JP3478894B2 - 表面型の加速度センサ - Google Patents

表面型の加速度センサ

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JP3478894B2 JP03111095A JP3111095A JP3478894B2 JP 3478894 B2 JP3478894 B2 JP 3478894B2 JP 03111095 A JP03111095 A JP 03111095A JP 3111095 A JP3111095 A JP 3111095A JP 3478894 B2 JP3478894 B2 JP 3478894B2
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    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
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    • G01P2015/0822Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass
    • G01P2015/084Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass the mass being suspended at more than one of its sides, e.g. membrane-type suspension, so as to permit multi-axis movement of the mass

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコン基板に形成さ
れた表面型の加速度センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車におけるABS(アンチロ
ックブレーキシステム)、エアバッグシステム、サスペ
ンションコントロールシステム等に利用されている3次
元の加速度センサとして例えば図23(a),(b)に
示すように、バルク型の加速度センサ91が知られてい
る。
【0003】この加速度センサ91は、四角台形上のマ
ス部92が片持梁93により四方向から支持され、その
片持梁93の上面には複数の拡散歪みゲージ94が形成
されている。拡散歪みゲージ94は、マス部92に印加
される加速度を、図23(a)(b)に示すx,y,z
方向それぞれの加速度として検出可能なように所定の配
置に形成されている。即ち、加速度が印加されると、そ
の加速度によりマス部92が変位し、片持梁93にたわ
みが発生する。このとき、片持梁93の上面に形成され
た拡散歪みゲージ94は、片持梁93のたわみによりそ
れぞれ抵抗値が増加又は減少する。この抵抗値の変化を
検出することにより、印加された加速度とその方向を検
出することができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この加速度
センサ91は、直方体状をした面方位(100)のシリ
コン単結晶基板95のバルクを、その表面及び裏面の双
方から選択的にエッチング(結晶異方性エッチング)す
ることによって製造される。即ち、(111)面のエッ
チング速度が他の面に比べて遅いことを利用してマス部
92を形成している。そのため、裏面の開口部95aの
寸法をある程度大きく設定しなければならない。一方、
マス部92を小さくすると、加速度センサ91の検出感
度が低下する。そのため、加速度センサ91全体が大き
くなり、小型化することができないという問題があっ
た。また、基板の表面と裏面の双方からエッチングする
必要があるので、工程が複雑になるという問題があっ
た。
【0005】また、加速度センサ91を図示しない基板
に実装する場合、z方向の加速度を検出するためには、
マス部92が上下方向に変位する必要がある。しかしな
がら、マス部92を加速度センサ91の周囲に比べて薄
く加工することは難しく、また薄く加工できてもマス部
92が軽くなって検出感度が低下する。そのため、図2
4に示すように、マス部92が変位可能に凹部96を形
成した台座97をダイボンド材により接着したり、陽極
接合等の直接接合技術により接合したりして基板に実装
する必要があり、手間がかかるという問題があった。
【0006】そのため、シリコン基板の表面側に形成さ
れた薄膜をエッチングすることによって製造される、い
わゆる表面型の加速度センサが知られている。この表面
型の加速度センサは、表面側にマス部等が形成されてい
るので、基板に直接実装することができる。この種の加
速度センサとしては、例えば特公平4−71344号公
報開示された「陽極化成」によって製造する方法があ
る。その概要を以下に簡単に説明する。
【0007】まず、p型単結晶シリコン基板の一部陽極
化成し、多孔質シリコン層を形成する。次に、その表面
にp型の単結晶シリコン層をエピタキシャル成長させ、
そのエピタキシャル成長層の一部を除去し、そこから露
出した多孔質シリコン層を酸化させる。次に、エピタキ
シャル成長層上面の所定部分に、n型の拡散歪みゲージ
を形成する。そして、酸化させた多孔質シリコン層をふ
っ酸でエッチングし、エピタキシャル成長層の下部に空
洞部を形成する。最後に、拡散歪みゲージに電極を形成
して、表面型の加速度センサが完成する。
【0008】ところが、上記の製造方法によると、p型
