JPH08236789A - 静電容量式加速度センサ及びその製造方法 - Google Patents

静電容量式加速度センサ及びその製造方法

Info

Publication number
JPH08236789A
JPH08236789A JP7042165A JP4216595A JPH08236789A JP H08236789 A JPH08236789 A JP H08236789A JP 7042165 A JP7042165 A JP 7042165A JP 4216595 A JP4216595 A JP 4216595A JP H08236789 A JPH08236789 A JP H08236789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
silicon substrate
silicon
forming
silicon layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7042165A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Imaeda
泰夫 今枝
Koshiro Yamashita
耕四郎 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP7042165A priority Critical patent/JPH08236789A/ja
Publication of JPH08236789A publication Critical patent/JPH08236789A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P2015/0805Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
    • G01P2015/0822Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass
    • G01P2015/0825Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass for one single degree of freedom of movement of the mass
    • G01P2015/0828Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass for one single degree of freedom of movement of the mass the mass being of the paddle type being suspended at one of its longitudinal ends

Landscapes

  • Pressure Sensors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】電極の間隔を精度良く保つことができる静電容
量式加速度センサを提供することを目的とする。 【構成】静電容量式加速度センサ1には、n+ シリコン
よりなるシリコン基板2が設けられ、そのシリコン基板
2の上面には、n- シリコンのエピタキシャル成長層3
が形成されている。そのエピタキシャル成長層3には凹
部4が形成されている。その凹部4には、エピタキシャ
ル成長層3よりなる片持梁5が配置されている。片持梁
5には、不純物拡散により形成されたn+ シリコンより
なる略直方体状のマス部6が形成されている。そして、
シリコン基板2を固定電極,マス部6を可動電極とする
コンデンサを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電容量式加速度セン
サ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車におけるABS(アンチロ
ックブレーキシステム)、エアバッグシステム、サスペ
ンションコントロールシステム等に利用される加速度セ
ンサとして、例えば図17に示される加速度センサ71
が知られている。
【0003】加速度センサ71は静電容量式であって、
ガラス基板72の凹部73に形成された固定電極74
と、シリコン基板75のマス部76の上面に形成された
可動電極77とによりコンデンサが構成されている。マ
ス部76は、シリコン基板75に形成された片持梁78
により支持されている。この加速度センサ71に加速度
が印加されると、その加速度によってマス部76が変移
して固定電極74と可動電極77との間隔が変化する。
即ち、固定電極74と可動電極77とにより構成される
コンデンサの容量が印加される加速度に応じて変化す
る。このコンデンサの容量の変化を検出することによっ
て加速度の大きさを検出することができるようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、加速度セン
サ71は、凹部73を形成したガラス基板72と、表裏
両面からエッチングによりマス部76及び片持梁78を
形成したシリコン基板75とを陽極接合技術等を用いて
接合して構成している。そのため、ガラス基板72とシ
リコン基板75との熱膨張係数の違いにより、周囲の温
度が変化すると、その温度変化に従って固定電極74と
可動電極77との間隔が変化する。すると、両電極7
4,77により構成されるコンデンサの容量が温度によ
り変化するので、加速度を精度良く加速度を検出するこ
とができないという問題があった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、電極の間隔を精度良く
保つことができる静電容量式加速度センサを提供するこ
とにある。また、そのような静電容量式加速度センサを
容易に製造することができる静電容量式加速度センサの
製造方法を提供するすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、固定電極と可動電極とに
より構成するコンデンサの容量の変化に基づいて印加さ
れる加速度を検知する静電容量式加速度センサであっ
て、表面側に凹部が形成され、固定電極となる単結晶シ
リコン基板と、前記凹部に変移可能に配置されるととも
に、前記単結晶シリコン基板から所定の間隔を開けて保
持されてその単結晶シリコン基板との間でコンデンサを
構成する可動電極となるマス部と、前記単結晶シリコン
基板上に形成されたエピタキシャル成長層からなり、前
