JP2001144394A - 高周波回路 - Google Patents

高周波回路

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JP2001144394A
JP2001144394A JP32721099A JP32721099A JP2001144394A JP 2001144394 A JP2001144394 A JP 2001144394A JP 32721099 A JP32721099 A JP 32721099A JP 32721099 A JP32721099 A JP 32721099A JP 2001144394 A JP2001144394 A JP 2001144394A
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conductor
block
dielectric substrate
frequency circuit
wiring pattern
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JP32721099A
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Kazutomi Mori
一富 森
Shintaro Shinjo
真太郎 新庄
Yukio Ikeda
幸夫 池田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘電体基板上の高周波回路の電気特性の調整
を容易にする。 【解決手段】 誘電体基板1上の導体配線パターン14
に接続され、誘電体基板1上に接するように実装された
導体ブロック19により、分布定数線路の特性を変化さ
せて、高周波回路の電気特性の調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衛星通信、地上
マイクロ波通信、移動体通信等に使用する高周波回路に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に高周波回路は、FET(Fiel
d Effect Transistor),BJT
(Bipolar Junction Transis
tor),HBT(Heterojunction B
ipolar Transistor)等の半導体素子
によるアクティブ回路素子と、線路、スタブ等の分布定
数回路素子や、MIM(Metal Insulato
r Metal)キャパシタ、チップキャパシタ、チッ
プ抵抗、薄膜抵抗、チップインダクタ、スパイラルイン
ダクタといった集中回路素子によって構成されるパッシ
ブ回路素子とを、同一又は複数の誘電体基板上に構成し
実現されている。その際に小型化のために、各回路素子
の間隔を狭くし高密度の実装を行う必要がある。
【0003】図9は、例えば、従来例として、IEEE
1996 Microwaveand Millim
eter−Wave Monolithic Circ
uits Symposium,pp.13−16に記
述されている誘電体基板上に構成された高周波回路を模
式的に示す図であり、誘電体基板(セラミック多層基
板)上に構成された2段増幅器モジュールの例である。
図9(a)は増幅器のレイアウトを模式的に示す図であ
り、図9(b)は増幅器の等価回路を示す図であり、図
9(c)は増幅器の入力整合回路のレイアウトの例を模
式的に示す図である。
【0004】図9において、1は誘電体基板、2は入力
端子、3は出力端子、4は半導体基板、5は前段トラン
ジスタ、6は後段トランジスタ、7は入力整合回路、8
は出力整合回路、9は前段トランジスタの出力回路、1
0は後段トランジスタの入力回路、11は段間整合回
路、12はバイアス回路、13はバイアス端子、14は
導体配線パターン、15は導体グランドパターン、16
はチップキャパシタ、17はチップ抵抗、18は前段ト
ランジスタへの出力端子である。
【0005】次に動作について説明する。信号は入力端
子2より入力され、入力整合回路7を介して前段トラン
ジスタ5に入力されて増幅される。増幅された信号は前
段トランジスタの出力回路9と後段トランジスタの入力
回路10から構成される段間整合回路11を介して、後
段トランジスタ6に入力されて増幅され、出力整合回路
8を介して出力端子3より出力される。前段トランジス
タ5,後段トランジスタ6へのバイアスは、バイアス端
子13に印加されたバイアス電圧がバイアス回路12を
介して供給される。
【0006】図9(c)の入力整合回路7において、入
