JP3765385B2 - 負荷部材の位置保持機構およびバルブ駆動装置ならびにバルブ駆動装置の駆動方法 - Google Patents

負荷部材の位置保持機構およびバルブ駆動装置ならびにバルブ駆動装置の駆動方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、便器に洗浄水を流すための便器洗浄装置の排水バルブの開閉制御を行うバルブ駆動装置等に用いられる負荷部材の位置保持機構およびバルブ駆動装置ならびにバルブ駆動装置の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、タンク内のバルブをモータで開閉駆動することにより、タンク内の洗浄用水を、大・小の2段階のいずれかの量となるように自動で便器に流す自動洗浄水供給装置が種々提案されている。例えば、特開平8−311956号公報記載の自動洗浄装置の駆動装置は、図6に示すように、ハウジング101と、ハウジング101内に配置されたモータ102と、駆動歯車103が固定された出力軸104と、モータ102の駆動力を駆動歯車103に伝達する伝達歯車列105と、から主に構成されている。
【0003】
出力軸104は、ハウジング101内を貫通してその両側がハウジング101から突出するようになっている。この出力軸104は、モータ102の回転駆動力によって双方向に回転駆動される。出力軸104のハウジング101から突出している部分の一側には、操作ハンドル(図示省略)が取り付けられている。一方、他端側は、タンク(図示省略)内に突出するようになっており、この突出部分にはタンク内のバルブ(図示省略)が吊り下げられている。
【0004】
伝達歯車列105は、モータ102の出力軸102aに固定されたウォーム107と噛み合うウォームホイール108を一側に形成すると共に、他側に小歯車109を形成した伝達歯車110と、小歯車109に常時係合し小歯車109の周囲を公転する遊星歯車111と、小歯車109と遊星歯車111とを互いに回転自在に係合し合うように連結する連結レバー112と、から構成されている。
【0005】
このように構成された駆動装置は、モータ102を所定の方向に駆動させると、その駆動力がウォーム107からウォームホイール108に伝達され、ウォームホイール108と小歯車109が一体的に、図6における矢示A1方向に回転する。すると、この小歯車109に係合している遊星歯車111が、小歯車109の回転方向(矢示A1)に伴って小歯車109の周囲を、矢示B1方向に公転(移動)し、駆動歯車103に係合する。これによって、駆動歯車103が、モータ102の駆動力を受けて出力軸104と一体的に矢示C1方向に回転し、大洗浄用の洗浄水がタンクより流出するようになっている。なお、このとき、出力軸104に吊り下げられたバルブの自重(負荷)又はバネ等の付勢手段により、駆動歯車103は、矢示C2方向に付勢された状態であり、この付勢力に打ち勝ちながらモータ102の駆動力によって矢示C1方向に回転することとなる。
【0006】
また、この駆動装置は、モータ102を逆回転させると、上述した動作とは反対方向に動作する。すなわち、小歯車109は、矢示A2方向に回転し、遊星歯車111は、矢示B2方向に公転(移動)して駆動歯車103に係合する。これによって、駆動歯車103が、モータ102の駆動力を受けて出力軸104と一体的に逆回転し、小洗浄用の洗浄水がタンクより流出するようになっている。
【0007】
このように、上述した駆動装置は、遊星歯車111がモータ102の回転方向に伴って小歯車109の周囲を公転し、その回転力を駆動歯車103に伝達するようになっているので、モータ102の正逆双方向の回転力が出力軸104に伝達可能となり、一方向への回転を大洗浄用、他方向への回転を小洗浄用とすることができる。なお、遊星歯車111を駆動歯車103に係合しない位置に停止させると、モータ102と出力軸104との関係は断絶される。そのため、出力軸104を操作する操作レバー(図示省略)は、モータ102に対してフリーとなり、手動で操作レバーを回動させて、大洗浄もしくは小洗浄用の洗浄水を流すことも可能となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の駆動装置においては、駆動制御が複雑で高価なものとなってしまう。すなわち、遊星歯車111を公転させて駆動歯車103に噛合させ、駆動歯車103を所定角度回転させることによりバルブを開放させた後、その開放状態を保持するためにモータ102を所定時間停止させ、さらにその後バルブを閉めるためモータ102を逆回転させる必要がある。開放させたままでは、洗浄水が流出し続けることとなるためであり、その流出を所定時間後に阻止する必要があるためである。このため、大洗浄/小洗浄のいずれの場合に、モータ駆動、モータ停止及びモータ逆回転という制御をする必要があり、その制御回路が複雑なものとなる。しかも、この制御装置を備えるためのスペースも必要となるため、装置が大型化してしまうという問題も生じる。
【0009】
