JP2002173005A - ワイパ装置 - Google Patents

ワイパ装置

Info

Publication number
JP2002173005A
JP2002173005A JP2000372452A JP2000372452A JP2002173005A JP 2002173005 A JP2002173005 A JP 2002173005A JP 2000372452 A JP2000372452 A JP 2000372452A JP 2000372452 A JP2000372452 A JP 2000372452A JP 2002173005 A JP2002173005 A JP 2002173005A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
worm wheel
wiper
eccentric bush
connecting rod
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000372452A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Itoi
憲治 糸井
Toru Hamada
徹 濱田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2000372452A priority Critical patent/JP2002173005A/ja
Publication of JP2002173005A publication Critical patent/JP2002173005A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライズアップ機能付きのリンク内蔵式リアワ
イパを提供する。 【解決手段】 モータで正逆回転されるウオーム18に
噛合したウオームホイール14に一端が連結され、他端
がワイパシャフト19に固定のレバー20の自由端に連
結されたコンロッド21を有するリンク内蔵式リアワイ
パにおいて、コンロッド21とウオームホイール14と
の連結部に払拭角度切換装置30がウオームホイール1
4の厚み内で設けられており、払拭角度切換装置30は
コンロッド21の回転中心線に配置されたジョイントピ
ン43と、ジョイントピン43に回転自在に嵌合された
偏心ブッシュ37と、偏心ブッシュ37に突合されて回
動範囲を規制するカムリング33と、偏心ブッシュ37
とカムリング33の回動位置を保持するスプリング3
2、46とで構成されている。 【効果】モータの性能や耐久性を確保しつつライズアッ
プ機能を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイパ装置に関
し、特に、ワイパブレードの格納(ライズアップ)機能
を有するものの改良に係り、例えば、自動車や建設機械
等のウインドガラスを払拭するためのリンク内蔵式ワイ
パ装置に利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のワイパ装置として、ワイパアーム
の取付けられた出力軸を予め設定された角度で揺動させ
て払拭作動を行わせ、払拭停止時には通常よりもその回
動角度を増大させてワイパアームを払拭範囲外に退避さ
せるライズアップ機構式ワイパ装置が知られている。そ
して、ライズアップ機構式ワイパ装置の中には、特公平
3−48049号公報に開示されるような制御方法によ
って作動させるように構成されているものがあり、ウオ
ームホイールを360度よりも小さい第一の角度内で正
転と逆転とを交互に行い、停止時には機械的手段により
ワイパブレードを第一の角度よりも回動角を大きくして
退避動作を行うように構成している。この構造は、特
に、ギヤケース内にリンク機構を内蔵したワイパ装置に
対して有効なものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
のライズアップ機構においては、ワイパアームによるウ
インドガラスの払拭毎にモータが正転と逆転とを繰り返
すように構成されているため、モータの性能および耐久
性に悪影響が及ぶという問題点があり、また、モータの
正転および逆転が電磁リレーによって制御される場合に
は、払拭回数毎に電磁リレーのスイッチング音が発生す
るという問題点がある。
【0004】一方、特開昭57−118957号公報に
開示されているように、リンク機構に偏心したジョイン
トを使用し、ライズアップ時にのみモータを逆回転させ
てリンクピッチを可変させ、ワイパアームを格納するよ
うに構成した機構も知られている。このライズアップ機
構を備えたワイパ装置においては、モータはライズアッ
プ時にのみ逆回転されるため、モータの性能および耐久
性への悪影響や電磁リレーのスイッチング音の発生は低
減することができる。
【0005】しかしながら、このような偏心ジョイント
を使用したワイパ装置のライズアップ機構は構造が大形
になるため、ワイパ装置自体の配設スペースが限られて
いるような場合では採用が困難である。また、リンク内