力端子2から入力された信号は、導体配線パターン1
4,導体グランドパターン15,チップキャパシタ1
6,チップ抵抗17等によって整合がなされ、前段トラ
ンジスタ5への出力端子18へと出力される。
【0007】図9(c)の入力整合回路7のように、導
体配線パターン14を折り曲げたり、導体配線パターン
14,導体グランドパターン15,チップキャパシタ1
6やチップ抵抗17等のチップ部品の間隔を狭く高密度
に実装することにより、小型な高周波回路(増幅器)を
実現している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の高周波回路は、
図9(c)に示すように、導体配線パターン14を折り
曲げたり、導体配線パターン14,導体グランドパター
ン15,チップキャパシタ16やチップ抵抗17等のチ
ップ部品の間隔を狭く高密度に実装していることによ
り、回路調整を行う際に、線路の長さ、スタブの長さの
調整を行いにくく、また、チップキャパシタ、チップ抵
抗等のチップ部品を用いた高周波回路の場合に、配線パ
ターンは最小限となっているため、チップ部品の位置の
調整が困難であり、高周波回路のインピーダンス等の電
気特性の細かな調整を行いにくいという課題があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、誘電体基板上に構成される高周波
回路において、高周波回路のインピーダンス等の電気特
性の細かな調整を行うことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る高周波回
路は、誘電体基板上に構成された導体配線パターンと、
上記導体配線パターンに接続され、上記誘電体基板上に
接するように実装された導体ブロックとを備えたもので
ある。
【0011】この発明に係る高周波回路は、導体ブロッ
クの一端を導体配線パターンに接続し、導体ブロックの
他端を開放又は誘電体基板上に構成された他の導体配線
パターンに接続したものである。
【0012】この発明に係る高周波回路は、導体ブロッ
クの一端を導体配線パターンに接続し、導体ブロックの
他端を誘電体基板上に構成された導体グランドパターン
に接続したものである。
【0013】この発明に係る高周波回路は、導体ブロッ
クの一端を導体配線パターンに接続し、導体ブロックの
他端を誘電体基板と垂直方向に開放して実装したもので
ある。
【0014】この発明に係る高周波回路は、導体ブロッ
クの形状を、誘電体基板上に実装されるチップ部品と同
等の直方体とするものである。
【0015】この発明に係る高周波回路は、導体ブロッ
クが、直方体の誘電体ブロックの表面に導体メッキを施
したものである。
【0016】この発明に係る高周波回路は、導体ブロッ
クの一端又は両端に半田メッキを施したものである。
【0017】この発明に係る高周波回路は、導体ブロッ
クの一端又は両端に、突起状電極である導体バンプ又は
球状の導体片である導体球を設けたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は実施の形態1による高周波回路を
示す図である。図1において、1は誘電体基板、14は
導体配線パターン、19は、導体配線パターン14間に
接続され、誘電体基板1に接するように実装された導体
ブロックである。
【0019】次に動作について説明する。図1(a),
(b)において、2つの導体配線パターン14の間を直
列に導体ブロック19で接続している。導体ブロック1
9の形状は、図1(a)のような折れ曲がりのある形状
でも、図1(b)のような直方体の形状でも良く任意で
ある。導体ブロック19は、誘電体基板1に接するよう
に実装されているため、誘電体基板1上の導体配線パタ
ーン14と電気的には同じ分布定数線路を実現してい
る。
【0020】導体ブロック19を用いる場合には、異な
る形状の導体ブロックを複数用意して、接続する導体ブ
ロック19を必要に応じて変更することで、導体配線パ
ターン14を全く変更することなく、等価的に分布定数
線路の特性を変化させることができる。例えば、導体ブ
ロック19の幅や高さにより等価的に分布定数線路のイ
ンピーダンスを変化させたり、導体ブロック19の長さ
により等価的に分布定数線路の電気長を変化させること
により、高周波回路の電気特性の調整を容易にしてい
る。
【0021】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、導体配線パターン14間を、必要に応じ最適な形状
の導体ブロック19で接続することにより、分布定数線
路の特性を変化させることができ、高周波回路の電気特
