JPH0824153B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0824153B2
JPH0824153B2 JP4756687A JP4756687A JPH0824153B2 JP H0824153 B2 JPH0824153 B2 JP H0824153B2 JP 4756687 A JP4756687 A JP 4756687A JP 4756687 A JP4756687 A JP 4756687A JP H0824153 B2 JPH0824153 B2 JP H0824153B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な半導体装置の製造方法に係り、特にガ
ラス中のボイドを低減した高信頼性の半導体装置の製造
方法に関する。
〔従来の技術〕
大電力使用の高速ロジツクまたは高速メモリ用の半導
体装置の絶縁基板としてはモリブデンやベリリヤが使用
されている。ところが、このようなベースは、前者は特
に絶縁物構造体(例えばアルミナ)との整合が悪く、中
間介在体(例えばコパール、チユアロイ)の使用を必要
とし、後者はシリコンの整合性が悪く、また、毒性があ
るという問題があつた。このような欠点を補うために開
発されたものに金属アルミニウムなみの熱伝導性を有
し、かつ電気絶縁性の特性を有する炭化ケイ素質セラミ
クス(以下SiCと言う)がある。このSiC焼結体を絶縁基
板として、半導体素子を実装した例に、特開昭60−2053
9がある。このようにSiCを絶縁基板として用いると熱放
散性が優れ、更にシリコンとほぼ熱膨張係数が一致して
いるために、ベリリヤ、モリブデンあるいはアルミナに
比べ部品点数の少ない半導体装置が得られることが知ら
れている。しかし、SiCをベースにしたり、AlNを絶縁基
板として使用するとき、半導体装置として信頼性の点か
ら有効に使用する手法がみつかつていない。
特開昭58−74581号公報には磁気ヘツドの製造法とし
てフエライト磁性層を所定の間隔で配置し、これらをそ
の上部に配置しそのガラス板を加熱してその間隙にガラ
スを浸透させてフエライト磁性体をガラスによつて接合
しその積層体を形成させる際に高圧ガスによつてその間
隙にガラスを強制的に浸透させることが開示されている
が、本発明の半導体装置については全く記載されていな
いし、半導体装置としてのヘリウムガスリークについて
も全く開示されていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
これらのSiC、AlNを絶縁基板として使用した半導体装
置を試作し、実用化試験を行つた。その結果ヘリウムリ
ーク試験において、リーク量が多く、かつばらつきが大
きい問題があつた。そこで上記リーク不良の問題を解決
するため種々検討した結果、部材の熱膨張係数の違いか
ら生じる内部応力によるガラスの割れ、あるいは部材の
熱膨張とガラスの熱膨張を合せるためにガラス中に添加
したヒラーによつて発生するボイド、更に印刷・焼成時
等に発生するボイドがリーク不良の原因になつているこ
とを見い出した。なお、特公昭52−41184号公報に記載
されているように、基板とキャップに設けられたガラス
を加熱し、その後各ガラスを合わせて再度加熱する方法
を採用することも考えられるが、この場合、キャップを
裏返して基板のガラスに合わせるようにしているので、
キャップを裏返すときに溶融したガラスが流出する危惧
がある。また、ガラスが流出しないまでも、溶融したガ
ラスを移動させると、ガラス中のボイドの径が大きくな
る。また、特開昭58−74581号公報に記載されているよ
うに、ガラス接着材から泡を除去するために、ガラス接
着されたセラミック片を高圧不活性ガス導入下で約800
℃で加熱する方法を採用することも考えられるが、加熱
温度が高いとガラスが流出する危惧がある。
本発明の目的は、半導体基板に接合される低融点ガラ
ス層中のボイドを低減すると共にボイドの粒径を0.11mm
以下にすることができる半導体装置の製造方法を提供す
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、電気絶縁性基板上に搭載された半導体素
子、該半導体素子からの信号を外部に取り出すリードフ
レーム、該リードフレームと半導体素子とを電気的に接
続する細線、及び前記基板上にガラス層によって接合さ
れ、且つ前記半導体素子、細線及びリードフレームの一
部を外気より遮断封止するキャップを備えた半導体装置
の製造方法において、予め前記基板上に前記リードフレ
