JP2003074591A - 湿式摩擦クラッチ板 - Google Patents

湿式摩擦クラッチ板

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JP2003074591A
JP2003074591A JP2001266868A JP2001266868A JP2003074591A JP 2003074591 A JP2003074591 A JP 2003074591A JP 2001266868 A JP2001266868 A JP 2001266868A JP 2001266868 A JP2001266868 A JP 2001266868A JP 2003074591 A JP2003074591 A JP 2003074591A
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JP
Japan
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clutch plate
pressure contact
contact force
wet friction
elastic
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Application number
JP2001266868A
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English (en)
Inventor
Tomiaki Ochiai
富明 落合
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧接力を解除した時に圧接状態にある両クラ
ッチ板を積極的に離間させて、潤滑剤による引きずりト
ルクを効果的に除去する湿式摩擦クラッチ板を提供す
る。 【解決手段】 アウタークラッチ板11の摩擦面11a
に弾性突出部20を設ける。弾性突出部20は、磁路遮
断用の空隙部に形成したスリット21の周方向両側部を
片側に突出させて構成する。弾性突出部20は所定の弾
発力を備え、圧接力の解除時に両クラッチ板11,12
を積極的に離間して、潤滑油による引きずりを除去する
とともに、圧接力が作用した場合に、相手側のクラッチ
板12の摩擦面12aに追従して平坦状に変形し、両ク
ラッチ板11,12間に必要十分な圧接面積を確保す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿式摩擦クラッチ
に用いられる湿式摩擦クラッチ板に関する。
【0002】
【従来の技術】湿式摩擦クラッチは機械要素として動力
の断続部分に多く用いられるが、例えば特開平10−3
29562号公報に開示されるように電磁クラッチ装置
に用いらたものがある。この電磁クラッチ装置は、電磁
ソレノイドをクラッチ板の圧接力付与手段として用い、
この電磁ソレノイドで形成される磁気回路によってクラ
ッチ板が圧接される。
【0003】クラッチ板は、外周側回転部材に設けられ
るアウタークラッチ板と内周側回転部材に設けられるイ
ンナークラッチ板とで構成され、これら両クラッチ板の
摩擦面同士が圧接されることにより、内周側回転部材と
外周側回転部材との間でトルク伝達が可能となる。この
とき、湿式摩擦クラッチでは両クラッチ板間に潤滑剤が
介在されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の湿式摩擦クラッチ板は、アウタークラッチ板とイ
ンナークラッチ板両者の摩擦面が単に平板状として形成
されているため、圧接力を解除、つまりクラッチを切断
した際に、両者間に介在する潤滑油によって引きずりト
ルクが発生されてしまう。特に、寒冷時では潤滑油の粘
度が著しく高くなっているため、前記引きずりトルクが
極端に大きくなり、クラッチの切断にもかかわらず半ク
ラッチ状態になる恐れがある。
【0005】例えば、前記湿式摩擦クラッチをパートタ
イム型四輪駆動車の二輪・四輪切換装置として用いた場
合、二輪駆動モードに設定したにもかかわらず、クラッ
チの引きずりトルクで運転者の意志に反して四輪駆動状
態に設定されてしまう。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、圧接力を解除した時に圧接状態にあ
る両クラッチ板を積極的に離間させて、潤滑剤による引
きずりトルクを効果的に除去するようにした湿式摩擦ク
