JPH08239885A - ロータンクのハンドル装置 - Google Patents

ロータンクのハンドル装置

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Publication number
JPH08239885A
JPH08239885A JP4541995A JP4541995A JPH08239885A JP H08239885 A JPH08239885 A JP H08239885A JP 4541995 A JP4541995 A JP 4541995A JP 4541995 A JP4541995 A JP 4541995A JP H08239885 A JPH08239885 A JP H08239885A
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JP
Japan
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shaft
handle
cam
low tank
motor
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Pending
Application number
JP4541995A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Tanaka
伸幸 田中
Masataka Mizutani
優孝 水谷
Ikuya Idota
育哉 井戸田
Tatsuzo Yajima
達造 矢島
Hiroshi Kumada
洋 熊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Inax Corp
Ichikoh Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用方法が明快であるロータンクのハンドル
装置を提供する。 【構成】 ロータンク10の側面にモータ20、凹部2
2、ウォームホィール24、インターギヤ30、カム3
2A,回転子36A等からなるシャフト44の駆動機構
を設けると共に、このシャフト44にハンドル50を取
り付ける。 【効果】 ハンドル50を従来の手動操作式ロータンク
ハンドルと全く同様にして操作することによりロータン
ク10から水を放出させることができる。スイッチ11
8を操作することにより、自動的にロータンク10から
水を放出させることもできる。カム36Aの回転作動時
に異音が発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、便器に洗浄水を供給す
るためのロータンクのハンドル装置に係り、特に手動操
作及びスイッチ操作のいずれにてもロータンクからの水
流出を開始できるよう構成したロータンクのハンドル装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のロータンクのハンドル装置の従
来例としては、特公平1−18218号公報記載のもの
がある。この従来のロータンクのハンドル装置において
は、手動ハンドルにて回動される弁(ロータンク底部の
放水制御弁)引上用の筒状の第1の軸に対し細棒状の第
2の軸を摺動自在に内嵌させ、この第2の軸をロータン
ク外のモータで回転させると共に、この第2の軸の回転
によっても弁を引き上げ得るようにしたものである。
【0003】この特公平1−18218号公報のハンド
ル装置では、ロータンクの外面にモータの入ったケース
が設けられ、ロータンク側壁を貫通したシャフトはこの
ケース内に差し込まれている。シャフトを手動回転させ
るための操作片がこのケースの下側に配置されている。
【0004】このような操作片を有した特公平1−18
218号公報のロータンクのハンドル装置は、従来から
広く用いられている手動式ハンドルと外観形状が著しく
相違するため、初めての使用者は使用勝手が分らず、著
しく不便であった。
【0005】そこで、本出願人は、実開平6−7647
3号公報において、ハンドル及びモータが共通のシャフ
トを駆動するよう構成されており、シャフトに対するハ
