電体基板に、一端を接地導体に接続
した1/4波長のマイクロストリップラインを形成して
なるマイクロストリップライン共振器において、前記マ
イクロストリップライン共振器の上面部に、この共振器
と同じ形状の導体ペレットを部分的ないしはほぼ全面的
に設けることを特徴とする。
【0010】この場合、導体ペレットは、厚さ約1mm
のCuペレットからなり、マイクロストリップライン共
振器の上面部にハンダ付けにより固定して構成すること
ができる。
【0011】
【作用】本発明に係るマイクロストリップライン共振器
によれば、マイクロストリップライン共振器の上面部
に、この共振器と同じ形状の導体ペレットを部分的ない
しはほぼ全面的に設けることにより、従来の構成と比較
して、共振器としてのQ値を大幅に高めることができ
る。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係るマイクロストリップライ
ン共振器の実施例につき、添付図面を参照しながら以下
詳細に説明する。
【0013】図1および図2は、本発明に係るマイクロ
ストリップライン共振器の一実施例を示すもので、それ
ぞれ概略平面図および断面図である。すなわち、図1お
よび図2において、参照符号10は誘電体基板、12は
この誘電体基板10の裏面に形成した接地導体、14は
前記誘電体基板10の表面に形成したマイクロストリッ
プライン(ストリップ導体)をそれぞれ示す。しかる
に、前記誘電体基板10は、例えば厚さ約1mm程度の
チタン酸バリウムを主成分とするセラミックスにより構
成することができる。また、接地導体12およびマイク
ロストリップライン14は、それぞれ銀(Ag)ペース
トを適宜に塗布してこれを焼付けることにより形成した
金属導体膜によって構成することができる。
【0014】また、マイクロストリップライン14は、
AgもしくはCu導体により、誘電体基板10上に所定
の長さLと幅Wとを有する厚膜またはめっき処理等によ
って形成することも可能であり、これにによりマイクロ
ストリップライン共振器を構成することができる。そし
て、前記マイクロストリップライン14の端部には、前
記誘電体基板10に対しても貫通する通孔16を設け、
この通孔16内に導電体物質18を充填して、前記マイ
クロストリップライン14の端部と接地導体12とを相
互に導通接続する。
【0015】しかるに、本実施例においては、前記マイ
クロストリップライン共振器の上面部に、この共振器と
同じ形状の導体ペレット22を載置して、この導体ペレ
ット22をハンダ付け20により固定する。この場合、
導体ペレット22としては、例えば厚さ約1mmのCu
ペレットを使用することができる。因みに、長さL=1
2.3mm、幅W=1.15mmからなるマイクロスト
リップライン共振器をAg導体からなる厚膜で構成した
場合、共振器としてのQ値は約100程度であるが、前
記共振器の上面部に、この共振器とほぼ同一形状で厚さ
約1mmのCuペレットを載置すると、前記Q値は約1
60となることが確認された。
【0016】図3および図4は、本発明に係るマイクロ
ストリップライン共振器の別の実施例を示すもので、そ
れぞれ概略平面図および断面図である。なお、説明の便
宜上、前記実施例と同一の構成部分については、同一の
参照符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0017】本実施例において、マイクロストリップラ
イン14は、互いに平行に延在する第1の部分14aお
よび第2の部分14bと、これらの部分を互いに接続す
る第3の部分14cとを有する折り返し状ないしU字状
に形成されている。そして、このマイクロストリップラ
イン14の前記一方の端部すなわち第1の部分14aの
端部には、前記実施例と同様に、前記誘電体基板10に
対しても貫通する通孔16を設け、この通孔16内に導
電体物質18を充填して、前記マイクロストリップライ
ン14の一端と接地導体12とを相互に導通接続してい
る。
【0018】しかるに、本実施例においては、前記構成
からなるマイクロストリップライン14の互いに平行に
延在して向かい合う第1の部分14aと第2の部分14
bとの相対する位置に、チップコンデンサ等の容量素子
24を跨設接続する。この場合、前記マイクロストリッ
プライン14の第1の部分14aおよび第2の部分14
bの長手方向に対する前記容量素子24の位置によっ
て、共振周波数を増減調整することができる。
【0019】そして、本実施例においては、前記マイク
ロストリップライン14の第3の部分14cからそれぞ
れ第1の部分14aおよび第2の部分14bに跨がるよ
うに、導体ペレット22をハンダ付け20により固定し
た構成からなる。このように構成することによっても、
前記実施例と同様に、共振器としてのQ値を高めること
ができる。
【0020】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更
をすることができる。例えば、前述した実施例において
は、接地導体の上に形成した誘電体基板上にマイクロス
トリップラインを載置した不平衡形の場合を示したが、
誘電体基板を接地導体で挾み、この誘電体基板中にマイ
クロストリップラインを挿入配置してなる平衡形の場合
においても前述した本発明のマイクロストリップライン
共振器を適用することができることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】前述した実施例から明らかなように、本
発明に係るマイクロストリップライン共振器によれば、
接地導体を設けた誘電体基板に、一端を接地導体に接続
した1/4波長のマイクロストリップラインを形成して
なるマイクロストリップライン共振器において、前記マ
イクロストリップライン共振器の上面部に、この共振器
と同じ形状の導体ペレットを部分的ないしはほぼ全面的
に設けた構成とすることにより、共振器としてのQ値を
著しく高めることができ、この種の共振器の性能の向上
に寄与する効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマイクロストリップライン共振器
の一実施例を示す概略平面図である。
【図2】図1に示すマイクロストリップライン共振器の
II−II線概略断面図である。
【図3】本発明に係るマイクロストリップライン共振器
の別の実施例を示す概略平面図である。
【図4】図3に示すマイクロストリップライン共振器の
IV−IV線概略断面図である。
【符号の説明】
10 誘電体基板 12 接地導体 14 マイクロストリップライン(共振器) 14a 第1の部分 14b 第2の部分 14c 第3の部分 16 通孔 18 導電体物質 20 ハンダ付け 22 ペレット 24 容量素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地導体を設けた誘電体基板に、一端を
    接地導体に接続した1/4波長のマイクロストリップラ
    インを形成してなるマイクロストリップライン共振器に
    おいて、 前記マイクロストリップライン共振器の上面部に、この
    共振器と同じ形状の導体ペレットを部分的ないしはほぼ
    全面的に設けることを特徴とするマイクロストリップラ
    イン共振器。
  2. 【請求項2】 導体ペレットは、厚さ約1mmのCuペ
    レットからなり、マイクロストリップライン共振器の上
    面部にハンダ付けにより固定してなる請求項1記載のマ
    イクロストリップライン共振器。
JP4521495A 1995-03-06 1995-03-06 マイクロストリップライン共振器 Pending JPH08242107A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4521495A JPH08242107A (ja) 1995-03-06 1995-03-06 マイクロストリップライン共振器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4521495A JPH08242107A (ja) 1995-03-06 1995-03-06 マイクロストリップライン共振器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08242107A true JPH08242107A (ja) 1996-09-17

