JPH08241516A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

Info

Publication number
JPH08241516A
JPH08241516A JP4451895A JP4451895A JPH08241516A JP H08241516 A JPH08241516 A JP H08241516A JP 4451895 A JP4451895 A JP 4451895A JP 4451895 A JP4451895 A JP 4451895A JP H08241516 A JPH08241516 A JP H08241516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
layer
film
thin film
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4451895A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Kubo
裕史 久保
Kazuko Hanai
和子 花井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP4451895A priority Critical patent/JPH08241516A/ja
Publication of JPH08241516A publication Critical patent/JPH08241516A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】低コストで、しかも高密度の磁気記録が可能な
耐食性に優れた磁気記録媒体を提供すること。 【構成】非磁性支持体の一方の面上に強磁性金属薄膜か
らなる磁性層を有し、もう一方の面上にはバックコート
層が形成されている磁気記録媒体において、該バックコ
ート層のpHが5.7以上であることを特徴とする磁気
記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強磁性金属薄膜を磁性層
とする磁気記録媒体に関し、そのバックコート層のpH
を特定することにより、特に、保存性に優れた金属薄膜
型磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープ等の磁気記録媒体は様々な環
境で使用され、かつ記録された情報は数年から数十年に
わたって保存される。そのため多様な環境下での保存安
定性が要求される。更に、カムコーダすなわちカメラ一
体型ビデオテープレコーダや8ミリビデオのような小型
のビデオテープレコーダは戸外で使用されることが多
く、磁気記録媒体には幅広い環境条件での使用に耐える
性能が必要とされている。
【0003】また、テレビジョンの今後の高品位化、デ
ィジタル化等に対応したビデオテープへの磁気記録密度
向上のために、高密度記録に有利である強磁性金属薄膜
を磁性層とする強磁性金属薄膜型磁気記録媒体が期待さ
れているが、磁性層が極く薄い金属の酸化層で保護され
ているのみであるので、強磁性金属薄膜型磁気記録媒体
にあっては、走行性や耐久性を保証するだけではなく、
保存性をも大幅に向上できる素材の提供が求められてい
る。
【0004】特に、強磁性金属薄膜型磁気記録媒体にあ
っては、より高密度記録化を可能にするために、表面を
平滑化し、磁性層の組成をCoNi−O系からCo−O
系やCo−Oを含むCo−Fe等のCoを主体とした高
Bm化の方向に改良が行われているが、これらのコバル
トの含有割合の多いものでは安定な走行性、耐久性、耐
蝕性を得ることが困難であった。
【0005】強磁性金属薄膜型磁気記録媒体用の潤滑剤
として、さまざまな構造の潤滑性能に優れた炭化水素
系、フッ素系の潤滑剤が検討されており、とくに分子内
に親水性官能基を有する有機フッ素化合物は、走行耐久
性を大幅に改善することができることが知られている。
ところが、特性の優れた潤滑剤を使用しても電磁変換特
性を改善した平滑な金属薄膜型の磁気記録媒体において
は、繰り返し摺動により磁性層上に付着した潤滑剤が徐
々に失われ、特性が劣化するという問題があった。
【0006】一方、近年は磁気ディスクのみならず磁気
テープにおいても磁性層上に保護膜を設けて耐久性、耐
蝕性を改善する試みがなされている。なかでもダイヤモ
ンド状炭素膜に代表される炭素膜は高硬度であり、さら
にあらゆる環境において摺動部材に焼き付き難いため、
最も注目されている保護膜である。このダイヤモンド状
炭素膜は緻密な構造を有しているため、高温高湿下や腐
食性ガス雰囲気中で保存した場合に、強磁性金属薄膜を
保護し、耐蝕性を向上させる効果がある。しかし、この
様な炭素保護膜においても、微小な欠陥(ピンホールな