ンドルの係合姿勢を旧来の手回し専用タイプのロータン
クのハンドル装置と同じにすることができるロータンク
のハンドル装置を提案した。
【0006】第4図はこの実開平6−76473号公報
に係るロータンクのハンドル装置を示す分解斜視図、第
5図は同装置の要部分解斜視図、第6図はハウジングカ
バーを取り外した状態を説明する側面図、第7図はカム
スイッチ機構を説明する斜視図、第8図はハンドル戻し
機構を説明する分解斜視図、第9図は欠歯ギヤの噛み合
い状態を説明する正面図、第10図は電気回路図であ
る。
【0007】まず、第4,5,6図を参照してこのハン
ドル装置の構成について説明する。ロータンク10の側
壁面に開口12(第6図)が設けられ、この開口12に
ねじ付カラム14が挿通され、ナット16が該ねじ付カ
ラム14にねじ込まれることによりハンドル装置がロー
タンク10に固定されている。このねじ付カラム14
は、ハウジングプレート18の裏面から突設されたもの
であり、その外周面に雄ねじが刻設されている。
【0008】第5図に拡大して示される通り、このハウ
ジングプレート18上にモータ20が取り付けられ、モ
ータ20の駆動軸に固着されたウォーム22がウォーム
ホィール24と噛合している。ウォームホィール24と
一体のピニオン26が枢軸28を介してハウジングプレ
ート18に枢支されている。このピニオン26は、全周
が歯となっているインターギヤ30の該歯と噛合してい
る。該インターギヤ30及びそれと一体の駆動側欠歯ギ
ヤ32が、枢軸34によってハウジングプレート18に
枢支されている。
【0009】駆動側欠歯ギヤ32の歯と噛合可能な歯を
外周の一部に有している従動側欠歯ギヤ36は、リング
38及びリングプレート40と一体となっており、それ
らの軸心部分に中心孔42が設けられている。この中心
孔42にシャフト44が挿通されている。
【0010】シャフト44は、その先端側が前記ねじ付
カラム14を通ってハウジングプレート18の前面側に
突出され、さらに欠歯ギヤ36、リング38及びリング
プレート40を貫通し、ハウジングカバー46の円形孔
48に挿入されている。
【0011】ハウジングカバー46の前面側にはハンド
ル50が配置されており、該ハンドル50のボス部52
の軸心部に設けられた凹穴54がシャフト44の先端に
外嵌している。
【0012】シャフト44の先端は両側面がそぎ落とさ
れた非円形部56(第4図)となっており、凹穴54の
内周面形状は該非円形部56と係合する非円形形状とな
っている。ハンドル50の外側からビス58がシャフト
44の先端面のねじ孔60にねじ込まれることにより、
ハンドル50とシャフト44とが連結される。
【0013】なお、ハンドル50のボス部52には、そ
の外周面に凸部62(第5図参照)が設けられており、
この凸部62が、欠歯ギヤ36、リング38及びリング
プレート40の中心孔42の内周面に設けられた凹部6
4と係合している。この凸部62と凹部64との係合に
より、従動側欠歯ギヤ36、リング38及びリングプレ
ート40は、ハンドル50と常に共回りするようになっ
ている。
【0014】このリングプレート40の外周面には、円
弧方向に延在する切欠部66が設けられており、この切
欠部66の両端側の段部68、70が、ハウジングカバ
ー46に保持されている摺動子72、74のピン76、
78と係合している。
【0015】第9図に拡大して示す通り、ハウジングカ
バー46の内面からは同軸的に2個の環状部79、80
が突設され、それらの間の円形の溝82内に前記摺動子
72、74が挿入されている。摺動子72、74は、そ
れぞれ円弧状のものであり、その長手方向に円弧状に延
在するスリット84、86を有する。このスリット8
4、86が、前記溝82内に突設されたピン88、90
と係合するように摺動子72、74が溝82内に挿入さ
れ、かつ摺動子72、74同志は引張コイルばね92で
連結されている。
【0016】リングプレート40の切欠部66の段部6
8、70が摺動子72、74のピン76、78に係合し
ているので、リングプレート40が第8図において時計
回り方向に回転すると、摺動子72は引張コイルばね9
2を引き伸ばしながら時計方向に溝82内を移動する。