蔵式ワイパ装置では、前述したようなジョイント機構を
持っていないので、そのまま採用することが困難であ
る。
【0006】本発明の目的は、モータの性能および耐久
性への悪影響や電磁リレーのスイッチング音の発生を低
減することができる小形で構造簡単なライズアップ機能
を備えたワイパ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るワイパ装置
は、モータと、このモータの出力軸に設けられたウオー
ムと、このウオームに噛合したウオームホイールと、こ
のウオームホイールから離間した位置に回転自在に支承
されたワイパシャフトと、このワイパシャフトに固定さ
れたレバーと、このレバーの自由端に一端が回転自在に
連結され他端が前記ウオームホイールに回転自在に連結
されたコネクティングロッドとを備えているワイパ装置
において、前記コネクティングロッドと前記ウオームホ
イールとの連結部に払拭角度切換装置が前記ウオームホ
イールの厚み内に設けられていることを特徴とする。
【0008】前記した手段によれば、ライズアップ機能
を果たす払拭角度切換装置がコネクティングロッドとウ
オームホイールとの連結部に介設されているため、払拭
回数毎にモータを正転および逆転させなくて済み、払拭
回数毎に電磁リレーのスイッチング音が発生する等の弊
害を防止することができる。また、払拭角度切換装置が
ウオームホイールの厚み内に収まるように構成されてい
るため、ワイパ装置を小形化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に即して説明する。
【0010】本実施の形態において、本発明に係るワイ
パ装置は、リンク内蔵式ワイパ装置として構成されてお
り、リンク機構が内蔵されたワイパ駆動装置10を備え
ている。すなわち、図1および図2に示されているよう
に、ワイパ駆動装置10のギヤケース11はケース本体
12の開口部に蓋体13が被せ着けられることにより密
閉室を形成しており、ケース本体12の略中央部には硬
質の合成樹脂により一体成形されたウオームホイール1
4が支軸15によって回転自在に支持されている。ギヤ
ケース11の片側にはモータ16が連設されており、モ
ータ16の回転軸17はケース本体12を貫通してギヤ
ケース11内に支軸15の軸心方向と直角になるように
挿入されている。回転軸17の挿入部の外周上にはウオ
ーム18が一体的に形成されており、ウオーム18はウ
オームホイール14に噛合されている。
【0011】ケース本体12のモータ16と反対側の端
部にはワイパシャフト19が回転自在に支承されてお
り、ワイパシャフト19はウインドの窓枠付近に配置さ
れるようになっている。ワイパシャフト19のギヤケー
ス11への挿入側端部にはレバー20の一端部が固定さ
れており、レバー20の自由端部にはコネクティングロ
ッド(以下、コンロッドという。)21の一端部がピン
22によって回転自在に枢支されている。コンロッド2
1の他端部はウオームホイール14の支軸15から離れ
た位置において、図2(b)および図3に示された払拭
角度切換装置30を介して回転自在に枢支されている。
コンロッド21のウオームホイール14側の端部は支軸
15から離れた位置において枢支されているため、コン
ロッド21のウオームホイール14側の端部はウオーム
ホイール14の回転に伴って支軸15の中心を公転する
ようになっている。つまり、支軸15の中心からウオー
ムホイール14の払拭角度切換装置30の中心までの間
隔はクランクアーム部23を構成している。コンロッド
21の中間部には一対のガイド部材24、24が長さ方
向に離間されて固定されており、両ガイド部材24、2
4は蓋体13の内面に摺接されている。
【0012】ワイパシャフト19のギヤケース11から
の突出端部にはワイパアーム25の基端部が一体回転す
るようにナット26により固定されており、ワイパアー
ム25の自由端部にはワイパブレード(図示せず)が保
持され、モータ16の回転によりウインドの揺動払拭が
なされるようになっている。
【0013】図2(b)および図3に示されているよう
に、払拭角度切換装置30はウオームホイール14の主
面における支軸15からクランクアーム部23を構成す
る間隔だけ離れた位置に没設された収納穴31を備えて
おり、収納穴31には円形のリング形状に形成されたカ
ムリング33が収納されている。カムリング33の外周
面には係合溝34が没設されており、係合溝34にはス
プリング32が径方向外側から係合されている。カムリ
ング33の中心孔35にはジョイントピン43が偏心移
動自在に係合しており、カムリング33の収納穴31の
開口部側の主面には偏心ブッシュ37が摺動自在に突合
されている。
【0014】偏心ブッシュ37は外径が収納穴31の内
径と等しく中心孔38の内径がコンロッド21に固定さ
れたジョイントピン43の外形と等しい円筒形状に形成
されており、偏心ブッシュ37の外形と中心孔38との
内径とは偏心量Eだけ偏心されている。また、偏心ブッ
シュ37とカムリング33との合計厚さは収納穴31の