本発明の目的は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、特に複雑な制御装置を必要とせず、簡単な構成で負荷部材の回動位置における位置保持を可能とした負荷部材の位置保持機構およびバルブ駆動装置ならびに駆動方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明の負荷部材の位置保持機構は、駆動源としてのモータと、このモータの駆動力を出力軸に伝達するための伝達歯車列とを有し、出力軸に連結された負荷部材の力に抗して出力軸を回動させた位置にて出力軸を介して負荷部材を位置保持する負荷部材の位置保持機構において、伝達歯車列は、遊星歯車と、この遊星歯車によって駆動される従動歯車とを有し、この従動歯車は、回転中心から半径方向に等距離に形成された歯部で構成される外歯区間と、遊星歯車の公転軌跡に沿った歯部で構成される内歯区間とを備え、遊星歯車が外歯区間と噛合する際にはその噛合位置にて遊星歯車が自転をし、これによって従動歯車を回転させることにより出力軸を回動させると共に、遊星歯車が内歯区間と噛合する際にはその内歯区間を公転しながら移動することによりその移動期間において従動歯車を回転させずに位置保持し、これによって出力軸を介して負荷部材の位置保持を行うことを特徴としている。
【0011】
上述の発明によれば、遊星歯車と従動歯車の外歯区間とが噛合している間においては、遊星歯車の回転を受けて従動歯車が回転しこれによって出力軸が回転する。また、遊星歯車と従動歯車の内歯区間とが噛合している間においては、遊星歯車が従動歯車の内歯区間に沿って公転移動するため、従動歯車及び出力軸は回転せずに位置保持される。このように構成されているため、特に複雑な駆動制御をすることなく、モータを一方向に駆動するだけで、上述した2つの動作(出力軸の回転、回転後の位置での保持)を行うことができる。加えて、遊星歯車の公転動作を利用して位置保持を行うようにしているため、各部材の動きに無理が無く滑らかな動作となり、不必要な音の発生もない。
【0012】
また、本発明は、上述の負荷部材の位置保持機構において、遊星歯車が内歯区間と係合した状態からさらに遊星歯車の公転移動を継続することにより、内歯区間との噛合が解除し、これによって負荷部材の位置保持が解除され当該負荷部材が自身に課された負荷によって回動前の位置に戻ることを特徴としている。そのため、特に複雑な駆動制御をすることなく、上述の2つの動作に加えて、さらに3つめの動作となる回動前位置への戻し動作も行うことができる。
【0013】
また、本発明のバルブ駆動装置は、請求項1または2記載の負荷部材の位置保持機構における出力軸の回動動作を利用してバルブを閉状態から開状態への移行を、負荷部材の位置保持状態を利用してバルブの開状態保持を、それぞれ行うようにしている。そのため、複雑な制御装置が不要なバルブ駆動装置となる。
【0014】
また、本発明のバルブ駆動装置の駆動方法は、洗浄用水供給用タンクのバルブを開閉するバルブ駆動装置の駆動方法において、駆動源としてのモータと、遊星歯車及び遊星歯車によって駆動される従動歯車とを備えモータの駆動力を出力軸に伝達するための伝達歯車列とを設け、従動歯車は、回転中心から半径方向に等距離に形成された歯部で構成される外歯区間と、遊星歯車の公転軌跡に沿った歯部で構成される内歯区間とを備え、遊星歯車が外歯区間と噛合する際にはその噛合位置にて遊星歯車が自転をし、これによって従動歯車を回転させることにより出力軸を回動させる動作を利用してバルブを閉状態から開状態へ移行する第1の工程と、遊星歯車が内歯区間と噛合する際にはその内歯区間を公転しながら移動することによりその移動期間において従動歯車を回転させずに位置保持する動作を利用してバルブの開状態を保持する第2の工程と、遊星歯車が内歯区間と係合した状態からさらに遊星歯車の公転移動を継続することにより、内歯区間との噛合が解除し、これによって負荷部材の位置保持が解除される動作を利用してバルブを開状態から閉状態へ移行する第3の工程とを有し、モータの駆動開始により第1の工程、第2の工程および第3の工程の順に実施することを1サイクルとし、第3の工程終了後にモータの駆動が停止することを特徴としている。そのため、複雑なモータの駆動制御を不要とし、かつ使用時に不必要な音がせず、しかも駆動開始のスイッチ等をオンするだけで、一連の動作がスムーズに行われる駆動方法となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態における負荷部材の位置保持機構を、洗浄水供給用タンクのバルブを開閉するバルブ駆動装置に組み込んだものとして、図1から図5に基づき以下に説明する。なお、本実施の形態では、負荷部材の位置保持機構をバルブ駆動装置内に組み込んだ例を説明するが、この例に限らず、本発明の負荷部材の位置保持機構は、他の装置、たとえば換気扇のシャッターを駆動するための駆動装置等、負荷部材の引き上げた状態や回動させた状態の位置で位置保持するものに種々適用できるものとなっている。
【0016】
