JP2001144395A - 高周波回路 - Google Patents

高周波回路

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JP2001144395A
JP2001144395A JP32722199A JP32722199A JP2001144395A JP 2001144395 A JP2001144395 A JP 2001144395A JP 32722199 A JP32722199 A JP 32722199A JP 32722199 A JP32722199 A JP 32722199A JP 2001144395 A JP2001144395 A JP 2001144395A
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dielectric substrate
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circuit
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Kazutomi Mori
一富 森
Shintaro Shinjo
真太郎 新庄
Yukio Ikeda
幸夫 池田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波回路の動作の安定性を高める。 【解決手段】 誘電体基板1上にトランジスタが搭載さ
れている半導体基板4,入力整合回路7,出力整合回路
8が実装されている。所定の高さを有する導体ブロック
19は、導体グランドパターン15と接続され、入力整
合回路7と出力整合回路8間に、誘電体基板1上に接す
るように実装され、トランジスタの入力と出力間の不要
な結合を抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衛星通信、地上
マイクロ波通信、移動体通信等に使用する高周波回路に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に高周波回路は、FET(Fiel
d Effect Transistor),BJT
(Bipolar Junction Transis
tor),HBT(Heterojunction B
ipolar Transistor)等の半導体素子
によるアクティブ回路素子と、線路、スタブ等の分布定
数回路素子や、MIM(Metal Insulato
r Metal)キャパシタ、チップキャパシタ、チッ
プ抵抗、薄膜抵抗、チップインダクタ、スパイラルイン
ダクタといった集中回路素子によって構成されるパッシ
ブ回路素子とを、同一又は複数の誘電体基板上に構成し
実現されている。その際に小型化のために、各回路素子
の間隔を狭くし高密度の実装を行う必要がある。
【0003】図11は、例えば、従来例として、IEE
E 1996 Microwaveand Milli
meter−Wave Monolithic Cir
cuits Symposium,pp.13−16に
記述されている誘電体基板上に構成された高周波回路を
模式的に示す図であり、誘電体基板(セラミック多層基
板)上に構成された2段増幅器モジュールの例である。
図11(a)は増幅器のレイアウトを模式的に示す図で
あり、図11(b)は増幅器の等価回路を示す図であ
り、図11(c)は増幅器の入力整合回路のレイアウト
の例を模式的に示す図である。
【0004】図11において、1は誘電体基板、2は入
力端子、3は出力端子、4は半導体基板、5は前段トラ
ンジスタ、6は後段トランジスタ、7は入力整合回路、
8は出力整合回路、9は前段トランジスタの出力回路、
10は後段トランジスタの入力回路、11は段間整合回
路、12はバイアス回路、13はバイアス端子、14は
導体配線パターン、15は導体グランドパターン、16
はチップキャパシタ、17はチップ抵抗、18は前段ト
ランジスタへの出力端子である。
【0005】次に動作について説明する。信号は入力端
子2より入力され、入力整合回路7を介して前段トラン
ジスタ5に入力されて増幅される。増幅された信号は前
段トランジスタの出力回路9と後段トランジスタの入力
回路10から構成される段間整合回路11を介して、後
段トランジスタ6に入力されて増幅され、出力整合回路
8を介して出力端子3より出力される。前段トランジス
タ5,後段トランジスタ6へのバイアスは、バイアス端
子13に印加されたバイアス電圧がバイアス回路12を
介して供給される。
【0006】図11(c)の入力整合回路7において、
入力端子2から入力された信号は、導体配線パターン1
4,導体グランドパターン15,チップキャパシタ1
6,チップ抵抗17等によって整合がなされ、前段トラ
ンジスタ5への出力端子18へと出力される。
【0007】図11(a)に示すように、前段トランジ
スタ5,後段トランジスタ6を隣接させたり、図11
(c)の入力整合回路7のように、導体配線パターン1
4を折り曲げたり、導体配線パターン14,導体グラン
ドパターン15,チップキャパシタ16やチップ抵抗1
7等のチップ部品の間隔を狭く高密度に実装することに
より、小型な高周波回路(増幅器)を実現している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の高周波回路は、
図11(a),図11(c)に示すように、前段トラン
ジスタ5,後段トランジスタ6を隣接させたり、導体配
線パターン14を折り曲げたり、導体配線パターン1
4,導体グランドパターン15,チップキャパシタ16
やチップ抵抗17等のチップ部品の間隔を狭く高密度に
実装していることにより、アクティブ、パッシブの各回
路素子間でのアイソレーションが不充分となり、各回路
素子間での結合が生じる可能性が大きい。そのため、ア
クティブ素子を含む高周波回路においては動作が不安定
となったり、パッシブ回路のみの高周波回路においては
パッシブ回路のインピーダンスが変化したり、複数の機