リングプレート40に加えられている力が開放される
と、ばね92の引張力によって摺動子72が元の状態に
復帰し、リングプレート40も元の姿勢に戻る。逆に、
リングプレート40が第5図の反時計方向に回転する
と、段部70がピン78を押して摺動子74を反時計回
り方向に引張り、摺動子74がばね92を引き伸ばしな
がら反時計回り方向に溝82内を移動する。そして、リ
ングプレート40に加えられている力が開放されると、
ばね92の引張力によって摺動子74が元の位置に戻
り、かつリングプレート40も元の姿勢に戻る。
【0017】前記シャフト44の長手方向の途中部分に
は段部94が設けられており、この段部94よりも先端
側の細径部にスプリング96が外嵌されている。第6図
に示す通り、ねじ付カラム14の中心孔の途中にも段部
98が設けられており、スプリング96は段部94、9
8の間に介在されている。
【0018】シャフト44の後端側はL型に折曲してア
ーム部44aとなっており、該アーム部44aの先端部
分に、フロート弁引上用のチェーン等の線状体100が
連結されている。
【0019】第6図及び第7図に示される通り、前記イ
ンターギヤ30の裏面にカム102が設けられている。
このカム102は、リング形状のものであり、外周面の
一部に凹部104が設けられている。このカム102に
よって接点106、108が接触又は離反されるスイッ
チ110が前記ハウジングプレート18に取り付けられ
ている。第7図(b)の如く、凹部104が接点10
6、108に対面しているときには、同接点106、1
08は離反している。凹部104が接点106、108
から離れていくと、第7図(a)の如く接点106、1
08が接触され、スイッチオンの状態となる。
【0020】このスイッチ110及びモータ20に接続
されたリード線112が、ハウジングカバー46の開口
114を通ってハウジング外部に引き出されており、電
源及び押しボタンスイッチに接続されている。第10図
に示す通り、モータ20と電源116との間にスイッチ
110と押しボタンスイッチ118とが並列設置されて
いる。
【0021】このように構成されたロータンクのハンド
ル装置の作動について次に説明する。ロータンク10内
に水が貯められている状態にあっては、シャフト44の
アーム部44aは下方を向いており、チェーン等の線状
体100は弛んだ状態となっている。この場合、フロー
ト弁はロータンク10の底部の流出口を塞いでいる。こ
の貯水状態にあっては、欠歯ギヤ32、36は第9図
(a)に示す状態にある。即ち、駆動側欠歯ギヤ32の
欠歯部112が従動側欠歯ギヤ36に対面している。従
動側欠歯ギヤ36にあっては、歯列の一端側がこの欠歯
部112に対面している。なお、前記スイッチ110
は、第7図(b)に示す状態にあり、スイッチオフの状
態となっている。
【0022】この状態で押しボタンスイッチ110を押
すと、モータ20が回転する。そうすると、ウォームホ
ィール24、ピニオン26、インターギヤ30、駆動側
欠歯ギヤ32の順に回転動力が伝達され、欠歯ギヤ32
の歯が従動側欠歯ギヤ36の歯と噛み合う。
【0023】ところで、インターギヤ30が少しでも回
転すると、第7図(a)に示すように凹部104がスイ
ッチ110から離れてゆき、接点106、108が接触
する。従って、押しボタンスイッチ118から手を離し
ても、スイッチ110を介して電源116からモータ2
0に給電され、モータ20の回転が継続される。
【0024】モータ20の回転継続に伴って、欠歯ギヤ
32、36は第9図(b)の如く歯同志が噛合し、欠歯
ギヤ36が回転する。欠歯ギヤ36の回転に伴って、ハ
ンドル50が凹部64と凸部62との係合関係(第5
図)により回転される。ハンドル50の回転によりシャ
フト44が回転する。シャフト44が回転すると、線状
体100が引き上げられ、フロート弁が上昇され、ロー
タンク10から水が便器に向って放出されるようにな
る。
【0025】第9図(b)から第9図(c)にかけて、
モータ20の回転が継続し、欠歯ギヤ36がさらに時計
回り方向に回転され、第9図(c)の状態に至る。この
第9図(c),(d)の状態では、欠歯ギヤ36の歯列
の最後尾側が駆動側欠歯ギヤ32の歯に係合しており、