ど)を完全に排除することは困難なため、ピンホール部
から徐々に強磁性金属薄膜の腐食が進行していく。強磁
性金属薄膜型磁気テープの場合、走行性を確保するため
に非磁性支持体表面に微小突起を形成することが通常よ
く行われているが、この微小突起上に形成される強磁性
金属薄膜は、成膜時にその周囲より大きく成長すう傾向
があるため、さらにその上に形成されるダイヤモンド状
保護膜に局所的に薄い部分を形成しやすい。この局所的
に薄い保護膜の部分から腐食が進行しやすい。
【0007】また、非磁性支持体として、従来から用い
られているポリエチレンテレフタレート(PET)、ポ
リエチレンナフタレート(PEN)、などの他にヤング
率が高く、薄手化が可能なアラミドべースもよく用いら
れるようになってきている。高い体積密度は磁気テープ
の大きな特徴のひとつであり、アラミドのように厚味を
極めて薄くすることが可能な非磁性支持体は、今後益々
その重要性を増していくことと予想される。しかし、こ
のアラミドベース上に強磁性金属薄膜を形成して磁気テ
ープを構成した場合、保存性が尚一層劣ることが明らか
になった。
【0008】耐蝕性を、バックコート層の改善により向
上させようとする磁気記録媒体も提案されている。例え
ば、特開昭58−122621号公報は気化性防錆剤、
特開昭62−89220号公報は防錆かつ潤滑性を示す
固体状物質をバックコート層に含有させることによっ
て、磁性層の耐蝕性の向上を図るものである。しかし、
これらの方法では、いかにバックコート層に添加できる
量が多かったとしても、繰り返し使用するうちに、磁性
層へ転写された気化性防錆剤がさらに走行系へ転写さ
れ、その量が減少してしまう。また、特に前者の場合
は、防錆剤が気化することで次第にその量が減少し、耐
蝕効果も減少してしまう。この添加量の減少を補うた
め、予め多めに添加することが考えられるが、この場
合、磁性層表面へ防錆剤が析出してドロップアウトの原
因となることが考えられる。特に後者の固体状の防錆剤
の場合その恐れが強い。
【0009】耐蝕性をバックコート層の改良で改善しよ
うとするさらに他の磁気記録媒体として、特開平6−2
03360号公報では、バックコート層に添加するカー
ボンブラックのpHを5.5以上且つ揮発分が2.0重
量%以下とすることが記載されている。揮発分が2重量
%を越えるカーボンブラックでは、水分を吸着しやす
く、酸素を取り込んで酸性となりやすいため、これを抑
制する働きがあるという。しかし、この方法ではバック
コート層中の他の成分とのバランスによっては、かなら
ずしも酸化を抑制することは期待できず、耐蝕性向上の
効果が確実ではない。また、カーボンブラックのpHを
5.5以上にするためには、酸やアルカリによる処理が
必要となる。また、揮発分を低く制御するためには、カ
ーボン表面に結合している−H、−OH、O2 を加熱な
どの手段で適当量除去する必要がある。これらの工程の
付加は、コスト増加の原因となる。更に、カーボンブラ
ック以外の非磁性粒子を主成分とするバックコート層の
場合に適用することはできず、媒体設計の自由度を小さ
くするという問題もあった。
【0010】このほかに、特開平6−325350号公
報ではpH6.0以上のカーボンブラックとエポキシ基
を導入した塩化ビニル系樹脂とを含有したバック層を有
する強磁性金属薄膜型磁気記録媒体が、特開平6−32
5351号公報ではpH6.0以上でDBP吸油量が8
0cc/100g以下のカーボンブラックを含有したバ
ック層を有する金属薄膜型磁気記録媒体が、腐食防止に
効果があるとしている。しかし、これらも、前述の特開
平6−203360号公報における問題点と同様の問題
点、即ち、カーボンブラックのpHを調整する処理が必
要であること、媒体設計が制限される等の問題があっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低コスト
で、しかも高密度の磁気記録が可能な耐食性に優れた磁
気記録媒体を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、非磁性
支持体の一方の面上に強磁性金属薄膜からなる磁性層を
有し、もう一方の面上にはバックコート層が形成されて
いる磁気記録媒体において、該バックコート層のpHが
5.7以上であることを特徴とする磁気記録媒体により
達成できる。
【0013】本発明者らは、上述の従来技術の問題につ
いて、種々検討をした結果、強磁性金属薄膜型磁気テー
プのバックコート層のpHを5.7以上に制御すること
により、磁気テープの保存性を著しく改善できることを
見いだした。この場合、バックコート層に含有される材
料に拘束されることなく、バックコート層全体としてp
H5.7以上に制御されていればよい。
【0014】また、バックコート層のpHは、好ましく