図1及び図2に示すように、負荷部材の位置保持機構を内蔵したバルブ駆動装置1は、ケース2と、このケース2内に配置された駆動源としてのモータ3及びモータ3の駆動力を出力軸4に伝達するための伝達歯車列5を有している。そして、ケース2には、ロータンク8の底部近傍に備えられた負荷部材となるバルブ(図示省略)に連結された操作軸6と、この操作軸6を手動で回動させるための操作ハンドル7とが、それぞれ回動自在に支持されている。
【0017】
操作軸6は、伝達歯車列5の最終段歯車となる従動歯車40に対して止め輪10によって軸方向に抜け止めされていると共に、出力軸4に対して回転方向に一体的に動作可能に係合している。なお、後述するように、操作軸6は、出力軸4に対してスライド移動可能で、このスライド移動によって回転方向における係合を外せるようになっている。これについては、後で詳述する。また、操作ハンドル7は、ブッシュ9を介して出力軸4に一体的に固定されている。
【0018】
本実施の形態の負荷部材の位置保持機構を用いたバルブ駆動装置は、出力軸4と一体的に回動する操作軸6に連結されたバルブの負荷力に抗して出力軸4を回動させることにより、バルブを閉状態から開状態へ移行するものとなっている。この動作により、洗浄タンク内の洗浄水を便器へ供給する。また、その回動位置にて出力軸4を介して操作軸6の回動位置を保持することによりバルブの開状態を保持するものとなっている。この動作により、洗浄タンク内の洗浄水を所定量便器へ供給する。また、モータ3から出力軸4側への駆動力の伝達を断つことにより、バルブの開状態保持の解除を行い、これによってバルブを開状態から閉状態へ移行させるものとなっている。これによって、洗浄タンク内の洗浄水の供給を停止する。
【0019】
加えて、本実施の形態の位置保持機構を用いたバルブ駆動装置は、上述のバルブの閉状態から開状態への移行を第1の工程とし、開状態保持を第2の工程とし、開状態から閉状態への移行を第3の工程として、これらを第1,2,3の工程の順に実施することを1サイクルとし、第3の工程終了後に、モータ3の駆動を停止して動作初期状態へ戻すように一連の動作を駆動制御される。以下、この動作を実現するための構成について説明する。
【0020】
ケース2は、所定の深さを備えた略矩形カップ形状のケース本体21と、ネジ22によってネジ止め固定された略平板状のケース蓋体23から構成される。なお、ケース蓋体23の外周端近傍には、ケース本体21の解放端側部分に沿ってその内側に当接するガイド壁23bが設けられている。そして、このガイド壁23bをケース本体21の側壁の内側に当接させながらケース本体21の内部方向に挿入することにより、ケース本体21に対するケース蓋体23の位置決めがなされる。ケース本体21は、操作軸6を回動自在に支持する筒状部21aを有している。また、ケース蓋体23は、操作ハンドル7を回動自在に支持する筒状部23aを有している。なお、ケース本体21とケース蓋体23とは、両筒状部21a,23aが同軸上となるように一体化される。
【0021】
このようにして形成されたケース2の外側におけるケース本体21とケース蓋体23との境目の部分には、溝25が形成されている。この溝25は、ケース本体21の解放端近傍に径方向外側に突出するように設けられた鍔部21dと、ケース蓋体23の上述のガイド壁23bより径方向外側に延出された延出鍔部23dとから構成されている。溝25は、当該バルブ駆動装置1をロータンク8に取り付けるための部位となっており、この溝25でロータンク8に形成される開口部を挟み込むことにより当該バルブ駆動装置1がロータンク8に取り付けられる。この構成により、ケース2の一部、すなわち図1において右端の部分がロータンク8の外部に突出するようになっている。
【0022】
なお、モータ3の端子部3bには、リード線13aの一端が接続され、このリード線13aの他端はケース蓋体23に設けられたリード線引き出し口14を介してケース2の外側に引き出されている。また、後述するスイッチ55にはリード線13bの一端が接続され、このリード線13bの他端は、リード線13aと同様、ケース蓋体23に設けられたリード線引き出し口14を介してケース2の外側に引き出されている。リード線引き出し口14は、当該バルブ駆動装置1をロータンク8に取り付けた際に、上述したようにロータンク8の外側に突出された部位に配置される。そのため、取付後の各リード線13a,13bの引き回しが容易となる。
【0023】
駆動源としてのモータ3は、双方向回転可能なものとなっている。このモータ3は、ケース2のケース本体21内に設けられたモータ収納部26内に配置され、ケース蓋体23に形成されたモータ押さえ部27にその側面を当接させており、これによってケース2内の所定の位置に載置される。このモータ3のモータ出力軸3aには、伝達歯車列5の初段歯車となるウォーム31が連結固定されている。
【0024】
伝達歯車列5は、ウォーム31と、ウォームホイール32と、ウォームホイール32と一体の小ピニオン32aに噛合する駆動歯車33と、この駆動歯車33に一体の太陽歯車34と、この太陽歯車34に噛合しその周囲を公転すると共に自転も可能な遊星歯車35と、太陽歯車34と遊星歯車35とを連結する連結アーム36と、遊星歯車35に係脱可能な従動歯車40とから構成されている。そのため、モータ3が駆動されると、その駆動力がウォーム31、ウォームホイール32、駆動歯車33に伝達され、この駆動歯車33と一体的に太陽歯車34が回転する。