単結晶シリコン基板上にSi3 4マスクを配置し、こ
の開口部を陽極化成するという方法が採られているた
め、形成する多孔質シリコン層の大きさや深さにばらつ
きが生じ易い。そのため、陽極化成の処理温度や処理時
間等を厳密に設定する必要があるので、設定に手間がか
かり面倒であるという問題があった。
【0009】また、多孔質シリコン層の上にエピタキシ
ャル成長層を形成するのは、極めて困難である。また、
エピタキシャル成長層がp型であるため、拡散歪みゲー
ジをn型で形成しなければならない。この場合、p型の
拡散歪みゲージに比べてゲージファクターが小さくな
り、所望の検出感度を得ることが難しいという問題があ
った。
【0010】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、小型化することがで
き、かつ容易に実装することができる表面型の加速度セ
ンサを提供することにある。
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、単結晶シリコン基板と、
該シリコン基板上に形成されたエピタキシャル層とから
構成された半導体基板の表面側に形成した凹部と、前記
エピタキシャル層からなり、凹部内に変移可能に配置さ
れた枠状のマス部と、前記エピタキシャル層からなり、
枠状のマス部の内側に形成された支持柱と、前記エピタ
キシャル層からなり、前記マス部と前記支持柱との間に
形成され、該マス部を支持する梁と、前記梁の上面に形
成された歪みゲージとから構成したことを要旨とする。
【0013】請求項2に記載の発明は、前記歪みゲージ
は、印加される加速度を検出する検出方向に対応してブ
リッジ接続し、各検出方向に対応した検出電圧を出力す
るようにしたことを要旨とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、前記半導体基板
は、単結晶シリコン基板と、そのシリコン基板上に形成
された第1,第2のエピタキシャル層とから構成し、前
記マス部を第1,第2のエピタキシャル層により構成
し、前記梁を第2のエピタキシャル層により構成したこ
とを要旨とする。
【0015】請求項4に記載の発明は、前記半導体基板
上には、前記歪みゲージから出力される検出電圧を増幅
して外部へ出力する信号処理回路部を形成したことを要
旨とする。
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、半導
体基板はp型単結晶シリコン基板と、シリコン基板上に
形成されたエピタキシャル層とから構成され、表面側に
凹部が形成される。枠状のマス部はエピタキシャル層か
らなり、凹部内に変移可能に配置される。支持柱はエピ
タキシャル層からなり、枠状のマス部の内側に形成され
る。梁はエピタキシャル層からなり、マス部を支持す
る。その梁の上面には歪みゲージが形成される。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、歪みゲー
ジは、印加される加速度を検出する検出方向に対応して
ブリッジ接続され、各検出方向に対応した検出電圧が出
力される。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、半導体基
板は、p型単結晶シリコン基板と、そのシリコン基板上
に形成された第1,第2のエピタキシャル層とから構成
される。マス部は第1,第2のエピタキシャル層により
構成され、梁は第2のエピタキシャル層により構成され
る。
【0021】 請求項4に記載の発明によれば、半導体
基板上には歪みゲージから出力される検出電圧を増幅し
て外部へ出力する信号処理回路部が形成される
【0022】
【0023】
【実施例】
(第一実施例)以下、本発明を具体化した第一実施例を
図1〜図10に従って説明する。
【0024】図1(a),(b)に示すように、表面型
の加速度センサ1は、半導体基板2に設けられている。
半導体基板2は、図1(b)に示すように、面方位(1
10)のp型シリコン単結晶基板(以下、単にシリコン
基板という)3と、そのシリコン基板3の上面にエピタ
キシャル成長により形成されたn型単結晶シリコンより
なるエピタキシャル層4とから構成されている。半導体
基板2の上面には、略正方形状の凹部2aが形成されて
おり、その凹部2a内に加速度検知部5が配置されてい
る。
【0025】加速度検知部5は、支持柱6,梁7〜1
0,マス部11により構成されている。支持柱6はエピ
タキシャル層4よりなり、凹部2aの中央に形成されて
いる。その支持柱6には、梁7〜10の基端部が固定さ
れている。図1(a)に示すように、梁7,8はx軸方
向に形成され、梁9,10はy軸方向に形成されてい
る。
【0026】各梁7〜10の自由端部にはマス部11が
設けられている。マス部11は、略正方形の枠状に形成
されている。即ち、マス部11の中央に支持柱6が形成
され、その支持部6と梁7〜10とによりマス部11が
支持されている。梁7〜10及びマス部11は、n型単
結晶シリコンのエピタキシャル層4によって構成されて
いる。
【0027】梁7〜10の基端部上面には、不純物添加
によってp型シリコンからなる拡散歪みゲージR1〜R
12が所定の位置に形成されている。梁7の基端部両側
には拡散歪みゲージR1,R2が、梁8の基端部両側に
はR3,R4がそれぞれ形成されている。梁9の基端部
両側には拡散歪みゲージR5,R6が、また梁10の基
端部両側には拡散歪みゲージR7,R8がそれぞれ形成
されている。また、梁9,10の基端部中央には拡散歪