深さと略等しく設定されている。つまり、払拭角度切換
装置30はウオームホイール14の厚さの中に収まるよ
うに構成されている。カムリング33と偏心ブッシュ3
7との突合面同士には回転方向に所定の角度をもって互
いに係合するリング側カム部36とブッシュ側カム部3
9とがそれぞれ形成されている。偏心ブッシュ37の外
周には係合溝40が没設されており、係合溝40にはス
プリング32が径方向外側から係合するようになってい
る。
【0015】偏心ブッシュ37の中心孔38にはジョイ
ントピン43の一端部が回転自在に嵌入されており、ジ
ョイントピン43の他端部はコンロッド21の一端部に
開設された連結孔44に嵌入されて固定されている。偏
心ブッシュ37とコンロッド21との突合面同士には回
転方向に所定の角度をもって互いに係合するカム凸部4
1とカム凹部45とがそれぞれ形成されている。コンロ
ッド21のカム凹部45の近傍には板ばね材を使用され
た第二のスプリング46が被せ付けられて固定されてお
り、第二のスプリング46は偏心ブッシュ37のカム凸
部41の端面に没設された係合溝42に係合するように
なっている。第二のスプリング46のフリクション(弾
性力)はカムリング33に対応する第一のスプリング3
2のフリクションよりも小さく設定されている。
【0016】ウオームホイール14のコンロッド21と
反対側には図4に示された自動定位置停止装置50が設
置されている。図2(a)に示されているように、自動
定位置停止装置50はウオームホイール14のコンロッ
ド21と反対側の端面に係合突起72と、この係合突起
72に係合する突起73を有する絶縁材からなる円板7
1とから構成されている。円板71の上には円形のリン
グ形状に形成された導電板51が配設され、ギヤケース
12の支軸15の支持部に同心的に延設された円筒部1
2aに回転自在に支持されている。そして、図4(a)
に示されているように、導電板51は第一軌道52、第
二軌道53および第三軌道54からなり、それぞれ支軸
15を中心とした同心円に設定されており、第一軌道5
2、第二軌道53および第三軌道54には第一接点5
5、第二接点56および第三接点57がそれぞれ相対的
に移動するように摺接されている。
【0017】第一軌道52が設定された導電板51の外
側縁辺部分はC字形状に形成されており、C字形状の切
欠部は非導電部58を実質的に形成している。つまり、
第一軌道52を摺動する第一接点55が非導電部58に
おいて非導通(オフ)となるように構成されている。第
二軌道53が設定された導電板51の中央部分は円形リ
ング形状に形成されており、第二軌道53を摺動する第
二接点56が常時電気的導通を維持するようになってい
る。第三軌道54が設定された導電板51の内側縁辺部
分における非導電板58の中央部に対向する部分には、
略扇形状に形成された停止位置部片59が形成されてお
り、第三軌道54を摺動する第三接点57は停止位置部
片59において導通(オン)するようになっている。
【0018】そして、第一接点55、第二接点56およ
び第三接点57は、電源61、ワイパスイッチ62、モ
ータ16等からなる電気回路において、図4(b)に示
されているように結線されることにより、モータの電気
回路を開閉する定位置停止スイッチ60を構成するよう
になっている。なお、図4(b)中、63はモータ16
の一端に接続されている第一リレースイッチ、64は定
位置停止スイッチ60に接続されている第二リレースイ
ッチ、65はモータ16の他端に接続されている第三リ
レースイッチ、66は第一リレースイッチ63、第二リ
レースイッチ64および第三リレースイッチ65を制御
するリレーコイルである。
【0019】次に、前記構成に係るリンク内蔵式ワイパ
装置のライズアップ作用を主に図5〜図7を用いて説明
する。
【0020】図4において、ワイパスイッチ62がオン
の状態ではリレーコイル66が励磁され、三つのリレー
スイッチ63、64、65がノーマルオープン(NO)
側に接続されるため、モータ16は正転し続ける。
【0021】この際、図5(a')に示されているように、
払拭角度切換装置30において、偏心ブッシュ37のカ
ム凸部41とコンロッド21のカム凹部45とが係合
し、かつ、ブッシュ側カム部39とリング側カム部36
とが係合することにより、カムリング33とコンロッド
21とが一体となるため、図5(a)に示されているよ
うに、コンロッド21はウオームホイール14の回転と
共に正転する。
【0022】第一のスプリング32が係合する偏心ブッ
シュ37の係合溝40とカムリング33の係合溝34と
は互いにずれているため、第一のスプリング32が係合
溝34および係合溝40に係合することなく、カムリン
グ33は回転する。図5(a')に示されているように、ジ
ョイントピン43が偏心ブッシュ37の中心に対して右
側に偏心しているため、図5(a)に示されているよう
に、レバー20は通常払拭位置P1とP2との間を往復
する。
【0023】ワイパスイッチ62がオフされると、図5
(a")に示されているように、定位置停止スイッチ60の
三つの接点55、56、57が位置Mに来るまでは、リ