【0025】
なお、連結アーム36は、一端が上述の駆動歯車33および太陽歯車34の回転中心となる軸15に回転自在に支持されており、他端は半径方向外側に延出されている。また、駆動歯車33と太陽歯車34との間には、両歯車33,34に摩擦摺動する摩擦摺動板37が配置されている。この摩擦摺動板37も、連結アーム36と同様、一端が軸15に回転自在に支持されており、他端は半径方向外側に延出されている。これら連結アーム36および摩擦摺動板37は、太陽歯車34に対してグリスの粘性等により摩擦摺動するように構成されている。
【0026】
摩擦摺動板37の他端近傍には、ピン38の下端が固定されている。そして、このピン38の上端は、連結アーム36の他端近傍に固定されている。このため、連結アーム36は、駆動歯車33および太陽歯車34の回転に応じて摩擦摺動板37と一体的に揺動するようになっている。上述した遊星歯車35は、この連結アーム36の他端側及び摩擦摺動板37の他端側にその両端を固定されたピン38に回転自在に支承されている。そのため、遊星歯車35は、後述する従動歯車40の外歯区間41と噛合している状況以外の場合には、連結アーム36および摩擦摺動板37の動作と共に太陽歯車34の周囲を公転する。また、遊星歯車35は、従動歯車40の外歯区間41と噛合している場合は、その噛合位置にて自転するようになっている。このとき、連結アーム36および摩擦摺動板37は、太陽歯車34に対して滑るようになっており、公転(揺動)はなされないようになっている。
【0027】
従動歯車40は、図2に示す状態時において、上述した遊星歯車35と係合可能な位置に配置される外歯区間41と、この外歯区間41の周方向における両側にそれぞれ配置された内歯区間42a,42bと、外歯区間41と内歯区間42aとの切り換えを滑らかにするための切り換え区間43aと、外歯区間41と内歯区間42bとの切り換えを滑らかにするための切り換え区間43bとを備えている。なお、図2に示す状態は、後述するように、本実施の形態のバルブ駆動装置1が一連の動作を終了しモータ3の駆動が停止する原点位置を示している。
【0028】
外歯区間41は、その回転中心から半径方向に等距離に形成された歯部で構成されたものとなっている。外歯区間41は、図2に示す原点位置状態において、その円弧の一部が上述の遊星歯車35の回転軌跡上に完全に交差するように配置されている。この構成により、遊星歯車35は、図2において矢示X1方向に公転する場合、自らの公転軌跡とこの原点位置状態における外歯区間41との交点A1にて外歯区間41と噛合し、かつ、これ以上の矢示X1方向への移動を従動歯車40によって阻止される(図3参照)。このため、図3に示すように、遊星歯車35は、この交点A1にて外歯区間41と噛合した状態で自転し、これによって従動歯車40が矢示Y1方向に回転するようになっている。そして、この回転動作に伴って、従動歯車40と出力軸4とが一体的に回転し、操作軸6に連結されたバルブを閉状態から開状態へ動作させる。なお、本実施の形態では、この矢示Y1方向への回転を利用して、洗浄タンク内の洗浄水を大量に便器に供給し、これを大洗浄用とする。
【0029】
一方、遊星歯車35は、図2において矢示X2方向に公転する場合、自らの公転軌跡とこの原点位置状態における外歯区間41との交点A2にて外歯区間41と噛合し、かつ、これ以上の矢示X2方向への移動を従動歯車40によって阻止される(図示省略)。このため、遊星歯車35は、この交点A2にて外歯区間41と噛合した状態で自転し、これによって従動歯車40が矢示Y2方向に回転するようになっている。そして、この回転動作に伴い、従動歯車40と出力軸4とが一体的に回転し、操作軸6に連結されたバルブを閉状態から開状態へ動作させる。なお、本実施の形態では、この矢示Y2方向への回転を利用して、洗浄タンク内の洗浄水を少量便器に供給し、これを小洗浄用とする。
【0030】
また、上述した外歯区間41の周方向両側に配置された内歯区間42a,42bは、遊星歯車35の公転軌跡に沿った歯部で構成されたものとなっている(図4参照)。内歯区間42aは、上述の図2に示す原点位置状態から遊星歯車35が矢示X1方向に公転し、外歯区間41と噛合して自転し、これによって従動歯車40が矢示Y1方向に回転すると、遊星歯車35と噛合し始めるものとなっている。この噛合時、内歯区間42aは、遊星歯車35の公転軌跡に沿って形成されているため、遊星歯車35の矢示X1方向への公転を阻止しない。したがって、遊星歯車35は、内歯区間42aと噛合し始めると、内歯区間42aに沿って公転移動を再開する(図4中矢示Z1参照)。
【0031】
このように遊星歯車35が、従動歯車40の内歯区間42aに噛合しながら公転移動する間、従動歯車40はそれ以上は回転せず逆にこの公転移動に伴って原位置方向に徐々に戻される。この従動歯車40が、後述するように、バネ50によって原位置方向に付勢されているためである。したがって、この遊星歯車35の公転移動の間、従動歯車40はバルブを開放しきった状態から少しずつ原位置に戻されながらも開放状態を維持するように動作する。