はpH6.0〜10、さらに好ましくは6.5〜10に
制御されるが、そのpHの上限は、安全性等の理由によ
る。バックコート層をpH5.7以上にすることで保存
性が改善する機構については、まだ充分解明できていな
いが、次のように推定している。磁気テープは、通常リ
ールに巻き込まれた状態で保存されるので、バックコー
ト層と強磁性金属薄膜(もしくはその上に形成された固
体保護膜)とが接触したまま保存される。このときバッ
クコート層がpH5.7より酸性側にあると、強磁性金
属薄膜の酸化を促進する作用を持ち、強磁性金属薄膜は
酸化腐食する。固体保護膜が強磁性金属薄膜上に形成さ
れていれば、若干この酸化腐食作用は軽減されるが、固
体保護膜の局所的な薄膜部分やピンホールから腐食が進
行する。これに対し、バックコート層がpH5.7より
アルカリ性側にあると、前述のバックコート層による強
磁性金属薄膜の腐食酸化作用が著しく軽減し、結果的に
磁気テープの保存性が向上する。
【0015】以下、本発明の構成をその要素毎に説明す
る。本発明におけるバックコート層は、通常、非磁性粉
末と結合剤樹脂から構成され、磁性層とは反対側の非磁
性支持体上に設けられる。非磁性粉末としては、各種の
無機顔料やカーボンブラックを使用することができる。
本発明において、バックコート層をpH5.7以上とす
る手段は特に制限はないが、好ましくは、バックコート
層の該構成材料の適切な選択によって容易に可能であ
る。
【0016】無機顔料としては、CaCO3 、酸化チタ
ン、α酸化鉄、硫酸バリウム等が挙げられる。無機顔料
のpHは、通常、5.7〜10、好ましくは6.5〜1
0である。カーボンブラックとしては、そのpHが通
常、5.7〜10、好ましくは6.5〜10である。
【0017】無機顔料およびカーボンブラックの平均粒
子径、モース硬度、タップ密度、DBP吸油量等は磁気
記録媒体に応じて適宜選定することができる。結合剤樹
脂としては、特に制限されないが、好ましくは塗布型磁
性層用の結合剤樹脂が使用され、具体的にはニトロセル
ロース、フェノキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリウレタ
ン等が挙げられる。
【0018】バックコート層組成としては、結合剤樹脂
100重量部に対し、無機顔料が通常、10〜200重
量部、好ましくは30〜100重量部、カーボンブラッ
クが通常、10〜300重量部、好ましくは30〜20
0重量部使用される。バックコート層への無機顔料の添
加、例えばCaCO3 の添加は、単に走行性を改善する
だけでなく、他のバックコート層構成材料、例えば結合
剤等との中和作用をもたらし、容易にpH5.7よりア
ルカリ性側にすることが可能である。
【0019】バックコート層の厚味は、通常、0.1〜
3μm、好ましくは0.3〜1.5μmである。バック
コート層のpHは、以下により測定した値である。磁気
テープを延伸剥離し、カッター刃でバックコート層を剥
離収集する。次に剥離したバックコート層1gと純水5
0mlを試料瓶に入れ、60℃に加熱しながら6時間振
盪する。次にこれを濾過してpHメータにて測定した値
をバックコート層のpHとする。
【0020】本発明の磁気記録媒体における磁性層とな
る強磁性金属薄膜は、真空蒸着法、イオンプレーティン
グ法、スパッタリング法、CVD法等の真空成膜法にて
成膜する。成膜は、単層、平行型多層、非平行型多層等
によって形成される。また、使用される金属材料として
は、鉄、コバルト、ニッケル等の金属の他に、コバルト
−ニッケル合金、コバルト−クロム合金、コバルト−白
金合金、鉄−コバルト合金等のコバルト系合金等が挙げ
られる。
【0021】強磁性金属薄膜を微量の酸素雰囲気で真空
斜め蒸着法で作成する場合には、特に電磁変換特性を改
善するため磁性層を構成する金属原子の90%以上はコ
バルトであるCo−O、Co−O、あるいはこれらを含
有するCo−Fe等が好ましい。特に、金属原子の95
%以上はコバルトであることが好ましく、97%以上で
あることがより好ましい。
【0022】磁性層の厚味は、100〜300nmとす
るのが望ましく、さらに望ましくは120〜200nm
である。また、強磁性金属薄膜は電磁変換特性を改善す
るため重層構成としたり、非磁性下地層や中間層を有し
ていてもよい。磁性層を構成する金属原子のほとんどが
コバルトである強磁性金属薄膜は、磁気特性に優れてい
るが耐候性が悪く、さらに走行性、耐久性の面でも実用
上で問題であった。ところが、本発明のようなバックコ
ート層を使用することにより上記のように、その90%
以上がコバルトである組成であっても耐蝕性、走行性、
耐久性の面で優れた実用に充分耐え得る磁気記録媒体と
することができる。
【0023】強磁性金属薄膜をスパッタリング法で作製
する場合には、特に電磁変換特性を改善するため、磁性