性の調整を容易にすることができるという効果が得られ
る。
【0022】実施の形態2.図2は実施の形態2による
高周波回路を示す図である。図2において、1は誘電体
基板、14は導体配線パターン、19は、一端を導体配
線パターン14に接続され、他端を開放又は他の導体配
線パターン14に接続され、誘電体基板1に接するよう
に実装された導体ブロックである。
【0023】次に動作について説明する。誘電体基板1
上に形成された導体配線パターン14上に、等価的に並
列に導体ブロック19が実装されている。導体ブロック
19の形状は、図2(a),(b)のような折れ曲がっ
た形状でも、図2(c),(d)のような直方体の形状
でも良い。また、導体ブロック19が接続されている導
体配線パターン14の数は、図2(a),(c)のよう
に1つでも、図2(b),(d)のように複数でも良
い。図2の導体ブロック19は、導体線路パターン14
に対して、等価的に並列に接続されているため、電気的
には誘電体基板1上に並列に作製された導体配線パター
ンと同じオープンスタブを実現している。
【0024】導体ブロック19を用いる場合には、異な
る形状の導体ブロック19を複数用意し、接続する導体
ブロック19を必要に応じて変更することで、導体配線
パターン14を全く変更することなく、等価的にオープ
ンスタブの特性や分布定数線路の特性を変化させること
ができる。例えば、導体ブロック19の幅により等価的
にオープンスタブのインピーダンスを変化させたり、導
体ブロック19の長さにより等価的にオープンスタブの
電気長を変化させることにより、高周波回路の電気特性
の調整を容易にしている。また、導体ブロック19の高
さにより、等価的に分布定数線路のインピーダンスを変
化させることにより、高周波回路の電気特性の調整を容
易にしている。
【0025】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、導体配線パターン14と等価的に並列に、必要に応
じ最適な形状の導体ブロック19で接続することによ
り、オープンスタブの特性や分布定数線路の特性を変化
させることができ、高周波回路の電気特性の調整を容易
にすることができるという効果が得られる。
【0026】実施の形態3.図3は実施の形態3による
高周波回路を示す図である。図3において、1は誘電体
基板、14は導体配線パターン、15は導体グランドパ
ターン、19は、導体配線パターン14と導体グランド
パターン間に接続され、誘電体基板1に接するように実
装された導体ブロックである。
【0027】次に動作について説明する。図3に示す高
周波回路は、実施の形態2の図2に示した高周波回路と
比較し、導体配線パターン14に接続された導体ブロッ
ク19の他端が、誘電体基板1上に作製された導体グラ
ンドパターン15と接続され接地されている点のみが異
なる。このように、導体ブロック19は、導体線路パタ
ーン14に対して等価的に並列に接続され、他端が接地
されているため、電気的には誘電体基板1上に並列に作
製され、他端が接地された導体配線パターン14と同じ
ショートスタブを実現している。
【0028】導体ブロック19を用いる場合には、異な
る形状の導体ブロック19を複数用意し、接続する導体
ブロック19を必要に応じて変更することで、導体配線
パターン14を全く変更することなく、等価的にショー
トスタブの特性や分布定数線路の特性を変化させること
ができる。例えば、導体ブロック19の幅により等価的
にショートスタブのインピーダンスを変化させたり、導
体ブロック19の長さにより等価的にショートスタブの
電気長を変化させることにより、高周波回路の電気特性
の調整を容易にしている。また、導体ブロック19の高
さにより、等価的に分布定数線路のインピーダンスを変
化させることにより、高周波回路の電気特性の調整を容
易にしている。
【0029】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、導体配線パターン14と導体グランドパターン15
を、必要に応じ最適な形状の導体ブロック19で接続す
ることにより、ショートスタブの特性や分布定数線路の
特性を変化させることができ、高周波回路の電気特性の
調整を容易にすることができるという効果が得られる。
【0030】実施の形態4.図4は実施の形態4による
高周波回路を示す図である。図4において、1は誘電体
基板、14は導体配線パターン、19は、一端を導体配
線パターン14に接続され、他端を誘電体基板1と垂直
方向に開放して実装された導体ブロックである。
【0031】次に動作について説明する。導体ブロック
