JPH08240357A - 吸着式冷凍機 - Google Patents

吸着式冷凍機

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JPH08240357A
JPH08240357A JP7020596A JP2059695A JPH08240357A JP H08240357 A JPH08240357 A JP H08240357A JP 7020596 A JP7020596 A JP 7020596A JP 2059695 A JP2059695 A JP 2059695A JP H08240357 A JPH08240357 A JP H08240357A
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adsorption
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英明 佐藤
Koji Tanaka
公司 田中
Shin Honda
伸 本田
Seiji Inoue
誠司 井上
Masayoshi Terao
公良 寺尾
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B17/00Sorption machines, plants or systems, operating intermittently, e.g. absorption or adsorption type
    • F25B17/08Sorption machines, plants or systems, operating intermittently, e.g. absorption or adsorption type the absorbent or adsorbent being a solid, e.g. salt
    • F25B17/083Sorption machines, plants or systems, operating intermittently, e.g. absorption or adsorption type the absorbent or adsorbent being a solid, e.g. salt with two or more boiler-sorbers operating alternately
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸着器が小型で比較的少量の吸着剤を使用す
るものでありながら、大きな冷凍能力を発揮する小型の
吸着式冷凍機を提供する。 【構成】 吸着工程にある複数個の吸着器のうちのn番
目の吸着器とn+1番目の吸着器が熱的に直列に接続さ
れ、前段であるn番目の吸着器の吸着剤が、後段である
n+1番目の吸着器の吸着剤による冷媒の吸着により冷
却される。即ち、エバポレータ3から出る水のような冷
媒の蒸気を吸着する左側1段目の吸着器11の吸着剤
は、冷却管111の中を流れる水のような冷媒の蒸気が
左側2段目の吸着器12の吸着剤に吸着されることによ
って強く冷却され、温度が低下することによって大きな
吸着能力をもたらし、結果としてエバポレータ3が大き
な冷凍能力を発揮する。本発明は吸着器の中を吸着剤が
循環する冷凍システムの吸着工程に対して適用すること
もできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば空調装置の一部
として利用するための、シリカゲルやゼオライトのよう
な吸着剤を使用する吸着式冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の吸着式冷凍機は、図2に例示する
ように、シリカゲルやゼオライトのような吸着剤を内部
に充填されて並列的に配置された一対(2個)の吸着器
1,2と、循環する水のような冷媒によって室内の空気
を冷却して冷風として放出するエバポレータ3と、冷媒
を外気によって冷却して液化させるコンデンサ4と、そ
れらの機器の間を接続するか、或いはそれらを外部の機
器と接続する配管の途中に設けられて流路を切り換える
4方弁6、或いは3方弁6’,6”と、更に冷媒を循環
させるポンプ7のようなものから構成されている。吸着
器1は冷却管1’と加熱管1”を備えており、吸着器2
も同様に冷却管2’と加熱管2”を備えている。
【0003】図2は、左側の吸着器1が吸着工程の状態
にあり、吸着器1の内部の吸着剤が冷媒の蒸気(水蒸
気)を吸着していると共に、右側の吸着器2が脱着(脱
離)工程の状態にあり、吸着器2の内部の吸着剤が水
(水蒸気)を脱着して放出している場合(運転状態)を
示している。吸着器1と吸着器2が吸着工程と脱着工程
を交互に繰り返すと共に、相手に対して反対の工程をと
るように、各弁6,6’,6”が図示しない制御装置に
よって切り換え操作される。
【0004】加熱流体としては例えば100°Cの温水
が供給され、冷却流体としては例えば40°Cの水が供
給される。図2に示す状態において、吸着器1内の吸着
剤は先の脱着工程において水蒸気を放出したために含水
量が減少して水分吸着率が低下し、水蒸気を吸着する能
力が復活(再生)しているので、エバポレータ3におい
て空気を冷却した際に発生する水蒸気を吸収して吸着す
る。吸着剤が冷媒である水(水蒸気)を吸着する際には
熱が発生して吸着器1内部の温度が上昇し、吸着剤が水
蒸気を吸着する能力が低下するので、吸着器1の冷却管
1’に冷却流体として例えば40°Cの水を流して冷却
し、その温度において吸着剤が飽和状態に近づくまで水
蒸気を吸着させる。
【0005】図2の状態では、同時に吸着器2が脱着工
程を実行している。吸着器2の脱着工程は加熱管2”に
加熱流体として例えば100°Cの温水を流すことによ
って吸着器2内の吸着剤を加熱し、前の吸着工程におい
て吸着した水を脱着(脱離)させて、その際に発生する
水蒸気をコンデンサ4へ送って凝縮させる。それによっ
て吸着器2内の吸着剤の含水量が減少し、水分吸着率が
低下して再び水蒸気を吸着する能力が復活(再生)す
る。従って、各弁6,6’,6”によって流路を切り換
えて、図2の場合とは反対に左側の吸着器1を脱着工程
の状態にすると共に、右側の吸着器2を吸着工程の状態
にすれば、略連続的にエバポレータ3において空気を例
えば5°C程度に冷却して冷風を発生させることができ
る。
【0006】このように、例えばシリカゲルと水による
吸着式冷凍機において、冷却流体として40°Cの水を
使用し、加熱流体として100°Cの温水を使用して、
5°C程度の冷熱を得ようとする場合は、図4に示すよ
うに、脱着工程終了時の吸着器内の吸着剤に残留してい
る水分吸着率は4%wt程度(図4のA点)であり、吸着
工程終了時の吸着器内の吸着剤の水分吸着率は7%wt程
度(図4のB点)である。従って、この例では水分吸着
率4%と7%の間で吸着と脱着を繰り返すことになっ
て、この差が僅かに3%wtと小さいため、十分な冷凍能
力(冷房能力)を得るためには多量の吸着剤を吸着器に
充填する必要がある。
【0007】そこで、特開平5−248727号公報に
記載されている従来技術では、脱着工程において十分に
吸着剤の水分吸着率(量)を下げるために、1つの吸着
器の吸着剤から脱着される水分を他の吸着器の吸着剤に
吸収させることによって、脱着の程度を高めるという方
法を提案している。即ち、この従来技術は吸着器の脱着
工程において吸着器を多段化する構成をとっている。
【0008】しかしながらこの方法では、脱着工程完了
時の水分吸着率4%wtを更に低減することができても、
0%wtにすることができる訳ではないし、仮に水分吸着
率を0%wtにすることができたとしても低減の効果は小
さく、吸着剤がシリカゲルの場合、最大で37%wtであ
る吸着性能を十分に活かしているとは言えない。特開平
5−248727号公報に記載されている30°Cの冷
却を行った場合にも、15%程度の水分吸着率が得られ
るだけであって、これは最大の水分吸着率の半分にも満
たない数字である。冷却温度が更に高くて40°Cであ
れば、実質的に9%程度の吸着が行われるに過ぎない。
その結果、この従来技術の場合でも吸着剤の使用量は多
くなり、それを収容するための吸着器の容積が大きくな
って、吸着式冷凍機全体を十分に小型化することが困難
になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける前述のような問題に対処して、新規な手段によっ
てそれらの問題を解消し、吸着器が小型で比較的少量の
吸着剤を収容するものでありながら、十分に大きな水分
吸着率(量)と冷凍能力を有しており、それによってシ
ステム全体を小型化することができる吸着式冷凍機を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、脱着工程にあ
る吸着器を多段化することによって脱着の程度を高める
という従来技術とは異なり、吸着剤をより低温まで冷却
すると水分吸着率が上昇するという吸着剤一般に見られ
る性質を利用して、吸着工程にある1つの吸着器の吸着