層はCo−Cr−(−X)系の合金で構成されることが
好ましく、特にCo−Cr−Ta、Co−Cr−Ptが
好ましい。磁性層の厚味は100nm以下であることが
好ましく、更に好ましくは10〜30nmである。ま
た、この場合も強磁性金属薄膜は電磁変換特性を改善す
るために重層構成としたり、下地層や中間層を有してい
てもよい。この場合の下地層は、CrやCr−Tiで構
成されることが好ましい。この下地層の厚味は10〜5
00nmであることが好ましい。
【0024】本発明においては、上述の如くCo系強磁
性金属薄膜が好ましく、高密度で高出力が得られる。特
に、Co強磁性金属薄膜成膜時に酸素を導入し、保存性
を向上させ、且つ保磁力が高めて高密度記録再生特性を
向上させたCoO系強磁性金属薄膜が好ましい。CoO
系強磁性金属薄膜は、真空蒸着による高速成膜が使える
ので生産性もよい。
【0025】本発明の磁気記録媒体においては強磁性金
属薄膜上に保護膜が設けられていてもよく、この保護膜
によってさらに走行耐久性、耐食性を改善することがで
きる。保護膜としてはシリカ、アルミナ、チタニア、ジ
ルコニア、酸化コバルト、酸化ニッケルなどの酸化物、
窒化チタン、窒化ケイ素、窒化ホウ素などの窒化物、炭
化ケイ素、炭化クロム、炭化ホウ素等の炭化物、グラフ
ァイト、無定型カーボンなどの炭素からなる固体保護膜
があげられる。
【0026】前記炭素からなる保護膜は、プラズマCV
D法、スパッタリング法等で作成したアモルファス、グ
ラファイト、ダイヤモンド構造、もしくはこれらの混合
物からなるカーボン膜が挙げられる。前記保護膜として
は、ヘッド材質と同等またはそれ以上の硬度を有する硬
質膜が好ましく、さらに摺動中に焼き付きを生じ難く、
その効果が安定して持続するものが最も好ましく、その
ような保護膜としては硬質炭素膜が挙げられる。
【0027】硬質炭素膜のうち、特に好ましくは一般に
ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜と呼ばれるで
ある。このDLC膜はビッカース硬度で1000kg/
mm 2 以上、好ましくは2000kg/mm2 以上の硬
質の炭素膜である。また、その結晶構造はアモルファス
構造であり、かつ非導電性である。そして、DLC膜の
構造は、ラマン光分光分析によって測定した場合に、1
520〜1560-1cmにピークが検出されることによ
って確認することができる。この炭素膜の構造がダイヤ
モンド状構造からずれてくるとラマン光分光分析により
検出されるピークが上記範囲からずれるとともに、炭素
膜の硬度も低下する。
【0028】DLC膜の構造は、ラマン分光法の他に、
X線電子分光法(ESCA)によっても同定することが
できる。特に、ESCAによって同定する場合、C−1
sのプラズモン損失エネルギーが26±1eVであると
さらに良好な炭素膜となる。ここでいうプラズモン損失
エネルギーは、炭素膜にX線を照射して測定されるC−
1sスペクトルのメインピークから、プラズモン損失に
より生ずるピークのずれをX線電子分光装置(例えば、
パーキンエルマー社製、PHI−560)により測定さ
れるものである。炭素保護膜の硬度が減少すると摩擦特
性は改善されるが耐磨耗性が不足し、所望の走行耐久性
を得ることができない。とくに、スチル耐久性が大幅に
低下してしまう。これらのDLC膜はスパッタリングや
CVDによって作製することができるが、生産性、品質
の安定性および厚み10nm以下の超薄膜でも良好な耐
磨耗性を確保できるという点からCVDによって作製す
ることが好ましく、とくに高周波プラズマによって分解
した化学種を基板にバイアス電圧を印加して加速するこ
とが好ましい。
【0029】この炭素保護膜の材料となるプラズマ化さ
れる炭素化合物は、とくに制限されるものではないが、
炭化水素系、ケトン系、アルコール系の化合物が挙げら
れる。 特に、メタン、エタン、プロパン、ブタン等の
アルカン、あるいはエチレン、プロピレン等のアルケ
ン、またはアセチレン等のアルキンをはじめとした炭素
含有化合物を原料としたプラズマCVDによってDLC
膜を形成することが好ましい。
【0030】これらの被膜形成性の物質は、一般に1
3.3〜0.133N/m2 、好ましくは6.67〜
2.67N/m2 の分圧でプラズマ発生装置内に導入さ
れる。また、前記原料気体の他に水素、アルゴン等の不
活性気体を同時に導入することもできる。この場合、望
ましい混合気体としては、メタン、アセチレンなどの炭
化水素とアルゴンが挙げられる。この場合、その混合割
合は、一般に炭化水素:アルゴン=6:1〜2:1が望
ましい。
【0031】本発明においては、固体保護膜の膜厚が厚
いと電磁変換特性の悪化や磁性層に対する密着性の低下
が生じ、膜厚が薄いと耐磨耗性が不足するために、保存
性、耐久性、スペーシングロス低減の観点から膜厚は通