能ブロックから構成される高周波回路においては、各機
能ブロックの性能が劣化するという課題があった。
【0009】また、図11(a)に示すように、前段ト
ランジスタ5、後段トランジスタ6を搭載している半導
体基板4は、誘電体基板1上のグランドパターン15上
に実装されている。したがって、導体シャーシ等に直接
実装された場合と比較して熱抵抗が高く、前段トランジ
スタ5,後段トランジスタ6の温度が上昇するという課
題があった。
【0010】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、誘電体基板上に構成される高周波
回路において、構成する回路素子間のアイソレーション
を高めて、結合を小さくすることにより、動作の安定性
を高める高周波回路を得ることを目的とする。
【0011】また、この発明はパッシブ回路のインピー
ダンスの変化を抑える高周波回路を得ることを目的とす
る。
【0012】さらに、この発明は各機能ブロックの性能
の劣化を抑える高周波回路を得ることを目的とする。
【0013】さらに、この発明は誘電体基板上に実装さ
れたトランジスタ等のアクティブ素子の温度上昇を抑え
る高周波回路を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る高周波回
路は、誘電体基板上に実装された複数の回路と、上記誘
電体基板上に構成されたグランドパターンと、上記グラ
ンドパターンに接続され、上記複数の回路間に、上記誘
電体基板上に接するように実装された、所定の高さを有
する導体ブロックとを備えたものである。
【0015】この発明に係る高周波回路は、誘電体基板
上に実装された増幅器の入力整合回路と出力整合回路間
に、導体ブロックを実装したものである。
【0016】この発明に係る高周波回路は、誘電体基板
上に構成された並行する導体配線パターン間に、導体ブ
ロックを実装したものである。
【0017】この発明に係る高周波回路は、誘電体基板
上にパッシブ回路素子により実装されたパッシブ回路間
に、導体ブロックを実装したものである。
【0018】この発明に係る高周波回路は、誘電体基板
上に実装された所定の機能を有する機能ブロック間に、
導体ブロックを実装したものである。
【0019】この発明に係る高周波回路は、誘電体基板
上に実装された複数段の増幅器と、上記誘電体基板上に
実装された初段の増幅器の入力整合回路と、上記誘電体
基板上に実装された複数段の増幅器間の段間整合回路
と、上記誘電体基板上に実装された最終段の増幅器の出
力整合回路とを備え、上記入力整合回路と上記段間整合
回路間、又は上記段間整合回路と上記出力整合回路間
に、導体ブロックを実装したものである。
【0020】この発明に係る高周波回路は、誘電体基板
上に実装された増幅機能を有する半導体基板のグランド
パターンと、導体ブロックが接続されているグランドパ
ターンとを共通にしたものである。
【0021】この発明に係る高周波回路は、導体ブロッ
クの表面に溝を設けて表面積を大きくしたものである。
【0022】この発明に係る高周波回路は、導体ブロッ
クの形状を、誘電体基板上に実装されるチップ部品と同
等の直方体とするものである。
【0023】この発明に係る高周波回路は、導体ブロッ
クが、直方体の誘電体ブロックの表面に導体メッキを施
したものである。
【0024】この発明に係る高周波回路は、導体ブロッ
クの一端又は両端に半田メッキを施したものである。
【0025】この発明に係る高周波回路は、導体ブロッ
クの一端又は両端に、突起状電極である導体バンプ又は
球状の導体片である導体球を設けたものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は実施の形態1による高周波回路を
示す図である。図1において、1は誘電体基板、2は入
力端子、3は出力端子、4はトランジスタが搭載されて
いる半導体基板、7は入力整合回路、8は出力整合回
路、14は導体配線パターン、15は導体グランドパタ
ーンであり、19は、導体グランドパターン15と接続
され、入力整合回路7と出力整合回路8の間に、誘電体
基板1に接するように実装された、所定の高さを有する
導体ブロックである。なお、導体ブロック19の誘電体
基板1上の高さは、誘電体基板1上に搭載されるチップ
部品等の高さと同等とする。
【0027】次に動作について説明する。入力端子2か
ら入力した信号は、導体配線パターン14等によって構
成された入力整合回路7を介して、半導体基板4上のト
ランジスタに入力されて増幅される。増幅された信号
は、導体配線パターン14等によって構成された出力整
合回路8を介して出力端子3より出力される。
【0028】その際に、導体グランドパターン15と接
続され、入力整合回路7と出力整合回路8間に、誘電体
基板1に接するように、所定の高さを有する導体ブロッ
ク19が実装されているため、入力整合回路7内の回路
素子と出力整合回路8内の回路素子の間のアイソレーシ
ョンを高めて、誘電体基板1の基板内、基板表面はもと
より、空間を介しての結合を抑えている。そのため、ト
ランジスタの入力と出力の間の不要な結合を抑えて、増
幅機能を有する高周波回路の動作の安定性を高めてい
る。
【0029】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、導体グランドパターン15と接続され、入力整合回
路7と出力整合回路8の間に、誘電体基板1に接するよ
うに、所定の高さを有する導体ブロック19を実装する
ことにより、入力整合回路7内の回路素子と出力整合回
路8内の回路素子の間のアイソレーションを高めて、誘
電体基板1の基板内や基板表面や空間を介しての不要な
結合を抑えることができるので、増幅機能を有する高周
波回路の動作の安定性を高めることができるという効果
が得られる。
【0030】実施の形態2.図2は実施の形態2による
高周波回路を示す図である。図2において、1は誘電体
基板、14は導体配線パターン、15は導体グランドパ
