JP4452301B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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本発明は、任意に入力部材の回転力を出力部材に伝達させ又は遮断させ得る動力伝達装置に関するものである。
一般に自動二輪車が具備する動力伝達装置は、エンジンの駆動力のミッション及び駆動輪への伝達又は遮断を任意に行わせるためのもので、エンジン側と連結された入力部材と、ミッション及び駆動輪側と連結された出力部材と、出力部材と連結されたクラッチ部材とを有しており、複数形成された駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板とを圧接させることにより動力の伝達を行い、離間(圧接力の解放)させることにより当該動力の伝達を遮断するよう構成されている。
例えば図8、9で示すように、ギア101が形成されたクラッチハウジング102と、出力部材としてのシャフト103と連結されたクラッチ部材104と、該クラッチ部材104の同図中右端側に取り付けられたプレッシャ部材105と、クラッチハウジング102側に連結された駆動側クラッチ板106及びクラッチ部材104側に連結された被動側クラッチ板107とから主に構成されている。
而して、プレッシャ部材105を図中左方向へ移動させることにより、図8に示すように、駆動側クラッチ板106と被動側クラッチ板107とを圧接させて動力の伝達を行わせる一方、プレッシャ部材105を図中右方向へ移動させることにより、図9に示すように、駆動側クラッチ板106と被動側クラッチ板107とを離間(圧接力の解放)させて当該動力の伝達を遮断するよう構成されていた。尚、かかる先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
しかしながら、上記従来の動力伝達装置においては、プレッシャ部材105を軸方向(図中右方向)へ移動させることにより、駆動側クラッチ板106と被動側クラッチ板107とを離間させて当該動力の伝達を遮断する際、当該プレッシャ部材105がクラッチ部材104から外れてしまう虞があった。プレッシャ部材105がクラッチ部材104から外れてしまうと、その後の動力の伝達及び遮断を行わせることができず、動力伝達装置としての機能を果たし得ないという問題があった。
特に、プレッシャ部材105とクラッチ部材104とにそれぞれ勾配面を形成してカムを形成し、バックトルクが生じた際には、駆動側クラッチ板106及び被動側クラッチ板107の圧接が開放される方向にプレッシャ部材105を移動(リフト)させ当該バックトルクを吸収し得るバックトルクリミッタ用カムを具備したものにおいては、当該バックトルクリミッタ用カムによる移動(リフト)時にプレッシャ部材105の軸方向への移動量が設定より大きくなる可能性があり、当該プレッシャ部材105がクラッチ部材104から外れ易いという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、プレッシャ部材の軸方向への移動の際、当該プレッシャ部材がクラッチ部材から外れてしまうのを防止し得る動力伝達装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、入力部材の回転と共に回転し複数の駆動側クラッチ板が形成されたクラッチハウジングと、前記クラッチハウジングの駆動側クラッチ板と交互に形成された複数の被動側クラッチ板をスプライン嵌合させるとともに、出力部材と連結されたクラッチ部材と、前記クラッチ部材の軸方向に移動が可能とされつつ当該クラッチ部材に取り付けられ、クラッチ部材に対する軸方向への移動に伴い前記駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板とを圧接又は離間させ得るプレッシャ部材と、前記出力部材の回転が入力部材の回転数を上回ったときに前記駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板との離間を行わせるバックトルクリミッタ用カムとを有し、前記駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板との圧接又は離間により、入力部材に入力された