ラッチ板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1の発明は、外周側回転部材および内周側回
転部材と、外周側回転部材の内周に軸方向移動自在かつ
回転方向に係止されて配置されるアウタークラッチ板
と、内周側回転部材の外周に軸方向移動自在かつ回転方
向に係止されて配置されるインナークラッチ板と、を備
え、圧接力付与手段を介して前記アウタークラッチ板と
前記インナークラッチ板のそれぞれの摩擦面同士が潤滑
剤を介して圧接されることにより、前記外周側回転部材
と前記内周側回転部材との間でトルク伝達される湿式摩
擦クラッチ板において、互いに隣接する前記アウターク
ラッチ板と前記インナークラッチ板の少なくとも一方の
摩擦面に、前記圧接力の解除時には前記アウタークラッ
チ板と前記インナークラッチ板とを積極的に離間させる
一方、前記圧接力の作用時には前記アウタークラッチ板
と前記インナークラッチ板との必要十分な圧接面積を確
保する断続補助部を設けたことを特徴としている。
【0008】この場合、圧接力付与手段によってアウタ
ークラッチ板とインナークラッチ板との間に付加した圧
接力を解除することにより、これらアウタークラッチ板
とインナークラッチ板の少なくとも一方の摩擦面に設け
た断続補助部が作用して、前記アウタークラッチ板と前
記インナークラッチ板とを積極的に離間させ、潤滑油に
よる引きずりを除去することができる。また、アウター
クラッチ板とインナークラッチ板とを圧接したときは、
前記断続補助部は両クラッチ板の必要十分な圧接面積を
確保できるため、十分な締結力を得ることができる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の湿式
摩擦クラッチ板において、前記断続補助部は、前記摩擦
面から所定の弾発力をもって一体に突出するとともに、
前記圧接力の作用により相手側摩擦面に追従して平坦状
に変形する弾性突出部であることを特徴としている。
【0010】この場合、請求項1に記載の湿式摩擦クラ
ッチ板の作用に加えて、圧接力の解除時には、弾性突出
部の弾発力でアウタークラッチ板とインナークラッチ板
とを積極的に離間させることができるとともに、圧接力
の作用時には、前記弾性突出部が平坦状に変形すること
により両クラッチ板間に必要十分な圧接面積を確保する
ことができる。また、前記弾性突出部はアウタークラッ
チ板やインナークラッチ板から一体に突出させたもので
あるため、他の部材を付加することなく、プレス成形な
どにより容易に形成することができる。
【0011】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載の湿式摩擦クラッチ板において、前記圧接力付与手段
が電磁ソレノイドであり、前記アウタークラッチ板およ
び前記インナークラッチ板は、磁気圧接力を確保するた
めにそれぞれの摩擦面の周方向に形成される磁路遮断用
の空隙部を有し、前記断続補助部は、前記空隙部とクラ
ッチ板の内周または外周とを結ぶスリットを形成して、
このスリットの周方向両側部のうち少なくとも一方に設
けられる弾性突出部であることを特徴としている。
【0012】この場合、請求項1,2に記載の湿式摩擦
クラッチ板の作用に加えて、クラッチ板に形成される既
存の空隙部を利用して弾性突出部を形成したもので、こ
の弾性突出部には空隙部から径方向に形成されたスリッ
トが設けられる。このため、弾性突出部は空隙部とスリ
ットとクラッチ板の内周または外周とで囲まれた3辺が
自由端部となって、弾発力が過剰に大きくなるのを防止
して弾性突出部の変形追従性が高まる。従って、圧接力
が解除された際にはクラッチ板間の離隔に必要な弾発力
を確保しつつ、圧接力が付加された際には容易に平坦状
に変形することができる。
【0013】請求項4の発明は、請求項1または2に記
載の湿式摩擦クラッチ板において、前記圧接力付与手段
が電磁ソレノイドであり、前記アウタークラッチ板およ
び前記インナークラッチ板は、磁気圧接力を確保するた
めにそれぞれの摩擦面の周方向に形成される磁路遮断用
の空隙部を有し、前記断続補助部は、前記空隙部の径方
向両側部のうち少なくとも一方に設けられ、前記空隙部
とクラッチ板の内周または外周との間で滑らかに突出す
る弾性突出部であることを特徴としている。
【0014】この場合、請求項1,2に記載の湿式摩擦
クラッチ板の作用に加えて、クラッチ板に形成される既
存の空隙部を利用して弾性突出部を形成したもので、こ