みゲージR9,R12が、自由端部中央には拡散歪みゲ
ージR10,R11がそれぞれ形成されている。拡散歪
みゲージR9〜R12は、y軸方向に沿って1列に配列
されている。
【0028】また、エピタキシャル層4には、信号処理
回路部12が形成されている。信号処理回路部12は、
図1(b)に示すように、n型シリコンよりなるエピタ
キシャル層4に回路素子が作り込まれており、p+ シリ
コンよりなる埋め込み層としてのp型シリコン層13
と、p+ シリコンよりなる分離層としてのp型シリコン
層14とより他のエピタキシャル層4から分離されて形
成されている。信号処理回路部12は、図示しないオペ
アンプ等により構成されている。そして、信号処理回路
部12は、梁7〜10のたわみに応じた各拡散歪みゲー
ジR1〜R12の抵抗値の変化による後述する検出電圧
を増幅し、外部へ出力するようになっている。
【0029】図1(b)に示すように、エピタキシャル
層4の上面には、層間絶縁層として薄い酸化膜(SiO
2 膜)15が形成されている。この酸化膜15の上面に
は、スパッタリングや真空蒸着等の物理的成膜法によっ
て、配線パターン16及びボンディングパッド17が形
成されている。また、前記酸化膜15の所定部分、即ち
拡散歪みゲージR1〜R12の上側となる部分には、層
間接続用のコンタクトホール18が形成されている。コ
ンタクトホール18は、配線パターン16とその下層に
ある拡散歪みゲージR1〜R12とを電気的に接続して
いる。そして、これらの配線パターン16は、ボンディ
ングパッド17にそれぞれ電気的に接続されている。
【0030】また、信号処理回路部12上部の酸化膜1
5上面には、配線パターン19及びボンディングパッド
20が上記の物理的成膜法によって形成されている。酸
化膜15には、コンタクトホール21が形成され、その
コンタクトホール21を介して配線パターン19と信号
処理回路部12とが電気的に接続されている。ボンディ
ングパッド17,20は、図示しないボンディングワイ
ヤにより互いに接続されている。そのボンディングワイ
ヤにより、拡散歪みゲージR1〜R12と信号処理回路
部12とは電気的に接続されている。
【0031】酸化膜15の上面には、表層における絶縁
を図るための薄いパッシベーション膜22が、上記の物
理的成膜法によって形成されている。前記パッシベーシ
ョン膜22の所定部分に設けられた開口部23からは、
ボンディングパッド14が露出されている。尚、図1
(a)は、図面が見にくくなるのを防ぐために、酸化膜
15〜パッシベーション膜22を省略してある。
【0032】図2(a)〜(c)に示すように、各拡散
歪みゲージR1〜R12は、x,y,z軸方向に対応し
てブリッジ接続されている。即ち、図2(a)に示すよ
うに、拡散歪みゲージR1〜R4は、ブリッジ接続され
ている。拡散歪みゲージR1,R3間のノードには、電
源電圧Vccが供給され、拡散歪みゲージR2,R4間の
ノードは接地されている。そして、拡散歪みゲージR
1,R4間のノードと、拡散歪みゲージR2,R3間の
ノードとの間から、検出電圧Vxを出力するようになっ
ている。
【0033】図2(b)に示すように、拡散歪みゲージ
R5〜R8は、ブリッジ接続されている。拡散歪みゲー
ジR5,R7間のノードには、電源電圧Vccが供給さ
れ、拡散歪みゲージR6,R8間のノードは接地されて
いる。拡散歪みゲージR5,R8間のノードと、拡散歪
みゲージR6,R7間のノードとの間から、検出電圧V
yを出力するようになっている。
【0034】図2(b)に示すように、拡散歪みゲージ
R9〜R12がブリッジ接続されている。拡散歪みゲー
ジR9,R10間のノードには、電源電圧Vccが供給さ
れ、拡散歪みゲージR11,R12間のノードは接地さ
れている。拡散歪みゲージR9,R11間のノードと、
拡散歪みゲージR10,R12間のノードとの間から、
検出電圧Vzを出力するようになっている。
【0035】この加速度センサ1にx軸方向の加速度が
印加されると、マス部11がその加速度により移動して
梁7,8がたわむ。拡散歪みゲージR1〜R4の抵抗値
は、梁7,8のたわみに応じて増加又は減少する。例え
ば、梁7,8のたわみに応じて拡散歪みゲージR1,R
2の抵抗値が増加し、拡散歪みゲージR3,R4の抵抗
値が減少する。すると、各拡散歪みゲージR1〜R4の
抵抗値の変化に応じて、検出電圧Vxが出力される。
【0036】また、この加速度センサ1にy軸方向の加
速度が印加されると、マス部11がその加速度により移
動して梁9,10がたわむ。拡散歪みゲージR5〜R8
の抵抗値は、梁9,10のたわみに応じて増加又は減少
する。例えば、梁9,10のたわみに応じて拡散歪みゲ
ージR5,R6の抵抗値が増加し、拡散歪みゲージR
7,R8の抵抗値が減少する。すると、各拡散歪みゲー
ジR1〜R4の抵抗値の変化に応じて、検出電圧Vyが
出力される。
【0037】更にまた、この加速度センサ1にz軸方向
の加速度が印加されると、マス部11がその加速度によ
り移動して梁7〜10がたわむ。拡散歪みゲージR9〜
R12の抵抗値は、梁7〜10のたわみに応じて増加又
は減少する。例えば、梁7〜10のたわみに応じて拡散
歪みゲージR9,R12の抵抗値が増加し、拡散歪みゲ
ージR10,R11の抵抗値が減少する。すると、各拡
散歪みゲージR1〜R4の抵抗値の変化に応じて、検出
電圧Vzが出力される。
【0038】信号処理回路部12は、各検出電圧Vx〜
Vzをそれぞれ増幅し、外部へ出力するようになってい
る。尚、各拡散歪みゲージR1〜R12に供給される電
