JP2004132501A - 多板クラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造の容易化や冷却性能の向上等を図った多板クラッチ装置を提供する。
【解決手段】クラッチケース3には、各一枚の外歯フリクションプレート21と外歯セパレータプレート23からなる4組の外歯係合要素対25と一枚のバッキングプレート27とが摺動自在に保持されている。ハブ5には、各外歯係合要素対25およびバッキングプレート27間に介装されるかたちで、各一枚の内歯フリクションプレート41と内歯セパレータプレート43からなる4組の内歯係合要素組45が摺動自在に保持されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用自動変速機等に用いられる片面交互型の多板クラッチ装置に係り、詳しくは製造の容易化や冷却性能の向上等を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用の自動変速機は、流体継手であるトルクコンバータの他、3速〜5速程度の遊星歯車変速機構を備えており、クラッチやブレーキにより遊星歯車変速機構の構成要素(サンギヤやプラネタリギヤ等)を適宜固定あるいは解放することにより変速が行われる。自動変速機に内装されるクラッチやブレーキとしては、一部のバンド式ブレーキを除いて、フリクションプレートとセパレータプレートとを交互に配置した湿式多板形型が用いられており、両プレートの圧着(摩擦係合)には変速制御油圧回路からの圧油が用いられている。また、自動二輪車においては、小さな体積で比較大きなトルク容量を得られることや、円滑な接続が行いやすいこと等から、湿式多板クラッチが動力断続用クラッチとして用いられている。
【0003】
図15には、従来の片面交互式湿式多板クラッチの一例を要部縦断面により示してある。同図に示したように、この湿式多板クラッチ1では、外歯フリクションプレート21がクラッチケース3の内周面に摺動自在にスプライン嵌合し、内歯フリクションプレート41がハブ5の外周面に摺動自在にスプライン嵌合している。両フリクションプレート23,41の摩擦材接着面53,73には各々摩擦材55,75が接着されており、クラッチケース3の油室13に自動変速機油が導入されると、シリンダ7に内嵌したピストン9が図中左方に移動し、両フリクションプレート23,41が圧着してクラッチケース3とハブ5とが結合される。図中、符号63,83は両フリクションプレート21,41の摩擦面を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の湿式多板クラッチ1では、両フリクションプレート21,41の一方の面が摩擦材接着面53,73となり、他方の面が摩擦面63,83となることに起因し、以下に述べるように種々の問題が生じていた。例えば、摩擦材接着面53,73は摩擦材55,75との接着強度を高めるべく比較的粗いことが望ましいが、摩擦面63,83は摺接する摩擦材55,75の摩耗を抑制するべく平滑であることが望ましい。ところが、フリクションプレート21,41において、一方の面と他方の面とを異なった面粗度に加工することは、加工工程や加工装置の複雑化が不可避であること等から、製品コストや設備コストの上昇を招くと共に量産性の低下も招く問題があった。また、摩擦材55,75を接着するための接着剤が摩擦面63,83に付着した場合、摩擦材55,75との摺接が円滑に行えなくなる虞があるため、摩擦面63,83側に接着剤が付着しないような処置を講じたり、特殊な接着工程を採用することが必要となる。
【0005】
一方、湿式多板クラッチ1の結合時においては、外歯フリクションプレート21の摩擦面63に内歯フリクションプレート41の摩擦材75が摺接し、内歯フリクションプレート41の摩擦面83に外歯フリクションプレート21の摩擦材55が摺接するため、両フリクションプレート21,41は摩擦熱による温度上昇が避けられない。この温度上昇は、摩擦材接着面53,73に接着された摩擦材55,75が断熱材であることから局部的となることが多く、両フリクションプレート21,41に焼けや反り等の熱変形が生じ易いという問題もあった。
【0006】
