JPH08238610A - 化粧ポリマーセメントモルタル板の製造方法 - Google Patents

化粧ポリマーセメントモルタル板の製造方法

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JPH08238610A
JPH08238610A JP7044695A JP7044695A JPH08238610A JP H08238610 A JPH08238610 A JP H08238610A JP 7044695 A JP7044695 A JP 7044695A JP 7044695 A JP7044695 A JP 7044695A JP H08238610 A JPH08238610 A JP H08238610A
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cement mortar
transfer sheet
polymer cement
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JP7044695A
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Noboru Wakabayashi
昇 若林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常温転写により、表面上に鮮明な絵柄模様を
有する化粧ポリマーセメントモルタル板を生産性良く、
複数枚同時に製造する方法を提供することにある。 【構成】 転写シート基材の一方の面に、水不溶性樹脂
からなる剥離層及び印刷模様層を順次設けた転写シート
を作製する工程と、転写シートを真空成形法、もしくは
圧空成形法により内面に印刷模様層を有する流し込み成
形用型を成形する工程と、該流し込み成形用型に未硬化
のポリマーセメントモルタルを流し込んで硬化させる工
程と、前記転写シート基材を剥離する工程からなる化粧
ポリマーセメントモルタル板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築内外装材等に用い
られる、良好な絵柄模様を有する化粧ポリマーセメント
モルタル板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石膏やセメント等を主成分とし、
これに樹脂や補強材を必要に応じて混入し、成形された
モルタル板が、不燃材又は難燃材として壁装材や床材等
に利用されており、これらのモルタル板は表面に絵付け
をして装飾効果を高め利用価値を上げることが行われて
いる。しかしながらこれらの材料は一般に表面が凹凸を
有することが多く、単なる熱転写方式や直接に印刷する
方法では、良好な絵柄模様を得ることが難しい。
【0003】また水溶性インキにて紙等の転写シート基
材に絵柄を印刷し、この転写シートを型枠に装填した
後、セメント等の水和硬化素材を流し込んで硬化させ、
素材の水分により絵柄を転写する方法も知られている
が、この方法によれば絵柄が水溶性であるので、素材が
硬化するまでに絵柄がブリードして鮮明な絵柄が得られ
ない。さらに転写シート基材上に無機充填剤を含むイン
キにより絵柄層を形成した転写シートを成形し、セメン
ト等の水和硬化素材を流し込んで硬化させると同時に絵
付けし、その後転写シート基材を剥離する方法も知られ
ているが、印刷インキが無機充填剤を多く含むために印
刷適性が悪く、絵柄が限定され、精緻な図柄を得ること
ができない等の問題があった。
【0004】そこで、本発明者等は以上の如き欠点を解
消すべく種々研究の結果、さきに、転写シート基材の一
方の面に水不溶性樹脂からなる剥離層と印刷模様層を備
えた転写シートを該転写シートの印刷模様層を有しない
面が型枠の内面に接触するように敷設し、次いで、該型
枠にポリマーセメントモルタルを流し込んで硬化させた
後、脱型して上記転写シート基材を引き剥がすことによ
り、表面に印刷模様層を積層した化粧ポリマーセメント
モルタル板を提案した(特願平6−281490号)。
この化粧ポリマーセメントモルタル板の製造方法によれ
ば、ポリマーセメントモルタル中の樹脂分が印刷模様層
及び剥離層に浸透し、前記印刷模様層が転写されると共
に、前記ポリマーセメントモルタルが硬化して硬化板を