従動側欠歯ギヤ36はもはやそれ以上の回転を行ない得
ない状態となっている。このとき、シャフト44(及び
ハンドル50、従動側欠歯ギヤ34)は約90°回転さ
れた状態にしばらく保持される。
【0026】なお、従動側欠歯ギヤ36の時計回り方向
の回転に伴って、摺動子74(第5,8図)もピン78
を介してそれと同方向に溝82内を移動する。この摺動
子74の移動に伴って、ばね92は引き伸される。引き
伸されたばね92は、後の第9図(e)の復帰回動時の
動力源となる。
【0027】モータ20及び欠歯ギヤ32は、この状態
でもさらに回転を継続し、遂には第9図(d)に示す状
態に至り、欠歯ギヤ32の歯列の最後尾が欠歯ギヤ36
の歯列の最後尾から離れると、欠歯部112が欠歯ギヤ
36に対面することになり、第9図(e)に示す如く、
従動側欠歯ギヤ36が反時計回り方向に回転を許容され
る状態となる。この従動側欠歯ギヤ36と一体のリング
プレート40が、第8図に示した通り、摺動子74を介
して引張コイルばね92によって第9図の反時計回り方
向に付勢されているため、欠歯ギヤ32、36の歯列の
噛合が解除されるやいなや、従動側欠歯ギヤ36が第9
図の反時計回り方向に回転を開始する。この回転はハン
ドル50を介してシャフト44に伝達され、シャフト4
4は第1図及び第7図に示す状態(アーム部44aが垂
下する状態)に復帰すると共に、欠歯ギヤ36は第9図
(a)に示した状態に復帰する。
【0028】なお、第9図(e)の状態では、インター
ギヤ30が第7図(b)に示す状態にまで回転してお
り、スイッチ110の接点106、108が開いてい
る。そのため、第9図(e)及びそれから同(a)に戻
った状態においては、モータ20は停止されている。
【0029】第9図(c)から同(d)の間にあって
は、シャフト44のアーム部44aが線状体100を最
も上方にまで引き上げた状態が継続される。従って、こ
の間にフロート弁は十分に上方にまで引き上げられるこ
とになり、その後シャフト44のアーム部44aが第4
図及び第7図の状態に復帰したとしても、フロート弁は
浮上した状態を継続し、ロータンク10内の大部分の水
が便器に向って放出される。
【0030】上記作動はハンドル装置をスイッチ操作し
てロータンク10内の水の大部分を放出させる場合のも
のであるが、ハンドル50を手動操作することによって
もロータンク10内の水を大部分放出させることができ
る。即ち、ハンドル50を左側(時計回り方向)に回す
と、第9図(a)の状態において欠歯ギヤ36のみがシ
ャフト44と共に時計回り方向に回転する。これによ
り、線状体100が引き上げられ、通常の手動操作通
り、ロータンク10内の水が便器に向って放出される。
この際、欠歯ギヤ32、36は全く噛合しておらず、欠
歯ギヤ36は駆動側欠歯ギヤ32から自由に回転する。
【0031】このように、実開平6−76473号公報
のハンドル装置は、押しボタンスイッチ118の押し込
み操作によって自動的にロータンク10内の水を放出す
ることもでき、また従来の手動式ロータンクと同様にハ
ンドル50を操作することによって水を放出させること
も可能である。このハンドル50は古くから使用されて
きたロータンク用ハンドルと全く同じ手動操作によって
水を放出させるものであり、しかもハンドル50の外観
形状も旧来のロータンクハンドルと同じものであるた
め、初めての装置使用者であっても、まごつくことなく
手動操作によってロータンク10内の水を放出させるこ
とができる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】上記実開平6−764
73号公報のハンドル装置にあっては、第9図の(a)
から(b)に到る途中の最初のギヤ噛合時に、第11図
の如く、ギヤ32,36の歯の先端面同士が当ることが
ある。この場合、駆動側欠歯ギヤ32の歯は、従動側欠
歯ギヤ36の歯と摺動しつつこれを追い越して従動側欠
歯ギヤ36の最初の歯と2番目の歯との間に入り込むの
であるが、駆動側欠歯ギヤ32の最初の歯の角縁部が該
従動側欠歯ギヤ36の歯の角縁部を回り込むときに衝撃
が発生し、ゴツン音と称される衝撃音が発生する。
【0033】また、この実開平6−76473号公報の
