JP3506795B2 - 静電容量式加速度センサの製造方法 - Google Patents

静電容量式加速度センサの製造方法

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JP3506795B2
JP3506795B2 JP04216495A JP4216495A JP3506795B2 JP 3506795 B2 JP3506795 B2 JP 3506795B2 JP 04216495 A JP04216495 A JP 04216495A JP 4216495 A JP4216495 A JP 4216495A JP 3506795 B2 JP3506795 B2 JP 3506795B2
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    • G01P2015/0828Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass for one single degree of freedom of movement of the mass the mass being of the paddle type being suspended at one of its longitudinal ends

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、静電容量式加速度セン
サの製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、自動車におけるABS(アンチロ
ックブレーキシステム)、エアバッグシステム、サスペ
ンションコントロールシステム等に利用される加速度セ
ンサとして、例えば図11に示すような加速度センサ5
1が知られている。 【0003】加速度センサ51は静電容量式であって、
ガラス基板52の凹部53に形成された固定電極54
と、シリコン基板55のマス部56の上面に形成された
可動電極57とによりコンデンサが構成されている。マ
ス部56は、シリコン基板55に形成された片持梁58
により支持されている。この加速度センサ51に加速度
が印加されると、その加速度によってマス部56が変移
して固定電極54と可動電極57との間隔が変化する。
即ち、固定電極54と可動電極57とにより構成される
コンデンサの容量が印加される加速度に応じて変化す
る。このコンデンサの容量の変化を検出することによっ
て加速度の大きさを検出することができるようになって
いる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、加速度セン
サ51は、凹部53を形成したガラス基板52と、表裏
両面からエッチングによりマス部56及び片持梁58を
形成したシリコン基板55とが陽極接合技術等を用いて
接合され構成されている。そのため、固定電極54と可
動電極57との間隔を一定にすることは難しく、ばらつ
く場合がある。また、ガラス基板52とシリコン基板5
5との熱膨張係数の違いにより、周囲の温度が変化する
と、その温度変化に従って固定電極54と可動電極57
との間隔が変化する。すると、両電極54,57により
構成されるコンデンサの容量が温度により変化するの
で、加速度を検出することができないという問題があっ
た。 【0005】 本発明は上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、電極の間隔を精度良
く形成することができる静電容量式加速度センサを容
に製造することができる静電容量式加速度センサの製造
方法を提供するすることにある。 【0006】 【0007】 【0008】 【0009】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項に記載の発明は、不純物拡散により第2の
シリコン基板に、前記空間部に対応した領域の第1のp
+シリコン層を形成する工程と、前記第2のシリコン基
板表面に、前記第1のシリコン基板とマス部間の間隔に
対応した厚みの酸化膜を前記空間部に対応した領域に形
成する工程と、前記第2のシリコン基板と第1のシリコ
ン基板とを、前記酸化膜を挟んで接合する工程と、不純
物拡散により、第2のシリコン基板に、マス部に対応し
た領域に前記酸化膜に到達する深さのn+シリコン層を
形成する工程と、不純物拡散により、第2のシリコン基
板に、前記第1のp+シリコン層に到達する深さの略コ
字状の第2のp+シリコン層を形成する工程と、陽極化