形成する際に前記印刷模様層が硬化板の表面に浸透一体
化するため、密着性に優れた化粧ポリマーセメントモル
タル板が得られる。ところが、この方法の工業的実施に
当たって、転写シートを型枠に敷設する工程が多大の労
力を要し、特に小片の化粧ポリマーセメントモルタル片
を作製するには生産性が悪く大量生産に向かないことが
分かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、常温転写により、表面上に鮮明な絵柄模様を有する
化粧ポリマーセメントモルタル板を生産性良く、複数枚
同時に製造する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の化粧ポリマーセメントモルタル板の製造方
法は、転写シート基材の一方の面に、水不溶性樹脂から
なる剥離層及び印刷模様層を順次設けた転写シートを作
製する工程と、転写シートを内面に印刷模様層を有する
流し込み成形用型として成形する工程と、該流し込み成
形用型に未硬化のポリマーセメントモルタルを流し込ん
で硬化させる工程と、前記転写シート基材を剥離する工
程からなることを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の別の化粧ポリマーセメント
モルタル板の製造方法は、転写シート基材の一方の面
に、水不溶性樹脂からなる剥離層及び印刷模様層を順次
設けた転写シートを作製する工程と、転写シートを内面
に印刷模様層を有する連続した複数の流し込み成形用型
として成形する工程と、該複数の流し込み成形用型に未
硬化のポリマーセメントモルタルを流し込んで硬化させ
る工程と、前記転写シート基材を剥離する工程からなる
ことを特徴とするものである。
【0008】そして、前記転写シートが、硬質塩化ビニ
ルシートにアクリル系樹脂よりなる剥離層と印刷模様層
を順に積層してなることを特徴とすることが好ましいも
のである。
【0009】
【作用】本発明の製造方法では、転写シート基材の片面
に水不溶性樹脂による剥離層及び印刷模様層を設け、該
転写シートの絵柄模様層が内側になるように成形して流
し込み成形用型とし、型枠内への転写シートの敷設を行
わないので、非常に生産性が高く、大量生産に適する。
また、複数の型部を有する流し込み用成形型とすること
で、小片の化粧ポリマーセメントモルタル板を能率よく
製造する事が出来る。さらに転写シートの基材を硬質塩
化ビニルシートとすることによって、流し込み成形用型
の成形加工性に優れ、低価格で製造することが出来る。
【0010】
【実施例】以下、実施例について図面を参照して説明す
る。図1は本発明に係わる化粧ポリマーセメントモルタ
ル板の積層構成を示す断面図、図2は本発明の化粧ポリ
マーセメントモルタル板の製造方法の一例を説明する断
面図、図3は本発明の化粧ポリマーセメントモルタル板
の製造方法のその他の例を説明する断面図であって、1
は化粧ポリマーセメントモルタル板、2は転写シート基
材、3は剥離層、4は印刷模様層、5は転写シート、6
はポリマーセメントモルタル、7はポリマーセメントモ
ルタル板、10は流し込み成形用型、11は型部、20
は支持台をそれぞれ表している。
【0011】本発明の製造方法によって得られる化粧ポ
リマーセメントモルタル板1の構成は図1に示すよう
に、ポリマーセメントモルタル板7の表面に転写により
印刷模様層4、剥離層3を順に積層した構成からなって
いる。
【0012】次に、本発明の化粧ポリマーセメントモル
タル板1の製造方法の一例について図面を用いて説明す
る。先ず、図2(a) に示すように、転写シート基材2の
表面に水不溶性樹脂よりなる剥離層3及び印刷模様層4
が設けられた転写シート5を準備する。次に、該転写シ
ート5を真空成形法にて、内面に水不溶性樹脂よりなる
剥離層3及び印刷模様層4が成るようにして型枠の形状
に成形し、流し込み成形用型10を作製する〔図2(b)
〕。次いで、図2(c) に示すように、内面に水不溶性
樹脂よりなる剥離層3及び印刷模様層4が設けられた流
し込み成形用型10内に所定量のポリマーセメントモル
タル6を流し込む。さらに、図2(d) に示すように、ポ
リマーセメントモルタル6を硬化させて転写シート5の
印刷模様層4と一体化したポリマーセメントモルタル板