源電圧Vccは、信号処理回路部12からボンディングパ
ッド17,20及びボンディングワイヤを介して供給さ
れている。また、各拡散歪みゲージR1〜R12の接地
は、ボンディングパッド17,20及びボンディングワ
イヤを介して信号処理回路部12に接続され接地されて
いる。
【0039】次に、本実施例の加速度センサ1の製造手
順を図3〜図10に基づいて説明する。まず、図3に示
すように、面方位(110)のp型単結晶シリコン基板
3の表裏両面に、酸化膜(SiO2 膜)30を形成す
る。表面側の酸化膜30に対してフォトエッチングを行
なうことによって、酸化膜30に凹部2aに対応した四
角形状の開口部30aと、信号処理回路部12に対応し
た開口部30bとを形成する。但し、開口部30aの中
央部には、後に支持柱6を形成するために円形状に酸化
膜30を残すようにしている。次いで、シリコン基板3
に対してイオン注入等によって開口部30a,30bか
らほう素を打ち込み、さらにそのほう素を熱拡散させ
る。この結果、シリコン基板3の所定領域にp+ シリコ
ンからなるp型シリコン層31と、p+ シリコンよりな
る埋め込み層としてのp型シリコン層13が形成され
る。その後、エッチングによって酸化膜30を除去す
る。
【0040】次に、図4に示すように、p型シリコン層
31,13が形成されたシリコン基板3の上面に、気相
成長によってn型単結晶シリコンからなるエピタキシャ
ル層4を形成する。その結果、エピタキシャル層4内に
p型シリコン層31,13が埋め込まれた状態となり、
シリコン基板3とエピタキシャル層4とからなる半導体
基板2が形成される。
【0041】図5に示すように、半導体基板2の両面に
酸化膜32を形成する。そして、表面側の酸化膜32に
対してフォトエッチングを行なうことによって、略ロ字
状の開口部32aと、その開口部32aの内側に4つの
略四角形状の開口部32bとを形成する。また、酸化膜
32に対して所定領域に開口部32cを形成する。そし
て、この開口部32a〜3cから、エピタキシャル層4
に対してイオン注入等によってほう素を打ち込み、さら
にそのほう素を熱拡散させる。この結果、エピタキシャ
ル層4の、支持柱6,梁7〜10及びマス部11を除く
部分にp+ シリコンよりなるp型シリコン層33,34
が形成される。また、信号処理回路部12と他のエピタ
キシャル層4とを分離するためのp+ シリコンよりなる
分離層としてのp型シリコン層14が形成される。これ
らのp型シリコン層33,34,14は、エピタキシャ
ル層4により埋め込まれているp型シリコン層31,1
3の深さまで到達する。そして、p型シリコン層13,
14により、エピタキシャル層4から分離されて信号処
理回路部12が形成される。その後、エッチングによっ
て酸化膜32を除去する。
【0042】次に、図6に示すように、シリコン基板3
のエピタキシャル層4の上面に、図示しないマスクを配
置し、所定領域に開口部を形成する。次いで、前記シリ
コン基板3に対してイオン注入等によってほう素を打ち
込み、さらにそのほう素を熱拡散させる。この結果、後
に梁7〜10となる部分の上面に、拡散歪みゲージR1
〜R12が形成される。また、この拡散歪みゲージR1
〜R12を形成する工程において、信号処理回路部12
の回路素子を作り込む。
【0043】次いで、図7に示すように、半導体基板2
上をエッチングレジスト35で被覆し、フォトリソグラ
フィによって凹部2aのうち支持柱6,梁7〜10及び
マス部11を除く部分に開口部35a,35bを形成す
る。この半導体基板2に対して陽極化成を行なう。陽極
化成は、電解液中で基板を陽極として電流を流すことに
より、多孔質のSi・SiO2 あるいは多孔質のAl2
3 を生成する工程をいう。即ち、半導体基板2をふっ酸
水溶液中に浸漬し、半導体基板2を陽極として電流を流
す。すると、開口部35a,35bによりp型シリコン
層33,34のみが露出しているので、そのp型シリコ
ン層33,34と埋め込まれたp型シリコン層31とが
選択的に多孔質シリコン層36に変化する。一方、p型
シリコン層13,14はエッチングレジスト35により
覆われているので、変化しない。
【0044】図8に示すように、半導体基板2の上面に
層間絶縁膜としての酸化膜15を形成する。次いで、フ
ォトエッチングを行うことによって、酸化膜15の所定
部分にコンタクトホール18,21を形成する。
【0045】次に、図9に示すように、この半導体基板
2に対してアルミニウム(Al )のスパッタリングまた
は真空蒸着を行った後、フォトリソグラフィを行うこと
によって、配線パターン16,19及びボンディングパ
ッド17,20を形成する。次いで、CVD等によって
SiNやSi3 4 などを堆積させることにより、半導
体基板2の上面にパッシベーション膜22を形成し、配
線パターン16,19を被覆する。前記パッシベーショ
ン工程において、パッシベーション膜22には、ボンデ
ィングパッド17,20を露出させるための開口部23
がそれぞれ形成される。また、パッシベーション膜22
には、多孔質シリコン層36の上面にあたる部分に開口
部22aが形成される。この後、開口部22aから酸化
膜15を除去することによって、多孔質シリコン層36
の上面を露出させる。
【0046】次いで、図10に示すように、パッシベー
ション膜22の上面を全体的にエッチングレジスト37
で被覆する。そして、フォトリソグラフィによって、多
孔質シリコン層36の上面にあたる部分に開口部37a
を形成する。
【0047】次に、TMAH(テトラメチルアンモニウ
