JPH08240229A - 多板摩擦クラッチにおけるクラッチプレートの構造 - Google Patents

多板摩擦クラッチにおけるクラッチプレートの構造

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JPH08240229A
JPH08240229A JP4461495A JP4461495A JPH08240229A JP H08240229 A JPH08240229 A JP H08240229A JP 4461495 A JP4461495 A JP 4461495A JP 4461495 A JP4461495 A JP 4461495A JP H08240229 A JPH08240229 A JP H08240229A
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JP
Japan
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clutch
plate
plates
grooves
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP4461495A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Hara
智之 原
Toshiharu Takasaki
俊治 高崎
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多板摩擦クラッチにおけるクラッチプレート
の構造の改良により、クラッチプレートの冷却性の向上
を図って、クラッチフェーシングの耐久性を向上するこ
とを目的とする。 【構成】 クラッチプレートであるドライブプレート4
を2枚のリング状プレート4A,4Bを合わせた2枚合
わせの構成にし、両プレート4A,4B相互の合わせ面
に、外周部と内周部間を延びる複数本の溝5を夫々形成
して、両プレート4A,4Bの合わせ面間に、溝5から
なる油通路を形成することにより、ドライブプレート4
の冷却性を高めて、ドライブプレート4にて熱を放出す
る性能を高め、クラッチフェーシングの耐久性向上を図
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば4輪駆動車の駆
動力分配制御装置等におけるトルク分配用クラッチ等に
適用される多板摩擦クラッチに関し、特に、クラッチプ
レートの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン直結駆動系の後輪(主駆
動輪)に対し、制御信号に応じて締結力が変化するトル
ク分配用クラッチを介して前輪(従駆動輪)にエンジン
駆動力を伝達する構成の4輪駆動車において、前後輪の
回転速度差を演算し、該回転速度差が大きい程、即ち、
主駆動輪である後輪のスリップの発生が大きい程前記ク
ラッチの締結力を増大させて前輪(従駆動輪)側に対す
る駆動力分配を高めて、速やかに後輪(主駆動輪)のス
リップを抑制させるようにした4輪駆動車の駆動力分配
制御装置が知られている。
【0003】ここで、前記トルク分配用クラッチとして
は、クラッチプレートであるドライブプレートとドリブ
ンプレートを交互に重ねて圧着する構造の湿式の多板摩
擦クラッチが適用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
多板摩擦クラッチにおいて、クラッチフェーシングの耐
久性を高めるため、クラッチプレートの熱容量を向上す
る必要があり、ドリブンプレート又はトライブプレート
の少なくとも一方の板厚を厚くすることが提案されてい
る。
【0005】しかし、クラッチプレートの板厚を増加す
ると、プレス加工で形成されるクラッチプレートでは、
プレス加工精度が低下すると言う問題がある。一方、ク
ラッチプレートを2枚合わせの構成にして、上記の問題
に対応することも考えられる。しかしながら、クラッチ
プレートを単に2枚合わせの構成にしただけでは、瞬間
的な発熱に対しては、クラッチプレート内に熱を蓄え、
多板摩擦クラッチが開放されたときに、各プレート間の
隙間を遠心力により油が流れることによって、クラッチ
プレートを冷却できることで、フェーシングフェーシン
グの耐久性を高めることが可能であるが、クラッチの滑
り又は締結状態が長時間続くような連続的な発熱に対し
ては、多板摩擦クラッチが滑り又は締結状態のときには
各クラッチプレート間の隙間がなく、油の流れによる冷
却が行われないので、クラッチプレート自体の冷却性を
高めない限り、フェーシングの耐久性向上はあまり期待
できず、2枚合わせにした分、部品数が増加し、コス高
の問題が生じ、思わしくない。
【0006】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、多板摩擦クラッチにおけるクラッチプレート
の構造の改良により、クラッチプレートの冷却性の向上
を図って、クラッチフェーシングの耐久性を向上するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、多板摩擦クラッチにおけるクラッチプレート