レーコイル66が第二リレースイッチ64を通して励磁
されるため、モータ16は回転し続ける。図5(b")に示
されているように、定位置停止スイッチ60の三つの接
点55、56、57が正転して位置Kを通り過ぎると、
三つのリレースイッチ63、64、65がノーマルクロ
ーズ(NC)側に切り換わるため、モータ16は逆転を
始める。このとき、自動定位置停止装置50の円板71
は両突起72、73によるウオームホイール14との係
合が解かれ、位置Lにて回転が停止する。
【0024】この際、図5(b')に示されているように、
払拭角度切換装置30において、偏心ブッシュ37の係
合溝42が第二のスプリング46に係合するため、図5
(b)に示されているように、偏心ブッシュ37とコン
ロッド21とは一体で回転する。偏心ブッシュ37のカ
ム凸部41がカム凹部45の反対側端面に係合するま
で、カムリング33は第一のスプリング32とのフリク
ションによって偏心ブッシュ37に対して回転する。す
なわち、偏心ブッシュ37はコンロッド21と一体で回
転し、カムリング33はウオームホイール14と一体で
回転する。このときも、図5(b')に示されているよう
に、ジョイントピン43は右側に偏心している。
【0025】偏心ブッシュ37のブッシュ側カム部39
の段部39bがリング側カム部36の段部36bに係合
すると、カムリング33の係合溝34と偏心ブッシュ3
7の係合溝40とが一致する。このときも、ジョイント
ピン43は右側に偏心している。
【0026】ウオームホイール14が逆転開始から18
0度回転し、図6(a')に示されているように、第一のス
プリング32がカムリング33の係合溝34および偏心
ブッシュ37の係合溝40に係合すると、偏心ブッシュ
37は第一のスプリング32とのフリクションが増加す
ることにより、第二のスプリング46によってコンロッ
ド21と回転固定されていた偏心ブッシュ37は固定が
外されてウオームホイール14側に回転固定される。そ
の結果、偏心ブッシュ37はジョイントピン43との間
で回転する状態になる。これにより、偏心の移動が開始
することになる。
【0027】図6(a)に示されように、ウオームホイ
ール14の逆転の開始から180度〜360度の範囲の
間は、カムリング33および偏心ブッシュ37がウオー
ムホイール14側に回転固定され、ジョイントピン43
が偏心ブッシュ37の中心に対して右から左へ移動す
る。また、逆転開始位置から略360度の位置では、円
板71の突起73はウオームホイール14の突起72と
反対側で係合し、位置Lから位置Kに移動する。
【0028】図6(b")に示されているように、三つの接
点55、56、57が位置Kになると、モータ16の閉
回路が形成されるため、モータ16は急停止する。この
際、図6(b')に示されているように、カムリング33お
よび偏心ブッシュ37がウオームホイール14側に回転
固定され、ジョイントピン43が偏心ブッシュ37の中
心に対して左側に偏心している。このとき、図6(b)
に示されているように、レバー20は払拭位置P1→P
2→P3まで移動する。この作動がライズアップ格納作
動である。
【0029】その後、リンク内蔵式ワイパ装置が起動さ
れるに際して、ワイパスイッチ62がオンされると、リ
レーコイル66が励磁され、三つのリレースイッチ6
3、64、65はNO側に切り換えられるため、モータ
16は正転し始める。
【0030】この際、図7(a')に示されているように、
第一のスプリング32がカムリング33の係合溝34お
よび偏心ブッシュ37の係合溝40に係合しているた
め、カムリング33および偏心ブッシュ37がウオーム
ホイール14に回転固定され、ジョイントピン43が偏
心ブッシュ37の中心に対して左から右へ移動を開始す
る。この状態は、回転開始からウオームホイール14が
180度回転するまで続く。
【0031】ワイパスイッチ62がオンされてからウオ
ームホイール14が180度回転すると、リレーコイル
66が励磁され、三つのリレースイッチ63、64、6
5はNO側に接続されているため、モータ16は正転し
続ける。一方、偏心ブッシュ37のカム凸部41がコン
ロッド21のカム凹部45に係合する。
【0032】ウオームホイール14が180度〜360
度回転する間は、偏心ブッシュ37はコンロッド21と
一体回転するため、図7(b')に示されているように、第
一のスプリング32が偏心ブッシュ37の係合溝40か
ら外れる。そして、カムリング33は第一のスプリング
32のフリクション等摺動抵抗によってカムリング33
の段部36aが偏心ブッシュ37の段部39aに係合す
るまで回転して停止する。
【0033】前記実施の形態によれば、次の効果が得ら
れる。
【0034】1) ライズアップ機能を果たす払拭角度切
換装置をコネクティングロッドとウオームホイールとの
連結部に介設することにより、ライズアップ機能が電気
的な制御によって実行されるように構成しなくて済むた
め、払拭回数毎にモータを正転および逆転させることに
よるモータ機能や耐久性の低下を防止することができ、
また、払拭回数毎に電磁リレーのスイッチング音が発生
