JP2003184152A - ロータンクのハンドル装置 - Google Patents

ロータンクのハンドル装置

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JP2003184152A
JP2003184152A JP2001384871A JP2001384871A JP2003184152A JP 2003184152 A JP2003184152 A JP 2003184152A JP 2001384871 A JP2001384871 A JP 2001384871A JP 2001384871 A JP2001384871 A JP 2001384871A JP 2003184152 A JP2003184152 A JP 2003184152A
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groove
low tank
ring plate
gear
slider
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JP2001384871A
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Keisuke Hiraide
啓介 平出
Nobuyuki Tanaka
伸幸 田中
Sunao Ikegawa
直 池川
Tatsuzo Yajima
達造 矢島
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Inax Corp
Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Inax Corp
Ichikoh Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引張コイルばねが破損しても摺動子が溝から
外れ出すことのないハンドル戻し機構を備えたロータン
クのハンドル装置を提供する。 【解決手段】 従動側欠歯ギヤ36と一体に円形のリン
グプレート40Aが設けられている。このリングプレー
ト40Aの外径は、ハウジングベース16の内面から突
設された環状部79と円弧状部80との間の溝82を全
周にわたって覆いうる大きさとなっている。リングプレ
ート40Aの外周面から凸段部68A、70Aが突設さ
れている。溝82内に保持された摺動子72A、74A
は、その先端側の外周面からリングプレート40Aの外
周面よりもさらに外側に張り出した鍔状突片84A、8
6Bを有している。この鍔状突片84A、86Bから突
設された爪68A、70Aと凸段部68A、70Aとが
係合している。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、便器に洗浄水を供
給するためのロータンクのハンドル装置に係り、特に手
動操作及びスイッチ操作のいずれにてもロータンクから
の水流出を開始できるよう構成したロータンクのハンド
ル装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種のロータンクのハンドル装置の従
来例として、第3図〜第9図に示すようなものがある
(特開平10−311075号)。 【0003】第3図は同号公報のロータンクのハンドル
装置を示す縦断面図、第4図はこのハンドル装置のハウ
ジング内部の構成図、第5図はカムスイッチ機構を説明
する斜視図、第6図はハンドル戻し機構を説明する分解
斜視図、第7図は欠歯ギヤの噛み合い状態を説明する正
面図、第8図は電気回路図、第9図はこのハンドル装置
の要部断面図である。 【0004】ロータンク10の側壁面に開口10aが設
けられ、この開口10aにハウジングカバー14のねじ
付カラム14aが挿通され、ナット14bが該ねじ付カ
ラム14aにねじ込まれることによりハンドル装置のハ
ウジング12がロータンク10に固定されている。 【0005】このハウジングカバー14とハウジングベ
ース16とを対面させ、ビス15によって連結すること
によりハウジング12が構成されている。両者の間には
パッキン17が介在されている。 【0006】このハウジング12の下部の外側が断熱材
18によって囲まれている。 【0007】このハウジング12はロータンク10内に
設置され、ねじ付カラム14aの先端だけがロータンク
10の外部に突出している。このねじ付カラム14aの
先端にストッパリング14cが係着され、該ストッパリ