剤を、その吸着器の後段に接続された他の吸着器の作用
によって冷却することにより吸着剤の温度を一段と低下
させて、水分吸着率を飛躍的に上昇させること、即ち、
吸着工程にある吸着器を多段化することによって前記の
課題を解決するという新規な手段を提供する。
【0011】より具体的に言えば本発明は前述の課題を
解決するための手段として、冷媒を吸着する吸着剤を収
容し吸着剤のための加熱手段と冷却手段とを備えている
複数個の吸着器と、エバポレータと、コンデンサと、流
路の切り換え手段とを含んでおり、吸着工程において少
なくとも前記複数個の吸着器のうちのn番目とn+1番
目の吸着器が熱的に直列に接続され、前段である前記n
番目の吸着器に収容されている吸着剤が、後段である前
記n+1番目の吸着器に収容されている吸着剤による冷
媒の吸着によって冷却されるように構成されていること
を特徴とする吸着式冷凍機を提供する。
【0012】
【作用】本発明による吸着式冷凍機によれば、吸着工程
において複数個の吸着器のうちのn番目の吸着器とn+
1番目の吸着器が熱的に直列に接続され、前段であるn
番目の吸着器に収容されている吸着剤が、後段であるn
+1番目の吸着器に収容されている吸着剤による冷媒の
吸着によって冷却されるので、n番目の吸着器に収容さ
れている吸着剤の温度が十分に低下し、エバポレータを
通った後の冷媒の吸着能力が格段に大きくなる。従っ
て、小型の吸着器であっても、それが飽和するまでにエ
バポレータを通った後の冷媒を多量に吸着することが可
能になり、エバポレータにおいて大きな冷凍能力を発揮
することができる。
【0013】
【実施例】本発明の基本的な実施例である第1実施例の
システム構成を図1に示す。第1実施例のシステムは、
4台の吸着器11,12,21,22とエバポレータ
3、3台のコンデンサ4,4’,5及びそれらを接続す
る配管と、配管の途中に設けられた4方弁61、3方弁
62〜67、ポンプ71〜73とによって構成されてい
る。それぞれの吸着器とも内部に吸着剤が充填されてお
り、それらを加熱・冷却する手段として、加熱流体を流
す管112,122,212,222と、冷却流体を流
す管111,121,211,221とを備えている。
なお、11,21が1段目の吸着器で、12,22が2
段目の吸着器である。
【0014】これらの各部分の接続及び内部流体の流れ
方を、図1に示されているように左側の吸着器11,1
2が吸着、右側の吸着器21,22が脱着の状態にある
場合について説明する。4方弁61によってエバポレー
タ3と吸着器11が接続されているため、エバポレータ
3の内部の水蒸気が吸着器11内に流入して図示しない
吸着剤に吸着される。吸着器11内の冷却管111の内
部には前回の脱着の際に封入された水が入っている。管
111と2段目の吸着器12が3方弁62によって接続
されているので、吸着器11内へエバポレータ3内で蒸
発した水が吸着されると、その際に発生する熱によって
管111内の水が蒸発して吸着器12内の吸着剤に吸着
される。この場合は3方弁63によって吸着器12の冷
却管121とコンデンサ5が連通しており、管121内
の冷媒は吸着器12の熱を奪って蒸発し、コンデンサ5
で放熱・凝縮し、ポンプ71と3方弁64を通って吸着
器12の冷却管121に戻る。(蒸発・凝縮しない単相
の冷媒が循環して吸着器12を冷却するようにしてもよ
い。)
【0015】一方、脱着側では、3方弁65によって吸
着器21,22とも、それぞれの加熱管212,222
に加熱流体が流れる。吸着器22は3方弁66、コンデ
ンサ4’、ポンプ72、及び3方弁67を介して吸着器
21の冷却管211と連通する。また、このときに吸着
器21の内部は4方弁61を介してコンデンサ4と連通
しているので、コンデンサ4によって凝縮した水はポン
プ73によってエバポレータ3へ戻る。
【0016】以上の説明から既に明らかになった部分も
あるが、次に図1のシステムの作用をまとめて説明す
る。構成の説明の場合と同様に、図1の左側が吸着工
程、右側が脱着工程の状態にあるものとする。吸着時に
おいて、吸着器11内の吸着剤が水蒸気を吸着するた
め、エバポレータ3と吸着器11内の圧力が下がり、そ
れと同時にエバポレータ3内の温度も下がる。そのため
エバポレータ3内では水の蒸発が生じる。その際に、エ
バポレータ3を通過する室内の空気が冷却されて冷房効
果が得られる。一方、吸着器11内の吸着剤が水蒸気を
吸着すると吸着熱を放出する。その熱を吸収して冷却管
111内の水が蒸発し、その水蒸気が2段目の吸着器1
2内の吸着剤に吸着され、その際に吸着器12内の吸着
剤は吸着熱を放出する。その熱は冷却管121内を流れ
る冷媒に与えられ、更にコンデンサ5により外気中へ放
出される。このようにして、エバポレータ3における吸
熱量により、吸着器11内の温度よりも吸着器12内の
温度が大幅に高い2段階となるように段階的に昇温させ
る。そして、最終的に吸着器12の熱を冷却管121内
を流れる冷却流体に吸収させ、放熱器であるコンデンサ
5によって外気中へ放出する。
【0017】その際に各吸着器11,12内で生じてい
る吸着状況の1例を図3に示す。吸着器11,12内の
吸着剤とも初期は前回の脱着工程により水分吸着率は4
%となっている。(図中A点)。各吸着器の最大吸着率
は、送られてくる水蒸気の露点温度と吸着剤(シリカゲ
ル)の温度即ち吸着器内の冷却温度によって決まる。1
段目の吸着器11にはエバポレータ3から露点温度が約
5℃の飽和水蒸気が送られており、吸着器11内の冷却
温度は、2段目の吸着器12の水蒸気の吸着作用によっ
て20℃となっている(図中B点)。2段目の吸着器1
2内の露点温度は1段目の吸着器11の冷却温度とほぼ
同じになって20℃であり、吸着器12の冷却温度は外
気とほぼ同じであって40℃となる(図中B’点)。こ
のような状態の時、吸着器11の吸着率は約20%(B
点)で、吸着器12の吸着率も約20%(B’点)とな
る。したがって、脱着時の吸着率4%との差は両吸着器
とも16%になり、この例の場合、従来技術の単段吸着
の場合の3%からみると約5倍の能力を持っていること
になる。
【0018】脱着については、加熱流体を吸着器21,
22の加熱管212,222に通すことにより、それぞ
れの吸着剤から水分を脱着させる。吸着器21,22内
の吸着剤は吸着後は点B,B’の状態であり、水分吸着
量はそれぞれ20%である。ここから100℃に加熱さ
れることによって、コンデンサ内部の露点(40℃)の
状態まで(図A点)水分を放出する。第1実施例では吸
着器22内の吸着剤から脱着された水はコンデンサ4’
へ、コンデンサ4’からの水は冷却管211へ戻され
る。また、吸着器21内の吸着剤から脱着された水はコ
ンデンサ4へ、コンデンサ4からの水はエバポレータ3
へ戻される。
【0019】吸着器11,12の吸着と吸着器21,2
2の脱着が終了すると、3方弁62〜67、4方弁61
が切りかえられ、それまでとは反対に吸着器21,22
が吸着工程に、また吸着器11,12が脱着工程にな
り、エバポレータ3による冷房が連続的に行われる。本
実施例では、コンデンサ5の水は冷却管121又は22
1のみを通る。またコンデンサ4’の水は冷却管111
又は211と、吸着器12又は22内のみを通る。さら
に、コンデンサ4の水はエバポレータ3と吸着器11又
は21内のみを通る。このように水が3系統に完全に分
離されて、互いに混じり合うことがないのも本実施例の
特徴である。なお、コンデンサ4或いは4’において凝
縮した水を冷却管111,211或いはエバポレータ3
へ戻すためのポンプ72や73は、一般に上流側が下流
側に対して圧力が高い状態におかれるため必ずしも必要
ではなく、固定の絞り等に置き換えることも可能であ
る。また、以下の実施例においても同様である。
【0020】第1実施例は、2段の吸着器11,21及
び12,22を持ち、エバポレータ3の吸熱量を2段の
吸着器の吸着剤に与えることによって、それらを2段階
の異なる温度まで昇温させたのち放熱器から外気中へ放
出し、それによって前段側の吸着器内の吸着剤の温度を
一層低下させるように構成されているが、同じ考え方に
立って3段階や4段階のように段数を増やしてもよい。
【0021】図5は第1実施例の変形例として3段階の
ものを示している。図中13及び23はそれぞれ3段目
の吸着器を示し、5’はコンデンサを、131及び23
1は冷却管を、132及び232は加熱管を示す。
【0022】なお、以上の説明では冷媒と吸着剤として
水とシリカゲルを用いる例を示したが、アルコールやフ
ロンのような他の冷媒や、ゼオライトや活性炭のような
他の吸着剤、あるいはそれらの混合物を使用することも
できる。また、1段目と2段目に別種の吸着剤や冷媒を
用いることもできる。
【0023】第1実施例及びその変形例では、冷媒とし
ての水を送るために動力によって駆動されるポンプを用
いているが、この部分に絞り部(弁やキャピラリチュー
ブのような管圧損を発生するもの)を設け、圧力差や重
力による駆動力を利用してポンプを省略することも可能
である。
【0024】次に、図6に示した第2実施例について説
明する。第2実施例の場合も第1実施例と同じく、図6
