JPH08235012A - 車両用制御装置の初期不良判定方法 - Google Patents

車両用制御装置の初期不良判定方法

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JPH08235012A
JPH08235012A JP3359695A JP3359695A JPH08235012A JP H08235012 A JPH08235012 A JP H08235012A JP 3359695 A JP3359695 A JP 3359695A JP 3359695 A JP3359695 A JP 3359695A JP H08235012 A JPH08235012 A JP H08235012A
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JP
Japan
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ecu
initial failure
microcomputer
test data
control device
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Application number
JP3359695A
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English (en)
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Katsuhide Kumagai
勝秀 熊谷
Mitsuo Mori
密雄 森
Yukio Iwasaki
幸雄 岩崎
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用制御装置(ECU)の信頼性をより高
いレベルで維持する。 【構成】 ECUの組立工程において、ECUは通信線
を介して接続された検査器からECUへのテストデータ
の入力処理及びECUから検査器へのテストデータの出
力処理が実稼働モードで正常に実行されるか否かをチェ
ックすると共に、ECUと検査器とで回路を直接結合し
て所定の信号を交換する(ステップ202)。チェック
で正常の場合、データ転送テストとして検査器からEC
Uへテストデータを転送し、ECUは転送されてきたテ
ストデータを検査器へ再転送し、最初に転送したテスト
データと転送されてきたテストデータとで内容が一致す
るか否かをチェックする(ステップ208)。チェック
で正常の場合、ECUを初期化する(ステップ21
2)。初期化正常の場合、ECUは正常とみなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用制御装置の初期
不良判定方法に係り、より詳しくは、車両用制御装置に
備えられた所定のマイクロコンピュータにより、該車両
用制御装置及びこれに備えられたウォッチドッグタイマ
並びに不揮発性記憶装置の初期不良を判定する車両用制
御装置の初期不良判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年自動車の安全性、操縦性、快適さ等
を確保するために、多くの車両用制御装置(ECU:El
ectronic Control Unit )が搭載されるようになってき
た。この車両用制御装置は、自動車における電子制御シ
ステムの「頭脳」に相当し、非常に厳しい使用条件にお
いて高い信頼性が要求される。
【0003】また、この車両用制御装置に備えられた個
々の構成要素に対しても高い信頼性が要求される。特
に、該車両用制御装置に備えられたマイクロコンピュー
タの異常動作を判定するためのウォッチドッグタイマ
と、該車両用制御装置の電源をオフしても記憶された情
報を保持可能であり主に重要な情報の記憶のために用い
られるEEPROM(Electrically Erasable Programma
ble Read-Only Memory) 等の不揮発性記憶装置と、に対
しては特に高い信頼性が要求される。
【0004】ところで、上記の車両用制御装置及びこれ
に備えられたウォッチドッグタイマ並びに不揮発性記憶
装置は、高い信頼性が要求されることを受けて、それら
を製造する部品メーカにおいて厳しい検査体制の下で製
造されているため、従来よりそれらの装置に対する検査
は、自動車を組み立てる段階ではあまり行われていなか
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両用