ムハイドロオキサイド)でアルカリエッチングを行うこ
とによって、多孔質シリコン層36をエッチングする。
その結果、多孔質シリコン層36があった部分に凹部2
aが形成される。また、n型単結晶シリコンのエピタキ
シャル層4よりなるマス部11は、同じくn型単結晶シ
リコンのエピタキシャル層4よりなる梁7〜10及び支
持柱6により支持される。最後に、不要となったエッチ
ングレジスト37を除去した後、ボンディングパッド1
7,20を図示しないボンディングワイヤにより接続す
ることにより、加速度センサ1が得られる。
【0048】このように、本実施例の加速度センサ1に
よれば、p型シリコン基板3上にエピタキシャル成長に
より形成したn型単結晶シリコンよりなるエピタキシャ
ル層4により梁7〜10を形成した。その結果、エピタ
キシャル層4の上面に、ゲージファクターの大きなp型
シリコンからなる拡散歪みゲージR1〜R12を形成す
ることができるので、n型シリコンからなる拡散歪みゲ
ージを備えた従来の加速度センサに比べて、加速度セン
サ1の検出感度をより高感度にすることができる。
【0049】また、マス部11を四角形枠状に形成し、
その内側に形成された支持柱6及び梁7〜10によりマ
ス部11を支持するようにしたので、加速度センサ1の
全体に占めるマス部11の重さの比率を大きくすること
ができる。その結果、マスをそのを周囲に形成した梁に
より支持する構造の加速度センサに比べて、マス部11
を重くすることができるので、小さな加速度を検出する
ことができる。逆に、マス部11の重さを同じにした場
合、加速度センサ1を小型化することができる。
【0050】また、この加速度センサ1はシリコン基板
3の表面側に加速度検知部5と信号処理回路部12とを
形成したいわゆる表面型であるので、シリコン基板3の
裏面側からの加工を必要としない分、製造工程を簡単に
することができる。また、加速度検知部5を形成する工
程のうち、陽極化成によりp型シリコン層31,33,
34を多孔質シリコン層36に変更する工程と、その多
孔質シリコン層36をエッチングする工程を除けば、信
号処理回路部12を形成する工程と同じである。その結
果、加速度検知部5と信号処理回路部12とを別々の工
程で形成する必要がないので、加速度センサ1の製造工
程の増加を抑えることができる。
【0051】更にまた、加速度センサ1は、結晶異方性
エッチングによりシリコン基板3の裏面は加工されてい
ないので、加速度センサ1をそのままダイボンド材等に
よりマザーボード等に直接実装することができるので、
実装を容易に行なうことができる。また、従来の加速度
センサ91のように台座97を必要としないので、部品
点数を減らすことができる。
【0052】そして、本実施例の製造方法によれば、所
定領域にあらかじめp型シリコン層31,33,34を
形成した後、同層31,33,34を陽極化成する方法
であるため、シリコン基板の表面を直接的に陽極化成す
る従来方法と比較して、陽極化成部の形状や深さを精度
良く形成することができる。
【0053】また、p型シリコン層31上にエピタキシ
ャル層4を形成する方法であるため、とりわけ形成が困
難であるということもない。また、パッシベーション工
程の完了後に陽極化成により形成した多孔質シリコン層
36をアルカリエッチングにより除去する方法であるた
め、凹部2aが未形成の状態でエッチングレジスト37
を形成することができる。よって、エッチングレジスト
37の形成が容易になる。即ち、凹部2a内にエッチン
グレジスト37が入り込むことがないため、面倒な除去
作業を行う必要もなくなる。また、アルカリエッチング
をパッシベーション工程の完了後に行なうようにしたの
で、配線パターン16,19やボンディングパッド1
7,20等がエッチャントに汚染される心配がない。そ
の結果、加速度センサ1を製造する際の工程を簡略化す
ることができるとともに、作業の容易化を行なうことが
できる。 (第二実施例)以下、本発明を具体化した第二実施例を
図11〜図20に従って説明する。
【0054】尚、本実施例において、第一実施例と同様
の部材については同一の符号を付してその説明を省略す
る。図11は、表面型の加速度センサ41の概略断面図
である。尚、本実施例において、加速度センサ41の平
面図は、第一実施例の加速度センサ1の平面図を示す図
1(a)と同じであるので、省略する。
【0055】表面型の加速度センサ41には、半導体基
板42が設けられている。半導体基板42には、面方位
(110)のp型シリコン単結晶基板(以下、単にシリ
コン基板という)43が設けられている。そのシリコン
基板43の上面には、n型単結晶シリコンよりなる第1
のエピタキシャル層44が形成されている。第1のエピ
タキシャル層44の上面には、n型単結晶シリコンより
なる第2のエピタキシャル層45が形成されている。そ
して、シリコン基板43及び第1,第2のエピタキシャ
ル層44,45により半導体基板42が構成されてい
る。その半導体基板42の上面には、略正方形状の凹部
42aが形成されており、その凹部42a内に加速度検
知部5が配置されている。
【0056】加速度検知部5は、第一実施例と同様に、
支持柱6,梁7〜10及びマス部11により構成されて
いる。尚、本実施例では、支持柱6は第1,第2のエピ
タキシャル層44,45により構成され、凹部42aの
中央に形成されている。各梁7〜10は、第2のエピタ
キシャル層45により構成されている。そして、マス部
11は、第1,第2のエピタキシャル層44,45によ
り構成されている。即ち、マス11は、各梁7〜10よ
