JPH04125317A

JPH04125317A - 湿式多板締結装置

Info

Publication number: JPH04125317A
Application number: JP24302490A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Hirano; 弘之平野; Taku Murasugi; 村杉　卓
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 1990-09-13
Filing date: 1990-09-13
Publication date: 1992-04-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は湿式多板クラッチや湿式多板ブレーキといった
湿式多板締結装置に関する。

（従来の技術）従来の湿式多板締結装置としては、例えば第５図及び第
６図に示すようなものがある。第５図は湿式多板締結装
置としての湿式多板クラッチの構造を示す断面図であり
、第６図は第５図のＡ−Ａ断面図である。

１は第１プレートとしてのドリブンプレートであり、外
□周に凸部１ａと凹部１ｂとが設けられている。２は第
１伝動部材としてのクラッチドラムであり、内周には軸
方向に伸びる凸部２ａと凹部２ｂとが設けられている。

凸部２ａは中心の方向に向いている。ここで、ドリブン
プレート１の凸部１ａはクラッチドラム２の凹部２ｂと
係合し、凹Ｍｏｂは凸部２ａと係合しており、ドリブン
プレート１はクラッチドラム２に対して軸方向にのみ相
対変位が可能に係合している。

３は第２プレートとしてのドライブプレートであり、コ
アプレート３ａと該コアプレート３ａの表面に設けられ
たフェーシング３ｂとから構成されている。ドライブプ
レート３の内周には凸部３Ｃと凹部３ｄとが設けられて
いる。４は第２伝勅部材としてのクラッチハブであり、
外周には軸方向に延びる凸部４ａと凹部４ｂとが設けら
れており、凸部４ａはクラッチハブ４の外方に向いてい
る。ドライブプレート３の凸部３Ｃはクラッチハブ４の
凹部４ｂと係合し、凹部３ｄは凸部４ａと係合しており
、ドライブプレート３はクラッチハブ４に対して軸方向
にのみ相対変位が再開に係合している。

５はスナップリングであり、ドリブンプレートコが図の
位置より左方に移動するのをＭＡ制する為に設けられて
いる。

６はクラッチピストンであり、スプリング７によって図
中に示すような初１１ｏ置に付勢されている。また、ク
ラッチドラム２とクラッチピストン６との間には、シー
ル部材８，９によって圧力室１０が液密的に画成されて
いる。

１１は圧力室１０に対して作ｌＪ液を供給し、かつ該作
動液を圧力室″ＩＯから排出する為の液路である。

クラッチピストン６が初期位置にある時には、ドリブン
プレート１とドライブプレート３とは互いに離間してお
り、クラッチドラム４の回転はクラッチドラム２に伝達
されないので、湿式多板クラッチは非締結状態となる。

圧力室１０に対し液路１１を介して作動液が供給される
と、クラッチピストン６は図中左方に移動してドリブン
プレート１とドライブプレート３とを圧接させ、これに
よりクラッチドラム２とクラッチハブ４とは一体的に回
転するので、湿式多板クラッチ←は締結状態となる。

また、湿式多板クラッチのドリブンプレート１とドライ
ブプレート３との間には、フ［−シンク３ｂの焼き付き
を防ぐ為の放ＷＡ流体が供給されており、締結時にドリ
ブンプレート１とドライブプレート３との間にＲ’ＦＭ
による熱が発生しても、前記放熱流体によって両プレー
ト間は冷却されるようになっている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、このような従来の湿式多板締結装置にお
いては、ドリブンプレート１をその半径方向にはガタが
生じないようにガイドさせる必要があり、クラッチドラ
ム２の凸部２ａとドリブンプレート１の凹部１ｂとの間
（以下係合部と起す）の間隔を小さくしていた。このた
め、ドライブプレート３やドリブンプレート１の回転に
伴う遠心力によって放熱流体が係合部付近に移動すると
、放熱流体は円滑に流れずに係合部に滞留し、以下に述
べるような現象が生じる。

■　湿式多板締結装置は、ドリブンプレート１とドライ
ブプレート３との間に介在する放熱流体の粘性により、
非締結時においてもドライブプレート３がドリブンプレ
ート１を回転させようとするトルク、いわゆるドラック
トルクが生じるが、放熱流体が係合部に滞留することに
起因して前記両プレート閤に介在する放熱流体がＩｌ！
如し、ドラッグトルクが更に増加する。これにより、湿
式多板締結装置の動力損失が増加する。