回転力を出力部材に伝達し又は遮断し得る動力伝達装置において、前記バックトルクリミッタ用カムの作用による前記プレッシャ部材の前記クラッチ部材から離間する方向の移動量を規制する規制手段を具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の動力伝達装置において、前記規制手段は、前記プレッシャ部材が軸方向へ所定寸法移動すると当接して更なる軸方向への移動を規制するストッパから成ることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の動力伝達装置において、前記ストッパは、前記プレッシャ部材を前記クラッチ部材に対して常時付勢するクラッチスプリングの一端を受ける受けプレートから成り、当該プレッシャ部材がクラッチ部材に対して軸方向に所定寸法移動すると当該受けプレートがプレッシャ部材と当接することにより更なる軸方向への移動が規制されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の動力伝達装置において、前記規制手段は、前記バックトルクリミッタ用カムの作用による前記プレッシャ部材の回転方向の移動量を規制することにより、当該プレッシャ部材の軸方向への移動量を規制するものであることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、規制手段にてプレッシャ部材の移動量を規制するので、バックトルクリミッタ用カムの作用によるプレッシャ部材の軸方向への移動の際、当該プレッシャ部材がクラッチ部材から外れてしまうのを防止することができる。
請求項2の発明によれば、規制手段は、プレッシャ部材が軸方向へ所定寸法移動すると当接して更なる軸方向への移動を規制するストッパから成るので、プレッシャ部材の軸方向への移動の際、より確実に当該プレッシャ部材がクラッチ部材から外れてしまうのを防止することができる。
請求項3の発明によれば、ストッパは、プレッシャ部材をクラッチ部材に対して常時付勢するクラッチスプリングの一端を受ける受けプレートから成り、当該プレッシャ部材がクラッチ部材に対して軸方向に所定寸法移動すると当該受けプレートがプレッシャ部材と当接することにより更なる軸方向への移動が規制されるので、当該ストッパがクラッチスプリングの受け部材とプレッシャ部材の軸方向の移動の規制手段とを兼ね備えることができる。
請求項4の発明によれば、規制手段は、バックトルクリミッタ用カムの作用によるプレッシャ部材の回転方向の移動量を規制することにより、当該プレッシャ部材の軸方向への移動量を規制するので、バックトルクリミッタ用カムの作用によるプレッシャ部材の軸方向への移動の際、より確実に当該プレッシャ部材がクラッチ部材から外れてしまうのを防止することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
第1の実施形態に係る動力伝達装置は、二輪車等の車両に配設されて任意にエンジンの駆動力をミッションや駆動輪側へ伝達し又は遮断するためのもので、図1、2に示すように、入力部材としてのギア1が形成されたクラッチハウジング2と、出力部材としてのシャフト3と連結されたクラッチ部材4と、該クラッチ部材4の同図中右端側に取り付けられたプレッシャ部材5と、クラッチハウジング2側に連結された駆動側クラッチ板6及びクラッチ部材4側に連結された被動側クラッチ板7とから主に構成されている。
ギア1は、エンジンから伝達された駆動力(回転力)が入力されるとシャフト3を中心として回転可能とされたもので、リベット8等によりクラッチハウジング2と連結されている。該クラッチハウジング2は、同図右端側が開口した円筒状のケース部材から成り、その内周壁からは複数の駆動側クラッチ板6が形成されている。かかる駆動側クラッチ板6のそれぞれは、略円環状に形成された板材から成るとともにクラッチハウジング2の回転と共に回転し、且つ、軸方向(同図中左右方向)に摺動し得るよう構成されている。
クラッチ部材4は、クラッチハウジング2内に配設された同図中右端側が開口した円筒状のケース部材から成るものである。かかるクラッチ部材4の略中央にはシャフト3が貫通しつつスプライン嵌合により連結されており、クラッチ部材4が回転するとシャフト3も回転するよう構成されている。また、クラッチ部材4の外周側面には、その軸方向(同図中左右方向)に延びるスプラインが形成されており、該スプラインに被動側クラッチ板7が嵌め込まれて形成されている。