ング14cがロータンク10の外面に係止されている。 【0008】このハウジングベース16上にモータ20
が取り付けられ、モータ20の駆動軸に固着されたウォ
ーム22がウォームホィール24と噛合している。ウォ
ームホィール24と一体のピニオン26が枢軸28,2
9を介してハウジング12に枢支されている。このピニ
オン26は、全周が歯となっているインターギヤ30の
該歯と噛合している。該インターギヤ30及びそれと一
体の駆動側欠歯ギヤ32が、枢軸34,35によってハ
ウジング12に枢支されている。 【0009】駆動側欠歯ギヤ32の歯と噛合可能な歯を
外周の一部に有している従動側欠歯ギヤ36は、リング
プレート40と一体となっており、それらの軸心部分に
スピンドル44が挿通されている。これらの従動側欠歯
ギヤ36、リングプレート40及びスピンドル44は常
に一体に回動する。 【0010】スピンドル44は、その先端側が前記ねじ
付カラム14aを通ってロータンク10外に突出してお
り、この先端側にハンドル50のボス部50aが装着さ
れている。スピンドル44の後端側は、欠歯ギヤ36を
貫通し、ハウジングベース16に設けられた円形孔(第
6図)に挿通されている。このハウジングベース16と
スピンドル44との間にはリップシール48が設けられ
ている。スピンドル44の後端はL形に折曲したアーム
部44aとなっており、その最先部にフロート弁引上用
のチェーン等の線状体100が連結されている。 【0011】前記リングプレート40の外周面には、円
弧方向に延在する切欠部66が設けられており、この切
欠部66の両端側の段部68、70が、ハウジングベー
ス16に保持されている摺動子72、74の爪76、7
8と係合している。 【0012】第6図に拡大して示す通り、ハウジングベ
ース16の内面からは前記円形孔46と同軸的に環状部
79と円弧状部80が突設され、それらの間の円形の溝
82内に前記摺動子72、74が挿入されている。摺動
子72、74は、それぞれ円弧状のものであり、その長
手方向の一端側(以下、該一端側を摺動子72、74の
先端側と称し、他端側を後端側と称することがある。)
の外周面から該ハウジングベース16の内面に沿って溝
82の外周縁よりも外側に張り出した鍔状突片84、8
6を有している。該鍔状突片84、86は、上記円弧状
部80の長手方向の端部80a、80bとそれぞれ対面
して溝82内における各摺動子72、74の移動範囲を
規制している。該摺動子72、74は後端部同士が引張
コイルばね92によって連結されている。該突片84、
86と端部80a、80bとがストッパ部を構成してい
る。 【0013】リングプレート40の切欠部66の段部6
8、70が摺動子72、74の爪76、78に係合して
いるので、リングプレート40が第6図において時計回
り方向に回転すると、摺動子72は引張コイルばね92
を引き伸ばしながら時計方向に溝82内を移動する。即
ち、段部68、70と爪76、78とがリングプレート
40と摺動子72、74とを連動させる係合部を構成し
ている。 【0014】リングプレート40に加えられている力が
開放されると、ばね92の引張力によって摺動子72が
元の状態に復帰し、リングプレート40も元の姿勢に戻
る。逆に、リングプレート40が第6図の反時計方向に
回転すると、段部70が爪78を押して摺動子74を反
時計回り方向に引張り、摺動子74がばね92を引き伸
ばしながら反時計回り方向に溝82内を移動する。そし
て、リングプレート40に加えられている力が開放され
ると、ばね92の引張力によって摺動子74が元の位置
に戻り、かつリングプレート40も元の姿勢に戻る。 【0015】第4図に示される通り、前記インターギヤ
30の裏面にカム52が設けられている。このカム52
は、リング形状のものであり、外周面の一部に凹部54
が設けられている。このカム52によって接点106、
108が接触又は離反されるスイッチ56が前記ハウジ
ングベース16に取り付けられている。第5図(b)の
如く、凹部54がスイッチ56に対面しているときに
は、該接点106、108は離反している。凹部54が
スイッチ56から離れていくと、第5図(a)の如く該
接点106、108が接触し、スイッチオンの状態とな
る。 【0016】このスイッチ56及びモータ20に接続さ
れたハーネス58が、ハウジングカバー14の開口60
を通ってハウジング外部に引き出されており、電源及び
押しボタンスイッチに接続されている。第8図に示す通
り、モータ20と電源116との間にスイッチ56と押