本発明は、上記状況に鑑みなされたもので、製造の容易化や冷却性能の向上等を図った多板クラッチ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明では、一方の面にのみ摩擦材が固着されると共に、外周に係合歯が形成された環状の外歯フリクションプレートと、一方の面にのみ摩擦材が固着されると共に、内周に係合歯が形成された環状の内歯フリクションプレートとを備え、当該外歯フリクションプレートと当該内歯フリクションプレートとが摩擦材どうしが重ならない方向で交互に積層された片面交互型の多板クラッチ装置であって、前記内歯フリクションプレートの摩擦材固着面と前記外歯フリクションプレートと間に、外周面に係合歯が形成された環状の外歯セパレータプレートが介装されたものを提案する。
【0008】
また、請求項2の発明では、一方の面にのみ摩擦材が固着されると共に、外周に係合歯が形成された環状の外歯フリクションプレートと、一方の面にのみ摩擦材が固着されると共に、内周に係合歯が形成された環状の内歯フリクションプレートとを備え、当該外歯フリクションプレートと当該内歯フリクションプレートとが摩擦材どうしが重ならない方向で交互に積層された片面交互型の多板クラッチ装置であって、前記外歯フリクションプレートの摩擦材固着面と前記内歯フリクションプレートと間に、内周面に係合歯が形成された環状の内歯セパレータプレートが介装されたものを提案する。
【0009】
また、請求項3の発明では、請求項1の多板クラッチ装置において、前記外歯セパレータプレートに対向する前記外歯フリクションプレートの面と、前記外歯フリクションプレートに対向する前記外歯セパレータプレートの面との少なくとも一方に内周縁と外周縁とを連通する連通溝が形成されたものを提案する。
【0010】
また、請求項4の発明では、請求項2の多板クラッチ装置において、前記内歯セパレータプレートに対向する前記内歯フリクションプレートの面と、前記内歯フリクションプレートに対向する前記内歯セパレータプレートの面との少なくとも一方に内周縁と外周縁とを連通する連通溝が形成されたものを提案する。
【0011】
また、請求項5の発明では、請求項3または4の多板クラッチ装置において、前記連通溝が前記内周縁から前記外周縁に向かう放射状に形成されたものを提案する。
【0012】
また、請求項6の発明では、請求項3または4の多板クラッチ装置において、前記連通溝が網目状をなすものを提案する。
【0013】
また、請求項7の発明では、請求項3または4の多板クラッチ装置において、前記連通溝が、前記内周縁と前記外周縁との間に形成された環状溝と、当該内周縁と当該環状溝とを連通する第1の傾斜溝と、当該環状溝と当該外周縁とを連通する第2の傾斜溝とから構成されたものを提案する。
【0014】
本発明によれば、フリクションプレートとセパレータプレートとに異なる表面粗度を与えることで、フリクションプレートと摩擦材との接着強度を高めながら、セパレータプレートと摩擦材との円滑な摺接が実現される。また、フリクションプレートやセパレータプレートに連通溝を形成したものでは、自動変速機油等を連通溝に流通させることで、フリクションプレートやセパレータプレートの温度上昇が抑制される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を自動変速機用の片側交互式の湿式多板クラッチに適用した実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は第1実施形態に係る湿式多板クラッチの要部縦断面図であり、図2は摩擦係合要素の構成図である。これらの図に示したように、湿式多板クラッチ1は、入力軸等に接続される円筒状のクラッチケース3と、遊星歯車変速機構の構成要素等に接続されるハブ5と、クラッチケース3の先端側(図1中の右方)に形成されたシリンダ7に摺動自在に内嵌するピストン9とを備えている。図1中で、符号11はシリンダ7とピストン9との間のシールを行うOリングを示し、符号13は図示しない変速制御油圧回路からの圧油が導入される油室を示している。
【0016】
クラッチケース3には、各一枚の外歯フリクションプレート21と外歯セパレータプレート23からなる複数組(図示例では4組)の外歯係合要素対25と一枚のバッキングプレート27とが摺動自在に保持されており、これら外歯係合要素対25とバッキングプレート27との抜け出しがスナップリング29により防止されている。図1中、符号31はクラッチケース3の内周面に形成された雌スプラインを示し、符号33はピストン9と外歯係合要素対25との間に介装された皿ばねを示している。
【0017】