の弾性突出部は空隙部と内周または外周の対向2辺が自
由端部となって変形追従性を確保し、クラッチ板間の離
隔およびクラッチ板同士の圧接に適する弾発力を得るこ
とができる。また、弾性突出部は滑らかに突出するた
め、相手側のクラッチ板に当接した際のショックを低減
することができる。
【0015】請求項5の発明は、請求項2〜4のいずれ
かに記載の湿式摩擦クラッチ板において、前記弾性突出
部の頂部に、相手側摩擦面と略平行な平坦部が形成され
ていることを特徴としている。
【0016】この場合、請求項2〜4に記載の湿式摩擦
クラッチ板の作用に加えて、弾性突出部が相手側クラッ
チ板の摩擦面に当接する際、この摩擦面と略平行な平坦
部がまず当接するため、弾性突出部が相手側クラッチ板
の摩擦面を付傷するのを防止することができる。
【0017】請求項6の発明は、請求項3〜5のいずれ
かに記載の湿式摩擦クラッチ板において、前記空隙部の
前記弾性突出部を形成した側の側縁部に切欠部を設けた
ことを特徴としている。
【0018】この場合、請求項3〜5に記載の湿式摩擦
クラッチ板の作用に加えて、切欠部が形成された空隙部
の側縁部は前記切欠部によって剛性が低下され、これに
よって空隙部に沿って形成された弾性突出部の弾発力を
低下させて、変形追従性を更に高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。
【0020】(第1実施形態)図1〜図7は本発明の湿
式摩擦クラッチ板の第1実施形態を示し、図1はアウタ
ークラッチ板の正面図、図2は図1中のA−A線からの
拡大断面図、図3はインナークラッチ板の正面図、図4
は図3中のB−B線からの拡大断面図、図5は湿式摩擦
クラッチ板が用いられる電磁クラッチ装置の断面図、図
6は湿式摩擦クラッチ板の圧接力解除状態(a)と圧接
力付加状態(b)を示す要部拡大断面図、図7はμ−v
特性を示す説明図である。
【0021】図1,図3は本発明の一実施形態を示す湿
式摩擦クラッチ板としてのアウタークラッチ板11、イ
ンナークラッチ板12で、これらアウタークラッチ板1
1(図1)およびインナークラッチ板12(図3)は、
図5に示す電磁クラッチ装置1のパイロットクラッチ機
構5に用いられる。
【0022】即ち、前記電磁クラッチ装置1は、図5に
示すように、同心状に配置されるインナーシャフト2と
アウターハウジング3との間にメインクラッチ機構4が
配置されるとともに、このメインクラッチ機構4に隣接
してパイロットクラッチ機構5が同軸上に配置される。
【0023】パイロットクラッチ機構5は、前記アウタ
ークラッチ板11と前記インナークラッチ板12を交互
に複数層を積層して構成されるパイロットクラッチ板群
5aと、外周側回転部材としての前記アウターハウジン
グ3の回転力が入力されるクラッチローター5bと、磁
気回路を形成する圧接力付与手段としての電磁ソレノイ
ド5cと、電磁ソレノイド5cの磁気回路に吸引されて
前記パイロットクラッチ機構5に圧接されるアーマチャ
ー5dとを備えて構成される。
【0024】アウタークラッチ板11およびアーマチャ
ー5dのそれぞれの外周部は、前記アウターハウジング
3の内周に形成された前記メインクラッチ機構4用のス
プライン3aにスプライン結合される。一方、インナー
クラッチ板12の内周部は、メインクラッチ機構4とパ
イロットクラッチ機構5との間に配置されるボールカム
6の、内周側回転部材としてのカム入力部6a外周に形
成されたスプライン6bにスプライン結合される。
【0025】そして、電磁ソレノイド5cに通電してア
ーマチャー5dを吸引することにより、このアーマチャ
ー5dとクラッチローター5bとの間にパイロットクラ
ッチ板群5aを圧接して締結し、アウターハウジング3
の回転力をボールカム6のカム入力部6aに伝達する。
ボールカム6は、入力された回転力を軸方向の押圧力に
変換してプレッシャープレート6cに伝達し、このプレ
ッシャープレート6cでメインクラッチ機構4を押圧し
て締結するようになっている。
【0026】このとき、前記アウターハウジング3の内
部には潤滑油が供給されるようになっており、前記パイ
ロットクラッチ機構5は湿式摩擦多板クラッチとして構
成される。従って、パイロットクラッチ板群5aを構成
するアウタークラッチ板11とインナークラッチ板12
との間には前記潤滑油が介在されることになる。
【0027】前記電磁ソレノイド5cの磁気回路Mは、
図5に示すように、この電磁ソレノイド5cに電流が通
電されることにより、電磁ソレノイド5cの磁束が、ク