【0032】
そして、遊星歯車35が内歯区間42aの所定位置まで移動すると、遊星歯車35とこの内歯区間42aとの噛合が解除する。なお、この噛合が解除される位置は、内歯区間42aのうちのどこでも良い。すなわち、終点部分でなくても良い。本実施の形態では、噛合が解除される位置を内歯区間42aの終点部分ではなく途中位置とし、遊星歯車35と実際には噛合しない余分な歯部を内歯区間42aの噛合解除位置以降の部分に設けている。
【0033】
上述した遊星歯車35と内歯区間42aとの噛合解除によって、バルブの負荷力と付勢力により操作軸6は回動前の元の位置(図2及び図3参照)に戻る。なお、遊星歯車35は、この噛合が解除した後も、後述するスイッチ55が連結アーム36に設けられた凸部36aによって切り換えられてモータ3の駆動が停止するまで公転し続ける。
【0034】
一方、内歯区間42bは、上述の図2に示す原点位置状態から遊星歯車35が矢示X2方向に公転し、外歯区間41と噛合して自転し、これによって従動歯車40が矢示Y2方向に回転すると、遊星歯車35と噛合し始めるものとなっている。この噛合時、内歯区間42bは、上述の内歯区間42aと同様、遊星歯車35の公転軌跡に沿って形成されているため、遊星歯車35の矢示X2方向への公転を阻止しない。したがって、遊星歯車35は、内歯区間42bと噛合し始めると、内歯区間42bに沿って公転移動を再開する。
【0035】
このように遊星歯車35が、従動歯車40の内歯区間42bに噛合しながら公転移動する間、従動歯車40はそれ以上は回転せず逆にこの公転移動に伴って原位置方向に徐々に戻される。この従動歯車40が、後述するように、バネ50によって原位置方向に付勢されているためである。したがって、この遊星歯車35の公転移動の間、従動歯車40はバルブを開放しきった状態から少しずつ原位置に戻されながらも開放状態を維持するように動作する。
【0036】
そして、遊星歯車35が内歯区間42bの所定位置まで移動すると、遊星歯車35とこの内歯区間42bとの噛合が解除する。なお、この噛合が解除される位置は、内歯区間42bのうちのどこでも良い。すなわち、終点部分でなくても良い。本実施の形態では、噛合が解除される位置を内歯区間42bの終点部分ではなく途中位置とし、遊星歯車35と実際には噛合しない余分な歯部を内歯区間42bの噛合解除位置以降の部分に設けている。
【0037】
上述した遊星歯車35と内歯区間42aとの噛合解除によって、バルブの負荷力と付勢力により操作軸6は回動前の元の位置(図2及び図3参照)に戻る。なお、遊星歯車35は、この噛合が解除した後も、後述するスイッチ55が連結アーム36に設けられた凸部36aによって切り換えられてモータ3の駆動が停止するまで公転し続ける。
【0038】
なお、上述したように、外歯区間41と内歯区間42aとの間には、その噛合の切り換えを滑らかにするための切り換え区間43aが設けられている。この切り換え区間43aは、回転半径および回転モジュールならびに歯数等が適宜設定されたものとなっており、切り換えを滑らかにすると共に、噛合の外れを防止するものとなっている。また、外歯区間41と内歯区間42bとの間には、その切り換えを滑らかにするための切り換え区間43bが設けられている。その役割等は、もう一つの切り換え区間43aと同様である。
【0039】
そして、上述の従動歯車40の回転中心位置には、この従動歯車40に対して一体回転可能に係合されていると共に、外力X(図1参照)によって軸方向に移動可能で、かつこの移動によって従動歯車40との係合が解除可能となっている出力軸4が配置されている。この出力軸4は、上述の操作軸6に対し回転方向において一体的に動作するように連結されている。このため、従動歯車40と出力軸4とが一体化している状況下においては、モータ3の駆動力が上述の伝達歯車列5を介して出力軸4に伝達されると、その駆動力が操作軸6にも伝達されるようになっている。
【0040】
従動歯車40の構成について、さらに詳述する。
【0041】
従動歯車40の一側の面には、具体的には操作ハンドル7側の面(図1において右側の面)に、操作ハンドル7側に延出された円筒部45が設けられている。なお、円筒部45の内周面は、円筒面に形成されている。この円筒部45の内周側に形成された凹部は、歯車面を超えてさらに深い凹部になっている。そして、その歯車面より深い部位、すなわちこの凹部の底面側の部位は、その内周面が小判型形状となっている。この小判型形状の内周面は、出力軸4の小判型鍔部51と回転方向において係合する一方、軸方向においては係合しない。そのため、出力軸4を操作ハンドル7側へ図1において矢示X方向に手動等で引っ張ると、出力軸4は軸方向にスライド移動する。これによって、出力軸4の小判型鍔部51が円筒状の内周面を備えた円筒部45側に引き出され、出力軸4は従動歯車40に対してフリーとなり自在に回転可能となる。
【0042】