一方、ハブ5には、各外歯係合要素対25およびバッキングプレート27間に介装されるかたちで、各一枚の内歯フリクションプレート41と内歯セパレータプレート43からなる複数組(図示例では4組)の内歯係合要素組45が摺動自在に保持されている。図1中、符号47はハブ5の外周面に形成された雄スプラインを示し、符号49はハブ5の内外面を連通する油供給孔を示している。
【0018】
図3は外歯フリクションプレート21の摩擦材接着面を示す図であり、図4は外歯フリクションプレート21の外歯セパレータプレート23との対向面(以下、単に対向面と記す)を示す図である。これらの図に示したように、外歯フリクションプレート21では、クラッチケース3の雌スプライン31と係合する雄スプライン51がその外周側に形成される他、摩擦材接着面53に環状の摩擦材55が接着され、対向面57に内周縁と外周縁とを連通する放射状の連通溝59が形成されている。尚、外歯フリクションプレート21は、鋼板素材からプレスにより打ち抜かれた後、酸洗処理とバレル研磨とによってその表面に接着を行うのに適した微少な凹凸が形成されている。
【0019】
図5は外歯セパレータプレート23の摩擦面を示す図であり、図6は外歯セパレータプレート23の外歯フリクションプレート21との対向面(以下、単に対向面と記す)を示す図である。これらの図に示したように、外歯セパレータプレート23では、その外周側にクラッチケース3の雌スプライン31と係合する雄スプライン61が形成される他、摩擦面63は平滑に形成され、対向面65には外歯フリクションプレート21と同様に連通溝67が形成されている。
【0020】
図7は内歯フリクションプレート41の摩擦材接着面を示す図であり、図8は内歯フリクションプレート41の内歯セパレータプレート43との対向面(以下、単に対向面と記す)を示す図である。これらの図に示したように、内歯セパレータプレート43では、ハブ5の雄スプライン47と係合する雌スプライン71がその内周側に形成される他、摩擦材接着面73に環状の摩擦材75が接着され、対向面77に内周縁と外周縁とを連通する放射状の連通溝79が形成されている。尚、内歯フリクションプレート41も、鋼板素材からプレスにより打ち抜かれた後、酸洗処理とバレル研磨とによってその表面に接着を行うのに適した微少な凹凸が形成されている。
【0021】
図9は内歯セパレータプレート43の摩擦面を示す図であり、図10は内歯セパレータプレート43の内歯フリクションプレート41との対向面(以下、単に対向面と記す)を示す図である。これらの図に示したように、内歯セパレータプレート43では、その内周側にハブ5の雄スプライン47と係合する雌スプライン81が形成される他、摩擦面83は平滑に仕上げられ、対向面85には内歯フリクションプレート41と同様に連通溝87が形成されている。
【0022】
以下、第1実施形態の作用を述べる。
自動車の走行状態の変化等により変速要求が生じ、分離していたクラッチケース3とハブ5とが結合される場合、湿式多板クラッチ1の油室13には変速制御油圧回路からの圧油が供給される。すると、シリンダ7内では図1中左方にピストン9が所定の速度で移動し、ピストン9に押圧されることにより、外歯係合要素対25と内歯係合要素対45とが互いに圧着して摩擦係合する。これにより、外歯係合要素対25にスプライン嵌合したクラッチケース3と、内歯係合要素対45にスプライン嵌合したハブ5とが一体に回転化され、図示しない遊星歯車変速機構の構成要素が固定あるいは解放されて変速が実現される。
【0023】
この際、第1実施形態では、外歯フリクションプレート21や内歯フリクションプレート41は、その表面に微少な凹凸が形成されているため、摩擦材55,75との接着強度が非常に高くなり、長期間の使用が行われても剥離等が生じる虞が殆どなくなった。また、外歯フリクションプレート21や内歯フリクションプレート41に摩擦材55,75を接着する際に対向面57,77側に多少の接着剤が付着しても、装置性能の低下が殆ど起こらないため、接着工程の簡素化や効率化が実現される。また、外歯セパレータプレート23や内歯セパレータプレート43は、その表面が平滑に仕上げられているため、これらと摺接する摩擦材55,75の摩耗が進行し難くなる。
【0024】
一方、外歯係合要素対25や内歯係合要素対45が回転すると、油供給孔49からハブ5内に供給された自動変速機油が、遠心力の作用によって両フリクションプレート21,41や両セパレータプレート23,43に形成された連通溝59,67,79,87を経由して、クラッチケース3側に流出する。これにより、外歯係合要素対25と内歯係合要素対45との摺接により発生する熱が両係合要素対25,45から効果的に放出され、両フリクションプレート21,41や両セパレータプレート23,43の温度上昇に起因する焼けや反り等の熱変形が防止される。