19の一端が導体配線パターン14に接続され、誘電体
基板1上に接するように導体ブロック19が実装されて
いる。また、導体ブロック19の長手方向が、誘電体基
板1に対して垂直方向になり、他端が開放になるよう実
装されている。このように実装された導体ブロック19
により、電気的にはオープンスタブと同様な特性を実現
している。
【0032】導体ブロック19を用いる場合には、異な
る形状の導体ブロック19を複数用意し、接続する導体
ブロック19を必要に応じて変更し、導体ブロック19
の長手方向が、誘電体基板1に対して垂直方向になるよ
う実装することにより、導体配線パターン14を全く変
更することなく、等価的にオープンスタブの特性や分布
定数線路の特性を変化させることができる。例えば、導
体ブロック19の幅により等価的にオープンスタブのイ
ンピーダンスを変化させたり、導体ブロック19の長さ
により等価的にオープンスタブの電気長を変化させるこ
とにより、高周波回路の電気特性の調整を容易にしてい
る。また、導体ブロック19の高さにより、等価的に分
布定数線路のインピーダンスを変化させることにより、
高周波回路の電気特性の調整を容易にしている。
【0033】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、導体ブロック19の一端を導体配線パターン14と
接続し、他端を誘電体基板1と垂直方向に開放して実装
することにより、オープンスタブの特性や分布定数線路
の特性を変化させることができ、高周波回路の電気特性
の調整を容易にすることができるという効果が得られ
る。
【0034】また、導体ブロック19を誘電体基板1と
垂直方向に実装することにより、実施の形態2と比較し
て、さらに誘電体基板1を高密度に実装することができ
るという効果が得られる。
【0035】実施の形態5.図5は実施の形態5による
高周波回路を示す図である。図5において、1は誘電体
基板、14は導体配線パターン、20は長さL,幅W,
高さHのチップ部品と同等の形状の直方体の導体、21
は、導体配線パターン14間に接続され、誘電体基板1
に接するように実装された直方体の導体ブロックであ
る。ここでは、直方体の導体20を、そのまま直方体の
導体ブロック21として使用している。
【0036】次に動作について説明する。図5に示す高
周波回路は、図1に示す実施の形態1による高周波回路
と比較して、導体ブロック21として図5(a)に示す
直方体の導体20を用いている点が異なる。この実施の
形態では、図1に示す高周波回路の導体ブロック19の
代わりに、誘電体基板1上の複数の導体配線パターン1
4に接続した複数の直方体の導体ブロック21を使用し
ている。導体ブロック21は誘電体基板1に接するよう
に実装されているため、電気的には誘電体基板1上の導
体配線パターン14と同じ分布定数線路を実現すること
ができる。
【0037】直方体の導体ブロック21を用いる場合に
は、複数の導体配線パターン14を誘電体基板1上に作
製しておき、その導体配線パターン14の接続の仕方を
導体ブロック21を用いて必要に応じて変更(接続した
り接続しなかったり)することで、導体配線パターン1
4を全く変更することなく、等価的に分布定数線路の特
性を変化させることができる。また、導体ブロック21
の幅Wや高さHにより等価的に分布定数線路のインピー
ダンスを変化させたり、導体ブロック21の長さLによ
り等価的に分布定数線路の電気長を変化させることによ
り、高周波回路の電気特性の調整を容易にすることもで
きる。
【0038】また、導体ブロック21は直方体の形状
で、チップキャパシタ、チップインダクタ、チップ抵抗
等のチップ部品と同等の形状であるため、それらのチッ
プ部品の実装と同じ実装技術を用いることにより、導体
ブロック21の誘電体基板1上への実装を容易にしてい
る。さらに、導体ブロック21とチップ部品はともに直
方体という同等の形状であるため置き換えが可能であ
り、導体配線パターン14の変更なしに回路構成の変更
も容易にしている。さらに、直方体の導体ブロック21
は面取りされていても良く、この場合は、自動挿入機に
よるハンドリングを容易にすると共に、誘電体基板1に
半田付けした際に、半田の広がりを防いでいる。
【0039】なお、図5に示す高周波回路は、直方体の
導体ブロック21を、図1に示す実施の形態1に適用し
た場合の高周波回路の例であるが、実施の形態2から実
施の形態4の高周波回路や、その他の高周波回路にも同
様に適用することができる。
【0040】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、複数の導体配線パターン14を誘電体基板1上に作