7を流し込み成形用型10より脱型し、目的とする化粧
ポリマーセメントモルタル板1が得られる。
【0013】ポリマーセメントモルタル板7に印刷模様
層4を形成するための転写シート5の構成としては、図
2(a)に示されているように、転写シート基材2に剥
離層3が全面に形成され、該剥離層3面に任意の印刷模
様層4が積層されている。
【0014】転写シート基材2としては、真空成形可能
なフイルムであればいずれでもよく、例えば、ポリエチ
レンテレフタレートフイルム、ポリブチレンテレフタレ
ートフイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリエチレン
フイルム、ナイロンフイルム、ポリ塩化ビニルフイル
ム、セロハンフイルム等のプラスチックフイルムや紙、
あるいはこれらの複合フイルムなどが挙げられるが、流
し込み成形用型の成形性、コスト等の点より硬質塩化ビ
ニルフイルムが最も適しており、フイルムの厚みとして
は、作業性、加工性等を鑑みて100〜300μmであ
ることが好ましい。
【0015】本発明で使用する硬質塩化ビニルフイルム
に用いられる塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニル単
独、または塩化ビニルと他のビニルモノマー、例えば酢
酸ビニル、エチレン、プロピレン、マレイン酸エステ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エステル、アク
リル酸エステル等との重合体または共重合体が挙げられ
るが、これらは単独で使用してもよいし、複数を併用し
て使用しても良い。可塑剤としては、例えばフタル酸ジ
−2−エチルヘキシルエステル(DOP)、フタル酸ブ
チルベンジルエステル(BBP)、フタル酸ジイソデシ
ルエステル(DIDP)、フタル酸ジウンデシルエステ
ル(DUP)等に代表される一般のフタル酸エステル系
可塑剤、アジピン酸ジオクチルエステル(DOA)セバ
シン酸ジオクチルエステル(DOS)に代表される一般
の脂肪酸エステル系可塑剤、エポキシ化大豆油等に代表
されるエポキシ系可塑剤、ポリプロピレンアジペート等
に代表されるポリエステル系可塑剤等の高分子系可塑剤
等の一般の可塑剤が使用できるが、これらの可塑剤は単
独で使用しても良いし、2種以上を併用して使用しても
よい。これらの可塑剤は、目的とする種々の用途に合わ
せて、塩化ビニル系樹脂に適宜量添加される。一般に添
加される量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して
10〜100重量部程度であるが、本発明においては添
加量10〜25重量部の低可塑剤量の硬質塩化ビニルフ
イルムが好ましいものである。硬質塩化ビニルフイルム
は、塩化ビニル系樹脂とこれに必要に応じて可塑剤、安
定剤等の一般に塩化ビニル系樹脂の添加剤として使用さ
れている添加剤を添加し、カレンダー加工等の塩化ビニ
ル系樹脂のフイルム成形方法でシーティングすることに
より得られる。
【0016】本発明に用いられる剥離層3を形成する樹
脂ビヒクルとしては、水に不溶性でポリマーセメントモ
ルタルに用いられるエチレン酢酸ビニル樹脂の浸透性に
優れ、転写シート基材硬質塩化ビニルフイルムとの剥離
性に優れたものであれば良い。また、転写後ポリマーセ
メントモルタル板の表面に位置するために耐侯性に優れ
ていることが望ましく、アクリル系樹脂が好ましく用い
られる。
【0017】また、転写シート基材2に付される印刷模
様層4は一般の絵柄等が印刷形成される層であり、アク
リル系樹脂、繊維素系樹脂、ブチラール系樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ウレタン樹脂等からな
る単体又は複数の混合体に必要に応じて、顔料、体質顔
料、溶剤等を適宜混合したものを用いることができる。
なかでもアクリル・セルロース系インキがポリマーセメ
ントモルタル中のエチレン酢酸ビニル樹脂との密着性に
優れ好ましいものである。顔料としては、耐侯性を考え
てカーボンブラック(黒)、酸化鉄(茶)、黄鉛
(黄)、酸化チタン(白)、アルミニウム等の無機顔料
を主体とし、有機顔料としては耐侯性を考え赤にはキナ
クリドン系、黄色にはイソインドリン系、青にはシアニ
ンブルー系を用いる。