であるドリブンプレートとドライブプレートのうち少な
くとも一方のクラッチプレートを2枚のリング状プレー
トを合わせた2枚合わせの構成にし、両プレート相互の
合わせ面に、外周部と内周部間を延びる複数本の溝を夫
々形成し、両プレートの合わせ面間に、前記溝からなる
油通路を形成するようにした。
【0008】請求項2記載の発明は、前記溝をクラッチ
プレートの回転方向に螺旋形状をなすように形成した。
請求項3記載の発明は、前記両プレート相互の合わせ面
の溝を同一位置、形状に形成し、該両プレート相互を溝
同士が合致するように合わせるようにした。
【0009】請求項4記載の発明は、前記溝は、前記ク
ラッチプレートのクラッチドラムとの係合部に設けられ
た歯部の間隔と等間隔に形成した。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明において、多板摩擦クラッ
チの締結中にも、溝からなる油通路を油が流通し、クラ
ッチプレートの冷却性を高めることができ、クラッチプ
レートにて熱を放出する性能が高まる。請求項2記載の
発明において、溝により形成される油通路に油が流通し
易くなり、冷却性がより高まる。
【0011】請求項3記載の発明において、溝により形
成される油通路断面を大きくすることができ、油の流通
性が良好となり、冷却性がより高まる。請求項4記載の
発明において、組付位置に関わらず、両プレート相互の
溝同士が合致するので組付性が向上する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図5は、多板摩擦クラッチの一例の構造を示して
おり、この図において、内周側のクラッチハブ1に結合
されたクラッチインナドラム1dと外周側のクラッチア
ウタドラム2とから形成される筒状の空間には、ドライ
ブプレート4とドリブンプレート3とが交互に重ねられ
て配設される。
【0013】そして、クラッチハブ1からの駆動力は、
クラッチインナドラム1d、ドライブプレート4、ドリ
ブンプレート3、クラッチアウタドラム2へと伝達され
る。又、ドライブプレート4とドリブンプレート3との
接触面にはクラッチフェーシングが貼り付けられてい
る。前記ドライブプレート4は図1及び図2に示すよう
に構成される。
【0014】即ち、ドライブプレート4は、2枚のリン
グ状プレート4A,4Bを合わせた2枚合わせの構成と
なっている。そして、両プレート4A,4B相互の合わ
せ面には、外周部と内周部間を延びる複数本(例えば3
2本)の溝5が夫々プレート製造時にプレス加工により
形成される。
【0015】又、両プレート4A,4Bの内周側には等
間隔で歯部4Sが形成され、クラッチインナドラム1d
の外周部に歯部4Sと同間隔にスプラインが形成され、
このスプラインと歯部4Sにより、クラッチインナドラ
ム1dとドライブプレート4とが係合される。この場
合、各溝5は等間隔で、夫々ドライブプレート4の回転
方向に螺旋形状(スパイラル形状)をなすように形成さ
れる。又、各溝5は、図2に示すように、略台形断面形
状に形成され、溝内側の角部にはR部が形成されてい
る。
【0016】両プレート4A,4B相互の合わせ面の溝
5は、同一位置、形状に形成されており、該両プレート
4A,4B相互を溝5同士が合致するよう合わせること
により、合致した溝5により、両プレート4A,4Bの
合わせ面間に複数の油通路が形成される(図3参照)。
尚、両プレート4A,4B相互を溝5の位置や形状を考
慮せず、ランダムに合わせることにより、溝5同士を合
致させない場合には、両プレート4A,4Bの合わせ面
間に各溝5から複数の油通路が形成される(図4参
照)。
【0017】尚、本実施例では図1に示すように各溝5
の間隔を歯部4Sと等間隔に形成したため、両プレート
4A,4Bをランダムに合わせても、必ず図3に示すよ
うに、溝5同士が合致する。かかる構成によると、ドラ
イブプレート4を2枚のリング状プレート4A,4Bを
合わせた2枚合わせの構成にし、両プレート4A,4B
相互の合わせ面に、外周部と内周部間を延びる複数本の
溝5を夫々形成して、両プレート4A,4Bの合わせ面
間に、前記溝5からなる油通路を形成するようにしたか
ら、多板摩擦クラッチ締結中であっても遠心力により油
が両プレート4A,4B間を流通することにより冷却が
できるので、ドライブプレート4の冷却性を高めること
ができ、ドライブプレート4にて熱を放出する性能が高
まる。
【0018】この結果、連続的な発熱に対して、クラッ
チフェーシングの耐久性向上を十分に期待できる。又、
ドライブプレート4の全体の板厚を増加する必要がない
ため、プレス加工精度が低下すると言う問題もなく、プ
レート4A,4Bの製造時に溝5をプレス加工により容
易に形成できるから、加工コストもそれほど嵩まず、安
価に抑えることができる。
【0019】更に、上記実施例によると、各溝5をドラ
イブプレート4の回転方向に螺旋形状をなすように形成
したから、溝5により形成される油通路に油が流通し易
くなり、冷却性がより高まる。又、前記両プレート4
A,4B相互の合わせ面の溝5を同一位置、形状に形成