の左側の吸着器11,12が吸着工程にあり、右側の吸
着器21,22が脱着工程にある状態を示している。以
下、図19に示す第15実施例まで図面の表示方法は同
じである。なお、第2実施例と、それ以後の実施例の一
部では、吸着剤から冷媒を脱着させるための加熱流体と
して内燃機関の冷却水を用いることを具体的に例示して
おり、そのため内燃機関(図中E/G)への往復の流路
を図示している。
【0025】第2実施例では、2段目の吸着器22内の
吸着剤から脱着された水は、コンデンサ5に導かれて冷
却され、その水は、吸着器21及び22の冷却管211
と221へ戻される。また、1段目の吸着器21内の吸
着剤から脱着された水はコンデンサ4へ導かれて冷却さ
れ、その水はエバポレータ3へ戻される。さらに、吸着
工程側の吸着器12内の吸着剤冷却に用いられた冷却管
121内の水も、コンデンサ5へ導かれて冷却され、吸
着器21及び22の冷却管211と221に戻される。
【0026】このように第2実施例では吸着器22内の
吸着剤からの水と、吸着器12の冷却管121からの水
とをまとめてコンデンサ5において冷却するため、第1
実施例よりもコンデンサの数が少なく2台で済むという
特徴を有している。さらに、第1実施例では、コンデン
サ5からの水を吸着器12の冷却管121あるいは吸着
器22の冷却管221へ分配するための3方弁64と、
コンデンサ4’からの水を吸着器11の冷却管111あ
るいは吸着器21の冷却管211へ分配するための3方
弁67とが必要であるのに対し、第2実施例では、コン
デンサ5から冷却管111と121あるいは211と2
21へとまとめて分配するため、3方弁68が1つで済
むという特徴も有している。さらに、エバポレータ3を
通る水は、吸着器11内と吸着器12内、及びコンデン
サ4内まで流れるだけであるから、他の部分を通る水と
は完全に独立している。このためエバポレータ3を冷却
するための冷媒には冷房温度に最も適した性質を持つ物
質を用いることもでき、それによって性能向上が期待さ
れ得るという特徴も有する。
【0027】次に、図7に示す第3実施例について説明
する。第3実施例では、右側2段目の吸着器22内の吸
着剤から脱着された水は、コンデンサ4へ導かれて冷却
され、その水は、吸着器21の冷却管211とエバポレ
ータ3へ戻される。また、1段目の吸着器21内の吸着
剤から脱着された水もコンデンサ4で冷却され、その水
は211とエバポレータ3へ戻される。さらに、吸着工
程側の吸着器12内の吸着剤冷却に用いられた冷却管1
21内の水はコンデンサ5へ導かれて冷却され同じ冷却
管121へ戻される。
【0028】このように第3実施例では吸着器22と2
1内の吸着剤からの水をまとめてコンデンサ4で冷却す
るため、第1実施例の場合よりもコンデンサの数が少な
く2台で済むという特徴を有している。さらに、コンデ
ンサ5を通る水は吸着器12及び22の冷却管121と
221内にのみ通じているため、他の部分を通る水とは
完全に独立している。このため2段目の吸着器12ある
いは22を冷却するための冷媒には、外気等によって放
熱を行うために最も適した物質を用いることができるこ
とや、大気開放下で水などの冷媒を循環させてもよいこ
と等の特徴も有する。
【0029】次に、図8に示す第4実施例について説明
する。第4実施例では、右側2段目の吸着器22内の吸
着剤から脱着された水はコンデンサ5へ導かれて冷却さ
れ、その水は、1段目の吸着器21の冷却管211へ戻
される。また、1段目の吸着器21内の吸着剤から脱着
された水はコンデンサ4へ導かれて冷却され、その水は
2段目の吸着器22の冷却管221とエバポレータ3へ
戻される。さらに、吸着工程側の吸着器12内の吸着剤
冷却に用いられた冷却管121内の水も、コンデンサ4
へ導かれて冷却されて冷却管221とエバポレータ3に
戻される。
【0030】このように第4実施例では吸着器21内の
吸着剤からの水と冷却管121からの水をまとめてコン
デンサ4により冷却するため、第1実施例よりもコンデ
ンサの数が少なく、2台で済むという特徴を有してい
る。
【0031】次に、図9に示す第5実施例について説明
する。第5実施例では、右側2段目の吸着器22内の吸
着剤から脱着された水は、コンデンサ4へ導かれて冷却
され、その水は冷却管221,211と、エバポレータ
3へ戻される。また、右側1段目の吸着器21内の吸着
剤から脱着された水もコンデンサ4へ導かれて冷却さ
れ、その水は冷却管221,211と、エバポレータ3
へ戻される。さらに、吸着工程側の吸着器12内の吸着
剤冷却に用いられた121内の水もコンデンサ4へ導か
れて冷却され冷却管221,211と、エバポレータ3
へ戻される。
【0032】このように第5実施例では吸着器22,2
1内の吸着剤からの水と、冷却管121からの水をまと
めてコンデンサ4において冷却するため、第1実施例の
場合よりもコンデンサの数が少なく、1台で済むという
特徴を有している。さらに、第1実施例では、コンデン
サ5からの水を冷却管121あるいは221へ分配する
ための3方弁64と、コンデンサ4’からの水を冷却管
111あるいは211へ分配するための3方弁67が必
要であるのに対し、第5実施例では冷媒をコンデンサ4
から冷却管111と121へ、あるいは冷却管211と
221へとまとめて分配するため、この部分の3方弁6
9が1つで済むという特徴も有している。
【0033】次に、図10に示す第6実施例について説
明する。第6実施例では、右側2段目の吸着器22内の
吸着剤から脱着された水は、コンデンサ4’へ導かれて
冷却され、その水は、冷却管221へ戻される。また、
右側1段目の吸着器21内の吸着剤から脱着された水は
コンデンサ4へ導かれて冷却され、その水は冷却管21
1へ戻される。さらに、吸着工程側の吸着器12内の吸
着剤冷却に用いられた冷却管121内の水はコンデンサ
5へ導かれて冷却され、エバポレータ3に戻される。
【0034】次に、図11に示された第7実施例につい
て説明する。第7実施例では、右側2段目の吸着器22
内の吸着剤から脱着された水は、コンデンサ5へ導かれ
て冷却され、その水は、冷却管221へ戻される。ま
た、右側1段目の吸着器21内の吸着剤から脱着された
水はコンデンサ4へ導かれて冷却され、その水はエバポ
レータ3へ戻される。さらに、吸着工程側の吸着器12
内の吸着剤冷却に用いられた冷却管121内の水はコン
デンサ4’へ導かれて冷却され、冷却管211へ戻され
る。
【0035】この場合、エバポレータ3を通る水は吸着
器11内又は12内と、コンデンサ4にのみ通じている
ため他の部分を通る水とは完全に独立している。このた
めエバポレータ3を冷却するための冷媒には冷房温度に
最も適した性質を持つ物質を用いることもでき、それに
よって性能向上を期待することができるという特徴も有
する。
【0036】次に、図12に示す第8実施例について説
明する。第8実施例では、右側2段目の吸着器22内の
吸着剤から脱着された水は、コンデンサ4’へ導かれて
冷却され、その水はエバポレータ3へ戻される。また、
右側1段目の吸着器21内の吸着剤から脱着された水は
コンデンサ4へ導かれて冷却され、その水は冷却管21
1へ戻される。さらに、吸着工程側の吸着器12内の吸
着剤冷却に用いられた冷却管121内の水はコンデンサ
5へ導かれて冷却され、冷却管121へ戻される。
【0037】コンデンサ5を通る水は冷却管121又は
221にのみ流れるため、他の部分を通る水とは完全に
独立している。このため2段目の吸着器12あるいは2
2を冷却するための冷媒には、外気等によって放熱を行
うために最も適した物質を用いることができることや、
大気開放下で水などの冷媒を循環させてもよいこと等の
特徴も有する。
【0038】次に、図13に示す第9実施例について説
明する。第9実施例では、右側2段目の吸着器22内の
吸着剤から脱着された水は、コンデンサ4へ導かれて冷
却され、その水はエバポレータ3へ戻される。また、右
側1段目の吸着器21内の吸着剤から脱着された水はコ
ンデンサ5へ導かれて冷却され、その水は冷却管221
へ戻される。さらに、吸着工程側の吸着器12内の吸着
剤冷却に用いられた冷却管121内の水はコンデンサ
4’へ導かれて冷却され冷却管211へ戻される。
【0039】次に、図14に示す第10実施例について
説明する。第10実施例では、右側2段目の吸着器22
内の吸着剤から脱着された水はコンデンサ4へ導かれて
冷却され、その水は221とエバポレータ3へ戻され
る。また、右側1段目の吸着器21内の吸着剤から脱着
された水はコンデンサ4’へ導かれて冷却され、その水
は冷却管211へ戻される。さらに、吸着工程側の吸着
器12内の吸着剤冷却に用いられた冷却管121内の水
はコンデンサ4へ導かれて冷却され、冷却管221とエ
バポレータ3へ戻される。
【0040】このように第10実施例では吸着器22内
の吸着剤からの水と、冷却管121からの水をまとめて
コンデンサ4へ導いて冷却するため、第1実施例の場合
よりもコンデンサの数が少なく、2台で済むという特徴
を有している。
【0041】次に、図15に示す第11実施例について