製しておき、その導体配線パターン14の接続の仕方を
導体ブロック21を用いて必要に応じて変更することに
より、導体配線パターン14を全く変更することなく、
等価的に分布定数線路の特性を変化させることができ、
高周波回路の電気特性の調整を容易にすることができる
という効果が得られる。
【0041】また、導体ブロック21はチップ部品と同
等の直方体の形状であるため、チップ部品の実装と同じ
実装技術を用いることにより、導体ブロック21の誘電
体基板1上への実装を容易にすることができるという効
果が得られる。さらに、導体ブロック21とチップ部品
はともに直方体という同等の形状であるため、置き換え
が可能であり、導体配線パターン14の変更なしに回路
構成の変更も容易に行うことができるという効果が得ら
れる。
【0042】実施の形態6.図6は実施の形態6による
高周波回路を示す図である。図6において、1は誘電体
基板、14は導体配線パターン、22は導体膜、23は
直方体の誘電体、24は直方体の誘電体23の表面に導
体膜22を設けた、長さL,幅W,高さHのチップ部品
と同等の形状の直方体の導体ブロックであり、この直方
体の導体ブロック24は、導体配線パターン14と接続
され、誘電体基板1に接するように実装される。
【0043】次に動作について説明する。図6に示す高
周波回路は、実施の形態1の図1に示す高周波回路と比
較して、導体ブロックとして、図6(a),(b)に示
すように、直方体の誘電体23の表面に導体膜22を設
けた導体ブロック24を用いている点が異なる。直方体
の誘電体23の表面に導体膜22を設けた導体ブロック
24は、誘電体基板1と接するように実装されているた
め、電気的には誘電体基板1上の導体配線パターン14
と同じ分布定数線路を実現することができる。
【0044】直方体の導体ブロック24を用いる場合に
は、複数の導体配線パターン14を誘電体基板1上に作
製しておき、その導体配線パターン14の接続の仕方を
導体ブロック24を用いて必要に応じて変更(接続した
り接続しなかったり)することで、導体配線パターン1
4を全く変更することなく、等価的に分布定数線路の特
性を変化させることができる。また、導体ブロック24
の幅Wや高さHにより等価的に分布定数線路のインピー
ダンスを変化させたり、導体ブロック24の長さLによ
り分布定数線路の電気長を変化させることにより、高周
波回路の電気特性の調整を容易にすることもできる。
【0045】また、導体ブロック24は直方体の形状で
あるため、チップキャパシタ、チップインダクタ、チッ
プ抵抗等のチップ部品と同等の形状で、それらのチップ
部品の実装と同じ実装技術を用いることにより、導体ブ
ロック24の誘電体基板1上への実装を容易にしてい
る。さらに、導体ブロック24は、主に誘電体23で構
成されているため軽量化を可能にしている。さらに、導
体ブロック24とチップ部品はともに直方体という同一
の形状であるため置き換えが可能であり、導体配線パタ
ーン14の変更なしに回路構成の変更も容易にしてい
る。さらに、直方体の導体ブロック24は面取りされて
いても良い。
【0046】なお、図6に示す高周波回路は、直方体の
導体ブロック24を、図1に示す実施の形態1に適用し
た場合の高周波回路の例であるが、実施の形態2から実
施の形態4の高周波回路や、その他の高周波回路にも同
様に適用することができる。
【0047】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、複数の導体配線パターン14を誘電体基板1上に作
製しておき、その導体配線パターン14の接続の仕方を
導体ブロック24を用いて必要に応じて変更することに
より、導体配線パターン14を全く変更することなく、
等価的に分布定数線路の特性を変化させることができ、
高周波回路の電気特性の調整を容易にすることができる
という効果が得られる。
【0048】また、導体ブロック24はチップ部品と同
等の直方体の形状であるため、チップ部品の実装と同じ
実装技術を用いることにより、導体ブロック24の誘電
体基板1上への実装を容易にすることができるという効
果が得られる。さらに、導体ブロック24は主に誘電体
23で構成されているため軽量化が可能であるという効
果が得られる。さらに、導体ブロック24とチップ部品
はともに直方体という同等の形状であるため置き換えが
可能であり、導体配線パターン14の変更なしに回路構
成の変更も容易に行うことができるという効果が得られ
る。
【0049】実施の形態7.図7は実施の形態7による
高周波回路を示す図である。図7において、1は誘電体