し、該両プレート4A,4B相互を溝5同士が合致する
ように合わせるようにしたから、溝5により形成される
油通路断面を大きくすることができ、油の流通性が良好
となり、冷却性がより高まる。
【0020】又、上記実施例では、各溝5の間隔を両プ
レート4A,4Bのクラッチインナドラム1dとの係合
部である歯部4Sと等間隔に形成したため、組付位置に
関わらず、両プレート4A,4B相互の溝5が一致し、
組付性が向上する。尚、上述した実施例では、本発明を
ドライブプレートに適用した例について説明したが、本
発明をドリブンプレートに適用することも可能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、多板摩擦クラッチにおけるドリブンプレー
ト又はドライブプレートの少なくとも一方を2枚のリン
グ状プレートを合わせた2枚合わせの構成にし、両プレ
ート相互の合わせ面に、外周部と内周部間を延びる複数
本の溝を夫々形成して、両プレートの合わせ面間に、前
記溝からなる油通路を形成するようにしたから、クラッ
チ締結中にも油の流通による冷却が行われ、クラッチプ
レートの冷却性を高めることができ、クラッチプレート
にて熱を放出する性能が高まる結果、連続的な発熱に対
して、クラッチフェーシングの耐久性向上を十分に期待
でき、しかも、加工コストもそれほど嵩まず、安価に抑
えることができる。
【0022】請求項2記載の発明によると、各溝をクラ
ッチプレートの回転方向に螺旋形状をなすように形成し
たから、溝により形成される油通路に油が流通し易くな
り、冷却性がより高まる。請求項3記載の発明による
と、両プレート相互の合わせ面の溝5を同一位置、形状
に形成し、該両プレート相互を溝同士が合致するように
合わせるようにしたから、溝により形成される油通路断
面を大きくすることができ、油の流通性が良好となり、
冷却性がより高まる。
【0023】請求項4記載の発明によると、組付位置に
関わらず、両プレート相互の溝同士が合致するので組付
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1〜4記載の発明の一実施例における
ドライブプレートを構成するプレートの平面図
【図2】 図1中A−A矢視断面図
【図3】 プレートを合わせた状態を示す側面図
【図4】 プレートを合わせた状態を示す側面図
【図5】 多板摩擦クラッチの構成を示す断面図
【符号の説明】
4 ドライブプレート 4A,4B リング状プレート 5 溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多板摩擦クラッチにおけるクラッチプレー
    トであるドリブンプレートとドライブプレートのうち少
    なくとも一方のクラッチプレートを2枚のリング状プレ
    ートを合わせた2枚合わせの構成にし、 両プレート相互の合わせ面に、外周部と内周部間を延び
    る複数本の溝を夫々形成し、 両プレートの合わせ面間に、前記溝からなる油通路を形
    成するようにしたことを特徴とする多板摩擦クラッチに
    おけるクラッチプレートの構造。
  2. 【請求項2】前記溝はクラッチプレートの回転方向に螺
    旋形状をなすように形成されたことを特徴とする請求項
    1記載の多板摩擦クラッチにおけるクラッチプレートの
    構造。
  3. 【請求項3】前記両プレート相互の合わせ面の溝を同一
    位置、形状に形成し、該両プレート相互を溝同士が合致
    するように合わせたことを特徴とする請求項1又は2記
    載の多板摩擦クラッチにおけるクラッチプレートの構
    造。
  4. 【請求項4】前記溝は、前記クラッチプレートのクラッ
    チドラムとの係合部に設けられた歯部の間隔と等間隔に
    形成されたことを特徴とする請求項3記載の多板摩擦ク
    ラッチにおけるクラッチプレートの構造。
JP4461495A 1995-03-03 1995-03-03 多板摩擦クラッチにおけるクラッチプレートの構造 Pending JPH08240229A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020053299A (ko) * 2000-12-27 2002-07-05 이계안 자동변속기용 클러치
JP2004132501A (ja) * 2002-10-11 2004-04-30 Nsk Warner Kk 多板クラッチ装置
CN103573827A (zh) * 2013-11-08 2014-02-12 无锡威孚精密机械制造有限责任公司 轮边减速器的滚针隔环

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KR20020053299A (ko) * 2000-12-27 2002-07-05 이계안 자동변속기용 클러치
JP2004132501A (ja) * 2002-10-11 2004-04-30 Nsk Warner Kk 多板クラッチ装置
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