成により、前記第1,第2のp+シリコン層を多孔質シ
リコン層に変化させる工程と、前記多孔質シリコン層を
アルカリエッチングにより除去する工程と、前記酸化膜
をエッチングにより除去する工程とから製造するように
した。 【0010】 【0011】 【0012】 (作用) 従って 、請求項に記載の発明によれば、先ず不純物拡
散により第2のシリコン基板に、空間部に対応した領域
の第1のp+シリコン層と、第1のシリコン基板とマス
部間の間隔に対応した厚みの酸化膜とが形成される。そ
の第2のシリコン基板は、酸化膜を挟んで第1のシリコ
ン基板と接合される。接合された第2シリコン基板に
は、不純物拡散により、マス部に対応した領域に酸化膜
に到達する深さのn+シリコン層が形成され、次に、不
純物拡散により、第1のp+シリコン層に到達する深さ
の略コ字状の第2のp+シリコン層が形成される。そし
て、陽極化成により、第1,第2のp+シリコン層を多
孔質シリコン層に変化され、その多孔質シリコン層がア
ルカリエッチングした後、酸化膜がエッチングにより除
去される。 【0013】 【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図8に従って説明する。図1(a)(b)は、本実施例
の静電容量式加速度センサ(以下、単に加速度センサと
いう)1の概略構成図である。図1(b)に示すよう
に、n+ 単結晶シリコンよりなる第1のシリコン基板2
の上面には、n- 単結晶シリコンよりなる第2のシリコ
ン基板3が接合され、両シリコン基板2,3により半導
体基板4が構成されている。 【0014】図1(a)に示すように、第2のシリコン
基板3には、略直方体状の片持梁5が形成されている。
片持梁5は、第2のシリコン基板3よりも薄く形成され
ており、片持梁5と第1のシリコン基板2上面との間に
空間部6が形成されている。 【0015】片持梁5はn- 単結晶シリコンよりなり、
その基端部は第2のシリコン基板3に接続されて、片持
梁5と第2のシリコン基板3との間に所定の間隔を開け
て略コ字状の開口部7が形成されている。そして、第2
のシリコン基板3に対して後述する方法により空間部6
及び開口部7を形成することにより片持梁5が形成され
ている。従って、片持梁5は、n- 単結晶シリコンによ
り構成されている。 【0016】片持梁5には、マス部8が設けられてい
る。マス部8は、不純物拡散により形成されたn+ シリ
コンよりなり、略直方体状に形成されている。そのマス
部8は、片持梁5により第1のシリコン基板2の上面か
ら所定の間隔を開けて保持されている。そして、第1の
シリコン基板2とマス部8とにより、第1のシリコン基
板2を固定電極、マス部8を可動電極とするコンデンサ
が構成されている。 【0017】また、図1(b)に示すように、第2のシ
リコン基板3には、電極取り出し部9が形成されてい
る。電極取り出し部9は、第2のシリコン基板3に対し
て不純物拡散により形成されたn+ シリコンよりなり、
第2のシリコン基板3を貫通して第1のシリコン基板2
に電気的に接続されている。 【0018】この加速度センサ1に加速度が印加される
と、その加速度に従って片持梁5がたわんでマス部8が
変移する。すると、第1のシリコン基板2とマス部8と
の間隔が変化する。すると、第1のシリコン基板2とマ
ス部8とにより構成されるコンデンサの容量が変化す
る。このコンデンサの容量の変化を検出することによ
り、印加される加速度を検知することができるようにな
っている。 【0019】固定電極となる第1のシリコン基板2はn
+ 単結晶シリコンよりなり、可動電極となるマス部8が
形成された第2のシリコン基板はn- 単結晶シリコンよ
りなる。従って、第1,第2のシリコン基板2,3の熱
膨張係数は同じである。また、マス部8及び電極取り出
し部は第2のシリコン基板3に不純物拡散により形成さ
れたn+ シリコンである。従って、マス部8及び電極取
り出し部9の熱膨張係数は、第1,第2のシリコン基板
2,3の熱膨張係数と同じとなる。従って、加速度セン
サ1の周囲の温度が変化しても、第1のシリコン基板2
と第2のシリコン基板3は同じように変化する。更に、
マス部8及び電極取り出し部9もまた第1のシリコン基
板2と同様に変化する。その結果、固定電極となる第1
のシリコン基板2と可動電極となるマス部8との間隔は
変化しないので、第1のシリコン基板2とマス部8とに
より構成されるコンデンサの容量は温度により変化しな
い。 【0020】図1(b)に示すように、第2のシリコン