【0025】
図11は第2実施形態に係る外歯フリクションプレートおよび外歯セパレータプレートの対向面を示す図であり、図12は同内歯フリクションプレートおよび内歯セパレータプレートの対向面を示す図である。これらの図に示したように、第2実施形態では、外歯フリクションプレート21や外歯セパレータプレート23の対向面57,65と、内歯フリクションプレート41や内歯セパレータプレート43の対向面77,85とに網目状の油溝91が形成されている。第2実施形態では、このような構成を採ったことにより、対向面57,65,77,85の全体に自動変速機油をむら無く介在させることができると同時に、係合時に歪みが集中する部分が無くなり、局部的な温度上昇や摩耗を防止できた。
【0026】
図13は第3実施形態に係る外歯フリクションプレートおよび外歯セパレータプレートの対向面を示す図であり、図14は同内歯フリクションプレートおよび内歯セパレータプレートの対向面を示す図である。これらの図に示したように、第3実施形態では、外歯フリクションプレート21や外歯セパレータプレート23の対向面57,65と、内歯フリクションプレート41や内歯セパレータプレート43の対向面77,85とに、連通溝として、内周縁と外周縁との間に形成された環状溝93と、内周縁と環状溝93とを連通する第1の傾斜溝95と、環状溝93と外周縁とを連通する第2の傾斜溝97とが形成されている。尚、内径側の部材が回転し、軸芯側から自動変速機油が供給される場合には、両傾斜溝95,97は回転方向側に傾斜している。また、内径側の部材が固定されている場合には、両傾斜溝95,97は逆に回転方向と逆側に傾斜している。第3実施形態では、このような構成を採ったことにより、環状溝93と両傾斜溝95,97を通過する自動変速機油にポンプ作用が生じ、自動変速機油の流量が増大して冷却性能が向上する。
【0027】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれら実施形態に限られるものではない。例えば、上記各実施形態は、自動車用自動変速機の湿式多板クラッチに本発明を適用したものであるが、自動車用自動変速機の湿式多板ブレーキに適用してもよいし、自動二輪車の湿式多板クラッチ等に適用してもよい。また、連通溝は、フリクションプレートとセパレータプレートとのいずれか一方にのみに形成してもよいし、熱的な問題が生じなければ設けなくともよい。また、第1実施形態や第3実施形態において、放射状の溝や傾斜溝に代えて、スパイラル状の溝を採用するようにしてもよい。更に、湿式多板クラッチの具体的構造を始め、フリクションプレートやセパレータプレートの具体的形状等についても、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0028】
【発明の効果】
本発明の多板クラッチ装置によれば、一方の面にのみ摩擦材が固着されると共に、外周に係合歯が形成された環状の外歯フリクションプレートと、一方の面にのみ摩擦材が固着されると共に、内周に係合歯が形成された環状の内歯フリクションプレートとを備え、当該外歯フリクションプレートと当該内歯フリクションプレートとが摩擦材どうしが重ならない方向で交互に積層された片面交互型の多板クラッチ装置であって、前記内歯フリクションプレートの摩擦材固着面と前記外歯フリクションプレートと間に、外周面に係合歯が形成された環状の外歯セパレータプレートが介装されたものや、前記外歯フリクションプレートの摩擦材固着面と前記内歯フリクションプレートと間に、内周面に係合歯が形成された環状の内歯セパレータプレートが介装されたものとしたため、フリクションプレートとセパレータプレートとに異なる表面粗度を与えることで、フリクションプレートと摩擦材との接着強度を高めながら、セパレータプレートと摩擦材との円滑な摺接が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る湿式多板クラッチの要部縦断面図である。
【図2】第1実施形態における摩擦係合要素の構成図である。
【図3】第1実施形態に係る外歯フリクションプレートの摩擦材接着面を示す図である。
【図4】第1実施形態に係る外歯フリクションプレートの対向面を示す図である。
【図5】第1実施形態に係る外歯セパレータプレートの摩擦面を示す図である。