説明する。第11実施例では、右側2段目の吸着器22
内の吸着剤から脱着された水は、コンデンサ4へ導かれ
て冷却され、その水は冷却管211とエバポレータ3へ
戻される。また、右側1段目の吸着器21内の吸着剤か
ら脱着された水はコンデンサ4’へ導かれて冷却され、
その水は冷却管221へ戻される。さらに、吸着工程側
の吸着器12内の吸着剤冷却に用いられた冷却管121
内の水はコンデンサ4へ導かれて冷却され、冷却管21
1とエバポレータ3へ戻される。
【0042】このように第11実施例では吸着器22内
の吸着剤からの水と冷却管121からの水をまとめてコ
ンデンサ4へ導いて冷却するため、第1実施例の場合よ
りもコンデンサの数が少なく、2台で済むという特徴を
有している。
【0043】次に、図16に示す第12実施例について
説明する。第12実施例では、右側2段目の吸着器22
内の吸着剤から脱着された水はコンデンサ4へ導かれて
冷却され、その水はエバポレータ3へ戻される。また、
右側1段目の吸着器21内の吸着剤から脱着された水は
コンデンサ4’へ導かれて冷却され、その水は冷却管2
21と211へ戻される。さらに、吸着工程側の吸着器
12内の吸着剤冷却に用いられた冷却管121内の水
も、コンデンサ4’へ導かれて冷却されたのちに冷却管
221と211へ戻される。
【0044】このように第12実施例では、吸着器21
内の吸着剤からの水と、冷却管121内の水とをまとめ
てコンデンサ4’へ導いて冷却するため、第1実施例の
場合よりもコンデンサの数が少なく、2台で済むという
特徴を有している。さらに、第1実施例では、コンデン
サ5からの水を冷却管121あるいは221へ分配する
ための3方弁64と、コンデンサ4’からの水を冷却管
111あるいは211へ分配するための3方弁67とが
必要であるのに対し、第12実施例ではコンデンサ4’
から冷却管111と121あるいは211と221へと
まとめて水を分配するため、この部分の3方弁81が1
つで済むという特徴も有している。
【0045】次に、図17に示す第13実施例について
説明する。第13実施例では、右側2段目の吸着器22
内の吸着剤から脱着された水は、コンデンサ4’へ導か
れて冷却され、その水は冷却管221へ戻される。ま
た、右側1段目の吸着器21内の吸着剤から脱着された
水はコンデンサ4へ導かれて冷却され、その水は冷却管
211とエバポレータ3へ戻される。さらに、吸着工程
側の吸着器12内の吸着剤冷却に用いられた冷却管12
1内の水もコンデンサ4へ導かれて冷却され、冷却管2
11とエバポレータ3へ戻される。
【0046】このように第13実施例では吸着器21内
の吸着剤からの水と、冷却管121からの水をまとめて
コンデンサ4へ導いて冷却するため、第1実施例の場合
よりもコンデンサの数が少なく、2台で済むという特徴
を有している。
【0047】次に、図18に示す第14実施例について
説明する。第14実施例では、右側2段目の吸着器22
内の吸着剤から脱着された水はコンデンサ4へ導かれて
冷却され、その水は冷却管221とエバポレータ3へ戻
される。また、右側1段目の吸着器21内の吸着剤から
脱着された水もコンデンサ4へ導かれて冷却され、その
水は冷却管211とエバポレータ3へ戻される。さら
に、吸着工程側の吸着器12内の吸着剤冷却に用いられ
た冷却管121内の水はコンデンサ4’へ導かれて冷却
され、冷却管211へ戻される。
【0048】このように第14実施例では吸着器22と
21内の吸着剤から脱着された水をまとめてコンデンサ
4へ導いて冷却するため、第1実施例の場合よりもコン
デンサの数が少なく、2台で済むという特徴を有してい
る。
【0049】次に、図19に示す第15実施例について
説明する。第15実施例では、右側2段目の吸着器22
内の吸着剤から脱着された水はコンデンサ4’へ導かれ
て冷却され、その水は冷却管221と211へ戻され
る。また、右側1段目の吸着器21内の吸着剤から脱着
された水もコンデンサ4’へ導かれて冷却され、その水
は冷却管221と211へ戻される。さらに、吸着工程
側の吸着器12内の吸着剤冷却に用いられた冷却管12
1内の水はコンデンサ4へ導かれて冷却され、エバポレ
ータ3へ戻される。
【0050】このように第15実施例では吸着器22,
21内の吸着剤から脱着された水をまとめてコンデンサ
4’へ導いて冷却するため、第1実施例の場合よりもコ
ンデンサの数が少なく、2台で済むという特徴を有して
いる。さらに、第1実施例では、コンデンサ5からの水
を冷却管121あるいは221へ分配するための3方弁
64と、コンデンサ4’からの水を冷却管111あるい
は211へ分配するための3方弁67とが必要であるの
に対し、第15実施例ではコンデンサ4’から冷却管1
11と121あるいは冷却管211と221へまとめて
分配するため、この部分の3方弁81が1つで済むとい
う特徴も有している。
【0051】次に、図20に示す第16実施例について
説明する。第16実施例は3つの吸着器11,12,1
3によって形成されており、流路を切り換えるために6
個の3方弁82,83,84,85,86,87と4個
の4方弁91,92,93,94が使用されている。こ
れらの3方弁及び4方弁の開閉は、図20中のそれらの
弁に付してそれぞれ記入された1,2,3,4の数字が
一致するように行なわれる。
【0052】各弁が図20に示すように1の位置にある
状態において、吸着器11はエバポレータ3と連通して
おり、第1段目の吸着器としての役割を果たしている。
吸着器12は吸着器11の冷却管111と連通してお
り、第2段目の吸着器としての役割を果たしている。吸
着器11と12が吸着工程にあるのに対し、吸着器13
は、加熱管132を流れる加熱流体により加熱され、内
部の吸着剤から水を放出する脱着工程にある。2段目に
当たる吸着器12の冷却管121内の水はコンデンサ4
へ導かれて冷却され、冷却管131とエバポレータ3へ
戻される。脱着工程にある吸着器13内の吸着剤から放
出された水もコンデンサ4へ導かれて冷却され、冷却管
131とエバポレータ3へ戻される。
【0053】図20に示す状態が続き、吸着器11の吸
着能力が元の約1/2まで低下すると共に、吸着器12
の吸着能力がほぼ0になり、吸着器13の吸着能力が元
通りに回復した時、すべてのバルブ(3方弁や4方弁)
は1の位置から2の位置に切り替えられる。それによっ
て配管の接続方向が変わり、吸着器13が吸着工程の1
段目に、吸着器11が吸着工程の2段目に、また吸着器
12が脱着工程に移行する。この状態が続き、吸着器1
3の吸着能力が元の約1/2に、吸着器11の吸着能力
がほぼ0に、吸着器12の吸着能力が元通りに回復した
時、すべてのバルブは2の位置から3の位置に切り替え
られる。いうまでもなく、3の位置では吸着器11が脱
着工程となり、吸着器12と13が吸着工程となる。こ
のようにバルブ位置を1→2→3→1→2→…と切り替
えていくことにより、吸着器11〜13の役割が次々と
変わって行き、エバポレータ3において連続した冷房効
果が得られる。
【0054】第16実施例では、3台の吸着器11〜1
3により順次吸・脱着工程を行うことができるため、第
1実施例(吸着器4台)の場合に比べて吸着器の数を減
少させることができる特徴を有している。なお、第16
実施例においては1段目、2段目と脱着用の計3段の吸
着器を用いた場合を例として示したが、図21に示す第
16実施例の変形例のように、1段目、2段目、3段目
と脱着用の計4段の吸着器を用いたもの、あるいはそれ
以上の吸着器を用いたものも可能である。図21におい
て14は4段目の吸着器を示す。
【0055】次に、図22に示す第17実施例について
説明する。この例は図20に示す第16実施例に比べて
コンデンサ5を追加しているため、それに応じて4方弁
95が追加されているが、その他の点は概ね同じであ
る。図22の状態において、吸着器11はエバポレータ
3と連通しており、第1段目の吸着器の役割を果たして
いる。吸着器12は吸着器11の冷却管111と連通し
ており、第2段目の役割を果たしている。これらの吸着
器11及び12が吸着工程にあるのに対し、吸着器13
は加熱管132を流れる加熱流体により加熱され、内部
の吸着剤から水を放出する脱着工程にある。
【0056】2段目に当たる吸着器12の冷却管121
内の水はコンデンサ5へ導かれて冷却され、ヒートパイ
プ作用によって冷却管121へ戻される。脱着工程にあ
る吸着器13内の吸着剤から放出された水はコンデンサ
4へ導かれて冷却され、冷却管131とエバポレータ3
へ戻される。なお、その他のバルブ切替え等の作用は第
16実施例と同じである。
【0057】第17実施例では3台の吸着器11〜13
により吸・脱着工程を順次に行うことができるため、第
1実施例の場合(吸着器4台)に比べて吸着器の数を少
なくすることができるという特徴を有している。
【0058】次に図23に示す第18実施例について説
明する。第18実施例は、図20に示した第16実施例
から3方弁83,85,86を省略したものに相当す
る。図23に示す状態において吸着器11はエバポレー
タ3と連通しており、第1段目の吸着器の役割を果たし