ラッチローター5bの外周部分、パイロットクラッチ板
群5aの外周部分、アーマチャー5dおよびこのアーマ
チャー5dを折り返してパイロットクラッチ板群5aの
内周部分、クラッチローター5bの内周部分との経路を
形成する。
【0028】従って、前記アウタークラッチ板11およ
び前記インナークラッチ板12は、図1,図3に示すよ
うに、それぞれの摩擦面11a,12aの周方向に一定
間隔をもって磁路遮断用の空隙部11b,12bが形成
され、この空隙部11b,12bによって磁気圧接力を
確保するようになっている。尚、アウタークラッチ板1
1の空隙部11bとインナークラッチ板12の空隙部1
2bとは、それぞれのクラッチ板11,12を組み付け
た状態で略等しい位置に形成される。
【0029】また、前記アウタークラッチ板11の外周
部には、前記スプライン3aに係合される凹凸部11c
が形成されるとともに、前記インナークラッチ板12の
内周部には、前記スプライン6bに係合される凹凸部1
2cが形成される。
【0030】ここで、本実施形態は図1に示すように、
アウタークラッチ板11の摩擦面11aに、圧接力の解
除時には相手側の前記インナークラッチ板12との間を
積極的に離間させる一方、圧接力の作用時には前記イン
ナークラッチ板12との必要十分な圧接面積を確保する
断続補助部としての弾性突出部20を設けてある。
【0031】また、同様に図3に示すように、インナー
クラッチ板12の摩擦面12aに、圧接力の解除時には
相手側の前記アウタークラッチ板11との間を積極的に
離間させる一方、圧接力の作用時には前記アウタークラ
ッチ板11との必要十分な圧接面積を確保する断続補助
部としての弾性突出部30を設けてある。
【0032】前記アウタークラッチ板11の弾性突出部
20は、図1に示すように、空隙部11bに対してスプ
ライン嵌合される凹凸部11cとは反対側となる内径側
に設けられ、空隙部11bの中央部とアウタークラッチ
板11の内周とを径方向に結ぶスリット21を形成し
て、このスリット21の周方向両側部を、図2に示すよ
うに、片側に突出させることにより構成される。この場
合、前記弾性突出部20は空隙部11bの略全長に亘っ
て形成されるようになっている。
【0033】また、前記インナークラッチ板12の弾性
突出部30は、図1に示すように、空隙部12bに対し
てスプライン嵌合される凹凸部12cとは反対側となる
外径側に設けられ、空隙部12bの中央部とアウターク
ラッチ板12の内周とを径方向に結ぶスリット31を形
成して、このスリット31の周方向両側部を、図4に示
すように、片側に突出させることにより構成される。こ
の場合にあっても、前記弾性突出部30は空隙部12b
の略全長に亘って形成されるようになっている。
【0034】このように、アウタークラッチ板11およ
びインナークラッチ板12の摩擦面11a,12aから
一体に突出した前記弾性突出部20,30は、所定の弾
発力を備えるとともに、圧接力が作用した場合に、相手
側のクラッチ板12,11の摩擦面12a,11aに追
従して平坦状に変形するようになっている。
【0035】(作用)以上の構成により本実施形態の湿
式摩擦クラッチ板にあっては、パイロットクラッチ板群
5aを構成するアウタークラッチ板11およびインナー
クラッチ板12は、それぞれを組付けた状態では、アウ
タークラッチ板11の弾性突出部20は、図6(a)に
示すように、インナークラッチ板12の弾性突出部30
が設けられない内周部分の摩擦面12aに当接されてい
る。また、図示は省略したが、インナークラッチ板12
の弾性突出部30は、アウタークラッチ板11の弾性突
出部20が設けられない外周部分の摩擦面11aに当接
されている。
【0036】このとき、前記弾性突出部20,30は、
アウター,インナークラッチ板11,12にそれぞれ形
成される既存の空隙部11b,12bを利用して形成し
たもので、この弾性突出部20,30の中央部には空隙
部11b,12bから径方向にスリット21,31が形
成されている。このため、前記弾性突出部20,30
は、空隙部11b,12bと、スリット21,31と、
アウター,インナークラッチ板11,12の内周,外周
とで囲まれた3辺が自由端部となって、弾発力が過剰に
大きくなるのを防止でき、弾性突出部20,30に高い
変形追従性を備えるようになっている。
【0037】従って、図5に示す電磁クラッチ装置1の
電磁ソレノイド5cに電流を通電することにより、アー
マチャー5dが磁気回路Mに吸引されて前記パイロット