ターンであり、19は、導体グランドパターン15と接
続され、並行する2本の導体配線パターン14間に、誘
電体基板1に接するように実装された、所定の高さを有
する導体ブロックである。なお、導体ブロック19の誘
電体基板1上の高さは、誘電体基板1上に搭載されるチ
ップ部品等の高さと同等とする。
【0031】次に動作について説明する。信号が通過す
る導体配線パターン14は、途中で折り曲げられてい
る。その折り曲げ部の並行する2本の導体配線パターン
14間に、導体グランドパターン15と接続された所定
の高さを有する導体ブロック19が実装されている。導
体ブロック19がない場合には、折り曲げ部の並行する
2本の導体配線パターン間の結合により、導体配線パタ
ーン14の等価的な電気長は、物理的な線路長から求ま
る電気長よりも短く変化してしまうが、導体ブロック1
9が実装されていることにより、並行する2本の導体配
線パターン14間の誘電体基板1の基板内、基板表面は
もとより、空間を介しての結合を抑えて、パッシブ回路
のインピーダンスの変化を抑えている。
【0032】なお、図2においては、同一導体配線パタ
ーン14上の導体配線パターンが並行する部分について
述べたが、異なる導体配線パターン14が並行する部分
についても、同様な効果を得ることができる。
【0033】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、導体グランドパターン15と接続され、並行する2
本の導体配線パターン14間に、誘電体基板1に接する
ように、所定の高さを有する導体ブロック19を実装す
ることにより、並行する2本の導体配線パターン14間
のアイソレーションを高めて、誘電体基板1の基板内や
基板表面や空間を介しての結合を抑えることができるの
で、パッシブ回路のインピーダンスの変化を抑えること
ができるという効果が得られる。
【0034】実施の形態3.図3は実施の形態3による
高周波回路を示す図である。図3において、1は誘電体
基板、14は導体配線パターン、15は導体グランドパ
ターン、16はチップキャパシタ、19は、導体グラン
ドパターン15と接続され、パッシブ回路20間に、誘
電体基板1上に接するように実装された、所定の高さを
有する導体ブロックである。なお、導体ブロック19の
誘電体基板1上の高さは、誘電体基板1上に搭載される
チップ部品等の高さと同等とする。
【0035】次に動作について説明する。パッシブ回路
20は導体配線パターン14,チップキャパシタ16,
導体グランドパターン15等によって構成され、ある電
気的特性を実現している。その2つのパッシブ回路20
が誘電体基板1上に隣接して実装されている。隣接して
実装されているパッシブ回路20の間に、誘電体基板1
上の導体グランドパターン15と接続され、誘電体基板
1上に接するように、所定の高さを有する導体ブロック
19が実装されているため、隣接しているパッシブ回路
20間のアイソレーションを高めて、誘電体基板1の基
板内、基板表面はもとより、空間を介しての不要な結合
を抑えている。導体ブロック19が実装されていない場
合には、不要な結合により各々のパッシブ回路20が実
現している電気的特性が変化してしまうが、導体ブロッ
ク19を実装することにより、パッシブ回路20の電気
的特性の変化を抑えている。
【0036】なおパッシブ回路20は、線路、スタブ等
の分布定数回路素子、MIMキャパシタ、チップキャパ
シタ、チップ抵抗、薄膜抵抗、チップインダクタ、導体
ワイヤ等の集中定数回路素子により構成され、回路素子
の数にかかわらず、同様の効果を得ることができる。
【0037】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、隣接して実装されているパッシブ回路20の間に、
導体グランドパターン15と接続され、誘電体基板1上
に接するように、所定の高さを有する導体ブロック19
を実装することにより、隣接しているパッシブ回路20
間のアイソレーションを高めて、誘電体基板1の基板内
や基板表面や空間を介しての不要な結合を抑えることが
できるので、パッシブ回路の電気的特性の変化を抑える
ことができるという効果が得られる。
【0038】実施の形態4.図4は実施の形態4による
高周波回路を示す図である。図4において、1は誘電体
基板、14は導体配線パターン、15は導体グランドパ
ターン、19は、導体グランドパターン15と接続さ
れ、機能ブロック22間に、誘電体基板1に接するよう
に実装された、所定の高さを有する導体ブロックであ
る。なお、導体ブロック19の誘電体基板1上の高さ
は、誘電体基板1上に搭載されるチップ部品等の高さと
同等とする。機能ブロック22は、例えば増幅器、スイ
ッチ、移相器、ミクサ、発振器、バイアス回路、周波数
変換器、変調器、復調器、信号処理回路、フィルタ、分
波器、減衰器等により構成される。
【0039】次に動作について説明する。信号は、導体
配線パターン14を介して、各機能ブロック22の間を
行き来して、全体として複数の機能を実現している。各
機能ブロック22の間に、導体グランドパターン15と
接続され、誘電体基板1に接するように、所定の高さを
有する導体ブロック19を実装することにより、各機能
ブロック22の中の回路素子の間のアイソレーションを
高めて、誘電体基板1の基板内、基板表面はもとより、
空間を介しての不要な結合を抑えている。それにより、
各機能ブロック22が、それぞれ独立にそれぞれの機能
を実現し、不要な結合による機能の劣化を抑えている。
【0040】なお、機能ブロック22の数は2つ以上の
任意の数であり、導体ブロック19は特定の機能ブロッ
ク22間にのみ実装しても、全ての機能ブロック22の
間に実装しても良い。
【0041】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、各機能ブロック22間に、導体グランドパターン1
5と接続され、誘電体基板1上に接するように、所定の
高さを有する導体ブロック19を実装することにより、