【0018】この転写シート5を成形して、図3(a)
に示すような複数の型部11を有する流し込み成形用型
10を作製する。成形した流し込み成形用型10を図3
(b)に示すように支持台20の上に置く。次いで、図
3(c)に示すように、支持台20の上に置かれた流し
込み成形用型10の型部11にポリマーセメントモルタ
ル6を流し込んで硬化成形することによって、同時に複
数個の化粧ポリマーセメントモルタル板が得られる。
【0019】流し込み成形用型10を成形する方法とし
ては、種々の成形手段が利用可能であり、例えば、真空
成形、真空圧空成形、プレス成形など種々の熱及び/ま
たは圧を利用した成形手段を用いることが出来る。
【0020】本発明において使用するポリマーセメント
モルタル6とは、結合材にセメントとポリマーを用いて
骨材を結合したモルタル(コンクリート)であって、適
当量の水と混合してスラリー状として用いられる。例え
ば、半水石膏、無水石膏などの各種石膏、ポルトランド
セメント、アルミナセメント、マグネシアセメント、混
合セメント等の各種セメントにスチレンブタジエンゴム
ラテックス、酢酸ビニルエマルジョン、アクリルエマル
ジョン、エチレン酢酸ビニルエマルジョン等のセメント
混和用ポリマー、川砂、ケイ砂、シラスバルーン等の骨
材、パルプ、ガラス繊維、金属繊維、炭素繊維、合成繊
維等の補強材、タルク、炭酸マグネシウム、炭酸カルシ
ウム等の充填剤、あるいは有機、無機等の着色剤を混入
添加したものが使用できる。
【0021】また、ポリマーセメントモルタル板の性能
は、水セメント比よりもポリマーセメント比(セメント
に対するポリマーの重量比をいう。通常百分率で表し、
ポリマーディスパージョンを用いる場合は、ポリマーデ
ィスパージョン中の全固形分の重量比で表す。)によっ
て支配され、セメントモルタルへのポリマーの混和は、
保水性、引張強度、曲げ強度、接着性、水密性、中性化
および塩化物イオン浸透に対する抵抗性、耐衝撃性等の
優れた性質を付与する。ポリマーセメントモルタルの一
般的な配合としては、セメント:砂=1:2〜1:3
(重量比)、ポリマーセメント比5〜35%、水セメン
ト比30〜60%の範囲で要求される作業性に合わせて
選択される。又、ポリマー混和操作を除けば、ポリマー
セメントモルタルの施工方法もまたセメントモルタルの
それと同じである。特に、初期に湿潤養生してセメント
の水和を進め、次いでポリマーフイルムの形成を促すた
めに乾燥養生を行うことが、ポリマーセメントモルタル
にとって最適の養生法である。
【0022】本発明に於いて使用されるセメント混和用
ポリマーとしては、エチレン酢酸ビニルエマルジョンが
好ましく、そのポリマーセメント比としては5〜30%
が密着可能な配合比率であり、特に15〜25%が好ま
しいものである。なお、5%以下の場合絵柄模様層の密
着性が無く、30%を超えるとポリマーセメントモルタ
ル板の表面が白濁及びダク状態となり平滑性に欠け意匠
性が低下するものである。
【0023】本発明の方法により得られる化粧ポリマー
セメントモルタル板1は、そのままの状態においても使
用可能であるが、次に述べるような後加工を行うことに
より、耐久性、耐侯性、光沢、意匠性などの特性をより
高めることができる。すなわち、化粧ポリマーセメント
モルタル板7の表面に透明樹脂層を、ロールコート、ス
プレーコートなどの通常の方法により設けることであ
る。透明樹脂の例としては、アクリルウレタン系、フッ
素系塗料が適している。
【0024】実施例1 厚さ100μmの透明塩化ビニルフイルム(可塑剤15
PHR)にアクリル系樹脂よりなる剥離剤を通常のグラ
ビア印刷機で54線のベタ版を用いて設け、次いで、ア
クリル−セルロース系インキを用いて大理石柄模様をグ
ラビア印刷して転写シートを準備した。次いで、前記転
写シートを通常の真空成形法により流し込み成形用型を
製造した。上記の流し込み成形用型を、支持台上に置
き、下記配合のポリマーセメントモルタルを5mm厚に
なるように流し込んだ。 セメント 100重量部 砂 160重量部 エチレン酢酸ビニル樹脂エマルジョン 40重量部 (樹脂分50%) 水 20重量部 12時間常温にて養生、十分硬化させた後支持台から外
し、転写シート基材を引き剥がして、化粧ポリマーセメ
ントモルタル板を得た。得られた化粧ポリマーセメント