ている。吸着器12は吸着器11の冷却管111と連通
しており、第2段目の吸着器の役割を果たしている。吸
着器11及び12が吸着工程にあるのに対し、吸着器1
3は加熱管132を流れる加熱流体により加熱され、内
部の吸着剤から水を放出する脱着工程にある。
【0059】2段目に当たる吸着器12の冷却管121
内の水は、コンデンサ4へ導かれて冷却され、ヒートパ
イプ作用によって冷却管121へ戻される。脱着工程に
ある吸着器13内の吸着剤から放出された水はコンデン
サ4へ導かれて冷却され、冷却管131とエバポレータ
3へ戻される。その他、バルブ切替え等の作用は第16
実施例と同じである。
【0060】第18実施例では3台の吸着器により吸・
脱着工程を行うことができるため、第1実施例の場合
(吸着器4台)に比べて吸着器の数を少なくすることが
できるという特徴を有している。
【0061】本発明の各実施例において、111,12
1,131,211,221,231等を冷却管と呼ん
でいるが、本発明においては、これらは必ずしも冷却流
体を流す管状のものである必要はなく、各吸着器内の吸
着剤を冷却し得る手段であれば他の形状、構造を有する
ものであってもよいから、一般的にはこれらは冷却手段
と呼ぶべきものである。同様に、加熱管112,12
2,132,212,222,232等も、各吸着器内
の吸着剤を加熱し得る手段であればどのようなものでも
よいので、一般的には加熱手段と呼ぶべきものである。
【0062】次に、図24に示す本発明の第19実施例
について説明する。第1実施例から第18実施例におけ
る吸着器11,12,13,14,21,22,23等
は全て冷却管と加熱管の双方を備えており、吸着工程に
おいて吸着器に収容されている吸着剤を冷却してより多
くの水を吸着させるために、冷却管には比較的低温の水
のような流体が流れ、また、脱着工程において吸着剤を
加熱して吸着剤に吸着されている水を脱着(放出)させ
るために、加熱管には内燃機関の冷却水套から出る冷却
水のような比較的高温の流体が流れる。従って、いずれ
かの吸着器において、例えば吸着工程から脱着工程へ作
動状態が切り換えられるときには、冷却管に吸着工程に
おいて流れていた比較的低温の流体が残っている状態
で、加熱管に比較的高温の流体が流れ始めることにな
る。その結果、加熱管に流れ始めた比較的高温の流体
は、最初は冷却管に残っている比較的低温の流体を加熱
するために使われ、その間は吸着剤を加熱することがで
きないから、切り換えの作動応答が遅くなるだけでな
く、余分の加熱能力が必要になるという問題がある。
【0063】同様な問題は、同じ吸着器において脱着工
程から吸着工程への切り換えの際にも起こる。この場合
は加熱管に比較的高温の流体が残っている状態で、冷却
管に比較的低温の流体が流れ始めるので、冷却管に流れ
始めた比較的低温の流体は、最初は加熱管に残っている
比較的高温の流体を冷却するために使われ、その間は吸
着剤を冷却することができない。従って、やはり切り換
えの作動応答が遅くなるだけでなく、余分の冷却能力が
必要になるという問題がある。このように余分な加熱能
力及び冷却能力を必要とするということは、それだけシ
ステムを大型化することに結びつく。
【0064】そこで第19実施例では、前段の吸着器を
後段の吸着器によって冷却するという本発明の基本的な
特徴を活かしながら、上述の実施例では吸着器に別々に
設けられた冷却管と加熱管の機能を、纏めて単一の冷却
加熱管によって行わせるようにした点に特徴がある。も
っとも吸着器に単一の伝熱管を設けて、冷却及び加熱の
双方に切り換えて使用すること自体は特開平5−133
638号公報に見られるように従来公知であるが、第1
9実施例は単にそのような冷却加熱管の兼用という点だ
けでなく、第1実施例から第18実施例と同様に、前段
の吸着器を後段の吸着器によって冷却して、前段の吸着
器の吸着能力、従って、エバポレータの冷房能力を高め
るという本発明の基本的な特徴を備えている。そしてこ
のような特徴は従来技術には開示されていない。
【0065】具体的に図24によって第19実施例の構
成を説明する。冷房のために空気を冷却するエバポレー
タ3や4方弁61、コンデンサ4等は前述の実施例のそ
れらと同様なものである。この例の特徴として、1段目
の左側の吸着器31,32及び右側の吸着器41,42
はいずれも単一の冷却加熱管を備えており、それらは3
13,323,413,423として示されている。4
方弁61の切り換えによって、左右の1段目の吸着器3
1及び41において吸着剤を収容しているそれぞれの内
部は、それらの一方が冷房用のエバポレータ3に接続さ
れるとき、他方は外気によって冷却されるコンデンサ4
に択一的に接続される。
【0066】1段目の吸着器31及び41に設けられた
冷却加熱管313及び413の図24における下端は、
4方弁96によって、それらの一方が内燃機関の放熱器
(E/Gとして略示する)に接続されるとき、他方はポ
ンプ74を介して、吸着器41を冷却するための冷水を
作る容器、即ち追加の熱交換器8の内部を通過している
単一の伝熱管811の下端に択一的に接続される。この
場合、追加の熱交換器8の内部には冷媒である水が規定
水量以上収容されており、内部の水蒸気の出口管8a
は、4方弁97によって、2段目の吸着器32及び42
の一方の、それぞれ吸着剤を収容している内部に択一的
に接続される。そして同時に2段目の吸着器32及び4
2の他方の内部はコンデンサ4”を経て追加の熱交換器
8の入口管8bへ接続される。
【0067】追加の熱交換器8の伝熱管811の上端は
3方弁53によって1段目の吸着器31及び41の冷却
加熱管313及び413の各上端のいずれかに接続され
る。これらの冷却加熱管313及び413の各上端部分
は、それぞれ3方弁51及び52を介して、2段目の吸
着器32又は42の冷却加熱管323又は423の下端
に択一的に接続されることができる。そのように接続さ
れなかった側では3方弁51及び52によって、2段目
の冷却加熱管323又は423の下端が放熱器5aの入
口に接続される。そして4方弁98の切り換えによっ
て、2段目の冷却加熱管323又は423の上端の一方
が加熱流体としての高温の冷却水を受け入れるために内
燃機関の冷却水套の出口に接続されると共に、他方が冷
却流体としての低温の冷却水を受け入れるために放熱器
5aの出口に接続される。
【0068】図24に示す第19実施例はこのような構
成を有するので、次にその作動状態について説明する。
図示の状態では、右側の吸着器41及び42が吸着工程
にあり、左側の吸着器31及び32が吸着した水を放出
する脱着工程にある。また、図中の矢印はこの状態にお
いて冷媒(少なくとも一部は内燃機関の冷却水)の流れ
る方向を示している。言うまでもなく、上述の実施例と
同様に3方弁や4方弁を切り換えることによって、左右
の吸着器の作動状態(吸着工程と脱着工程)を交互に反
転させることができ、それによってエバポレータ3にお
ける冷房効果を連続的に発揮させ得る。
【0069】図24に示す状態において、内燃機関の冷
却水套を通過することによって比較的高温となった温水
(冷却水)は、4方弁98を通って脱着工程にある左側
の吸着器32及び31を流れ、それらの内部の吸着剤を
加熱して吸着された水の脱着を促進してから、4方弁9
6を経て内燃機関の放熱器へ戻る。それによって吸着器
31内で発生した水蒸気は4方弁61を経てコンデンサ
4へ流れ、そこで外気によって冷却されることによって
凝縮して再びエバポレータ3へ戻って冷房作用をする。
もっとも、この流路は内燃機関の冷却水が流れる各吸着
器内の冷却加熱管を含む流路等から独立しているので、
水以外の適当な冷媒を使用することができる。吸着器3
2内で発生した水蒸気は4方弁97を経てコンデンサ
4”へ流れ、そこで外気によって冷却されて凝縮すると
共に、低温となった水は入口管8bから追加の熱交換器
8へ流入して溜まる。
【0070】右側の吸着器41及び42は吸着工程にあ
るが、エバポレータ3における冷房作用の結果発生した
水蒸気を吸着器41内の吸着剤が吸着するときに発生す
る吸着熱は、冷却加熱管413を流れる水に吸収され
る。それによって、冷却加熱管413内の水は温度が高
くなって、ポンプ74の作動により4方弁96を経て追
加の熱交換器8の伝熱管811へ流入し、追加の熱交換
器8内に溜まっている水によって冷却されて、再び吸着
器41の冷却加熱管413へ戻って吸着器41内の吸着
剤の冷却を続けるので、吸着剤の温度が低く保たれて吸
着能力が大幅に向上し、冷房能力も高くなる。追加の熱
交換器8内に溜まっている水は伝熱管811から熱を吸
収することによって温度が上昇しようとするが、一部の
水が蒸発する際に追加の熱交換器8内に溜まった水から
気化熱を奪うため、追加の熱交換器8内の水温は低く保
たれる。そして追加の熱交換器8において発生した水蒸
気は吸着器42内の吸着剤に吸着される。
【0071】この場合、放熱器5aを通過することによ
って外気と熱交換をして比較的低温となった冷却水が、
放熱器5aの出口から4方弁98と冷却加熱管423を
通過して3方弁52から再び放熱器5aの入口へ戻るよ