記マス部を支持する片持梁とを備えたことを要旨とす
る。
【0007】請求項2に記載の発明は、固定電極と可動
電極とにより構成するコンデンサの容量の変化に基づい
て印加される加速度を検知する静電容量式加速度センサ
であって、その上面に固定電極が形成された単結晶シリ
コン基板と、前記固定電極の上面に形成された凹部と、
前記凹部に変移可能に配置されるとともに、前記固定電
極から所定の間隔を開けて保持されてその固定電極との
間でコンデンサを構成する可動電極となるマス部と、前
記単結晶シリコン基板上に形成されたエピタキシャル成
長層からなり、前記マス部を支持する片持梁とを備えた
ことを要旨とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の静電容量式加速度センサにおいて、 前記単結晶シリ
コン基板はp型単結晶シリコン基板であって、そのシリ
コン基板上面に形成されたn+ シリコンよりなる固定電
極は、n- シリコンよりなる前記エピタキシャル成長に
より埋め込まれており、そのエピタキシャル成長層に
は、固定電極に接続される電極取り出し部が形成された
ことを要旨とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、不純物添加によ
って単結晶シリコン基板の表面側に、凹部を形成するた
めの領域の第1のp+ シリコン層を形成する工程と、前
記n + 単結晶シリコン基板の上面にn- シリコンからな
るエピタキシャル成長層を形成することによって、同エ
ピタキシャル成長層内に前記第1のp+ シリコン層を埋
め込む工程と、不純物添加によって、前記マス部を形成
するための領域に、前記第1のp+ シリコン層を前記コ
ンデンサの電極間隔となる厚さ残してn+ シリコン層を
形成する工程と、不純物添加によって、前記第1のp+
シリコン層に到達する深さの略コ字状の第2のp+ シリ
コン層を形成する工程と、前記シリコン基板の上面に層
間絶縁膜を形成した後、前記マス部に接続する配線パタ
ーンを形成した後、その配線パターンを覆うパッシベー
ション膜を形成する工程と、前記第1,第2のp+ シリ
コン層を形成したシリコン基板の上面にエッチングレジ
ストを形成した状態で陽極化成処理を行なうことによっ
て、前記第1,第2のp+シリコン層を多孔質シリコン
層に変化させる工程と、前記多孔質シリコン層をアルカ
リエッチングによって除去することにより、凹部,片持
梁及びマス部を形成するとともに、マス部を単結晶シリ
コン基板から所定の間隔を開けて配置する工程とから製
造するようにした。
【0010】請求項5に記載の発明は、不純物添加によ
って単結晶シリコン基板の表面側に固定電極となる第1
のn+ シリコン層を形成する工程と、不純物添加によっ
て第1のn+ シリコン層の上面に、凹部を形成するため
の領域に第1のp+ シリコン層を形成する工程と、前記
p型単結晶シリコン基板の上面にn- シリコンからなる
エピタキシャル成長層を形成することによって、同エピ
タキシャル成長層内に前記第1のn+ シリコン層及びp
+ シリコン層を埋め込む工程と、不純物添加によって、
前記マス部を形成するための領域に、前記第1のp+
リコン層を前記コンデンサの電極間隔となる厚さ残して
第2のn+ シリコン層を形成する工程と、不純物添加に
よって、前記電極取り出し部に対応した領域に、埋め込
まれた第1のn+ シリコン層に届く深さの第3のn+
リコン層を形成する工程と、不純物添加によって、前記
第1のp+ シリコン層に届く深さの第2のp+ シリコン
層を形成する工程と、シリコン基板の上面に層間絶縁膜
を形成した後、前記マス部に接続する配線パターンを形
成した後、その配線パターンを覆うパッシベーション膜
を形成する工程と、前記シリコン基板の上面にエッチン
グレジストを形成した状態で陽極化成処理を行なうこと
によって、第1,第2のp+ シリコン層を多孔質シリコ
ン層に変化させる工程と、前記多孔質シリコン層をアル
カリエッチングによって除去することにより、凹部,片
持梁及びマス部を形成するとともに、マス部を固定電極
から所定の間隔を開けて配置する工程とから製造するよ
うにした。
【0011】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、固定
電極となる単結晶シリコン基板の表面側には凹部が形成
され、その凹部には、単結晶シリコン基板との間でコン
デンサを構成する可動電極となるマス部が変移可能に配
置される。そのマス部は、単結晶シリコン基板上に形成
されたエピタキシャル成長層よるなる片持梁により支持
される。
【0012】また、請求項2に記載の発明によれば、単
結晶シリコン基板の上面には固定電極が形成される。固
定電極の上面には凹部が形成され、その凹部には、固定
電極との間でコンデンサを構成する可動電極となるマス
部が変移可能に配置される。そのマス部は、単結晶シリ
コン基板上に形成されたエピタキシャル成長層よりなる
片持梁により支持される。
【0013】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項2に記載の静電容量式加速度センサにおいて、単結
晶シリコン基板はp型単結晶シリコン基板であって、そ
の上面にはn+ シリコンよりなる固定電極が形成され
る。固定電極はエピタキシャル成長層により埋め込ま
れ、そのエピタキシャル成長層には固定電極に接続され
る電極取り出し部が形成される。
【0014】また、請求項4に記載の発明によれば、n
+ 単結晶シリコン基板の上面に形成されたn- シリコン
よりなるエピタキシャル成長層には凹部に対応した第1
のp + シリコン層と、略コ字状の第2のp+ シリコン層
とが形成される。また、エピタキシャル成長層には、第
1のp+ シリコン層をコンデンサの電極間隔を残してマ
ス部に対応した第1のn+ シリコン層が形成される。第
1,第2のp+ シリコン層は、陽極化成に処理により多
孔質シリコン層に変化される。その多孔質シリコン層が
アルカリエッチングにより除去されることにより、凹
部,片持梁及びマス部が形成されるとともに、そのマス
部は、単結晶シリコン基板から所定の間隔を開けて配置
される。
【0015】請求項5に記載の発明によれば、p型単結
晶シリコン基板の表面型には固定電極となる第1のn+
シリコン層が形成される。また、シリコン基板の上面に
形成されたn- シリコンよりなるエピタキシャル成長層
には、凹部に対応した第1のp+ シリコン層と、略コ字
状の第2のp+ シリコン層が形成される。また、エピタ
キシャル成長層には、第1のp+ シリコン層をコンデン