ロータンクのハンドル装置においては、第6図の(c)
から(d)に移行する間、駆動側欠歯ギヤ32の歯列が
従動側欠歯ギヤ36の最後尾の歯を順次に擦るようにな
り、これによって、軽度の衝撃音が所定時間にわたって
継続して発生する。
【0034】本発明は、このような衝撃音の発生が防止
されたロータンクのハンドル装置を提供することを目的
とするものである。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明のロータンクのハ
ンドル装置は、先端側がロータンク側壁の外部に突出
し、後端側がロータンク内部に位置し、該後端側に弁引
上用の線状体が連結されるシャフトと、該シャフトの先
端に固定されたシャフト手回し用のハンドルと、モータ
及び該モータの回転を前記シャフトに伝達する動力伝達
機構を有するシャフト電動装置と、を備えたロータンク
のハンドル装置において、前記動力伝達機構に、前記シ
ャフトに連動する回転子と、前記モータに連動する駆動
側カムとを設けてなり、該カムは、円板の周縁に周方向
に所要長さにわたって凹部を設けた円板形カムであり、
該カム及び該回転子の回転軸は平行に配置されており、
該回転子には、該カムの該凹部に入り込み得る突起が設
けられており、該カムと該突起との当接により前記シャ
フトを回転させ、該凹部に該突起が入り込むことにより
前記シャフトの空転を許容するようにしたことを特徴と
するものである。
【0036】
【作用】かかる本発明のロータンクのハンドル装置にお
いてもハンドルを手で回すことにより、また、スイッチ
操作でモータを駆動することにより、ロータンクから水
を流出させることができる。
【0037】また、ハンドル及びモータが共通のシャフ
トを駆動するよう構成されており、シャフトに対するハ
ンドルの係合姿勢を旧来の手回し専用タイプのロータン
クのハンドル装置と同じにすることができる。
【0038】本発明のロータンクのハンドル装置では、
円板形カムが回転子の突起と係合することによりロータ
ンクから水が放出されるのであるが、このようにカムと
突起とが係合する際に、従来の如くゴツンという衝撃音
が発生しない。また、駆動側歯列と従動側歯列との連続
的衝撃音も発生しない。
【0039】
【実施例】第1〜3図を参照して実施例について説明す
る。なお、第1図は従来例の前記第4図に相当し、第2
図は第5図に相当し、第3図は第9図に相当する。
【0040】本実施例にあっては、第4〜9図の装置の
駆動側欠歯ギヤ32の代わりに円板形カム32Aが設け
られ、従動側欠歯ギヤ36の代わりに円板状の回転子3
6Aが設けられている。
【0041】このカム32Aの外周面には、周方向に所
要範囲にわたって凹部32aが設けられている。
【0042】回転子36Aの外周には、この凹部32a
に入り込む突起36aが設けられている。また、この回
転子36Aの外周にはストッパ係合片36bが設けられ
ており、ハウジングカバー46の環状部79には該スト
ッパ係合片36bと係合するストッパ122が設けられ
ている。
【0043】本実施装置のその他の構成は第4〜9図の
装置と同様である。
【0044】このように構成された実施例に係るロータ
ンクのハンドル装置の作動について次に説明する。ロー
タンク10内に水が貯められている状態にあっては、シ
ャフト44のアーム部44aは下方を向いており、フロ
ート弁はロータンク10の底部の流出口を塞いでいる。
この貯水状態にあっては、カム32A及び回転子36A
は第3図(a)に示す状態にある。即ち、カム32Aの
凹部32aに回転子36Aの突起36aが入り込んでい
る。また、回転子36Aにあっては、ストッパ係合片3
6bがストッパ122に係合している。なお、前記スイ
ッチ110(第1〜3図では図示略)は、第7図(b)
に示す状態にあり、スイッチオフの状態となっている。
【0045】この状態で押しボタンスイッチ110(第
1〜3図では図示略)を押すと、モータ20が回転す
る。そうすると、ウォームホィール24、ピニオン2
6、インターギヤ30、カム32Aの順に回転動力が伝
達され、カム32Aの凹部32aの側面が回転子36A
の突起36aと係合し、回転子36Aを回転させる(第
3図(b)参照)。