■　湿式多板締結状態装置の前記両プレート間に発生し
た熱がドリブンプレート１を介してクラッチドラム２に
伝達されることにより、当該湿式多板締結装置に熱がこ
もり、冷却効率が悪化して当該湿式多板クラッチの耐久
性が低下する。

本発明では、動力損失を低下させると共に、冷却効率を
向上させて耐久性を向上させた、湿式多板クラッチや湿
式多板ブレーキといった湿式多板締結装置を提供するこ
とを課題とする。

（課題を解決するための手段）上記課題を解決する為に、本発明においては、外周に凸
部と凹部とを有する円盤状の第１プレートと、回転中心
に向く凸部と凹部とを有すると共に該凸部は第１プレー
トの凹部と係合しかつ凹部は第１プレートの凸部と係合
する円筒状の第１伝動部材と、内周に凸部と凹部とを有
する円盤状の第２プレートと、回転中心から外方に向く
凸部と凹部とを有すると共に該凸部は第２プレートの凹
部と係合しかつ凹部は第２プレートの凸部と係合する円
筒状の第２伝動部材とを備え、第１プレートと第２プレ
ートとを係合させることにより第１伝動部材と第２伝動
部材とを締結状態にする湿式多板締結装置において、前
記第１伝動部材の凸部と第１プレートの凹部との係合部
、または前記第１伝動部材の凹部と第１プレートの凸部
との係合部のうち、少なくとも一方に、軸方向に延びる
通路を設けたことを特徴としている。

（作用）第１プレートあるいは第２プレートの回転に伴い放熱流
体が遠心力によって前記係合部に移動するが、該係合部
には通路が設けられており、放熱流体は該通路を通って
流れるため、放熱流体の流通が良好に行なわれる。

（実施例）以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する
。ここで、従来技術と同一・の部材には同一の符号を付
して説朝を簡略化した。

第１図は本発明の第１実施例の構成を示す図であり、湿
式多板締結装置としての湿式多板クラッチの要部の構成
を示す第６図相当の断面図である。

第１伝動部材としてのクラッチドラム２の凸部２ａには
、軸方向に延びる通路としての溝部１２が設けられてお
り、該溝部１２の断面の形状は第１図に示すように略コ
の字型である。

上記構成により、従来技術と同様にピストン６の移動に
伴い当該湿式多板クラッチの締結及′Ｕ解放が行なわれ
る。ここで、ドライブプレート３あるいはドリブンプレ
ート１の回転に伴う遠心力によって、放熱流体がドリブ
ンプレート１の凹部１ｂとクラッチドラム２の凸部２ａ
との係合部に移動すると、放熱流体は凸部２ａに設けら
れた′ａ部１２を通して流れることが可能となり、前配
係合部に滞留することが少なくなる。これにより、本実
施例では以下に述べるような効果が得られる。

■　放熱流体が係合部に沸留することに起因して少する
ため、当該湿式多板クラッチの動力損失を低下させるこ
とができる。

■　湿式多板クラッチの締結時にドリブンプレート１と
ドライブプレート３との間に発生した熱を放熱流体によ
って効率良く冷却することができるので、当該湿式多板
クラッチの耐久性を向上させることができる。

続いて第２図を参照して本発明の第２実施例について説
明する。第２図は湿式多板締結装置としての湿式多板ク
ラッチの要部の構成を示す第１図相当の断面図である。

本実施例において、クラッチドラム２の凸部２ａには軸
方向に延びる通路としての溝部２２が２本設けられてい
る。該溝部２２の断面の形状は第２図に示すように三角
形であり、凸部２ａは略ノコギリ歯形状である。

本実施例における効果は第１実施例と同様であるが、第
１実施例における効果に加えて、本実施例で（まクラッ
チドラム２が放熱流体と接触する面積が第１実施例より
も大きい為、クラッチドラム２の冷却効率が更に向上す
るという効果を奏する。

続いて第３図を参照して本発明の第３実施例について説
晴する。第３図は湿式多板締結装置としての湿式多板ク
ラッチの要部の構成を示す第１図相当の断面図である。

本実施例において、クラッチドラム２の凸部２ａには軸
方向に延びる通路としての溝部３２が３本設けられてお
り、該溝部２２の断面の形状は第３図に示すように略コ
の字型である。