サの電極間隔残してマス部に対応した第2のn+ シリコ
ン層と、電極取り出し部に対応した第3のn+ + シリコ
ン層とが形成される。第1,第2のp+ シリコン層は陽
極化成処理により多孔質シリコン層に変化される。そし
て、この多孔質シリコン層がアルカリエッチングにより
除去されることにより、凹部,片持梁及びマス部が形成
されるとともに、マス部が固定電極から所定の間隔を開
けて配置される。
【0016】
【実施例】
(第一実施例)以下、本発明を具体化した第一実施例を
図1〜図8に従って説明する。
【0017】図1(a)及び(b)は、静電容量式加速
度センサ(以下、単に加速度センサという)1の概略構
成図である。n+ シリコンよりなる単結晶シリコン基板
(以下、単にシリコン基板という)2の上面には、n-
単結晶シリコンよりなるエピタキシャル成長層3が形成
されている。そのエピタキシャル成長層3には、その表
面側にシリコン基板2に到達する深さの凹部4が形成さ
れている。その凹部4には、エピタキシャル成長層3よ
りなる片持梁5が配置されている。
【0018】片持梁5には、略直方体状のマス部6が形
成されている。マス部6は、不純物拡散により形成され
たn+ シリコンにより形成されている。マス部6は、片
持梁5により凹部4底面、即ちシリコン基板2と所定の
間隔を開けて保持されている。そして、加速度センサ1
に加速度が印加されると、その加速度に従ってマス部6
は、図1(b)の上下方向に変移し、シリコン基板2と
の間隔が変化する。即ち、シリコン基板2とマス部6と
により、シリコン基板2を固定電極,マス部6を可動電
極とするコンデンサが構成される。そして、印加される
加速度に基づいてマス部6が変移してシリコン基板2と
のギャップが変化することによりコンデンサの容量が変
化する。このコンデンサの容量の変化に基づいて加速度
を検知することができるようになっている。
【0019】固定電極となるシリコン基板2はn+ シリ
コンよりなる単結晶シリコン基板である。一方、片持梁
5は、n- 単結晶シリコンよりなるエピタキシャル成長
層3であって、可動電極となるマス部6はその片持梁5
に不純物添加により形成されたn+ シリコンである。従
って、シリコン基板2の熱膨張係数と、片持梁5及びマ
ス部6の熱膨張係数は同じとなる。即ち、加速度センサ
1の周囲の温度が変化してもシリコン基板2とマス部6
との間隔が変化しないので、シリコン基板2とマス部6
とにより構成されるコンデンサの容量は変化しない。
【0020】エピタキシャル成長層3及びマス部6の上
面には、層間絶縁膜として酸化膜(SiO2 膜)7が形
成されている。この酸化膜7の上面には、スパッタリン
グや真空蒸着等の物理的成膜法等によって、配線パター
ン8及びボンディングパッド9が形成されている。ま
た、前記酸化膜7の所定部分、即ち、マス部6の上側と
なる部分には、層間接続用のコンタクトホール10が形
成されている。コンタクトホール10は、配線パターン
8とマス部6とを電気的に接続している。そして、この
配線パターン8は、シリコン基板2の外縁部上面に配置
されたボンディングパッド9に電気的に接続されてい
る。酸化膜7の上面には、表層における絶縁を図るため
のパッシベーション膜11が、上記の物理的成膜法等に
より形成されている。パッシベーション膜11の所定部
分に設けられた開口部11aからは、ボンディングパッ
ド9が露出されている。
【0021】図2は、加速度センサ1の等価回路図であ
る。固定電極となるシリコン基板2は、コンデンサCの
一方の電極を構成するとともに、出力端子15を構成す
る。可動電極となるマス部6は、コンデンサCの他方の
電極を構成し、配線パターン8を介してマス部6に電気
的に接続されたボンディングパッド9が出力端子16を
構成する。そして、加速度が印加されると、その加速度
に応じてマス部6が変移してマス部6とシリコン基板2
との間隔が変化する。その間隔の変化に応じてコンデン
サCの容量が変化する。このコンデンサCの容量の変化
を出力端子15,16を介して検出することにより加速
度を検知することができる。
【0022】尚、シリコン基板2の上面に形成されマス
部6を支持する片持梁5は、コンデンサCに並列に接続
された抵抗Rとなる。片持梁5は、n- シリコンよりな
るエピタキシャル成長層3である。n- シリコンは、マ
ス部6及びシリコン基板2を構成するn+ シリコンに比
べて高抵抗であるので、片持梁5による抵抗Rの影響を
無視することができる。
【0023】上記のように構成された加速度センサ1を
実装する場合、出力端子15を構成するシリコン基板2
を図示しない別の基板(例えば、コンデンサCの容量に
基づいて加速度を求めるための信号処理回路等を形成し
たマザーボード)の上面に形成した配線パターンに電気
的に接続する。そして、ワイヤボンディング法により、
図示しないボンディングワイヤによりボンディングパッ
ド9と基板とを電気的に接続する。従って、加速度セン
サ1のシリコン基板2を別の基板に直接接続し、ボンデ
ィングパッド9をボンディングワイヤにより接続するだ
けなので、シリコン基板2の配線を簡略することがで
き、実装を容易にすることができる。
【0024】次に、本実施例の加速度センサ1の製造方
法を図3〜図8に従って説明する。先ず、図3に示すよ
うに、n+ シリコンよりなるシリコン基板2の表面に酸
化膜(SiO2 膜)21を形成する。その酸化膜21に
対してフォトエッチングを行なうことによって、酸化膜
21に凹部4に対応した四角形状の開口部21aを形成
する。次いで、シリコン基板2に対してイオン注入等に
よって開口部21aからほう素を打ち込み、さらにその
ほう素を熱拡散させる。この結果、シリコン基板2の凹
部4に対応する領域にp+ シリコンからなる第1のp+
シリコン層22が形成される。その後、エッチングによ
って酸化膜21を除去する。
【0025】次に、図4に示すように、第1のp+ シリ
コン層22が形成されたシリコン基板2の上面に、気相
成長によってn- シリコンよりなるエピタキシャル成長
層3を形成する。その結果、エピタキシャル成長層3内
に第1のp+ シリコン層22が埋め込まれた状態とな
る。尚、エピタキシャル成長層3を成長させる際に、n
- シリコンの不純物量を調整し、エピタキシャル成長層
3を高抵抗となるように形成する。
【0026】図5(a),(b)に示すように、エピタ
キシャル成長層3の上面に酸化膜23を形成する。そし
て、酸化膜23に対してフォトエッチングを行なうこと
によって、マス部6に対応した領域に四角形状の開口部
23aを形成する。この開口部23aからエピタキシャ
