JPH082386Y2 - 扉装置 - Google Patents

扉装置

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JPH082386Y2
JPH082386Y2 JP7238892U JP7238892U JPH082386Y2 JP H082386 Y2 JPH082386 Y2 JP H082386Y2 JP 7238892 U JP7238892 U JP 7238892U JP 7238892 U JP7238892 U JP 7238892U JP H082386 Y2 JPH082386 Y2 JP H082386Y2
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JP7238892U
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JPH0635577U (ja
Inventor
清次 川久保
Original Assignee
株式会社川久保工業所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、扉体の周縁に気密室を
気密に閉塞する気密体を設けた扉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の扉装置としては、例えば
図5に示す構成、すなわち、所定温度に設定される保温
室41に開口された入口42を、図示しないヒンジにて開閉
自在に取り付けた扉体43にて気密に閉塞する構成が知ら
れている。
【0003】この図5に示す扉装置において、扉体43
は、直方体の例えば木材45にて長方形の周縁を構成する
形状に枠体46を組み、この枠体46に平板状の鋼板48a を
枠体46を包むように図示しないねじなどにて取り付け
る。そして、断熱材51を充填し、別の平板状の鋼板48b
間に断熱材51を挟持して、この鋼板48b の周縁を枠体46
を内包する鋼板48a の周縁に図示しないねじなどにて接
合して扉体43を厚板状に形成する。さらに、扉体43の一
面側の周縁に、気密体54の断面半球状の密着部55より一
連に突出する長方形の取付片部56を、鋼板48a ,48b を
介して枠体46にねじ52止めして気密体54を扉体43の周縁
に沿って取り付ける。そして、この扉体43を、気密体54
の密着部55が入口42の周縁部分に密着して保温室41を気
密に閉塞するように、保温室41の入口42にヒンジにて開
閉自在に取り付ける構成が採られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の扉装置においては、気密体54を扉体43に取り付ける
場合、気密体54の取付片部56を接合する鋼板48a ,48b
を介して枠体46にねじ52止めするため、取付作業が煩雑
となるとともに、経年使用により、取付片部56が特にね
じ52止め部分からちぎれるなどのおそれがある問題があ
る。
【0005】本考案は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、取付作業性を向上するとともに、気密体が損傷しに
くく交換が容易な扉装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の扉装置は、枠体
に表皮体が取り付けられ板状に形成され気密室の開口を
開閉自在に閉塞する扉体と、この扉体の周縁に前記気密
室の開口の周縁に接触し気密性を保持する気密体とを備
えた扉装置において、前記気密体は、係合部を有し、前
記枠体は、前記表皮体の周縁に形成される縁が挿入され
る表皮体係止部および前記気密体の係合部を係止する気
密体係止部をそれぞれ長手方向に沿って有し、前記枠体
の気密体係止部を長手方向に沿って露出して前記表皮体
の縁を前記枠体の表皮体係止部に挿入するとともに、こ
の露出した気密体係止部に前記気密体の係合部を係止し
て形成したものである。
【0007】
【作用】本考案の扉装置は、気密室の入口に開閉自在に
取り付けられる扉体を、枠体の表皮体係止部に枠体の気
密体係止部を長手方向に沿って露出するように表皮体の
縁を挿入するとともに、枠体の露出する気密体係止部に
気密体の係合部を係止して気密室を気密となるように気
密体を取り付けるので、気密体を別途の取付手段を用い
て取り付ける必要がなく容易に扉体を形成でき、気密体
を損傷することなく長期間気密性を維持したまま使用で
き、気密体の交換も容易である。
【0008】
【実施例】以下、本考案の扉装置の一実施例を図面に基
づいて説明する。
【0009】図2において、1は扉体で、この扉体1
は、例えば図示しない温度調節装置にて所定の温度に設
定される気密室としての保温室2を区画する壁に、床面