基板、14は導体配線パターン、20は直方体の導体、
25は半田メッキ、26は、直方体の導体20の一端又
は両端に半田メッキ25を施した、長さL,幅W,高さ
Hのチップ部品と同等の形状の直方体の導体ブロックで
あり、この直方体の導体ブロック26は、導体配線パタ
ーン14と接続され、誘電体基板1に接するように実装
される。
【0050】次に動作について説明する。図7に示す高
周波回路は、実施の形態7の図5に示す高周波回路と比
較して、導体ブロックとして、図7(a)に示すよう
に、直方体の導体20の一端又は両端に半田メッキ25
を施した直方体の導体ブロック26を用いている点が異
なる。導体ブロック26は誘電体基板1と接するように
実装されているため、電気的には誘電体基板1上の導体
配線パターン14と同じ分布定数線路を実現することが
できる。
【0051】直方体の導体ブロック26を用いる場合に
は、複数の導体配線パターン14を誘電体基板1上に作
製しておき、その導体配線パターン14の接続の仕方を
導体ブロック26を用いて必要に応じて変更(接続した
り接続しなかったり)することで、導体配線パターン1
4を全く変更することなく、等価的に分布定数線路の特
性を変化させることができる。また、導体ブロック26
の幅Wや高さHにより等価的に分布定数線路のインピー
ダンスを変化させたり、導体ブロック26の長さLによ
り分布定数線路の電気長を変化させることにより、高周
波回路の電気特性の調整を容易にすることもできる。
【0052】また、導体ブロック26は直方体の形状で
あるため、チップキャパシタ、チップインダクタ、チッ
プ抵抗等のチップ部品と同等の形状で、それらのチップ
部品の実装と同じ実装技術を用いることにより、導体ブ
ロック26の誘電体基板1上への実装を容易にしてい
る。さらに、直方体の導体20の一端又は両端に半田メ
ッキ25を施しているため、誘電体基板1上への半田付
けを容易にしている。さらに、導体ブロック26とチッ
プ部品はともに直方体という同等の形状であるため置き
換えが可能であり、導体配線パターン14の変更なしに
回路構成の変更も容易にしている。
【0053】なお、導体ブロック26として、直方体の
誘電体の表面に導体膜を設けた導体ブロックの一端又は
両端に半田メッキを施した導体ブロックを用いても良
く、その場合には、さらに軽量にすることができる。な
お、直方体のブロック26は面取りされていても良い。
【0054】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、複数の導体配線パターン14を誘電体基板1上に作
製しておき、その導体配線パターン14の接続の仕方を
導体ブロック26を用いて必要に応じて変更することに
より、導体配線パターン14を全く変更することなく、
等価的に分布定数線路の特性を変化させることができ、
高周波回路の電気特性の調整を容易にすることができる
という効果が得られる。
【0055】また、導体ブロック26はチップ部品と同
等の直方体の形状であるため、チップ部品の実装と同じ
実装技術を用いることにより、導体ブロック26の誘電
体基板1上への実装を容易にすることができるという効
果が得られる。さらに、導体ブロック26とチップ部品
はともに直方体という同等の形状であるため置き換えが
可能であり、導体配線パターン14の変更なしに回路構
成の変更も容易に行うことができるという効果が得られ
る。さらに、直方体の導体20の一端又は両端に半田メ
ッキ25を施しているため、誘電体基板1上への半田付
けを容易にすることができるという効果が得られる。
【0056】実施の形態8.図8は実施の形態8による
高周波回路を示す図である。図8において、1は誘電体
基板、14は導体配線パターン、20は直方体の導体、
27は、直方体の導体20よりも十分小さな突起状電極
である導体バンプ、又は導体20よりも十分小さな球状
の導体片である導体球で、28は、直方体の導体20の
一端又は両端に、導体バンプ又は導体球27を設けた導
体ブロックであり、この直方体の導体ブロック28は、
導体配線パターン14と接続され、誘電体基板1に接す
るように実装される。
【0057】次に動作について説明する。図8に示す高
周波回路は、実施の形態5の図5に示す高周波回路と比
較して、導体ブロックとして、図8(a)に示すよう
に、直方体の導体20の一端又は両端に導体バンプ又は
導体球27を設けた直方体の導体ブロック28を用いて
いる点が異なる。導体ブロック28は誘電体基板1に接
するように実装されているため、電気的には誘電体基板
1上の導体配線パターン14と同じ分布定数線路を実現
することができる。