ル成長層3に対してイオン注入等によってリンを打ち込
み、更にそのリンを熱拡散させる。この結果、マス部6
となる領域にn+ シリコン層24が形成される。このと
き、イオン注入装置の加速電圧,ドーズ量及び熱拡散時
間が設定され、n+ シリコン層24が到達する深さを制
御し、シリコン基板2とn+ シリコン層24との間の距
離を所望の間隔となるようにする。この結果、マス部6
となるn+ シリコン層24が形成される。その後、エッ
チングにより酸化膜23を除去する。
【0027】次に、図6に示すように、エピタキシャル
成長層3の上面に酸化膜25を形成する。そして、酸化
膜25に対してフォトエッチングを行なうことによっ
て、略コ字状の開口部25aを形成する。そして、この
開口部25aからエピタキシャル成長層3に対してイオ
ン注入等によってほう素を打ち込み、更にそのほう素を
熱拡散させる。この結果、エピタキシャル成長層3の所
定領域に第2のp+ シリコン層26が形成される。この
+ シリコン層は、エピタキシャル成長層3により埋め
込まれている第2のp+ シリコン層26の深さまで到達
する。その後、エッチングにより酸化膜25を除去す
る。
【0028】図7に示すように、シリコン基板2の上面
に層間絶縁膜としての酸化膜7を形成する。次いで、フ
ォトエッチングを行なうことによって、酸化膜7の所定
部分にコンタクトホール10を形成する。このシリコン
基板2に対してアルミニウム(Al )のスパッタリング
または真空蒸着を行った後、フォトリソグッラフィを行
なうことによって、配線パターン8及びボンディングパ
ッド9を形成する。次いで、CVD等によってSiNや
Si3 4 などを堆積させることにより、シリコン基板
2の上面にパッシベーション膜11を形成し、配線パタ
ーン8を被覆する。前記パッシベーション工程におい
て、パッシベーション膜11には、ボンディングパッド
9を露出させるための開口部11aが形成される。ま
た、パッシベーション膜11には、第2のp+ シリコン
層26の上面にあたる部分に開口部27が形成される。
この後、開口部27から酸化膜7を除去することによっ
て、第2のp+ シリコン層26の上面を露出させる。
【0029】次いで、図8に示すように、パッシベーシ
ョン膜11の上面を全体的にエッチングレジスト28で
被覆する。そして、フォトリソグラフィによって、第2
のp + シリコン層26の上面にあたる部分に開口部28
aを形成する。このシリコン基板2に対して陽極化成を
行なう。陽極化成は、電解液中で基板を陽極として電流
を流すことにより、酸化膜や多孔質のSi・SiO2
るいは多孔質のAl2 3 を生成する工程をいう。即ち、
シリコン基板2をふっ酸水溶液中に浸漬し、シリコン基
板2を陽極として電流を流す。すると、開口部28aに
より第2のp+シリコン層26のみが露出しているの
で、その第2のp+ シリコン層26と埋め込まれた第1
のp+ シリコン層22とが選択的に多孔質シリコン層2
9に変化する。
【0030】次に、TMAH(テトラメチルアンモニウ
ムハイドロオキサイド)等でアルカリエッチングを行な
うことによって、多孔質シリコン層29をエッチングす
る。その結果、多孔質シリコン層29があった部分に凹
部4が形成される。また、n + シリコン層24よりなる
マス部6は、エピタキシャル成長層3よりなる片持梁5
によりシリコン基板2に対して所定の間隔で支持され
る。最後に、不要となったエッチングレジスト28を除
去して加速度センサ1が得られる。
【0031】上記したように、本実施例の加速度センサ
1によれば、n+ シリコンよりなるシリコン基板2上に
エピタキシャル成長により形成したn- 単結晶シリコン
よりなるエピタキシャル成長層3により片持梁5を形成
した。そのエピタキシャル成長層3に不純物拡散により
+ シリコンよりなるマス部6を形成し、そのマス部6
を片持梁5によりシリコン基板2から所定の間隔で支持
するようにした。そして、シリコン基板を固定電極と
し、マス部6を可動電極とするコンデンサを形成した。
その結果、シリコン基板2とマス部6の熱膨張係数が同
じとなるので、周囲の温度が変化しても、シリコン基板
2とマス部6との間の間隔は変化せず、精度良く保たれ
る。そして、シリコン基板2とマス部6とにより構成さ
れるコンデンサの容量が変化しないので、温度変化に係
わらずに加速度を精度良く検出することができる。
【0032】また、シリコン基板2を固定電極とし、そ
のシリコン基板2上に形成したエピタキシャル成長層3
に対して不純物拡散により形成したマス部6を可動電極
としてコンデンサを構成した。その結果、従来のように
マス部76に可動電極77を形成する必要がないので、
加速度センサ1の製造工程を簡単にすることができる。
【0033】更にまた、加速度センサ1は、シリコン基
板2の表面側に対して凹部4等が形成され、裏面は加工
されていないので、加速度センサ1を別の基板に直接実
装することができるので、実装を容易に行なうことがで
きる。また、シリコン基板2が出力端子となるので、基
板上に形成した配線パターン上に実装することにより、
配線の手間を省くことができる。
【0034】そして、本実施例の製造方法によれば、イ
オン注入装置の加速電圧,ドーズ量や熱拡散時間を適宜
に設定することによりマス部6を形成する深さを容易に
設定することができる。そのため、シリコン基板2とマ
ス部6間の間隔を精度良く形成することができる。
【0035】また、第1のp+ シリコン層22上にエピ
タキシャル成長層3を形成する方法であるため、とりわ
け形成が困難であるということもない。また、パッシベ
ーション工程の完了後に陽極化成により形成した多孔質
シリコン層29をアルカリエッチングにより除去する方
法であるため、凹部4が未完成の状態でエッチングレジ
スト28を形成することができる。そのため、エッチン
グレジスト28の形成が容易になる。即ち、凹部4内に
エッチングレジスト28が入り込むことがないため、面
倒な除去作業を行なう必要もなくなる。また、アルカリ
エッチングをパッシベーション工程の完了後に行なうよ
うにしたので、配線パターン8やボンディングパッド9
等がエッチャントに汚染される心配がない。その結果、
加速度センサ1を製造する際の工程を簡略化することが
できるとともに、作業の容易化を行なうことができる。 (第二実施例)次に、本発明を具体化した第二実施例を
図9〜図16に従って説明する。
【0036】尚、本実施例において、第一実施例と同様
の部材については同一の符号を付してその説明を省略す
る。図9(a)及び(b)は、静電容量式加速度センサ
(以下、単に加速度センサという)41の概略構成図で