クラッチ板群5a方向に移動し、アウタークラッチ板1
1とインナークラッチ板12とが、両者間に存在する潤
滑油を排除しつつ互いに圧接される。
【0038】すると、図6(b)に示すように、前記弾
性突出部20は、変形追従性により相手側のインナーク
ラッチ板12の摩擦面12aに圧接して平坦化された状
態となる。勿論、前記弾性突出部30もアウタークラッ
チ板11の摩擦面11aに圧接して平坦化される。
【0039】このように、電磁ソレノイド5cによる圧
接力の作用でアウタークラッチ板11とインナークラッ
チ板12とが圧接された状態から、電磁ソレノイド5c
への電流を遮断して圧接力を解除すると、アウタークラ
ッチ板11は、前記弾性突出部20が弾性復帰するとき
の弾発力で、相手側のインナークラッチ板12を、図6
(a)に示すように、積極的に離間させる。このとき、
インナークラッチ板12の弾性突出部30にあっても、
同様に弾発力によって相手側のアウタークラッチ板11
を積極的に離間させる。
【0040】従って、圧接力の解除状態では、アウタ
ー,インナー両クラッチ板11,12に発生する潤滑油
による引きずり現象を除去することができるため、パイ
ロットクラッチ機構5の引きずりトルクを防止し、ひい
てはメインクラッチ機構4の引きずりトルクの発生を防
止することができる。
【0041】このように、前記パイロットクラッチ機構
5の引きずりトルクが低減されることにより、図7中実
線に示すように電磁クラッチ装置1のμ−v特性αが著
しく改善される。即ち、同図は縦軸にμ(摩擦係数)、
横軸にv(滑り速度)をとって示す特性図で、破線に示
す従来特性βではμがvの増加に伴って反比例的に減少
するのに対して、本実施形態の特性αでは比例的に増加
させることができる。
【0042】このため、前記電磁クラッチ装置1を、パ
ートタイム型四輪駆動車の二輪・四輪切換装置として用
いた場合にも、潤滑油の粘度が高まる寒冷時にあっても
パイロットクラッチ機構5を確実に切断することができ
るため、二輪駆動モードで誤って四輪駆動状態に設定さ
れてしまうという誤動作を防止することができる。
【0043】一方、図6(b)に示すように、アウター
クラッチ板11とインナークラッチ板12とを圧接した
ときは、前記断続補助部20,30が平坦化されるた
め、両クラッチ板11,12の必要十分な圧接面積を確
保できるため、パイロットクラッチ板群5aに十分な締
結力を得ることができ、ひいてはメインクラッチ機構4
の締結を完全に行うことができる。
【0044】このとき、前記弾性突出部20,30はア
ウタークラッチ板11やインナークラッチ板12から一
体に突出させたものであるため、他の部材を付加するこ
となく、プレス成形などにより容易に形成することがで
き、コストアップを最小限に止めることができる。
【0045】ところで、本実施形態にあっては、アウタ
ークラッチ板11の両面にインナークラッチ板12が配
置される場合、およびインナークラッチ板12の両面に
アウタークラッチ板11が配置される場合は、それぞれ
の弾性突出部20,30の突出方向を互いに隣接するも
の同士で逆方向とすることが好ましい。
【0046】また、前記スリット21,31は径方向に
限ることなく、周方向に対して傾斜させることもでき、
更には、このスリット21,31の形成位置は、空隙部
11b,12bの中央部に限ることなく、空隙部11
b,12bの端部側、望ましくは回転方向に対して後方
となる端部側に形成することもできる。
【0047】更に、本実施形態ではアウタークラッチ板
11とインナークラッチ板12の両方にそれぞれ弾性突
出部20,30を形成した場合を開示したが、これに限
ることなくアウタークラッチ板11とインナークラッチ
板12のいずれか一方に、弾性突出部20または弾性突
出部30を形成することもできる。
【0048】(第2実施形態)図8,図9は本発明の第
2実施形態を示し、前記実施形態と同一構成部分に同一
符号を付して重複する説明を省略して述べる。尚、図8
はアウタークラッチ板を要部正面図(a)と要部平面図
(b)で示す説明図、図9はインナークラッチ板を要部
正面図(a)と要部平面図(b)で示す説明図である。
【0049】即ち、この実施形態のアウタークラッチ板
11は、図8に示すように、弾性突出部20の頂部(ス
リット21の両側部)に、相手側のインナークラッチ板
12の摩擦面12aと略平行となる平坦部22を形成し
たものである。
【0050】また、図9に示すように、インナークラッ