常、10〜80Å、好ましくは30〜80Åである。ま
た、この硬質炭素保護膜等の固体保護膜上に付与する潤
滑剤との密着をさらに向上させる目的で固体保護膜表面
を酸化性もしくは不活性気体によって表面処理しても良
い。
【0032】本発明で使用する非磁性支持体としては、
通常、プラスチックフィルムが使用できる。特にテープ
状媒体の場合には厚さ3〜10μmのポリエチレンテレ
フタレート、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミ
ド等のフィルムが好ましい。特に、弾性率の高いアラミ
ドベースが、磁気テープ厚味を薄くし、体積密度を向上
させられる点で好ましい。アラミドベース上に強磁性金
属薄膜を形成した場合、保存性に不安があることが最近
明らかにされているが、本発明により充分な保存性と高
体積密度の両立が可能となる。アラミドフィルムは、好
ましくは厚さ3〜15μmのものを使用できる。
【0033】また、走行性を改善するためにその非磁性
支持体表面に粒径5〜30nmの無機フィラーを付与し
たものが好ましい。また、非磁性支持体の内部にフィラ
ーを含有し、非磁性支持体の表面に凹凸を形成したもの
でも良い。本発明においても、通常の磁気記録媒体と同
様、潤滑剤によって安定な走行性や高耐久性を付与でき
る。
【0034】本発明の磁気記録媒体において、磁気記録
媒体表面に潤滑剤を存在させる方法としては、潤滑剤を
有機溶剤に溶解した溶液を塗布する方法や真空蒸着法を
用いればよい。溶液塗布法の場合、ワイヤーバー法、グ
ラビア法、スプレー法、ディップコート法、スピンコー
ト法等の手法によって塗布すればよい。この他、磁気テ
ープの支持体の裏面に潤滑剤を含有したバックコート層
を形成して巻き取ることによってバックコート層の潤滑
剤を磁性層表面に転写させる方法が好ましい。強磁性金
属薄膜は、その表面もしくは内部に潤滑剤を保持できる
量が少ないので予め潤滑剤をバックコート層中に含有さ
せておくことにより、磁性層で不足する潤滑剤をバック
コート層から巻き取り時に供給することができるので有
利である。また、フッ素含有化合物等の潤滑剤を磁性層
上に塗布すると、その化合物が有機溶剤に可溶であって
も、塗布後乾燥時に微細な塗布むらや化合物の析出が起
こることがあったが、バックコート層から転写する方法
では、潤滑剤をバックコート層に混合あるいは塗布し、
バックコート層から巻き取り時の接触により磁性層側に
転写されるので、磁性層あるいは保護膜上に直接塗布す
る場合よりも塗布ムラが発生しにくく、また潤滑剤の析
出も起こりにくいので、使用することができる潤滑剤の
種類が多くなるという利点もある。
【0035】潤滑剤を磁性層へ塗布する場合、その塗布
量は磁性層の表面粗さや表面元素、表面状態によって異
なるが、一般に0.5〜50mg/m2 が好ましく、1
〜20mg/m2 が特に好ましい。潤滑剤をバックコー
ト層へ含有させる場合、そのバックコート層への含有量
は、一般に0.5〜500mg/m2 、好ましくは3〜
300mg/m2 である。
【0036】なお、潤滑剤は、上記範囲を勘案して磁性
層およびバックコート層に併用することもできる。各塗
布量が少なすぎると潤滑が不十分となり、スチル耐久性
や反復耐久性が不足したり、繰り返し摺動によって摩擦
係数が増大し、走行停止に至る場合がある。一方、塗布
量が多すぎると静止摩擦係数が増大し、走行不可能にな
ることがある。
【0037】本発明の磁気記録媒体における潤滑剤化合
物としては、パーフルオロポリエーテル、フルオロアル
キル基を含有したカルボン酸エステル、フルオロアルキ
ル基を含有した炭化水素、リン酸エステル類、亜リン酸
エステル類などを使用することができる。本発明におい
ては、前記保護膜の保護作用に更に本発明における潤滑
層の効果が付加されて、苛酷な条件での磁気ヘッドとの
摺動にも充分に耐えて、媒体表面に摩耗がなく、表面の
潤滑性を長期間保持できる磁気記録媒体とすることがで
きる。
【0038】本発明の磁気記録媒体は耐蝕性に優れる
が、複素環類の防錆剤を使用するとさらに耐蝕性を高め
ることができる。本発明で使用できる防錆剤を例示する
とベンゾトリアゾール、ベンズイミダゾール、プリン、
ピリミジン等の窒素含有複素環類およびこれらの母核に
アルキル側鎖等を導入した誘導体、ベンゾチアゾール、
2−メルカプトンベンゾチアゾール、テトラザインデン
環化合物、チオウラシル化合物等の窒素および硫黄含有
複素環類およびこの誘導体等が挙げられる。
【0039】防錆剤の磁性層への塗布量は潤滑剤1.0
〜50mg/m2 に対して、0.01〜5.0mg/m
2 が好ましい。特に好ましくは潤滑剤3〜30mg/m
2 に対して防錆剤0.1〜10mg/m2 である。防錆
剤は所望によりバックコート層に添加することもでき