ームを低融点ガラス層によって接合するとともに、前記
キャップに低融点ガラス層を焼成によって形成し、次い
で前記リードフレームを接合した前記基板及び前記低融
点ガラス層を有する前記キャップを前記低融点ガラス層
の軟化温度より80℃〜120℃高い加熱温度で且つガラス
加圧下で加熱した後、前記加圧下で前記低融点ガラス層
を凝固させる処理を施し、次いで、前記キャップに形成
された前記低融点ガラス層を前記加圧化での加熱温度よ
り低く軟化温度より高い温度で加熱して軟化した低融点
ガラス層によって前記キャップと基板を封止することを
特徴とする。
また、本発明は、電気絶縁性基板上に半導体素子接合
用メタライズ層を有し、前記半導体素子の信号を外部に
取り出すリードフレームが前記基板上にガラス層によっ
て接合されている半導体装置の製造方法において、予め
前記基板上に前記リードフレームを低融点ガラス層によ
って接合した後、前記リードフレームを接合した前記基
ばを前記低融点ガラス層の軟化温度より80℃〜120℃高
い加熱温度で且つガス加圧比で加熱し、次いで前記加圧
化で前記低融点ガラス層を凝固させる処理を施すことを
特徴とする。
さらに、本発明は、金属又はセラミックス焼結体から
なる平板状部材の外周部全周にガラス層が設けられてい
る半導体装置の製造方法において、予め前記平板状部材
に低融点ガラス層を焼成して設けた後、前記低融点ガラ
ス層を前記低融点ガラス層の軟化温度より80℃〜120℃
高い加熱温度で且つガス加圧下で加熱し、次いで前記加
圧下で前記低融点ガラス層を凝固させることを特徴とす
るものである。
〔作用〕
前述の問題を解決するのには、ガラス中の亀裂やボイ
ドを無くすことである。亀裂に関しては部材の熱膨張係
数を揃えることが必要である。そのためにはSiC絶縁材
を基板とした場合、枠体やキヤツプ等の部材には40〜50
×10-7/℃の熱膨張係数を有するムライトセラミツクス
は金属コバールが適当で、これら部材によつて亀裂を少
なくすることを可能にした。また窒化アルミニウムを基
板とした場合には、窒化アルミニウムやアルミナが適当
である。
ボイドに関しては、その発生する原因に次のような事
柄が考えられる。すなわち、1)印刷時の空気の巻き込
みによるもの、2)焼成時に生ずるガラス中のバインダ
ーの抜けがらによるもの、3)セラミツクスとガラスの
反応によるもの、4)半導体装置の構造上、ガラスを厚
くする必要性から、ガラスを形成するとき、印刷時に重
ね塗りを行わねばならないために、スクリーンのメツシ
ユ跡がボイドとなつて残るなど数多くある。
本発明者らは半導体装置を多数作製し、ガラス中のボ
イドの径及びボイド率と半導体装置の気密性について検
討したところ次のことが明らかになつた。すなわち、基
板上にガラスを印刷・焼成したグレーズのままのガラス
中のボイドは体積比で10〜1%程度あり、このときのボ
イドの径は最大径で0.28mmが存在している。これを高温
・高ガス圧力下で処理(以下加圧処理という)するとボ
イド率は2〜4%に少なくなり、ボイドの径も最大で0.
08mmと約1/3程度小さくなる。この小さくなつた加圧処
理材を半導体装置の封止温度に再加熱しても、ガラス中
のボイドはグレーズ時の大きさに戻らず、ボイド率で4
〜6.5%、粒径で最大0.11mmであつた。この状態での半
導体装置の気密性は著しく改善され、高信頼性の半導体
装置を可能にした。
電気絶縁性基板として非酸化物系セラミツクス焼結体
が好ましく、SiC,Si3N4,AlNを主成分とする焼結体、又
はこれらの混合物を主成分とする焼結体が好ましく、特
にこれらのものに対しBe量として0.1〜3.0重量%(特に
BeOが好ましい)を含む焼結体で、室温の熱伝導率が0.1
cal/cm・s・℃以上を有し、室温の比抵抗が109Ωcm以
上を有するもの、更に同様に0.3cal/cm・s・℃以上、1
010Ωcm以上とするものが好ましい。
半導体素子はSi又は化合物半導体物質からなり基板上
に金、半田等によつて接合される。
リードフレームにはコバール等のFe−Ni−Co系合金の
フアーニコ等が用いられる。
細線はリードフレームと素子とに固相接合され、素子
にはボール形成によつて接合される。金,銅,又はアル
ミニウム線等の直径50μm程度の細線が用いられる。
ガラスには特に前述の非酸化物系基板に対し、PbOを
主成分とする硼珪酸鉛ガラスが好ましく、室温付近の熱
膨張係数が50×10-7/℃以下となるものが好ましく、B2O
3,Al2O3,SiO2等が微量含有したものが好ましい。
本発明における加圧処理はガラスを溶融状態として行
うもので、加圧する前に予めガラスの軟化温度付近で減