基板3の上面には、層間絶縁層として薄い酸化膜(Si
2 膜)10が形成されている。この酸化膜10の上面
には、スパッタリングや真空蒸着等の物理的成膜法等に
よって、配線パターン11,12及びボンディングパッ
ド13,14が形成されている。また、前記酸化膜10
の所定部分、即ちマス部8の上側となる部分には、層間
接続用のコンタクトホール15が、電極取り出し部9の
上側となる部分にはコンタクトホール16が形成されて
いる。コンタクトホール15は配線パターン11とその
下層にあるマス部8とを電気的に接続し、コンタクトホ
ール16は配線パターン12とその下層にある電極取り
出し部9とを電気的に接続している。そして、これらの
配線パターン11,12は、シリコン基板2の外縁部上
面に配置されたボンディングパッド13,14にそれぞ
れ電気的に接続されている。酸化膜10の上面には、表
層における絶縁を図るための薄いパッシベーション膜1
7が、上記の物理的成膜法等によって形成されている。
前記パッシベーション膜17の所定部分に設けられた開
口部17a,17bからは、ボンディングパッド13,
14がそれぞれ露出されている。 【0021】図2は、加速度センサ1の等価回路図であ
る。コンデンサCの一方の電極は固定電極となる第1の
シリコン基板2により構成され、他方の電極は可動電極
となるマス部8により構成される。マス部8に配線パタ
ーン11を介して接続されたボンディングパッド13は
一方の出力端子18を構成し、第1のシリコン基板2に
電極取り出し部9及び配線パターン12を介して接続さ
れたボンディングパッド14は他方の出力端子19を構
成する。 【0022】そして、加速度センサ1に加速度が印加さ
れると、その加速度に応じてマス部8が変移してマス部
8と第1のシリコン基板2との間隔が変化する。その間
隔の変化に応じてコンデンサCの容量が変化する。この
コンデンサCの容量の変化を出力端子18,19を介し
て検出することにより、加速度を検知することができる
ようになっている。 【0023】尚、第2のシリコン基板3に形成された片
持梁5は、コンデンサCに並列に接続された抵抗Rとな
る。片持梁5は、n- シリコンよりなり、マス部8や第
1のシリコン基板2及び電極取り出し部9を構成するn
+ シリコンに比べて高抵抗である。そのため、片持梁5
よりなる抵抗Rの影響を無視することができる。 【0024】上記のように構成された加速度センサ1を
実装する場合、別の基板(例えば、コンデンサCの容量
変化に応じた検出信号を出力するための信号処理回路部
等を形成したマザーボード)の上面にダイボンド材等を
用いて実装する。そして、ワイヤボンディング法によ
り、図示しないボンディングワイヤを用いてボンディン
グパッド13,14と別の基板上に形成した配線パター
ンとを電気的に接続する。 【0025】次に、上記の加速度センサ1の製造方法を
図3〜図8に基づいて説明する。先ず、図3に示すよう
に、n- シリコンよりなる第2のシリコン基板3の表面
に図示しない酸化膜(SiO2 膜)を形成し、その酸化
膜に対してフォトエッチングを行うことにより、空間部
6に対応した領域の開口部を形成する。その開口部から
第2のシリコン基板3に対してイオン注入等によってほ
う素を打ち込み、更にそのほう素を熱拡散させる。この
結果、第2のシリコン基板3に第1のp+シリコン層2
1が形成される。その後、エッチングにより酸化膜を除
去する。次に、第2のシリコン基板3の上面に、第1の
シリコン基板2とマス部8との間隔に相当する厚みの酸
化膜22を形成し、その酸化膜22に対してフォトエッ
チングを行うことにより、空間部6以外の領域の酸化膜
22を除去する。 【0026】次に、図4に示すように、第2のシリコン
基板3と、n+ シリコンよりなる第1のシリコン基板2
とを酸化膜22を挟むようにして接合して半導体基板4
を形成する。即ち、第2のシリコン基板3の上面に形成
した酸化膜22を、第1のシリコン基板2の上面に向け
て重ね合わせて接合する。この接合方法としては、陽極
接合,直接接合,拡散接合いずれの方法を用いてもよ
い。この結果、第1,第2のシリコン基板2,3内に、
第1のp+ シリコン層21と酸化膜22とが埋め込まれ
た状態となる。次に、第2のシリコン基板3の裏面(図
4において上方)をラッピングすることにより、第1,
第2のシリコン基板2,3よりなる半導体基板4を所望
の厚さに形成する。 【0027】図5に示すように、半導体基板4の上面
(図5において上方)に酸化膜23を形成し、その酸化
膜23にフォトエッチングを行うことにより、マス部8