しボタンスイッチ118とが並列配置されている。 【0017】なお、開口60は樹脂モールドされて封じ
られている。前記ねじ付カラム14aの下面側に該カラ
ム14aの長手方向に溝が延設され、この溝にハーネス
58が引き通されている。このハーネス58は、ロータ
ンク10外に引き出され、且つこのロータンク10の外
面に沿って引き回される。 【0018】このロータンクのハンドル装置の作動は次
の通りである。ロータンク10内に水が貯められている
状態にあっては、スピンドル44のアーム部44aは下
方を向いており、チェーン等の線状体100は弛んだ状
態となっている。この場合、フロート弁はロータンク1
0の底部の流出口を塞いでいる。この貯水状態にあって
は、欠歯ギヤ32、36は第7図(a)に示す状態にあ
る。即ち、駆動側欠歯ギヤ32の欠歯部112が従動側
欠歯ギヤ36に対面している。従動側欠歯ギヤ36にあ
っては、歯列の一端側がこの欠歯部112に対面してい
る。なお、前記スイッチ56は、第5図(b)に示す状
態にあり、スイッチオフの状態となっている。 【0019】この状態で押しボタンスイッチ118を押
すと、モータ20が回転する。そうすると、ウォームホ
ィール24、ピニオン26、インターギヤ30、駆動側
欠歯ギヤ32の順に回転動力が伝達され、欠歯ギヤ32
の歯が従動側欠歯ギヤ36の歯と噛み合う。 【0020】ところで、インターギヤ30が少しでも回
転すると、第5図(a)に示すように凹部54がスイッ
チ56から離れてゆき、接点106、108が接触す
る。従って、押しボタンスイッチ118から手を離して
も、スイッチ56を介して電源116からモータ20に
給電され、モータ20の回転が継続される。 【0021】モータ20の回転継続に伴って、欠歯ギヤ
32、36は第7図(b)の如く歯同士が噛合し、欠歯
ギヤ36が回転する。欠歯ギヤ36の回転に伴って、ス
ピンドル44が回転する。スピンドル44が回転する
と、線状体100が引き上げられ、フロート弁が上昇さ
れ、ロータンク10から水が便器に向って放出される。 【0022】第7図(b)から第7図(c)にかけて、
モータ20の回転が継続し、欠歯ギヤ36がさらに時計
回り方向に回転され、第7図(c)の状態に至る。この
第7図(c),(d)の状態では、欠歯ギヤ36の歯列
の最後尾側が駆動側欠歯ギヤ32の歯に係合しており、
従動側欠歯ギヤ36はもはやそれ以上の回転を行ない得
ない状態となっている。このとき、スピンドル44は約
90°回転された状態にしばらく保持される。 【0023】なお、従動側欠歯ギヤ36の時計回り方向
の回転に伴って、摺動子74(第6図)も爪78を介し
てそれと同方向に溝82内を移動する。この摺動子74
の移動に伴って、ばね92は引き伸ばされる。引き伸ば
されたばね92は、後の第7図(e)の復帰回動時の動
力源となる。 【0024】モータ20及び欠歯ギヤ32は、この状態
でもさらに回転を継続し、遂には第7図(d)に示す状
態に至り、欠歯ギヤ32の歯列の最後尾が欠歯ギヤ36
の歯列の最後尾から離れると、欠歯部112が欠歯ギヤ
36に対面することになり、第7図(e)に示す如く、
従動側欠歯ギヤ36が反時計回り方向に回転を許容され
る状態となる。この従動側欠歯ギヤ36と一体のリング
プレート40が、第6図に示した通り、摺動子74を介
して引張コイルばね92によって第6図の反時計回り方
向に付勢されているため、欠歯ギヤ32、36の歯列の
噛合が解除されるやいなや、従動側欠歯ギヤ36が第6
図の反時計回り方向に回転を開始する。この回転はハン
ドル50を介してスピンドル44に伝達され、スピンド
ル44は第3図に示す如きアーム部44aが垂下した状
態に復帰すると共に、欠歯ギヤ36は第7図(a)に示
した状態に復帰する。 【0025】なお、第7図(e)の状態では、インター
ギヤ30が第5図(b)に示す状態にまで回転してお
り、スイッチ56の接点106、108が開いている。
そのため、第7図(e)及びそれから同(a)に戻った
状態においては、モータ20は停止されている。 【0026】第7図(c)から同(d)の間にあって
は、スピンドル44のアーム部44aが線状体100を
最も上方にまで引き上げた状態が継続される。従って、
この間にフロート弁は十分に上方にまで引き上げられる
ことになり、その後シャフト44のアーム部44aが第
3図の状態に復帰したとしても、フロート弁は浮上した
状態を継続し、ロータンク10内の大部分の水が便器に
向って放出される。 【0027】上記作動はハンドル装置をスイッチ操作し