この構成は、上述の遊星歯車35と従動歯車40とが噛合した状態時に停電等が発生し、その状態でモータ3の駆動が停止してしまった場合に、遊星歯車35と従動歯車40との噛合を解除し、出力軸4をモータ3側に対してフリーにすることで、手動等でバルブを閉じることができるようにするためのものである。このように手動等でバルブを閉じることができるように構成しないと、停電等が発生した際に洗浄水が流れ続けてしまう不具合が生じるからである。
【0043】
また、上述の円筒部45の内側には、一端が従動歯車受け溝28の底面に当接し、他端が出力軸4の小判型鍔部51に当接しているコイルバネ60が配置されている。このコイルバネ60は、小判型鍔部51を操作軸6側に付勢することにより出力軸4全体を操作軸6側に付勢している。この構成は、停電等が発生し上述したように手動等でバルブを閉じた後にモータ3の再駆動をした場合、遊星歯車35と従動歯車40との噛合が外れ、従動歯車40が後述する回転復帰手段となるバネ50によって回転初期位置に復帰した際に、出力軸4を軸方向にスライドさせて出力軸4の小判型鍔部51を従動歯車40の小判型形状の内周にはめ込むためのものである。
【0044】
すなわち、出力軸4は、回転方向において操作軸6と一体となっているため、図1における矢示X方向に引っ張った後、フリーにしておけばバルブの負荷によって操作軸6と共に初期の回転位置に保持される。この出力軸4の初期の回転保持位置と従動歯車40の回転初期位置とが重なると、両者の小判型形状が一致するため、上述のコイルバネ60の付勢力によって出力軸4が従動歯車40側に押し込まれて両者が回転方向において係合し、その後は回転方向において一体となる。すなわち、上述のコイルバネ60は、従動歯車40の回転初期位置と出力軸4の回転初期位置とが一致した際に、出力軸4をスライド移動させて両者を係合復帰させるスライド復帰手段となっている。
【0045】
一方、従動歯車40の他側の面、具体的には操作軸6側の面(図1において左側の面)には、この従動歯車40を回転初期位置に回転復帰させる付勢手段となるバネ50を収納するバネ収納部48が設けられている。このバネ収納部48は、回転中心部側に形成された軸方向寸法の長い長円筒部48aと、この長円筒部48aの半径方向外側に配置され軸方向寸法が短くしかも略半円状に形成された短半円筒部48bとによって形成された溝で構成されている。なお、長円筒部48aの先端部分は、ケース2の筒状部21aの内部に形成された従動歯車受け用段部29に当接している。従動歯車40は、上述した筒状部45の先端部分およびこの長円筒部48aの先端部分によって、軸方向両端がケース2に当接される構成となっており、これによって軸方向に位置規制されている。
【0046】
また、短円筒部48bの半径方向内側には、この短半円筒部48に沿うようにケース2に形成されたバネ係止用壁16が配置されている(図5参照)。バネ50は、長円筒部48aに摩擦摺動可能に巻回され、かつ一端が半径方向外側に延出されている。図5(A)に示すように、このバネ50の延出部50aは、短半円筒部48bおよびバネ係止用壁16の開口部の一側に当接している。また、バネ50の他端も半径方向外側に延出され、この延出部50bが短半円筒部48bおよびバネ係止用壁16の開口部の他側に当接している。
【0047】
このように構成されたため、図5(B)に示すように、従動歯車40が矢示Y1方向に回転すると、バネ50の一端の延出部50aはバネ係止用壁16の開口部の一側にその回動を規制され、他端の延出部50bは回転する短半円筒部48bの開口部の他側に押されて回動する。これによって、バネ50には、従動歯車40をその回転方向(矢示Y1方向)とは逆の方向(矢示Y2方向)へ回動させようとする付勢力が発生する。
【0048】
また、図5(C)に示すように、従動歯車40が矢示Y2方向に回転すると、バネ50の他端の延出部50bはバネ係止用壁16の開口部の他側にその回動を規制され、一端の延出部50aは回転する短半円筒部48bの開口部の一側に押されて回動する。これによって、バネ50には、従動歯車40をその回転方向(矢示Y2方向)とは逆の方向(矢示Y1方向)へ回動させようとする付勢力が発生する。
【0049】
上述したように構成されたため、従動歯車40は、出力軸4に対して回転方向にフリーとなった場合は上述のバネ50の付勢力によって回転初期位置に復帰するようになっている。なお、従動歯車40は、遊星歯車35が噛合しておらず、モータ3に対してフリーでかつ操作軸6と一体回転可能な状態となっている場合は、操作軸6に連結されたバルブの負荷により操作軸6と一体的に回転し、これによって回転初期位置に復帰するようになっている。
【0050】
次に、バルブ駆動装置1が、バルブ閉状態から開放、この開放状態の保持及び開放状態から再び閉状態へという一連の動作が終了した後に、モータ3の駆動を停止するスイッチ55について説明する。
【0051】