に対応した領域の開口部23aを形成する。また、電極
取り出し部9に対応した領域の開口部23bを形成す
る。両開口部23a,23bから第2のシリコン基板3
に対してイオン注入等によってリンを打ち込み、更にそ
のリンを熱拡散させる。この結果、マス部8に対応した
第1のn+ シリコン層24と、電極取り出し部9に対応
した第2のn+ シリコン層25とが形成される。第1の
+ シリコン層24は、酸化膜22に到達する深さとな
り、第2のn+ シリコン層25は、第1のシリコン基板
2に到達する。その後、エッチングにより表面の酸化膜
23を除去する。 【0028】熱拡散処理を行う場合、第2のシリコン基
板3に打ち込まれ第1のn+ シリコン層24を形成する
ための不純物は、埋め込まれた酸化膜22により拡散が
阻害される。従って、第2のシリコン基板3に打ち込ま
れたリンは、熱拡散により酸化膜22に到達し、その酸
化膜22により拡散が阻害されてそれ以上深く拡散しな
い。従って、この酸化膜22を後に説明する方法により
除去することにより、第1のシリコン基板2と第1のn
+ シリコン層24、即ちマス部8との厚さを精度良く形
成することができる。 【0029】次に、図6に示すように、半導体基板4の
上面に酸化膜26を形成し、その酸化膜26に対してフ
ォトエッチングを行うことによって、略コ字状の開口部
26aを形成する。その開口部26aからイオン注入等
によってほう素を打ち込み、更にそのほう素を熱拡散さ
せる。この結果、第1のp+ シリコン層に到達する深さ
の第2のp+ シリコン層27が形成される。この後、エ
ッチングによって酸化膜26を除去する。 【0030】図7に示すように、半導体基板4の上面
に、層間絶縁膜として新たな酸化膜10を形成する。次
いで、フォトエッチングを行うことによって、酸化膜1
0にコンタクトホール15,16を形成する。この半導
体基板4に対してアルミニウム(Al)のスパッタリン
グまたは真空蒸着を行った後、フォトリソグラフィを行
うことによって、配線パターン11,12及びボンディ
ングパッド13,14を形成する。 【0031】次いで、CVD等によってSiNやSi3
4 などを堆積させることにより、半導体基板4の上面
にパッシベーション膜17を形成し、配線パターン1
1,12を被覆する。前記パッシベーション工程におい
て、パッシベーション膜17には、ボンディングパッド
13,14を露出させるための開口部17a,17bが
形成される。また、パッシベーション膜17には、略コ
字状の開口部17cが形成される。この後、開口部17
cから酸化膜10を除去することによって、第2のp+
シリコン層27の上面を露出させる。 【0032】次いで、図8に示すように、パッシベーシ
ョン膜17の上面を全体的にエッチングレジスト28で
被覆する。そして、フォトリソグラフィによって、第2
のp + シリコン層27の上面にあたる部分に略コ字状の
開口部28aを形成する。この半導体基板4に対して陽
極化成処理を行う。陽極化成処理は、電解液中で基板を
陽極として電流を流すことにより、多孔質Si・SiO
2 あるいは多孔質のAl2 3 を生成する工程をいう。
即ち、半導体基板4をふっ酸水溶液中に浸漬し、半導体
基板4を陽極として電流を流す。すると、開口部28a
により第2のp + シリコン層27のみが露出しているの
で、その第2のp+ シリコン層27と第1のp+ シリコ
ン層22とが選択的に多孔質シリコン層29に変化す
る。 【0033】次に、TMAH(テトラメチルアンモニウ
ムハイドロオキサイド)等でアルカリエッチングを行う
ことによって、多孔質シリコン層29をエッチングす
る。第1,第2のp+ シリコン層22,27は、陽極化
成を経て多孔質化シリコン層29に変化させることによ
り、アルカリに溶解しやすくなっている。その結果、多
孔質シリコン層29が選択的にエッチングされる。 【0034】更に、酸化膜22をふっ酸を用いて選択的
にエッチングする。この酸化膜22を除去することによ
りマス部8と第1のシリコン基板2との間の間隔が形成
される。最後に、不要となったエッチングレジスト28
を除去すると、図1に示される加速度センサ1が得られ
る。 【0035】上記したように、本実施例の加速度センサ
1によれば、第1のシリコン基板2の上面に、酸化膜2
2を挟んで第2のシリコン基板3を接合した。その第2
のシリコン基板3にマス部8を形成し、酸化膜22を除
去することにより第1のシリコン基板2とマス部8との
間を所定の間隔となるようにした。その結果、第1のシ
リコン基板2とマス部8との間隔は、酸化膜22の膜厚