各機能ブロック22の中の回路素子の間のアイソレーシ
ョンを高めることができ、不要な結合を抑えることがで
きるので、各機能ブロック22が独立にそれぞれの機能
を実現することができ、不要な結合による機能の劣化を
抑えることができるという効果が得られる。
【0042】実施の形態5.図5は実施の形態5による
高周波回路を示す図である。図5において、1は誘電体
基板、2は入力端子、3は出力端子、4はトランジスタ
が搭載されている半導体基板、7は入力整合回路、8は
出力整合回路、11は段間整合回路、14は導体配線パ
ターン、15は導体グランドパターン、19は、導体グ
ランドパターン15と接続され、各整合回路間に、誘電
体基板1に接するように実装された、所定の高さを有す
る導体ブロックである。なお、導体ブロック19の誘電
体基板1上の高さは、誘電体基板1上に搭載されるチッ
プ部品等の高さと同等とする。
【0043】次に動作について説明する。1段目、2段
目、3段目の各増幅素子としてのトランジスタを搭載し
た半導体基板4は、隣り合って入出力が逆向きになるよ
うに実装されている。入力端子2から入力した信号は入
力整合回路7により整合され、半導体基板4上の1段目
トランジスタに入力されて増幅される。増幅された信号
は段間整合回路11により整合され、半導体基板4上の
2段目トランジスタに入力されて増幅される。増幅され
た信号は段間整合回路11により整合され、半導体基板
4上の3段目トランジスタに入力されて増幅され、出力
整合回路8により整合されて出力端子3より出力され
る。
【0044】図5の高周波回路においては、1段目、2
段目、3段目の各増幅素子としてのトランジスタを搭載
した半導体基板4を、隣り合って入出力が逆向きになる
ように実装することにより、1段目から2段目への導体
配線パターン14,2段目から3段目への導体配線パタ
ーン14を短くして、高密度実装による小型化を実現し
ている。
【0045】1段目の入力整合回路7と2段目の出力側
の段間整合回路11とは隣接しているためアイソレーシ
ョンが十分でなく結合が生じる可能性がある。結合した
場合には、1段目と2段目のトランジスタの増幅作用に
より、入力整合回路7,1段目トランジスタ、1段目ト
ランジスタの出力側の段間整合回路11,2段目トラン
ジスタ、2段目トランジスタの出力側の段間整合回路1
1,入力整合回路7という閉回路のループ利得が大きく
なり、動作が不安定となる可能性がある。
【0046】そこで、隣接している1段目トランジスタ
の入力整合回路7と2段目トランジスタの出力側の段間
整合回路11の間に、誘電体基板1上の導体グランドパ
ターン15と接続され、誘電体基板1上に接するよう
に、所定の高さを有する導体ブロック19を実装するこ
とにより、1段目トランジスタの入力整合回路7と2段
目トランジスタの出力側の段間整合回路11の間のアイ
ソレーションを高めて、誘電体基板1上の基板内、基板
表面はもとより、空間を介しての不要な結合を抑えてい
る。したがって、高周波回路(増幅器)を安定に動作さ
せている。
【0047】2段目トランジスタの入力側の段間整合回
路11と3段目の出力整合回路8の場合にも全く同様の
ことが言える。2段目トランジスタの入力側の段間整合
回路11と3段目トランジスタの出力整合回路8の間
に、誘電体基板1上の導体グランドパターン15と接続
され、誘電体基板1上に接するように、所定の高さを有
する導体ブロック19を実装することにより、2段目ト
ランジスタの入力側の段間整合回路11と3段目トラン
ジスタの出力整合回路8の間のアイソレーションを高め
て、不要な結合を抑えている。したがって、高周波回路
(増幅器)を安定に動作させている。
【0048】なお、高周波回路(増幅器)の段数は任意
であり、また、特定の前段トランジスタの入力側の整合
回路と後段トランジスタの出力側の整合回路の間にの
み、導体ブロック19を実装しても良く、全ての前段ト
ランジスタの入力側の整合回路と後段トランジスタの出
力側の整合回路の間に、導体ブロック19を実装しても
良い。また、1段目、2段目、3段目の各トランジスタ
は、異なる半導体基板4に搭載されていても、同一の半
導体基板4に搭載されていても良い。
【0049】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、隣接している各段のトランジスタの各整合回路間
に、導体グランドパターン15と接続され、誘電体基板
1上に接するように、所定の高さを有する導体ブロック
19を実装することにより、各段のトランジスタの各整
合回路間のアイソレーションを高めて不要な結合を抑え
ることができるので、高周波回路(増幅器)を安定に動
作することができるという効果が得られる。
【0050】実施の形態6.図6は実施の形態6による
高周波回路を示す図である。図6において、1は誘電体
基板、2は入力端子、3は出力端子、4はトランジスタ
が搭載されている半導体基板、7は入力整合回路、8は
出力整合回路、14は導体配線パターン、15は導体グ
ランドパターン、19は、導体グランドパターン15と
接続され、各整合回路間に、誘電体基板1上に接するよ
うに実装された、所定の高さを有する導体ブロックであ
る。
【0051】次に動作について説明する。図6に示す高
周波回路は、実施の形態1の図1に示した高周波回路1
と比較して、導体ブロック19が接続されている導体グ
ランドパターン15と、半導体基板4が接続されている
導体グランドパターン15が接続されて共通となってい
る点が異なる。したがって、入力整合回路7と出力整合
回路8の間に、導体グランドパターン15と接続され、
誘電体基板1上に接するように導体ブロック19を実装
することにより、入力整合回路7内の回路素子と出力整
合回路8内の回路素子の間のアイソレーションを高め
て、不要な結合を抑えている。そのため、トランジスタ
の入力と出力の間の不要な結合を抑えて、増幅機能を有
する高周波回路の動作の安定性を高めている。
【0052】また、同時に、導体ブロック19が接続さ
れている導体グランドパターン15と、半導体基板4が