りも厚く形成されている。従って、第一実施例のマス1
1に比べてその質量が重くなっている。
【0057】各梁7〜10には拡散歪みゲージR1〜R
12が形成されている。尚、各拡散歪みゲージR1〜R
12の形成方向,接続及び印加された加速度に対する抵
抗値の変化は、第一実施例と同じであるので、説明を省
略する。また、第2のエピタキシャル層45上に形成さ
れた層間絶縁膜としての酸化膜15からパッシベーショ
ン膜22もまた、第一実施例と同じであるので、説明を
省略する。
【0058】また、第2のエピタキシャル層45には、
信号処理回路部12が形成されている。信号処理回路部
12は、第一実施例と同様に、n型単結晶シリコンより
なる第2のエピタキシャル層45に回路素子が作り込ま
れており、p型シリコン層13,14により第1,第2
エピタキシャル層44,45から分離されて形成されて
いる。
【0059】次に、この加速度センサ41を製造する手
順を図12〜図20に基づいて説明する。尚、第一実施
例との相違点を中心に説明する。まず、図12に示すよ
うに、面方位(110)のp型単結晶シリコン基板43
の表裏両面に酸化膜(SiO2 )61を形成し、表面側
の酸化膜61に対してフォトエッチングを行なうことに
よって、凹部42aに対応した開口部61aを形成す
る。但し、開口部61aの中央部には、後に支持柱6を
形成するために円形状に酸化膜61を残すようにしてい
る。次いで、第一実施例のときと同様にほう素の不純物
拡散を行い、シリコン基板43の所定領域にp+ シリコ
ンからなる第1のp型シリコン層62を形成する。その
後、エッチングにより酸化膜61を除去する。
【0060】次に、図13に示すように、第1のp型シ
リコン層62が形成されたシリコン基板43の上面に、
気相成長によってn型単結晶シリコンからなる第1のエ
ピタキシャル層44を形成する。その結果、第1のエピ
タキシャル層44内に第1のp型シリコン層62が埋め
込まれた状態となる。
【0061】この後、図14に示すように、第1のエピ
タキシャル層44が形成されたシリコン基板43の表裏
両面に、酸化膜63を形成し、表面側の酸化膜63に対
してフォトエッチングを行なうことによって、所定領域
に略ロ字状の開口部63aを形成する。また、その開口
部63の内側に、略四角形状でかつ支持柱6を除く開口
部63bとを形成する。また、開口部63bの外側の所
定領域に略四角形状の開口部63cを形成する。開口部
63a,63bは、加速度検知部5の支持柱6及びマス
部11以外の部分に対応して形成される。次に、前記シ
リコン基板43に対するほう素の不純物拡散によって、
第2,第3のp型シリコン層64,65を形成する。ま
た、同時にp+ シリコンよりなる埋め込み層としてのp
型シリコン層13を形成する。その後、エッチングによ
って酸化膜63を除去する。
【0062】次に、図15に示すように、第2,第3の
のp型シリコン層64,65及びp型シリコン層13が
形成された第1のエピタキシャル層44の上面に、気相
成長によってn型単結晶シリコンからなる第2のエピタ
キシャル層45を形成する。その結果、第1,第2のエ
ピタキシャル層44,45内に第1〜第3のp型シリコ
ン層62,64,65及びp型シリコン層13が埋め込
まれた状態となり、シリコン基板43と第1,第2のエ
ピタキシャル層44,45よりなる半導体基板42が形
成される。図16に示すように、半導体基板42の表裏
両面に酸化膜66を形成する。そして、表面側の酸化膜
66に対してフォトエッチングを行なうことによって、
略ロ字状の開口部66aと、その開口部66aの内側に
略四角形状の4つの開口部66bを形成する。また、開
口部66aの外側の所定領域に略ロ字状の開口部66c
を形成する。この開口部66a〜66cから第2のエピ
タキシャル層45に対するほう素の不純物拡散によっ
て、p型シリコン層67,68を形成する。また、信号
処理回路部12と他の第2のエピタキシャル層45とを
分離するためのp型シリコン層14を形成する。これら
のp型シリコン層67,68は、それぞれ埋め込まれて
いる第2,第3のp型シリコン層64,65の深さまで
到達する。また、p型シリコン層14は、埋め込まれて
いるp型シリコン層13の深さまで到達する。そして、
p型シリコン層13,14により第2のエピタキシャル
層45から分離されて信号処理回路部12が形成され
る。その後、エッチングにより酸化膜66を除去する。
【0063】次に、図17に示すように、第2のエピタ
キシャル層45の上面に、図示しないマスクを配置し、
所定領域に開口部を形成する。次いで、第2のエピタキ
シャル層45に対してイオン注入等によってほう素を打
ち込み、さらにそのほう素を熱拡散させる。この結果、
後に梁7〜10となる部分の上面に、拡散歪みゲージR
1〜R12が形成される。また、この拡散歪みゲージR
1〜R12を形成する工程において、信号処理回路部1
2の回路素子を同時に作り込む。
【0064】次いで、図18に示すように、半導体基板
2上をエッチングレジスト69で被覆し、フォトリソグ
ラフィによって凹部2aのうち支持柱6,梁7〜10及
びマス11を除く部分に開口部69a,69bを形成す
る。この半導体基板2に対して陽極化成、即ち、半導体
基板42をふっ酸水溶液中に浸漬し、半導体基板42を
陽極として電流を流す。すると、開口部69a,69b
によりp型シリコン層67,68のみが露出しているの
で、そのp型シリコン層67,68と埋め込まれたp型
シリコン層62,64,65とが選択的に多孔質シリコ
ン層36に変化する。一方、p型シリコン層13,14