となり一定となるので、第1のシリコン基板2とマス部
8との間隔を精度良く形成することができる。 【0036】また、n+ シリコンよりなる第1のシリコ
ン基板2上面に、n- シリコンよりなる第2のシリコン
基板3を接合した。その第2のシリコン基板3に対して
不純物拡散を行うことによりマス部8及び電極取り出し
部9を形成した。また、第2のシリコン基板3に対して
不純物拡散により形成した第1,第2のp+ シリコン層
22,27を多孔質シリコン層29に変化させた後、こ
の多孔質シリコン層29をエッチングにより除去するこ
とにより片持梁5を形成して、可動電極となるマス部8
を固定電極となる第1のシリコン基板2から間隔を開け
て保持するようにした。 【0037】その結果、第1のシリコン基板2と、第2
のシリコン基板3,マス部8及び電極取り出し部9との
熱膨張係数が同じとなるので、周囲の温度が変化して
も、第1のシリコン基板2とマス部8との間隔が変化せ
ず精度良く保つことができる。そして、第1のシリコン
基板2とマス部8とにより構成されるコンデンサの容量
が変化しないので、温度変化に係わらずに加速度を精度
良く検出することができる。 【0038】また、第1のシリコン基板2を固定電極と
し、その第1のシリコン基板2上に接合した第2のシリ
コン基板3に対して不純物拡散を行うことによりマス部
8を可動電極とするコンデンサを形成した。その結果、
従来の加速度センサ51ように、ガラス基板52に固定
電極54、マス部56に可動電極57を形成する必要が
ないので、加速度センサ1の製造工程を簡単にすること
ができる。 【0039】更にまた、加速度センサ1は、第1のシリ
コン基板2上に接合した第2のシリコン基板3に対して
マス部8等を形成した。従って、第1のシリコン基板2
に対しては、加工されていないので、加速度センサ1を
別の基板に直接実装することができ、実装が容易とな
る。 【0040】また、配線パターン11を介してマス部8
とボンディングパッド14とを電気的に接続した。第2
のシリコン基板3に電極取り出し部9を形成し、その電
極取り出し部9を配線パターン12を介してボンディン
グパッド14に接続した。そのため、第1のシリコン基
板2とマス部8とにより構成されるコンデンサCの容量
の変化を、加速度センサ1の表面側に形成したボンディ
ングパッド13,14を介して容易に出力することがで
きる。 【0041】尚、本発明は以下のように変更してもよ
く、その場合にも同様の作用及び効果が得られる。 1)上記実施例では、片持梁5にマス部8を1つ形成し
て1次元の加速度を検出する加速度センサ1に具体化し
たが、2次元又は3次元の加速度センサに具体化しても
よい。例えば、図9(a)(b)に示すように、加速度
センサ41を構成する第2のシリコン基板3に形成した
片持梁5に複数のマス部8a〜8dを形成する。電極取
り出し部9は、片持梁5及びマス部8a〜8dを支持す
る支持柱となる。加速度センサ41は、図10に示す回
路と等価となる。即ち、各マス部8a〜8dを可動電極
とし、第1のシリコン基板2を固定電極とするコンデン
サC1〜C4がそれぞれ構成される。図9(a)に示す
x軸方向の加速度が印加されると、マス部8a,8bが
変移してコンデンサC1,C2の容量が変化する。ま
た、y軸方向の加速度が印加されると、マス部8c,8
dが変移してコンデンサC3,C4の容量が変化する。
図9(b)に示すZ軸方向の加速度が印加されると、全
てのマス部8a〜8dが変移して各コンデンサC1〜C
4の容量が変化する。従って、各コンデンサC1〜C4
それぞれの容量の変化に基づいて印加される加速度とそ
の方向を検知することができる。 【0042】2)上記実施例において、図3に示す第1
のシリコン基板2とマス部8との間隔を設定する酸化膜
22を形成する際に、第2のシリコン基板3の上面に酸
化膜22を形成し、空間部6以外の領域の酸化膜22を
除去したが、空間部6のみに選択的に酸化膜22を形成
するようにしてもよい。例えば、空間部6以外の領域に
チッ化シリコン膜を形成し、チッ化シリコン膜が酸化さ
れにくいことを利用して空間部6の領域に対応した酸化
膜22を選択的に形成するようにする。 【0043】3)上記実施例において、TMAH以外の
アルカリ系エッチャントとして、例えばKOH、ヒドラ
ジン、EPW(エチレンジアミン−ピロカテコール−
水)等を使用してよい。 【0044】4)上記実施例において、配線パターン1
1,12及びボンディングパッド13,14を形成する
材料として、Alの他に例えばAu等の金属を用いて実
施してもよい。また、導電性ポリマー等を用いて実施し