チ板12にあっても同様に、弾性突出部30の頂部(ス
リット31の両側部)に、相手側のアウタークラッチ板
11の摩擦面11aと略平行となる平坦部32を形成し
てある。
【0051】従って、この実施形態にあっては、弾性突
出部20,30が相手側のクラッチ板12,11の摩擦
面12a,11aに当接する際、この摩擦面12a,1
1aと略平行な平坦部22,32がまず当接するため、
弾性突出部20,30が相手側クラッチ板12,11の
摩擦面12a,11aを付傷するのを防止することがで
きる。特に、この実施形態では頂部にスリット21,3
1が設けられるため、これらスリット21,31の切断
辺で付傷するのを防止できる。
【0052】(第2実施形態)図10,図11は本発明
の第2実施形態を示し、前記実施形態と同一構成部分に
同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。尚、
図10はアウタークラッチ板を要部正面図(a)と要部
平面図(b)で示す説明図、図11はインナークラッチ
板を要部正面図(a)と要部平面図(b)で示す説明図
である。
【0053】即ち、この実施形態のアウタークラッチ板
11は、図10に示すように、弾性突出部20aを、空
隙部11bに沿ってこの空隙部11bとクラッチ板11
の内周との間で滑らかに突出させることにより形成して
ある。
【0054】また、図11に示すように、インナークラ
ッチ板12にあっても同様に、弾性突出部30aを、空
隙部12bに沿ってこの空隙部12bとクラッチ板12
の外周との間で滑らかに突出させることにより形成して
ある。
【0055】更に、この実施形態では、アウタークラッ
チ板11の弾性突出部20aおよびインナークラッチ板
12の弾性突出部30aのそれぞれの頂部に平坦部2
2,32を形成してある。
【0056】また、アウタークラッチ板11の空隙部1
1bには、前記弾性突出部20aを形成した側の側縁部
に、適宜間隔をもって複数(本実施形態では3箇所)の
切欠部23を設けてある。
【0057】従って、この実施形態のアウタークラッチ
板11の弾性突出部20aは、空隙部11bとクラッチ
板11の内周の対向2辺が自由端部となって変形追従性
を確保し、アウター,インナー両クラッチ板11,12
間の離隔およびクラッチ板同士の圧接に適する弾発力を
得ることができる。
【0058】また、同様にインナークラッチ板12の弾
性突出部30aは、空隙部12bとクラッチ板12の外
周の対向2辺が自由端部となって変形追従性を確保する
ことができる。
【0059】ところで、この実施形態の前記弾性突出部
20a,30aは滑らかに突出するため、相手側のクラ
ッチ板12,11に当接した際のショックを低減するこ
とができる。また、前記弾性突出部20a,30aの頂
部に平坦部22,32を形成したので、相手側のクラッ
チ板12,11にスムーズに接触して、当接時のショッ
クを更に低減できるのは勿論のこと、相手側クラッチ板
12,11の摩擦面12a,11aを付傷するのを防止
することができる。
【0060】また、この実施形態のアウタークラッチ板
11では、空隙部11bの前記弾性突出部20aを形成
した側の側縁部に切欠部23を設けたので、空隙部11
bの側縁部は前記切欠部23によって剛性が低下され、
これによって空隙部11bに沿って形成された弾性突出
部20aの弾発力を低下させて、変形追従性を高めるこ
とができる。
【0061】勿論、前記切欠部23は、インナークラッ
チ板12の空隙部12bに形成しても良く、前記第1実
施形態および前記第2実施形態に示すアウター,インナ
ークラッチ板11,12の空隙部11b,12bに形成
しても良いことは言うまでもない。
【0062】ところで、本発明の湿式摩擦クラッチ板1
1,12を前記各実施形態によって説明したが、これに
限ることなく本発明の主旨を逸脱しない範囲で各種実施
形態を採ることができる。
【0063】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、互い
に隣接する前記アウタークラッチ板と前記インナークラ
ッチ板の少なくとも一方の摩擦面に断続補助部を設けた
ので、圧接力付与手段による圧接力を解除することによ
り、この断続補助部が作用してアウタークラッチ板とイ
ンナークラッチ板とを積極的に離間させ、潤滑油による
引きずりを除去することができるため、引きずりトルク
を低減できるとともに、μ−v関係を良好に設定するこ
とができる。また、アウタークラッチ板とインナークラ