【0058】直方体の導体ブロック28を用いる場合に
は、複数の導体配線パターン14を誘電体基板1上に作
製しておき、その導体配線パターン14の接続の仕方を
導体ブロック28を用いて必要に応じて変更(接続した
り接続しなかったり)することで、導体配線パターン1
4を全く変更することなく、等価的に分布定数線路の特
性を変化させることができる。また、導体ブロック28
の幅Wや高さHにより等価的に分布定数線路のインピー
ダンスを変化させたり、導体ブロック28の長さLによ
り分布定数線路の電気長を変化させることにより、高周
波回路の電気特性の調整を容易にすることもできる。
【0059】また、導体ブロック28は直方体の形状で
あるため、チップキャパシタ、チップインダクタ、チッ
プ抵抗等のチップ部品と同等の形状で、それらのチップ
部品の実装と同じ実装技術を用いることにより、導体ブ
ロック28の誘電体基板1上への実装を容易にしてい
る。さらに、導体ブロック28とチップ部品はともに直
方体という同等の形状であるため置き換えが可能であ
り、導体配線パターン14の変更なしに回路構成の変更
も容易にしている。さらに、直方体の導体20の一端又
は両端に導体バンプ又は導体球27を設けているため、
誘電体基板1上への実装の位置精度を高めている。
【0060】なお、導体ブロック28として、直方体の
誘電体の表面に導体膜を設けた導体ブロックの両端に導
体バンプ又は導体球27を設けた導体ブロックを用いて
も良く、その場合には、さらに軽量にすることができ
る。なお、直方体の導体ブロック28は面取りされてい
ても良い。
【0061】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、複数の導体配線パターン14を誘電体基板1上に作
製しておき、その導体配線パターン14の接続の仕方を
導体ブロック28を用いて必要に応じて変更することに
より、導体配線パターン14を全く変更することなく、
等価的に分布定数線路の特性を変化させることができ、
高周波回路の電気特性の調整を容易にすることができる
という効果が得られる。
【0062】また、導体ブロック28はチップ部品と同
等の直方体の形状であるため、チップ部品の実装と同じ
実装技術を用いることにより、導体ブロック28の誘電
体基板1上への実装を容易にすることができるという効
果が得られる。さらに、導体ブロック28とチップ部品
はともに直方体という同等の形状であるため置き換えが
可能であり、導体配線パターン14の変更なしに回路構
成の変更も容易に行うことができるという効果が得られ
る。さらに、直方体の導体20の一端又は両端に導体バ
ンプ又は導体球27を設けているため、誘電体基板1上
への実装の位置精度を高めることができるという効果が
得られる。
【0063】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、誘電
体基板上に構成された導体配線パターンと、導体配線パ
ターンに接続され、誘電体基板上に接するように実装さ
れた導体ブロックとを備えたことにより、分布定数線
路、オープンスタブ又はショートスタブの特性を変化さ
せることができ、高周波回路の電気特性の調整を容易に
することができるという効果がある。
【0064】この発明によれば、導体ブロックの一端を
導体配線パターンに接続し、導体ブロックの他端を開放
又は誘電体基板上に構成された他の導体配線パターンに
接続したことにより、分布定数線路の特性又はオープン
スタブの特性を変化させることができ、高周波回路の電
気特性の調整を容易にすることができるという効果があ
る。
【0065】この発明によれば、導体ブロックの一端を
導体配線パターンに接続し、導体ブロックの他端を誘電
体基板上に構成された導体グランドパターンに接続した
ことにより、分布定数線路の特性又はショートスタブの
特性を変化させることができ、高周波回路の電気特性の
調整を容易にすることができるという効果がある。
【0066】この発明によれば、導体ブロックの一端を
導体配線パターンに接続し、導体ブロックの他端を誘電
体基板と垂直方向に開放して実装したことにより、分布
定数線路の特性又はオープンスタブの特性を変化させる
ことができ、高周波回路の電気特性の調整を容易にする
ことができるという効果がある。
【0067】この発明によれば、導体ブロックの形状
を、誘電体基板上に実装されるチップ部品と同等の直方
体とすることにより、チップ部品の実装と同じ実装技術
を用いることができ、導体ブロックの誘電体基板上への
実装を容易にすることができるという効果がある。ま
た、チップ部品と導体ブロックを置き換えることによ
り、導体配線パターンの変更なしに回路構成の変更を容