る。尚、本発明の磁気記録媒体の長手方向への延伸によ
る磁性層の破壊強度は、磁性層にテープ幅方向のクラッ
ク発生により測定される。具体的には、10cm長のテ
ープを毎分0.2cmの引っ張り速度で延伸して、その
際に磁性層表面にクラックが発生する瞬間の引っ張り荷
重を延伸破壊強度と定義される。本発明における該延伸
破壊強度は、通常、0.5〜15Kg/mm2 、好まし
くは1.5〜5Kg/mm2 である。
【0040】
【実施例】以下に、本発明の実施例および比較例を示
し、本発明をさらに詳細に説明する。尚、「部」は特に
ことわらない限り、「重量部」を意味する。 実施例1〜4及び比較例1〜5 〔実施例1〕表面に粒径13nmのシリカの球状フィラ
ーを有する厚さ10μmのポリエチレンテレフタレート
フィルム上にコバルトを酸素含有雰囲気中で磁性金属蒸
気流の前記ポリエチレンテレフタレートフィルムに対す
る入射角が45°となるようにして、70nmの厚さで
2回斜め蒸着し、全厚140nmの2層構成の強磁性金
属薄膜を得た。なお、2層とも薄膜を構成する磁性金属
の柱状結晶の傾きは同じ向きとなるようにした。その
後、熱処理を施し、カールを修正した後、磁性層上に以
下に示すプラズマCVD法で炭素保護膜を形成した。
【0041】メタンを原料として流量150sccmで
供給するとともに、アルゴンをキャリアー気体として流
量50sccmで供給し、600Wの高周波電力を印加
するとともに、パスローラを介して磁性層表面には−4
00Vの直流電圧を印加し、気体導入部に設置されたア
ノードには+500Vの直流電圧を印加し、発生したプ
ラズマを加速させて搬送速度5m/分で温度20℃の磁
性層表面にダイヤモンド状炭素からなる硬質炭素保護膜
を形成した。
【0042】得られた炭素保護膜は、膜厚50Å、ラマ
ン分光法によって炭素保護膜がダイヤモンド状炭素であ
ることを確認した。また、同一の方法で別途作成した保
護膜のビッカース硬度は2,200Kg/mm2 であっ
た。さらに、ポリエチレンテレフタレートフィルムの磁
性層を設けた側と反対の側に以下の組成のバックコート
層用の塗布液を塗布し厚さ0.5μmのバックコート層
を形成した。 (バックコート層塗布液A) カーボンブラック カンカルブ N−990 3部 (カンカルブ社製 平均粒子径 270nm) ブラックパール 800 70部 (キャボット社製 平均粒子径 17nm) 炭酸カルシウム 60部 α酸化鉄 15部 ニトロセルロース(ダイセル社製 RS1/2H) 80部 ポリウレタン(日本ポリウレタン社製 N−2304) 60部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン社製 コロネートL)20部 メチルエチルケトン 1000部 次いで、炭素保護膜上に末端リン酸基変性のパーフルオ
ロポリエーテルとアルキルアミンの塩を、フロン113
と酢酸エチルの混合溶剤に溶解してワイヤーバーによっ
て塗布、乾燥した。この原反を幅8mmに裁断し、8m
mVTR用のカセットに組み込んで試料とした。 〔実施例2〕磁性金属をCo80Ni20 とし、1500
Åの厚さで1回斜め蒸着して単層構成とし、硬質炭素保
護膜は設けなかったことを除いて、実施例1と同じ方
法、構成にて試料を作成した。 〔実施例3〕非磁性支持体として厚さ5μmのアラミド
ベースを用いたこと以外は、実施例1と同じ方法、構成
にて試料を作成した。 〔実施例4〕バックコート層塗布液Aの炭酸カルシウム
の量を、20重量部としたこと以外は、実施例1と同じ
方法、構成にて試料を作成した。 〔比較例1〕バックコート層塗布液を下記のバックコー
ト層塗布液Bの組成としたこと以外は、実施例1と同じ
方法、構成にて試料を作成した。 (バックコート層塗布液B) カーボンブラック カンカルブ N−990 3部 (カンカルブ社製 平均粒子径 270nm) ブラックパール 800 97部 (キャボット社製 平均粒子径 17nm) ニトロセルロース(ダイセル社製 RS1/2H) 60部 ポリウレタン(日本ポリウレタン社製 N−2304) 60部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン社製 コロネートL)20部 メチルエチルケトン 1000部 〔比較例2〕バックコート層塗布液をバックコート層塗
布液Bの組成としたこと以外は、実施例2と同じ方法、
構成にて試料を作成した。 〔比較例3〕バックコート層塗布液をバックコート層塗
布液Bの組成としたこと以外は、実施例3と同じ方法、
構成にて試料を作成した。 〔比較例4〕バックコート層塗布液を下記のバックコー
ト層塗布液Cの組成としたこと以外は、実施例1と同じ