5から開口形成され図示しない被保温物を出し入れする
入口6を気密に閉塞するように取り付けられている。
【0010】そして、保温室2の壁4の入口6の周縁に
は、化粧枠8がねじ9にて取り付けられている。そし
て、両側に設けられた長手方向が上下方向に沿った化粧
枠8の一方の化粧枠8には、上下両端付近に2つのヒン
ジ11,11の一端側がそれぞれねじ12にて取り付けられて
いる。さらに、これらヒンジ11,11の他端側には、扉体
1が保温室2の入口6を開閉自在にねじ12止めされてい
る。
【0011】また、ヒンジ11,11の取り付けられていな
い側の上下方向の化粧枠8の略中央には、取付金具14が
ねじ15にて取り付けられている。さらに、扉体1には、
一端に取り付けられた図示しない軸にて他端が回動自在
に形成されたハンドル部18がねじ19止めされている。ま
た、このハンドル部18には、取付金具14に対応する位置
に、このハンドル部18の軸を中心に回動する際に連動し
て進退する爪部17が形成されている。
【0012】そして、このハンドル部18の爪部17が取付
金具14に係止されて、扉体1が保温室2の入口6を閉塞
するようになっている。また、入口6の床面5は、図1
に示すように、若干高くなるように段部20が形成されて
いる。
【0013】一方、扉体1は、図1に示すように、合成
樹脂などにより形成された直方体形状の枠部材22が長方
形の枠状に組み立てられ枠体23を形成している。そし
て、この枠体23に平板状の例えば鋼板などからなる表皮
体24a が、枠体23の側面部分を包むように周縁が断面コ
字状に折曲され、枠体23の内周縁にて一面を開口25する
平板箱状となるように、図示しないねじなどにて取り付
けられている。
【0014】また、この開口25側には、周囲が折り返さ
れ断面コ字状に周縁が略垂直に折曲され枠体23の外径よ
り小径の箱状に形成された内側に位置する表皮体24b
が、開口25を閉塞し枠体23の一面の一部が露出するよう
に、周縁が枠体23に取り付けられている。
【0015】そして、扉体1は、表皮体24a に内包され
る枠体23の一部が、枠体23に取り付けられている表皮体
24b の周縁より周方向の外方に向かって鍔状に突出し
て、断面凸字状の厚板状に形成されている。そして、こ
の扉体1内に、例えば発泡ウレタンなどの断熱材27が注
入され充填されている。
【0016】一方、枠体23を構成する枠部材22は、図1
および図4に示すように、例えば押し出し成形により中
空に形成され、中空の内部には厚さ方向に長手方向に沿
って補強壁部29が形成されている。また、枠部材22は、
表皮体24a が位置する側は平面状に形成され、表皮体24
b が取り付けられる側に、略中央に長手方向に沿って表
皮体係止部としての溝部31が形成されている。さらに、
この溝部31の長手方向両側に沿って溝部31の開口32方向
に開口33し、この開口33の周縁に向かって収束するよう
にテーパ状の気密体係止部としての係止凹部34が形成さ
れている。そして、この係止凹部が露出するように、溝
部31に表皮体24b の周縁が挿入され表皮体24b が固定さ
れている。
【0017】また、36は気密体で、この気密体36は、図
1および図3に示すように、可撓性を有した合成樹脂な
どより形成され、扉体1の枠体23が露出する側に面接触
する帯状の接合部37が形成されている。そして、この接
合部37の一面側には、長手方向に沿って略中央に先端に
向かって幅広となるように断面等脚台形状に突出する枠
部材22の係止凹部34に係合される係合部としての係合突
部38が一体的に形成されている。さらに、接合部37の他
面側には、断面円弧状に彎曲して突出する密着部39が一
体的に形成されている。
【0018】そして、気密体36は、図1に示すように、
扉体1の枠体23が露出する側に、気密体36の密着部39が
外方に向かって突出するように、係合突部38が枠部材22
の係合凹部34に係合されて、露出する枠体23を覆うよう
に扉体の周縁に沿って取り付けられている。
【0019】次に、上記実施例の動作を説明する。
【0020】まず、扉体1を開く動作については、扉体
1に取り付けられ一端に軸にて回動自在に軸支されたハ
ンドル部18を軸を中心に手前に引く。この際、ハンドル
部18の爪部17は、ハンドル部18の回動に連動してハンド
ル部18側に引っ込んで、保温室2の化粧枠8に取り付け
た取付金具14による係止が解除される。さらに、ハンド
ル部18を手前に引き、ヒンジ11を軸にして扉体1を回動
し、保温室2の入口6を開放する。
【0021】次に、扉体1を閉める動作については、ハ
ンドル部18を握持してヒンジ11を軸にして押動して回動
する。そして、ハンドル部18の爪部17が保温室2の化粧
枠8の取付金具14に当接し、さらに押動して、爪部17を
係止させる。この係止の際に、扉体1の鍔状部分に取り