スイッチ55は、図示しない制御回路にそれぞれ連結された弾性のある可動スイッチ片55aと固定スイッチ片55bから構成されている。このスイッチ55は、可動スイッチ片55aと固定スイッチ片55bが接触している状態をオン、接触していない状態をオフとしている。可動スイッチ片55aの先端部分は、上述した連結アーム36に形成された凸部36aの回転軌跡上に配置されている。そのため、上述した駆動歯車33および太陽歯車34の回転により連結アーム36の他端側が回動し、凸部36aが可動スイッチ片55aを固定スイッチ55bから引き離すように押し込むとスイッチ55が切り換わり、それまで駆動されていたモータ3が停止するようになっている。なお、この状態を示したのが、図2であり、この状態を遊星歯車35の原点位置としている。このように、遊星歯車35が原点位置にある状態は、上述したバルブは閉状態となっており、このバルブ駆動装置1自体の回動初期位置ともなっている。
【0052】
なお、本実施の形態では、遊星歯車35に噛合する噛合歯部20が、ケース2の内壁であって遊星歯車35の回転軌跡上となる位置に形成されている。この噛合歯部20は、遊星歯車35が上述の連結アーム36の揺動により原点位置に戻る際にこの遊星歯車35に噛合し、遊星歯車35に回転トルクを与えることにより公転を促すものとなっている。そして、このように遊星歯車35の公転を促すことにより、連結アーム36の揺動動作を確実なものとなり、この結果、連結アーム36の凸部36aで可動スイッチ片55aを確実に押し込むことが可能となる。この構成は、遊星歯車35を原点位置まで確実に動作させ、連結アーム36の凸部36aで確実にスイッチ55の切り換えをするためのものである。
【0053】
なお、本実施の形態では、遊星歯車35は上述の従動歯車40の内歯区間42a,42bとの噛合が外れた後、原点位置手前でケース2の噛合歯部20に噛合するまでの間、いずれの部材にも干渉しない。そのため、この間、遊星歯車35は回転せずに公転のみする。したがって、この間の動作は、遊星歯車35によるトルクロスが発生せず、その公転動作は非常に早い。したがって、遊星歯車35と内歯区間42a,42bの噛合が外れてバルブが開から閉に切り換わった後の状態から、遊星歯車35が原点位置まで移動してスイッチ55を切り換えモータ3の駆動を停止させるまでの動作時間は非常に早いものとなっており、節電効果も期待できる。
【0054】
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の実施の形態のバルブ駆動装置では、モータ3を双方向回転可能とし、その双方向回転をそれぞれバルブの開閉駆動に利用するようにしたが、モータ3は一方向回転のみ可能としても良く、また双方向回転としその一方の回転のみをバルブの開閉駆動に利用するようにしても良い。なお、その場合、上述の実施の形態のように、従動歯車40の外歯区間41の両側に内歯区間42a,42bを備える必要はなく、内歯区間はどちらか一方とすればよい。
【0055】
また、上述の実施の形態では、遊星歯車35が回転初期位置に復帰した際に、連結アーム36に設けられた凸部36aが可動スイッチ片55aを押圧することにより、スイッチ55を切り換えてモータ3の駆動を停止させるように構成したが、スイッチ55は特にこのようなメカニカルスイッチとしなくても良い。すなわち、例えば、光センサーを用い、連結アーム36や遊星歯車35に設けられた遮蔽物がその光センサーを横切ることによりスイッチが切り換わるような構成としても良い。
【0056】
なお、上述の実施の形態では、連結アーム36の凸部36aにより可動スイッチ55aを固定スイッチ片55bから確実に引き離すためのトルクを稼ぐ目的で、遊星歯車35に噛合する噛合歯部20をケース2の内壁に設けたが、可動スイッチ55aのバネ強度等によっては噛合歯部20は不要とすることができる。また、上述したようにメカニカルスイッチを不要とする場合は、可動スイッチ片55aを押圧しスイッチ55を確実に切り換えるためのトルクを稼ぐ必要がないため、当然ながら噛合歯部20を不要とすることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の負荷部材の位置保持機構によれば、モータと出力軸間に配置される伝達歯車列に、遊星歯車と従動歯車とを備え、この従動歯車に外歯区間と内歯区間とを設けることにより、遊星歯車が外歯区間と噛合する際に出力軸を回動させ、遊星歯車が内歯区間と噛合する際に出力軸の回転位置における位置保持を行うことを特徴としている。このように構成されているため、特に複雑な駆動制御をすることなく、モータを一方向に駆動するだけで、上述した3つの動作(出力軸の回転、回転後の位置での保持及び位置保持の解除)を行うことができる。また、位置保持時において、各部材がスムーズに動作した状態を維持しているため、不必要な衝突音等の音の発生もない。
【0058】
また、本発明のバルブ駆動装置は、上述の負荷部材の位置保持機構における出力軸の回動動作を利用してバルブを閉状態から開状態への移行を、負荷部材の位置保持状態を利用してバルブの開状態保持を、それぞれ行うようにしている。そのため、複雑な制御装置が不要で、かつ使用時に不必要な音のしないバルブ駆動装置となる。
【0059】