制御装置の信頼性をより高いレベルで維持するという観
点からすれば、自動車を組み立てる段階において、上記
の車両用制御装置及びこれに備えられたウォッチドッグ
タイマ並びに不揮発性記憶装置に対して初期不良チェッ
クを行うことは非常に意義深く、待望されるところであ
る。
【0006】本発明は、上記事実を考慮し、車両用制御
装置の信頼性をより高いレベルで維持することができる
車両用制御装置の初期不良判定方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、車両用制御装置に備えら
れた所定のマイクロコンピュータに該車両用制御装置の
初期不良を判定するための初期不良判定プログラムを予
め組み込んでおき、前記マイクロコンピュータに前記初
期不良判定プログラムを実行させる、ことを特徴とす
る。
【0008】また、請求項2記載の発明は、所定の不揮
発性記憶装置を備えた車両用制御装置を検査する検査工
程において、該不揮発性記憶装置の初期不良を判定する
車両用制御装置の初期不良判定方法であって、前記不揮
発性記憶装置に所定のテストデータを書き込み、書き込
まれたテストデータを該不揮発性記憶装置から読み取
り、読み取られたテストデータと所定のテストデータと
を比較し、読み取られたテストデータと所定のテストデ
ータとが一致しない場合に、該不揮発性記憶装置に初期
不良があると判定する、ことを特徴とする。
【0009】更に、請求項3記載の発明は、所定のマイ
クロコンピュータと、該マイクロコンピュータが出力す
る所定のパルス信号のパルス幅が予め定められたウォッ
チドッグ監視用パルス幅以上になった場合に該マイクロ
コンピュータに異常があると判定するウォッチドッグタ
イマと、を備えた車両用制御装置を検査する検査工程に
おいて、該ウォッチドッグタイマの初期不良を判定する
車両用制御装置の初期不良判定方法であって、前記マイ
クロコンピュータが出力するパルス信号のパルス幅を、
通常動作時のパルス幅より広く且つ前記ウォッチドッグ
監視用パルス幅より若干狭く設定し、設定されたパルス
幅で該マイクロコンピュータにパルス信号を出力させ、
前記ウォッチドッグタイマが該マイクロコンピュータに
異常があると判定した場合に、該ウォッチドッグタイマ
に初期不良があると判定する、ことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明では、車両用制御装置に備
えられた所定のマイクロコンピュータに該車両用制御装
置の初期不良を判定するための初期不良判定プログラム
を予め組み込んでおく。そして、該車両用制御装置の出
荷前段階(例えば所定の検査工程等)において、マイク
ロコンピュータに初期不良判定プログラムを実行させ
る。これにより、初期不良を有する車両用制御装置が出
荷されることを未然に防止でき、車両用制御装置の信頼
性をより高いレベルで維持することができる。
【0011】請求項2記載の発明では、所定の不揮発性
記憶装置を備えた車両用制御装置を検査する検査工程に
おいて、不揮発性記憶装置に所定のテストデータを書き
込み、書き込まれたテストデータを該不揮発性記憶装置
から読み取る。そして、読み取られたテストデータと所
定のテストデータとを比較する。不揮発性記憶装置が正
常であれば、読み取られたテストデータと所定のテスト
データとは一致することになる。逆に、読み取られたテ
ストデータと所定のテストデータとが一致しない場合に
は、該不揮発性記憶装置に初期不良があると判定するこ
とができる。このような初期不良判定を行うことによ
り、初期不良を有する不揮発性記憶装置を備えた車両用
制御装置が出荷されることを未然に防止でき、車両用制
御装置の信頼性をより高いレベルで維持することができ
る。
【0012】請求項3記載の発明では、所定のマイクロ
コンピュータと、該マイクロコンピュータの異常を判定
するウォッチドッグタイマと、を備えた車両用制御装置
を検査する検査工程において、マイクロコンピュータが
出力するパルス信号のパルス幅を、通常動作時のパルス
幅より広く且つウォッチドッグ監視用パルス幅より若干
狭く設定し、設定されたパルス幅でマイクロコンピュー
タにパルス信号を出力させる。ウォッチドッグタイマが
正常であれば、ウォッチドッグタイマはマイクロコンピ
ュータに異常があると判定しないことになる。逆に、ウ
ォッチドッグタイマがマイクロコンピュータに異常があ
ると判定した場合には、該ウォッチドッグタイマに初期
不良があると判定することができる。このような初期不
良判定を行うことにより、初期不良を有するウォッチド