てロータンク10内の水の大部分を放出させる場合のも
のであるが、ハンドル50を手動操作することによって
もロータンク10内の水を大部分放出させることができ
る。即ち、ハンドル50を左側(時計回り方向)に回す
と、第7図(a)の状態において欠歯ギヤ36のみがス
ピンドル44と共に時計回り方向に回転する。これによ
り、線状体100が引き上げられ、通常の手動操作通
り、ロータンク10内の水が便器に向って放出される。
この際、欠歯ギヤ32、36は全く噛合しておらず、欠
歯ギヤ36は駆動側欠歯ギヤ32から自由に回転する。 【0028】このように、上記第3図〜第9図のハンド
ル装置は、押しボタンスイッチ118の押し込み操作に
よって自動的にロータンク10内の水を放出することも
でき、また従来の手動式ロータンクと同様にハンドル5
0を操作することによって水を放出させることも可能で
ある。このハンドル50は古くから使用されてきたロー
タンク用ハンドルと全く同じ手動操作によって水を放出
させるものであり、しかもハンドル50の外観形状も旧
来のロータンクハンドルと同じものであるため、初めて
の装置使用者であっても、まごつくことなく手動操作に
よってロータンク10内の水を放出させることができ
る。 【0029】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のハンドル装
置においては、ハウジングベース16内面と対向するリ
ングプレート40の切欠部66を除く外周縁部が第9図
に示すように溝82を覆うことにより、各摺動子72、
74及び引張コイルばね92が該溝82内に保持されて
いる。なお、該溝82は切欠部66において外部に開放
しているが、各摺動子72、74は後端部同士が引張コ
イルばね92によって連結されており、これにより互い
に該切欠部66から後退するように引き付け合っている
ので、該摺動子72、74や該引張コイルばね92が該
切欠部66から溝82の外部に外れ出すことがない。 【0030】しかしながら、該引張コイルばね92が経
時劣化等の何らかの原因で折損した場合には、各摺動子
72、74が互いを拘束し合うことができなくなってし
まい、該摺動子72、74が切欠部66から溝82の外
部に外れ出し、各ギヤの歯と歯の間に入り込むなどして
いわゆる「噛み込み」等の不具合やハンドル装置の破損
を引き起こすおそれがある。 【0031】本発明は、引張コイルばね92が破損して
も摺動子72、74が溝82の外部に外れ出すことのな
いハンドル戻し機構を備えたロータンクのハンドル装置
を提供することを目的とする。 【0032】 【課題を解決するための手段】本発明のロータンクのハ
ンドル装置は、ロータンクに取り付けられるハウジング
と、該ハウジングを貫通して設けられており、先端側が
ロータンク側壁の外部に突出し、後端側がロータンク内
部に位置し、該後端側に弁引上用の線状体が連結される
シャフトと、該シャフトの先端に固定されたシャフト手
回し用のハンドルと、モータ及び該モータの回転を前記
シャフトに伝達する動力伝達機構を有するシャフト電動
装置と、を備えたロータンクのハンドル装置であって、
該動力伝達機構は、前記シャフトに連動する従動側ギヤ
と、前記モータに連動しており該従動側ギヤに噛合しう
る駆動側欠歯ギヤと、該従動側ギヤと一体に回転するリ
ングプレートと、該ハウジングの内面に該シャフトの周
方向に延設された環状の溝と、該溝内に配置され、該溝
に沿って摺動自在な1対の摺動子と、これらの摺動子の
間に架設され、該摺動子同士を接近方向に付勢している
ばねと、該溝の縁部から突設されており、該摺動子が当
接することにより該摺動子の移動範囲を規制するストッ
パ部と、該摺動子と前記リングプレートとを連動させる
ために該摺動子及びリングプレートに設けられた係合部
とを備えてなるロータンクのハンドル装置において、該
リングプレートは該溝のほぼ全体を覆う大きさを有して
いることを特徴とするものである。 【0033】かかる本発明のロータンクのハンドル装置
にあっては、前記従来のロータンクのハンドル装置と同
様に、手動操作及びスイッチ操作のいずれにもロータン
クからの水流出を開始させることができる。 【0034】即ち、シャフトに連動する従動側ギヤに対
しモータ側のギヤが駆動側欠歯ギヤとなっているので、
モータからは自由に手回し用ハンドルを操作して手動に
てロータンクから放水させることができる。また、モー
タを駆動したときには、これらギヤ同士が噛合してシャ
フトが回転し、ロータンクから放水が行われる。 【0035】本発明では、このモータにより回動したシ