する等の二次的弊害の発生を防止することができる。
【0035】2) 払拭角度切換装置をウオームホイール
の厚み内に収まるように構成することにより、ワイパ装
置を小形化することができるため、ライズアップ機能を
備えたリンク内蔵式ワイパ装置を実現することができ
る。
【0036】3) 払拭角度切換装置をコネクティングロ
ッドの回転中心線に配置されたジョイントピンと、ジョ
イントピンの外周に回転自在に嵌合された偏心ブッシュ
と、偏心ブッシュの回動位置を保持するスプリングとに
よって構成することにより、払拭角度切換装置をウオー
ムホイールの厚み内に収まるように構成することができ
るため、前記2)を実現することができる。
【0037】4) 偏心ブッシュはウオームホイールに配
設されたカムリングによって回動範囲が規制されるよう
に構成することにより、払拭角度切換装置の構造をより
一層簡単化することができる。
【0038】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変
更が可能であることはいうまでもない。
【0039】例えば、以上の説明ではリンク内蔵式ワイ
パ装置に適用した場合について説明したが、本発明はそ
れに限定されるものではなく、フロントワイパ装置や、
リンクがギヤケースの外に構築されたワイパ装置等のワ
イパ装置全般に適用することができる。特に、本発明は
簡便で小形化が要求されるワイパ装置に適用して優れた
効果を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれぱ、
モータの性能および耐久性への悪影響や電磁リレーのス
イッチング音の発生を低減することができる小形で構造
簡単なライズアップ機能を備えたワイパ装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるリンク内蔵式ワイ
パ装置に使用されているワイパ駆動装置を示す蓋体を取
った状態の平面図である。
【図2】その正面断面図である。
【図3】払拭角度切換装置を示す分解斜視図である。
【図4】定位置停止装置を示しており、(a)は平面
図、(b)は回路図である。
【図5】作用を説明するための各説明図である。
【図6】同じく各説明図である。
【図7】同じく各説明図である。
【符号の説明】
10…ワイパ駆動装置、11…ギヤケース、12…ケー
ス本体、13…蓋体、14…ウオームホイール、15…
支軸、16…モータ、17…回転軸、18…ウオーム、
19…ワイパシャフト、20…レバー、21…コンロッ
ド、22…ピン、23…クランクアーム部、24…ガイ
ド部材、25…ワイパアーム、26…ナット、30…払
拭角度切換装置、31…収納穴、32…スプリング、3
3…カムリング、34…係合溝、35…中心孔、36…
リング側カム部、36a、36b…段部、37…偏心ブ
ッシュ、38…中心孔、39…ブッシュ側カム部、39
a、39b…段部、40…係合溝、41…カム凸部、4
2…係合溝、43…ジョイントピン、44…連結孔、4
5…カム凹部、46…スプリング、50…自動定位置停
止装置、51…導電板、52…第一軌道、53…第二軌
道、54…第三軌道、55…第一接点、56…第二接
点、57…第三接点、58…非導電部、59…停止位置
部片、60…定位置停止スイッチ、61…電源、62…
ワイパスイッチ、63、64、65…リレースイッチ、
66…リレーコイル、71…円板、72、73…突起。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、このモータの出力軸に設けら
    れたウオームと、このウオームに噛合したウオームホイ
    ールと、このウオームホイールから離間した位置に回転
    自在に支承されたワイパシャフトと、このワイパシャフ
    トに固定されたレバーと、このレバーの自由端に一端が
    回転自在に連結され他端が前記ウオームホイールに回転
    自在に連結されたコネクティングロッドとを備えている
    ワイパ装置において、前記コネクティングロッドと前記
    ウオームホイールとの連結部に払拭角度切換装置が前記
    ウオームホイールの厚み内で設けられていることを特徴
    とするワイパ装置。
  2. 【請求項2】 前記払拭角度切換装置は、前記コネクテ
    ィングロッドの回転中心線に配置されたジョイントピン
    と、ジョイントピンの外周に回転自在に嵌合された偏心
    ブッシュと、偏心ブッシュの回動位置を保持するスプリ
    ングとを備えていることを特徴とする請求項1に記載の
    ワイパ装置。
  3. 【請求項3】 前記偏心ブッシュはウオームホイールに
    配設されたカムリングによって前記回動範囲が規制され
    ることを特徴とする請求項2に記載のワイパ装置。