ッグタイマを備えた車両用制御装置が出荷されることを
未然に防止でき、車両用制御装置の信頼性をより高いレ
ベルで維持することができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の車両用制御
装置(以下、ECUと称す)の初期不良判定方法の実施
例を説明する。
【0014】まず図1を用いて初期不良判定の対象とな
るECU10の概略構成を説明する。ECU10は、該
ECU10の各種処理や入出力の制御等を行うマイコン
12と、マイコン12の異常動作を検出するためのウォ
ッチドッグタイマ14と、不揮発性記憶装置としてのE
EPROM16と、を備えている。このうちマイコン1
2は、CPU22と、後述する初期不良判定処理のプロ
グラム等が予め記憶されたROM24と、作業用記憶域
として主に用いられるRAM26と、入出力コントロー
ラ(以後、I/Oと称す)28と、を備えており、これ
らはシステムバス30を介して相互に接続されている。
上記のウォッチドッグタイマ14及びEEPROM16
はI/O28に接続されており、さらにI/O28に
は、外部の機器からの信号等をECU10に入力するた
めの入力端子18と、外部の機器へ信号等を出力するた
めの出力端子20と、が接続されている。
【0015】次に、図2を用いて初期不良判定処理を行
う際に用いられる検査器40の概略構成を説明する。検
査器40は、該検査器40の各種処理や入出力の制御等
を行うマイコン42と、検査結果等を表示するためのデ
ィスプレイ44と、オペレータがコマンド等を入力する
ためのキーボード46と、を備えている。このうちマイ
コン42は、前述したECU10のマイコン12と同様
にCPU52、ROM54、RAM56及びI/O58
を備えており、これらはシステムバス60を介して相互
に接続されている。上記のディスプレイ44及びキーボ
ード46はI/O58に接続されており、さらにI/O
58には、外部の機器からの信号等を検査器40に入力
するための入力端子48と、外部の機器へ信号等を出力
するための出力端子50と、が接続されている。
【0016】次に、本実施例の作用を、ECU本体の初
期不良チェック、EEPROMの初期不良チェック及び
ウォッチドッグタイマの初期不良チェックの3つの処理
毎に順次説明する。
【0017】まず図3及び図4を用いて、ECU本体の
初期不良チェックについて説明する。オペレータが、検
査器40の入力端子48をECU10の出力端子20
に、検査器40の出力端子50をECU10の入力端子
18に、それぞれ所定の通信ケーブルを介して接続した
後、検査器40のキーボード46を介してECU本体の
初期不良チェックの実行を指示するコマンドを入力する
と、検査器40のCPU52において図3に示す制御ル
ーチンが実行開始される。最初のステップ102ではE
CU本体の初期不良チェックの開始指示信号をECU1
0へ送信する。次のステップ104ではECU10から
の入出力チェック要求信号の受信待ちに入る。
【0018】一方のECU10では、検査器40からの
ECU本体の初期不良チェックの開始指示信号の受信が
検知されると、CPU22において図4に示す制御ルー
チンが実行開始される。最初のステップ201では検査
器40へ入出力チェック要求信号を送信し、ステップ2
02へ進む。
【0019】一方検査器40において、ECU10から
の入出力チェック要求信号が受信されると、ステップ1
06へ進む。
【0020】そして、検査器40におけるステップ10
6とECU10におけるステップ202では、ECU1
0の入出力チェック及び入出力ハンドシェーキングを行
う。即ち、ECU10はテストモードでの入出力の自己
診断を行うのではなく、検査器40を実際の外部機器と
みなし、検査器40からECU10への所定のテストデ
ータの入力処理及びECU10から検査器40への所定
のテストデータの出力処理が実稼働モードで正常に実行
されるか否かをチェックすると共に、ECU10と検査
器40とで回路を直接結合して所定の信号を交換する。
【0021】上記入出力チェック及び入出力ハンドシェ
ーキングの完了後、ECU10側ではステップ204へ
進み該入出力チェック及び入出力ハンドシェーキングの
結果が正常であったか否かを判定し、正常でない場合は
後述するステップ218へ進み、正常の場合はステップ
206でデータ転送テスト要求信号を検査器40へ送信
した後、ステップ208へ進む。
【0022】一方、検査器40側ではECU10からの
データ転送テスト要求信号を受信すると、ステップ10
8におけるデータ転送テスト要求信号の受信判定で肯定