ある。p型単結晶シリコン基板(以下、単にシリコン基
板という)42の表面側中央部には、n+ シリコンより
なる略長方形状の固定電極43が形成されている。
【0037】また、シリコン基板42の上面には、第一
実施例と同様に、n- 単結晶シリコンよりなるエピタキ
シャル成長層3が形成されている。エピタキシャル成長
層3には、略直方体状の凹部4が形成され、その凹部4
内には略直方体状のマス部6が形成された片持梁5が配
置されている。
【0038】マス部6は、不純物拡散により形成された
+ シリコンにより形成され、エピタキシャル成長層3
によりなる片持梁5によって凹部4内に変移可能に配置
されている。また、マス部6は、片持梁5により固定電
極43と所定の間隔を開けて保持されている。そして、
加速度センサ41に加速度が印加されると、その加速度
に従ってマス部6は、図9(b)の上下方向に変移し、
固定電極43との間隔が変化する。即ち、固定電極43
と、マス部6よりなる可動電極とによりコンデンサが構
成される。そして、印加される加速度に基づいてマス部
6が変移して固定電極43とのギャップが変化すること
によりコンデンサの容量が変化する。このコンデンサの
容量の変化に基づいて加速度を検知することができるよ
うになっている。
【0039】固定電極43は、p型シリコン基板42に
不純物拡散により形成されたn+ シリコンである。一
方、片持梁5は、n- 単結晶シリコンよりなるエピタキ
シャル成長層3であって、可動電極となるマス部6はそ
の片持梁5に不純物添加により形成されたn+ シリコン
である。従って、固定電極43の熱膨張係数と、片持梁
5及びマス部6の熱膨張係数は同じとなる。即ち、加速
度センサ1の周囲の温度が変化しても固定電極43とマ
ス部6との間隔が変化しないので、その固定電極43と
マス部6とにより構成されるコンデンサの容量は変化し
ない。
【0040】また、エピタキシャル成長層3には、電極
取り出し部44が形成されている。電極取り出し部44
は、n+ シリコンよりなり、エピタキシャル成長層3を
貫通して固定電極43と接続されている。
【0041】エピタキシャル成長層3及びマス部6の上
面には、第一実施例と同様に層間絶縁膜として酸化膜
(SiO2 膜)7が形成されている。この酸化膜7の上
面には、スパッタリングや真空蒸着等の物理的成膜法等
によって、配線パターン8,45及びボンディングパッ
ド9,46が形成されている。また、前記酸化膜7の所
定部分、即ち、マス部6の上側となる部分にはコンタク
トホール10が、電極取り出し部44の上側となる部分
にはコンタクトホール47が形成されている。コンタク
トホール10はマス部6と配線パターン8とを電気的に
接続し、コンタクトホール47は電極取り出し部44と
配線パターン45とを電気的に接続している。酸化膜7
の上面には、表層における絶縁を図るためのパッシベー
ション膜11が、上記の物理的成膜法等により形成され
ている。パッシベーション膜11の所定部分に設けられ
た開口部11a,11bからは、ボンディングパッド
9,46が露出されている。
【0042】加速度センサ41は、第一実施例と同様
に、図2に示す回路と等価となる。即ち、加速度センサ
41は、固定電極43と可動電極となるマス部6とによ
り構成されるコンデンサCと、そのコンデンサCに並列
に接続された片持梁5よりなる抵抗Rとから構成され
る。そして、ボンディングパッド9は出力端子16とし
て、ボンディングパッド46は出力端子15として機能
する。
【0043】上記のように構成された加速度センサ41
は、別の基板(例えば、コンデンサCの容量に基づいて
加速度を求めるための信号処理回路等を形成したマザー
ボード)の上面にダイボンド材等を用いて実装される。
そして、ワイヤボンディング法により、図示しないボン
ディングワイヤによりボンディングパッド9,46と基
板上に形成した配線パターンとを電気的に接続する。従
って、加速度センサ41は、任意の場所に実装可能とな
る。
【0044】次に、上記の加速度センサ41の製造工程
を図10〜図16に従って説明する。先ず、図10
(a),(b)に示すように、p型単結晶シリコン基板
42の表面に酸化膜(SiO2 )51を形成し、その酸
化膜51に対してフォトエッチングを行なうことによっ
て固定電極43に対応した領域に略長方形状の開口部5
1aを形成する。その開口部51aからシリコン基板4
2に対してイオン注入等によってリンを打ち込み、更に
そのリンを熱拡散させる。この結果、シリコン基板42
に固定電極43となる第1のn+ シリコン層52が形成
される。その後、エッチングにより酸化膜51を除去す
る。
【0045】次に、図11(a),(b)に示すよう
に、シリコン基板42の表面に酸化膜53を形成、その
酸化膜53に対してフォトエッチングを行なうことによ
って、前記第1のn+ シリコン層52の上面に凹部4に
対応した領域に略長方形状の開口部53aを形成する。
その開口部53aから第1のn+ シリコン層52に対し
てイオン注入等によってほう素を打ち込み、更にそのほ
う素を熱拡散させ、第1のp+ シリコン層54を形成す
る。この第1のp+ シリコン層54の深さは、イオン注
入装置の加速電圧,ドーズ量及び熱拡散時間を適宜設定
することにより、容易に設定できる。従って、先に形成
した第1のn+ シリコン層52が所定の厚さ残るよう
に、第1のp+ シリコン層54を形成する。その後、エ
ッチングにより酸化膜53を除去する。
【0046】図12(a),(b)に示すように、第1
のn+ シリコン層52及び第1のp + シリコン層54を
形成したシリコン基板42の上面に、気相成長によって
-シリコンよりなるエピタキシャル成長層3を形成す
る。その結果、エピタキシャル成長層3内に第1のn+
シリコン層52及び第1のp+ シリコン層54が埋め込
まれた状態となる。
【0047】次に、図13に示すように、エピタキシャ
ル成長層3の上面に酸化膜55を形成し、その酸化膜5
5に対してフォトエッチングを行なうことによって、マ
ス部6に対応した領域の開口部55aを形成する。ま
た、酸化膜55に、電極取り出し部44に対応した領域
の開口部55bを形成する。両開口部55a,55bか
らエピタキシャル成長層3に対してリンを打ち込み、そ
のリンを熱拡散させる。その結果、マス部6に対応する
第2のn+ シリコン層56と、電極取り出し部44に対
応する第3のn+ シリコン層57とが形成される。マス
部6に対応する第2のn+ シリコン層56の深さは、前
記と同様にイオン注入装置の加速電圧,ドーズ量及び熱
拡散時間を適宜設定し、埋め込まれた第1のn+ シリコ