接続されている導体グランドパターン15が接続されて
共通となっているため、半導体基板4上のトランジスタ
で発熱した熱が、導体ブロック19を介して雰囲気中に
放熱されるため、トランジスタの熱抵抗を下げて、放熱
性を高めている。
【0053】なお、導体ブロック19として、表面に溝
を設けて表面積を大きくすることにより放熱性を高めた
導体ブロック19を用いても良く、アイソレーション特
性には影響なく放熱性をさらに高めることができる。な
お、図6は増幅器の場合の例であるが、高周波回路の他
の回路の実装部分に適用しても、放熱効果は同様に得る
ことができる。
【0054】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、入力整合回路7と出力整合回路8間に、導体グラン
ドパターン15と接続され、誘電体基板1上に接するよ
うに、所定の高さを有する導体ブロック19を実装する
ことにより、入力整合回路7内の回路素子と出力整合回
路8内の回路素子の間のアイソレーションを高めて、不
要な結合を抑えることができるので、トランジスタの入
力と出力の間の不要な結合を抑えることができ、増幅機
能を有する高周波回路の動作の安定性を高めることがで
きるという効果が得られる。
【0055】また、導体ブロック19が接続されている
導体グランドパターン15と、半導体基板4が接続され
ている導体グランドパターン15が接続されて共通とな
っているため、半導体基板4上のトランジスタで発熱し
た熱が、導体ブロック19を介して雰囲気中に放熱され
るため、トランジスタの熱抵抗を下げて、放熱性を高め
ることができるという効果が得られる。
【0056】実施の形態7.図7は実施の形態7による
高周波回路を示す図である。図7において、1は誘電体
基板、2は入力端子、3は出力端子、4はトランジスタ
が搭載されている半導体基板、7は入力整合回路、8は
出力整合回路、14は導体配線パターン、15は導体グ
ランドパターン、23は長さL,幅W,高さHのチップ
部品と同等の形状の直方体の導体、24は、導体グラン
ドパターン15と接続され、各整合回路間に、誘電体基
板1上に接するように実装された導体ブロックである。
ここでは、直方体の導体23を、そのまま直方体の導体
ブロック24として使用している。
【0057】次に動作について説明する。図7に示す高
周波回路は、実施の形態1の図1に示す高周波回路と比
較して、導体ブロック24として図7(a)に示す直方
体の導体23を用いている点が異なる。したがって、入
力整合回路7と出力整合回路8間に、導体グランドパタ
ーン15と接続され、誘電体基板1上に接するように、
直方体の導体ブロック24を実装することにより、入力
整合回路7内の回路素子と出力整合回路8内の回路素子
の間のアイソレーションを高めて、誘電体基板1の基板
内、基板表面はもとより、空間を介しての結合を抑えて
いる。そのため、トランジスタの入力と出力の間の不要
な結合を抑え、増幅機能を有する高周波回路の動作の安
定性を高めている。
【0058】また、導体ブロック24は直方体の形状
で、チップキャパシタ、チップインダクタ、チップ抵抗
等のチップ部品と同等の形状であるため、それらのチッ
プ部品の実装と同じ実装技術を用いることにより、導体
ブロック24の誘電体基板1上への実装を容易にしてい
る。さらに、直方体の導体ブロック24は面取りされて
いても良く、この場合は、自動挿入機によるハンドリン
グを容易にすると共に、誘電体基板1に半田付けした際
に半田の広がりを防いでいる。
【0059】なお、図7に示す高周波回路は、直方体の
導体ブロック24を、図1に示す実施の形態1に適用し
た場合の高周波回路の例であるが、実施の形態2から実
施の形態6の高周波回路や、その他の高周波回路にも同
様に適用することができる。
【0060】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、入力整合回路7と出力整合回路8の間に、導体グラ
ンドパターン15と接続され、誘電体基板1に接するよ
うに、直方体の導体ブロック24を実装することによ
り、入力整合回路7内の回路素子と出力整合回路8内の
回路素子の間のアイソレーションを高めて、誘電体基板
1の基板内や基板表面や空間を介しての結合を抑えるこ
とができるので、トランジスタの入力と出力の間の不要
な結合を抑えることができ、増幅機能を有する高周波回
路の動作の安定性を高めることができるという効果が得
られる。
【0061】また、導体ブロック24はチップ部品と同
等の直方体の形状であるため、チップ部品の実装と同じ
実装技術を用いることにより、導体ブロック24の誘電
体基板1上への実装を容易にすることができるという効
果が得られる。
【0062】実施の形態8.図8は実施の形態8による
高周波回路を示す図である。図8において、1は誘電体
基板、2は入力端子、3は出力端子、4はトランジスタ
が搭載されている半導体基板、7は入力整合回路、8は
出力整合回路、14は導体配線パターン、15は導体グ
ランドパターン、25は導体膜、26は直方体の誘電
体、27は、直方体の誘電体26の表面に導体膜25を
設けた、長さL,幅W,高さHのチップ部品と同等の形
状の直方体の導体ブロックであり、この直方体の導体ブ
ロック27は、導体グランドパターン15と接続され、
各整合回路間に、誘電体基板1に接するように実装され
る。
【0063】次に動作について説明する。図8に示す高
周波回路は、実施の形態1の図1に示す高周波回路と比
較して、導体ブロックとして、図8(a),(b)に示
すように、直方体の誘電体26の表面に導体膜25を設
けた導体ブロック27を用いている点が異なる。したが
って、入力整合回路7と出力整合回路8の間に、導体グ
ランドパターン15と接続され、誘電体基板1に接する
ように、直方体の導体ブロック27を実装することによ
り、入力整合回路7内の回路素子と出力整合回路8内の
回路素子の間のアイソレーションを高めて、誘電体基板
1の基板内、基板表面はもとより、空間を介しての不要