本実施例における効果は第２実施例と同様であるが、本
実施例ではクラッチドラム２が放熱流体と接触する面積
が第２実施例よりも更に大きい為、クラッチドラム２の
冷却効率が更に向上するという効果を奏する。

続いて第４図を参照して本発明の第４実施例について説
明する。第４図は湿式多板締結装置としての湿式多板ク
ラッチの要部の構成を示す第１図相当の断面図である。

本実施例においては、クラッチドラム２の凸部２ａの断
面の形状を第４図に示すように中央部が凸になる円弧状
とし、凸部２ａとドリブンプレート１の凹部１ｂとの間
に軸方向に延びる通路４２を設けている。

本実施例における効果は第１実施例と同様であるが、本
実施例では凸部２ａに切り欠き状の溝部を設けることが
ないので、第１．第２．第３実施例に比べてクラッチド
ラム２の強度が高いという利点を有する。

なお、十に第１．第２．第３実施例においては、クラッ
チドラム２の凸部２ａとドリブンプレート１の凹部１ｂ
との係合部に通路を設けたが、これにかえてクラッチド
ラム２の凹部２ｂとドリブンプレート１の凸部１ａとの
係合部に通路を設けてもよい。また、凸部２ａと凹部１
ｂとの係合部と、凹部２ｂと凸部１ａとの係合部との軽
両方に連絡を設けてもよい。

（発明の効果）以上に；ホべたように、本発明においては、外周に凸部
と凹部とを有する円盤状の第１プレートと、回転中心に
向く凸部と凹部とを有すると共に該凸部は第１プレート
の凹部と係合しかつ凹部は第１プレートの凸部と係合す
る円筒状の第１伝動部材と、内周に凸部と凹部とを有す
る円盤状の第２プレートと、回転中心から外方に向く凸
部と凹部とを有すると共に該凸部は第２プレートの凹部
と係合しかつ凹部は第２プレートの凸部と係合する円筒
状の第２伝動部材とを備え、第１プレートと第２プレー
トとを係合させることにより第１伝動部材と第２伝動部
材とを締結状態にする湿式多板綿−結装置において、前
記第１伝動部材の凸部と第１プレートの凹部との係合部
、または前記第１伝動部材の凹部と第１プレートの凸部
との係合部のうち少なくとも一方に、軸方向に延びる通
路を設けたことにより、動力損失が少なく、また冷却効
率が向上することによって耐久性を向上させた湿式多板
締結装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による湿式多板締結装置の第１実施例の
構成を示す要部断面図、第２図は本発明による湿式多板締結装置の第２寅施例の
構成を示す第１図相当の要部断面図、第３図は本発明に
よる湿式多板締結装置の第３実施例の構成を示す第１図
相当の要部断面図、第４図は本発明による湿式多板締結
装置の第４実施例の構成を示す第１図相当の要部断面図
、第５図は従来の湿式多板締結装置の構成を示す断面図
、第６図は第５図のＡ−Ａｌｉ面図である。１・・・ドリブンプレート（第１プレート）、１ａ・・
・凸部、１ｂ・・・凹部、２・・・クラッチドラム（第
１伝動部材）、２ａ・・・凸部、２ｂ・・・凹部、３・
・・ドライブプレート（第２プレート）、３Ｃ・・・凸
部、３ｄ・・・凹部、４・・・クラッチハブ（第２伝動
部材）、４ａ・・・凸部、４ｂ・・・凹部、１２，２２
．３２・・・溝部（通路）、４２・・・通路。特許出願人　　　　日産自動車株式会社第図

Claims

【特許請求の範囲】外周に凸部と凹部とを有する円盤状の第１プレートと、回転中心に向く凸部と凹部とを有すると共に、該凸部は
第１プレートの凹部と係合し、かつ凹部は第１プレート
の凸部と係合する円筒状の第１伝動部材と、内周に凸部と凹部とを有する円盤状の第２プレートと、回転中心から外方に向く凸部と凹部とを有すると共に、
該凸部は第２プレートの凹部と係合し、かつ凹部は第２
プレートの凸部と係合する円筒状の第２伝動部材とを備
え、第１プレートと第２プレートとを係合させることにより
、第１伝動部材と第２伝動部材とを締結状態にする湿式
多板締結装置において、前記第１伝動部材の凸部と第１プレートの凹部との係合
部、または前記第１伝動部材の凹部と第１プレートの凸
部との係合部のうち少なくとも一方に、軸方向に延びる
通路を設けたことを特徴とする湿式多板締結装置。