ン層52との間隔、即ち第1のp+ シリコン層54を所
定の厚さとなるように形成する。一方、電極取り出し部
44に対応する第3のn+ シリコン層57は、固定電極
43に対応して埋め込まれた第1のn+ シリコン層52
の深さまで到達する。その後、エッチングにより酸化膜
55を除去する。
【0048】図14に示すように、エピタキシャル成長
層3の上面全体に酸化膜58を形成し、その酸化膜58
に対してフォトエッチングを行なうことによって、略コ
字状の開口部58aを形成する。その開口部58aから
エピタキシャル成長層3に対してほう素を打ち込み、そ
のほう素を熱拡散させる。その結果、第2のp+ シリコ
ン層59が形成される。この第2のp+ シリコン層59
は、エピタキシャル成長層3により埋め込まれた第1の
+ シリコン層54の深さまで到達する。その後、エッ
チングにより酸化膜58を除去する。
【0049】次に、図15に示すように、シリコン基板
42の上面に層間絶縁膜としての酸化膜7を形成する。
次いで、フォトエッチングを行なうことによって、酸化
膜7に、コンタクトホール10,47を形成する。この
シリコン基板42に対してアルミニウム(Al )のスパ
ッタリングまたは真空蒸着を行った後、フォトリソグッ
ラフィを行なうことによって、配線パターン8,45及
びボンディングパッド9,46を形成する。次いで、C
VD等によってSiNやSi3 4 などを堆積させるこ
とにより、シリコン基板42の上面にパッシベーション
膜11を形成し、配線パターン8,45を被覆する。前
記パッシベーション工程において、パッシベーション膜
11には、ボンディングパッド9,46を露出させるた
めの開口部11a,11bが形成される。また、パッシ
ベーション膜11には、第2のp + シリコン層59の上
面にあたる部分に開口部60が形成される。この後、開
口部60から酸化膜7を除去することによって、p+
リコン層59上面を露出させる。
【0050】次いで、図16に示すように、パッシベー
ション膜11の上面を全体的にエッチングレジスト61
で被覆する。そして、フォトリソグラフィによって、第
2のp+ シリコン層59の上面にあたる部分に開口部6
1aを形成する。このシリコン基板42に対して陽極化
成を行なう。このとき、開口部61aにより第2のp +
シリコン層59のみが露出しているので、その第2のp
+ シリコン層59と埋め込まれた第1のp+ シリコン層
54とが選択的に多孔質シリコン層62に変化する。次
に、TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキ
サイド)等でアルカリエッチングを行なうことによっ
て、多孔質シリコン層62をエッチングする。その結
果、多孔質シリコン層62があった部分に凹部4が形成
される。また、第2のn+ シリコン層56よりなるマス
部6は、エピタキシャル成長層3よりなる片持梁5によ
り固定電極43に対して所定の間隔で支持される。最後
に、不要となったエッチングレジスト61を除去して加
速度センサ41が得られる。
【0051】さて、本実施例の加速度センサ41であっ
ても、前記第一実施例の加速度センサ1と同様の作用効
果を奏することは明らかである。これに加えて、固定電
極43と接続される電極取り出し部44を形成し、その
電極取り出し部44を配線パターン45を介してボンデ
ィングパッド46に接続した。そのため、固定電極43
及びマス部6により構成されるコンデンサCの容量の変
化を、シリコン基板42の上面に形成したボンディング
パッド9,46を介して容易に出力することができる。
また、シリコン基板42からコンデンサCの容量変化と
取り出す必要がないので、別の基板に形成した配線パタ
ーン上に限らず加速度センサ41を任意の場所に実装す
ることができる。
【0052】尚、本発明は以下のように変更してもよ
く、その場合にも同様の作用及び効果が得られる。 1)上記第一実施例では、シリコン基板2を固定電極と
するとともに、コンデンサCの出力端子15としたが、
第二実施例のようにエピタキシャル成長層3に電極取り
出し部44を形成し、加速度センサ1の上面からシリコ
ン基板2及びマス部6により構成されるコンデンサCの
容量変化を出力するようにしてもよい。この構成による
と、第二実施例と同様に任意の場所に実装することがで
きる。
【0053】2)上記第二実施例において、シリコン基
板42上にコンデンサCの容量変化に対して増幅等の処
理を行なう信号処理回路を通常のプロセスにより形成
し、その信号処理回路と加速度センサ41とをボンディ
ングワイヤやアルミ配線等により接続して実施してもよ
い。この構成によると、加速度センサ41と信号処理回
路とを一体にしたICとすることができる。
【0054】3)上記各実施例では、各加速度センサ
1,41にそれぞれ1つのマス部6を形成して1次元の
加速度を検出するようにしたが、マス部6を複数形成し
て2次元又は3次元の加速度センサとして実施してもよ
い。
【0055】4)上記各実施例において、TMAH以外
のアルカリ系エッチャントとして、例えばKOH、ヒド
ラジン、EPW(エチレンジアミン−ピロカテコール−
水)等を使用してもよい。
【0056】5)上記各実施例において、配線パターン
8,45及びボンディングパッド9,46を形成する材
料として、Al の他に例えばAu等の金属を用いて実施
してもよい。また、導電性ポリマー等を用いて実施して
もよい。
【0057】6)上記各実施例では、マス部6を略直方
体状に形成したが、略円柱状等の任意の形状に形成して
実施してもよい。 以上、この発明の各実施例について説明したが、各実施
例から把握できる請求項以外の技術思想について、以下
にそれらの効果とともに記載する。
【0058】イ)請求項1に記載の加速度センサにおい
て、エピタキシャル成長層3にn+シリコンよりなる電
極取り出し部44を形成した加速度センサ。この構成に
よると、コンデンサの容量変化を容易に出力することが
できるとともに、任意の場所に実装可能となる。
【0059】ロ)請求項1〜3,上記イ)に記載の加速
度センサにおいて、信号処理回路部を形成した加速度セ
ンサ。この構成によると、信号処理回路部を含めた加速
度センサとして小型化及び高速化を図ることができる。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜3に記載
の発明によれば、電極の間隔を精度良く保つことが可能
な静電容量式加速度センサを提供することができる。ま
た、請求項4,5に記載の発明によれば、静電容量式加