【0046】ところで、インターギヤ30が少しでも回
転すると、第1〜3図では図示が省略されているが、前
記第7図(a)と同様に凹部104がスイッチ110か
ら離れてゆき、接点106、108が接触する。従っ
て、押しボタンスイッチ118から手を離しても、スイ
ッチ110を介して電源116からモータ20に給電さ
れ、モータ20の回転が継続される。
【0047】モータ20の回転継続に伴って、カム32
A及び回転子36Aは、第3図(c)〜(d)の状態と
なり、ハンドル50が凹部64と凸部62との係合関係
(前記第5図と同じ。)により回転される。ハンドル5
0の回転によりシャフト44が回転する。シャフト44
が回転すると、線状体100が引き上げられ、フロート
弁が上昇され、ロータンク10から水が便器に向って放
出されるようになる。
【0048】この第3図(c),(d)の状態では、カ
ム32Aの凹部32a以外の外周面が突起36aと係合
しており、このとき、シャフト44(及びハンドル5
0、従動側欠歯ギヤ34)は約90°回転された状態に
保持されている。
【0049】モータ20がさらに回転を継続すると、遂
には第3図(e)に示す状態に至り、突起36aが再び
凹部32aに入り込む。これにより、回転子36Aが反
時計回り方向に回転を許容される状態となる。この回転
子36Aと一体のリングプレート40が、前記第8図と
同様に、摺動子74を介して引張コイルばね92によっ
て第3図の反時計回り方向に付勢されているため、突起
36aが凹部32aに入り込むやいなや、回転子36A
が第3図の反時計回り方向に回転を開始する。この回転
はハンドル50を介してシャフト44に伝達され、シャ
フト44は第1図に示す状態(アーム部44aが垂下す
る状態)に復帰すると共に、回転子36Aは第3図
(a)に示した状態に復帰する。
【0050】なお、第3図(e)の状態では、インター
ギヤ30が前記第7図(b)に示す状態にまで回転して
おり、スイッチ110の接点106、108が開いてい
る。そのため、第3図(e)及びそれから同(a)に戻
った状態においては、モータ20は停止されている。
【0051】第3図(b)から同(d)の間にあって
は、シャフト44のアーム部44aが線状体100を最
も上方にまで引き上げた状態が継続される。従って、こ
の間にフロート弁は十分に上方にまで引き上げられるこ
とになり、その後シャフト44のアーム部44aが第1
図の状態に復帰したとしても、フロート弁は浮上した状
態を継続し、ロータンク10内の大部分の水が便器に向
って放出される。
【0052】上記作動はハンドル装置をスイッチ操作し
てロータンク10内の水の大部分を放出させる場合のも
のであるが、本実施例ではハンドル50を手動操作する
ことによってもロータンク10内の水を大部分放出させ
ることができる。即ち、ハンドル50を左側(時計回り
方向)に回すと、第3図(a)の状態において回転子3
6Aのみがシャフト44と共に時計回り方向に回転す
る。これにより、線状体100が引き上げられ、通常の
手動操作通り、ロータンク10内の水が便器に向って放
出される。この際、突起36aはカム32Aに全く当接
せず、回転子36Aがカム32Aから自由に回転する。
【0053】このように、本実施例のハンドル装置にお
いても、押しボタンスイッチ118の押し込み操作によ
って自動的にロータンク10内の水を放出することもで
き、また従来の手動式ロータンクと同様にハンドル50
を操作することによって水を放出させることも可能であ
る。このハンドル50は古くから使用されてきたロータ
ンク用ハンドルと全く同じ手動操作によって水を放出さ
せるものであり、しかもハンドル50の外観形状も旧来
のロータンクハンドルと同じものであるため、初めての
装置使用者であっても、まごつくことなく手動操作によ
ってロータンク10内の水を放出させることができる。
【0054】しかも、本実施例装置にあっては、第3図
の(a)から(b)に移行するときに、凹部32aの側
面が突起36aの側面を下から押し上げるため、カム3
2Aと突起36aとがきわめてスムーズに係合を開始
し、ゴツンという衝撃音は全く発生しない。
【0055】さらに、第3図の(c)から(d)のいず