され、ステップ110へ進む。
【0023】そして、検査器40におけるステップ11
0とECU10におけるステップ208では、ECU1
0と検査器40との間でデータ転送テストを行う。即
ち、検査器40からECU10へ所定のテストデータを
転送し、ECU10は転送されてきた該テストデータを
検査器40へ再転送する。そして検査器40において、
最初に転送したテストデータと転送されてきたテストデ
ータとでそれらの内容が一致するか否かをチェックす
る。また、上記と逆に最初にECU10から検査器40
へ転送するパターンについても同様のチェックを行う。
【0024】上記データ転送テストの完了後、ECU1
0側ではステップ210へ進み該データ転送テストの結
果が正常であったか否かを判定し、正常でない場合は後
述するステップ218へ進み、正常の場合はステップ2
12でECUを所定の手順・パラメータ等に従って初期
化する。次のステップ214ではこのECUの初期化が
正常に実行されたか否かを判定し、正常の場合はステッ
プ216でECUチェックOKを示す応答を検査器40
へ送信し、正常でない場合はステップ218でECUチ
ェックNGを示す応答を検査器40へ送信する。
【0025】一方、検査器40側では上記ステップ11
0でのデータ転送テストの完了後、ステップ112へ進
み、ECU10からのECUチェック結果を示す応答の
受信判定を行う。応答を未受信の場合は、ステップ11
4で該応答の受信待ちのための予め定められた制限時間
に対しタイムアウトとなったか否かを判定し、タイムア
ウトではない時はステップ112へ戻り、タイムアウト
となった時はステップ116でディスプレイ44にタイ
ムアウトの表示をする。オペレータはこのタイムアウト
の表示を見て、ECU10の初期化処理等において何ら
かの障害が発生したことを認識し、所定の対処を行う。
【0026】ステップ112で応答を受信した場合は、
ステップ118へ進み受信した応答にECUチェックO
Kと示されていたか否かを判定する。ECUチェックO
Kの場合は、ステップ120でディスプレイ44にEC
UチェックOKの表示をする。一方、ECUチェックN
Gの場合は、ステップ122でディスプレイ44にEC
UチェックNGの表示をする。これにより、オペレータ
はディスプレイ44の表示を見て、ECUチェックの結
果を認識し、ECUチェックNGの場合は初期不良を有
するECUを車両の組立部品から除外する。これに伴
い、出荷される車両に搭載されたECUの信頼性をより
高いレベルで維持することができる。
【0027】次に図5及び図6を用いて、EEPROM
の初期不良チェックについて説明する。上述したECU
本体の初期不良チェックの実行後、検査器40の入力端
子48とECU10の出力端子20、及び検査器40の
出力端子50とECU10の入力端子18、の各々の端
子間が所定の通信ケーブルを介して接続された状態で、
オペレータが検査器40のキーボード46を介してEE
PROMの初期不良チェックの実行を指示するコマンド
を入力すると、検査器40のCPU52において図5に
示す制御ルーチンが実行開始される。最初のステップ1
32ではEEPROMの初期不良チェックの開始指示信
号をECU10へ送信し、次のステップ134ではEC
U10からのEEPROM初期不良チェックの結果を示
す応答の受信待ちに入る。
【0028】一方のECU10では、検査器40からの
EEPROMの初期不良チェックの開始指示信号の受信
が検知されると、CPU22において図6に示す制御ル
ーチンが実行開始される。最初のステップ232ではE
EPROM16の全記憶エリアへ16進数の「00」
(以後、「00」H と表記する)を書き込む。次のステ
ップ234ではEEPROM16の全記憶エリアから記
憶されたデータを読み出す。そして次のステップ236
では読み出されたデータが全て「00」H であるか否か
を判定し、読み出されたデータが全て「00」H ではな
い場合は後述するステップ252へ進み、一方読み出さ
れたデータが全て「00」H である場合はステップ23
8へ進む。
【0029】ステップ238ではEEPROM16の全
記憶エリアへ16進数の「FF」(以後、「FF」H
表記する)を書き込む。次のステップ240ではEEP
ROM16の全記憶エリアから記憶されたデータを読み
出す。そして次のステップ242では読み出されたデー
タが全て「FF」H であるか否かを判定し、読み出され
たデータが全て「FF」H ではない場合は後述するステ
ップ252へ進み、一方読み出されたデータが全て「F