速度センサを容易に製造することが可能な製造方法を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は第一実施例の加速度センサの平面図、
(b) はA-A 線断面図。
【図2】本発明の静電容量式加速度センサの等価回路
図。
【図3】製造工程を示す概略断面図。
【図4】製造工程を示す概略断面図。
【図5】(a) は製造工程を示す平面図、(b) は(a) の概
略断面図。
【図6】(a) は製造工程を示す平面図、(b) は(a) の概
略断面図。
【図7】製造工程を示す概略断面図。
【図8】製造工程を示す概略断面図。
【図9】(a) は第二実施例の加速度センサの平面図、
(b) はB-B 線断面図。
【図10】(a) は製造工程を示す平面図、(b) は(a) の
概略断面図。
【図11】(a) は製造工程を示す平面図、(b) は(a) の
概略断面図。
【図12】(a) は製造工程を示す平面図、(b) は(a) の
概略断面図。
【図13】(a) は製造工程を示す平面図、(b) は(a) の
概略断面図。
【図14】(a) は製造工程を示す平面図、(b) は(a) の
概略断面図。
【図15】(a) は製造工程を示す平面図、(b) は(a) の
概略断面図。
【図16】製造工程を示す概略断面図。
【図17】従来の加速度センサの概略断面図。
【符号の説明】
2…単結晶シリコン基板、3…エピタキシャル成長層、
4…凹部、5…片持梁、6…マス部、42…単結晶シリ
コン基板、43…固定電極、44…電極取り出し部、7
…層間絶縁膜としての酸化膜、8…配線パターン、11
…パッシベーション膜、22,54…第1のp+ シリコ
ン層、24…n+ シリコン層、26,59…第2のp+
シリコン層、29,61…多孔質シリコン層、52…第
1のn+シリコン層、56…第2のn+ シリコン層、5
7…第3のn+ シリコン層。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定電極と可動電極とにより構成するコ
    ンデンサの容量の変化に基づいて印加される加速度を検
    知する静電容量式加速度センサであって、 表面側に凹部(4)が形成され、固定電極となる単結晶
    シリコン基板(2)と、 前記凹部(4)に変移可能に配置されるとともに、前記
    単結晶シリコン基板(2)から所定の間隔を開けて保持
    されてその単結晶シリコン基板(2)との間でコンデン
    サを構成する可動電極となるマス部(6)と、 前記単結晶シリコン基板(2)上に形成されたエピタキ
    シャル成長層(3)からなり、前記マス部(6)を支持
    する片持梁(5)と、を備えた静電容量式加速度セン
    サ。
  2. 【請求項2】 固定電極と可動電極とにより構成するコ
    ンデンサの容量の変化に基づいて印加される加速度を検
    知する静電容量式加速度センサであって、 その上面に固定電極(43)が形成された単結晶シリコ
    ン基板(42)と、 前記固定電極(43)の上面に形成された凹部(4)
    と、 前記凹部(4)に変移可能に配置されるとともに、前記
    固定電極(43)から所定の間隔を開けて保持されてそ
    の固定電極(43)との間でコンデンサを構成する可動
    電極となるマス部(6)と、 前記単結晶シリコン基板(42)上に形成されたエピタ
    キシャル成長層(3)からなり、前記マス部(6)を支
    持する片持梁(5)と、を備えた静電容量式加速度セン
    サ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の静電容量式加速度セン
    サにおいて、 前記単結晶シリコン基板(42)はp型単結晶シリコン
    基板であって、そのシリコン基板上面に形成されたn+
    シリコンよりなる固定電極(43)は、n- シリコンよ
    りなる前記エピタキシャル成長(3)により埋め込まれ
    ており、そのエピタキシャル成長層(3)には、固定電
    極(43)に接続される電極取り出し部(44)が形成
    された静電容量式加速度センサ。
  4. 【請求項4】 不純物添加によって単結晶シリコン基板
    (2)の表面側に、凹部(4)を形成するための領域の
    第1のp+ シリコン層(22)を形成する工程と、 前記n+ 単結晶シリコン基板(2)の上面にn- シリコ
    ンからなるエピタキシャル成長層(3)を形成すること
    によって、同エピタキシャル成長層(3)内に前記第1
    のp+ シリコン層(22)を埋め込む工程と、 不純物添加によって、前記マス部(6)を形成するため
    の領域に、前記第1のp+ シリコン層(22)を前記コ
    ンデンサの電極間隔となる厚さ残してn+ シリコン層
    (24)を形成する工程と、 不純物添加によって、前記第1のp+ シリコン層(2
    2)に到達する深さの略コ字状の第2のp+ シリコン層
    (26)を形成する工程と、 前記シリコン基板(2)の上面に層間絶縁膜(7)を形
    成した後、前記マス部(6)に接続する配線パターン
    (8)を形成した後、その配線パターン(8)を覆うパ
    ッシベーション膜(11)を形成する工程と、 前記第1,第2のp+ シリコン層(22,26)を形成
    したシリコン基板(2)の上面にエッチングレジスト
    (28)を形成した状態で陽極化成処理を行なうことに
    よって、前記第1,第2のp+ シリコン層(22,2
    6)を多孔質シリコン層(29)に変化させる工程と、 前記多孔質シリコン層(29)をアルカリエッチングに
    よって除去することにより、凹部(4),片持梁(5)
    及びマス部(6)を形成するとともに、マス部(6)を
    単結晶シリコン基板(2)から所定の間隔を開けて配置
    する工程とからなる請求項1に記載の静電容量式加速度
    センサの製造方法。
  5. 【請求項5】 不純物添加によって単結晶シリコン基板
    (42)の表面側に固定電極(43)となる第1のn+
    シリコン層(52)を形成する工程と、 不純物添加によって第1のn+ シリコン層(52)の上
    面に、凹部(4)を形成するための領域に第1のp+
    リコン層(54)を形成する工程と、 前記p型単結晶シリコン基板(42)の上面にn- シリ
    コンからなるエピタキシャル成長層(3)を形成するこ
    とによって、同エピタキシャル成長層(3)内に前記第
    1のn+ シリコン層(52)及びp+ シリコン層(5