な結合を抑えている。そのため、トランジスタの入力と
出力の間の不要な結合を抑えて、増幅機能を有する高周
波回路の動作の安定性を高めている。
【0064】また、導体ブロック27は直方体の形状で
あるため、チップキャパシタ、チップインダクタ、チッ
プ抵抗等のチップ部品と同等の形状で、それらのチップ
部品の実装と同じ実装技術を用いることにより、導体ブ
ロック27の誘電体基板1上への実装を容易にしてい
る。さらに、導体ブロック27は主に誘電体26で構成
されているため軽量化を可能にしている。さらに、直方
体の導体ブロック27は面取りされていても良い。
【0065】なお、図8に示す高周波回路は、直方体の
導体ブロック27を、図1に示す実施の形態1に適用し
た場合の高周波回路の例であるが、実施の形態2から実
施の形態6の高周波回路や、その他の高周波回路にも同
様に適用することができる。
【0066】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、入力整合回路7と出力整合回路8の間に、導体グラ
ンドパターン15と接続され、誘電体基板1に接するよ
うに、直方体の導体ブロック27を実装することによ
り、入力整合回路7内の回路素子と出力整合回路8内の
回路素子の間のアイソレーションを高めて、トランジス
タの入力と出力の間の不要な結合を抑えることができる
ので、増幅機能を有する高周波回路の動作の安定性を高
めることができるという効果が得られる。
【0067】また、導体ブロック27はチップ部品と同
等の直方体の形状であるため、チップ部品の実装と同じ
実装技術を用いることにより、導体ブロック27の誘電
体基板1上への実装を容易にすることができるという効
果が得られる。さらに、導体ブロック27は主に誘電体
26で構成されているため軽量化が可能であるという効
果が得られる。
【0068】実施の形態9.図9は実施の形態9による
高周波回路を示す図である。図9において、1は誘電体
基板、2は入力端子、3は出力端子、4はトランジスタ
が搭載されている半導体基板、7は入力整合回路、8は
出力整合回路、14は導体配線パターン、15は導体グ
ランドパターン、23は直方体の導体、28は半田メッ
キ、29は、直方体の導体23の一端又は両端に半田メ
ッキ28を施した、長さL,幅W,高さHの直方体の導
体ブロックであり、この直方体の導体ブロック29は、
導体グランドパターン15と接続され、各整合回路間
に、誘電体基板1に接するように実装される。
【0069】次に動作について説明する。図9に示す実
施の形態9による高周波回路は、実施の形態7の図7に
示す高周波回路と比較して、導体ブロックとして、図9
(a)に示すように、直方体の導体23の一端又は両端
に半田メッキ28を施した直方体の導体ブロック29を
用いている点が異なる。したがって、入力整合回路7と
出力整合回路8の間に、導体グランドパターン15と接
続され、誘電体基板1に接するように直方体の導体ブロ
ック29を実装することにより、入力整合回路7内の回
路素子と出力整合回路8内の回路素子の間のアイソレー
ションを高めて、誘電体基板1の基板内、基板表面はも
とより、空間を介しての結合を抑えている。そのため、
トランジスタの入力と出力の間の不要な結合を抑えて、
増幅機能を有する高周波回路の動作の安定性を高めてい
る。
【0070】また、導体ブロック29は直方体の形状で
あるため、チップキャパシタ、チップインダクタ、チッ
プ抵抗等のチップ部品と同等の形状で、それらのチップ
部品の実装と同じ実装技術を用いることにより、導体ブ
ロック29の誘電体基板1上への実装を容易にしてい
る。さらに、直方体の導体23の一端又は両端に半田メ
ッキ28を施しているため、誘電体基板1上への半田付
けを容易にしている。
【0071】なお、導体ブロック29として、直方体の
誘電体の表面に導体膜を設けた導体ブロックの一端又は
両端に半田メッキを施した導体ブロックを用いても良
く、その場合には、さらに軽量にすることができる。な
お、直方体のブロック29は面取りされていても良い。
【0072】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、入力整合回路7と出力整合回路8間に、導体グラン
ドパターン15と接続され、誘電体基板1上に接するよ
うに、直方体の導体ブロック29を実装することによ
り、入力整合回路7内の回路素子と出力整合回路8内の
回路素子の間のアイソレーションを高めて、トランジス
タの入力と出力の間の不要な結合を抑えることができる
ので、増幅機能を有する高周波回路の動作の安定性を高
めることができるという効果が得られる。
【0073】また、導体ブロック29はチップ部品と同
等の直方体の形状であるため、チップ部品の実装と同じ
実装技術を用いることにより、導体ブロック29の誘電
体基板1上への実装を容易にすることができるという効
果が得られる。さらに、直方体の導体23の一端又は両
端に半田メッキ28を施しているため、誘電体基板1上
への半田付けを容易にすることができるという効果が得
られる。
【0074】実施の形態10.図10は実施の形態10
による高周波回路を示す図である。図10において、1
は誘電体基板、2は入力端子、3は出力端子、4はトラ
ンジスタが搭載されている半導体基板、7は入力整合回
路、8は出力整合回路、14は導体配線パターン、15
は導体グランドパターン、23は直方体の導体、30
は、直方体の導体23よりも十分小さな突起状電極であ
る導体バンプ、又は導体23よりも十分小さな球状の導
体片である導体球で、31は、直方体の導体23の一端
又は両端に、導体バンプ又は導体球30を設けた、長さ
L,幅W,高さHの導体ブロックであり、この直方体の
導体ブロック31は、導体グランドパターン15と接続
され、各整合回路間に誘電体基板1に接するように実装
される。
【0075】次に動作について説明する。図10に示す
高周波回路は、実施の形態7の図7に示す高周波回路と
比較して、導体ブロックとして、図10(a)に示すよ