F」H である場合はステップ244へ進む。
【0030】ステップ244ではECU10の初期の稼
働のために必要な情報(パラメータ等)としての初期値
をEEPROM16へ書き込む。次のステップ246で
は、ステップ244で書き込んだデータを読み出し、次
のステップ248では書き込んだデータと初期値とが一
致するか否かを判定する。書き込んだデータと初期値と
が一致する場合は、EEPROM16に初期不良は無く
さらに該EEPROM16に初期値の書き込みが正常に
行われたとみなすことができるので、ステップ250で
EEPROMチェックOKを示す応答を検査器40へ送
信する。一方書き込んだデータと初期値とが一致しない
場合は、ステップ252へ進む。
【0031】上記のステップ236、242、248の
判定の何れか1つで否定された場合には、EEPROM
16に初期不良が有るとみなすことができるので、ステ
ップ252においてEEPROMチェックNGを示す応
答を検査器40へ送信する。
【0032】一方の検査器40では、上述したステップ
134でECU10からのEEPROM初期不良チェッ
クの結果を示す応答の受信判定を行っており、応答を未
受信の場合は、ステップ136で該応答の受信待ちのた
めの予め定められた制限時間に対しタイムアウトとなっ
たか否かを判定する。タイムアウトではない場合はステ
ップ134へ戻り、タイムアウトとなった場合はステッ
プ138でディスプレイ44にタイムアウトの表示をす
る。オペレータはこのタイムアウトの表示を見て、EE
PROMの初期不良チェックにおいて何らかの障害が発
生したことを認識し、所定の対処を行う。
【0033】一方ステップ134でECU10からのE
EPROM初期不良チェックの結果を示す応答を受信し
た場合は、ステップ140へ進み受信した応答にEEP
ROM初期不良チェックOKと示されていたか否かを判
定する。EEPROM初期不良チェックOKの場合は、
ステップ142でディスプレイ44にEEPROM初期
不良チェックOKの表示をする。一方、EEPROM初
期不良チェックNGの場合は、ステップ144でディス
プレイ44にEEPROM初期不良チェックNGの表示
をする。これにより、オペレータはディスプレイ44の
表示を見て、EEPROM初期不良チェックの結果を認
識し、EEPROM初期不良チェックNGの場合は初期
不良を有するEEPROMをECUの組立部品から除外
する。これに伴い、出荷される車両に搭載されたECU
の信頼性をより高いレベルで維持することができる。
【0034】なお、上記のEEPROM初期不良チェッ
クでは、EEPROM16の全記憶エリアにテストデー
タとして「00」H 及び「FF」H の各々を書き込み、
正常に書き込まれたか否かを判定することにより、EE
PROM16が正常か否かを判定したが、EEPROM
16の全記憶エリアに書き込むテストデータは、上記の
値に限定されるものではなく、EEPROM16の内部
構造により適宜その値を定めることができる。例えば、
「55」H や「AA」H 等の値をテストデータとしても
良い。
【0035】また、上記の例では、本発明を適用した不
揮発性記憶装置の初期不良チェックの一例としてEEP
ROMの初期不良チェックについて説明したが、車両用
制御装置に設置された他の不揮発性記憶装置、例えばE
EROM(Electrically Erasable Read-Only Memory)等
を対象とした初期不良チェックに本発明を適用すること
もできる。
【0036】次に図7及び図8を用いて、ウォッチドッ
グタイマの初期不良チェックについて説明する。前述し
たECU本体の初期不良チェックの実行後、検査器40
の入力端子48とECU10の出力端子20、及び検査
器40の出力端子50とECU10の入力端子18、の
各々の端子間が所定の通信ケーブルを介して接続された
状態で、オペレータが検査器40のキーボード46を介
してウォッチドッグタイマの初期不良チェックの実行を
指示するコマンドを入力すると、検査器40のCPU5
2において図7に示す制御ルーチンが実行開始される。
最初のステップ162ではウォッチドッグタイマの初期
不良チェックの開始指示信号をECU10へ送信し、次
のステップ164ではECU10からのウォッチドッグ
タイマ初期不良チェックの結果を示す応答の受信待ちに
入る。
【0037】一方のECU10では、検査器40からの
ウォッチドッグタイマの初期不良チェックの開始指示信
号の受信が検知されると、CPU22において図8に示
す制御ルーチンが実行開始される。最初のステップ26
2ではマイコン12から出力されるパルス信号のパルス