Family

ID=12713025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4521495A Pending JPH08242107A (ja) 1995-03-06 1995-03-06 マイクロストリップライン共振器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08242107A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001144394A (ja) * 1999-11-17 2001-05-25 Mitsubishi Electric Corp 高周波回路

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001144394A (ja) * 1999-11-17 2001-05-25 Mitsubishi Electric Corp 高周波回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5408206A (en) Resonator structure having a strip and groove serving as transmission line resonators
JPS62263702A (ja) ストリツプラインフイルタ
JPH0255402A (ja) 誘電体フィルタ
JPH08242107A (ja) マイクロストリップライン共振器
JPS5930323B2 (ja) ストリツプ線路用無反射終端
JPH0697701A (ja) ローパスフィルタ
JPH0451602A (ja) 誘電体フィルタ
JPH07114322B2 (ja) 回路パタ−ン決定方法
JPH0624223B2 (ja) マイクロ波集積回路装置
JP2517105B2 (ja) フィルタ装置
JP2001326444A (ja) チップ部品の実装基板
JPH07263901A (ja) 高周波部品
JPH0353703A (ja) 電子部品の端子構造
JPH08222916A (ja) マイクロストリップライン共振器
JPS6122325Y2 (ja)
JPH0267809A (ja) 共振回路
JPH0744083Y2 (ja) 誘電体フィルタ
JP2557081Y2 (ja) マイクロ・ストリップラインフィルタ
JP2661004B2 (ja) 誘電体フィルタ
JP2611718B2 (ja) 半導体装置
JPH0230913Y2 (ja)
JP2673854B2 (ja) 折り返しストリップ線路型誘電体共振器及び誘電体フィルタ
JP3159025B2 (ja) 誘電体フィルタ
JPH05110319A (ja) トリプレート形ストリツプライン共振器
JPH0414301A (ja) 誘電体共振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040316