てもよい。 【0045】5)上記実施例では、マス部8を略直方体
状に形成したが、略円柱状等の任意の形状に形成するよ
うにしてもよい。 6)上記実施例では、第1のシリコン基板2に接続する
電極取り出し部9を形成して構成するコンデンサCの容
量変化を加速度センサ1の上面から取り出すようにした
が、第1のシリコン基板2から直接取り出すようにして
もよい。即ち、加速度センサ1を別の基板上に形成した
配線パターン上に実装する。この構成によると、マス部
8と別の基板に接続するためのボンディングワイヤを接
続するだけでよいので、実装が簡単になる。尚、このと
き、電極取り出し部9を形成せずに実施してもよい。 【0046】7)上記実施例では、第1のシリコン基板
2とマス部8との間隔を設定する酸化膜22を第2のシ
リコン基板3に形成したが、第1のシリコン基板2上面
に形成した後、第1,第2のシリコン基板2,3を接合
するようにしてもよい。 【0047】8)上記実施例では、酸化膜22を空間部
6に対応した領域に形成したが、マス部8と第1のシリ
コン基板2との間隔が開けばよく、任意の大きさで形成
してもよい。 【0048】9)上記実施例において、第2のシリコン
基板3にコンデンサCの容量変化に基づいた検出信号を
出力する信号処理回路部を形成してもよい。この構成に
よると、加速度をより簡単に検出することができる。 【0049】 以上、この発明の一実施例について説明
したが、上記実施例から把握できる請求項以外の技術的
思想について、以下にその効果と共に記載する。 イ)片持梁5に複数のマス部8a〜8dを形成した。こ
の構成によると、容易に3次元加速度センサを構成する
ことができる。 【0050】 【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、電極の間隔を精度良く形成することが可
能な静電容量式加速度センサを容易に製造することが可
能な製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 (a) は加速度センサの平面図、(b) はA-A 線
断面図。 【図2】 加速度センサの等価回路図。 【図3】 加速度センサの製造手順を示す概略断面図。 【図4】 加速度センサの製造手順を示す概略断面図。 【図5】 加速度センサの製造手順を示す概略断面図。 【図6】 加速度センサの製造手順を示す概略断面図。 【図7】 加速度センサの製造手順を示す概略断面図。 【図8】 加速度センサの製造手順を示す概略断面図。 【図9】 (a) は別例の加速度センサの平面図、(b) は
概略断面図。 【図10】 別例の加速度センサの等価回路図。 【図11】 従来の加速度センサの概略断面図。 【符号の説明】 2…第1の単結晶シリコン基板、3…第2の単結晶シリ
コン基板、5…片持梁、8…マス部、9…電極取り出し
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/84 G01P 15/125

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 不純物拡散により第2のシリコン基板
    (3)に、前記空間部(6)に対応した領域の第1のp
    + シリコン層(21)を形成する工程と、 前記第2のシリコン基板(3)表面に、前記第1のシリ
    コン基板(2)とマス部(8)間の間隔に対応した厚み
    の酸化膜(22)を前記空間部(6)に対応した領域に
    形成する工程と、 前記第2のシリコン基板(3)と第1のシリコン基板
    (2)とを、前記酸化膜(2)を挟んで接合する工程
    と、 不純物拡散により、第2のシリコン基板(3)に、マス
    部(8)に対応した領域に前記酸化膜(22)に到達す
    る深さのn + シリコン層(24)を形成する工程と、 不純物拡散により、第2のシリコン基板(3)に、前記
    第1のp + シリコン層(21)に到達する深さの略コ字
    状の第2のp + シリコン層(27)を形成する工程と、 陽極化成により、前記第1,第2のp + シリコン層(2
    1,27)を多孔質シリコン層(29)に変化させる工
    程と、 前記多孔質シリコン層(29)をアルカリエッチングに
    より除去する工程と、 前記酸化膜(22)をエッチングにより除去する工程と
    からなる静電容量式加速度センサの製造方法。
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