より具体的には、クラッチ部材4に形成されたスプラインは、その外周側面における略全周に亘って一体的に形成された凹凸形状にて構成されており、スプラインを構成する凹溝に被動側クラッチ板7が嵌合することにより、被動側クラッチ板7のクラッチ部材4に対する軸方向の移動を許容しつつ回転方向の移動が規制され、当該クラッチ部材4と共に回転し得るよう構成されているのである。
かかる被動側クラッチ板7(プレッシャ部材5にスプライン嵌合された被動側クラッチ板7含む)は、駆動側クラッチ板6と交互に積層形成されており、隣接する各クラッチ板6、7が圧接又は離間可能なようになっている。即ち、両クラッチ板6、7は、クラッチ部材4の軸方向への摺動が許容されており、図1に示すように、プレッシャ部材5にて同図中左方向へ押圧されると圧接され、クラッチハウジング2の回転力がクラッチ部材4及びシャフト3に伝達される状態となり、図2に示すように、プレッシャ部材5による押圧を解除すると離間してクラッチ部材4がクラッチハウジング2の回転に追従しなくなって停止し、シャフト3への回転力の伝達がなされなくなるのである。
尚、ここでいう両クラッチ板6、7の離間とは、当該両クラッチ板6、7間にクリアランスを生じた状態である必要はなく、物理的なクリアランスが生じていなくても、圧接力が解除されてクラッチ部材4がクラッチハウジング2の回転に追従しなくなった状態(即ち、駆動側クラッチ板6が被動側クラッチ板7上を摺動する状態)をも含むものとする。
プレッシャ部材5は、クラッチ部材4の開口(同図中右端)を塞ぐ位置に配設されたもので、クラッチスプリングSにより同図中左方向へ常時付勢されている。一方、プレッシャ部材5の縁部の面は、積層状態の駆動側クラッチ板6のうちプレッシャ部材5に最も近いもの(同図中最右部のもの)と当接しており、クラッチスプリングSの付勢力を得た当該プレッシャ部材5が最右部の駆動側クラッチ板6を押圧することにより、両クラッチ板6と7とが圧接するようになっている。従って、クラッチハウジング2とクラッチ部材4とは常時連結された状態となり、ギア1に回転力が入力されるとシャフト3を回転させ得るようになっている。尚、同図中符号Bは、クラッチ部材4から突出形成されたボス部に螺合されたボルトを示している。
然るに、シャフト3の内部には、その軸方向に延びるプッシュロッド9が配設されており、運転者が図示しない操作手段を操作することにより当該プッシュロッド9を同図中右方向へ突出させ、プレッシャ部材5をクラッチスプリングSの付勢力に抗して右方向へ移動させることができるようになっている。プレッシャ部材5が右方向へ移動すると、駆動側クラッチ板6と被動側クラッチ板7との圧接力が解かれ、離間状態となってギア1及びクラッチハウジング2へ入力された回転力がクラッチ部材4及びシャフト3へ伝達されず遮断されることとなる。プレッシャ部材5は、クラッチ部材4に対する軸方向への移動に伴い駆動側クラッチ板6と被動側クラッチ板7とを圧接又は離間させることができるよう構成されているのである。
ところで、クラッチ部材4及びプレッシャ部材5には、互いに対峙して当接、離間し得るカム面4a、5aがそれぞれ形成されており、かかるカム面4a、5aが圧接アシスト用カム及びバックトルクリミッタ用カムを成している。そして、ギア1及びクラッチハウジング2に入力された回転力が、クラッチ部材4を介してシャフト3に伝達され得る状態となったときに、プレッシャ部材5には回転力が付与され、圧接アシスト用カムの作用により、駆動側クラッチ板6と被動側クラッチ板7との圧接力を増加させる方向の力が発生するようになっている。
一方、シャフト3の回転がギア1及びクラッチハウジング2の回転数を上回ってバックトルクが生じた際には、バックトルクリミッタ用カムの作用により、プレッシャ部材5を移動させて駆動側クラッチ板6と被動側クラッチ板7との離間を行わせるようになっている。これにより、バックトルクによる動力伝達装置や動力源(エンジン側)に対する不具合を回避することができる。
ここで、本実施形態においては、プレッシャ部材5のクラッチ部材4から離間する方向の移動量を規制する規制手段としてのストッパ10を具備している。かかるストッパ10は、プレッシャ部材5が軸方向(図中右方向)へ所定寸法移動すると当接して更なる軸方向への移動を規制するものであり、プレッシャ部材5をクラッチ部材4に対して常時付勢するクラッチスプリングSの一端を受ける受けプレートから成る。