はエッチングレジスト69により覆われているので、変
化しない。
【0065】これ以降の製造プロセス(層間絶縁膜とし
ての酸化膜15の形成、配線・パッシベーション工程、
エッチングレジスト37の形成、アルカリエッチング)
については、第一実施例と同様に行われる(図19,図
20参照)。最後に、不要となったエッチングレジスト
37を除去すれば、本実施例の表面型の加速度センサ4
1が得られる。
【0066】さて、本実施例の加速度センサ41であっ
ても前記第一実施例の加速度センサ1と同様の作用効果
を奏することは明らかである。これに加えて、特にこの
製造方法であると、マス部11を第1,第2のエピタキ
シャル層44,45により構成したので、第一実施例の
マス11に比べてマス部11の質量を大きくすることが
でき、微小な加速度を検出することができる。逆に言え
ば、第一実施例の加速度センサ1と同じ検出感度の加速
度センサ41を形成した場合には、マス部11の外形を
第一実施例のマス11に比べて小さくすることができる
ので、更に加速度センサ41を小型化することができ
る。なお、マス部11の厚さは、第1及び第2のエピタ
キシャル層44,45の厚さ設定により、比較的簡単に
制御することができる。
【0067】尚、この発明は、次のような別の実施例に
具体化することができる。 1)上記各実施例では、マス11を四角形枠状に形成し
たが、任意の形状に変更してもよく、例えば図21に示
すように、円形枠状にマス11を形成して実施してもよ
い。この構成によると、加速度センサ71の検出感度の
対称性を良くすることができる。
【0068】また、図21の点線で示すように、マス1
1の内側に質量増加部73を形成してもよい。この構成
によると、加速度センサ71の面積を増加させることな
くマス11の質量を増加させることができるので、加速
度センサ71の検出感度を更に高めることが可能とな
る。
【0069】また、上記各実施例において、エピタキシ
ャル層4に形成したp型シリコン層34を形成するため
の開口部32b、又は第2のエピタキシャル層45に形
成したp型シリコン層68を形成するための開口部66
bを略L字状に形成することにより加速度センサ1,4
1において容易に質量増加部73を形成することができ
る。その結果、加速度センサ1,41の検出感度を更に
高めることができる。
【0070】2)上記各実施例では、x,y軸方向の加
速度を検出するための拡散歪みゲージR1〜R8を各梁
7〜10の基端部に形成したが、梁7〜10の自由端部
に形成して実施してもよい。
【0071】3)上記各実施例では、z軸方向の加速度
を検出するための拡散歪みゲージR9〜R12を梁9,
10上にy軸方向に配列したが、梁7,8上にx軸方向
に配列して実施してもよい。
【0072】4)上記各実施例において、図22に示す
ように、マス11と凹部2a,42aの内側面との間に
バネ状部82を設けて実施してもよい。この構成による
と、バネ状部82によりマス11が移動し難いので、小
さな加速度を検出し難くなるものの、大きな加速度が加
わったときに支持柱6や梁7〜10の破損を防止するこ
とができる。また、バネ状部82により、マス11の不
要な振動を低減することができる。
【0073】また、配線パターン16,19を形成する
工程において、バネ状部82の上面に拡散歪みゲージR
1〜R12と信号処理回路部12とを接続する配線を形
成して実施してもよい。この構成によれば、拡散歪みゲ
ージR1〜R12と信号処理回路部12とを接続するワ
イヤボンディングの工程を省略することができる。ま
た、支持柱6の上面にボンディングパッド17を形成す
る必要がないので、支持柱6の面積を小さくすることが
可能となる。更にまた、ボンディングパッド20を形成
する必要がないので、加速度センサ1,41を小型化す
ることができる。
【0074】5)上記各実施例では、x,y,z軸方向
の加速度を検出するいわゆる3次元の加速度センサ1,
41に具体化したが、拡散歪みゲージR1〜R12の数
を適宜変更して2次元又は1次元の加速度センサとして
実施してもよい。
【0075】6)上記各実施例において、p型単結晶シ
リコン基板3,43として面方位(110)以外の基
板、例えば(111)基板や(100)基板等を使用し
てもよい。なお、実施例1において(100)基板を使
用すれば、より高感度にすることができる。
【0076】7)上記各実施例において、TMAH以外
のアルカリ系エッチャントとして、例えばKOH、ヒド
ラジン、EPW(エチレンジアミン−ピロカテコール−
水)等を使用してもよい。
【0077】8)上記各実施例において、配線パターン
16,19及びボンディングパッド17,20を形成す
る金属材料として、Alのほかに例えばAu等を選択し
てもよい。
【0078】9)上記各実施例の加速度センサ1,41
を製造する場合、n型単結晶シリコンのエピタキシャル
層4,44,45に代えて、例えばn型の多結晶シリコ
ン層やアモルファスシリコン層等を形成してもよい。
【0079】10)上記各実施例において例示した拡散
型の歪みゲージR1〜R12に代えて、例えばCrや多
結晶シリコン等からなる薄膜歪みゲージを形成してもよ
い。以上、この発明の各実施例について説明したが、各
実施例から把握できる請求項以外の技術思想について、
以下にそれらの効果とともに記載する。
【0080】イ)信号処理回路部12は歪みゲージ7〜
10とボンディングワイヤにより接続された請求項1〜
4に記載の表面型の加速度センサ。この構成により、信
号処理回路部12と歪みゲージ7〜10とを容易に接続