JP2000372452A 2000-12-07 2000-12-07 ワイパ装置 Pending JP2002173005A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000372452A JP2002173005A (ja) 2000-12-07 2000-12-07 ワイパ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000372452A JP2002173005A (ja) 2000-12-07 2000-12-07 ワイパ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002173005A true JP2002173005A (ja) 2002-06-18

Family

ID=18841992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000372452A Pending JP2002173005A (ja) 2000-12-07 2000-12-07 ワイパ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002173005A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006513918A (ja) * 2003-03-27 2006-04-27 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 電気式の駆動ユニット
KR100871131B1 (ko) 2002-12-31 2008-12-03 엘지전자 주식회사 밀폐형 압축기의 크랭크축과 커넥팅로드 연결구조
JP2012245978A (ja) * 2012-09-19 2012-12-13 Asmo Co Ltd ワイパ駆動装置
DE102008054746B4 (de) * 2008-12-16 2017-08-17 Robert Bosch Gmbh Scheibenwischvorrichtung, insbesondere für eine Heckscheibe eines Kraftfahrzeugs

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100871131B1 (ko) 2002-12-31 2008-12-03 엘지전자 주식회사 밀폐형 압축기의 크랭크축과 커넥팅로드 연결구조
JP2006513918A (ja) * 2003-03-27 2006-04-27 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 電気式の駆動ユニット
DE102008054746B4 (de) * 2008-12-16 2017-08-17 Robert Bosch Gmbh Scheibenwischvorrichtung, insbesondere für eine Heckscheibe eines Kraftfahrzeugs
JP2012245978A (ja) * 2012-09-19 2012-12-13 Asmo Co Ltd ワイパ駆動装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0586761A (ja) ドアロツク装置用アクチユエータ
JP3323686B2 (ja) 移動体の位置検出装置
JP4754413B2 (ja) アクチュエータユニット
JP2002173005A (ja) ワイパ装置
CN109998808B (zh) 旋转定位机构与载具
JP2009127288A (ja) ドアロック装置用アクチュエータ
JP2001339906A (ja) 回転駆動装置
US20040245785A1 (en) Electric door lock with a coupling mechanism for selective engagement between a deadbolt operating spindle and an electric driving motor unit
JPS62134348A (ja) 自動車用電動式ドア−ミラ−
JP2004063140A (ja) ブレーカの電動操作装置
JPH08119037A (ja) 電動格納式ドアーミラー
JP3535890B2 (ja) 車両用ロック装置
CN220526776U (zh) 一种开关联动触发机构及割草机
JP2004026036A (ja) 車両用ワイパ装置
JP3432041B2 (ja) アクチュエータ
JP2002201842A (ja) 車両ドアロック装置
JPH05178168A (ja) ワイパ駆動用モータ
JP4076005B2 (ja) 位置スイッチ付アクチュエータ
JP2805576B2 (ja) ドアロック等のアクチュエータ
JP2001357753A (ja) 押釦装置
JPH07266984A (ja) 電動格納式ドアーミラー及びそのスイッチ装置及びそのスイッチ回路
JP2003056434A (ja) アクチュエータ
JPH08319746A (ja) アクチュエータ
JP2003056433A (ja) アクチュエータ
JPH08239885A (ja) ロータンクのハンドル装置