うに流れることによって、吸着器42内の吸着剤が冷却
されるので、その吸着剤は追加の熱交換器8からの水蒸
気を多量に吸着することができる。
【0072】第19実施例の特徴として、吸着器31,
32,41及び42内にはそれぞれ単一の冷却加熱管3
13,323,413,423が設けられているので、
左右の吸着工程と脱着工程が切り換えられるときに各冷
却加熱管内に残った高温の水又は低温の水は、切り換え
と同時に進入する次の水によって押し出されるので、前
工程の熱的な影響が残るのを最小限に抑えることがで
き、作動切り換えの応答性が高くなると共に、エネルギ
消費が少なくなって効率が良くなり、システムの小型化
に貢献することができる。
【0073】第24図に示す第19実施例では、吸着工
程にある右側1段目(一般的にはn段目)の吸着器41
と、2段目(一般的にはn+1段目)の吸着器42が、
間に追加の熱交換器8を挟んで熱的に直列に接続されて
いるが、より基本的な構成としては、追加の熱交換器8
を使用しないで吸着器41と吸着器42とを直接に、熱
的に直列に接続することもできる。即ち、図1に示した
第1実施例のように、吸着器41の冷却加熱管413の
上端を3方弁を介して吸着器42の吸着剤が収容されて
いる内部へ接続し、冷却加熱管413に流れる冷媒を、
直接に後段の吸着器42内の吸着剤に吸着させることに
よって冷却し、吸着器42は内燃機関の冷却水によって
冷却するように構成する等、色々な態様をとることがで
きる。
【0074】最後に、図25に示す本発明の第20実施
例について説明する。以上の実施例において使用される
吸着剤は全て吸着器の中に固定的に設けられていて移動
することがなく、それに対して水のような冷媒やその蒸
気が固定の吸着剤の中を流れるようになっている。従っ
て、個々の吸着器内の吸着剤について吸着工程と脱着
(脱離)工程を繰り返して行いながら連続的に冷房効果
を得るには、例えば吸着器を2系統設けて、その一方が
吸着工程を行うときには他方が脱着工程を行うようにし
て、それらを繰り返し切り換えて運転する必要がある。
このように吸着工程と脱着工程が絶えず切り換えられる
ものでは、どうしても或る程度は切り換えの際にエネル
ギや時間のロスを避けることができない。そこで、吸着
器の内部において粒状の吸着剤を循環的に流動させて、
吸着剤が吸着器内の吸着工程を行う領域と脱着工程を行
う領域を順次通過するようにすれば、単一の吸着器によ
っても連続的な冷房効果が得られる。この着想に基づく
システムは、例えば特開平2−203169号公報や特
開平3−199864号公報に記載されている。
【0075】しかし、これらのシステムにおいても前述
の従来技術の場合と同様に吸着剤の吸着能力が十分に活
用されているとは言えないので、システムが大型化する
という問題までは解決されない。そこで本発明の基本的
な着想をこのような吸着剤を移動させる冷凍システムに
適用して、吸着剤の能力を十分に活用することにより作
動効率を高めようとするものが第20実施例である。こ
の場合も、説明では水を冷媒の例として取り上げている
が、それ以外の冷媒を使用することができることは言う
までもない。
【0076】図25において、35及び36はそれぞれ
吸着ユニットとしての吸着器であって、第20実施例の
場合も吸着器は2個以上設けられる。前段(n段)の吸
着器35及び後段(n+1段)の吸着器36は概ね同じ
構造を有するので、ここでは吸着器35を例にとって構
造を説明する。密閉された吸着器35のケーシングの内
部には、下段に冷却用熱交換器としての冷却管351
が、上段に加熱用熱交換器としての加熱管352がそれ
ぞれ設けられる。加熱管352の上部には吸着剤流量調
整手段としての多孔板353が支持されており、冷却管
351の上部で加熱管352の下部には吸着剤流量調整
手段としての多孔板354が支持されている。そしてケ
ーシングの断面が拡大している側には、下部から上部に
向かって縦方向に吸着剤aを搬送する吸着剤輸送手段と
してのスクリューコンベア355が設けられている。
【0077】加熱管352が設けられた付近の空間は加
熱領域h、即ち、多孔板353の孔から落下する粒状の
吸着剤aを加熱するための領域を形成しており、冷却管
351が設けられた付近の空間は冷却領域c、即ち、多
孔板354の孔から落下する粒状の吸着剤aを冷却する
ための領域を形成している。加熱領域hにおいて発生す
る水蒸気が、加熱領域hに開口している流路によってコ
ンデンサ4へ導かれて外気によって冷却され、凝縮して
水に戻る。コンデンサ4は流路とポンプ77を介して下
部のエバポレータ3に接続されており、エバポレータ3
では水と室内の空気の熱交換によって冷房作用が行われ
る。エバポレータ3において発生した水蒸気は、流路に
よって冷却領域cへ導かれて、比較的低温となっている
冷却領域cの雰囲気内に落下する吸着剤aに吸着される
ようになっている。
【0078】後段の吸着器36は概ね前段の吸着器35
と同じ構造を有しており、そのケーシングの内部には、
下段の冷却管361、上段の加熱管362、多孔板36
3,364、スクリューコンベア365がそれぞれ前段
の吸着器35の場合と同様な位置に設けられている。後
段の吸着器36でも、加熱管362の付近の加熱領域h
において発生した水蒸気は流路によってコンデンサ4’
へ導かれて外気によって冷却される。以上は前段の吸着
器35の場合と同じであるが、後段の吸着器36の場合
はコンデンサ4’において凝縮した水は流路によって追
加の熱交換器9へ導かれる。なお、流路の途中にはポン
プ78が設けられる。
【0079】追加の熱交換器9の構造及び関連構成は前
段の吸着器35に接続される冷房作用をするエバポレー
タ3とは異なっており、追加の熱交換器9の下部の液相
部分はポンプ75を介して前段の吸着器35の冷却管3
51の下部の入口に接続されていると共に、上部の気相
部分は冷却管351の上部の出口に接続されている。そ
して、追加の熱交換器9の上部の気相部分から延びる流
路が、後段の吸着器36内の冷却管361の付近の冷却
領域cに開口している。
【0080】後段の吸着器36の冷却領域cを外気によ
って冷却するために、その冷却管361にはポンプ76
を介して放熱器5”が接続されて水のような冷媒の循環
回路を構成する。場合によっては冷却管361の冷却を
冷媒の蒸発を伴う冷却システムによって行うために、放
熱器5”をコンデンサとしてもよい。前段の吸着器35
及び後段の吸着器36の加熱領域hを並列的に同時に加
熱するために、加熱管352及び362には内燃機関の
冷却水系統が接続される。即ち、加熱管352及び36
2の入口側は機関の冷却水套の出口に、同じく出口側は
機関の放熱器の入口又は出口にそれぞれ接続されて、加
熱管352及び362に比較的高温の冷却水を受け入れ
ると共に、加熱領域hの加熱に利用した後の冷却水を機
関へ送り返すようになっている。
【0081】図25に示す第20実施例の吸着式冷凍シ
ステムはこのように構成されているので、次にその作動
を説明する。前段の吸着器35内において、スクリュー
コンベア355によって上部へ搬送された吸着剤aは、
多孔板353の孔から加熱領域hへ落下するときに加熱
管352によって加熱されるので、吸着していた水蒸気
を放出する(脱着作用)。従って、多孔板354の上に
堆積する吸着剤aは水分を殆ど含まないものとなってい
る。脱水された吸着剤aは次に多孔板354の孔から冷
却領域cへ落下するが、冷却管351は追加の熱交換器
9の液相部分から供給される水によって冷却されて低温
になっているので、吸着剤aも冷却される結果、前述の
各実施例において説明したように、吸着剤aの吸着能力
が格段に上昇してエバポレータ3から導かれる水蒸気を
多量に吸着する(吸着作用)。
【0082】このようにして吸着器35の底部に溜まる
吸着剤aは吸着能力一杯の多量の水分を含んでいるが、
それがケーシングの斜面によってスクリューコンベア3
55の方へ導かれ、スクリューコンベア355が図示し
ない動力系統により駆動されていることによって、吸着
器35の上部へ搬送される。多孔板353の上に押し出
された吸着剤aは水蒸気を多量に吸着しており、それが
再び孔から加熱領域hへ落下して脱着作用を受けるとい
うように、前述の作動を連続的に繰り返す。その結果、
エバポレータ3においては切り換え時期を含まない全く
連続的な冷房効果が得られることになる。
【0083】他方、本発明の特徴に対応して後段の吸着
器36では、前段の吸着器35の冷却管351へ循環供
給される水を追加の熱交換器9によって冷却するための
作用が行われる。即ち、前段の冷却管351内には、追
加の熱交換器9において冷却された水が通過することに
よって若干加熱された水となり(時には蒸発して)、再
び追加の熱交換器9内に戻る。追加の熱交換器9内では
冷却管351から戻って来た水や、コンデンサ4’から
戻って来た水が混合される。それによって、追加の熱交
換器9内の水の一部が蒸発して後段の吸着器36の冷却
領域cへ導かれる。冷却領域cは放熱器5”からの冷却
水によって冷却された雰囲気内で多孔板364から水分
を殆ど含まない吸着剤aが落下しているから、追加の熱
交換器9からの水蒸気は冷却領域cにおいて吸着剤aに