ッチ板とを圧接したときは、前記断続補助部は両クラッ
チ板の必要十分な圧接面積を確保できるため、十分な締
結力を得ることができる。
【0064】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1の発明の効果に加えて、前記断続補助部となる弾性突
出部は、前記摩擦面から所定の弾発力をもって一体に突
出するとともに、前記圧接力の作用により相手側摩擦面
に追従して平坦状に変形することができるため、両クラ
ッチ板間に必要十分な圧接面積を確保することができ
る。また、前記弾性突出部はアウタークラッチ板やイン
ナークラッチ板から一体に突出させたものであるため、
他の部材を付加することなく、プレス成形などにより容
易に形成することができ、コストアップを最小限に止め
ることができる。
【0065】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1,2の発明の効果に加えて、既存の空隙部を利用し
て、弾性突出部を前記空隙部とクラッチ板の内周または
外周とを結ぶスリットを形成して、このスリットの周方
向両側部のうち少なくとも一方に設けたので、弾性突出
部は空隙部とスリットとクラッチ板の内周または外周と
で囲まれた3辺が自由端部となって、弾発力が過剰に大
きくなるのを防止して弾性突出部の変形追従性を高める
ことができ、従って、圧接力が解除された際にはクラッ
チ板間の離隔に必要な弾発力を確保しつつ、圧接力が付
加された際には容易に平坦状に変形することができる。
【0066】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1,2の発明の効果に加えて、弾性突出部を既存の空隙
部の径方向両側部のうち少なくとも一方に設け、前記空
隙部とクラッチ板の内周または外周との間で滑らかに突
出させたので、弾性突出部は空隙部と内周または外周の
対向2辺が自由端部となって変形追従性を確保し、クラ
ッチ板間の離隔およびクラッチ板同士の圧接に適する弾
発力を得ることができる。また、弾性突出部は滑らかに
突出するため、相手側のクラッチ板に当接した際のショ
ックを低減することができる。
【0067】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
2〜4の発明の効果に加えて、弾性突出部の頂部に相手
側摩擦面と略平行な平坦部を形成したので、弾性突出部
が相手側クラッチ板の摩擦面に当接する際に、その摩擦
面を付傷するのを防止することができる。
【0068】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
3〜5の発明の効果に加えて、前記空隙部の前記弾性突
出部を形成した側の側縁部に切欠部を設けたので、この
切欠部によって剛性を低下することができるため、空隙
部に沿って形成した弾性突出部の弾発力を低下させて変
形追従性を更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すアウタークラッチ
板の正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示す図1中のA−A線
からの拡大断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示すインナークラッチ
板の正面図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示す図3中のB−B線
からの拡大断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示す湿式摩擦クラッチ
板が用いられる電磁クラッチ装置の断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態の湿式摩擦クラッチ板を
圧接力解除状態(a)と圧接力付加状態(b)で示す要
部拡大断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態を示す電磁クラッチ装置
のμ−v特性の説明図である。
【図8】本発明の第2実施形態のアウタークラッチ板を
要部正面図(a)と要部平面図(b)で示す説明図であ
る。
【図9】本発明の第2実施形態のインナークラッチ板を
要部正面図(a)と要部平面図(b)で示す説明図であ
る。
【図10】本発明の第2実施形態のアウタークラッチ板
を要部正面図(a)と要部平面図(b)で示す説明図で
ある。