幅PAを、通常動作時のパルス幅P1より長く且つウォ
ッチドッグ機能でマイコン12の異常を検出するための
予め定められたパルス幅P2よりも若干短く設定する。
次のステップ264では設定されたパルス幅PAでマイ
コン12からパルス信号を出力する。このパルス信号の
出力は、次のステップ266で所定のチェック時間が経
過したと判定されるまで継続される。
【0038】上記パルス信号の出力中にウォッチドッグ
タイマ14がマイコン12の出力するパルス信号のパル
ス幅PAがパルス幅P2よりも広いと判定した場合は、
ウォッチドッグタイマ14の有するウォッチドッグ機能
により、マイコン12にリセットがかかり、制御ルーチ
ンの実行は中止される。この場合は、上記ステップ26
2でパルス幅PAをパルス幅P2よりも短く設定したに
もかかわらず、ウォッチドッグタイマ14がパルス幅P
Aがパルス幅P2よりも広いと判定したので、ウォッチ
ドッグタイマ14が認識している異常検出のためのパル
ス幅P2が本来の値よりも小さくなっているという初期
不良があるとみなすことができる。
【0039】一方、所定のチェック時間を経過してもウ
ォッチドッグタイマ14がパルス幅PAがパルス幅P2
よりも広いと判定しなかった場合は、ウォッチドッグタ
イマ14が認識しているパルス幅P2は正常であるとみ
なすことができる。そこでこの場合、ステップ268へ
進みウォッチドッグタイマ初期不良チェックOKを示す
応答を検査器40へ送信する。
【0040】一方の検査器40では、上述したステップ
164でECU10からのウォッチドッグタイマ初期不
良チェックの結果を示す応答の受信判定を行っており、
応答を未受信の場合は、ステップ166でECU10の
リセット時に発せられる特有の信号を検出したか否かに
基づいて、ECU10にリセットがかかったか否かを判
定する。リセットがかかっていない場合はステップ16
4へ戻り、リセットがかかった場合はステップ168で
ディスプレイ44にウォッチドッグタイマ初期不良チェ
ックNGの表示をする。一方ステップ164でECU1
0からのウォッチドッグタイマ初期不良チェックOKを
示す応答を受信した場合は、ステップ170へ進みディ
スプレイ44にウォッチドッグタイマ初期不良チェック
OKの表示をする。これにより、オペレータはディスプ
レイ44の表示を見て、ウォッチドッグタイマ初期不良
チェックの結果を認識することができ、ウォッチドッグ
タイマ初期不良チェックNGを認識した場合は初期不良
を有するウォッチドッグタイマをECUの組立部品から
除外する。これに伴い、出荷される車両に搭載されたE
CUの信頼性をより高いレベルで維持することができ
る。
【0041】なお、上記ウォッチドッグタイマ初期不良
チェックに、以下のような本来のウォッチドッグ機能が
正常か否かを検査するチェックを加えて実行しても良
い。即ち、マイコン12の出力するパルス信号のパルス
幅PAをパルス幅P2より若干広く設定した後、設定さ
れたパルス幅PAでマイコン12からパルス信号を出力
させる。そして、ウォッチドッグタイマ14がマイコン
12の異常を検出するか否かを判定することにより、本
来のウォッチドッグ機能が正常か否かを検査する。上記
のチェックも併せて実行することにより、ウォッチドッ
グタイマ及びそれを備えた車両用制御装置の信頼性をさ
らに高いレベルで維持することができる。
【0042】また、ウォッチドッグ機能における異常検
出のパルス幅の値には一定の幅があり、上記のウォッチ
ドッグタイマ初期不良チェックでは、ウォッチドッグ監
視用パルス幅の下限値の本来の値からのずれに関してチ
ェックした。そこで、マイコン12の出力するパルス信
号のパルス幅PAをウォッチドッグ監視用パルス幅の上
限値P3よりも長く設定し、設定されたパルス幅PAで
マイコン12にパルス信号を出力させる。ここでウォッ
チドッグタイマがパルス幅PAがウォッチドッグ監視用
パルス幅の上限値P3よりも小さいと判定し、マイコン
12にリセットがかかるか否かを判定する。ここで、マ
イコン12にリセットがかからない場合は、ウォッチド
ッグ監視用パルス幅の上限値P3は不良であり、マイコ
ン12にリセットがかかった場合は、ウォッチドッグ監
視用パルス幅の上限値P3は正常である、とそれぞれ判
定することができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、初期不良
を有する車両用制御装置が出荷されることを未然に防止
でき、車両用制御装置の信頼性をより高いレベルで維持
することができる、という効果が得られる。