吸着される。それによって追加の熱交換器9内は減圧さ
れ、且つ水の蒸発によって冷却されて比較的低い温度を
維持する。
【0084】前段の吸着器35についての説明から明ら
かなように、後段の吸着器36においても、冷却領域c
において水を多量に吸着した吸着剤aはケーシングの底
に堆積してからスクリューコンベア365によって上部
へ搬送され、多孔板363の孔から加熱領域hへ落下し
て吸着していた水分を脱着する。加熱領域hを比較的高
温に維持するために、加熱管362には前段の加熱管3
52と同様に、内燃機関の冷却水套から出た高温の冷却
水が導かれている。このように、後段の吸着器36内に
おける吸着剤aは、前段の吸着器35における吸着剤a
と略同様に循環する。
【0085】第20実施例においては、このように吸着
剤aを前段の吸着器35及び後段の吸着器36内でそれ
ぞれ循環させているので、吸着器を吸着工程と脱着工程
の間で作動状態を切り換える必要なしに、吸着剤aが移
動して吸着工程と脱着工程を順次に受けることになり、
全く連続的にエバポレータ3における冷房効果が得られ
る。そして、本発明の各実施例に共通な基本的特徴に対
応して、この実施例では、前段の吸着器35における吸
着剤aを冷却して吸着能力を高めることによってエバポ
レータ3の冷房効果を高めるために、追加の熱交換器9
を介して後段の吸着器36がバックアップするように設
けられているので、比較的少量の吸着剤aによって高い
冷房効果が得られ、それによってシステム全体を小型化
することが可能になる。なお、前段の吸着器35又は後
段の吸着器36の一方を、前述の実施例に見られるよう
な吸着剤の循環を伴わない普通の吸着器に置き換えるこ
とも可能である。
【0086】更に、図25に示す例では、冷却管35
1,361及び加熱管352,362はそれぞれ熱交換
器を2枚使用しているが、それぞれ1枚でも、或いは3
枚以上使用してもよい。また、追加の熱交換器として
は、図26に示したような熱交換器9’を使用して、そ
の内部に伝熱管901を設け、後段の吸着器36を冷却
する冷媒とは別系統の水を、ポンプ75によって前段の
吸着器35の冷却管351内へ循環させるようにしても
よい。
【0087】次に、多少観点を変えて、前述のようにシ
ステム全体の構成を変更して発明の目的を達成するもの
とは異なり、システム構成の特徴の有無とは関係なく、
複数段の吸着器を有する吸着式冷凍機において、それら
の複数段の吸着器内に装填する吸着剤の仕様、即ち、吸
着剤の装填の態様や装填方法或いは装填量等を各段毎に
異ならせることによって、前述のようにシステム構成に
特徴がある各実施例と同様に本発明の目的を達成するこ
とができる実施例について説明する。
【0088】以上の説明から明らかなように、例えば2
段吸着システムにおいて、1段目の吸着器と2段目の吸
着器とを比べてみると、それらの吸着器にそれぞれ装填
された吸着剤の温度と、それらの吸着剤によって吸着さ
れる水蒸気の露点温度は相互に異なっている。具体的に
吸着剤としてシリカゲルを用いる場合の1つの例につい
て先に図3として作動特性の線図を示したように、1段
目の吸着器21の作動点Bは露点温度が5℃でシリカゲ
ル温度が20℃であるのに対して、2段目の吸着器12
の作動点B’は露点温度が20℃でシリカゲル温度が4
0℃である。従って、各吸着器11,12の作動条件に
応じて、それぞれの水蒸気の吸着速度ができるだけ大き
くなるように、吸着剤であるシリカゲルの装填の仕様を
各吸着器毎に最適に設定すれば、使用するシリカゲルの
重量を少なくして、システム全体を小型化することが可
能になる。
【0089】図27及び図28によって本発明の第21
実施例を説明する。図27の(a)に示す熱交換器15
は、それぞれ中空の上下のヘッダー151及び152
と、それらを連結する格子状の数個の偏平な熱交換チュ
ーブ153とからなっており、各ヘッダー151及び1
52は接続管154及び155を備えている。格子状に
配列する各熱交換チューブ153の間の空間には、吸着
剤として例えばシリカゲルが以下に述べる仕様によって
装填される。この熱交換器15は、例えば図1に示した
吸着器11,12における冷却管111,121、或い
は加熱管112,122となり得るものである。熱交換
器15は、その同じ構造が複数個の吸着器に使用された
場合において、それら複数個の吸着器の間に与えられる
吸着剤の装填の仕様についての相違そのものに特徴があ
るので、個々の熱交換器15の構造が新規性を備えてい
る必要はない。
【0090】格子状の熱交換チューブ153や、上下の
ヘッダー151及び152のような金属製の熱伝達面に
よって区画される空間156内に、吸着剤であるシリカ
ゲル157を装填する場合には、図27の(b)に示す
ように、熱伝達面の表面に何らかの取り付け手段を設け
ることによって、シリカゲル157の一層もしくは数層
を固定する方法と、図27の(c)に示すように、熱伝
達面によって形成される空間156内に所定の装填(或
いは充填)密度となるようにシリカゲル157を装填す
る方法のいずれかをとることになる。
【0091】熱伝達面における熱交換の効率や、気体冷
媒である水蒸気が、空間156内に装填されたシリカゲ
ル157の層のどの程度の深さまで行き渡り得るかとい
う水蒸気の到達性を考えると、前者の方法が有利であっ
て、特開平5−322364号公報に記載された吸着式
ヒートポンプにおいても前者の方法を採用している。し
かし、前者の方法では空間156の利用率が低いので、
同じ吸着能力の場合は吸着器全体が大型化することが避
けられない。従って、吸着器の小型化を追求する場合に
は、空間156内の全体にくまなくシリカゲル157を
充填する後者の方法が遙に有利である。
【0092】そこで、本発明の第21実施例は、図1に
示したような2段の吸着システムを有する吸着式冷凍機
において、1段目の吸着器11のシリカゲルの装填(或
いは充填)密度に対して、2段目の吸着器12のシリカ
ゲルの装填(或いは充填)密度を相対的に高くしている
点に特徴がある。3段以上のシステムについても、後段
になるほど吸着剤の装填密度を高くするというこの実施
例の根底にある考え方を適用して対応することができ
る。前述のように、熱伝達面の間の空間156の利用率
を高めようとして吸着剤の装填密度を高めると、一般的
には吸着剤への水蒸気の到達性が低下するが、後段の吸
着器においては水蒸気圧が高くなって、それが水蒸気の
到達性を高める働きをするので、第21実施例の手段に
よって後段の吸着器における吸着剤の装填密度を高めて
も、水蒸気の到達性が大幅に低下することはない。この
ようにして吸着剤の装填密度を高めることにより、シス
テム全体を小型化することができる。
【0093】なお、従来技術として特開平3−1523
63号公報に記載されている吸着式冷凍装置は、吸着剤
の仕様を変えるという意味では本発明の第21実施例と
多少類似する面を有していると言えなくもないが、この
従来技術は1段の吸着の中での温度分布を考慮したもの
であるのに対し、本発明の第21実施例は図3に示した
作動点B及びB’のような複数の作動点を設定するもの
であるから、両者は本質的に異なった発明である。
【0094】第21実施例では、吸着剤の装填密度を後
段になるほど高めることによってシステムを小型化して
いるが、その変形として、シリカゲルのような吸着剤の
粒径を後段になるほど小さくするという手段によって
も、同様に本発明の目的を達成することができる。一般
に吸着剤は粒径が小さくなるほど比表面積が大きくなる
ために水蒸気の吸着速度が大きくなる。その反面、吸着
剤の粒径が小さくなるほど水蒸気の通り易さが低下する
ために水蒸気の到達性が悪化する。この場合、シリカゲ
ルの水分吸着時の条件に応じて、粒径についての最適値
が存在する。それを図28の線図によって示す。目印を
付した粒径の最適値(吸着速度の最大値)は、後段にな
るほど水蒸気圧が高くなることによって粒径の小さい方
へシフトする傾向があるので、その性質を利用してシス
テム全体の小型化を図ることができる。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、従来のものに比べて吸
着器を小型化することが可能になり、それによって吸着
式冷凍機のシステム全体を小型化することができる。ま
た、本発明によれば、比較的少量の吸着剤を収容する小
型の吸着器を備えた小型の吸着式冷凍機によって、十分
に大きな冷凍能力を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としての吸着式冷凍機を示
すシステム構成図である。
【図2】従来の吸着式冷凍機を例示するシステム構成図
である。
【図3】第1実施例の作用効果を説明するための特性線
図である。
【図4】従来の吸着式冷凍機の問題点を説明するための
特性線図である。
【図5】第1実施例の変形としての吸着式冷凍機を示す
システム構成図である。
【図6】第2実施例としての吸着式冷凍機を示すシステ
ム構成図である。
【図7】第3実施例としての吸着式冷凍機を示すシステ
ム構成図である。
【図8】第4実施例としての吸着式冷凍機を示すシステ