方法、構成にて試料を作成した。 (バックコート層塗布液C) カーボンブラック カンカルブ N−990 10部 (カンカルブ社製 平均粒子径 270nm) ブラックパール 800 140部 (キャボット社製 平均粒子径 17nm) フェノキシ樹脂 PKHH 30部 (ユニオンカーバイド社製) ポリウレタン(日本ポリウレタン社製 N−2304) 60部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン社製 コロネートL)20部 メチルエチルケトン 600部 酢酸ブチル 400部 〔比較例5〕バックコート層塗布液をバックコート層塗
布液Bの組成とし、且つ硬質炭素保護膜の厚さを150
Åとしたことを除いて、実施例1と同じ方法、構成にて
試料を作成した。
【0043】得られた上記各試料のバックコート層のp
Hは、以下により測定した。まず、磁気テープを延伸剥
離し、カッター刃でバックコート層を剥離収集する。次
に剥離したバックコート層1gと純水50mlを試料瓶
に入れ、60℃に加熱しながら6時間振盪する。次にこ
れを濾過し、pHをpHメータにて測定した。
【0044】さらに各試料を以下により評価した。 〔評価方法〕 (腐食) 顕微鏡観察 60℃、90%RHの環境に、磁気テープを8mmビデ
オテープ用リールに巻き込んだ状態で、1週間保存し、
保存後に磁気テープの記録面側の表面を光学顕微鏡(倍
率200倍)で観察した。
【0045】DO(ドロップアウト) また、同じ条件で保存した磁気テープをデータ8mm用
カセットに組み込み、エクサバイト社製データ8mmド
ライブEXB8200とメディアロジック社製評価シス
テムML4500からなる評価系にて、ドロップアウト
の発生個数を測定した。
【0046】極めて少ない:0〜30個 少ない :31〜100個 やや多い :101〜200個 多い :201〜300個 非常に多い :301以上の個数 (延伸破壊強度)強磁性金属薄膜型磁気テープを長手方
向に延伸すると、磁性層にテープ幅方向のクラックを生
じる。これは、ドロップアウトの原因となる。10cm
長のテープを毎分0.2cmの引っ張り速度で延伸し、
その際に磁気記録層表面にクラックが発生する瞬間の引
っ張り荷重を延伸破壊強度として求めた。
【0047】中:0.5〜2.5Kg/mm2 高:2.51〜15Kg/mm2 (スチル耐久性)23℃、10%RHの環境において、
8mmVTR(富士写真フィルム(株)製FUJIX−
M6)を使用して走行テンション20gでカラーバー画
像を記憶した後、スチル制限機構を動作させないでスチ
ル状態で画像を再生し、出力が初期値の−6dBとなる
までの時間を測定して評価した。
【0048】極めて良好:1440〜30分 良好 :20分59秒〜5分 (C/N) 室温にてソニー製8mmVTR EV−S900にて、
最適記録電流で7.6MHzの正弦波記録を行った後の
再生信号をスペクトラムアナライザで測定し、C/Nを
求めた。ノイズレベルは6.6MHzの値を用いた。
【0049】以下に評価結果を示す。
【0050】
【表1】
【0051】表1から明らかな通り、バックコート層の
pHは本発明の範囲、即ちpH5.7以上の実施例は、
pH5.7未満の比較例に比べ耐蝕性が優れていること
がわかる。
【0052】
【発明の効果】本発明のバックコート層によれば、硝
酸、塩酸などの腐食性ガスを生ずる結合剤樹脂を用いて
も高温高湿環境下で保存したときの強磁性金属薄膜の腐
食抑制に極めて大きな改善効果が得られる。また、腐食
性ガス雰囲気中での保存性も向上する。更に、薄膜ヘッ
ドやMRヘッドなどの腐食しやすいヘッドでも信頼性の
高いシステムを構築することが期待できる。特に、強磁
性金属薄膜をCoO系とした場合には、高密度で高いC
/Nが得られ、且つ良好な保存性が確保できる。また、
強磁性金属薄膜上にダイヤモンドライクカーボンなどの
固体保護膜を80Å以下の厚さで形成した場合には、極
めて良好な走行性、耐久性と共に、高密度での高C/N
が得られ、且つ保存性も良好な記録媒体が得られる。ま
た、非磁性支持体として、アラミドを用いれば、大きな
延伸破壊強度が得られ、且つテープの薄手化による高体
積密度が得られ、なおかつ良好な保存性の確保が可能と
なる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体の一方の面上に強磁性金属
    薄膜からなる磁性層を有し、もう一方の面上にはバック
    コート層が形成されている磁気記録媒体において、該バ
    ックコート層のpHが5.7以上であることを特徴とす
    る磁気記録媒体。