することができる。
【0081】ロ)マス部11は、そのマス部11と凹部
2a,42aの内側面との間にバネ状部82を形成した
請求項1〜4に記載の表面型の加速度センサ。この構成
により、支持柱6,梁7〜10の破損を防止することが
できる。
【0082】ハ)バネ状部82の上面には歪みゲージ7
〜10と信号処理回路部12とを接続する配線が形成さ
れた上記ロ)記載の表面型の加速度センサ。この構成に
より、ボンディングワイヤを行なう工程を省略すること
ができる。
【0083】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜4の発明
によれば、小型化することができ、かつ容易に実装する
ことが可能な表面型の加速度センサを提供することがで
きる
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a) は第一実施例の加速度センサの平面図、
(b) は概略断面図。
【図2】 (a) 〜(c) は、xyz軸の拡散歪みゲージの
接続を示す回路図。
【図3】 第一実施例の加速度センサの製造手順を示す
概略断面図。
【図4】 第一実施例の加速度センサの製造手順を示す
概略断面図。
【図5】 第一実施例の加速度センサの製造手順を示す
概略断面図。
【図6】 第一実施例の加速度センサの製造手順を示す
概略断面図。
【図7】 第一実施例の加速度センサの製造手順を示す
概略断面図。
【図8】 第一実施例の加速度センサの製造手順を示す
概略断面図。
【図9】 第一実施例の加速度センサの製造手順を示す
概略断面図。
【図10】 第一実施例の加速度センサの製造手順を示
す概略断面図。
【図11】 第二実施例の加速度センサの概略断面図。
【図12】 第二実施例の加速度センサの製造手順を示
す概略断面図。
【図13】 第二実施例の加速度センサの製造手順を示
す概略断面図。
【図14】 第二実施例の加速度センサの製造手順を示
す概略断面図。
【図15】 第二実施例の加速度センサの製造手順を示
す概略断面図。
【図16】 第二実施例の加速度センサの製造手順を示
す概略断面図。
【図17】 第二実施例の加速度センサの製造手順を示
す概略断面図。
【図18】 第二実施例の加速度センサの製造手順を示
す概略断面図。
【図19】 第二実施例の加速度センサの製造手順を示
す概略断面図。
【図20】 第二実施例の加速度センサの製造手順を示
す概略断面図。
【図21】 別例の加速度センサの平面図。
【図22】 別例の加速度センサの平面図。
【図23】 (a) は従来の加速度センサの平面図、(b)
は概略断面図。
【図24】 従来の加速度センサの実装状態を示す概略
断面図。
【符号の説明】
2,42…半導体基板、2a,42a…凹部、3,43
…p型単結晶シリコン基板、4,44,45…(第1,
第2の)エピタキシャル層、R1〜R12…歪みゲージ
としての拡散歪みゲージ、7〜10…梁、11…マス、
6…支持柱、36…多孔質シリコン層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/84 G01P 15/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶シリコン基板(3,43)と、該
    シリコン基板(3,43)上に形成されたエピタキシャ
    ル層(4,44,45)とから構成された半導体基板
    (2,42)の表面側に形成した凹部(2a,42a)
    と、 前記エピタキシャル層(4,44,45)からな
    り、凹部(2a,42a)内に変移可能に配置された枠
    状のマス部(11)と、 前記エピタキシャル層(4,
    44,45)からなり、枠状のマス部(11)の内側に
    形成された支持柱(6)と、 前記エピタキシャル層
    (4,44,45)からなり、前記マス部(11)と前
    記支持柱(6)との間に形成され、該マス部(11)を
    支持する梁(7〜10)と、 前記梁(7〜10)の上
    面に形成された歪みゲージ(R1〜R12)とから構成
    された表面型の加速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記歪みゲージ(R1〜R12)は、印
    加される加速度を検出する検出方向(x,y,z)に対
    応してブリッジ接続し、各検出方向(x,y,z)に対
    応した検出電圧(Vx,Vy,Vz)を出力するように
    した請求項1に記載の表面型の加速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板(42)は、単結晶シリ
    コン基板(43)と、そのシリコン基板(43)上に形
    成された第1,第2のエピタキシャル層(44,45)
    とから構成し、 前記マス部(11)を第1,第2のエ
    ピタキシャル層(44,45)により構成し、前記梁
    (7〜10)を第2のエピタキシャル層(45)により
    構成した請求項1又は2に記載の表面型の加速度セン
    サ。
  4. 【請求項4】 前記半導体基板(2,42)上には、前
    記歪みゲージ(R1〜R12)から出力される検出電圧
    (Vx,Vy,Vz)を増幅して外部へ出力する信号処
    理回路部(12)を形成した請求項1〜3のうちいずれ
    か1項に記載の表面型の加速度センサ
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