ム構成図である。
【図9】第5実施例としての吸着式冷凍機を示すシステ
ム構成図である。
【図10】第6実施例としての吸着式冷凍機を示すシス
テム構成図である。
【図11】第7実施例としての吸着式冷凍機を示すシス
テム構成図である。
【図12】第8実施例としての吸着式冷凍機を示すシス
テム構成図である。
【図13】第9実施例としての吸着式冷凍機を示すシス
テム構成図である。
【図14】第10実施例としての吸着式冷凍機を示すシ
ステム構成図である。
【図15】第11実施例としての吸着式冷凍機を示すシ
ステム構成図である。
【図16】第12実施例としての吸着式冷凍機を示すシ
ステム構成図である。
【図17】第13実施例としての吸着式冷凍機を示すシ
ステム構成図である。
【図18】第14実施例としての吸着式冷凍機を示すシ
ステム構成図である。
【図19】第15実施例としての吸着式冷凍機を示すシ
ステム構成図である。
【図20】第16実施例としての吸着式冷凍機を示すシ
ステム構成図である。
【図21】第16実施例の変形としての吸着式冷凍機を
示すシステム構成図である。
【図22】第17実施例としての吸着式冷凍機を示すシ
ステム構成図である。
【図23】第18実施例としての吸着式冷凍機を示すシ
ステム構成図である。
【図24】第19実施例としての吸着式冷凍機を示すシ
ステム構成図である。
【図25】第20実施例としての吸着式冷凍機を示すシ
ステム構成図である。
【図26】第20実施例の構成の一部を変更した例を示
す部分構成図である。
【図27】第21実施例を説明するための、それ自体に
は新規性のない熱交換器の構造を示すもので、(a)は
熱交換器の斜視図、(b)及び(c)はそれぞれ異なる
吸着剤の装填の仕様を示す断面図である。
【図28】第21実施例の変形例を説明するために、吸
着剤の粒径についての最適値の変化を示す線図である。
【符号の説明】
1,2…従来の吸着器 3…エバポレータ 4,4’,4”,5,5’…コンデンサ 5”,5a…放熱器(又はコンデンサ) 6,6’,6”…弁 7…ポンプ 8,9,9’…追加の熱交換器 11〜14,21〜23,31,32,35,36,4
1,42…吸着器 15…熱交換器 51〜53,62〜69,81〜87…3方弁 61,91〜95,96〜98…4方弁 71〜78…ポンプ 111,121,131,211,221,231,3
51,361…冷却管(冷却手段) 112,122,132,212,222,232,3
52,362…加熱管(加熱手段) 151,152…ヘッダー 153…熱交換チューブ 156…空間 157…シリカゲル 313,323,413,423…冷却加熱管(冷却手
段兼加熱手段) 353,354,363,364…多孔板(吸着剤流量
調節手段) 355,365…スクリューコンベア(吸着剤輸送手
段) 811,901…伝熱管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 誠司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 寺尾 公良 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を吸着する吸着剤を収容し吸着剤の
    ための加熱手段と冷却手段とを備えている複数個の吸着
    器と、エバポレータと、コンデンサと、流路の切り換え
    手段とを含んでおり、吸着工程において少なくとも前記
    複数個の吸着器のうちのn番目の吸着器とn+1番目の
    吸着器が熱的に直列に接続され、前段である前記n番目
    の吸着器に収容されている吸着剤が、後段である前記n
    +1番目の吸着器に収容されている吸着剤による冷媒の
    吸着によって冷却されるように構成されていることを特
    徴とする吸着式冷凍機。
  2. 【請求項2】 少なくとも2系統の冷媒が、熱的には結
    合しながらも流体的には相互に独立している流路内をそ
    れぞれ循環するように構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の吸着式冷凍機。
  3. 【請求項3】 前記エバポレータを含む冷媒の流路と、
    その後段に接続される少なくとも1個の前記吸着器を含
    む冷媒の流路とが熱的には結合しながらも流体的には相
    互に独立しており、それらの流路の間で冷媒の交流が阻
    止されていることを特徴とする請求項1記載の吸着式冷
    凍機。
  4. 【請求項4】 前記流路の切り換え手段の数を減少させ
    るために、少なくとも1個の前記流路の切り換え手段の
    下流側が複数の流路に分岐していることを特徴とする請
    求項1記載の吸着式冷凍機。
  5. 【請求項5】 前記コンデンサの数を減少させるため
    に、少なくとも1個の前記コンデンサが、複数個の前記
    吸着器からの冷媒を合流させて処理するように構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の吸着式冷凍機。
  6. 【請求項6】 前記コンデンサの数を減少させるため
    に、少なくとも1個の前記コンデンサが、吸着工程にあ
    る少なくとも1個の前記吸着器と、脱着工程にある少な
    くとも1個の前記吸着器からの冷媒を合流させて処理す
    るように構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の吸着式冷凍機。
  7. 【請求項7】 前段の前記吸着器に収容されている吸着
    剤が飽和して吸着能力を失う前に、前記流路の切り換え
    手段によって冷媒の流路を後段の前記吸着器に切り換え
    るように構成したことを特徴とする請求項1記載の吸着
    式冷凍機。
  8. 【請求項8】 同時に吸着工程をとる複数個の前記吸着
    器からなる吸着器群と、同時に脱着工程をとる複数個の
    前記吸着器からなる吸着器群とを含み、前記流路の切り
    換え手段によって各吸着器群が交互に吸着工程と脱着工
    程を繰り返すように連携して制御されることを特徴とす
    る請求項1記載の吸着式冷凍機。
  9. 【請求項9】 複数の段階に配置されている前記吸着器
    から脱着された冷媒が、それぞれ別のコンデンサによっ
    て処理されることを特徴とする請求項1記載の吸着式冷
    凍機。
  10. 【請求項10】 複数個の前記吸着器の少なくとも1個
    が脱着工程をとり、同時に他の全部の前記吸着器が吸着
    工程をとるように、前記流路の切り換え手段が構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の吸着式冷凍機。
  11. 【請求項11】 複数個の吸着器のうちの少なくとも1
    個の吸着器における吸着剤のための前記加熱手段及び冷
    却手段が、共通の冷却加熱管からなっていることを特徴
    とする請求項1記載の吸着式冷凍機。
  12. 【請求項12】 複数個の吸着器のうちで、吸着工程に
    おいて熱的に直列に接続されるn番目の吸着器とn+1
    番目の吸着器との間に熱的に直列に追加の熱交換器を挿
    入したことを特徴とする請求項11記載の吸着式冷凍
    機。
  13. 【請求項13】 複数個の吸着器のうちの少なくとも1
    個の吸着器において吸着剤が前記加熱手段と前記冷却手
    段との間を順次に循環するように構成されていることを
    特徴とする請求項1記載の吸着式冷凍機。
  14. 【請求項14】 複数個の吸着器のうちで、n番目の吸
    着器とn+1番目の吸着器がいずれもそれらの内部にお
    いて吸着剤が前記加熱手段と前記冷却手段との間を順次
    に循環するように構成されていることを特徴とする請求
    項13記載の吸着式冷凍機。
  15. 【請求項15】 複数個の吸着器のうちで、n番目の吸
    着器において吸着工程が行われる冷却領域と、それに対
    して熱的に直列に接続されると共に、n+1番目の吸着
    器において同じく吸着工程が行われる冷却領域との間
    に、それら二つの冷却領域と直列に追加の熱交換器を挿
    入したことを特徴とする請求項14記載の吸着式冷凍
    機。
  16. 【請求項16】 吸着工程において熱的に直列に接続さ
    れる複数個の吸着器のうちのn番目の吸着器における吸
    着剤の装填密度に対して、それよりも後段のn+1番目
    の吸着器における吸着剤の装填密度を高くしたことを特
    徴とする請求項1記載の吸着式冷凍機。
  17. 【請求項17】 吸着工程において熱的に直列に接続さ
    れる複数個の吸着器のうちのn番目の吸着器における吸
    着剤の粒径に対して、それよりも後段のn+1番目の吸
    着器における吸着剤の粒径を小さくしたことを特徴とす
    る請求項1記載の吸着式冷凍機。
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