また、本発明のバルブ駆動装置の駆動方法は、上述の位置保持機構における出力軸の回動動作を利用してバルブを閉状態から開状態へ移行する第1の工程と、負荷部材の位置保持状態を利用してバルブの開状態を保持する第2の工程と、負荷部材の位置保持解除を利用してバルブを開状態から閉状態へ移行する第3の工程とを有し、モータの駆動開始により第1の工程、第2の工程および第3の工程の順に実施することを1サイクルとし、第3の工程終了後にモータの駆動が停止するようになっている。そのため、複雑なモータの駆動制御を不要とし、かつ使用時に不必要な音がせず、しかも駆動開始のスイッチ等をオンするだけで、一連の動作がスムーズに行われる駆動方法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における負荷部材の位置保持機構を用いたバルブ駆動装置の全体を示した縦断面図である。
【図2】図1のバルブ駆動装置の要部を示す平面図で、ケース蓋体を外した状態を示した図である。
【図3】図2の状態からモータを駆動して遊星歯車を所定位置まで公転させ、遊星歯車が従動歯車の外歯区間との噛合を開始した状態を示した動作説明図である。
【図4】図3の状態からさらにモータを駆動して遊星歯車をその所定位置にて自転させ、遊星歯車が従動歯車の内歯区間との噛合を開始した状態を示した動作説明図である。
【図5】図1に示したバルブ駆動装置の従動歯車の回動時における出力軸と一体の操作軸と回転復帰部材との関係を示した図で、(A)は回転初期位置における動作状態を、(B)は(A)から矢示Y1方向に従動歯車が回動した動作状態を、(C)は(A)から矢示Y2方向に従動歯車が回動した動作状態をそれぞれ示した図である。
【図6】従来の自動洗浄装置の駆動装置を示した内部構造図である。
【符号の説明】
1 バルブ駆動装置
3 モータ
4 出力軸
5 伝達歯車列
35 遊星歯車
40 従動歯車
41 外歯区間
42a,42b 内歯区間
43a,43b 切り換え区間

Claims (4)

  1. 駆動源としてのモータと、このモータの駆動力を出力軸に伝達するための伝達歯車列とを有し、上記出力軸に連結された負荷部材の力に抗して上記出力軸を回動させた位置にて上記出力軸を介して上記負荷部材を位置保持する負荷部材の位置保持機構において、上記伝達歯車列は、遊星歯車と、この遊星歯車によって駆動される従動歯車とを有し、この従動歯車は、回転中心から半径方向に等距離に形成された歯部で構成される外歯区間と、上記遊星歯車の公転軌跡に沿った歯部で構成される内歯区間とを備え、上記遊星歯車が上記外歯区間と噛合する際にはその噛合位置にて上記遊星歯車が自転をし、これによって上記従動歯車を回転させることにより上記出力軸を回動させると共に、上記遊星歯車が上記内歯区間と噛合する際にはその内歯区間を公転しながら移動することによりその移動期間において上記従動歯車を回転させずに位置保持し、これによって上記出力軸を介して上記負荷部材の位置保持を行うことを特徴とする負荷部材の位置保持機構。
  2. 前記遊星歯車が前記内歯区間と係合した状態からさらに前記遊星歯車の公転移動を継続することにより、前記内歯区間との噛合が解除し、これによって前記負荷部材の位置保持が解除され当該負荷部材が自身に課された負荷によって回動前の位置に戻ることを特徴とする請求項1記載の負荷部材の位置保持機構。
  3. 洗浄用水供給用タンクのバルブを開閉するバルブ駆動装置において、請求項1または2記載の負荷部材の位置保持機構における前記出力軸の回動動作を利用して上記バルブを閉状態から開状態への移行を、前記負荷部材の位置保持状態を利用して上記バルブの開状態保持をそれぞれ行うようにしたことを特徴とするバルブ駆動装置。
  4. 洗浄用水供給用タンクのバルブを開閉するバルブ駆動装置の駆動方法において、駆動源としてのモータと、遊星歯車及び遊星歯車によって駆動される従動歯車とを備え上記モータの駆動力を出力軸に伝達するための伝達歯車列とを設け、上記従動歯車は、回転中心から半径方向に等距離に形成された歯部で構成される外歯区間と、上記遊星歯車の公転軌跡に沿った歯部で構成される内歯区間とを備え、上記遊星歯車が上記外歯区間と噛合する際にはその噛合位置にて上記遊星歯車が自転をし、これによって上記従動歯車を回転させることにより上記出力軸を回動させる動作を利用して上記バルブを閉状態から開状態へ移行する第1の工程と、上記遊星歯車が上記内歯区間と噛合する際にはその内歯区間を公転しながら移動することによりその移動期間において上記従動歯車を回転させずに位置保持する動作を利用して上記バルブの開状態を保持する第2の工程と、上記遊星歯車が上記内歯区間と係合した状態からさらに上記遊星歯車の公転移動を継続することにより、上記内歯区間との噛合が解除し、これによって上記負荷部材の位置保持が解除される動作を利用して上記バルブを開状態から閉状態へ移行する第3の工程とを有し、上記モータの駆動開始により上記第1の工程、上記第2の工程および上記第3の工程の順に実施することを1サイクルとし、上記第3の工程終了後に上記モータの駆動が停止することを特徴とするバルブ駆動装置の駆動方法。
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