易にすることができるという効果がある。
【0068】この発明によれば、導体ブロックが、直方
体の誘電体ブロックの表面に導体メッキを施したもので
あることにより、軽量化が可能であるという効果があ
る。
【0069】この発明によれば、導体ブロックの一端又
は両端に半田メッキを施したことにより、誘電体基板上
への半田付けを容易にすることができるという効果があ
る。
【0070】この発明によれば、導体ブロックの一端又
は両端に、突起状電極である導体バンプ又は球状の導体
片である導体球を設けたことにより、誘電体基板上への
実装の位置精度を高めることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による高周波回路を
示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による高周波回路を
示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による高周波回路を
示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による高周波回路を
示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態5による高周波回路を
示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態6による高周波回路を
示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態7による高周波回路を
示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態8による高周波回路を
示す図である。
【図9】 従来の高周波回路を示す図である。
【符号の説明】 1 誘電体基板、14 導体配線パターン、15 導体
グランドパターン、19 導体ブロック、20 導体、
21 導体ブロック、22 導体膜、23 誘電体、2
4 導体ブロック、25 半田メッキ、26 導体ブロ
ック、27 導体バンプ又は導体球、28 導体ブロッ
ク。
フロントページの続き (72)発明者 池田 幸夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5E317 AA11 BB01 CC01 CC15 CD34 GG11 GG17 5E336 AA04 AA11 BB01 BB02 BB03 CC31 CC51 DD01 EE01 GG19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基板上に構成された導体配線パタ
    ーンと、 上記導体配線パターンに接続され、上記誘電体基板上に
    接するように実装された導体ブロックとを備えたことを
    特徴とする高周波回路。
  2. 【請求項2】 導体ブロックの一端を導体配線パターン
    に接続し、導体ブロックの他端を開放又は誘電体基板上
    に構成された他の導体配線パターンに接続したことを特
    徴とする請求項1記載の高周波回路。
  3. 【請求項3】 導体ブロックの一端を導体配線パターン
    に接続し、導体ブロックの他端を誘電体基板上に構成さ
    れた導体グランドパターンに接続したことを特徴とする
    請求項1記載の高周波回路。
  4. 【請求項4】 導体ブロックの一端を導体配線パターン
    に接続し、導体ブロックの他端を誘電体基板と垂直方向
    に開放して実装したことを特徴とする請求項1記載の高
    周波回路。
  5. 【請求項5】 導体ブロックの形状を、誘電体基板上に
    実装されるチップ部品と同等の直方体とすることを特徴
    とする請求項1記載の高周波回路。
  6. 【請求項6】 導体ブロックが、直方体の誘電体ブロッ
    クの表面に導体メッキを施したものであることを特徴と
    する請求項5記載の高周波回路。
  7. 【請求項7】 導体ブロックの一端又は両端に半田メッ
    キを施したことを特徴とする請求項5又は請求項6記載
    の高周波回路。
  8. 【請求項8】 導体ブロックの一端又は両端に、突起状
    電極である導体バンプ又は球状の導体片である導体球を
    設けたことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の高
    周波回路。
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