圧して焼成されたガラス層中の有機物等の揮発成分ガス
成分を除去することが好ましい。減圧は1〜10-4mmHg程
度が好ましく、前述の加熱溶融させるまでの昇温中に行
うことができる。
加圧処理は加熱温度及び圧力によつてコントロールさ
れるもので、特に加熱温度軟化温度と基本にしてそれよ
りも高すぎても低すぎても形成されるボイドの含有量及
び大きさが違う。特に、使用されるガラスの軟化温度よ
り80〜120℃高い温度範囲で、2.5〜4.0気圧にてガス印
加することが好ましい。軟化温度での加圧保持時間は2
〜10分の短時間で好ましく、ガラスが凝固するまで加圧
するのが好ましい。
リードフレームの接合温度はガラスの軟化温度より40
〜80℃高い温度に加熱し、ガラス中にリードフレームが
埋まるように荷重を加えて行われる。
キヤツプの封止温度は前述の加圧温度より低い温度で
行われる。それより高い温度では再びボイドが大きくな
り加圧による効果が失われてしまう。その温度はガラス
の軟化温度より40〜80℃高い温度で行い、さらに荷重を
加えることによつて行うのが好ましい。この封止工程に
よつて加圧処理したものよりボイド率及びその大きさが
大きくなるので、加圧処理におけるこれらの条件をコン
トロールしなければならない。
〔実施例1〕 第1図は本発明に係る半導体装置の断面図である。
第1図においてSiCに2重量%BeOを含む焼結体からな
る絶縁基板3の一方の面上の中央部に半導体素子7が金
属ソルダ層8によつて接着され、更に同面上の外周部に
は、低融点ガラス層4を介して、ムライト質スラミツク
ス、又は、金属製コバール材からなる枠体11が気密に封
着されている。また低融点ガラス層4には複数個のリー
ド片5が気密に封着されている。リード片5の一端と半
導体素子7との間は、Au,Al,Cu等のボンデングワイヤ9
によって電気的に接続している。更に枠体11の他方の面
は、金属ソルダー層、又は低融点ガラス層10によりキヤ
ツプ6と気密に封着されている。またアルミニウムなど
の金属からなる冷却フイン1は冷却能を高めたい場合に
樹脂,半田等によつて絶縁基板3に取付けられる。特
に、冷却フイン1は熱伝導性フイラーで充填されたエポ
キシ樹脂系またはシリコーン樹脂系接着材2によつて接
着されるのが好ましい。
第1図に示す本発明の半導体パツケージは次の工程に
基づいて組立てられる。(1)SiC絶縁基板3の中央部
に金メタライズを施す。その焼成温度は、800〜1000℃
程度で行われる。(2)SiC絶縁基板3、枠体11及びキ
ヤツプ6(低融点ガラス封止のときのみ)に低融点ガラ
ス4を所定の位置に、スクリーン印刷等の方法によりコ
ーテイングし、焼成する。ガラスとしては主成分として
PbOである硼珪酸鉛ガラスを用いた。他に微量のB2O3,Si
O2,Al2O3を含む。(3)外周の全周にガラス層を形成し
たSiC絶縁基板の上にリード片5をのせ、ガラスの軟化
温度より80〜120℃高く加熱し、リード片をガラス中に
埋める。(4)ガラス層を形成した枠体をリード片の上
面にのせ軸方向の圧力(約100〜300g荷重)で加熱し互
いに接合され、リード片と基板とが組立てられる。この
ときの加熱温度は、ガラスの軟化温度(約350℃)より4
0〜80℃高い温度が望ましい。(5)次に加圧処理を行
う。加圧処理は組立部材及びガラスを形成したキヤツプ
材を減圧中で軟化温度まで加熱し常圧に戻した後更に軟
化温度より80〜120℃高い温度に加熱・保持してガラス
を完全に溶融させた後直ちに圧さく空気中2.5〜4.0気圧
でガラス表面を等方的に加圧する。10-3mmHgの減圧下で
昇温することによつて有機物等のガス成分を除去する。
加圧時間は数分という短時間で良く、冷却後凝固する
まで加圧される。圧力源は、圧さく空気ばかりでなく、
窒素、アルゴン等の不活性ガスでもよい。(6)絶縁基
板上に施した金メタライズ8の箇所に半導体素子7を軟
ロウ材などの金属ソルダーで接合する。(7)半導体素
子7とリード片5のインナーリード部(Au及びAl等のメ
タライズを施す)をワイヤボンデイングする。(8)前
述によつて加圧処理したキヤツプをガラスの軟化温度よ
り40〜80℃高い温度に加熱し、荷重100〜300gの圧力を
加え気密に封止する封止後のガラス中のボイド率は6%
及びガラス内ボイドの最大径は0.11mmであつた。(9)
必要に応じ放熱フイン1を適切な接合材2で接合する。
上記手法によつて作製した半導体装置をヘリウムリー
ク試験によりリーク量を測定した。その結果を第3図に
示す。表中、比較例は前述の加圧処理を行わないもの
で、他の工程は全く同じ方法によつて製造したものであ
る。また、半導体装置の信頼性を評価するため熱サイク