【図6】第1実施形態に係る外歯セパレータプレートの対向面を示す図である。
【図7】第1実施形態に係る内歯フリクションプレートの摩擦材接着面を示す図である。
【図8】第1実施形態に係る内歯フリクションプレートの対向面を示す図である。
【図9】第1実施形態に係る内歯セパレータプレートの摩擦面を示す図である。
【図10】第1実施形態に係る内歯セパレータプレートの対向面を示す図である。
【図11】第2実施形態に係る外歯フリクションプレートおよび外歯セパレータプレートの対向面を示す図である。
【図12】第2実施形態に係る内歯フリクションプレートおよび内歯セパレータプレートの対向面を示す図である。
【図13】第3実施形態に係る外歯フリクションプレートおよび外歯セパレータプレートの対向面を示す図である。
【図14】第3実施形態に係る内歯フリクションプレートおよび内歯セパレータプレートの対向面を示す図である。
【図15】従来の湿式多板クラッチの一例を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1‥‥湿式多板クラッチ
3‥‥ドラム
5‥‥ハブ
21‥‥外歯フリクションプレート
23‥‥外歯セパレータプレート
25‥‥外歯係合要素対
31‥‥雌スプライン
41‥‥内歯フリクションプレート
43‥‥内歯セパレータプレート
45‥‥内歯係合要素組
47‥‥雄スプライン
51‥‥雄スプライン
53‥‥摩擦材接着面
55‥‥摩擦材
57‥‥対向面
59‥‥連通溝
61‥‥雄スプライン
63‥‥摩擦面
65‥‥対向面
67‥‥連通溝
71‥‥雌スプライン
73‥‥摩擦材接着面
75‥‥摩擦材
77‥‥対向面
79‥‥連通溝
81‥‥雌スプライン
83‥‥摩擦面
85‥‥対向面
87‥‥連通溝
91‥‥油溝
93‥‥環状溝
95‥‥第1の傾斜溝
97‥‥第2の傾斜溝

Claims (7)

  1. 一方の面にのみ摩擦材が固着されると共に、外周に係合歯が形成された環状の外歯フリクションプレートと、
    一方の面にのみ摩擦材が固着されると共に、内周に係合歯が形成された環状の内歯フリクションプレートと
    を備え、
    当該外歯フリクションプレートと当該内歯フリクションプレートとが摩擦材どうしが重ならない方向で交互に積層された片面交互型の多板クラッチ装置であって、
    前記内歯フリクションプレートの摩擦材固着面と前記外歯フリクションプレートと間に、外周面に係合歯が形成された環状の外歯セパレータプレートが介装されたことを特徴とする多板クラッチ装置。
  2. 一方の面にのみ摩擦材が固着されると共に、外周に係合歯が形成された環状の外歯フリクションプレートと、
    一方の面にのみ摩擦材が固着されると共に、内周に係合歯が形成された環状の内歯フリクションプレートと
    を備え、
    当該外歯フリクションプレートと当該内歯フリクションプレートとが摩擦材どうしが重ならない方向で交互に積層された片面交互型の多板クラッチ装置であって、
    前記外歯フリクションプレートの摩擦材固着面と前記内歯フリクションプレートと間に、内周面に係合歯が形成された環状の内歯セパレータプレートが介装されたことを特徴とする多板クラッチ装置。
  3. 前記外歯セパレータプレートに対向する前記外歯フリクションプレートの面と、前記外歯フリクションプレートに対向する前記外歯セパレータプレートの面との少なくとも一方に内周縁と外周縁とを連通する連通溝が形成されたことを特徴とする、請求項1記載の多板クラッチ装置。
  4. 前記内歯セパレータプレートに対向する前記内歯フリクションプレートの面と、前記内歯フリクションプレートに対向する前記内歯セパレータプレートの面との少なくとも一方に内周縁と外周縁とを連通する連通溝が形成されたことを特徴とする、請求項2記載の多板クラッチ装置。
  5. 前記連通溝が前記内周縁から前記外周縁に向かう放射状に形成されたことを特徴とする、請求項3または4記載の多板クラッチ装置。
  6. 前記連通溝が網目状をなすことを特徴とする、請求項3または4記載の多板クラッチ装置。
  7. 前記連通溝が、
    前記内周縁と前記外周縁との間に形成された環状溝と、
    当該内周縁と当該環状溝とを連通する第1の傾斜溝と、
    当該環状溝と当該外周縁とを連通する第2の傾斜溝と
    から構成されたことを特徴とする、請求項3または4記載の多板クラッチ装置。
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