うに、直方体の導体23の一端又は両端に導体バンプ又
は導体球30を設けた直方体の導体ブロック31を用い
ている点が異なる。したがって、入力整合回路7と出力
整合回路8間に、導体グランドパターン15と接続さ
れ、誘電体基板1に接するように、直方体の導体ブロッ
ク31を実装することにより、入力整合回路7内の回路
素子と出力整合回路8内の回路素子の間のアイソレーシ
ョンを高めて、誘電体基板1の基板内、基板表面はもと
より、空間を介しての結合を抑えている。そのため、ト
ランジスタの入力と出力の間の不要な結合を抑えて、増
幅機能を有する高周波回路の動作の安定性を高めてい
る。
【0076】また、導体ブロック31は直方体の形状で
あるため、チップキャパシタ、チップインダクタ、チッ
プ抵抗等のチップ部品と同等の形状で、それらのチップ
部品の実装と同じ実装技術を用いることにより、導体ブ
ロック31の誘電体基板1上への実装を容易にしてい
る。さらに、直方体の導体23の一端又は両端に導体バ
ンプ又は導体球30を設けているため、誘電体基板1上
への実装の位置精度を高めている。
【0077】なお、導体ブロック31として、直方体の
誘電体の表面に導体膜を設けた導体ブロックの一端又は
両端に導体バンプ又は導体球30を設けた導体ブロック
を用いても良く、その場合には、さらに軽量にすること
ができる。なお、直方体の導体ブロック31は面取りさ
れていても良い。
【0078】以上のように、この実施の形態10によれ
ば、入力整合回路7と出力整合回路8の間に、導体グラ
ンドパターン15と接続され、誘電体基板1上に接する
ように、直方体の導体ブロック31を実装することによ
り、入力整合回路7内の回路素子と出力整合回路8内の
回路素子の間のアイソレーションを高めて、トランジス
タの入力と出力の間の不要な結合を抑えることができる
ので、増幅機能を有する高周波回路の動作の安定性を高
めることができるという効果が得られる。
【0079】また、導体ブロック31はチップ部品と同
等の直方体の形状であるため、チップ部品の実装と同じ
実装技術を用いることにより、導体ブロック31の誘電
体基板1上への実装を容易にすることができるという効
果が得られる。さらに、直方体の導体23の一端又は両
端に導体バンプ又は導体球30を設けているため、誘電
体基板1上への実装の位置精度を高めることができると
いう効果が得られる。
【0080】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、グラ
ンドパターンに接続され、複数の回路間に、誘電体基板
上に接するように実装された、所定の高さを有する導体
ブロックとを備えたことにより、複数の回路間のアイソ
レーションを高めて、誘電体基板の基板内や基板表面や
空間を介しての不要な結合を抑えることができるので、
増幅機能を有する高周波回路の動作の安定性を高めるこ
とができるという効果がある。
【0081】この発明によれば、誘電体基板上に実装さ
れた増幅器の入力整合回路と出力整合回路間に、導体ブ
ロックを実装したことにより、入力整合回路内の回路素
子と出力整合回路内の回路素子の間のアイソレーション
を高めて、誘電体基板の基板内や基板表面や空間を介し
ての不要な結合を抑えることができるので、増幅機能を
有する高周波回路の動作の安定性を高めることができる
という効果がある。
【0082】この発明によれば、誘電体基板上に構成さ
れた並行する導体配線パターン間に、導体ブロックを実
装したことにより、並行する2本の導体配線パターン間
のアイソレーションを高めて、誘電体基板の基板内や基
板表面や空間を介しての結合を抑えることができるの
で、パッシブ回路のインピーダンスの変化を抑えること
ができるという効果がある。
【0083】この発明によれば、誘電体基板上にパッシ
ブ回路素子により実装されたパッシブ回路間に、導体ブ
ロックを実装したことにより、パッシブ回路間のアイソ
レーションを高めて、誘電体基板の基板内や基板表面や
空間を介しての不要な結合を抑えることができるので、
パッシブ回路の電気的特性の変化を抑えることができる
という効果がある。
【0084】この発明によれば、誘電体基板上に実装さ
れた所定の機能を有する機能ブロック間に、導体ブロッ
クを実装したことにより、各機能ブロックの中の回路素
子の間のアイソレーションを高めて、不要な結合を抑え
ることができるので、各機能ブロックがそれぞれ独立に
それぞれの機能を実現することができ、不要な結合によ
る機能の劣化を抑えることができるという効果がある。
【0085】この発明によれば、誘電体基板上に実装さ
れた複数段の増幅器と、誘電体基板上に実装された初段
の増幅器の入力整合回路と、誘電体基板上に実装された
複数段の増幅器間の段間整合回路と、誘電体基板上に実
装された最終段の増幅器の出力整合回路とを備え、入力
整合回路と段間整合回路間、又は段間整合回路と出力整
合回路間に、導体ブロックを実装したことにより、各段
の増幅器の各整合回路間のアイソレーションを高めて不
要な結合を抑えることができ、高周波回路を安定に動作
することができるという効果がある。
【0086】この発明によれば、誘電体基板上に実装さ
れた増幅機能を有する半導体基板のグランドパターン
と、導体ブロックが接続されているグランドパターンと
を共通にしたことにより、半導体基板上で発熱した熱
が、導体ブロックを介して雰囲気中に放熱されるため、
半導体基板の熱抵抗を下げて、放熱性を高めることがで
きるという効果がある。
【0087】この発明によれば、導体ブロックの表面に
溝を設けて表面積を大きくしたことにより、半導体基板
の放熱性をさらに高めることができるという効果があ
る。
【0088】この発明によれば、導体ブロックの形状
を、誘電体基板上に実装されるチップ部品と同等の直方
体とすることにより、チップ部品の実装と同じ実装技術
を用いることができ、導体ブロックの誘電体基板上への
実装を容易にすることができるという効果がある。
【0089】この発明によれば、導体ブロックが、直方
体の誘電体ブロックの表面に導体メッキを施したことに