【0044】また、請求項2記載の発明によれば、初期
不良を有する不揮発性記憶装置を備えた車両用制御装置
が出荷されることを未然に防止でき、車両用制御装置の
信頼性をより高いレベルで維持することができる、とい
う効果が得られる。
【0045】更に、請求項3記載の発明によれば、初期
不良を有するウォッチドッグタイマを備えた車両用制御
装置が出荷されることを未然に防止でき、車両用制御装
置の信頼性をより高いレベルで維持することができる、
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の車両用制御装置(ECU)の概略構
成を示すブロック図である。
【図2】本実施例の検査器の概略構成を示すブロック図
である。
【図3】ECU初期不良チェックにおける検査器側の制
御ルーチンを示す流図である。
【図4】ECU初期不良チェックにおけるECU側の制
御ルーチンを示す流図である。
【図5】EEPROM初期不良チェックにおける検査器
側の制御ルーチンを示す流図である。
【図6】EEPROM初期不良チェックにおけるECU
側の制御ルーチンを示す流図である。
【図7】ウォッチドッグタイマ初期不良チェックにおけ
る検査器側の制御ルーチンを示す流図である。
【図8】ウォッチドッグタイマ初期不良チェックにおけ
るECU側の制御ルーチンを示す流図である。
【符号の説明】
10 車両用制御装置 12 マイクロコンピュータ 14 ウォッチドッグタイマ 16 EEPROM(不揮発性記憶装置) 40 検査器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用制御装置に備えられた所定のマイ
    クロコンピュータに該車両用制御装置の初期不良を判定
    するための初期不良判定プログラムを予め組み込んでお
    き、 前記マイクロコンピュータに前記初期不良判定プログラ
    ムを実行させる、 ことを特徴とする車両用制御装置の初期不良判定方法。
  2. 【請求項2】 所定の不揮発性記憶装置を備えた車両用
    制御装置を検査する検査工程において、該不揮発性記憶
    装置の初期不良を判定する車両用制御装置の初期不良判
    定方法であって、 前記不揮発性記憶装置に所定のテストデータを書き込
    み、 書き込まれたテストデータを該不揮発性記憶装置から読
    み取り、 読み取られたテストデータと所定のテストデータとを比
    較し、 読み取られたテストデータと所定のテストデータとが一
    致しない場合に、該不揮発性記憶装置に初期不良がある
    と判定する、 ことを特徴とする車両用制御装置の初期不良判定方法。
  3. 【請求項3】 所定のマイクロコンピュータと、該マイ
    クロコンピュータが出力する所定のパルス信号のパルス
    幅が予め定められたウォッチドッグ監視用パルス幅以上
    になった場合に該マイクロコンピュータに異常があると
    判定するウォッチドッグタイマと、を備えた車両用制御
    装置を検査する検査工程において、該ウォッチドッグタ
    イマの初期不良を判定する車両用制御装置の初期不良判
    定方法であって、 前記マイクロコンピュータが出力するパルス信号のパル
    ス幅を、通常動作時のパルス幅より広く且つ前記ウォッ
    チドッグ監視用パルス幅より若干狭く設定し、 設定されたパルス幅で該マイクロコンピュータにパルス
    信号を出力させ、 前記ウォッチドッグタイマが該マイクロコンピュータに
    異常があると判定した場合に、該ウォッチドッグタイマ
    に初期不良があると判定する、 ことを特徴とする車両用制御装置の初期不良判定方法。
JP3359695A 1995-02-22 1995-02-22 車両用制御装置の初期不良判定方法 Pending JPH08235012A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002287823A (ja) * 2001-03-23 2002-10-04 Bridgestone Corp 診断装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002287823A (ja) * 2001-03-23 2002-10-04 Bridgestone Corp 診断装置
JP4608120B2 (ja) * 2001-03-23 2011-01-05 株式会社ブリヂストン 診断装置

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