ル試験を下記の条件で行ない、熱サイクル試験後にヘリ
ウムリーク量を測定した。熱サイクル試験は、半導体装
置を−55℃に設定した浴槽中で25分間保持し、室温中に
5分間放置した後、150℃の恒温槽に25分間保持し、更
に室温中で5分間放置するという熱サイクルで、150回
及び500回の繰り返しを行つた。
ヘリウムリーク試験の測定法は、半導体装置を入れた
圧力容器にヘリウムガスを封入した、内圧をゲージ圧で
5気圧とし20時間以上保持した。その後150℃の恒温槽
で2時間加熱、更に室温に2時間放置し、半導体装置表
面に吸着するヘリウムガスを放出させた後、ヘリームリ
ーク試験機でリーク量を測定した。一方比較例として従
来の作製方法で作製し、封止後のガラス中のボイド率が
11%の半導体装置についても同様に作製後のままと熱サ
イクル試験後のヘリウムリーク試験を行ない、そのリー
ク量を測定した。本発明の製造方法で作製した半導体装
置のリーク量は初期値で2.8〜5.3×10-10atm・cc/sと小
さく、バラツキも小さい。また、熱サイクル試験を500
サイクル行つた後においても、リーク量の変化はなく、
バラツキも少ない、従来の方法で作製した半導体装置の
ヘリームリーク量は初期値で3.5×10-10〜4.0×10-9atm
・cc/sと大きく、バラツキも多い。さらに熱サイクル数
が150回になると、リーク量は、8×10-9〜4×10-7atm
・cc/sと著しく増大し、バラツキもきわめて大きい。更
に、500サイクルになると貫通リークを生じ、半導体装
置として不良となるものが見られた。
〔実施例2〕 第4図は各工程におけるガラス中のボイドの変化を示
したものである。
ボイドの測定は、軟X線装置を用い、試験を印加電圧
100V、印加電流2mAで透過し映像を写真撮影して、測定
面積に対するボイド量を測定し、百分率(%)で表し
た。試料は前述の半導体装置の製造工程に準じて、それ
ぞれ加熱処理をしたのち用いた。
本発明の製造工程におけるボイド率の変化は、SiC絶
縁基板にガラスを焼成して形成した状態で10〜13%あ
る。更にリードフレーム付けや組立の熱履歴を経るとボ
イド率は多少増加する。次いで475℃で6分間3気圧の
加圧処理を施すことによつてボイドは2〜4%と著しく
少なくなる。その後のSiペレツト付け及び封止工程を経
てもボイドの増加は少なく4〜6.5%である。このよう
に加圧処理によるボイド低減の効果は大きいことがわか
る。一方、比較例として従来の製造工程でのボイド率
は、初期値に対し各工程を経るごとに多くなつている。
本発明の製造工程における組立て時、加圧処理時及び
封止時のX線透過写真によつてボイド率を観察した結
果、加圧処理によるボイド減少の効果が明瞭であること
が確認された。
〔実施例3〕 実施例1の手法で加熱温度及び加圧力を変えてガラス
中のボイド率の異なる第1図に示すパツケージを作製
し、前述と同様の熱サイクル試験によつて150サイクル
後のヘリウムリークを測定した。第5図にその結果を示
す。○印は加圧処理したもの、●印は無加圧のものであ
る。ヘリウムリーク量はボイド率が7%を越えると急激
に増すことがわかる。しかし、7%以下ではリーク量の
変化は小さく封止性が高いことがわかる。尚、ボイド率
が7%以下のものはボイドの最大径も0.11mm以下と小さ
いが、ボイド率が8%以上のもののボイドの最大径はか
なり大きなバラツキを有していた。
実施例1の手法でガラス中のボイドの最大径の異なる
パツケージを作製し、熱サイクル試験150サイクル後の
ヘリウムリークを測定した。第6図にその結果を示す。
○印及び●印は前述と同様である。ガラス中のボイドの
最大径が0.11mmを越えるものが含まれるようになると気
密性は急激に悪くなることがわかる。尚、ボイドの最大
径が0.11mmと小さいものはボイド率も7%以下と小さい
が、それより大きいボイドの径を有するものではボイド
率のバラツキも大きいものであつた。
〔実施例4〕 第2図は本発明に係る半導体装置の他の例を示す断面
図である。本実施例は第1図におけるものがキヤリツプ
6の接合に際し、枠体11が使用されたものがあるが、こ
の枠体11がキヤツプ6に凸状に全周にわたつて一体に形
成されたもので、この凸部に予めガラス槽が焼成された
ものである。このキヤツプへのガラス層の形成及び実施
例1に形成されたリードフレーム5を接合した絶縁基板
3の加圧処理は実施例1と同様の方法で実施し、次いで
キヤツプ6と基板3とを同様に接合した。前述と同様に
ヘリウムリーク試験の結果リーク量が約4×1010atm・c
c/sと少なく、ガラス層中のボイド率が約6%及びボイ