JP4451895A 1995-03-03 1995-03-03 磁気記録媒体 Pending JPH08241516A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4451895A JPH08241516A (ja) 1995-03-03 1995-03-03 磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4451895A JPH08241516A (ja) 1995-03-03 1995-03-03 磁気記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08241516A true JPH08241516A (ja) 1996-09-17

Family

ID=12693769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4451895A Pending JPH08241516A (ja) 1995-03-03 1995-03-03 磁気記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08241516A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5589263A (en) Magnetic recording medium having a ferromagnetic metal thin film, a dry etched layer, a carbonaceous film, and a lubricant film
US5707742A (en) Magnetic recording medium comprising a ferromagnetic metal thin film, protective layer, and an alkylamine perfluoropolyether lubricant
JP3365043B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3661949B2 (ja) 磁気記録媒体
US5869186A (en) Magnetic recording medium
JP3311098B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH08241516A (ja) 磁気記録媒体
JPH10251676A (ja) 潤滑剤組成物およびこれを用いた磁気記録媒体
JP3208972B2 (ja) 磁気記録媒体
CA2081095A1 (en) Magnetic recording medium and method for examining magnetic recording medium
JPH08293114A (ja) 磁気記録テープ
JP3489863B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3317569B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3787086B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP2004039102A (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
JP2001195723A (ja) 磁気記録媒体および磁気記録媒体の製造方法
JPH0721559A (ja) 磁気テープの製造方法および磁気テープ
JPH0877542A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JPH11302225A (ja) 含フッ素芳香族化合物およびこれを用いた磁気記録媒体
JPH08185619A (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
JP2002216340A (ja) 磁気記録媒体
JPH103653A (ja) 磁気記録媒体
JPH06349053A (ja) 磁気記録媒体
JP2006114101A (ja) 磁気記録媒体
JP2005092940A (ja) 磁気記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050511

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050706

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060324

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20060407

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20061201

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712