ャフトをばねによって元の位置に戻すように付勢してい
る。このばねの付勢力は摺動子とリングプレートを介し
て従動側ギヤに伝達される。この摺動子は、ハウジング
内面の溝に摺動自在に装着されている。 【0036】本発明では、リングプレートがこの溝のほ
ぼ全体を覆うように構成されているため、仮にばねに折
損が生じても摺動子が溝の外に外れ出すことが無い。 【0037】 【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。第1図は本発明の実施の
形態に係るロータンクのハンドル装置のハンドル戻し機
構の分解斜視図であり、第2図はこのハンドル戻し機構
の正面図である。 【0038】このロータンクのハンドル装置では、従動
側欠歯ギヤ36と一体に円形のリングプレート40Aが
設けられている。 【0039】該従動側欠歯ギヤ36、リングプレート4
0A及びスピンドル44は常に一体に回転する。 【0040】このリングプレート40Aは、該欠歯ギヤ
36と同軸的に配置されており、その外径は、第2図に
示すように、ハウジングベース16の内面から突設され
た環状部79と円弧状部80との間の溝82のほぼ全体
を全周にわたって覆いうる大きさとなっている。このリ
ングプレート40Aの外周面から所定の位相間隔にて放
射方向に1対の凸段部68A、70Aが突設されてい
る。 【0041】前記溝82内には、該溝82に沿って湾曲
した円弧形状の摺動子72A、74Aが挿入されてい
る。この摺動子72A、74Aの長手方向の一端側(以
下、該一端側を該摺動子72A、74Aの先端側を称
し、他端側を後端側と称することがある。)の外周面か
らそれぞれハウジングベース16の内面に沿って該溝8
2の外周縁よりも外側に張り出した鍔状突片84A、8
6Aが設けられている。また、該摺動子72A、74A
の後端部同士は引張コイルばね92によって連結されて
いる。この摺動子72A、74Aは該鍔状突片84A、
86Aが前記円弧状部80の長手方向の端部80a、8
0bと対面することにより、該溝82内での周方向移動
範囲を規制されている。即ち、突片84A、86Aと端
部80a、80bとがストッパ部を構成しており、摺動
子72Aは鍔状突片84Aが端部80aに当接するとそ
れ以上第1,2図の上方向へは移動できず、摺動子74
Aは鍔状突片86Aが端部80aに当接するとそれ以上
第1,2図の上方向へは移動できない。 【0042】該鍔状突片84A、86Aは、第2図を示
すように、溝82を覆ったリングプレート40Aの外周
面よりもさらに該溝82の外側に張り出している。この
鍔状突片84A、86Bに爪76A,78Aがリングプ
レート40A側に突設されている。これらの爪76A,
78Aが前記凸段部68A、70Aと係合可能とされて
いる。該爪76A、78Aと凸段部68A、70Aと
が、リングプレート40Aと摺動子72A、74Aとを
連動させる係合部を構成している。 【0043】このハンドル装置のその他の構成は前記第
3〜9図のハンドル装置と同一であり、図示以外の構成
は第3〜9図の通りである。そして、以下の説明におい
て第3〜9図と同一符号は第3〜9図と同一部分を示し
ている。 【0044】このロータンクのハンドル装置において
は、リングプレート40Aの凸段部68A、70Aが摺
動子72A、74Aの爪76A、78Aに係合している
ので、リングプレート40Aが第2図において時計回り
方向に回転すると、摺動子72Aは引張コイルばね92
を引き伸ばしながら時計方向に溝82内を移動する。リ
ングプレート40Aに加えられている力が開放される
と、ばね92の引張力によって摺動子72Aが元の状態
に復帰し、リングプレート40Aも元の姿勢に戻る。逆
に、リングプレート40Aが第2図の反時計方向に回転
すると、凸段部70が爪78Aを押して摺動子74Aを
反時計回り方向に引張り、摺動子74Aがばね92を引
き伸ばしながら反時計回り方向に溝82内を移動する。
そして、リングプレート40Aに加えられている力が開
放されると、ばね92の引張力によって摺動子74Aが
元の位置に戻り、かつリングプレート40Aも元の姿勢
に戻る。 【0045】従って、ハンドル50又はモータ20によ
りスピンドル44が回動操作された後、該ハンドル50
又はモータ20からの回動力が解除され、該スピンドル
44の復帰方向への回動が許容された状態となると、摺
動子72A又は74Aを介して引張コイルばね92によ
ってリングプレート40Aに該復帰方向の回動力が与え