より、軽量化が可能であるという効果がある。
【0090】この発明によれば、導体ブロックの一端又
は両端に半田メッキを施したことにより、誘電体基板上
への半田付けを容易にすることができるという効果があ
る。
【0091】この発明によれば、導体ブロックの一端又
は両端に、突起状電極である導体バンプ又は球状の導体
片である導体球を設けたことにより、誘電体基板上への
実装の位置精度を高めることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による高周波回路を
示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による高周波回路を
示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による高周波回路を
示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による高周波回路を
示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態5による高周波回路を
示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態6による高周波回路を
示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態7による高周波回路を
示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態8による高周波回路を
示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態9による高周波回路を
示す図である。
【図10】この発明の実施の形態10による高周波回路
を示す図である。
【図11】 従来の高周波回路を示す図である。
【符号の説明】
1 誘電体基板、2 入力端子、3 出力端子、4 半
導体基板、7 入力整合回路、8 出力整合回路、14
導体配線パターン、15 導体グランドパターン、1
9 導体ブロック、20 パッシブ回路、22 機能ブ
ロック、23導体、24 導体ブロック、25 導体
膜、26 誘電体、27 導体ブロック、28 半田メ
ッキ、29 導体ブロック、30 導体バンプ又は導体
球、31導体ブロック。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H05K 1/18 H05K 1/18 K (72)発明者 池田 幸夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5E317 AA11 CC31 GG11 5E336 AA04 AA12 AA16 BB01 CC42 CC52 CC53 CC55 GG11 5E338 AA01 AA15 BB23 BB25 BB31 BB42 BB45 CC06 CD01 CD12 EE11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基板上に実装された複数の回路
    と、 上記誘電体基板上に構成されたグランドパターンと、 上記グランドパターンに接続され、上記複数の回路間
    に、上記誘電体基板上に接するように実装された、所定
    の高さを有する導体ブロックとを備えたことを特徴とす
    る高周波回路。
  2. 【請求項2】 誘電体基板上に実装された増幅器の入力
    整合回路と出力整合回路間に、導体ブロックを実装した
    ことを特徴とする請求項1記載の高周波回路。
  3. 【請求項3】 誘電体基板上に構成された並行する導体
    配線パターン間に、導体ブロックを実装したことを特徴
    とする請求項1記載の高周波回路。
  4. 【請求項4】 誘電体基板上にパッシブ回路素子により
    実装されたパッシブ回路間に、導体ブロックを実装した
    ことを特徴とする請求項1記載の高周波回路。
  5. 【請求項5】 誘電体基板上に実装された所定の機能を
    有する機能ブロック間に、導体ブロックを実装したこと
    を特徴とする請求項1記載の高周波回路。
  6. 【請求項6】 誘電体基板上に実装された複数段の増幅
    器と、 上記誘電体基板上に実装された初段の増幅器の入力整合
    回路と、 上記誘電体基板上に実装された複数段の増幅器間の段間
    整合回路と、 上記誘電体基板上に実装された最終段の増幅器の出力整
    合回路とを備え、 上記入力整合回路と上記段間整合回路間、又は上記段間
    整合回路と上記出力整合回路間に、導体ブロックを実装
    したことを特徴とする請求項1記載の高周波回路。
  7. 【請求項7】 誘電体基板上に実装された増幅機能を有
    する半導体基板のグランドパターンと、導体ブロックが
    接続されているグランドパターンとを共通にしたことを
    特徴とする請求項1記載の高周波回路。
  8. 【請求項8】 導体ブロックの表面に溝を設けて表面積
    を大きくしたことを特徴とする請求項7記載の高周波回
    路。
  9. 【請求項9】 導体ブロックの形状を、誘電体基板上に
    実装されるチップ部品と同等の直方体とすることを特徴
    とする請求項1記載の高周波回路。
  10. 【請求項10】 導体ブロックが、直方体の誘電体ブロ
    ックの表面に導体メッキを施したものであることを特徴
    とする請求項9記載の高周波回路。
  11. 【請求項11】 導体ブロックの一端又は両端に半田メ
    ッキを施したことを特徴とする請求項9又は請求項10
    記載の高周波回路。
  12. 【請求項12】 導体ブロックの一端又は両端に、突起
    状電極である導体バンプ又は球状の導体片である導体球
    を設けたことを特徴とする請求項9又は請求項10記載
    の高周波回路。
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