モルタル板の模様転写面にアクリルウレタン系塗料をス
プレー塗装し、印刷模様層がポリマーセメントモルタル
板の表面層に一体化した深みのある絵柄模様を有する化
粧ポリマーセメントモルタル板を得た。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、転写シ
ート基材の片面に水不溶性樹脂による剥離層及び印刷模
様層を設け、該転写シートの印刷模様層が内側になるよ
うに成形して流し込み成形用型とし、ポリマーセメント
モルタルを流し込んで硬化させることにより、型枠内へ
の転写シートの敷設を行わないため、非常に生産性が高
く、大量生産に適する。
【0026】また、複数の型部を有する流し込み用成形
型とすることで、小片の化粧ポリマーセメントモルタル
板を能率よく製造することが出来る。転写シートの基材
シートを硬質塩化ビニルシートとすることにより、流し
込み成形用型の成形加工が容易で、しかも材料費が安価
なため、低価格で成形型を作製することが出来る。
【0027】さらに、加熱や加圧などの手段を全く要せ
ず、単にポリマーセメントモルタルに含有される樹脂分
の浸透により印刷模様を転写することが出来るので、極
めて容易に化粧ポリマーセメントモルタル板を得ること
ができ、また、印刷模様の再現性が良く、随意に画一的
かつ安定した絵柄が得られるので工業的生産に適した方
法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる化粧ポリマーセメントモルタル
板の積層構成を示す断面図である。
【図2】本発明の化粧ポリマーセメントモルタル板の製
造方法の一例を説明する断面図である。
【図3】本発明の化粧ポリマーセメントモルタル板の製
造方法のその他の例を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 化粧ポリマーセメントモルタル板 2 転写シート基材 3 剥離層 4 印刷模様層 5 転写シート 6 ポリマーセメントモルタル 7 ポリマーセメントモルタル板 10 流し込み成形用型 11 型部 20 支持台

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写シート基材の一方の面に、水不溶性
    樹脂からなる剥離層及び印刷模様層を順次設けた転写シ
    ートを作製する工程と、転写シートを内面に印刷模様層
    を有する流し込み成形用型として成形する工程と、該流
    し込み成形用型に未硬化のポリマーセメントモルタルを
    流し込んで硬化させる工程と、前記転写シート基材を剥
    離する工程からなることを特徴とする化粧ポリマーセメ
    ントモルタル板の製造方法。
  2. 【請求項2】 転写シート基材の一方の面に、水不溶性
    樹脂からなる剥離層及び印刷模様層を順次設けた転写シ
    ートを作製する工程と、転写シートを内面に印刷模様層
    を有する連続した複数の流し込み成形用型として成形す
    る工程と、該複数の流し込み成形用型に未硬化のポリマ
    ーセメントモルタルを流し込んで硬化させる工程と、前
    記転写シート基材を剥離する工程からなることを特徴と
    する化粧ポリマーセメントモルタル板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記転写シートが硬質塩化ビニルシート
    上に、アクリル系樹脂よりなる剥離層と印刷模様層を順
    に積層してなることを特徴とする請求項1、2記載の化
    粧ポリマーセメントモルタル板の製造方法。
JP7044695A 1995-03-06 1995-03-06 化粧ポリマーセメントモルタル板の製造方法 Withdrawn JPH08238610A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003112311A (ja) * 2001-07-30 2003-04-15 Tagawa Sangyo Kk 成形体表面の模様形成方法
JP2018079637A (ja) * 2016-11-17 2018-05-24 藤野 勲次 レジンコンクリート製品の製造方法

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