具体的には、ストッパ10は、図1に示すように、3つのボルトBにて固定される略三角形の受けプレートから成り、プレッシャ部材5がクラッチ部材4に対して軸方向に所定寸法移動すると当該受けプレートがプレッシャ部材5と当接する(図2参照)ことにより更なる軸方向への移動が規制されるよう構成されている。これにより、ストッパ10は、クラッチスプリングの受け部材(汎用のワッシャ)とプレッシャ部材5の軸方向の移動の規制手段とを兼ね備えることができる。尚、ストッパ10の形状は、略三角形のものに限定されず、円環状のもの等他の形状であってもよい。
本実施形態によれば、ストッパ10(規制手段)にてプレッシャ部材5の移動量を規制するので、プレッシャ部材5の軸方向への移動の際、当該プレッシャ部材5がクラッチ部材4から外れてしまうのを防止することができる。また、ストッパ10(規制手段)は、プレッシャ部材5が軸方向へ所定寸法移動すると当接して更なる軸方向への移動を規制するので、プレッシャ部材5の軸方向への移動の際、より確実に当該プレッシャ部材5がクラッチ部材4から外れてしまうのを防止することができる。
尚、上記ストッパ10に代えて、図3、4に示すように、クラッチハウジング2(入力部材)から内側に向かって突起させたストッパ11を規制手段としてもよい。かかるストッパ11によれば、ストッパ10と同様、プレッシャ部材5の移動量を規制するので、プレッシャ部材5の軸方向への移動の際、当該プレッシャ部材5がクラッチ部材4から外れてしまうのを防止することができるとともに、プレッシャ部材5が軸方向へ所定寸法移動すると当接して更なる軸方向への移動を規制するので、プレッシャ部材5の軸方向への移動の際、より確実に当該プレッシャ部材5がクラッチ部材4から外れてしまうのを防止することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係る動力伝達装置は、第1の実施形態のものと同様、二輪車等の車両に配設されて任意にエンジンの駆動力をミッションや駆動輪側へ伝達し又は遮断するためのもので、図5〜7に示すように、クラッチ部材4に形成された当接面4bと、プレッシャ部材5における当接面4bと対応した当接面5bとを有している。尚、図示していない入力部材としてのクラッチハウジング、駆動側クラッチ板及び被動側クラッチ板については、上記第1の実施形態と同様である。
本実施形態においては、クラッチ部材4の当接面4bとプレッシャ部材5における当接面5bとがプレッシャ部材5の移動量を規制する規制手段を構成している。即ち、カム面4a、5aにて構成されるバックトルクリミッタ用カムの作用により、プレッシャ部材5がクラッチ部材4に対して相対的に回転すると、図6の状態から図7の状態に至り、当接面4bと5bとが当接して更なる回転方向の移動量が規制され、従って軸方向(プレッシャ部材5のクラッチ部材4から離間する方向)の移動も規制されるようになっている。
而して、本実施形態における規制手段は、当接面4bと5bとにより、バックトルクリミッタ用カムの作用によるプレッシャ部材5の回転方向の移動量を規制することにより、当該プレッシャ部材5の軸方向への移動量を規制するものである。これにより、バックトルクリミッタ用カムの作用によるプレッシャ部材5の軸方向への移動の際、より確実に当該プレッシャ部材5がクラッチ部材4から外れてしまうのを防止することができる。
また、当接面4bと5bとを当接させて(即ち、互いに対応した面どうしを当接させて)更なる回転を規制しているので、例えばクラッチ部材4のボス部(ボルトBが挿通されるボス部)などにプレッシャ部材5の一部を干渉させて更なる回転を規制するものに比べ、強度アップのための別個の処置等が不要となる。尚、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様、プレッシャ部材5の移動量を規制するので、プレッシャ部材5の軸方向への移動の際、当該プレッシャ部材5がクラッチ部材4から外れてしまうのを防止することができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばバックトルクリミッタ用カムのみが形成されたものであってもよい。即ち、上記実施形態においては、バックトルクリミッタ用カムに加え、入力部材に入力された回転力が出力部材に伝達され得る状態となったときに駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板との圧接力を増加させるための圧接アシスト用カムが形成されているが、バックトルクリミッタ用カムを具備していれば足りるのである。尚、本発明の動力伝達装置は、二輪車の他、自動車、3輪又は4輪バギー、或いは汎用機等種々の多板クラッチ型の動力伝達装置に適用することができる。