られ、この回動力によりスピンドル44が復帰回動す
る。 【0046】なお、この引張コイルばね92からリング
プレート40Aに与えられる回動力は補助的なものであ
り、該スピンドル44は、ハンドル50又はモータ20
からの回動力が解除されると、主として線状体100を
介してアーム部44aに作用するフロート弁の引下げ力
によって復帰回動する。そのため、仮に引張コイルばね
92が経時劣化等の原因により折損しても、該スピンド
ル44の復帰回動の支障とはならない。 【0047】このロータンクのハンドル装置にあって
は、溝82の全体が全周にわたってリングプレート40
によって覆われている。これにより、該溝82内に保持
された摺動子72A、74Aは、引張コイルばね92が
折損して互いに拘束し合うことができなくなった場合で
も、該溝82の外部に外れ出すことが確実に防止され
る。 【0048】 【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によると、引
張コイルばねが破損しても摺動子が溝から外れ出すこと
のないハンドル戻し機構を備えたロータンクのハンドル
装置が提供される。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態に係るロータンクのハンド
ル装置の要部分解斜視図である。 【図2】第1図のハンドル装置の要部正面図である。 【図3】従来例に係るロータンクのハンドル装置を示す
縦断面図である。 【図4】第3図のハンドル装置内部の構成図である。 【図5】第3図のハンドル装置の要部斜視図である。 【図6】第3図のハンドル装置の要部分解斜視図であ
る。 【図7】第3図のハンドル装置の要部正面図である。 【図8】第3図のハンドル装置の電気回路図である。 【図9】第3図のハンドル装置の別の要部正面図であ
る。 【符号の説明】 10 ロータンク 12 ハウジング 14 ハウジングカバー 14a ねじ付カラム 16 ハウジングベース 18 断熱材 20 モータ 40,40A リングプレート 44 スピンドル 50 ハンドル 66 切欠部 68,70 段部 68A,70A 凸段部 72,72A,74,74A 摺動子 76,76A,78,78A 爪 79 環状部 80 円弧状部 82 溝 84,84A,86,86A 鍔状突片 92 引張コイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 伸幸 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 池川 直 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 矢島 達造 埼玉県さいたま市原山2−33−8−7− 301 Fターム(参考) 2D039 EA03 FD01

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ロータンクに取り付けられるハウジング
    と、 該ハウジングを貫通して設けられており、先端側がロー
    タンク側壁の外部に突出し、後端側がロータンク内部に
    位置し、該後端側に弁引上用の線状体が連結されるシャ
    フトと、 該シャフトの先端に固定されたシャフト手回し用のハン
    ドルと、 モータ及び該モータの回転を前記シャフトに伝達する動
    力伝達機構を有するシャフト電動装置と、を備えたロー
    タンクのハンドル装置であって、該動力伝達機構は、前
    記シャフトに連動する従動側ギヤと、 前記モータに連動しており該従動側ギヤに噛合しうる駆
    動側欠歯ギヤと、 該従動側ギヤと一体に回転するリングプレートと、 該ハウジングの内面に該シャフトの周方向に延設された
    環状の溝と、 該溝内に配置され、該溝に沿って摺動自在な1対の摺動
    子と、 これらの摺動子の間に架設され、該摺動子同士を接近方
    向に付勢しているばねと、 該溝の縁部から突設されており、該摺動子が当接するこ
    とにより該摺動子の移動範囲を規制するストッパ部と、 該摺動子と前記リングプレートとを連動させるために該
    摺動子及びリングプレートに設けられた係合部とを備え
    てなるロータンクのハンドル装置において、 該リングプレートは該溝のほぼ全体を覆う大きさを有し
    ていることを特徴とするロータンクのハンドル装置。
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