ドの最大径が0.11mm以下であることが確認された。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、半導体基板に
接合される低融点ガラス層を加熱処理するときに、低融
点ガラス層を低融点ガラス層の軟化温度より80℃〜120
℃高い加熱温度で且つガス加圧下で加熱し、その後前記
加圧下で低融点ガラス層を凝固させるようにしたため、
低融点ガラス層が流出することはなく、低融点ガラス層
中のボイドを低減することができると共にボイドの粒径
を0.11mm以下にすることができる。さらに、キャップに
形成された低融点ガラス層をガス加圧化での加熱温度よ
り低く軟化温度より高い温度で加熱して軟化した低融点
ガラス層によってキャップと基板を封止するようにした
ため、封止後の熱疲労による特性の劣化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明に係る半導体装置の断面図、
第3図及び第4図は本発明及び比較に係る半導体装置の
ヘリウムリーク試験におけるリーク量を示すデータ、第
5図はボイド率とリーク量との関係を示す線図、第6図
はボイドの最大径とリーク量との関係を示す線図であ
る。 1……放熱フイン、3……電気絶縁性基板、4……ガラ
ス層、5……リードフレーム、6……キヤツプ、7……
半導体素子、9……ボンデングワイヤ、10……ガラス又
は金属ロウ、11……枠体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 浩之 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 平賀 良 東京都千代田区神田駿河台4丁目6番地 株式会社日立製作所内 (56)参考文献 特開 昭58−74581(JP,A) 特公 昭52−41184(JP,B1)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気絶縁性基板上に搭載された半導体素
    子、該半導体素子からの信号を外部に取り出すリードフ
    レーム、該リードフレームと半導体素子とを電気的に接
    続する細線、及び前記基板上にガラス層によって接合さ
    れ、且つ前記半導体素子、細線及びリードフレームの一
    部を外気より遮断封止するキャップを備えた半導体装置
    の製造方法において、予め前記基板上に前記リードフレ
    ームを低融点ガラス層によって接合するとともに、前記
    キャップに低融点ガラス層を焼成によって形成し、次い
    で前記リードフレームを接合した前記基板及び前記低融
    点ガラス層を有する前記キャップを前記低融点ガラス層
    の軟化温度より80℃〜120℃高い加熱温度で且つガス加
    圧下で加熱した後、前記加圧下で前記低融点ガラス層を
    凝固させる処理を施し、次いで、前記キャップに形成さ
    れた前記低融点ガラス層を前記加圧化での加熱温度より
    低く軟化温度より高い温度で加熱して軟化した低融点ガ
    ラス層によって前記キャップと基板を封止することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】電気絶縁性基板上に半導体素子接合用メタ
    ライズ層を有し、前記半導体素子の信号を外部に取り出
    すリードフレームが前記基板上にガラス層によって接合
    されている半導体装置の製造方法において、予め前記基
    板上に前記リードフレームを低融点ガラス層によって接
    合した後、前記リードフレームを接合した前記基板を前
    記低融点ガラス層の軟化温度より80℃〜120℃高い加熱
    温度で且つガス加圧化で加熱し、次いで前記加圧化で前
    記低融点ガラス層を凝固させる処理を施すことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】金属又はセラミックス焼結体からなる平板
    状部材の外周部全周にガラス層が設けられている半導体
    装置の製造方法において、予め前記平板状部材に低融点
    ガラス層を焼成して設けた後、前記低融点ガラス層を前
    記低融点ガラス層の軟化温度より80℃〜120℃高い加熱
    温度で且つガス加圧下で加熱し、次いで前記加圧下で前
    記低融点ガラス層を凝固させることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
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