バックトルクリミッタ用カムの作用によるプレッシャ部材の移動量を規制する規制手段を具備した動力伝達装置であれば、他の機能を付加したもの、或いは外観形状等が異なるものにも適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る動力伝達装置(プレッシャ部材のリフト前)を示す縦断面図 同動力伝達装置(プレッシャ部材のリフト後)を示す縦断面図 本発明の他の実施形態に係る動力伝達装置(プレッシャ部材のリフト前)を示す縦断面図 同動力伝達装置(プレッシャ部材のリフト後)を示す縦断面図 本発明の第2の実施形態に係る動力伝達装置(プレッシャ部材のリフト前)におけるクラッチ部材及びプレッシャ部材を示す断面図 図5におけるVI−VI線断面図であってプレッシャ部材のリフト前を示す模式図 同動力伝達装置(プレッシャ部材のリフト後)を示す縦断面図 従来の動力伝達装置(プレッシャ部材のリフト前)を示す縦断面図 同動力伝達装置(プレッシャ部材のリフト後)を示す縦断面図
符号の説明
1 ギア(入力部材)
2 クラッチハウジング
3 シャフト(出力部材)
4 クラッチ部材
4a カム面
4b 当接面(規制手段)
5 プレッシャ部材
5a カム面
5b 当接面(規制手段)
6 駆動側クラッチ板
7 被動側クラッチ板
8 リベット
9 プッシュロッド
10、11 ストッパ(規制手段)
S クラッチスプリング

Claims (4)

  1. 入力部材の回転と共に回転し複数の駆動側クラッチ板が形成されたクラッチハウジングと、
    前記クラッチハウジングの駆動側クラッチ板と交互に形成された複数の被動側クラッチ板をスプライン嵌合させるとともに、出力部材と連結されたクラッチ部材と、
    前記クラッチ部材の軸方向に移動が可能とされつつ当該クラッチ部材に取り付けられ、クラッチ部材に対する軸方向への移動に伴い前記駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板とを圧接又は離間させ得るプレッシャ部材と、
    前記出力部材の回転が入力部材の回転数を上回ったときに前記駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板との離間を行わせるバックトルクリミッタ用カムと、
    を有し、前記駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板との圧接又は離間により、入力部材に入力された回転力を出力部材に伝達し又は遮断し得る動力伝達装置において、
    前記バックトルクリミッタ用カムの作用による前記プレッシャ部材の前記クラッチ部材から離間する方向の移動量を規制する規制手段を具備したことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記規制手段は、前記プレッシャ部材が軸方向へ所定寸法移動すると当接して更なる軸方向への移動を規制するストッパから成ることを特徴とする請求項1記載の動力伝達装置。
  3. 前記ストッパは、前記プレッシャ部材を前記クラッチ部材に対して常時付勢するクラッチスプリングの一端を受ける受けプレートから成り、当該プレッシャ部材がクラッチ部材に対して軸方向に所定寸法移動すると当該受けプレートがプレッシャ部材と当接することにより更なる軸方向への移動が規制されることを特徴とする請求項2記載の動力伝達装置。
  4. 前記規制手段は、前記バックトルクリミッタ用カムの作用による前記プレッシャ部材の回転方向の移動量を規制することにより、当該プレッシャ部材の軸方向への移動量を規制するものであることを特徴とする請求項1記載の動力伝達装置。
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