れの状態においても、カム32Aの外周面が突起36a
と滑らかに摺動するため、衝撃音は全く発生しない。
【0056】上記実施例ではカム32Aは真円形となっ
ているが、真円形に限られるものではない。
【0057】
【発明の効果】以上の通り、本発明のロータンクのハン
ドル装置は、従来から使用されてきた手動式のロータン
クのハンドルと全く同じ手動操作によって水の放出操作
を行なうことができる。従って、初めての装置使用者で
あってもまごつくことなく便器洗浄を行なうことが可能
である。また、スイッチ操作によって自動的に水を放出
させる操作も行なえる。さらに、本発明のロータンクの
ハンドル装置は、カムと回転子との係合時に衝撃音が全
く発生せず、トイレルームの使用感を向上できると共
に、使用者に故障発生を誤認させるおそれも解消され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例装置の分解斜視図である。
【図2】実施例装置の要部分解斜視図である。
【図3】実施例装置の作動を説明する正面図である。
【図4】従来装置の分解斜視図である。
【図5】従来装置の要部分解斜視図である。
【図6】実施例装置の要部側面図である。
【図7】従来装置のスイッチ110の作動を説明する斜
視図である。
【図8】従来装置の要部分解斜視図である。
【図9】従来装置における欠歯ギヤの作動を説明する正
面図である。
【図10】従来装置の電気回路図である。
【図11】従来例の作動時の要部構成図である。
【符号の説明】
10 ロータンク 20 モータ 22 ウォーム 24 ウォームホィール 30 インターギヤ 32 駆動側欠歯ギヤ 32A カム 32a 凹部 36 従動側欠歯ギヤ 36A 回転子 36a 突起 36b ストッパ係合片 44 シャフト 50 ハンドル 72,74 摺動子 84,86 スリット 94,98 段部 96 スプリング 110 スイッチ 112 欠歯部 122 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井戸田 育哉 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 矢島 達造 神奈川県伊勢原市板戸80番地 市光工業株 式会社伊勢原製造所内 (72)発明者 熊田 洋 神奈川県伊勢原市板戸80番地 市光工業株 式会社伊勢原製造所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側がロータンク側壁の外部に突出
    し、後端側がロータンク内部に位置し、該後端側に弁引
    上用の線状体が連結されるシャフトと、 該シャフトの先端に固定されたシャフト手回し用のハン
    ドルと、 モータ及び該モータの回転を前記シャフトに伝達する動
    力伝達機構を有するシャフト電動装置と、を備えたロー
    タンクのハンドル装置において、 前記動力伝達機構に、前記シャフトに連動する回転子
    と、前記モータに連動する駆動側カムとを設けてなり、 該カムは、円板の周縁に周方向に所要長さにわたって凹
    部を設けた円板形カムであり、 該カム及び該回転子の回転軸は平行に配置されており、 該回転子には、該カムの該凹部に入り込み得る突起が設
    けられており、 該カムと該突起との当接により前記シャフトを回転さ
    せ、該凹部に該突起が入り込むことにより前記シャフト
    の空転を許容するようにしたことを特徴とするロータン
    クのハンドル装置。
JP4541995A 1995-03-06 1995-03-06 ロータンクのハンドル装置 Pending JPH08239885A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102296677A (zh) * 2011-05-25 2011-12-28 泉州科牧智能厨卫有限公司 双驱动排水的马桶水箱
WO2019114188A1 (zh) * 2017-12-12 2019-06-20 宁波米迪电器有限公司 马桶冲水装置及智能马桶

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