付けた気密体36の密着部39が、化粧枠8および床面5の
段部20の前面に当接し、図1に示すように、弾性変形し
ながら密着する。
【0022】次に、上記実施例の作用を説明する。
【0023】表皮体24a ,24b にて内包され一部が露出
する枠体23を構成する枠部材22の溝部31に表皮体24b の
周縁を挿入し、枠部材22の露出する係止凹部34に気密体
36の係合突部38を係合して、気密体36を保温室2が気密
となるように取り付けたので、気密体36を別途ねじなど
の取付手段を用いて取り付ける必要がなく容易に扉体1
に取り付けることができ、取付作業性が向上できるとと
もに、部品点数を減少することによってコストを低減す
ることができる。また、別個のねじなどの取付手段にて
気密体36を取り付ける必要がないので、取付手段による
損傷を防止でき長期間気密性を維持したまま使用するこ
とができる。さらに、枠部材22の係止凹部34に気密体36
の係合突部38を係合させるのみで気密体36を容易に交換
できる。
【0024】なお、上記実施例において、枠部材22に係
止部としての断面凹状の係止凹部34を形成し、気密体36
に係合部としての断面凸状の係合突部38を形成して説明
したが、枠部材23に係止部として凸状の係止突部を形成
し、気密体に凹状の係合凹部を形成してもできる。
【0025】
【考案の効果】本考案の扉装置によれば、気密室の入口
に開閉自在に取り付けられる扉体を、枠体の表皮体係止
部に枠体の気密体係止部を長手方向に沿って露出するよ
うに表皮体の縁を挿入するとともに、枠体の露出する気
密体係止部に気密体の係合部を係止して気密室を気密と
なるように気密体を取り付けるので、気密体を別途の取
付手段を用いて取り付ける必要がなく容易に扉体に取り
付けることができ、気密体を損傷することなく長期間気
密性を維持したまま使用でき、気密体の交換も容易にで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の扉装置の一実施例を示す保温室を閉塞
した扉体の気密体の密着状態を説明する一部分を拡大し
た断面図である。
【図2】同上保温室を閉塞した状態の正面図である。
【図3】同上気密体の長手方向の断面図である。
【図4】同上枠部材の長手方向の断面図である。
【図5】従来の扉体の一実施例を示す保温室を閉塞した
扉体の気密体の密着状態を説明する一部分を拡大した断
面図である。
【符号の説明】
1 扉体 2 気密室としての保温室 6 開口である入口 23 枠体 24a ,24b 表皮体 31 表皮体係止部としての溝部 34 気密体係止部としての係止凹部 36 気密体 38 係合部としての係合突部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体に表皮体が取り付けられ板状に形成
    され気密室の開口を開閉自在に閉塞する扉体と、この扉
    体の周縁に前記気密室の開口の周縁に接触し気密性を保
    持する気密体とを備えた扉装置において、 前記気密体は、係合部を有し、 前記枠体は、前記表皮体の周縁に形成される縁が挿入さ
    れる表皮体係止部および前記気密体の係合部を係止する
    気密体係止部をそれぞれ長手方向に沿って有し、 前記枠体の気密体係止部を長手方向に沿って露出して前
    記表皮体の縁を前記枠体の表皮体係止部に挿入するとと
    もに、この露出した気密体係止部に前記気密体の係合部
    を係止して形成したことを特徴とする扉装置。
JP7238892U 1992-10-16 1992-10-16 扉装置 Expired - Lifetime JPH082386Y2 (ja)

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JP7238892U JPH082386Y2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 扉装置

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JP7238892U JPH082386Y2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 扉装置

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Publication Number Publication Date
JPH0635577U JPH0635577U (ja) 1994-05-13
JPH082386Y2 true JPH082386Y2 (ja) 1996-01-24

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