    4)を埋め込む工程と、 不純物添加によって、前記マス部(6)を形成するため
    の領域に、前記第1のp+ シリコン層(54)を前記コ
    ンデンサの電極間隔となる厚さ残して第2のn + シリコ
    ン層(56)を形成する工程と、 不純物添加によって、前記電極取り出し部(44)に対
    応した領域に、埋め込まれた第1のn+ シリコン層(5
    2)に届く深さの第3のn+ シリコン層(57)を形成
    する工程と、 不純物添加によって、前記第1のp+ シリコン層(5
    4)に届く深さの第2のp+ シリコン層(59)を形成
    する工程と、 シリコン基板(42)の上面に層間絶縁膜(7)を形成
    した後、前記マス部(6)に接続する配線パターン
    (8,45)を形成した後、その配線パターン(8,4
    5)を覆うパッシベーション膜(11)を形成する工程
    と、 前記シリコン基板(42)の上面にエッチングレジスト
    (61)を形成した状態で陽極化成処理を行なうことに
    よって、第1,第2のp+ シリコン層(54,59)を
    多孔質シリコン層(62)に変化させる工程と、 前記多孔質シリコン層(62)をアルカリエッチングに
    よって除去することにより、凹部(4),片持梁(5)
    及びマス部(6)を形成するとともに、マス部(6)を
    固定電極(43)から所定の間隔を開けて配置する工程
    とからなる請求項2又は3に記載の静電容量式加速度セ
    ンサの製造方法。
JP7042165A 1995-03-01 1995-03-01 静電容量式加速度センサ及びその製造方法 Pending JPH08236789A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7042165A JPH08236789A (ja) 1995-03-01 1995-03-01 静電容量式加速度センサ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7042165A JPH08236789A (ja) 1995-03-01 1995-03-01 静電容量式加速度センサ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08236789A true JPH08236789A (ja) 1996-09-13

Family

ID=12628359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7042165A Pending JPH08236789A (ja) 1995-03-01 1995-03-01 静電容量式加速度センサ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08236789A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000042666A1 (en) * 1999-01-13 2000-07-20 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Inertia force sensor and method for producing inertia force sensor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000042666A1 (en) * 1999-01-13 2000-07-20 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Inertia force sensor and method for producing inertia force sensor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8749013B2 (en) Sensor and method for its production
JP3399660B2 (ja) 表面型の加速度センサの製造方法
US5830777A (en) Method of manufacturing a capacitance type acceleration sensor
JP2940293B2 (ja) 半導体加速度センサの製造方法
JPH09501231A (ja) 静電力平衡型シリコン加速度計
JPH07501421A (ja) 半導体加速度センサーおよびその製造方法
JPH08510094A (ja) 集積マイクロメカニカルセンサデバイス及びその製造方法
KR20010072390A (ko) 마이크로 미케니칼 센서 및 그 제조 방법
JP2001507288A (ja) マイクロメカニズム式半導体装置及びその製法
JP4168497B2 (ja) 半導体力学量センサの製造方法
JPH1154478A (ja) シリコン基板における陽極化成方法及び表面型の加速度センサの製造方法
JPH06350106A (ja) トンネル効果式センサの製造方法
JP3478894B2 (ja) 表面型の加速度センサ
JPH08236787A (ja) 静電容量式加速度センサ及びその製造方法
JPH08236789A (ja) 静電容量式加速度センサ及びその製造方法
US20020179563A1 (en) Application of a strain-compensated heavily doped etch stop for silicon structure formation
JPH0472190B2 (ja)
US11940346B2 (en) Micromechanical pressure sensor device and a corresponding production method
JP4174853B2 (ja) 半導体力学量センサの製造方法及び半導体圧力センサの製造方法
JP3506795B2 (ja) 静電容量式加速度センサの製造方法
JPH11103074A (ja) シリコン基板の陽極化成方法及びそれを利用した加速度センサの製造方法
JP3506794B2 (ja) 加速度センサ及びその製造方法
JP3478895B2 (ja) 加速度センサ及びその製造方法
JP2894478B2 (ja) 静電容量型圧力センサとその製造方法
JP3478896B2 (ja) 加速度センサ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040518