【図11】本発明の第2実施形態のインナークラッチ板
を要部正面図(a)と要部平面図(b)で示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 電磁クラッチ装置 2 インナーシャフト 3 アウターハウジング(外周側回転部材) 4 メインクラッチ機構 5 パイロットクラッチ機構 5c 電磁ソレノイド(圧接付与手段) 6 ボールカム 6a カム入力部(内周側回転部材) 11 アウタークラッチ板(湿式摩擦クラッチ板) 11a 摩擦面 11b 空隙部 12 インナークラッチ板(湿式摩擦クラッチ板) 12a 摩擦面 12b 空隙部 20,30 弾性突出部(断続補助部) 20a,30a 弾性突出部(断続補助部) 21,31 スリット 22,32 平坦部 23 切欠部 M 磁気回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周側回転部材および内周側回転部材
    と、外周側回転部材の内周に軸方向移動自在かつ回転方
    向に係止されて配置されるアウタークラッチ板と、内周
    側回転部材の外周に軸方向移動自在かつ回転方向に係止
    されて配置されるインナークラッチ板と、を備え、圧接
    力付与手段を介して前記アウタークラッチ板と前記イン
    ナークラッチ板のそれぞれの摩擦面同士が潤滑剤を介し
    て圧接されることにより、前記外周側回転部材と前記内
    周側回転部材との間でトルク伝達される湿式摩擦クラッ
    チ板において、 互いに隣接する前記アウタークラッチ板と前記インナー
    クラッチ板の少なくとも一方の摩擦面に、前記圧接力の
    解除時には前記アウタークラッチ板と前記インナークラ
    ッチ板とを積極的に離間させる一方、前記圧接力の作用
    時には前記アウタークラッチ板と前記インナークラッチ
    板との必要十分な圧接面積を確保する断続補助部を設け
    たことを特徴とする湿式摩擦クラッチ板。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の湿式摩擦クラッチ板に
    おいて、 前記断続補助部は、前記摩擦面から所定の弾発力をもっ
    て一体に突出するとともに、前記圧接力の作用により相
    手側摩擦面に追従して平坦状に変形する弾性突出部であ
    ることを特徴とする湿式摩擦クラッチ板。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の湿式摩擦クラ
    ッチ板において、 前記圧接力付与手段が電磁ソレノイドであり、前記アウ
    タークラッチ板および前記インナークラッチ板は、磁気
    圧接力を確保するためにそれぞれの摩擦面の周方向に形
    成される磁路遮断用の空隙部を有し、前記断続補助部
    は、前記空隙部とクラッチ板の内周または外周とを結ぶ
    スリットを形成して、このスリットの周方向両側部のう
    ち少なくとも一方に設けられる弾性突出部であることを
    特徴とする湿式摩擦クラッチ板。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の湿式摩擦クラ
    ッチ板において、 前記圧接力付与手段が電磁ソレノイドであり、前記アウ
    タークラッチ板および前記インナークラッチ板は、磁気
    圧接力を確保するためにそれぞれの摩擦面の周方向に形
    成される磁路遮断用の空隙部を有し、前記断続補助部
    は、前記空隙部の径方向両側部のうち少なくとも一方に
    設けられ、前記空隙部とクラッチ板の内周または外周と
    の間で滑らかに突出する弾性突出部であることを特徴と
    する湿式摩擦クラッチ板。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載の湿式摩
    擦クラッチ板において、 前記弾性突出部の頂部に、相手側摩擦面と略平行な平坦
    部が形成されていることを特徴とする湿式摩擦クラッチ
    板。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれかに記載の湿式摩
    擦クラッチ板において、前記空隙部の前記弾性突出部を
    形成した側の側縁部に切欠部を設けたことを特徴とする
    湿式摩擦クラッチ板。
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